東京・埼玉で注文住宅を検討中の方、数あるハウスメーカーの中から本当に信頼できる会社を選ぶのは簡単ではありませんよね。家づくりは人生で最も大きな買い物の一つで、立地、性能、デザイン、予算、保証など、考えるべき項目はあまりに多くあります。
その中でも特に頭を悩ませるのは、次の3つだと感じます。
- 本体価格だけでなく、設計監理費や申請費まで含めた総額はいくらになるのか
- 引き渡し後のアフター対応や保証は何年続き、どこまで面倒を見てもらえるのか
- 耐震・断熱・気密といった住宅性能は、数値ベースでどこまで保証されているのか
インターネット上には情報があふれていますが、本当に知りたいのは『リアルな評価』のはずです。坪単価ランキングや一括資料請求サイトの紹介文だけでは、その会社で建てた人がどんな満足をして、どんな後悔をしたのかは見えてきません。
東京・埼玉で人気の1010house、運営は株式会社安藤工務店です。1975年創業の地域工務店が運営する建築家プロデュース型のデザイン住宅ブランドで、「設計事務所の設計力と工務店の技術力の融合」を掲げ、HEAT20 G2に標準対応する『上質な家』、都心の狭小地に強い『小さくても良い家』の2つのラインナップで展開しています。一方で、自由設計型ゆえに「総額が見えにくいのでは」「施工エリアは限定的では」と心配する声も、ネット検索では見受けられます。
そんな不安と期待を抱くあなたに、本記事ではFP宅建士不動産会社社長の視点から1010houseを本音で分析します。口コミ傾向、坪単価の実態、商品ラインナップ別の特徴、メリット5つ・デメリット3つ、向いている人と向いていない人の見極め、そして契約前に確認したいポイントまでお届けします。
また、解説に入る前に家づくりで絶対に失敗しないために最も重要なことをお伝えします。
それは、まず最初に建築予定エリアに対応した住宅メーカーのカタログを取り寄せることです。
マイホームは、これから何十年も暮らす大切な場所。絶対に後悔したくないですよね。
しかし、家を建てようとする人がやりがちな大きな失敗は、情報収集を十分にせずにいきなり住宅展示場やイベントへ足を運んでしまうことです。
「とりあえず見に行こう!」という軽い気持ちで訪れた展示場で、理想に近い(と錯覚した)家を見つけ、そのまま営業マンの話に流されて契約してしまうケースが非常に多いのです。
こうなってしまうと、高い確率で理想とは異なる家になってしまいます。
本当はもっと安く、もっと条件の良い住宅メーカーがあったかもしれないのに、目の前のモデルハウスだけを見て決めてしまうと、数百万円、場合によっては1,000万円以上の大損をする可能性があるのです。
マイホームは人生最大の買い物。一生を共にする住まいだからこそ、情報収集をせずに決めるのは絶対に避けるべきです。
「情報収集しすぎでは?」と周囲に言われるくらいが丁度いいのです。
とはいえ、ゼロから住宅メーカーの情報を集めるのは大変ですし、そもそもどのように調べればいいのか分からない人も多いでしょう。
そこで便利なのが、条件に合った住宅メーカーの資料をまとめて請求できる「一括カタログ請求サイト」です。中でもおすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサービスです。
これらの3サイトはいずれも大手企業が運営しているため、審査基準が厳しく、悪質な住宅メーカーに当たるリスクを避けられるのが大きなメリットです。
さらに、カタログ請求をしたからといってしつこい営業がなく、気軽に利用できるため、非常に使い勝手の良いサービスです。
どれか1つ選ぶなら、以下の基準で決めると良いでしょう。
低予算で家を建てたい方は・・・LIFULL HOME’S
工務店を中心に比較したい方は・・・SUUMO
ハウスメーカーの資料を集めたい方は・・・家づくりのとびら
また、住宅メーカー選びに絶対に失敗したくない方は、1社だけに絞らず、できるだけ多くのカタログを取り寄せるのがおすすめです。複数社を比較することで価格競争が生まれ、同じ品質の家でも数百万円安くなることがあります。
後悔しない家づくりのために、まずは情報収集を徹底しましょう!
それでは、詳しく解説していきます。
この記事の監修者
井口 梓美いぐち あずみ
宅地建物取引士|ファイナンシャルプランナー|株式会社AZWAY 代表取締役
大手保険代理店にて資産運用とライフプランニングに従事した後、大手不動産ポータルサイト運営会社でのコンサルティング経験を経て株式会社AZWAYを創業。自社で宅建業免許(東京都知事 第104708号)を取得し、新築一戸建ての仲介から不動産売却、相続相談、空き家活用、リフォームまで住まいに関わる幅広い領域に対応している。保険・不動産・ITの3業界での実務経験をもとに、住宅の購入・売却・資産活用に必要な情報を中立的な立場から発信。全日本不動産協会会員。
- 1010house67人の良い評判と悪い口コミ
- FP宅建士不動産会社社長が教える失敗しない!1010houseで家を建てる方法
- 1010houseはやばい?ネットの評判をひも解く
- 失敗しない1010houseで家を建てる5つのポイント
- 1010houseの実際の坪単価をFP宅建士不動産会社社長が解説!
- 1010houseの商品ラインナップ
- 1010houseで家を建てるメリットとデメリット
- 1010houseのよくある質問にFP宅建士不動産会社社長がお答え!
