スマイルハウスは、長野県の松本エリアで注文住宅を建てている会社です。公式サイトには商品ごとの価格が金額で載っていて、2×4工法と、最長30年の建物保証を掲げています。ただ、公開されている投稿には、築9年で水漏れを相談したあと連絡が長く途切れたという書き込みも残っていました。金額が先に分かるのは助かります。ただ、建てたあとまで付き合ってもらえるのかは気になるところです。
幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートを行っています。そのうえで、住宅会社ごとに公開されている投稿を編集部が本文まで読み、話題ごとに分けて数える独自の口コミ調査を続けています。この記事で扱う価格や仕様、保証の条件は、公式サイトと、国税庁や国土交通省、長野県が公開している資料で確かめました。
自由に設計する家と、プランが決まっている企画住宅を同じ会社で並べて考えたい方には、候補に入れてよい会社です。商品ごとの掲載価格と、そこに含まれない費用が公式サイトに書かれているので、話の出発点がはっきりしています。ただし坪単価とUA値、C値、耐震等級は、確認した公開資料には見当たりません。総額と性能は、見積もりの段階で書面にしてもらう必要があります。
この記事でわかること
- 投稿16件のうち6件が価格・費用で、金額が出ていたのは契約まで進んだ方の書き込みだったこと
- 気になる評価8件が、どの話題に付いていたか
- 公式サイトに載っている商品ごとの掲載価格と、そこに含まれない5つの費用
- 商品ページと住宅性能ページで、断熱材と窓の表記が分かれていること
- 建物保証の最長30年と瑕疵保険の最長25年に付いている条件
- 新築と不動産で、契約する会社が分かれていること

まずはここに注目
住宅展示場へ行く前に、資料を集めて比較しておきましょう
詳しい内容を見ていく前に、ひとつだけ。建てる土地に対応した住宅会社の資料は、展示場へ行く前に集めておいてください。

一社ずつ調べるのは手間がかかります。条件に合う会社の資料をまとめて請求できるサービスを使うのが早いです。
資料を先に集めておくメリット
家づくりは一生に一度の大きな買い物です。
カタログ請求なら、この4つを一度にまとめて用意できます。
目的で選ぶ3サービス
予算を抑えて探したい
LIFULL HOME'S
無料で住宅カタログを取り寄せる地域の工務店も見たい
SUUMO
無料で工務店・メーカーの資料を見る相談しながら決めたい
HOME4U 家づくりのとびら
無料で家づくりプランを相談するどれも無料で使えます。迷うなら、地域の工務店とハウスメーカーのようにタイプの違う2つを組み合わせておくと、価格や得意分野の違いが見えて候補を広げやすくなります。まずは気になったものから資料を集めてみてください。
この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をもとに、価格・保証・法人情報を公開資料と照らして確認しています。監修日:2026年8月25日
スマイルハウスの口コミ16件を話題別に分けた結果
編集部が本文まで読めた投稿は16件でした。いちばん多かったのは価格・費用の6件、次が住宅性能・住み心地の4件です。ただ、16件のうち8件は掲示板やQ&Aへの書き込みで、その多くは家を建てた方の感想ではなく、これから建てる方からの質問でした。


ここでの16件は人数ではなく、投稿URLの件数です。ひとりの方が二か所に書いていれば2件と数えます。数えたのは、編集部がログインなしで本文まで読めたものだけです。無作為抽出でも全件調査でもなく、施主本人へのアンケートでもありません。気になる評価が8件あることを、世の中の割合や多数派として読まないでください。媒体名と投稿者名は出さず、口コミサイト、掲示板やQ&Aといった総称で書いています。
| 話題 | 件数(良い/気になる/中立) | 書かれていた内容 |
|---|---|---|
| 価格・費用 | 6件(1/2/3) | 契約した金額と、標準仕様のままの価格をたずねる質問 |
| 住宅性能・住み心地 | 4件(1/2/1) | 冬の暖かさと光熱費。寒さや結露についての質問 |
| デザイン・商品 | 2件(1/1/0) | 大容量の太陽光と、太陽光を載せたカーポート |
| アフターサービス | 2件(0/2/0) | 引き渡し後の修理の連絡と、点検の体制への質問 |
| 営業・打ち合わせ | 1件(0/0/1) | 要望をまとめたあとの概算見積もりと説明 |
| 施工・仕上がり | 1件(0/1/0) | 使う木材と、商品のラインアップについての質問 |
