【移住をするために欲しい支援は?】回答者300人アンケート調査

2026/02/26

移住は、暮らし方や働き方を見直すきっかけになる一方で、住まいや仕事、費用面など、現実的なハードルを感じる人も少なくありません。
「興味はあるけれど、実際にはどこまで検討している人が多いのか」と気になる人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、10代から60代以上の男女300人を対象に、移住への関心や検討状況、移住にあたって重視される条件や欲しい支援についてアンケート調査を実施しました。

調査概要:移住に関するアンケート
調査対象:インターネット調査の回答者(10代〜60代以上の男女)
調査期間:2026年1月5日〜2026年1月15日
調査方法:インターネット調査
回答者数:300人
集計ルール:割合(%)は小数1位で四捨五入/複数回答設問は合計100%にならない場合があります

調査結果サマリー

・ 移住を検討したことがある人は66.0%(198人)
・移住検討者のうち、情報収集までが75.3%(149人)。行動段階(相談・現地訪問・住まい/仕事探しなど)は8.6%(17人)
・もし移住するなら欲しい支援1位は引っ越し費用補助59.1%(117人)
・支援は家賃補助55.6%(110人)、住宅購入の補助金50.5%(100人)など、住居費・初期費用が上位
・移住を検討したきっかけでは、「自然の近くで暮らしたい」45.9%(89人)が最多で、「住居費を下げたい」35.1%(68人)、「働き方を変えたい」30.9%(60人)が続く
・移住を検討したことがない人34.0%(102人)の理由は今の生活に満足している37.3%(38人)が最多
・自由記述の最低条件では、仕事・収入に触れた人が77.7%(233人)で突出

【結果1】移住の検討経験は66.0%。ただし情報収集止まりが多数派

移住の検討状況を聞いたところ、移住を検討したことがある人は66.0%(198人)でした。

一方で、移住を検討したことがある人198人のうち、気になって調べたことがある(情報収集まで)が75.3%(149人)で最多となりました。

また、移住の検討状況を全体300人で見ると、主な内訳は以下の通りです。

・気になって調べたことがある(情報収集まで):49.7%(149人)
・具体的に検討中(自治体比較・相談など):2.7%(8人)
・住まい・仕事探しを進めている:1.7%(5人)
・現地訪問/お試し移住をした:1.3%(4人)
・すでに移住した:6.3%(19人)
・移住したが戻った(Uターンなど):3.0%(9人)
・検討したことはない:34.0%(102人)
・その他:1.3%(4人)

調べるまでは進むものの、相談・訪問・住まい探しといった一段深い行動に進む人は

限られることが分かります。

 

【結果2】もし移住するなら、希望の暮らし方はほどよく便利な地方が最多

もし移住するなら希望する暮らし方(最も近いものを1つ)を聞いたところ、最多はほどよく便利な地方(中核市・地方都市など)で28.0%(84人)でした。

次いで自然が豊かな田舎でのんびり19.0%(57人)、都市近郊(ベッドタウンで生活は都市寄り)16.7%(50人)となりました。

上位3項目で63.7%(191人)を占め、
残り36.3%(109人)は「都会志向」「完全な田舎志向」「その他」に分散しました。

上位を見ると、完全な都会か田舎の二択ではなく、生活利便性と環境のバランスを重視する志向がうかがえます。

 

【結果3】移住を検討したきっかけは子育て・教育、住居費、自然環境

移住を検討したことがある人のうち、「気になって調べたことがある」〜「移住したが戻った」を選んだ194人に、移住を検討したきっかけ(複数回答)を聞きました。

最多は「自然の近くで暮らしたい」45.9%(89人)でした。次いで「住居費(家賃・住宅価格)を下げたい」35.1%(68人)、「働き方を変えたい(リモート・転職・副業など)」30.9%(60人)となりました。