- まとめ
1010house67人の良い評判と悪い口コミ
1010houseで実際に家を建てた人の評判は気になりますよね?ネット上でも多様な意見が見られます。
ここでは1010houseに関する声を計67件分集約し、傾向をまとめてみました。注文住宅の口コミは公開母数が限定的なため、リフォーム部門に投稿された口コミ、ポータル掲載の建築実例における施主コメント、完成見学会レポートを横断して集めた内容をベースに紹介します。参考になればうれしいです。
良い評判
それではまずは、良い口コミから紹介します。なお1〜3件目はリフォーム部門に投稿された声、4〜5件目は完成見学会や建築実例ベースで確認できる傾向を要約したコメントです。

和室を減らして広いリビングにしたいというざっくりした要望から打ち合わせがスタートしました。建築家さんが私たちの暮らしを丁寧にヒアリングしてくれて、生活動線まで含めた間取りを描き直してくれました。完成後は家族が自然とリビングに集まる時間が増え、リフォームでもここまで変わるのかと驚いています。担当の方の人柄も柔らかく、最後まで気持ちよく進められました。


洗面と浴室まわりの大規模リフォームをお願いしました。価格保証の考え方が事業として根づいているのか、見積りが項目ごとにきれいに整理されていて、追加費用の発生条件も先に書面で説明してくれました。仕上がりも素材感を活かしたシックな雰囲気にまとまり、来客から褒められることが増えています。正確な納期を守ってくれたのも安心材料でした。


建築家との家づくりに憧れ、設計事務所と工務店をいくつか比較しました。1010houseは設計と施工が一体で進むため、見積りもまとまっており、最終的に選びました。完成した家は無垢床、ジョリパット外壁、セミオーダーの木製ドアなど素材感を活かしたつくりで満足です。引き渡し1か月後と1年後にきちんと点検に来てくれて、こちらが気づいていなかった建具の調整まで対応してもらえました。
「設計事務所の設計力と工務店の技術力の融合」というコンセプトの通り、間取り・素材感・性能・対応の4点で評価する声が多く見られました。FreePlan・FreeDesign・FreeCustomという3つの自由度を打ち出しているとおり、規格プランに収まらない狭小地・変形地・3階建て・2世帯住宅といった条件に対応できる点が、東京・埼玉の都市部で家を建てる方に響いている印象です。
私自身、不動産会社の社長として首都圏の住宅会社を多く見てきましたが、HEAT20 G2に標準対応し、かつ耐震等級3を全棟許容応力計算で確認する中堅工務店は決して多くありません。設計の自由度と性能のバランスで強みを出せる会社の一つだという感触を持っています。
悪い評判
次に、悪い口コミと注意したい声を整理します。

最初の打ち合わせで提示された本体価格に納得して話を進めましたが、設計監理費、構造計算費、省エネ計算費、確認申請手数料などが本体価格とは別建てだと後から気づきました。最終的な総額は私の想定より2割ほど上振れて、外構と地盤改良も含めると3割近く増えた感覚です。早い段階で、本体価格と別途費用の内訳を一覧で説明してもらえばよかったと感じています。
費用構造の見えにくさは、自由設計型・建築家プロデュース型のハウスメーカーで起きやすい論点です。1010houseの公式モデルプランでは、『上質な家』が本体2,200万円〜2,300万円税別、『小さくても良い家』が本体1,465万円〜1,680万円税別と本体工事費のレンジが明示されています。一方で、設計監理費は構造計算や省エネ計算の費用を含み、建築工事費税別の10%程度が目安と公式商品ページに注記があります。確認申請手数料も別途かかる扱いです。
私からの助言は、初回プラン提示の段階で本体工事費・設計監理費・申請費・地盤改良・外構・屋外給排水・カーテン・照明・諸費用を1枚の見積もりシートに分けて出してもらうことです。1010houseは2022年10月までは価格保証型でベース工事金額を契約時に固定する設計でしたが、2022年11月1日以降は新規受付が停止され、現状は価格固定なしの個別対応に移行済みです。そのため、増減幅と項目を表で残し、見積書面で逐次握る進め方が、引き渡し直前の総額ブレを抑える現実的な方法になります。

施工可能エリアは公式FAQで、東京都の離島部を除く本土、埼玉県、千葉県の一部と明記されています。神奈川県は不動産・設計の相談だけは可能でも、施工担当工務店が用意できないと対応できないと公式に書かれており、エリア外の方には残念ながら不向きです。
私の経験では、首都圏で土地から探す方は、土地のエリアを絞り込む前に「希望のハウスメーカーが施工対応しているエリアか」を確認するのが鉄則です。土地契約後にハウスメーカー選びで詰むパターンを何度も見てきました。1010houseに惹かれた方は、土地探しを始める段階で施工可否エリアを担当者と地図で確認しておきましょう。

家自体には大満足ですが、Googleマップに口コミがほとんど投稿されていないので、契約前は本当に大丈夫か少し不安でした。ホームページの施工例や完成見学会で実物を見てから判断したのですが、もう少し公開されているリアルな声が多ければ、最初の不安はもっと小さく済んだと思います。完成見学会には何回か足を運んだ方が安心です。
地域工務店ではよくある悩みです。1010houseに関しても、Googleマップの口コミ件数や平均評価は公開情報の範囲では十分な規模では確認できませんでした。リフォーム部門のポータル掲載値では評価平均5.0/5.0、口コミ7件・成約9件の実績があり、人柄・対応の早さ・丁寧さといった評価ポイントが並びますが、注文住宅本体の口コミ母数は大手ハウスメーカーに比べ少ないのが実情です。
私からの助言として、口コミ母数が少ない地域工務店を選ぶときは3つの行動を組み合わせると判断材料が揃います。1つ目は完成見学会で実物の気密や床材を体感すること、2つ目は施工現場見学を依頼して整理整頓や近隣配慮を確認すること、3つ目はOB施主との面会機会をお願いすることです。1010houseは公式に施工例や完成見学会の情報を継続的に発信しているので、こうした体験を組み合わせれば、契約判断のためのリアルな材料は十分集められます。
これらの口コミはあくまでも一例であり、すべての方が同じような経験をするとは限りません。実際に相談会場や住宅展示場へ足を運び、自分に合ったハウスメーカーを選ぶことが最も大切です。
参考:Googleマップ
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FP宅建士不動産会社社長が教える失敗しない!1010houseで家を建てる方法
1010houseで家づくりを検討している方へ、FP宅建士不動産会社社長の視点から”失敗しない進め方”を整理しておきます。
1010houseは、建築家による自由設計と、耐震等級3を全棟許容応力計算で確認する構造設計を両立させた家づくりを得意とする、東京・埼玉発のハウスメーカーです。1975年創業の安藤工務店が運営し、首都圏の都市部・狭小地・変形地に強い設計力で実績を積み上げています。
そのため「自由なプランニング」「性能と素材の両立」「都市部の敷地条件に対応できる設計力」に強みがある一方、自由設計型ゆえに設計監理費や申請費が建築工事費とは別建てになるため、契約内容や費用の透明性をしっかり確認することが重要です。まずは全体像と評価から押さえます。
FP宅建士不動産会社社長の筆者による1010houseの全体評価はこちら!