| 設計・間取り | 0件(0/0/0) | 該当なし |
| その他 | 0件(0/0/0) | 該当なし |
掲示板とQ&Aの8件は、体験談より質問が多い
投稿した方の立場で分けると、検討中や打ち合わせ中の方が9件、建てて住んでいる方が6件、見学しただけの方が1件です。掲示板やQ&Aに集まっていたのは、本体価格の幅はどれくらいか、標準の設備で建てるといくらか、冬の寒さや結露はどうか、といった質問でした。
口コミサイトの8件のほうは、契約や引き渡しまで進んだ方の話が中心で、金額や住み心地の具体的な記述はこちらに寄っています。
何を数え、何を数えなかったか
16件のうち、判断の材料にできたものが6件、傾向を見るために数えたものが10件です。会社の公式アカウントの発信、公式サイトに載っている施主インタビュー、広告目的の第三者のまとめ、求人サイトの社員による書き込みは外しました。商号の似た別の会社の投稿も、所在地と公式サイト、法人番号4100001013391で照らして外しています。
外したのが47件、URLが重なっていて1件にまとめたのが6件です。SNS、個人ブログ、動画のコメントからは1件も採れていません。公開されている投稿がもともと少ない点を前提に読んでください。
気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう
口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。
価格・費用の6件。金額が書かれていたのは契約まで進んだ方の投稿
価格・費用の6件は、良い1件、気になる2件、中立3件という内訳でした。実際の金額が書かれていたのは、そのうち2件です。
1件は、建物が約2千万円で、標準の設備をもとに水回りなどを追加して変更したという内容です。もう1件は、34坪の平屋で本体が約1600万円、そこへ追加の工事と平屋の割増が乗ったという記録でした。どちらも間取りも設備も違う1軒分の金額なので、そのまま自分の予算には当てはめられません。
良いと分けた1件は、資金の面で安心して任せられる会社だったという内容です。気になる2件は、どちらも金額をたずねる質問でした。本体価格はどれくらいの幅なのか、標準の設備はどこまで含まれるのか、仕様の変更はできるのか。この2件には、先ほどの1軒分の金額を書いた投稿が続いています。ただ、価格の幅そのものは、掲示板の側からは見えてきません。
残る1件は、この会社で建てた友人の家を訪ねた方の投稿です。価格が抑えられている分だけ仕様もそれなりだと感じたけれど、住んでいる本人は満足していた、という書き方でした。何を優先して建てたのかで、同じ家でも受け取り方は変わります。
ここで挙げた金額は、契約の時期も土地の条件も分からない1軒分の数字です。自分の見積もりと比べるときは、同じ費目がそろっているかを先に確かめてください。
公式の価格表。商品ごとの金額と、そこに含まれない費用
価格については、公式サイトの記載が具体的です。商品ごとに掲載面積と金額が並び、税抜と税込が併記されています。
| 商品 | 掲載面積 | 掲載価格 税抜(税込) | 仕様欄の記載 |
|---|---|---|---|
| Smile ECO | 28.54坪 | 2,486万円(2,735万円) | 高断熱樹脂サッシ三層ガラス、ウレタンフォーム断熱材、充実の仕様の見出しは現場吹付発泡ウレタンフォーム、第1種24時間換気(温度交換効率92%・静音運転時) |
| Smile ECO | 30.04坪 | 2,550万円(2,805万円) | 同上 |
| Hapisuma | 28.54坪 | 2,276万円(2,504万円) | 充実の仕様欄はウレタンフォーム断熱材。同じページに高断熱グラスウールと第3種換気の説明もあり表記が分かれる |
| Hapisuma | 30.04坪 | 2,346万円(2,580万円) | 同上 |
| Compact Smile(二階建て) | 施工坪28.03坪 | 2,070万円(2,277万円) | 充実の仕様欄はウレタンフォーム断熱材。同じページに高断熱グラスウールと第3種換気の説明もあり表記が分かれる |
| Compact Smile(平屋) | 施工坪15.78坪 | 1,780万円(1,958万円) | 同上 |
| design casa | 確認できなかった | 確認できなかった | 確認できなかった |
