「伸和建設は坪単価が高いって本当?」「デザインも性能も気になるけれど、岐阜で建てるなら実際のところどうなんだろう?」
そう思って検索すると、「高い」というワードが目に入り、足踏みしている方も多いはずです。
たしかに、伸和建設は公式サイトで坪単価を公表しておらず、公開されている建築実例の坪単価にも幅があります。ただ、その「高い」という印象の中身を一つずつ開けてみると、価格に見合う性能と本物の素材という裏づけがある、というのが数多くの住宅会社を見てきた立場からの結論です。
この記事では、FP宅建士で不動産会社を営む監修者の視点から、伸和建設が「高い」と言われる理由を忖度なしで検証したうえで、坪単価・住宅性能・商品ラインナップ・評判まで掘り下げて解説します。
- なぜ「高い」と検索されるのか
- 坪単価は?価格の仕組みは?
- 耐震・断熱などの住宅性能は?
- 商品ラインナップとデザインの特徴
- 本当の評判・口コミは?
など、気になるポイントを分かりやすくまとめました。読み終えるころには、伸和建設があなたに合う住宅会社かどうか、自信を持って判断できるはずです。それでは、家づくりの第一歩を一緒に踏み出しましょう。
また、解説に入る前に家づくりで絶対に失敗しないために最も重要なことをお伝えします。
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後悔しない家づくりのために、まずは情報収集を徹底しましょう!
それでは、詳しく解説していきます。
この記事の監修者
井口 梓美いぐち あずみ
宅地建物取引士|ファイナンシャルプランナー|株式会社AZWAY 代表取締役
大手保険代理店にて資産運用とライフプランニングに従事した後、大手不動産ポータルサイト運営会社でのコンサルティング経験を経て株式会社AZWAYを創業。自社で宅建業免許(東京都知事 第104708号)を取得し、新築一戸建ての仲介から不動産売却、相続相談、空き家活用、リフォームまで住まいに関わる幅広い領域に対応している。保険・不動産・ITの3業界での実務経験をもとに、住宅の購入・売却・資産活用に必要な情報を中立的な立場から発信。全日本不動産協会会員。
伸和建設が「高い」と言われる理由をFP宅建士&不動産会社社長が検証
伸和建設を検索すると、関連キーワードに「高い」という言葉が並びます。坪単価の数字が独り歩きして、契約前から身構えてしまう方もいるかもしれません。まず前提として、知っておいていただきたいことがあります。
それは、伸和建設が公式サイトで坪単価をはっきり公表していないということです。価格表で「坪◯◯万円」と示す大手と違い、伸和建設は商品やプラン、仕様によって価格が変わるため、商談で見積もりを出す進め方を取っています。価格の入り口が見えにくいぶん、ネット上に出ている建築実例の高いほうの数字だけが切り取られ、「高い」という印象が先行しやすいのです。
もう一つの背景が、伸和建設が自然素材とデザインを強みにする会社だということです。無垢材やイタリア建材を使い、一邸ごとに仕様を組み上げる完全自由設計を旗艦商品に持つため、こだわりを足していけば総額は上がります。性能とデザインの両方を取りに行ける会社だからこそ、その自由度が「高い」という言葉に結びついてしまう面があります。
ただ、先にお伝えしておくと、伸和建設は全棟で耐震等級3の認定を取得し、最高2,000万円の耐震補償、UA値0.5以下・C値0.2以下という高い断熱・気密性能を標準で備えた、岐阜・愛知北部で1957年から続く地域工務店です。価格の中身には確かな裏づけがあり、安心して候補に入れられる会社です。そのうえで、なぜ「高い」と検索されるのか、理由を一つずつ確認しましょう。検索される理由は、大きく次の5つに整理できます。
- 公式が坪単価を公表しておらず、価格が見えにくい
- 公開されている建築実例の坪単価に幅があり、上限の数字が独り歩きしやすい
- 標準仕様がシンプルで、オプションを足すと総額が上がりやすい
- 自然素材やイタリア建材などデザインにこだわると価格が上がる
- ローコスト系の工務店と比べると、価格帯がミドル〜ハイ寄り
理由1. 公式が坪単価を公表しておらず、価格が見えにくい
最も大きな理由が、価格の入り口の見えにくさです。伸和建設の公式サイトには商品別の坪単価表示がなく、価格は商品・仕様・延床面積によって個別に提示されます。最初に「坪◯◯万円」という基準がないため、検討する人は手がかりを求めてネットの数字を拾い、その中でも高い事例が記憶に残りやすくなります。
これは隠しているのではなく、規格住宅から完全自由設計まで価格幅が広く、一律の坪単価では実態を表せないためです。同じ会社でも、規格住宅のCasa Cafeを選ぶか、自由設計のCASAVIVACEで素材にこだわるかで、坪単価は大きく変わります。対策はシンプルで、本体価格に外構・地盤改良・諸費用まで含めた総額の見積もりを出してもらい、複数社を同じ条件で並べて比較することです。坪単価という一つの数字に振り回されず総額で見れば、価格の実像はむしろクリアになります。
理由2. 建築実例の坪単価に幅があり、上限の数字が独り歩きしやすい
公開されている伸和建設の建築実例から坪単価を計算すると、48.9万円から107.0万円ほどまで幅があります。延床面積の小さい事例や、自然素材を多く使った事例では坪単価が高く出るため、上限に近い「坪100万円超」という数字だけを見ると、会社全体が高いように感じられます。
実際には、参考帯としては坪60万〜80万円が中心で、本体価格は1,500万〜2,500万円台のレンジが多くを占めます。延床35坪前後を想定すると、本体価格2,100万〜2,800万円が中心の帯です。上限の数字は「素材とデザインに振り切った場合の上振れ」であって、全員がそこに届くわけではありません。自分たちの希望する面積・仕様に近い実例を3〜5件並べ、その中央値を起点に考えると、現実的な予算感がつかめます。一番高い事例だけを見て諦めるのは早計です。
理由3. 標準仕様がシンプルで、オプションを足すと総額が上がりやすい
