静岡・愛知をはじめ全国で注文住宅を検討している方にとって、数あるハウスメーカーや工務店の中から本当に信頼できる一社を選ぶのは、決して簡単な作業ではありませんよね。
「ARC style(アークスタイル)の坪単価は本当に妥当なのか」「全国パートナー体制でアフターや施工品質に差は出ないのか」「自由設計と規格住宅、自分にはどちらの商品が合うのか」こうした疑問を抱えながら、情報を集めている方が多いのではないでしょうか。
インターネット上にはARC styleに関する情報があふれていますが、本当に知りたいのは公式パンフレットの文面ではなく、不動産・住宅実務の現場から見た「リアルな評価」ではないでしょうか。
静岡県富士市を拠点に全国の地域工務店を支援するARC styleは、CASAVIVACEやGroovin’、最響の家、Blue Styleなどデザイン性の高い商品群を持つ一方、nattoku住宅株式会社と合併して事業部化された経緯もあり、調べるほど「結局どこに依頼することになるのか」が見えにくくなっている方も多いはずです。
そんな不安と期待を抱くあなたに、本記事では、FP宅建士不動産会社社長の視点からARC styleを分析します。口コミから見える実像、価格と総額の考え方、商品ラインナップの選び分け、契約前に必ず確認すべきポイントまでお届けします。
また、解説に入る前に家づくりで絶対に失敗しないために最も重要なことをお伝えします。
それは、まず最初に建築予定エリアに対応した住宅メーカーのカタログを取り寄せることです。
マイホームは、これから何十年も暮らす大切な場所。絶対に後悔したくないですよね。
しかし、家を建てようとする人がやりがちな大きな失敗は、情報収集を十分にせずにいきなり住宅展示場やイベントへ足を運んでしまうことです。
「とりあえず見に行こう!」という軽い気持ちで訪れた展示場で、理想に近い(と錯覚した)家を見つけ、そのまま営業マンの話に流されて契約してしまうケースが非常に多いのです。
こうなってしまうと、高い確率で理想とは異なる家になってしまいます。
本当はもっと安く、もっと条件の良い住宅メーカーがあったかもしれないのに、目の前のモデルハウスだけを見て決めてしまうと、数百万円、場合によっては1,000万円以上の大損をする可能性があるのです。
マイホームは人生最大の買い物。一生を共にする住まいだからこそ、情報収集をせずに決めるのは絶対に避けるべきです。
「情報収集しすぎでは?」と周囲に言われるくらいが丁度いいのです。
とはいえ、ゼロから住宅メーカーの情報を集めるのは大変ですし、そもそもどのように調べればいいのか分からない人も多いでしょう。
そこで便利なのが、条件に合った住宅メーカーの資料をまとめて請求できる「一括カタログ請求サイト」です。中でもおすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサービスです。
これらの3サイトはいずれも大手企業が運営しているため、審査基準が厳しく、悪質な住宅メーカーに当たるリスクを避けられるのが大きなメリットです。
さらに、カタログ請求をしたからといってしつこい営業がなく、気軽に利用できるため、非常に使い勝手の良いサービスです。
どれか1つ選ぶなら、以下の基準で決めると良いでしょう。
低予算で家を建てたい方は・・・LIFULL HOME’S
工務店を中心に比較したい方は・・・SUUMO
ハウスメーカーの資料を集めたい方は・・・家づくりのとびら
また、住宅メーカー選びに絶対に失敗したくない方は、1社だけに絞らず、できるだけ多くのカタログを取り寄せるのがおすすめです。複数社を比較することで価格競争が生まれ、同じ品質の家でも数百万円安くなることがあります。
後悔しない家づくりのために、まずは情報収集を徹底しましょう!
それでは、詳しく解説していきます。
この記事の監修者
井口 梓美いぐち あずみ
宅地建物取引士|ファイナンシャルプランナー|株式会社AZWAY 代表取締役
大手保険代理店にて資産運用とライフプランニングに従事した後、大手不動産ポータルサイト運営会社でのコンサルティング経験を経て株式会社AZWAYを創業。自社で宅建業免許(東京都知事 第104708号)を取得し、新築一戸建ての仲介から不動産売却、相続相談、空き家活用、リフォームまで住まいに関わる幅広い領域に対応している。保険・不動産・ITの3業界での実務経験をもとに、住宅の購入・売却・資産活用に必要な情報を中立的な立場から発信。全日本不動産協会会員。
- 評判悪いは嘘!ARC style(アークスタイル)67人の良い評判と悪い口コミ
- FP宅建士不動産会社社長が教える失敗しない!ARC styleで家を建てる方法
- ARC styleは高い?ネット上の評判から見える実像
- 失敗しないARC styleで家を建てる5つのポイント
- ARC styleの実際の坪単価をFP宅建士不動産会社社長が解説!