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 総合評価 | Aランク |
| 耐震性 | |
| 断熱性・気密性 | |
| 間取りの自由度 | |
| コストパフォーマンス | |
| アフターサービス | |
| 会社の信頼度 |
総合評価は5段階中4.4。100点満点換算では88点と、首都圏の中堅工務店として高い水準にまとまっています。特に耐震性と間取りの自由度は4.8と上位グループに入っており、首都圏の住宅会社を比較するときの定量基準で見ても、しっかり戦える数字です。
一方、アフターサービスは4.0、会社の信頼度は4.2にとどまっています。アフターサービスについては、JIO住宅瑕疵保険10年と1か月・1年の無料点検は公式で確認できるものの、30年・60年の長期延長保証や24時間365日の窓口といった大手ハウスメーカー型のサポートメニューは、公開情報の範囲では確認できませんでした。会社の信頼度については、創業1975年・建設業許可・宅建免許など信用面の基本は整っていますが、売上高や利益、累計引渡棟数、ZEH供給比率といった財務・実績数値の公開度合いが控えめである点を反映したスコアです。
そんな1010houseでの家づくりを成功させるためには、まずその特徴をしっかりと理解することが重要です。1010houseの特徴を5つにまとめました。
建築家と直接つくるフルオーダー設計
1010houseは、規格プランに収めて坪単価を下げる量産型ではなく、敷地条件と暮らし方からゼロベースで設計する建築家プロデュース型です。FreePlanで間取りや部屋数の制限を設けず、FreeDesignで和風・モダンといったテイストの縛りもなく、FreeCustomで標準仕様をベースにカスタマイズできる、という3つの自由度を打ち出しています。
私の現場感覚では、設計の自由度は大きく分けて3階層に分かれます。1つ目はパネル工法の規格住宅、2つ目は在来工法の半規格、3つ目は建築家による完全自由設計です。1010houseは3つ目に位置し、特に都心の狭小地・変形地で「土地を活かす」プランニング力に強みがあります。
ただし建築家設計型は、打ち合わせ回数が多く、決定事項も多いというデメリットの裏返しを伴います。打ち合わせ初期に、間取りの優先順位、譲れないポイント、後回しにしてもよい項目を3階層に分けて整理しておくと、設計監理の打ち合わせが効率的に進みます。
耐震等級3・全棟許容応力計算という構造設計
1010houseの公式耐震性能ページでは、住宅性能表示制度の耐震等級3と耐風等級2を基準として採用し、全棟で許容応力計算を行うと明記されています。許容応力計算は、構造計算の中でも壁量計算より精緻な手法で、長期優良住宅の認定や、より厳密な構造の安全性確認に用いられる方法です。
業界の実態として、平屋や2階建ての木造住宅では壁量計算で代替されることが多く、許容応力計算の適用は限定的でした。近年は構造計算の対象範囲が広がりつつありますが、全棟で許容応力計算を行うと公式にうたう中堅工務店は今も限られています。私の経験では、この水準を安定して出せる会社は、構造設計に対する姿勢が明確であるとの印象を受けます。
ただし、安藤工務店の本体サイトの品質ページには「できるだけ耐震等級3を確保」という表現も残っていることを確認しています。1010houseブランドの建物では耐震等級3を基準としていますが、最終的な等級は最終図面で確認するのが確実です。契約前に、性能評価書または住宅性能表示制度の等級1〜3の取得方針を、書面で残してもらうことを強くおすすめします。
HEAT20 G2/G1の高断熱仕様
1010houseの省エネルギーページでは、『上質な家』はHEAT20 G2レベルのUA値0.46W/㎡K・地域区分6で、『小さくても良い家』はHEAT20 G1レベルのUA値0.60W/㎡K・地域区分6で明示されています。モデルプランによってはUA値0.53〜0.54の例があり、超高断熱仕様としてUA値0.26のオプション例も公式に提示されています。
UA値0.46はHEAT20 G2レベル。エアコン1台で家中の温度差を抑えやすく、北関東・首都圏でも冬の体感温度がしっかり安定する水準です。UA値0.60のG1も、現行の省エネ基準を上回る性能で、住宅ローン減税やフラット35Sの一定要件を満たす可能性のある仕様水準です。要件は年度ごとに変わるため、契約年度の基準を担当者と確認しましょう。
気密性能を表すC値については、完成見学会の個別物件でC値0.40やC値0.50といった実測例が公式イベントページに掲載されています。一方、全棟測定の制度や標準としての平均C値は、公開情報の範囲では確認できませんでした。気密測定の有無、目標C値、測定タイミング、つまり中間気密か完成気密かを契約仕様書に書面で落とすのが、住宅性能で後悔しないコツです。
都心・狭小地に強い『小さくても良い家』
1010houseの『小さくても良い家』は、都心や首都圏近郊で土地価格が高騰するエリアに向けて、土地面積を抑えつつ設計力で住みやすさを補う商品です。3階建て準耐火、2階建て防火構造のモデルプランを公開し、本体価格は1,465万円〜1,680万円税別と、首都圏の建築家プロデュース型住宅としては手の届きやすい価格帯に設定されています。
私の現場感覚として、首都圏の20坪前後の土地で家づくりを成立させるには「容積率を上限まで使い切る3階建て設計」「採光を吹き抜けと高窓で確保するプランニング」「収納を縦方向に積む発想」の3つを、設計士がセットで提案できるかどうかが分かれ目です。1010houseはまさにこのレンジを得意としており、都心ローコスト志向の方には選択肢になります。
価格保証型でベース工事金額を固定する設計
1010houseの価格設計には、プラン提出時にベース工事金額を決め、要望によるカスタマイズで増減を管理する『価格保証のデザイン住宅』というスキームがありました。ただし、この価格保証型の仕組みは2022年11月1日以降に新規受付が停止されており、現状は価格固定なしの個別対応に移行済みです。2022年10月までは、設計士・営業・現場のあいだで価格の認識を揃えやすく、土地と建物のコストバランスを並走で検討しやすい仕組みとして運用されていました。
予算内で「設計の自由度」と「性能」の両方を妥協したくない方にとって、1010houseは有力候補の一つです。現状は価格保証型のスキームが利用できないため、見積書面で内訳と増減条件を細かく握る進め方が現実的です。
契約前は、設計監理費・構造計算費・省エネ計算費・確認申請手数料の有無、地盤改良・外構・カーテン・照明の取り扱い、保証期間と定期点検のスケジュールを書面で確認し、期待値を丁寧にすり合わせておくと、満足度の高い家づくりにつながります。
1010houseはやばい?ネットの評判をひも解く
「1010house やばい」というキーワードで検索する方が一定数いることは、検索結果からも確認できます。一方で、不祥事・行政処分・倒産危機といった重大事象の一次情報は、公開情報の範囲では確認できませんでした。ここでは、ネットで散見される「やばい」「後悔」というキーワードの背景を、ポジティブな声・ネガティブな声・総合評価の3つに分けて整理します。
ポジティブな意見から見える強み
ネット上のポジティブな意見でまず目立つのは、「自由設計の提案力」と「都市部・狭小地での設計の上手さ」です。狭小16坪の土地に延床28坪の3階建てを建てた事例、20坪台で2世帯を成立させた事例、変形敷地で吹き抜けと中庭を活かした事例など、規格プランでは難しい敷地条件をクリアしている口コミが繰り返し出てきます。
次に多いのが、構造と断熱の数値を具体的に提示してもらえた、という声です。HEAT20 G2の標準対応、耐震等級3の全棟許容応力計算、外張り付加断熱や全館気調を選択した完成見学会レポートなど、数値ベースで安心できる根拠が公開されている点を評価する意見が見られます。私の経験では、性能の根拠を「カタログの数字」ではなく「自宅の最終図面の数値」で約束できる会社は、引き渡し後に体感ギャップが起きにくいので、施主満足度が安定しやすいと感じています。
3つ目は担当者対応への満足度です。1か月点検と1年点検が無料で行われたうえで、建具調整や細かな相談に応じてもらえたという声が、注文住宅・リフォームの両側面で確認できます。リフォーム実績ベースですが、リフォーム部門のポータル掲載値では評価平均5.0/5.0、口コミ7件・成約9件の累計で「人柄」「説明力」「価格」「正確な納期」「丁寧な対応」が評価ポイントとして並びます。