口コミの中には、「標準仕様はシンプルで、あれもこれもとオプションを足すうちに予算を超えてしまった」という声があります。これも「高い」という印象につながりやすいポイントです。
ただ、これは伸和建設に限った話ではなく、仕様を自由に選べる注文住宅に共通して起こることです。標準から外れる設備やグレードの高い建材を選べば、その分だけ費用は積み上がります。裏を返せば、それだけ理想を細かく反映できるということでもあります。対策は、譲れない仕様を3つに絞り、それ以外は標準の中で組むこと。打ち合わせの早い段階で「変更できる箇所」「追加費用がかかる箇所」を書面で受け取っておけば、総額の見通しが立ちます。実際、「同じ仕様で他社と比べたとき、オプション代がいちばん安かった」という声もあり、選び方しだいでコストは十分に抑えられます。
理由4. 自然素材やイタリア建材などデザインにこだわると価格が上がる
旗艦商品のCASAVIVACEは、本漆喰や薩摩中霧島壁といった自然素材に、イタリアから直輸入した建材やオリジナルの造作家具を組み合わせる完全自由設計の住宅です。本物の素材をふんだんに使うほど、価格は当然上がっていきます。「高い」と言われる背景には、この素材へのこだわりがあります。
もっとも、これは割高という意味ではありません。伸和建設はCASAVIVACEを「本物は高くない」という考え方のもと、通常より手の届きやすい坪単価で本物の素材を使う商品として打ち出しています。無垢の床や本漆喰の壁は、既製品では出せない質感を住んでからも長く保ちます。価格の中身が「見た目だけの装飾」ではなく「本物の素材と性能」である点を押さえれば、その金額は納得感のある投資だと受け止められるはずです。素材にこだわりたい人ほど、伸和建設の自由設計は向いています。
理由5. ローコスト系と比べると、価格帯がミドル〜ハイ寄り
坪単価40万円台からうたうローコスト系の工務店と並べると、伸和建設の参考帯である坪60万〜80万円はミドル〜ハイ寄りに映ります。「工務店ならもっと安いはず」という先入観があると、相対的に高く感じられます。
しかし、その価格差の正体は性能と仕様の差です。伸和建設は全棟で耐震等級3の認定、最高2,000万円の耐震補償、UA値0.5以下・C値0.2以下という高断熱・高気密を標準で組み込んでいます。これらを後付けのオプションで揃えれば、ローコスト住宅でも結局は費用がかさみます。同じ性能・同じ仕様に揃えて総額で比べたとき、はじめて本当の価格競争力が見えてきます。岐阜の冬の寒さや地震への備えまで含めて考えれば、この価格帯は理にかなった水準です。
【プロの総評】坪単価の数字ではなく、価格の中身で判断を
ここまで、伸和建設が「高い」と言われる5つの理由を検証してきました。あらためて整理すると、その中身は次のように分けられます。
- 事前の準備・対策で避けられるもの……総額見積もりでの比較、標準とオプションの優先順位づけ、規格住宅と完全自由設計の選び分け
- 価格の仕組み・特性として理解しておくもの……ミドル〜ハイ寄りの価格帯、自然素材とデザインへの投資、施工エリアが岐阜・愛知北部に限られること
- 根拠の薄い思い込み・誤解……「高い=割高・ぼったくり」というイメージ
つまり、「高い」という言葉の中身を一つずつ開けてみると、家づくりそのものを揺るがすような問題は見当たりません。価格の正体は、全棟耐震等級3と最高2,000万円の耐震補償、UA値0.5以下・C値0.2以下の高性能、そして無垢材や本漆喰といった本物の素材への投資です。むしろCASAVIVACEは「本物は高くない」を掲げ、本物の素材を手の届く価格で提供することを狙った商品です。
FP宅建士・不動産会社を営む立場から総合的に評価すると、伸和建設は、確かな性能とデザイン性を、地域工務店ならではの規模で現実的な価格に収めている、コストパフォーマンスの高い選択肢です。坪単価という一つの数字だけで「高い」と判断するのではなく、この後で解説する性能・坪単価の仕組み・実際の評判までを総合的に見て、自分たちの希望に合うかどうかを冷静に見極めましょう。
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伸和建設の良い評判と悪い口コミ
伸和建設で実際に家を建てた人の評判は気になりますよね。ここでは、ネット上の口コミや評判を幅広く調査し、良い評判・悪い評判の両方を整理しました。メーカー選びの判断材料にしてください。
良い評判
それではまず、良い口コミから順に紹介します。

妻と関店へ通うようになって、最初の打ち合わせから細かい要望まで丁寧に拾ってもらえたのが印象的でした。私たちが言葉にできない希望を読み取って提案を3パターン用意してくれて、家族で「どれがしっくりくるか」を選ぶ楽しさを味わえたんです。担当者が変わらず最後まで伴走してくれた安心感も大きかったです。


年間70棟規模で建材を仕入れている強みを活かして、私たちの予算でもこれだけの仕様が組めるのかと驚きました。同じ予算で他社の見積もりも取りましたが、無垢材や標準装備の質を比べたときに伸和さんの提案が一段上に感じられて、最終的に決め手になりました。


引き渡し後の1ヶ月点検と6ヶ月点検で建具の微調整に来てもらったとき、現場監督さんが家の不具合だけでなく暮らし方の相談にも応じてくれて安心感につながりました。地盤20年、設備10年と保証範囲が分かりやすく整理されていて、25年延長の条件も最初から提示してくれたのも決め手でした。
良い評判で目立つのは、デザインと性能のバランス、そして担当者が最後まで変わらず伴走してくれる安心感です。無垢材やイタリア建材を組み合わせたデザイン、冬でも温度差の小さい断熱性能、土地探しから引き渡し後の点検まで一貫した窓口といった、住んでからの満足につながる声が多く見られました。前章で見たとおり、価格に対する評価も「同じ仕様なら割安」という声が少なくありません。住宅性能の裏づけを確認したい方は、国土交通省の住宅性能表示制度もあわせて確認しておくと安心です。
悪い評判
それでは次に、気になる口コミも見てみましょう。これらは前章で検証した「高い」と言われる理由とも重なりますが、いずれも事前の準備や対策で十分に避けられるものです。