- ARC styleの商品ラインナップ
- ARC styleで家を建てるメリットとデメリット
- ARC styleのよくある質問にFP宅建士不動産会社社長がお答え!
- まとめ
評判悪いは嘘!ARC style(アークスタイル)67人の良い評判と悪い口コミ
ARC styleで実際に家を建てた方の評判は、検討段階で誰もが気になるところですよね。ネット上にも幅広い意見が並びますが、商品ラインナップが広いぶん、選んだ商品や担当工務店によって受け止め方が変わる傾向があります。
ここではARC styleに関する口コミを67人分整理し、傾向としてまとまった声を紹介します。判断材料の一つとして役立ててください。
良い評判
それではまず、良い口コミから紹介します。

カサヴィヴァーチェの完全オーダーメイドに惹かれて契約しました。打ち合わせのたびにオリジナルキッチンや無垢の床材、洗面ボウルまで一つひとつ選んで決められたのが楽しかったです。家族の好みをそのまま形にしてもらえた満足感があります。


最響の家でPROnAIRという第一種換気を採用しました。引き渡しから半年経ちますが、室内の空気感が明らかに違うと家族にも好評です。花粉や粉塵が気になる季節も、給気側で処理してくれる仕組みが安心材料になっています。健康面を優先して選んでよかったと感じています。


引き渡しから3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、22ヶ月と定期点検が続いていて、ちょうど22ヶ月目の点検が終わったところです。建具の調整や外まわりのシーリング状態まで細かく見てもらえて、住み始めてからのフォローが続くことは本当に安心材料になっています。
ARC styleの良い評価には、商品ごとに明確な軸があるという特徴が現れています。CASAVIVACEなら自然素材とオリジナル建材を組み込んだ完全オーダーメイド、Groovin’なら本体価格を提示したコミコミ仕様、最響の家なら第一種換気PROnAIRを軸にした空気環境、Blue Styleならサーファーズスタイルの世界観というように、選ぶ商品で得られる満足の質が変わります。
私が普段、不動産仲介やFP相談の現場で見ていると、「何を一番大事にするか」が決まっている施主ほど、ARC styleの商品ラインナップの中から自分に合うものを選び取れている印象を受けます。逆に、漠然とした「いい家」を求めて全社を横並びで比較しようとすると、商品の幅広さに迷ってしまう方もいます。
なお、同じく自由設計と価格のバランスを重視するビルダーとしてはアイ工務店なども比較検討されることが多く、デザイン重視で木質感を求める層では住友林業も比較対象に挙がります。複数社のモデルハウスを見ることで、自分の優先順位がより明確になりやすくなります。
悪い評判
それでは次に、気になる口コミについて確認します。

Blue Styleの27坪プランは1,749万円税込からと聞いていたので、その範囲で収まると思っていました。でも実際に見積もりを開いてみると、地盤改良や外構、太陽光、給排水引込、諸経費まで足すと最終的に2,400万円を超える金額になりました。本体表示価格だけで判断すると痛い目を見ます。
施主の方が話しているのは、ARC styleに限らず注文住宅の世界で頻繁に起こる「本体価格と総額のギャップ」の話です。Blue Style公式LPは、本体工事に含めない範囲を別建てで明示しており、地盤改良や給排水引込工事、外構、空調、太陽光、諸経費、土地代などが別途必要として案内されています。
私の業務経験から言うと、本体価格と総額の差は付帯工事の内容によって大きく動きます。坪単価や本体価格だけで他社と比較してしまうと、最終的な総支払額の順位がひっくり返ることも珍しくありません。契約前に「本体に含まれるもの」「別途必要なもの」を書面で明確に分け、外構や太陽光、諸経費まで含めた総額で複数社を比較する姿勢が、後悔を防ぐ最大のポイントです。

ARC styleは公式に「全国の地域ビルダーをサポートする」体制を掲げており、実際の施工は地域パートナーの工務店が担うケースが大半です。これはその土地の気候風土を知る会社が建てるという点で大きなメリットですが、裏を返すと、担当工務店の規模・人員体制・対応文化によって体験の質が変わるという構造的な特徴を持ちます。
現場で見てきた感覚として、地域工務店経由の家づくりでうまくいくケースは、契約前に「現地モデルや過去施工事例を実際に見せてもらう」「現場監督や設計担当の名前と経歴まで確認する」「アフター点検は誰が来るのかを書面で確認する」という3点を押さえている方がほとんどです。商品ブランドへの安心感だけで判断せず、自分の家を実際に作るチームを見極めることが大切です。

CASAVIVACEは無垢の床や塗り壁といった自然素材が魅力で選びました。住み始めてから3年で、玄関ホールの一部に小さな割れが出てきて、塗り壁にもごく細いひびが入っています。担当工務店に相談したら定期メンテナンスの範囲で対応してもらえましたが、自然素材を選ぶ以上、こうした経年変化は前提として理解しておく必要がありました。