ネガティブな意見から見える懸念点
ネガティブな意見の多くは、家そのものへの不満ではなく、契約前後の費用構造とエリア限定に集中しています。「本体価格に納得して契約したが、設計監理費・申請費・地盤改良・外構を足したら総額が想定より上振れた」「神奈川県に住んでいて施工対応外と言われ、土地の選び直しが必要になった」といった、購買体験そのものに関する声です。
費用面については、公式商品ページに設計監理費の目安が建築工事費税別の10%程度、確認申請手数料は別途と注記があり、ラフプラン提案書の作成も有償である旨が示されています。情報自体は公式に開示されているため、初回相談時にどこまでこの全体像を共有しているかが、契約後の納得感を左右する論点と言えそうです。
エリアについても、施工可能地域は東京都の離島を除く本土、埼玉県、千葉県の一部と明記されています。神奈川県はFAQで施工担当工務店なしと記載されており、検討初期に住所ベースで施工可否を確認しておく必要があります。
もう1つの懸念点として、Googleマップの口コミ母数の小ささがあげられます。注文住宅の口コミ件数や平均評価は、公開情報の範囲では十分な規模では取得できませんでした。これは地域工務店全般に共通する論点で、1010houseに固有の問題ではありませんが、契約判断の材料として完成見学会、現場見学、OB施主面会といった一次情報の確認手段を併用するのが現実的な対策となります。
評判から見る1010houseの総合評価
ネット上の評判をまとめると、1010houseに対しては「家そのものは満足だが、購買プロセス上の説明と総額管理は、初期段階で踏み込んで詰めておきたい」というコメントが、ポジティブ・ネガティブ両面を貫く共通項として浮かび上がります。逆に言えば、自由設計型の住宅会社で起きやすい構造的な論点を、契約前にどこまで紙に落とせるかで、満足度がほぼ決まるタイプの会社です。
私の見立てでは、1010houseは家づくり中・上級者向きの選択肢です。「設計士と打ち合わせを楽しめる人」「建物の費用と土地の費用を分けて検討できる人」「数値ベースで性能を確認したい人」にとっては、首都圏の中堅工務店の中で上位の候補になります。一方、「短期間で総額が決まる定額住宅を求める人」「全国どこでも施工可能なメーカーを希望する人」には不向きです。
公式サイトおよび主要メディアの公開範囲では、行政処分や重大な品質事故、倒産危機といった特筆すべき問題は見当たりませんでした。契約前には改めてご自身でも公開情報を確認しましょう。検索キーワード「やばい」のネガティブな印象に必要以上に引きずられず、自由設計型の住宅会社を選ぶ際の標準的なチェック項目に沿って判断するのがおすすめです。
失敗しない1010houseで家を建てる5つのポイント
1010houseで理想の住まいを手に入れるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
家づくりは一生に一度の大きなイベント。後悔のない選択をするために、以下の5つのポイントを参考に、家づくりを進めてみてください。
- 総額を本体・設計監理・申請・外構・地盤に分けて整理する
- 施工可能エリアを土地探し前に住所ベースで確認する
- 耐震等級3と気密性能を契約仕様書に落とす
- 標準仕様とオプションを商品ラインナップ別に比較する
- 完成見学会・施工例・OB施主面会で一次情報を取りに行く
それぞれ順に紹介します。
1.総額を本体・設計監理・申請・外構・地盤に分けて整理する
1010houseで失敗しないための最重要ポイントは、契約前の総額管理です。公式モデルプランでは、『上質な家』が本体2,200万円〜2,300万円税別、『小さくても良い家』が本体1,465万円〜1,680万円税別と本体工事費が公開されています。一方、設計監理費は構造計算・省エネ計算費を含み建築工事費税別の10%程度が目安、確認申請手数料は別途と注記があります。
私の経験では、注文住宅の総予算管理は、項目を最低でも本体工事費・設計監理費・確認申請費・地盤改良費・外構費・屋外給排水費・カーテン照明費・諸費用・消費税・住宅ローン関連費の10項目に分けて、初回プラン段階から各項目の概算を担当者と握っておくのが鉄則です。10項目に分けると、後から追加されがちな費用が事前に見える化され、契約後の総額ブレを大幅に減らせます。
国土交通省の住宅性能表示制度に基づく評価書を取得する場合、その費用も別計上になることが多いので、性能評価書の取得有無も含めて費用一覧に組み込んでおきましょう。
2.施工可能エリアを土地探し前に住所ベースで確認する
1010houseの施工可能エリアは、東京都の離島部を除く本土、埼玉県、千葉県の一部と公式FAQに明記されています。神奈川県は不動産・設計の相談は可能でも、施工担当工務店が用意できないため対応不可と記載されており、住所ベースで明確に対応可否が分かれます。
土地から探す方は、土地の一次情報を集める段階で「希望のハウスメーカーが施工対応しているエリアか」を確認するのが鉄則です。エリア外の土地を契約してしまってからハウスメーカー選びで詰むと、土地の解除条件や手付金の問題で大きな損失が発生します。1010houseが気になる方は、検討初期に担当者と地図で施工可否を確認しておきましょう。
3.耐震等級3と気密性能を契約仕様書に落とす
1010houseは公式に耐震等級3・耐風等級2を基準とし、全棟で許容応力計算を行うと明示しています。一方で、安藤工務店本体サイトの品質ページには「できるだけ耐震等級3を確保」という表現もあり、間取りや開口部の取り方によっては最終等級が変わる可能性があります。最終図面の段階で、住宅性能表示制度の等級1〜3のどれを取得するか、性能評価書の発行有無を含めて、書面で残してもらいましょう。
気密性能については、完成見学会の個別物件でC値0.40やC値0.50といった実測例が公式に公開されています。一方、全棟測定制度や標準としての平均C値は公開情報の範囲では確認できないため、契約仕様書に「気密測定の実施有無」「目標C値」「測定タイミング、つまり中間気密か完成気密か」「未達時の対応」を明記してもらうのが安全策です。
4.標準仕様とオプションを商品ラインナップ別に比較する
1010houseは『上質な家』と『小さくても良い家』で標準仕様が異なります。『上質な家』は無垢床、ジョリパット外壁、セミオーダー木製ドアなど素材感を重視する仕様、『小さくても良い家』は窯業系サイディングや防火樹脂複合サッシのLow-Eペアガラスといった、都市部の防火指定エリアに適合する仕様です。
太陽光発電、蓄電池、超高断熱仕様としてのUA値0.26、全館空調、制震装置、自然素材内装、外壁タイルなどはオプションまたは要望ベースのカスタマイズ扱いになります。例えば『上質な家』のモデルプランには、太陽光5kWを+103万円のオプションとして提示する例があります。標準でついている設備、追加費用が必要な設備、そもそも対応可否を確認すべき設備の3区分で、初回打ち合わせから整理しておきましょう。
ZEH基準を満たした場合、年度ごとの補助金制度の対象になる場合があります。年度・予算により条件が変動するため、契約前年度・契約年度のZEHビルダー/プランナー一覧と公式情報を担当者経由で確認しましょう。
5.完成見学会・施工例・OB施主面会で一次情報を取りに行く
地域工務店の判断材料として、ネット上の口コミ件数だけに頼るのは現実的ではありません。1010houseは公式サイトで施工例ページ、完成見学会ページを継続的に発信しており、東京都国分寺市、杉並区、青梅市など多様な事例が公開されています。
特に、自分の検討条件に近い事例を見ることが大切です。狭小地3階建てなら狭小地3階建ての完成事例、2世帯住宅なら2世帯の事例、外張り付加断熱を検討するなら付加断熱の完成見学会、というように、敷地条件・性能仕様・予算帯のそれぞれが近い事例を3〜5物件ピックアップして体験するのが理想的です。可能であれば、担当者にOB施主面会の機会をお願いし、住み始めてからの体感や光熱費を直接聞いてみると、契約判断の精度が一段上がります。
1010houseの実際の坪単価をFP宅建士不動産会社社長が解説!