注記は、掲載価格を確認できたSmile ECO、Hapisuma、Compact Smileの3商品で共通でした。土地代、オプション工事、地盤改良工事、外構工事、諸費用は、この金額に含まれません。地盤改良は調べてみないと要否が分からず、外構は敷地の広さによって金額が変わります。どれがいくらかかるかは条件しだいなので、総額は見積もりで確かめてください。
いっぽうで、坪単価は確認した公開資料には見当たりませんでした。掲載価格を掲載面積で割ることはできますが、Smile ECOとHapisumaは延床面積、Compact Smileは施工床面積と、商品によって面積の基準が違います。基準のそろわない数字を並べても比較にならないため、この記事では坪単価を出していません。掲載価格がいつの時点のものか、資材の値上がりでどう改定されるのかも、確認した公開ページには書かれていませんでした。
商品としてはもうひとつ、design casaという名前も掲載されています。ただし価格も断熱の仕様も構造も確認できませんでした。ほかの3商品と同じ条件だとは考えないほうが安全です。
他社と比べるときは、坪単価ではなく総額でそろえるのが確実です。本体工事、付帯工事、屋外の給排水、地盤の調査と改良、外構、照明とカーテン、登記と住宅ローンの諸費用、火災保険、それに土地代。見積書に一式とだけ書かれた項目は、内訳を出してほしいと伝えて構いません。
ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。
まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。
住宅性能・住み心地の4件。冬の暖かさと光熱費の話が中心だった
住宅性能・住み心地の4件は、良い1件、気になる2件、中立1件でした。書かれていたのは、ほとんどが冬の話です。
良いと分けた1件は、オール電化にしたことで光熱費が抑えられ、冬も暖かいという内容でした。中立の1件は住んでいる方の書き込みで、冬もエアコン1台で家が暖まり、かけた費用に見合っていると評価しています。ただ同じ投稿のなかで、水回りの仕様には物足りなさを感じたとも書かれていました。
気になる2件は、どちらも質問です。冬の寒さや結露は実際どうなのか。オール電化の費用と、太陽光発電の発電量は安定しているのか。住み心地の話題4件のうち、2件はこうした質問でした。
暖かさの感じ方は、断熱材とサッシの仕様、それに暖房の使い方で変わります。同じ会社でも商品ごとに仕様が違うので、検討している商品の仕様表をもらって見比べておいてください。
公式に確認できた仕様と、商品ページで表記が分かれるところ
Smile ECO、Hapisuma、Compact Smileで確認できた構造は2×4工法です。床と壁、天井の面で支える六面体構造だと公式サイトに書かれ、省令準耐火構造に適合しているとも掲載されています。対象となるすべての住宅で、建築士が構造の確認と安全性の検証を行うとも書かれています。構造計算が不要とされる建物については、2×4工法の仕様規定に基づいて確認するという説明です。

断熱と窓の仕様は、同じページのなかで表記が分かれています。2026年8月30日に確認した仕様一覧の表記は、Smile ECO、Hapisuma、Compact Smileのいずれもウレタンフォーム断熱材でした。ただしSmile ECOのページは、充実の仕様の見出しに現場吹付発泡ウレタンフォームと掲げ、各部を隙間なく吹き付けて厚みを計測すると説明しています。HapisumaとCompact Smileのページに同じ見出しはありません。Smile ECOのページには第1種の24時間換気と、温度交換効率92%という静音運転時の値が掲載され、HapisumaとCompact Smileのページには高断熱グラスウールと第3種換気の説明が別に置かれています。
住宅の性能を説明するページでは発泡ウレタンによる断熱が説明され、HapisumaとCompact Smileのページには高断熱グラスウールの説明も置かれています。Hapisumaのページでは、ペアガラスという表記と、三層ガラスを示す画像の説明文とが混在していました。どちらが契約時の仕様になるのかは、公開資料からは一つに決められません。見積書と仕上表、図面に書かれた品番を優先して確かめてください。
UA値とC値の数値は、確認した公開資料には記載がありませんでした。断熱等性能等級と耐震等級も、標準でどこまで取るのかは確認できませんでした。気密測定を行うかどうか、構造の安全性を許容応力度計算などの構造計算で確かめるのか、壁量基準などの仕様規定で確かめるのかも書かれていません。長期優良住宅や低炭素住宅の認定、住宅性能評価書の取得、第三者による検査の回数も同じです。どれも「ない」のではなく、公開されている範囲では確認できなかった、ということです。
