毎日の睡眠は、体を休めるだけでなく、翌日のコンディションや生活の質にも大きく影響しますよね。マットレスや布団、ベッドフレームなど、寝具選びに悩んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。
一方で、「寝心地が良さそう」「価格が手頃」といった理由で選んだものの、実際に使ってみると腰や肩が痛くなったり、
重くて扱いづらかったりと、後悔を感じるケースも少なくありません。理想と現実のギャップが生じやすいのも、寝具選びの難しさと言えそうです。
そこで今回は、20代〜60代以上の男女300人を対象に、現在の就寝スタイルや寝具選びで重視したポイント、実際に困ったこと・後悔した点、そして次に買い替えるならどの寝具を選びたいかについてアンケート調査を実施しました。
調査概要:寝具に関するアンケート
調査対象:20代~60代以上の男女
調査期間:2026年1月15日
調査方法:インターネット調査
回答者数:300人
丸め方ルール:割合(%)は小数1位で四捨五入
※複数回答設問は、回答者300人に対する割合です(複数選択のため合計は100%になりません)
回答者属性
性別
男性:39.7%(119人)/女性:60.3%(181人)
年代
20代:20.3%(61人)/30代:28.7%(86人)/40代:26.7%(80人)/50代:12.3%(37人)/60代以上:12.0%(36人)
調査結果サマリー
・現在の就寝スタイル1位はベッド(フレームあり)50.7%(152人)
・次に買い替えるならベッド(フレームあり)57.7%(173人)で最多
・寝具選びで重視する1位は寝心地が良い(体が楽)46.3%(139人)
・買って困った/後悔1位は腰や肩が痛くなった21.3%(64人)と重くて扱いづらい21.3%(64人)
・寝具一式の購入金額は10万円未満が84.7%(254人)、5万円未満が61.9%(186人)
・満足度(0~10)は平均6.0点、8点以上は20.3%(61人)、3点以下は18.7%(56人)
【結果1】現在の就寝スタイルはベッド(フレームあり)が最多50.7%(152人)

現在、最も頻度が高い就寝スタイルは以下の通りでした。
・ベッド(フレームあり):50.7%(152人)
・敷布団(畳・フローリングに敷く):24.3%(73人)
・マットレス直置き(フレームなし):20.7%(62人)
・ソファベッド/折りたたみベッド:1.7%(5人)
・その他:1.7%(5人)
・ベッドと布団を使い分けている:1.0%(3人)
ベッド(フレームあり)が過半数を占める結果は、現代の住まいにおける寝具の主流がベッドであることを示しています。かつては日本の寝具といえば布団でしたが、住環境の洋風化、起き上がりの楽さ、収納スペースの問題などから、ベッドが主流になっている実態が見えます。
一方で、敷布団も4人に1人が使用しており、畳の部屋がある、布団の上げ下げに慣れている、スペースを有効活用したい――こうした理由で布団を選ぶ層も一定数存在します
マットレス直置きが2割を占める点も注目です。ベッドフレームを買う予算がない、部屋が狭い、引っ越しが多い――こうした事情などから、マットレスだけで済ませる選択をしている層がいます。
【結果2】寝る面サイズはシングルが最多50.0%(150人)

現在使っている寝具のサイズ(寝る面のサイズ)はシングルが50.0%(150人)で最多でした。
・シングル:50.0%(150人)
・セミダブル:23.3%(70人)
・ダブル:13.7%(41人)
・クイーン:7.7%(23人)
・その他:2.0%(6人)
・キング:1.7%(5人)
・布団(シングル相当):1.7%(5人)
シングルが半数を占める結果は、一人で寝る、あるいは夫婦でもそれぞれシングルを使うスタイルが主流であることを示しています。セミダブル以上を合計しても半数程度にとどまり、寝具のサイズ選びは比較的コンパクト志向が強いことが分かります。
これは、住居の広さの制約、予算の問題、将来的な引っ越しを考えて大きすぎるものは避ける――こうした現実的な判断が働いていると考えられます。
【結果3】寝具一式の購入金額は10万円未満が8割超84.7%(254人)