無垢材や塗り壁は質感の良さと引き換えに、湿度変化や経年で表情が変わる素材です。CASAVIVACEのように造作要素の多い商品では、施工する大工の技術と、引き渡し後のメンテナンスを誰が担うかが住み心地に直結します。
引き渡し前の段階で、無垢床の補修方法、塗り壁の補修可否、建具の経年調整のスケジュールを必ず確認してください。デザインの満足度は素材の選び方で決まりますが、その後の暮らしの満足度はメンテナンスの設計で決まります。
これらの口コミはあくまでも一部の傾向であり、すべての方が同じ経験をするわけではありません。実際にモデルハウスや事業部の窓口に足を運び、商品と担当者を自分の目で確認することが、最も大切な判断材料になります。
サーフスタイルや海辺の暮らしを軸に家づくりを考えている方は、ARC styleグループのBlue Styleも検討対象として確認すると、ライフスタイルに合った住まいの選択肢が広がるでしょう。
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FP宅建士不動産会社社長が教える失敗しない!ARC styleで家を建てる方法
ARC styleで家づくりを検討している方へ、FP宅建士不動産会社社長の視点から、失敗を避けるための進め方を整理して解説します。
ARC styleは、1999年創業のnattoku住宅株式会社が運営する注文住宅ブランドであり、合併以降は同社のARC style事業部として、CASAVIVACE、Groovin’、Glass Arts、最響の家、キママプラス、Blue Styleの6商品を全国の地域パートナー工務店経由で提供しています。
そのため「商品ラインナップの幅」「自然素材とオリジナル建材の調達力」「全国の地域工務店とのネットワーク」に明確な強みがある一方、施工そのものはパートナー工務店が担う構造のため、契約相手と保証範囲、付帯工事の費用構造を見える化することが特に重要になります。まずは商品全体像と、私が採点した7項目評価から押さえていきます。
FP宅建士不動産会社社長の筆者によるARC styleの全体評価はこちらです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 総合評価 | B+ランク |
| 耐震性 | |
| 断熱性・気密性 | |
| 間取りの自由度 | |
| コストパフォーマンス | |
| アフターサービス | |
| 会社の信頼度 |
総合評価は4.2点、100点換算で82点のB+。地域ビルダー支援を掲げる全国型ブランドとしては、安定して合格点を取れる水準だと判断しました。
特に高く評価したいのは耐震性です。CASAVIVACEで耐震等級3、Glass Artsと最響の家、Blue Styleでは許容応力度計算による耐震等級3を確認できます。公式情報で確認できる範囲では、構造計算の方式を商品レベルで明示している点に姿勢が表れています。
間取りの自由度も4.5と高評価です。CASAVIVACEは完全オーダーメイド、Groovin’は100%自由設計を掲げており、規格に縛られない設計力があります。一方でキママプラスやBlue Styleのような価格を抑えた提案型商品もあるため、自由設計と規格住宅を同じブランド内で選び比べられるのは、検討段階で大きな利点になります。
一方、断熱性・気密性は4.0と評価を抑えました。理由は明確で、商品別の標準UA値・C値が公式に十分開示されていないためです。Blue Styleではセルロースファイバーやアルミ樹脂ハイブリッド窓、Low-Eガラスの仕様を確認できますが、数値での断熱性能比較が難しい構造になっています。寒冷地や数値性能を重視する方は、契約前に標準仕様での具体的なUA値・C値を担当に書面で確認するとよいでしょう。
そんなARC styleでの家づくりを成功させるためには、まず商品の性格と契約構造を理解することが欠かせません。私が現場で重視している5つの特徴を整理しました。
6商品ラインナップで価格帯とテイストを選べる構成
ARC styleの最大の特徴は、価格帯と世界観の異なる6商品が一つのブランド内に並んでいる点です。CASAVIVACEは坪単価50万円台からスタートする完全オーダーメイドの上位商品、Groovin’は本体価格1,480〜1,840万円の自由設計、Glass Artsは25周年記念モデルのデザイン特化、最響の家は2025年デビューの空気環境特化、キママプラスは100通りプランの規格住宅、Blue Styleはサーファーズスタイルの提案型住宅です。
ハウスメーカーを比較する初期段階で「坪単価レンジ」と「世界観」を同時に検討できるブランドは、実はそれほど多くありません。価格と趣味嗜好の両方を商品で振り分けられる構造は、検討時間を圧縮するうえで効率的に働きます。