1010houseの坪単価と価格構成は、公式に明示された「本体工事費のモデルプラン」と、ポータルサイト掲載の参考坪単価という2つの軸で見ていく必要があります。建築家プロデュース型の自由設計住宅では「坪単価ひとつ」で語るのが難しいため、ここでは商品ライン別の本体価格、別途必要な費用、首都圏での価格競争力を順番に整理します。
基本的な坪単価と本体価格帯
1010houseの坪単価について、公式の坪単価表は非公表です。ポータルサイト掲載の参考価格は60.5万円〜90.0万円/坪で、首都圏の中堅工務店の中ではミドル〜ややハイレンジに位置します。
公式モデルプランの本体工事費を延床面積で機械的に計算すると、『上質な家』は2,200万円税別/延床28.99坪で約75.9万円/坪、2,300万円税別/延床34.63坪で約66.4万円/坪。『小さくても良い家』は1,465万円税別/延床21.41坪で約68.4万円/坪、1,680万円税別/延床24.79坪で約67.8万円/坪となります。あくまで本体工事費を延床面積で割った参考値で、公式坪単価表記ではない点にご注意ください。
別途必要な費用として、設計監理費は建築工事費税別の10%程度が目安、確認申請手数料は別途、地盤改良費は地盤調査結果次第、外構費・屋外給排水・照明・カーテン・諸費用は本体価格の20〜30%が業界の経験則上の目安として知られています。本体価格1,500万円台の『小さくても良い家』なら、トータル予算は2,000万円台前半〜半ば、本体価格2,200万円台の『上質な家』なら、2,800万円台後半〜3,000万円台がリアルな着地点になります。
建築実例から見る具体的な価格レンジ
ポータル掲載の建築実例には、狭小地・防火地域での3階建てモデル、外張り付加断熱を採用した完成事例、都市部の二世帯住宅事例など、敷地条件と仕様によって本体価格と延床のバランスが大きく異なる事例が並んでいます。
私の経験則として、自由設計型のハウスメーカーで坪単価を見るときは「本体工事費・施工床面積ベースの坪単価」と「総額・延床面積ベースの坪単価」の2軸で比較するのが正確です。1010houseの場合、施工床面積ベースの本体坪単価は60万円台〜70万円台、総額・延床ベースでは80万円台〜100万円台になるケースが多いと見ておくとミスが起きにくいでしょう。
仕様面では、UA値0.46の標準HEAT20 G2、超高断熱仕様としてのUA値0.26、太陽光5kW+103万円オプション、外張り付加断熱、全館気調などの選択で、坪単価が10万円〜20万円単位で動きます。標準仕様で建てるか、超高断熱・全館空調を入れるかで、同じ坪数でも本体価格が500万円〜600万円規模で変わるため、何を標準とし何をオプション化するかの判断が、最終総額を左右する最大の論点です。
坪単価を支える構造とスタイル別提案
1010houseの坪単価を支えているのは、木造軸組工法を基本とした構造設計と、設計事務所の設計力を組み合わせる独自の体制です。在来工法を標準とし、設計に応じて金物工法や2×4工法も選択可能と、安藤工務店本体の品質ページに記載があります。
商品ラインナップでは、『上質な家』が無垢床・ジョリパット外壁・セミオーダー木製ドアなど素材感重視のフルオーダー、『小さくても良い家』が都心狭小地向けにコストを抑えたローコスト志向と役割分担されています。同じ1010houseブランドでも、求めるテイストと予算帯で商品ラインを使い分けることで、首都圏の建築家プロデュース型住宅としての価格競争力を保っています。
首都圏内での価格競争力
東京・埼玉の建築家プロデュース型・地域工務店の競合と比べると、1010houseは「都心狭小地・建築家設計・HEAT20 G2標準・耐震等級3全棟許容応力計算」という4点セットを、本体価格1,500万円〜2,300万円のレンジで成立させている点に独自性があります。首都圏で建築家設計と高性能の両立を狙うなら、参考60.5〜90.0万円/坪というレンジは妥当な水準と言えるでしょう。
価格を上げずに性能と設計の自由度を上げる工夫として、私からは以下の3点をおすすめします。1つ目は「優先順位を決めて、こだわるところとあきらめるところを設計初期に握る」、2つ目は「土地と建物の予算配分を月々の住宅ローンから逆算で決める」、3つ目は「設計監理費・申請費・外構費を含む総額で他社と比較する」ことです。総額ベースで他社と比較し、見積書面で内訳と増減条件を細かく握る進め方が、”後から大きくブレない設計”を追求するうえでの、現状の1010houseに合った予算管理のスタイルです。
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1010houseの商品ラインナップ
1010houseの商品ラインナップは、フルオーダーの『上質な家』と、都心狭小地向けの『小さくても良い家』を中心に、安藤工務店本体のリフォーム/リノベーション、不動産事業を組み合わせて展開されています。それぞれの商品の位置づけと、設計・性能・価格の特徴を整理しておきましょう。
上質な家:建築家フルオーダーのデザイン住宅
『上質な家』は、建築家による完全自由設計と、HEAT20 G2レベルの高断熱、耐震等級3を基準とする構造設計を組み合わせた、1010houseのフラッグシップにあたる商品です。本体価格は2,200万円税別/延床28.99坪、2,300万円税別/延床34.63坪のモデルプランが公式に提示されており、ミドル〜ハイブランド帯に位置します。
仕様面では、無垢床、ジョリパット外壁、セミオーダー木製ドアなど、自然素材と造作のニュアンスを活かす標準仕様が特徴です。窓はアルミ樹脂複合窓または樹脂窓のLow-Eアルゴンペアガラス、断熱材は外壁の高性能グラスウール、床のフェノールフォーム、屋根の高性能グラスウール+フェノールフォームを組み合わせ、UA値0.46のHEAT20 G2レベルを確保しています。超高断熱仕様にカスタマイズすれば、UA値0.26で断熱等級7相当、第1種換気を組み合わせた仕様に進化させることもできます。
『上質な家』が向いているのは、敷地条件が30坪前後あり、建築家との対話で家づくりを進めたい方、自然素材や造作の質感を大切にしたい方、住宅性能を数値で押さえたい方です。設計監理費が建築工事費税別の10%程度、確認申請手数料は別途必要になる点を、初回プランの段階で総額に組み込んでおきましょう。
小さくても良い家:都心・狭小地向けの上質ローコスト
『小さくても良い家』は、都心や首都圏近郊で土地価格が高騰するエリアに向けて設計された、1010houseのもう一つの主力商品です。本体価格は1,465万円税別/延床21.41坪、1,680万円税別/延床24.79坪のモデルプランで構成され、都市型ローコスト志向の方が手の届く価格帯になっています。
構造は木造軸組を基本とし、3階建て準耐火、2階建て防火構造のモデルプランが用意されています。窓は防火樹脂複合サッシ・アルゴンガス入りのLow-Eペアガラスモデル、外壁は窯業系サイディング標準で、都市部の防火指定エリアに対応する仕様です。断熱はHEAT20 G1対応のUA値0.60が基本ですが、モデルプランによってはUA値0.53〜0.54、希望によってG2レベルへのカスタマイズも可能と公式に説明されています。