寝具一式(ベッドフレーム+マットレス、敷布団+マット、まくら等を含む)の合計購入金額(概算)は、次の通りでした。
・1万円未満:16.3%(49人)
・1万~3万円未満:22.3%(67人)
・3万~5万円未満:23.3%(70人)
・5万~10万円未満:22.7%(68人)
・10万~20万円未満:8.3%(25人)
・20万~30万円未満:3.7%(11人)
・30万~50万円未満:1.7%(5人)
・50万円以上:1.7%(5人)
5万円未満は61.9%(186人)、10万円未満は84.7%(254人)となり、購入金額は比較的抑えめな層が多数派でした。
8割超が10万円未満に収めている結果は、寝具への投資が限定的であることを示しています。人生の3分の1を過ごすベッドだから高品質なものを――という理屈は理解しても、実際には予算の制約が大きく影響しています。
特に、5万円未満が6割超を占める点は重要です。ベッドフレーム、マットレス、枕、シーツ類を合わせて5万円以内に収めるとなると、選択肢は限られます。この価格帯では、高機能なマットレスや耐久性の高いフレームは難しく、結果的に満足度に影響する可能性があります。
【結果4】寝具選びの重視ポイント1位は寝心地46.3%(139人)

寝具を選ぶ際に、重視したポイント(複数回答)の上位は以下の通りでした。
1位:寝心地が良い(体が楽)…46.3%(139人)
2位:サイズ感(広さ)…40.0%(120人)
3位:価格…39.3%(118人)
4位:腰や肩が痛くならない…34.3%(103人)
5位:通気性が良い(蒸れにくい)…24.0%(72人)
6位:掃除・手入れがしやすい…23.0%(69人)
7位:へたりにくい(耐久性)…19.7%(59人)
8位:清潔に保ちやすい(洗える・防ダニ等)…18.7%(56人)
9位:部屋の広さに合う(省スペース)…15.7%(47人)
10位:収納しやすい(折りたためる等)…11.0%(33人)
11位:見た目(デザイン)…9.7%(29人)
12位:家族構成に合う(子ども・夫婦など)…9.0%(27人)
13位:においが気にならない…7.0%(21人)
14位:その他…4.7%(14人)
寝心地が良いが半数近くを占める結果は当然とも言えますが、2位のサイズ感、3位の価格が4割近くで続く点が重要です。寝心地を最優先としながらも、部屋に入るサイズか、予算内に収まるか――この現実的な制約が、同時に判断基準になっています。
4位の腰や肩が痛くならないが3割超を占める点も注目です。これは単なる快適さではなく、身体の健康に直結する切実なニーズです。既に痛みを抱えている、朝起きると体が痛い――こうした具体的な問題を抱えている人が、寝具に解決を求めています。
見た目(デザイン)が1割以下にとどまる点は、寝具選びが機能性重視であることを明確に示しています。おしゃれなベッドよりも、体が楽なベッド――この優先順位が、大半の人に共通しています。
【結果5】買って困った/後悔1位は腰・肩が痛い21.3%(64人)と重くて扱いづらい21.3%(64人)

実際に使ってみて困ったこと/後悔したこと(複数回答)では、以下が上位でした。
1位:腰や肩が痛くなった…21.3%(64人)
1位:重くて扱いづらい(干す・上げ下げが大変)…21.3%(64人)
3位:へたりが早い…20.0%(60人)
4位:サイズが合わない(狭い/大きすぎる)…18.0%(54人)
5位:掃除がしにくい…12.3%(37人)
6位:熱がこもる(蒸れる)…12.0%(36人)
7位:カビ・湿気が気になった…10.0%(30人)
8位:においが気になる…8.7%(26人)
9位:値段の割に満足度が低い…8.0%(24人)
10位:家族構成に合わない…5.7%(17人)
11位:ダニ・ほこりが気になる…5.3%(16人)
12位:その他…3.7%(11人)
13位:購入先の対応が不満…2.7%(8人)
14位:配送・搬入が大変だった…2.7%(8人)
15位:引っ越しが大変だった…1.7%(5人)
※特に困っていない…20.3%(61人)
腰や肩が痛くなったと重くて扱いづらいが同率1位を占める結果は、寝具の問題が身体的負担と日常的な扱いやすさの両面にあることを示しています。
腰や肩が痛くなったは、寝具選びの失敗として最も深刻です。睡眠は体を休めるためのものなのに、逆に体を痛めている――この矛盾が、2割の人に起きています。選ぶ時に重視した腰や肩が痛くならない(結果4で34.3%)が、実際には達成できていない現実がうかがえます。
重くて扱いづらいも同率1位である点は、日常的なストレスの大きさを物語ります。マットレスを干す、布団を上げ下げする、シーツを交換する――こうした日々のメンテナンスが負担になり、結果的に手入れが行き届かず、衛生面や快適さに影響します。
3位のへたりが早いが2割を占める点も、価格と品質のバランスの難しさを示しています。予算を抑えるために安いものを選んだ結果、すぐにへたって買い替えが必要になる――この悪循環に陥っている人が一定数います。
【結果6】満足度は平均6.0点。8点以上は20.3%(61人)、3点以下は18.7%(56人)