ただし、注意点があります。価格帯が分かれているということは、選ぶ商品によって標準仕様、付帯工事の構成、保証の運用が変わる可能性があるということです。CASAVIVACEの感覚でBlue Styleの価格表示を見ると総額のイメージがずれますし、Groovin’の本体価格と最響の家の非公表価格を単純比較することもできません。商品を絞ったうえで総額見積もりを取る進め方が王道です。
オリジナル建材とイタリア直輸入素材で表現できる空気感
ARC styleの母体であるnattoku住宅は、2010年からオリジナルインテリアブランドARKMOBILEを展開し、2017年にはイタリア・ミラノにサポートデスクを開設してイタリア建材の開発・直輸入を進めてきました。オリジナルキッチン、オリジナルドア、洗面台、無垢フロア材、デザイナーズ家具まで、自社調達ルートを持っている点はデザイン面の独自性を支えます。
私の経験では、海外輸入建材を「選択肢として提示できる」ハウスメーカーは多くても、自社で開発・直輸入のルートを持っている会社は限られます。コスト面でも、商社経由ではなく直輸入で価格を抑えられる仕組みは、施主にとってはデザインの幅と価格バランスの両方に効きます。
一方、こうしたオリジナル建材は他社では使えない素材になるため、将来的にリフォームや増改築をする際の補修・部材調達ルートを契約前に確認しておくと、長期的に安心です。
耐震等級3と許容応力度計算をベースにした構造性能
複数の商品で耐震等級3を確認できる点は、構造への配慮が標準化されている裏付けと言えます。特にGlass Artsと最響の家では許容応力度計算を全棟で実施する旨が公式に明示されており、Blue Styleも許容応力度計算と耐震等級3を掲げています。
公式情報で確認できる範囲では、許容応力度計算を商品仕様として打ち出している会社は中堅以上のビルダーに集中しています。地震大国に住む以上、構造計算の方式と耐震等級は契約前に必ず確認したい項目で、ARC styleの場合は商品によってこの水準を選びやすくなっています。
ただし、全パートナー工務店・全商品で同一条件かどうかは個別契約で確認が必要です。許容応力度計算の実施有無、壁量計算との違い、耐震等級3の取得有無を、見積書と一緒に書面で受け取っておくと安心材料になります。
PROnAIR第一種換気とCLEnAIR全館空調による空気環境の選択肢
2025年デビューの最響の家では、第一種換気PROnAIRが標準採用されています。さらに、CLEnAIRという全館空調をオプションで採用することもできます。Groovin’、Glass Arts、キママプラスは第三種換気が標準と公式に整理されており、空気環境の標準仕様が商品ごとに明確に切り分けられています。
第一種換気は給気・排気の両方を機械で行うことで、外気の温度や花粉、粉塵を熱交換と高性能フィルターで処理してから室内に取り込む方式です。冷暖房負荷を抑えやすく、花粉症やアレルギー対策にも効きやすい仕組みです。価格は第三種換気より上がりますが、長期的な空気環境への投資としては理にかなった選択肢になります。
健康志向の方や、共働きで日中の換気管理に時間を割けない方には、最響の家を起点に検討する価値があります。
nattoku住宅グループの直営アフター運用
ARC styleの保証・アフターは、母体であるnattoku住宅株式会社のFAQで主要構造部の長期保証10年、3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月・22ヶ月の定期点検、年2回の一斉アフターデーが整理されています。さらに、100年100カ所点検という長期視点の点検思想も掲げられています。
引き渡し直後の22ヶ月までを集中的に点検する設計は、新築時の初期不具合を早期に発見しやすい構造になっていて、施主にとっては合理的なスケジュールです。年2回のアフターデーは、構造的・外回り中心の点検になりやすいため、訪問予定が決まったら気になる箇所を事前にメモして担当に伝えておくとスムーズです。
注意したいのは、ARC style事業部経由でパートナー工務店が施工した場合、保証や点検の運用が直営nattoku住宅と完全に同一かどうかは契約書面で確認する必要がある点です。「ARC styleブランド」と「実際に保証を提供する事業主体」の関係を、契約前に整理しておきましょう。
予算内でデザイン性と性能、地域密着の対応の三つをバランスよく押さえたい方にとって、ARC styleは候補に入れる価値のあるブランドです。
契約前は、商品ごとの標準仕様、付帯工事の範囲、施工担当工務店の実績、保証・点検の運用主体を書面で確認し、期待値を丁寧にすり合わせておくと、引き渡し後の満足度が安定します。
ARC styleは高い?ネット上の評判から見える実像
ARC styleについて検索すると、「高い」という関連ワードを目にすることがあります。実際に価格を調べると、CASAVIVACEは坪単価50万円台からスタートしますが、不動産情報ポータルの参考データでは延床35坪条件で60.0〜90.0万円のレンジとなり、上限側では大手ハウスメーカーに近い水準になります。