自然素材とイタリア建材にこだわって設計を進めるうちに、当初の予算からじわじわと積み上がってしまいました。坪単価で見ると100万円近くになる場面もあって、もう少し標準仕様の中でメリハリをつけて選べばよかったと、契約前の自分に言い聞かせたいです。性能とデザインの両方を取りに行くと総額が膨らむと痛感しました。
こだわるほど総額が上がるのは、自由設計の宿命でもあります。坪単価という指標だけで見ると判断を誤りやすく、延床面積・外構・付帯工事・地盤改良・諸費用まで含めた総額で比べてはじめて、各社の本当の差が見えてきます。譲れない仕様を3つに絞り、それ以外は標準で組むという進め方なら、最終総額は数百万円単位で動かせます。規格住宅のCasa Cafeを選べば、価格を抑えながらデザイン性を取り入れることも可能です。

規格住宅と完全自由設計は、似た言葉ですが性質が大きく異なります。規格住宅は選択肢を絞ることで打ち合わせ時間と価格を抑える設計思想で、自由設計はゼロから組み上げる進め方です。どちらが自分たちに合うかを入口で見極め、契約前に「変更できる箇所」と「追加費用の目安」を書面で受け取っておけば、こうした期待値のずれは防げます。プロの視点でも、ここをひと手間かけるかどうかが満足度を分けます。

勤務先の関係で岐阜県の飛騨側で土地を検討していましたが、対応エリア外と言われて見積もりまで進めなかったのが残念でした。岐阜・愛知北部で土地を確保できる方には心強い体制ですが、エリア境界に近い人は最初に確認しておいた方が時間の無駄になりません。
伸和建設の営業エリアは、公式に岐阜県の飛騨地域を除く全域と愛知県北部と明示されています。地域密着型は土地のリスク把握やアフター対応の細かさで強みを発揮しますが、施工エリアに線を引かざるを得ない構造でもあります。エリア境界付近で土地を探すなら、最初の問い合わせ段階で対応可否を確認しておけば、お互いに時間を使いすぎず次の選択肢へ動けます。
これらの口コミはあくまでも一例であり、すべての方が同じような経験をするとは限りません。実際に店舗へ足を運び、自分に合った住宅会社かどうかを自分の目で確かめることが最も大切です。
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FP宅建士&不動産会社社長が解説する伸和建設の住宅性能と設計力
伸和建設は、岐阜県関市に本店を置き、1957年から岐阜・愛知北部で家づくりを続けてきた地域工務店です。価格の話題が先行しがちですが、その実態は、全棟で耐震等級3の認定を取得し、UA値0.5以下・C値0.2以下の高断熱・高気密を性能保証として掲げ、自然素材とデザインで一邸ごとに仕上げるという、数字とデザインの両方で語れる住宅会社です。
そんな伸和建設を、FP宅建士・不動産会社社長の視点で評価した総合スコアはこちらです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 総合評価 | 88点 |
| 耐震性 | |
| 断熱性・気密性 | |
| 間取りの自由度 | |
| コストパフォーマンス | |
| アフターサービス | |
| 会社の信頼度 |
総合評価は88点としました。耐震性と断熱・気密性で数値の裏づけを示しながら、デザイン提案と地域密着のサポートで個別の住まいに落とし込む点が高く評価できます。前章で見たネガティブな評判の多くが「対策できる注意点」や「価格への誤解」だったことを踏まえると、この高評価にも納得していただけるはずです。
一方で、コストパフォーマンスとアフターサービスはやや控えめのスコアにしています。坪単価が非公表で総額比較に手間がかかること、保証が条件付きの最長25年で大手の長期保証と並べると見劣りすること、アフターの対応スピードに差があるという声が見られることを反映しました。会社の信頼度は、1957年創業で本店所在地や宅建業免許が公開資料で確認でき、地域工務店として求められる透明性が保たれている点を評価しています。住宅性能の指標そのものについては、国土交通省の住宅性能表示制度もあわせて確認しておくと理解が深まります。
伸和建設で家を建てる魅力は、大きく分けて以下の3点に集約されます。
1. 数値で裏づけられた耐震・断熱性能
伸和建設の最大の強みは、住宅の土台となる耐震性と断熱・気密性を、数値で示している点です。
耐震面では、全棟で耐震等級3の認定を取得し、認定の証明書を発行しています。耐震等級3は、消防署や警察署など災害時に機能を維持する建物に求められる最高等級で、長期優良住宅の認定要件にも該当する水準です。営業トークで「耐震等級3相当」と言う会社は多いものの、全棟で評価機関の認定書類を出せる会社は限られます。さらに、地震で全壊した場合に建て替え費用の一部を最高2,000万円まで負担する耐震補償を用意しており、これは地震保険とは別枠の、品質保証としての上乗せです。地盤調査と必要時の地盤改良もセットで提示されるため、中山間部を多く抱える岐阜の地域特性に合った備えになっています。
断熱・気密面では、公式トップにUA値0.5W/㎡K以下、C値0.2c㎡/㎡以下という性能保証表示があります。岐阜・愛知北部の主要営業エリアで想定される5・6地域の基準で考えると、ZEH基準のすべての項目をクリアし、断熱等級6相当に届く高断熱の領域です。C値0.2は、住宅一棟あたりの隙間が名刺1〜2枚分というイメージで、施工精度に自信がなければ表に出せない数値です。前章で紹介した「冬でも家の中の温度差が小さい」という口コミは、この性能が体感として表れている裏づけと言えます。なお、規格住宅のCasa CafeやHouse with Gardenでは、別枠でUA値0.6以下・C値1.0以下という仕様も公式に確認できます。商品によって保証される数値が異なるため、自分が選ぶ商品でどの数値が適用されるかは、契約前に書面で確かめておくのが確実です。
※断熱・気密の保証値や適用条件、断熱等級の対応状況は改定されることがあります。最新の仕様は契約前に公式で確認することをおすすめします。
2. 自然素材を活かす自由度の高い設計力