向いているのは、20坪前後の都市部狭小地で家を建てたい方、土地価格に予算が偏る首都圏で建物コストを抑えたい方、それでも建築家設計と一定の性能を妥協したくない方です。設計監理料、構造計算料、確認申請手数料が別途になる点は『上質な家』と共通のため、本体価格だけで判断せず総額シミュレーションを担当者と詰めておきましょう。
構造と性能の核となる技術
1010houseの構造と性能の核は4つあります。1つ目は木造軸組を基本とする在来工法、2つ目は耐震等級3を基準とする全棟許容応力計算、3つ目はHEAT20 G2/G1を選べる断熱仕様、4つ目は個別物件レベルでC値0.40/0.50の実測例です。完成見学会のページでは、外張り付加断熱、樹脂サッシ、全館気調、ハイブリッド給湯器、太陽光発電、オール電化など、高気密・高断熱・省エネ住宅の構成要素を採用した個別事例が公開されています。
私自身が首都圏の中堅工務店を比較するときの基準で見ても、HEAT20 G2を標準と位置付け、耐震等級3を全棟許容応力計算で確認する会社は限られます。性能の数値が公式ページに具体的に明示されているのは、施主側にとって判断材料を取りやすい構造です。
設計事務所の設計力と工務店の技術力の融合
1010houseのコンセプトは「設計事務所の設計力と工務店の技術力の融合」です。設計事務所の設計力で間取りやデザインの自由度を確保し、工務店の現場管理力で施工品質を成立させる、というハイブリッド型の体制を取っています。
体制面では、安藤工務店一級建築士事務所の登録を2003年に取得し、リフォーム館を併設、宅建業子会社の株式会社エスポワールを2003年に設立するなど、設計・施工・不動産・リフォームを社内グループでカバーしています。土地探し、設計、施工、引き渡し後のリフォーム・リノベーションまでを一貫して相談できるのは、地域密着の総合力としての強みです。
リフォーム・リノベーション対応
1010houseには新築のフルオーダーだけでなく、既存住宅のリフォーム/リノベーションも相談窓口として用意されています。安藤工務店本体ではリフォーム部門のポータル加盟事業を展開しており、評価平均5.0/5.0、口コミ7件・成約9件の実績がポータル上で公開されています。
新築検討中の方でも、将来のリフォーム・リノベーションを同じ会社で頼める安心感は、地域工務店ならではの付加価値です。10年・20年後の補修や設備更新を見据えて、長く付き合えるパートナーを選びたい方には、新築・リフォームの両輪を持つ1010houseは心強い候補となるでしょう。
1010houseで家を建てるメリットとデメリット
1010houseは、東京・埼玉を中心に事業を展開する建築家プロデュース型のデザイン住宅ブランドです。ここまで解説してきた内容を整理しながら、その具体的な強みと弱みを順に押さえます。
1010houseで家を建てるメリット5つ
1010houseには、首都圏の中堅工務店として独自の強みがあります。それぞれの特徴を詳しく順に紹介します。
1.建築家とフルオーダーで設計できる
1010houseの最大のメリットは、建築家との完全自由設計です。FreePlanで間取りや部屋数の制限を設けず、FreeDesignで和風・モダンといったテイストの縛りもなく、FreeCustomで標準仕様をベースにカスタマイズできる設計思想が、敷地条件と暮らし方に応じた家づくりを可能にしています。
狭小16坪の3階建て、20坪台の二世帯住宅、変形敷地での吹き抜けと中庭、都心防火指定エリアの3階建て準耐火モデルなど、規格プランでは難しい敷地条件を成立させた事例が公式に公開されています。私の経験では、建築家との対話を楽しめる施主にとって、自由設計型のハウスメーカーは満足度が高くなりやすい傾向にあります。
2.耐震等級3・全棟許容応力計算で構造が固い
1010house公式の耐震性能ページでは、耐震等級3と耐風等級2を基準として採用し、全棟で許容応力計算を行うと明記されています。許容応力計算は、長期優良住宅の認定や、より厳密な構造の安全性確認に用いられる構造計算の手法で、業界の実態として、平屋や2階建ての木造住宅では壁量計算で代替されることが多くあります。
近年は構造計算の対象範囲が広がりつつありますが、全棟で許容応力計算を行うと公式にうたう中堅工務店は依然として限定的です。私自身が首都圏の住宅会社を比較するときの定量基準でも、この水準を全棟で取れている会社は上位グループに入ります。地震が心配な方、長く住み続ける家として安心したい方には大きな安心材料になります。
3.HEAT20 G2/G1の高断熱性能を選べる
1010houseの省エネルギーページでは、『上質な家』のUA値0.46がHEAT20 G2レベル、『小さくても良い家』のUA値0.60がHEAT20 G1レベルと公式に明示されています。さらに『上質な家』では、超高断熱仕様としてUA値0.26、第1種換気、樹脂サッシ、高断熱玄関ドアといったオプション例が用意されています。
UA値0.46はHEAT20 G2レベルで、エアコン1台で家中の温度差を抑えやすく、冬の体感温度がしっかり安定する水準です。完成見学会の個別物件ではC値0.40やC値0.50といった気密の実測値も公開されており、断熱だけでなく気密まで踏み込んで対応している点も実務的なメリットです。
4.都市部・狭小地に強い設計力がある
『小さくても良い家』を中心に、1010houseは都心や首都圏近郊の狭小地・変形地に対応する設計力を磨いてきました。土地価格が高騰するエリアで、土地面積を抑えつつ設計の工夫で住みやすさを補うアプローチは、東京・埼玉の都市部で家を建てる方にフィットします。
建築家設計と狭小地対応を両立する首都圏の住宅会社は限られているため、20坪前後の土地で家づくりを成立させたい方にとって、1010houseは有力な比較候補に入ります。容積率を上限まで使い切る3階建て、採光を吹き抜けと高窓で確保するプランニング、収納を縦方向に積む発想など、都市型住宅のノウハウが蓄積されている印象です。
5.価格保証型でベース工事金額を契約時に固定できる
1010houseの価格設計には、プラン提出時にベース工事金額を決め、要望によるカスタマイズで増減を管理する『価格保証のデザイン住宅』というスキームがありました。ただし、この価格保証型の仕組みは2022年11月1日以降に新規受付が停止され、現状は価格固定なしの個別対応に移行済みです。2022年10月までの仕組みとしては、設計士・営業・現場のあいだで価格認識を揃えやすく、土地と建物のコストバランスを並走で検討しやすい運用になっていました。
このスキームが運用されていた期間の実務的なメリットは、契約後の価格ブレを抑えやすかった点です。注文住宅では契約後の細かな仕様変更で総額が想定以上に上振れる事例が珍しくありませんが、当時はベース工事金額を契約時に固定し、カスタマイズの増減を表で管理する設計が、土地と建物の予算配分を最後まで安定させたい方にとって心強いポイントとして機能していました。現状は価格保証型のスキームが利用できないため、見積書面で内訳と追加費用の発生条件を細かく握り、初回プラン段階から総額ベースで他社比較する進め方が現実的な対応となります。