ZEHの実績と目標。実績が出ているのは2023年度まで
新築のZEH実績は、2020年度と2021年度が0%、2022年度が10%、2023年度が16%と公表されています。数字は上がってきていますが、2023年度の時点では新築の多くがZEHではない、ということでもあります。目標は2024年度が25%、2025年度が30%、2026年度が40%、2027年度が50%です。既存住宅の改修は実績が2023年度まですべて0%で、目標も2026年度から50%と掲げられています。
2024年度と2025年度の実績は、確認した公開資料には出ていませんでした。商品ごとにZEHが標準なのか、BELSの評価を取っているのかも確認できていません。目標の数字を実績として読まないよう気をつけたうえで、ZEHにしたい場合は検討中の商品で対応できるか、追加の費用がいくらかを早めに聞いておきましょう。
アフターサービスの2件と、公式に書かれた保証・点検
アフターサービスの2件は、どちらも気になる評価でした。1件は、築9年で水漏れの相談をしたところ、担当者が代わったあと長く連絡がなかったという書き込みです。もう1件は、定期点検や不具合の修理を含めた体制への質問でした。
水漏れの件は公開されている投稿1件の記録で、時期も担当者も限られた話です。会社全体の対応がこうだと決めつけられるものではありません。ただ、引き渡しから何年も経ったあとの相談をどこが受けるのか、担当者が代わったときにどう引き継がれるのかは、契約前に聞いておくと安心です。
公式サイトには、点検と保証の内容が具体的に載っています。
| 項目 | 公式サイトの記載 | 条件として書かれていること |
|---|---|---|
| 定期点検 | 3か月、6か月、1年、2年、5年、10年 | 10年目以降は希望により有料点検 |
| 瑕疵保証 | 10年(全契約者) | 記載なし |
| 建物保証 | 最長30年 | 標準20年は令和6年2月以降の設計申込みが対象 |
| 瑕疵保険 | 最長25年 | 5年延長後、15年目の延長保証メンテナンス工事が条件 |
| 住宅設備保証 | 10年 | 2023年11月以降の引き渡し物件。対象機器はプランにより異なる |
| 地盤保証 | 20年 | 記載なし |
| シロアリ延長保証 | 問い合わせ扱い | 初期保証以降の内容は非公開 |
| 住宅設備のサポート受付 | 24時間365日 | 記載なし |
注意したいのは、年数よりも、その横に書かれた条件です。公式の注記では、建物保証の標準20年は令和6年2月以降に設計を申し込んだ方が対象で、瑕疵保険の最長25年は5年の延長後に15年目の延長保証メンテナンス工事を受けた方が対象です。いずれもスマイルエコとハピスマに適用すると書かれています。少なくともこの2つには公式の注記どおり条件が付きます。10年の瑕疵保証は全契約者が対象だと書かれていますが、長い年数のほうは条件を満たしたうえでのもので、契約すれば自動的に付くわけではありません。
長期の保証について書かれているのはスマイルエコとハピスマで、Compact Smileとdesign casaに同じ年数が付くのかは確認できませんでした。延長にいくらかかり、どんな工事が必要になるのかも、確認した保証のページには載っていません。住宅設備の上限額は、同じページに1機器1回につき100万円までという書き方と、期間中は一律100万円という書き方が並んでいて、どちらの数え方なのか読み取れませんでした。点検の項目と補修が無償かどうかも書かれていないので、保証書と約款の現物を見せてもらうのが確実です。
デザイン・商品と、営業や施工についての書き込み
デザイン・商品の2件は、どちらも太陽光についてでした。良いと分けた1件は、大容量の太陽光と、太陽光パネルを載せたカーポートを提案されたことを評価しています。もう1件は質問で、そのカーポートの構造と発電の効率を聞くものでした。
営業・打ち合わせの1件は、要望がまとまったあとに概算の見積もりを出してもらい、説明も丁寧だったという内容です。ただし同じ投稿でも、商品そのものへの評価は高くありませんでした。応対がよかったことと、商品が気に入るかどうかは、分けて見ておいたほうがよさそうです。
施工・仕上がりの1件も、これから建てる方からの質問です。使う木材が変わったのかどうか、商品のラインアップはどうなっているのか、という内容でした。設計・間取りとその他の話題は、今回の16件には1件も見当たりません。間取りの決め方は、公開されている投稿からは分かりませんでした。