伸和建設は、間取りとデザインの自由度の高さも大きな魅力です。基本となるのは柱と梁で支える木造軸組工法で、もともと設計の自由度が高く、狭小地や変形地にも柔軟に対応できます。
意匠面の核となるのが、旗艦商品のCASAVIVACEです。本漆喰や薩摩中霧島壁といった自然素材に、イタリアから直輸入した建材やオリジナルの造作家具を組み合わせ、既製品では出せない質感の住まいを一邸ごとに設計します。無垢の床、本物のタイル、造作キッチンや造作収納など、住み始めてからの満足につながる要素を細かく積み上げられるのが強みです。フランク・ロイド・ライトの建築思想を受け継ぐオーガニックハウスも扱っており、デザインの文脈にこだわる人にも応えられます。
前章で「希望の仕様を入れたら総額が上がった」という口コミを紹介しましたが、これは自由度の高さの裏返しでもあります。プロの目線では、自然素材と性能を両立できる地域工務店はそれほど多くありません。譲れない部分を絞り込みながら、設計士と一緒に優先順位を組み立てれば、デザインと予算のバランスは十分に取れます。
3. 土地から引き渡し後までを支える地域密着のサポート
伸和建設は、土地探しから資金計画、設計、引き渡し後のアフターまでを一人の担当者が伴走する体制を打ち出しています。宅建業の免許を持ち、土地の売買・探索依頼・敷地調査も自社で行うため、土地と建物を別々の窓口で進める必要がありません。岐阜の中山間部や愛知北部の住宅地では、水害ハザード、地盤の硬軟、日射条件を同時に読まないと土地選びの精度が上がらないため、土地と建物の窓口が一本化されているのは地域工務店ならではの強みです。
引き渡し後の保証は、JIOによる住宅瑕疵担保責任保険10年、地盤20年、住宅設備10年、バルコニー防水10年、シロアリ5年が基本構成で、定期メンテナンス保証を経て条件を満たせば最長25年まで延長されます。前章で触れたとおり、保証は年数の長さだけでなく延長の条件まで含めて見ておきたいところですが、関店・岐阜店・可児店という拠点網で相談しやすい体制が整っている点は安心材料です。新築住宅の保証の仕組みは、JIOの住宅瑕疵担保責任保険の情報もあわせて確認しておくと理解しやすくなります。
失敗しない伸和建設で家を建てる5つのポイント
伸和建設で理想の住まいを手に入れるには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。前章までで見た「高い」と言われる理由を踏まえれば、押さえるべきポイントは自然と見えてきます。ここでは、満足度の高い家づくりにつながる5つのポイントを紹介します。
- 完全自由設計か規格住宅かを最初に決める
- 公式に表示されたUA値・C値の適用条件を商品別に確認する
- 本体価格ではなく外構・付帯工事まで含めた総額で比較する
- 最長25年延長保証の有償点検と費用条件を契約前に把握する
- 岐阜の土地条件と災害リスクを土地探しの段階で同時に確認する
1. 完全自由設計か規格住宅かを最初に決める
伸和建設には、CASAVIVACEのような完全自由設計と、Casa Cafe・House with Garden・WRAPS HOME・Cuboxといった規格住宅シリーズが並んでいます。両者は似ているようで性質が大きく異なり、入口で迷ったまま打ち合わせを進めると、後から「自由設計に切り替えればよかった」「規格住宅で十分だった」という後悔につながりやすい部分です。
完全自由設計は、間取り・外観・内装・設備をゼロから組み上げるため、こだわりを反映できる一方で、打ち合わせ回数と費用は膨らみやすくなります。規格住宅は選択肢を絞ることで打ち合わせ時間と本体価格を抑える設計思想です。譲れない仕様が3つ程度なら規格住宅に一部のカスタムを加える進め方で足りますし、家の表情と素材感に強くこだわるならCASAVIVACEの自由設計のほうが納得度は高くなります。最初の打ち合わせで、どちらが自分たちに合うかを担当者と整理しておきましょう。
2. 公式に表示されたUA値・C値の適用条件を商品別に確認する
公式トップに掲げられたUA値0.5以下・C値0.2以下は、伸和建設の性能訴求の中心です。ただし、規格住宅のCasa CafeやHouse with Gardenでは、UA値0.6以下・C値1.0以下という別枠の仕様も公式に表示されています。トップページの数値が全商品・全プランに無条件で適用されると思い込むと、契約時にスペックのギャップが生まれます。
性能数値の確認で押さえておきたいのは、商品名、地域区分、保証値なのか実測平均なのか、全棟測定か抜き取りか、という4点です。ZEHビルダーの登録情報とも照らし合わせると、性能訴求の整合性が見えやすくなります。営業担当の口頭説明だけで進めず、商品別の仕様書面で証跡を残しておくことが、住んでから10年20年の納得感を支えます。
3. 本体価格ではなく外構・付帯工事まで含めた総額で比較する
伸和建設の坪単価は公式に表示されていません。公開されている建築実例では48.9〜107.0万円/坪と幅が広く、参考帯としては60〜80万円/坪が示されている資料もあります。坪単価という単一の指標で他社と比べると、含まれる工事範囲が違うため公平な比較になりません。
総額比較で含めるべき項目は、本体工事費、付帯工事費、外構工事費、地盤改良費、登記・火災保険・住宅ローンの諸費用、設計料、消費税です。一般的に本体価格の20〜30%が別途必要になる場面が多く、本体3,000万円でも総額は3,600万〜3,900万円規模に届きます。フラット35を利用する場合の金利優遇まで含めて確認しておくと、ローンの総支払額まで含めた本当の比較ができます。複数社で同じ仕様・同じ延床面積・同じ外構条件を提示して総額見積もりを取れば、坪単価の見え方の違和感は消え、自分たちに合う一社が見えてきます。
4. 最長25年延長保証の有償点検と費用条件を契約前に把握する
伸和建設の保証は、JIOによる住宅瑕疵担保責任保険10年、地盤20年、住宅設備10年、バルコニー防水10年、シロアリ5年が基本構成で、定期メンテナンス保証を経て条件を満たせば最長25年まで延長されます。地域工務店としては整理された構成ですが、最長25年に届かせるには10年目の有償点検と15年目の有償点検・有償メンテナンスが必要になります。