主な回答は以下の通りです。

・自然の近くで暮らしたい:45.9%(89人)
・住居費(家賃・住宅価格)を下げたい:35.1%(68人)
・働き方を変えたい(リモート・転職・副業など):30.9%(60人)
・健康・生活リズムを整えたい:24.7%(48人)
・趣味(アウトドア、釣り、雪、温泉など)を優先したい:23.7%(46人)
・通勤ストレスを減らしたい:20.1%(39人)
・子育て・教育環境を変えたい:14.9%(29人)
・介護・実家の事情:7.2%(14人)
・防災・災害リスクを考えた:7.2%(14人)
・地域コミュニティに関心がある:3.6%(7人)
・その他:8.2%(16人)

暮らしの理想だけでなく、住居費や家族距離といった生活設計の現実が、検討の入口になっている様子が見えます。

 

【結果4】移住を検討したことがある人が欲しい支援ベスト10

移住を検討したことがある人198人に、もし移住するなら欲しい支援(複数回答)を聞いたところ、

初期費用・住居費に関する支援が上位を占めました。

1位:引っ越し費用補助 59.1%(117人)
2位:家賃補助 55.6%(110人)
3位:住宅購入の補助金(持ち家を買う場合) 50.5%(100人)
4位:仕事探し/転職支援 46.5%(92人)
5位:生活費補助(一定期間) 45.5%(90人)
6位:交通費補助(移住前の現地訪問など) 39.9%(79人)
7位:医療・介護の情報提供(病院紹介・送迎など) 34.8%(69人)
8位:テレワーク環境整備(コワーキング補助など) 32.8%(65人)
9位:地域住民との交流機会(コミュニティ支援) 29.3%(58人)
10位:起業支援 28.8%(57人)

なお、支援項目は複数回答のため、合計は100%になりません。

上位が初期費用・住居費に集中したことは、「移住の意思」はあっても初動コストが最後まで障壁になることを示しています。一方で仕事探し支援が4位に入っている点から、費用支援だけでなく「収入の見通し」とセットで提示する支援設計が求められそうです。

 

【結果5】移住を検討したことがない人の理由は現状満足が最多

移住を検討したことがない人102人に理由(複数回答)を聞いたところ、最多は今の生活に満足している37.3%(38人)でした。

一方で、移住そのものへの関心が薄いだけでなく、コスト・仕事・人間関係などの不安も目立ちます。

上位は次の通りです。

1位:今の生活に満足している 37.3%(38人)
2位:引っ越し費用や初期費用が高そう 33.3%(34人)
3位:生活の利便性が下がりそう 31.4%(32人)
4位:人間関係(地域の付き合い)が不安 30.4%(31人)
5位:仕事(転職先)が見つかるか不安 28.4%(29人)

満足しているから動かない層が一定数いる一方で、実務面のハードルが検討の入口を塞いでいる可能性もあります。

 

【結果6】自由記述「最低条件」では仕事・収入が突出

移住を決断するための最低条件について、自由記述の回答をキーワードごとに分類しました
(1人の回答が複数の項目に該当する場合は、それぞれにカウントしています)。

その結果、仕事・収入に触れた人が77.7%(233人)と最も多くなりました。

次いで医療・介護49.0%(147人)、自然・環境41.3%(124人)、人間関係・地域性36.0%(108人)、住まい・住居費35.0%(105人)が続きます。

自由記述からは、移住を検討する際に、憧れやイメージだけでなく、
仕事による収入の確保や通院環境、住環境といった生活の継続性を重視する意識が強いことが読み取れます。

 

まとめ

本調査では、移住を検討したことがある人が66.0%(198人)にのぼりました。

一方で、検討者のうち「気になって調べたことがある(情報収集まで)」が75.3%(149人)を占めており、現地訪問や住まい・仕事探しといった具体的な行動に進んでいる人は一部にとどまっています。

また、欲しい支援としては、引っ越し費用補助(59.1%)、家賃補助(55.6%)、住宅購入補助金(50.5%)など、初期費用・住居費に関する項目が上位に挙がりました。

さらに、自由記述の最低条件では、仕事・収入に触れた人が77.7%(233人)と最も多く、医療・介護や住居環境など生活基盤に関する要素も重視されていることが分かりました。

これらの結果から、移住への関心は一定程度広がっているものの、実際の行動や意思決定においては、費用や収入、医療環境など、生活を継続できる条件の見通しが重要な判断材料になっている様子がうかがえます。