現在の寝具の満足度(0~10)は平均6.0点でした。
・8点以上:20.3%(61人)
・4~7点:61.0%(183人)
・3点以下:18.7%(56人)
平均6.0点という数字は、及第点ではあるものの、積極的に満足しているとも言えない微妙なラインです。8点以上の高満足層が2割にとどまる一方で、6割が中間層、2割近くが低満足層――この分布から、多くの人が今の寝具に何らかの不満を抱えながらも、買い替えるほどではないという状態にあることが分かります。
満足している人が一定数いる一方で、合わないと感じている人も少なくないことが分かります。
【結果7】次に買い替えるならベッド(フレームあり)57.7%(173人)。敷布団派からのシフトも

次に買い替えるなら、どの就寝スタイルを検討しているかを聞いたところ、以下の結果でした。
・ベッド(フレームあり):57.7%(173人)
・マットレス直置き(フレームなし):19.0%(57人)
・敷布団(畳・フローリングに敷く):14.0%(42人)
・ソファベッド/折りたたみベッド:7.7%(23人)
・その他:1.7%(5人)
現在の就寝スタイルでは、ベッド(フレームあり)が50.7%(152人)と最も多い結果でした。一方で、次に買い替えるならベッド(フレームあり)を選ぶ人は57.7%(173人)と、現状より7.0ポイント高い割合となっています。
この結果から、次回の買い替えにあたっては、ベッドを検討する人が一定数いることがうかがえます。
また、現在は敷布団を使用している人が24.3%(73人)いるのに対し、次に敷布団を選ぶ人は14.0%(42人)にとどまっており、就寝スタイルを見直したいと考える層が存在する可能性も示されています。
買い替え理由(自由記述)を見ると、「体への負担を減らしたい」「腰がつらい」「掃除や手入れをラクにしたい」「省スペースで使いたい」といった声が多く挙がりました。
快適さだけでなく、日常的な扱いやすさや生活動線への配慮が、次の寝具選びにおいて重視されている様子がうかがえます。
自由記述より一部抜粋
「腰が痛いので、もっと体に合うものに変えたい」
「掃除や手入れが大変なので、ラクにできる形にしたい」
「部屋が狭いので、スペースを取らない寝具にしたい」
これらの声からは、現在の寝具に対する不満点と同時に、より快適で扱いやすい睡眠環境を求める意識が見えてきます。就寝時の負担軽減や日常の手入れのしやすさ、居住スペースとの相性といった観点から、次の選択肢としてベッドが検討されている状況といえそうです。
まとめ
本調査では、寝具選びの決め手として寝心地が最も多い一方で、実際の後悔としては腰・肩の痛みや重くて扱いづらいといった身体負担や取り回しが上位に挙がりました。
価格帯は10万円未満が多数派で、限られた予算の中でも体がラク、手入れがしやすいといった実用面が、満足度を左右するポイントになっている可能性があります。
この調査が浮き彫りにしたのは、寝具選びにおける理想と現実のギャップです。
寝心地が良いものを選びたい。腰や肩が痛くならないものがいい。こうした願いを持ちながら、実際には予算の制約、部屋のサイズの制約、情報不足などから、最適な選択ができていない人が多数います。
その結果、2割の人が腰や肩が痛くなった、重くて扱いづらいという深刻な問題を抱えています。睡眠の質を高めるはずの寝具が、逆に身体的負担やストレスの原因になっている――この矛盾が、満足度平均6.0点という微妙な評価につながっています。
購入金額が10万円未満に集中する現実も重要です。寝具は人生の3分の1を過ごす場所だから投資すべき――この理屈は理解していても、実際には家具や家電、生活費など他の支出とのバランスの中で、寝具への投資は後回しになりがちです。
一方で、次に買い替えるならベッドが6割近くを占める結果は、より良い睡眠環境への期待を示しています。腰の痛みを解消したい、掃除を楽にしたい――こうした具体的な改善目標を持って、次の寝具を探している人が増えています。