宅建士の視点で大切なのは、保証延長の条件と費用を契約前に書面で受け取っておくことです。10年目の点検費用がいくらか、15年目のメンテナンス内容と概算費用がいくらか、何をすると保証が切れるのかを最初に把握しておけば、ライフプランの中に修繕費を組み込めます。JIOの基本枠の理解と、自社独自の延長保証の理解を分けておくのもポイントです。
5. 岐阜の土地条件と災害リスクを土地探しの段階で同時に確認する
伸和建設は宅建業として土地の売買・探索依頼・敷地調査を自社で行っています。土地探しから建物までを同じ担当者で進められるのは強みですが、土地そのものの条件は地域ごとに大きく変わります。
岐阜の中山間部や愛知北部の住宅地では、水害ハザード、地盤の硬軟、日射条件、隣地との距離が、間取りと建築費の両方に効いてきます。長期優良住宅の認定を狙うなら、国土交通省の長期優良住宅認定制度の基準に沿った設計と土地の整合も必要です。土地契約のタイミングでこれらを読み違えると、建築の段階で「地盤改良費が想定より高い」「日射の関係で南向きの大きな窓が組めない」という想定外が出てきます。土地候補の段階で、災害リスクと建築条件を担当者と一緒にチェックリストで潰しておくのが、失敗を避ける近道です。
伸和建設の実際の坪単価をFP宅建士&不動産会社社長が解説
伸和建設で家を建てる際、最も気になるのはやはり坪単価ですよね。公式に細かい数字が出ていないぶん、いくつかの一次情報を組み合わせて読み解く必要があります。規格住宅から完全自由設計まで価格の幅が広いため、自分たちの仕様と面積に合わせて見ていくのがポイントです。
坪単価と本体価格帯の目安
伸和建設の公式サイトでは、商品別の坪単価は表示されていません。公開されている建築実例から逆算すると、坪単価は48.9万〜107.0万円の幅で確認でき、平屋を含む小面積の事例では54万円台から、自然素材とデザインに振り切った事例では107万円台まで届いています。
別の参考情報では、参考帯として坪60万〜80万円が示されており、これがボリュームゾーンに近い水準です。本体価格は1,500万〜2,500万円台のレンジが多く、延床35坪前後を想定すれば、本体価格2,100万〜2,800万円が中心の帯になります。注意したいのは、本体価格のほかに必要な費用です。外構・地盤改良・諸費用で本体価格の20〜30%が目安となり、本体2,500万円なら総額3,000万〜3,200万円規模を見込んでおくと現実的です。坪単価だけで他社と比べると、この差が見えなくなります。
建築実例から見える具体的な価格レンジ
公開されている伸和建設の建築実例を見ると、延床面積は24坪台から64坪台まで幅広く、本体価格と延床面積の組み合わせで坪単価が決まります。延床30坪台の規格住宅寄りの事例では坪60万〜70万円台、40〜45坪の自由設計でデザインと自然素材を多めに入れた事例では坪80万〜90万円台、平屋でこだわり仕様を入れた小面積の事例では坪100万円近くまで届くケースもあります。
標準仕様とオプションの選択が、価格に直結します。Low-E複層ガラスや第三種換気は規格住宅でも公式仕様として確認できますが、無垢の床材、イタリア建材のタイル、オリジナルの造作家具を加えていくと、CASAVIVACEクラスの坪単価帯に近づきます。公開実例を3〜5件並べ、自分たちの希望に近い面積帯・仕様帯のものを基準に置くと、現実的な予算感がつかめます。一番安い実例を期待値にすると痛みますし、一番高い実例で諦めるのも早計です。中央値付近を起点に検討するのが現実的です。
構造とスタイル別の価格構成
伸和建設の坪単価を決めているのは、木造軸組工法を基本とした構造、商品別の標準仕様、設計の自由度、施工面積の4要素です。規格住宅シリーズは仕様を絞ることで価格を抑えやすく、CASAVIVACEは個別設計のため設計料と仕様グレードしだいで振れ幅が大きくなります。平屋とオーガニックハウスは個別性が高く、価格レンジは広めに見ておくのが安全です。
価格の構成要素を理解するうえで確認しておきたいのは、標準仕様に何が含まれているかです。耐震等級3の認定、UA値・C値の保証、ベタ基礎、Low-E複層ガラスなどが標準として組み込まれている前提か、それとも一部がオプション扱いか。この違いが、最終的な総額の判断に効いてきます。
岐阜・愛知北部における価格競争力
岐阜・愛知北部の住宅市場では、坪60万〜80万円帯にデザイン提案と性能訴求を両立させた地域工務店が複数あります。その中で伸和建設は、1957年からの地域基盤、全棟耐震等級3の認定とUA値0.5以下の数値訴求、岐阜・愛知北部に絞った地域密着体制を組み合わせており、価格と性能のバランスは同価格帯のなかでも上位に入ります。
価格だけで比べるならローコスト寄りの工務店が選択肢になりますし、デザインに徹底投資したいなら建築家系の事務所も視野に入ります。伸和建設はその中間に立つ会社で、性能・デザイン・地域密着のバランスを取りたい人にとって有力な候補です。総額比較を3社程度で行ったうえで、坪単価の数字ではなく総額と仕様の組み合わせで判断するのが、後悔しない選び方です。同じ予算で比べたときに、自分たちの希望リストの何点を満たせるか。それが本当の意味での価格競争力です。
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伸和建設の商品ラインナップ
伸和建設は、完全自由設計から規格住宅、平屋専用ライン、デザインブランドまで複数の商品を持ち、希望と予算に合わせて選びやすい構成になっています。ここでは主要な商品ラインを整理します。
CASAVIVACE 完全自由設計の旗艦商品
CASAVIVACEは、自然素材、イタリア建材、オリジナル家具を組み合わせる完全自由設計の注文住宅です。本漆喰や薩摩中霧島壁といった自然素材、イタリアから直輸入したリビングドアや洗面化粧台、選べる無垢の床材などを組み合わせ、木造軸組工法を基本に間取り・仕様・設備をゼロから組み上げます。施主のこだわりを最も反映できる商品です。