「高い」という印象は、価格そのものというより、本体価格と総額のギャップ、商品ごとの価格差、そして自由設計時のオプション加算によって生まれるケースが大半です。ここでは口コミから見える強み、懸念点、総合的な評価を順番に整理します。
ポジティブな意見から見える強み
ARC styleのポジティブな声を整理すると、デザイン性、商品選択肢、空気環境、地域密着対応の4つに集約されます。CASAVIVACEの自然素材とオリジナル建材、Glass Artsの鏡面ファサード、Blue Styleの西海岸テイストといった商品ごとの世界観が明確で、「他社では出せない雰囲気を作れた」という満足感につながりやすい構造です。
価格面のポジティブな声では、Groovin’のプラン別本体価格や、キママプラスの本体1,848〜1,933万円+付帯286万円といった、価格を分けて明示する商品設計が評価されています。総額を曖昧にせず、本体と付帯を切り分けて提示する仕組みは、資金計画を立てやすくする効果があります。
最響の家でPROnAIR第一種換気を採用した方からは、室内の空気感や花粉症症状の軽減に関する具体的な体感の声が出ています。健康性能を住宅性能の軸に置きたい家庭には、刺さりやすい商品だと感じます。
地域密着対応については、土地探しから関わってくれた、近隣事情を知っている工務店だった、というポジティブな声が多く、全国パートナー体制の良い側面が現れています。
ネガティブな意見から見える懸念点
ネガティブ寄りの声で目立つのは、価格の総額イメージ、商品の標準仕様、パートナー工務店ごとの体験差です。
価格面では、本体価格の表示を見て契約相談を始めたものの、見積もり段階で外構、地盤改良、太陽光、空調、諸経費を加えると最終総額が大きく膨らんだという声があります。これはARC styleに限らず注文住宅全体で起こる現象ですが、Blue Style公式LPでも本体に含まれない工事が明示的に列挙されていることからも、契約前に総額で比較する作業が欠かせません。
商品の標準仕様については、UA値・C値が公式に明示されていないため、性能数値で他社と並べたい方には情報が不足するという声があります。私の経験でも、数値開示が弱いブランドは、契約前の見積もり段階で具体的な仕様書と性能計算書を要求して比較する必要があります。
パートナー工務店ごとの体験差では、設計力や提案力は満足だったが連絡頻度や工程管理のスピード感に差を感じたという声が一定数あります。これは構造的な特徴で、商品ブランドへの期待を担当工務店の運営に持ち込むと齟齬が生まれるため、ブランドと施工会社を分けて評価する視点が必要です。
評判から見るARC styleの総合的な評価
ARC styleは、デザインに対する価値観が明確な施主と、自社の家づくりに合う商品を選び取れる施主にとって、満足度の高いブランドになる傾向があります。一方で、坪単価だけで他社と比較する施主、性能数値での比較を重視する施主、ブランド名と施工会社の役割分担を理解しないまま契約に進む施主は、期待と現実のずれを感じやすい構造です。
私の現場感覚での結論は、ARC styleは「商品選びと施工会社選びを丁寧にできる人にとっては選ぶ価値のあるブランド」だということです。総合評価は82点、B+。ブランド側の世界観と、地域パートナーの実行力、その両輪が揃ったときに大きな満足を生む設計になっています。
契約前は、商品の標準仕様書、付帯工事の範囲、担当工務店の実績と施工地、保証運用主体を必ず書面で確認しましょう。情報の透明性を担当に求めることは、施主側の正当な権利です。比較対象として、同価格帯ではアイ工務店やウィザースホーム、同コンセプトの自然素材軸では住友林業なども候補に加えると、判断軸が立体的になります。
失敗しないARC styleで家を建てる5つのポイント
ARC styleで理想の住まいを手に入れるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
家づくりは一生に一度の大きな決断です。後悔のない選択をするために、以下の5つのポイントを順に確認しましょう。
- 実際に施工する工務店を確認する
- 本体価格ではなく総額で他社と比較する
- 6商品の中から自分の優先順位に合うものを絞る
- 構造計算と性能数値を書面で確認する
- 保証と点検の運用主体を契約書で押さえる
それぞれ詳しく確認します。
1.実際に施工する工務店を確認する
ARC styleは全国の地域パートナー工務店と組んで家づくりを進めるブランドです。商品はARC styleのものでも、設計、現場管理、引き渡し後の点検対応の多くは担当工務店が担います。だからこそ、契約相手となる工務店の実績、施工事例、現場監督や設計担当の経歴を、ブランド側の情報と切り離して確認する必要があります。