契約する相手はどこか。同じ住所に別の会社がある
新築の窓口は株式会社スマイルハウスです。法人番号は4100001013391、登記上の本店は長野県松本市双葉24番10号で、国税庁の法人番号公表サイトで確認できます。閲覧した時点で、登記記録の閉鎖を示す表示はありませんでした。設立は平成7年7月、資本金は2,000万円、代表者は代表取締役社長の小畑慶樹です。
同じ住所には、株式会社セイブという別の会社があります。公式サイトは、新築の相談はスマイルハウス、不動産の相談はセイブ、と窓口を分けて案内しています。宅地建物取引業の免許はセイブの名義で、長野県知事免許(9)第3568号です。土地を買って建てる場合、売買や仲介と工事請負とで契約書の相手が変わることがあります。どの場面で誰と契約するのかは確認できなかったので、書類の相手方の欄を1枚ずつ確かめてください。
建設業の許可は長野県知事許可の第019380号で、公式の会社概要には長野建築許可(般-3)第19380号と書かれています。ただし、どの業種の許可なのか、いつ更新されて有効期限がいつまでなのかは、確認した公開資料からは読み取れませんでした。工事の種別ごとの範囲は、最新の許可通知書で確かめてください。設計は二級建築士事務所として、長野県知事登録(松本)第B18051号が掲げられていました。
資本の関係も公開されています。金融庁のEDINETに提出された資料には、株式会社高見澤の連結子会社で、議決権の所有割合は100.0%、すべて間接所有と記載されています。親会社と子会社は別の法人ですから、許可も保証も契約する相手のものとして確認してください。長野県が公表する木造住宅の事業者名簿には、耐震診断と耐震改修の両方の区分で掲載されていました。
名前についても注意があります。「スマイルハウス」という商号の会社は全国にいくつも登記されていて、まったく別の業種の法人もあります。検索で出てきた口コミが松本の会社のものとは限らないので、この記事では所在地と公式サイト、法人番号で対象を確かめてから数えました。
公式サイトには、2012年に住宅産業研究所が発表した経営力ランキングで全国第1位、松本市の住宅着工戸数で10年連続1位といった掲載もあります。いずれも会社の自己申告で、元の資料や調査の範囲は確認できませんでした。今の価格や性能を示すものではありません。
選ぶ理由になりそうな点と、気をつけておきたい点
公式に確認できたことと16件の投稿から、選ぶ理由になりそうな点は4つあります。
- 商品ごとの掲載価格が金額で公開され、含まれない費用も同じページに明記されている
- 自由設計のSmile ECOとHapisuma、企画住宅のCompact Smileを、同じ会社のなかで比べられる
- 点検の時期と保証の年数、その適用条件が具体的に書かれている
- 長野県の木造住宅の事業者名簿に、耐震診断と耐震改修の両方の区分で掲載されている
いっぽう、気をつけておきたい点も4つあります。
- 坪単価とUA値、C値、断熱等性能等級、耐震等級が、公開資料では確認できない
- 断熱材と窓の表記が、商品ページと住宅性能ページとで分かれている
- 長期保証の記載はスマイルエコとハピスマが対象で、ほかの商品への適用は確認できない
- アフターサービスに気になる書き込みが2件あり、うち1件は引き渡し後に連絡が長く途切れたという体験だった
ここに挙げたのは確かめるための手がかりです。16件という少ない母数から、会社全体の評価が出せるわけではありません。
契約前に確認しておきたいこと

公開資料で分からなかったことも、書面にしてもらえば確かめられます。次の5つがそろえば、同じ条件で他社と比べられます。
- 総額でそろえた見積書と、一式と書かれた部分の内訳。土地代と地盤改良、外構、諸費用まで入れてもらう
- 自分のプランの性能値と計算書。UA値、断熱材の種類と厚さ、サッシとガラスの品番、耐震等級をどこまで取るか
- 引き渡し前の検査と測定の結果。結果そのものは工事が終わってから出るものなので、契約前に確かめるのは、気密測定を行うかどうか、誰がいつ検査し、結果をいつ書面で受け取れるのかという段取りです
- 保証書と約款、免責の範囲。建物保証と瑕疵保険を延ばす条件と費用、住宅設備の上限額の数え方
- 点検の計画書と契約する会社名。点検の項目と無償の範囲、契約書と見積書の相手方がどの会社になっているか
いずれも契約前に求めてよい書類です。出せるかどうかも含めて、遠慮なく聞いてください。
スマイルハウスのよくある質問
スマイルハウスの評判は良いですか?