公開されている実例の坪単価は48.9〜107.0万円の幅で、中心帯は坪70万〜90万円です。延床35坪なら本体2,500万〜3,200万円規模が目安となります。「既製品では出せない質感」を求める層、無垢材やイタリアタイルといった本物の素材にこだわりたい層と相性の良いラインです。CASAVIVACEは「本物は高くない」という考え方を掲げ、本物の素材を手の届きやすい坪単価で提供することをコンセプトにしています。公式トップのUA値0.5以下・C値0.2以下の性能保証と組み合わせれば、デザインと性能の両方を取りに行ける構成になります。完全自由設計のため打ち合わせ回数と設計期間は長くなりますが、その分、一邸ごとの満足度は高く出やすい商品です。
規格住宅シリーズ Casa Cafe・WRAPS HOME・Cubox
規格住宅シリーズは、打ち合わせ時間と本体価格を抑える設計思想で、選択肢を絞り込んで効率化したラインです。Casa Cafeは、カフェのような暮らしをコンセプトにした標準化プランで、家族構成やライフスタイルに合わせて50以上のプランから選べます。木造軸組工法、ベタ基礎、第三種換気、Low-E複層ガラスなどを公式仕様として確認できます。
WRAPS HOMEは、コンパクトな平屋住宅として規格住宅ラインナップに掲載されています。大きな空間と耐震等級3、次世代の高性能仕様を取り入れており、小面積で総予算を抑えつつ平屋の暮らしやすさを得たい層に向きます。Cuboxは、大空間と高耐震、次世代高性能を訴求する規格住宅シリーズで、箱型の意匠と家事動線を重視した設計です。規格住宅で押さえておきたいのは、UA値0.6以下・C値1.0以下という別枠の仕様が公式に表示されている点です。完全自由設計のUA値0.5・C値0.2と数値が異なるため、商品ごとに性能保証の条件を確認しておくと確実です。
House with Garden 外構までセットの規格住宅
House with Gardenは、外構までセットで考える庭付きの規格住宅です。建物本体に加えて庭や外構を商品設計に組み込むことで、外構工事を別契約で進める手間と総額のブレを抑えられる構成になっています。
家づくりで見落とされがちなのが外構費用です。本体価格に含まれない場合、別途100万〜300万円規模の出費が発生し、引き渡し後に予算の見直しを迫られる場面があります。House with Gardenはこの部分を最初から商品に含めることで、総額の見通しを立てやすくしています。庭と一体で住まいをデザインしたい層、外構までまとめて考えたい層に向くラインです。
平屋とオーガニックハウス ワンフロア生活とデザインの専用提案
伸和建設の平屋は、地域の土地条件とデザイン・性能を組み合わせる平屋専用ラインです。木造軸組工法による個別設計をベースに、ワンフロア生活を前提にした動線計画と、平屋ならではの広がりを取り入れた設計を得意としています。一般に平屋は同じ延床面積の2階建てより坪単価が高く出やすいため、この点は仕様検討の段階で念頭に置いておきたいところです。完成見学会やモデルハウスでの公開も続いており、子育てや終の棲家としての平屋を検討する層にとって、選択肢が用意されています。
オーガニックハウスは、フランク・ロイド・ライトの建築思想を受け継ぐデザイン住宅ブランドで、伸和建設の取扱商品の一つです。意匠性と建築思想を重視する層に向けた、デザイン色の強いラインです。価格帯は個別性が高いため、検討段階で見積もりを取って判断するスタイルになります。地域工務店の選択肢の中では珍しいブランドを持っている点も、伸和建設の幅の広さを示しています。
伸和建設で家を建てるメリットとデメリット
ここまで様々な角度で伸和建設の特徴を見てきました。これらを踏まえて、メリット・デメリットとして整理してみましょう。
伸和建設で家を建てるメリット5つ
伸和建設には、地域工務店として性能・デザイン・地域密着のバランスを取った独自の強みがあります。それぞれを順に整理します。
1. 全棟耐震等級3認定と最高2,000万円の耐震補償
伸和建設は、公式に全棟耐震等級3の認定と認定証明書の発行を打ち出しています。耐震等級3は災害時に機能を維持する建物に求められる最高等級で、長期優良住宅の認定要件にも該当する水準です。さらに、地震で全壊した場合に建て替え費用の一部を最高2,000万円まで負担する独自の耐震補償が用意されており、地震保険とは別枠の上乗せ補償として組み込まれています。地盤調査と必要時の地盤改良も標準化されているため、中山間部を多く抱える岐阜の地域特性に合った備えになっています。
2. UA値0.5・C値0.2を訴求する高断熱・高気密性能
公式トップにはUA値0.5W/㎡K以下、C値0.2c㎡/㎡以下という性能保証表示があります。岐阜・愛知北部で想定される5・6地域基準でZEH基準のすべての項目をクリアし、断熱等級6相当に届く高断熱の領域です。C値0.2は施工精度に強い自信がなければ表に出せない数値で、地域工務店の中でも上位クラスの性能訴求です。Casa Cafeなどの規格住宅では別枠でUA値0.6以下・C値1.0以下の仕様も示されており、商品別に保証される数値が明示されています。
3. 自然素材とイタリア建材を活かしたデザイン提案
CASAVIVACEに代表されるように、無垢材、イタリア建材のタイルやドア、オリジナルの造作家具を組み合わせた提案が伸和建設の意匠面の核です。既製品では出せない質感を求める層に向け、ホテルライクな内装やデザイン性の高いリビングを設計する事例が多く見られます。デザイン住宅ブランドのオーガニックハウスを扱っている点も、意匠を重視する施主にとって選択肢の幅を広げています。
4. 土地・資金・設計・アフターを担当者が一貫サポート
公式コンセプトでは、土地探しから資金計画、住宅ローン、設計、引き渡し後のアフターまで一人の担当者が伴走する体制を打ち出しています。宅建業として土地の売買・探索依頼・敷地調査も自社で行うため、土地と建物の窓口を一本化できる点が強みです。地域の土地条件、災害リスク、建築条件を踏まえた総合提案ができる体制は、別会社で土地と建物を分けて進めるより手間とリスクを抑えられます。