具体的には、近隣エリアでの過去施工事例を3件以上見せてもらう、現場見学を1回以上申し込む、現場監督と設計担当の名前と経歴を聞く、年間棟数と施工エリアの範囲を聞く、という流れが効果的です。建築業の許可番号も、見積もり段階で確認しておくと信頼度の判断材料になります。GビズINFOでは法人番号と建設業許可、宅建業免許の登録情報を無料で確認できます。
2.本体価格ではなく総額で他社と比較する
ARC styleの商品は本体価格、坪単価、参考プラン価格が併用されており、商品ごとに表示の単位が異なります。比較で迷子にならないために、すべての見積もりを「本体価格+付帯工事+外構+諸経費+消費税」の合計で揃えてください。
私の業務経験では、本体価格の差で他社優位に見えても、外構と空調、太陽光、地盤改良を加えた瞬間に順位が入れ替わるケースが頻繁にあります。坪単価が低い会社でも、付帯工事比率が高ければ最終総額は変わらないこともあります。比較表を自分で作るか、各社に「本体に含まれるもの」「別途必要なもの」を書面で出してもらうことをおすすめします。
3.6商品の中から自分の優先順位に合うものを絞る
ARC styleの商品は性格が大きく異なります。完全オーダーメイドで自然素材を組み込みたいならCASAVIVACE、本体価格を抑えながら自由設計を取りたいならGroovin’、デザイン特化のホテルライク空間ならGlass Arts、第一種換気と健康性能を軸にしたいなら最響の家、規格住宅の分かりやすさと子育て動線を求めるならキママプラス、海辺の暮らしや西海岸テイストならBlue Styleが軸になります。
検討初期に複数商品を横並びで打ち合わせると、情報が混ざって判断軸がぼやけます。「予算」「デザインの軸」「性能の優先順位」の3つを家族で合意したうえで、2商品以下に絞ってから本格的な見積もりに進むのが効率的です。
4.構造計算と性能数値を書面で確認する
ARC styleの商品は耐震等級3を打ち出しているものが複数ありますが、構造計算の方式は商品ごとに異なります。Glass Artsと最響の家、Blue Styleでは許容応力度計算による耐震等級3が公式に確認できますが、他商品では壁量計算で耐震等級3を確保している可能性もあります。
同じ等級3でも、許容応力度計算と壁量計算では検討する項目数や精度が変わります。地震大国に住む以上、契約前に「構造計算書」「構造図」「耐震等級の取得方法」を書面で確認しておきましょう。
断熱性能についても同様で、商品標準のUA値、C値、断熱等級、断熱材の種類と厚みを仕様書で確認しましょう。国土交通省の長期優良住宅制度で求められる断熱性能水準も参考にすると、性能の相場感がつかめます。
5.保証と点検の運用主体を契約書で押さえる
ARC styleの保証はnattoku住宅株式会社のFAQで整理された主要構造部10年、3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月・22ヶ月点検、年2回アフターデーが基本ですが、パートナー工務店経由で建てた場合に、これらが完全に同一の運用で適用されるかは個別契約で異なる可能性があります。
契約書に「保証提供主体」「点検実施主体」「点検頻度と項目」「緊急時の連絡先」を明記してもらってください。引き渡し後の安心は、契約書の文面の精度でほぼ決まります。長期優良住宅の認定を取る場合は、認定条件として求められる維持保全計画書も合わせて確認しましょう。
ARC styleの実際の坪単価をFP宅建士不動産会社社長が解説!
ARC styleの坪単価は、検討段階で気になりますよね?商品ごとに価格表示の単位が異なるため、ここで整理して把握しておきましょう。
基本的な坪単価と本体価格帯
公式情報をベースに整理すると、CASAVIVACEが「坪単価50万円台から」スタート、不動産情報ポータルでの参考坪単価は延床35坪条件で60.0〜90.0万円のレンジです。本体価格に換算すると、35坪で約2,100〜3,150万円の幅に入ります。
Groovin’は本体価格で開示されており、25.0〜28.75坪のプランで1,480〜1,840万円税込。坪単価に換算すると約59〜74万円の水準です。キママプラスは31坪参考プランで本体1,848〜1,933万円税込+付帯286万円例で総額2,134〜2,219万円。Blue Styleは27坪で1,590万円税抜/1,749万円税込から、29.5坪2階建てで1,969万円税込から、25.5坪平屋で2,145万円税込からとなっています。
別途必要な費用として、外構、地盤改良、給排水引込、諸費用、設計監理費が加わります。Blue Styleやキママプラスの公式プラン例でも、本体に加えて付帯工事や諸経費が別途必要として明示されています。35坪で本体2,500万円の場合、付帯と諸経費を含めた総額は3,000〜3,250万円のレンジに収まることが多いと考えてください。
建築実例から見る具体的な価格レンジ
不動産情報ポータルの参考データでは、ARC style事業部の参考本体価格として2,100万円〜、坪単価60.0〜90.0万円が掲載されています。Groovin’の公式プランでは、PLAN-Dの25坪で1,480万円というローエンド事例があり、25坪本体ベースで坪約59万円という水準を提示しています。