A. 良い評価と気になる評価の両方がありました。編集部が本文まで読めた16件の内訳は、良い3件、気になる8件、中立5件です。良い評価は冬の暖かさと光熱費、資金の相談、太陽光の提案について書かれ、気になる評価は引き渡し後の連絡と、価格や仕様をたずねる質問に付いていました。16件は人数ではなく投稿URLの件数で、無作為抽出でも全件調査でもありません。割合や多数派を示す数字ではないので、件数を満足度として読まないでください。
スマイルハウスの坪単価はいくらですか?
A. 確認した公開資料には見当たりませんでした。坪単価そのものの記載も、その計算にどの工事を含むのかという定義も見つかりません。金額が出ているのは商品ごとの掲載価格です。Smile ECOが掲載面積28.54坪で2,486万円、Hapisumaが同じ面積で2,276万円、Compact Smileの平屋が施工坪15.78坪で1,780万円でした。いずれも税抜で、土地代や地盤改良工事、外構工事、諸費用は含まれていません。比べるときは総額の見積書をもらってください。
スマイルハウスの保証と点検はどうなっていますか?
A. 点検は3か月、6か月、1年、2年、5年、10年で、10年目以降は希望による有料点検と書かれています。保証は全契約者に10年の瑕疵保証、建物保証が最長30年、住宅設備が10年、地盤が20年、瑕疵保険が最長25年です。ただし年数には条件が付きます。建物保証の標準20年は令和6年2月以降に設計を申し込んだ方が対象、瑕疵保険の最長25年は5年の延長後に15年目の延長保証メンテナンス工事を受けた方が対象です。住宅設備の10年は2023年11月以降に引き渡しを受けた方が対象で、対象機器は契約プランによって変わります。長期保証の記載はスマイルエコとハピスマが対象で、ほかの商品への適用は確認できませんでした。
スマイルハウスはどのエリアで建てられますか?
A. 公式サイトの表記は長野県松本エリアです。市町村ごとにどこまで対応できるのか、対象外の地域があるのか、冬の施工に条件が付くのかは確認できませんでした。県内ならどこでも建てられるとも、県外は建てられないとも、公開資料からは判断できません。本社は長野県松本市双葉24-10にあります。建てたい土地の住所を伝えて、施工できる範囲かどうかを最初に確かめてください。
スマイルハウスと契約するのはどの会社ですか?
A. 新築は株式会社スマイルハウスです。法人番号は4100001013391、登記上の本店は長野県松本市双葉24番10号で、国税庁の法人番号公表サイトで確認できます。同じ住所には株式会社セイブという別の会社があり、公式サイトは不動産の窓口をセイブとしています。宅地建物取引業の免許もセイブの名義です。土地の売買や仲介と建物の工事請負で契約の相手が変わることがあるので、契約書と見積書の相手方の欄を1枚ずつ確かめてください。
まとめ
確かめられたのは、次の6点です。
- 投稿16件の内訳は良い3件、気になる8件、中立5件。最も多いのは価格・費用の6件で、設計・間取りは0件だった
- 16件のうち8件は掲示板やQ&Aで、その多くはこれから建てる方からの質問だった
- 商品ごとの掲載価格が公式サイトにあり、土地代とオプション工事、地盤改良工事、外構工事、諸費用は含まれない
- 構造は、確認できた3商品では2×4工法で省令準耐火構造に適合。断熱材と窓の表記は、商品ページと住宅性能ページとで分かれている
- 点検は3か月から10年まで。建物保証は最長30年と掲載され、標準20年は令和6年2月以降の設計申込みが対象。瑕疵保険の最長25年は5年延長後、15年目の延長保証メンテナンス工事が条件
- 新築の窓口は株式会社スマイルハウス、不動産の窓口は同じ住所の株式会社セイブ
公開資料からは確かめられなかった項目もあります。坪単価と価格の基準日、design casaの価格と仕様。UA値とC値の数値、断熱等性能等級、耐震等級、気密測定と構造計算の方法。保証を延ばす費用と必要な工事、住宅設備の上限額の数え方、点検が無償かどうか。市町村ごとの施工範囲と、土地を含めたときの契約の名義。どれも「ない」のではなく、公開されている範囲では確認できなかった、ということです。
ここまで挙げた項目は、書面で出してもらえないかを聞いてみる価値があります。総額でそろえた見積書、自分のプランの性能値と計算書、保証書と約款、点検の計画書。この4つを同じ形で他社にも求めれば、公開資料では分からなかった部分まで並べて比べられます。


コメント