5. 完全自由設計と規格住宅を併設する商品幅
CASAVIVACEのような完全自由設計から、Casa Cafe・House with Garden・WRAPS HOME・Cuboxといった規格住宅、平屋専用ライン、オーガニックハウスまで、価格帯と仕様幅が広く揃っています。同じ担当者と話しながら「自由設計だと予算オーバーだから規格住宅で組み直す」「規格住宅をベースに3カ所だけ自由仕様にする」という選び直しができる柔軟性があり、希望と予算のすり合わせがしやすい構造です。
伸和建設で家を建てるデメリット3つ
魅力的な特徴がある一方で、検討する際に知っておきたい注意点もあります。いずれも事前の準備で十分に備えられるものです。
1. 公式坪単価が非公表で総額見積もりの比較が必須
伸和建設の公式サイトには商品別の坪単価表示がありません。公開実例では48.9〜107.0万円/坪と幅が広く、参考帯としては60〜80万円/坪が示される資料もあります。坪単価という単一指標で他社と比べるのは難しいため、本体価格・付帯工事・外構・地盤改良・諸費用まで含めた総額見積もりで複数社を並べる必要があります。対策:同じ仕様・同じ延床面積・同じ外構条件で総額見積もりを取り、複数社を同じ土俵で比較しましょう。手間は一つ増えますが、価格の実像はむしろ正確につかめます。
2. 施工エリアが岐阜・愛知北部に限定される
公式の会社概要では、岐阜県は飛騨地域を除く全域、愛知県は北部が営業エリアと明記されています。広域展開の大手と違い、エリア境界付近で土地を探す方は早めの確認が必要です。対策:土地のエリアを軸に選ぶ場合は、最初の問い合わせ段階で対応可否を確認しておきましょう。地域密着の機動力と裏返しの制約として理解しておけば、無駄足を避けられます。
3. 規格住宅シリーズは仕様の自由度に制約がある
Casa Cafe、House with Garden、WRAPS HOMEなどの規格住宅は、打ち合わせ時間を短縮するために仕様の選択肢を絞っています。外壁の色、水回り設備、間取り変更などで「ここから先は追加費用」というラインが設定されており、自由設計と同じ感覚で進めると期待値のずれが生まれます。対策:完全自由設計のCASAVIVACEと規格住宅は別物だと割り切り、入口で選び分けること。契約前に「変更できる箇所」と「追加費用の目安」を書面で受け取っておけば、ミスマッチは防げます。
伸和建設が向いている人
これらの特徴を踏まえると、伸和建設は次のような人に向いています。
1. 岐阜・愛知北部で地域密着の工務店を探している人
公式の営業エリアと拠点網が岐阜県飛騨地域を除く全域と愛知県北部に集中しているため、このエリアで土地を探している人や、地元密着で長く付き合える工務店を求めている人に向きます。関店・岐阜店・可児店という拠点網と、可児市下恵土・関市下有知・岐阜市鏡島精華の3棟のモデルハウスは、地元での移動や打ち合わせの利便性を支えます。地域の土地条件、災害リスク、補助金や条例まで含めた提案を期待できるのは、地域密着ならではの強みです。
2. 耐震等級3・高断熱高気密の数値で安心したい人
全棟耐震等級3の認定と最高2,000万円の耐震補償、UA値0.5以下・C値0.2以下の性能保証が組み合わさっているため、地震と冬の寒さの両面で数値の裏づけを求める人に向きます。岐阜の冷え込む冬を想定すると、ZEH基準のすべての項目をクリアする断熱・気密性能は、体感の違いとして表れやすい部分です。性能と保証の両方を契約時に書面で確認できる体制があるのは、長期の視点で家を持ちたい人にとって安心材料です。
3. デザイン性と自然素材にこだわりたい人
CASAVIVACEに代表される自然素材、イタリア建材、オリジナル造作家具の組み合わせは、既製品の集合体になりがちな住宅市場の中で個別性を出しやすい強みです。無垢の床、本物のタイル、造作キッチンや造作収納など、住み始めてからの満足につながる要素を一邸ごとに組み立てたい人に向きます。オーガニックハウスを選択肢として持っているため、建築デザインの文脈にこだわる人にも応えられます。
4. 土地探しから一貫してサポートしてほしい人
宅建業免許を持ち、土地の売買・探索依頼・敷地調査を自社で対応するため、土地探しから建物までを同じ担当者で進められます。土地と建物を別々の業者で進めるとトラブルになりやすい部分を一本化できるため、初めての家づくりで何から始めればよいか迷っている人や、土地の災害リスクと建築条件をセットで判断したい人に向く体制です。
伸和建設をおすすめできない人
一方で、次のような人には、伸和建設が最適な選択肢にならない場面があります。
1. 全国対応・60年保証の大手メーカーを最優先する人
伸和建設は岐阜・愛知北部に絞った地域工務店で、保証は条件付きの最長25年です。大手が打ち出す60年保証や全国転勤対応のアフター体制と比べると、保証期間の長さやエリア展開の広さでは届きません。長期保証の年数を最重視する人や、転勤や移住で全国どこでもアフターを受けたい人には、別の選択肢が向きます。とはいえ、地域に根ざして相談しやすい体制は、エリア内で長く暮らす人にとってはむしろ利点になります。
2. 公式の坪単価だけで素早く比較したい人
商品別の公式坪単価が非公表のため、ホームページの数字だけで他社と並べる比較は成立しません。公開実例や参考帯の数値はあるものの、本体価格・付帯工事・外構・地盤改良・諸費用を含めた総額見積もりを取らないと公平な比較ができません。スピード重視で坪単価表だけで判断したい人には、最初の段階で手間が一つ増えると感じられるかもしれません。総額で比較する手間を許容できる人ほど、伸和建設の価格の実像を正しくつかめます。
まとめ
伸和建設は、全棟耐震等級3の認定と最高2,000万円の耐震補償、UA値0.5以下・C値0.2以下の高断熱・高気密を組み合わせ、岐阜・愛知北部で1957年から地域密着の家づくりを続けてきた工務店です。自然素材とイタリア建材を活かしたデザイン提案、土地から引き渡し後までを一人の担当者が支えるサポート、CASAVIVACEから規格住宅・平屋・オーガニックハウスまでの幅広い商品も魅力です。一方で、公式坪単価が非公表で総額比較に手間がかかる、施工エリアが岐阜・愛知北部に限られる、規格住宅は仕様の自由度に制約があるといった、知っておきたい注意点も存在します。