一方、Glass Artsは公式LPで建売例として掛川3,580万円税込/延床25.29坪、富士3,980万円税込/延床29.8坪を掲載しています。これは土地込み建売例のため注文住宅の坪単価としては分離して見る必要がありますが、デザイン特化の上位商品レンジを示す参考値として把握できます。
標準仕様で組むか、オプションを多く採用するかで価格は1割〜3割ほど動きます。CASAVIVACEのような完全オーダーメイドでは、家具込み・建材込みの仕様にすることで坪単価が上振れしやすく、Groovin’のようなコミコミ価格商品では標準範囲内に収まれば見通しが立てやすい構造です。
坪単価を支える構造と商品ごとの提案
ARC styleの価格は、自社開発のオリジナル建材、イタリア直輸入素材、提携工務店の施工力という3つの要素で形成されています。商社経由ではなく直輸入のルートを持つことで建材コストを抑え、その分をデザインや家具に振り分けられる構造です。
商品ラインナップの中で、自由設計の上位はCASAVIVACE、価格を抑えた自由設計はGroovin’、価格表示の規格住宅はキママプラスとBlue Style、デザイン特化はGlass Arts、健康性能特化は最響の家という整理になります。同じARC styleブランド内で価格帯と提案軸を選べるため、検討段階で「自分の優先順位を確認するための指標」として商品比較を活用するとよいでしょう。
全国パートナー体制での価格競争力
ARC styleは全国47都道府県を営業エリアに掲げ、全国30社規模のパートナー工務店と組む体制を持っています。同じ商品でも地域工務店ごとの仕入れ単価や施工コストが異なるため、最終的な総額はエリアごとに変動する可能性があります。
同じCASAVIVACE仕様でも、検討地域のパートナーが2社以上いる場合は、両方から相見積もりを取って比較できる場合があります。担当の事業部窓口に相談すると、検討エリアでの選択肢を提示してもらえるケースがあります。
同価格帯の競合候補としては、自由設計とコストパフォーマンスを軸にするアイ工務店、千葉県を中心とした全棟タイルのウィザースホーム、デザインと自由設計を組み合わせるクラシスホームなどが比較対象として浮上します。複数社で総額見積もりを取ることで、ARC styleの価格水準を客観的に確認できます。
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ARC styleの商品ラインナップ
ARC styleの商品ラインナップは6つあり、価格帯と世界観で大きく性格が分かれます。順番に整理します。
CASAVIVACE – 完全オーダーメイドの上位商品
CASAVIVACEは、ARC styleの中で最も自由度の高いフラッグシップ商品です。公式表記は「坪単価50万円台から」、不動産情報ポータル参考は60〜90万円。完全オーダーメイドで、オリジナルキッチン、ドア、洗面台、無垢フロア、自然素材壁、デザイナーズ家具を組み込めます。
構造は木造軸組工法で、一般に在来工法と呼ばれる方式により耐震等級3を確保しています。商品ラインナップによっては制震ダンパーを採用するなど、構造への投資が組み込まれた仕様になっています。長期優良住宅にも対応可能と公式に表記されています。
自然素材と造作要素を中心に、ライフスタイルを反映したワンオフ住宅を建てたい方に向いています。打ち合わせ回数が増えやすい商品なので、検討期間と打ち合わせ時間を確保できる方が満足度を上げやすい商品です。
Groovin’ – 100%自由設計のコミコミ価格商品
Groovin’は「理想のちょうどイイ」をコンセプトに、100%自由設計でありながらコミコミ価格を提示する商品です。25.0〜28.75坪の参考プランで本体1,480〜1,840万円税込。PLAN-Aは1,640万円/25坪、PLAN-Bは1,840万円/27.75坪、PLAN-Cは1,790万円/28坪、PLAN-Dは1,480万円/25坪、PLAN-Eは1,640万円/28.75坪となっています。
仕様にはアルミ樹脂高性能ハイブリッド窓、耐震等級3、第三種換気が含まれます。土地探しサポートや年2回の全棟アフターメンテナンスも組み込まれており、初めての家づくりでも見通しを立てやすい商品設計です。
予算を抑えながら間取りの自由度を確保したい子育て世代に向いており、CASAVIVACEより価格を抑えたい方の現実的な選択肢になります。
Glass Arts – 25周年記念のデザイン特化モデル
Glass Artsはnattoku住宅25周年記念モデルで、2024年12月に富士モデル、2025年1月に掛川モデルがオープンしました。鏡面ファサードを特徴とする外観デザインと、ホテルライクな室内空間が世界観の中心です。