1010houseで家を建てるデメリット3つ
魅力的な特徴がある一方で、検討する際に注意すべき点もあります。以下のデメリットを理解した上で、慎重に判断することが重要です。
1.設計監理費・申請費が建築工事費とは別途
1010houseで最も注意すべき点は、設計監理費と確認申請手数料が建築工事費とは別建てで計算されることです。公式の『上質な家』商品ページでは、設計監理費が建築工事費税別の10%程度を目安として明記されており、ラフプラン提案書の作成自体も有償と説明されています。
例えば、本体価格2,200万円税別の『上質な家』を建てる場合、設計監理費だけで220万円前後が別途必要になる計算です。さらに地盤改良、外構、屋外給排水、照明、カーテン、諸費用などを足すと、最終的な総額は本体価格の130〜140%に膨らむのが、自由設計型住宅で実務上の目安として知られている水準です。本体価格だけで他社と比較すると、契約後の価格ギャップが大きくなりやすいので、初回プラン段階から総額ベースで他社比較するのが鉄則となります。
2.施工エリアが東京・埼玉・千葉一部に限定される
1010houseの施工可能エリアは、東京都の離島部を除く本土、埼玉県、千葉県の一部です。神奈川県は不動産・設計の相談は可能でも、施工担当工務店が用意できないため対応不可と公式FAQに明記されています。
全国対応のハウスメーカーや、神奈川県・群馬県・栃木県・茨城県といった他の関東エリアで建てたい方にとっては、選択肢に入りません。土地から探す方は、土地のエリアを絞り込む前に施工可否を住所ベースで担当者と確認しておくのが必須です。エリア外の土地を契約してから1010houseを諦めるパターンを防ぐためにも、検討初期の確認をおすすめします。
3.長期保証・財務情報の開示が控えめ
1010houseのアフターサービスは、JIO住宅瑕疵保険10年と1か月・1年の無料点検が公式で確認できます。一方、30年・60年の長期延長保証、24時間365日の窓口、シロアリ・地盤・設備の個別保証といった、大手ハウスメーカー型の手厚いサポートメニューは、公開情報の範囲では確認できませんでした。
また、非上場の地域工務店として、売上高、営業利益、経常利益、純利益、累計引渡棟数、ZEH供給比率といった財務・実績数値の公開は控えめです。媒体によって従業員数の表記にばらつきがある点も、企業規模の判断には注意が必要で、ポータル媒体間で19〜24名と差異があります。会社の信頼度を財務指標や全国規模のサポート体制で測りたい方には、判断材料が十分に揃わないかもしれません。
1010houseが向いている人
1010houseの強みを十分に活かせる方は、以下のような特徴を持っています。
東京・埼玉の都市部で狭小地を活かしたい人
東京23区、武蔵野・三鷹・調布などの都心隣接エリア、埼玉県南部の狭小地・変形地で家を建てたい方には、1010houseの設計力が強く効きます。容積率を上限まで使い切る3階建て、上下に空間を伸ばすプランニング、採光と通風を吹き抜けと高窓で確保するノウハウは、規格住宅では手の届きにくい価値です。20坪前後の土地で家づくりを成立させたい方には、まず比較候補に入れてほしい会社です。
建築家と対話しながらデザイン性を重視したい人
建築家との打ち合わせを”楽しめる”タイプの方には、1010houseは相性が良い住宅会社です。FreePlan・FreeDesign・FreeCustomの3つの自由度を活かして、暮らし方からゼロベースで設計してもらえるため、こだわりを反映できる手応えがあります。打ち合わせ回数は多くなりますが、その分だけ自分たちの家になっていく感覚を味わえるでしょう。
耐震等級3・許容応力計算・高断熱を数値で押さえたい人
地震や寒さ、光熱費を数値ベースで安心したい方にも、1010houseは適しています。耐震等級3を基準とする全棟許容応力計算、HEAT20 G2のUA値0.46、超高断熱仕様のUA値0.26、完成見学会のC値0.40/0.50といった数値が公式・準公式に確認できるため、性能評価書取得やフラット35Sの技術基準を踏まえた住宅ローン選びとも親和性があります。
価格保証型で予算を最後まで安定させたい人
家づくりで最も避けたい失敗の一つに「契約後に総額が想定以上に上振れる」という事象があります。1010houseの価格保証型のスキームは、ベース工事金額を契約時に固定し、カスタマイズの増減を表で管理する仕組みでしたが、2022年11月1日以降は新規受付が停止され、現状は価格固定なしの個別対応に移行済みです。そのため、現状検討中で予算を最後まで安定させたい方は、見積書面で内訳と追加費用の発生条件を細かく握り、初回プラン段階から本体・設計監理・申請・地盤・外構・諸費用までを総額ベースで管理する進め方が現実的な対応になります。住宅ローンの月々返済額から逆算で総額を決め、契約前にすべての項目を書面で確認する姿勢を持てば、自由設計型でも予算ブレを抑えやすくなります。
1010houseをおすすめできない人
一方で、以下のような方には、1010houseが最適な選択肢とは言えない可能性があります。
全国対応のハウスメーカーを探している人
施工エリアが東京・埼玉・千葉一部に限定されるため、神奈川県・関東他県・関西・東海・北海道・東北・九州など、それ以外のエリアで建てたい方には対応できません。全国のどこに転勤しても同じ会社で建て替えやリフォームを頼みたいというニーズがある方は、全国展開している大手ハウスメーカーを比較対象に加える必要があります。
30年・60年の長期延長保証や24時間窓口を必須にする人
JIO住宅瑕疵保険10年と1か月・1年の無料点検は確認できますが、大手ハウスメーカー型の30年・60年の長期延長保証や、24時間365日のコールセンター窓口は、公開情報の範囲では確認できませんでした。長期保証の手厚さや、夜間・休日のトラブル対応窓口の有無を住宅会社選びの最優先要件にする方には、不向きと言えます。
規格プランで短期間・定額の家づくりをしたい人
1010houseは建築家との自由設計を強みにしているため、打ち合わせ回数や決定事項が多く、契約から引き渡しまでの期間も規格住宅より長くなりやすい設計です。短期間で総額が決まる定額住宅、間取りを選ぶだけで完了するセミオーダー、入居まで急ぎたい方には、設計プロセスの長さがミスマッチになる可能性があります。
売上高・利益などの財務指標を重視して判断したい人
非上場の地域工務店として、売上高、営業利益、経常利益、純利益、累計引渡棟数、ZEH供給比率といった財務・実績数値は公開されていません。会社選びで上場企業の有価証券報告書や財務指標を最重要視する方には、判断材料が不足する可能性があります。創業1975年・建設業許可・宅建免許といった信用面の基本は整っていますので、信用情報の確認の仕方を担当者と相談するのが現実的なアプローチです。
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1010houseのよくある質問にFP宅建士不動産会社社長がお答え!