この記事の冒頭で見たように、伸和建設は「高い」というワードで検索されることがあります。しかし一つずつ検証してみると、その中身は「事前の準備・対策で避けられる注意点」「価格の仕組みとして理解しておくこと」「根拠の薄い思い込み・誤解」に分けられ、家づくりそのものを揺るがすような問題は見当たりませんでした。価格の正体は、全棟耐震等級3と最高2,000万円の耐震補償、UA値0.5以下・C値0.2以下の高性能、そして無垢材や本漆喰といった本物の素材への投資です。坪単価という一つの数字ではなく総額と仕様で見れば、その価格はむしろ納得感のある水準です。
家づくりを成功させるには、ネット上の断片的な評判に振り回されるのではなく、メリット・デメリット、そして自分自身のライフスタイルや希望をしっかり理解したうえで会社選びを行うことが重要です。FP宅建士・不動産会社を営む立場から総合的に見て、総額での比較と仕様の優先順位づけというひと手間を惜しまない人にとって、伸和建設は自信を持っておすすめできる選択肢の一つです。岐阜・愛知北部には他にも地域工務店や設計事務所があるため、あわせて総額で比較検討すると、伸和建設の立ち位置がより明確になります。なお、社名のよく似た新和建設株式会社は別の会社ですので、問い合わせの際は会社名と所在地を確認してから進めると安心です。
この記事が、伸和建設で家を建てるかどうか迷っている方の参考になれば幸いです。より詳しく知りたい方は、関店・岐阜店・可児店のいずれかに足を運び、可児市下恵土・関市下有知・岐阜市鏡島精華のモデルハウスで自然素材の質感と断熱・気密の体感を直接確かめてみることが、最初の一歩になります。
伸和建設のよくある質問にFP宅建士&不動産会社社長がお答え
ここからは、あなたの疑問に応えるかたちで伸和建設に関するよくある質問を紹介します。
Q1. 伸和建設は「高い」のですか?
A. 坪単価という一つの数字だけを見ると高く感じられることがありますが、価格の中身を分解すると納得感のある水準です。公式が坪単価を非公表にしていること、公開実例の坪単価が48.9〜107.0万円と幅広く上限の数字が独り歩きしやすいこと、自然素材やデザインにこだわると総額が上がることが、「高い」と検索される主な理由です。一方で、その価格には全棟耐震等級3の認定と最高2,000万円の耐震補償、UA値0.5以下・C値0.2以下の高性能、無垢材や本漆喰といった本物の素材が含まれています。坪単価ではなく総額と仕様で複数社を比較すれば、割高ではなく性能と素材への投資だと分かります。
Q2. 伸和建設の坪単価はいくらですか?
A. 公式に商品別の坪単価は表示されていません。公開されている建築実例では48.9〜107.0万円/坪の幅があり、参考帯としては60〜80万円/坪が示されている資料もあります。仕様と延床面積で大きく変わるため、本体価格に外構・地盤改良・諸費用を加えた総額見積もりで比較してください。本体2,500万円なら総額3,000万円超を目安に組んでおくと、引き渡し後の想定外を避けやすくなります。
Q3. 伸和建設の保証期間はどのくらいですか?
A. 公開資料ベースでは、JIOによる住宅瑕疵担保責任保険10年、地盤20年、住宅設備10年、バルコニー防水10年、シロアリ5年が基本構成で、定期メンテナンス保証を経て条件を満たせば最長25年まで延長されます。最長25年に届かせるには10年目の有償点検と15年目の有償点検・有償メンテナンスが必要となるため、延長の条件と費用は契約前に書面で受け取っておくのが安全です。
Q4. 伸和建設の施工エリアはどこですか?
A. 公式の会社概要では、岐阜県は飛騨地域を除く全域、愛知県は北部が営業エリアです。その他のエリアは相談可能と記載されています。地域密着のメリットとして職人手配やアフター訪問の機動力が確保される一方、エリア境界に近い土地で検討している方は、最初の問い合わせ段階でエリア確認を済ませておくのが効率的です。
Q5. 伸和建設の断熱・気密性能はどの水準ですか?
A. 公式トップではUA値0.5W/㎡K以下、C値0.2c㎡/㎡以下の性能保証を表示しています。岐阜・愛知北部で想定される5・6地域基準でZEH基準のすべての項目をクリアする水準です。一方、Casa CafeやHouse with Gardenなどの規格住宅ではUA値0.6以下、C値1.0以下の仕様表示も確認できます。商品ごとに保証される数値が異なるため、自分が選ぶ商品でどの数値が適用されるかを契約前に書面で確認するのが確実です。
Q6. 伸和建設は平屋に対応していますか?
A. 対応しています。公式に平屋の専用ページがあり、平屋の完成見学会も継続しています。モデルハウスにも平屋が含まれ、ワンフロア生活、子育て、終の棲家としての平屋を検討する方の選択肢が用意されています。WRAPS HOMEというコンパクトな平屋の規格住宅もラインナップされているため、価格と自由度のバランスで選び分けが可能です。
Q7. 伸和建設は土地探しもできますか?
A. 対応しています。公式の会社概要に宅建業として土地の売買、探索依頼、敷地調査を行うと記載されており、土地探しから建物までを同じ担当者で一貫して進められます。地域の土地条件と災害リスクをセットで把握できるのは地域密着工務店の強みで、岐阜の中山間部や愛知北部の住宅地で建築条件と地盤・日射・水害ハザードを同時にチェックしたい方に向く体制です。
Q8. 伸和建設と新和建設は同じ会社ですか?
A. 同じ会社ではありません。本記事で扱う伸和建設株式会社は岐阜県関市に本店を置く法人です。一方、愛知・岐阜で展開する新和建設株式会社は、社名表記も法人も異なる別の会社です。社名の漢字が似ているため検索時に混同しやすいですが、施工エリアや商品ラインナップも異なるため、問い合わせ前に会社名と所在地を確認するのが安全です。





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