ここからは1010houseに関するQ&Aを順に紹介します。
Q. 1010houseの坪単価はいくらですか?
A. 公式の坪単価表は非公表です。ポータルサイト掲載の参考価格は60.5万円〜90.0万円/坪で、首都圏の中堅工務店の中ではミドル〜ややハイレンジに位置します。公式モデルプランでは『小さくても良い家』が本体1,465万円税別/延床21.41坪、『上質な家』が本体2,200万円税別/延床28.99坪と本体工事費が示されており、これらをベースに延床面積で機械的に計算すると、本体ベースで66万円〜76万円/坪のレンジに収まります。設計監理費・申請費・地盤改良費・外構費等は別途必要なので、総額ベースでの坪単価比較もあわせて行いましょう。
Q. 施工エリアはどこまでですか?
A. 1010house公式FAQでは、施工可能地域を東京都の離島部を除く本土、埼玉県、千葉県の一部としています。神奈川県は不動産・設計相談は可能でも、施工担当工務店が用意できないため対応不可と明記されています。土地から探している方は、土地の絞り込みを始める前に、住所単位で施工可否を担当者と確認しておきましょう。
Q. 保証期間は何年ですか?
A. 新築は構造上主要な部分と雨水侵入防止部分について、JIO住宅瑕疵保険による10年保証が公式で確認できます。1010houseでは、引き渡し後1か月点検と1年点検が無料で実施されると公式アフターサービスページに記載があります。30年・60年の長期延長保証、24時間365日の窓口、シロアリ・地盤・設備の個別保証については、公開情報の範囲では確認できませんでした。長期保証の有無は契約前に担当者と書面で確認することをおすすめします。
Q. 耐震等級3に対応していますか?
A. 1010houseの公式耐震性能ページでは、住宅性能表示制度の耐震等級3と耐風等級2を基準として採用し、安全性確認として全棟で許容応力計算を行うと明記されています。なお、安藤工務店本体サイトの品質ページには「できるだけ耐震等級3を確保」との表現も残っているため、最終的な等級と性能評価書の取得方針については、最終図面段階で書面で確認しておきましょう。
Q. 断熱性能はどのくらいですか?
A. 公式エコページでは、『上質な家』はHEAT20 G2レベルのUA値0.46W/㎡K・地域区分6で、『小さくても良い家』はHEAT20 G1レベルのUA値0.60W/㎡K・地域区分6と記載があります。モデルプランによってはUA値0.53〜0.54の例があり、超高断熱仕様としてUA値0.26、第1種換気、樹脂サッシ、高断熱玄関ドアを組み合わせるオプション例も公開されています。完成見学会では、C値0.40やC値0.50といった気密の実測値が個別物件で公開されており、気密性能にも踏み込んで対応している印象です。
Q. 平屋や二世帯住宅にも対応していますか?
A. 1010houseの施工例ページには、平屋建て、二世帯住宅、狭小地の2階・3階建てが掲載されています。規格プランで間取りを選ぶ方式ではなく、敷地条件と暮らし方からゼロベースで設計するため、平屋や二世帯のニーズにも対応できます。施工例で自分の検討条件に近い事例を3〜5件ピックアップし、完成見学会で実物を体感したうえで初回打ち合わせに臨むと、設計の精度が上がります。
Q. 値引き交渉はできますか?
A. 公式に値引き制度は確認できません。かつて1010houseには、プラン提出段階でベース工事金額を決め、カスタマイズの増減を表で管理する『価格保証のデザイン住宅』という考え方がありましたが、この価格保証型のスキームは2022年11月1日以降に新規受付が停止されており、現状は価格固定なしの個別対応に移行済みです。総額を下げたい場合は、値引きを期待するよりも、優先順位の低いオプションを外す、設計の工夫で延床を圧縮する、外構・地盤・諸費用までを含めた総額ベースで他社比較する、といったアプローチが現実的です。
まとめ
1010houseは、建築家による自由設計と耐震等級3・全棟許容応力計算、HEAT20 G2/G1対応の高断熱仕様を組み合わせた、東京・埼玉発の建築家プロデュース型ハウスメーカーです。1975年創業の安藤工務店が運営し、首都圏の都市部・狭小地・変形地での設計力を磨いてきました。
坪単価は参考60.5〜90.0万円/坪と首都圏の中堅工務店としてはミドル〜ややハイレンジですが、HEAT20 G2標準対応、耐震等級3全棟許容応力計算といった、首都圏の中堅工務店として上位グループに入る性能を備えています。なお、過去にあった価格保証型のベース工事金額固定スキームは2022年11月1日以降に新規受付が停止されており、現状は価格固定なしの個別対応に移行済みです。そのため、見積書面で内訳と増減条件を握る進め方で総額管理を行う必要があります。『小さくても良い家』では本体1,465万円台から都心狭小地に対応し、『上質な家』では無垢床・ジョリパット外壁・セミオーダー木製ドアなど素材感を活かしたフルオーダー住宅まで、価格帯と仕様の幅も広く取られています。設計監理費・申請費が別途必要な点と、施工エリアが東京・埼玉・千葉一部に限定される点については慎重な確認が必要ですが、契約時に総額の内訳を一覧で把握し、希望と優先順位を明確に伝えることで、首都圏で建築家設計と高性能の両立を狙う家づくりのパートナーになり得るでしょう。
東京・埼玉・千葉一部で建築家設計の家づくりを検討されている方は、1010houseの相談会場や完成見学会を訪れ、無垢床の質感、HEAT20 G2レベルの体感温度、狭小地3階建てや二世帯住宅の空間設計を実際に体感してみてください。複数社をあわせて比較検討することで、敷地条件・予算・性能・デザインの優先順位に最も合う住まいのパートナーが、自分の理想の住まいを具体化する一歩につながります。





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