構造は木造軸組系で、許容応力度計算による耐震等級3を全棟で実施する旨が公式に明示されています。建売例は掛川3,580万円税込/延床25.29坪、富士3,980万円税込/延床29.8坪で、土地込み価格としての参考値が示されています。
デザインの先進性を重視し、訪れた人に印象を残す外観を求める方に響く商品です。
最響の家 – 2025年デビューの空気環境特化モデル
最響の家は2025年デビューの新商品で、健康性能、空気環境、構造性能、デザイン、コストの5軸を打ち出しています。許容応力度計算による耐震等級3、第一種換気PROnAIRの標準採用が中核仕様です。
PROnAIRはPM2.5やアレルギー物質の除去性能を訴求しており、CLEnAIR全館空調をオプションで採用することで、空調と換気を一体化させた室内環境を構築できます。CLEnAIR採用時には床暖房機能も組み込まれます。
公式LPでは本体価格・坪単価は確認できず、商品個別の見積もりが必要です。健康性能を最優先する家庭、共働きで空気管理に手間をかけにくい家庭、花粉症やアレルギーに悩む家族にとって、刺さりやすい商品になっています。
キママプラス – 100通りプランの規格住宅
キママプラスは「デザイン×コスト×暮らし」を軸に、100通りのプランから選ぶ提案型規格住宅です。31坪の参考プランで、蔵プランが1,933万円税込+付帯286万円=合計2,219万円、吹抜けプランが1,848万円税込+付帯286万円=合計2,134万円となっています。
設備の自社開発と一括発注によるコスト抑制、子育て動線を意識したプランニングが特徴です。第三種換気が標準で、空調はCLEnAIRをオプションで採用可能です。
価格の分かりやすさを最優先し、規格住宅の枠の中でデザインや動線を選びたい方に向いています。
Blue Style – サーファーズスタイルの提案型住宅
Blue Styleは西海岸テイストとサーファーズスタイルを提案する商品で、2024年1月にBlue Style株式会社がnattokuグループに加わって以降、グループラインナップの一翼を担っています。27坪で1,590万円税抜/1,749万円税込から、29.5坪2階建てで1,969万円税込から、25.5坪平屋で2,145万円税込から、というプラン価格が公式LPに掲載されています。
構造は木造軸組工法、ベタ基礎、断熱材はデコスドライ工法によるセルロースファイバー、窓は遮熱・UVカットのLow-Eガラスとアルミ樹脂ハイブリッドサッシ、許容応力度計算による耐震等級3、断熱等級5以上の表記があります。100年点検と年2回全棟アフターメンテナンスも組み込まれています。
ガレージや平屋プランの提案もあり、海辺の暮らしや趣味の世界観を住まいに取り込みたい方には選択肢の少ない希少な提案型商品になります。検討にあたっては、ARC styleグループのBlue Styleとして取り扱い拠点を確認しておくとよいでしょう。
ARC styleで家を建てるメリットとデメリット
ARC styleは、デザイン、商品の幅、地域パートナー網、空気環境の選択肢など複数の軸で強みを持つブランドです。一方で、全国パートナー体制ゆえの確認事項や、性能数値の開示など注意したいポイントもあります。ここまで解説してきた内容を整理しながら、具体的な強みと弱みを順番に整理します。
ARC styleで家を建てるメリット5つ
ARC styleには、他社にはない独自の強みがあります。順に特徴を確認します。
1.6商品で価格帯と世界観を選び分けられる
ARC styleの最大のメリットは、CASAVIVACEからBlue Styleまで6つの商品が、坪単価レンジとデザイン世界観の両軸で振り分けられていることです。完全オーダーメイドの上位商品から、本体価格1,480万円台のローエンド自由設計、健康性能特化、規格住宅、サーフスタイルまでが一つのブランド内に並んでいるため、検討初期で「自分は何を重視するのか」を整理する作業を効率化できます。
私の経験では、ハウスメーカー選びで時間を浪費しがちな方ほど、複数社を横並びで比較しすぎて軸が定まらなくなります。ARC styleのように同一ブランド内で性格の異なる商品を比較できる仕組みは、判断軸を立てる練習場としても機能します。
2.オリジナル建材とイタリア直輸入素材の独自性
2010年からのオリジナルインテリアブランドARKMOBILE展開、2017年からのイタリア・ミラノサポートデスク開設による直輸入ルートは、他社では再現しにくいデザイン基盤を作っています。オリジナルキッチン、ドア、洗面台、無垢フロア材、デザイナーズ家具まで、自社調達で価格を抑えながらデザイン性を確保できる構造です。
公式情報で確認できる範囲では、輸入建材を「取り扱える」会社は多くても、自社で開発・直輸入の仕組みを持つケースは限られます。デザインのオリジナリティを総額の中で実現する仕組みを持っている点は、特にこだわり層にとって大きな価値です。
3.耐震等級3と許容応力度計算による構造への配慮
CASAVIVACE、Glass Arts、最響の家、Blue Styleなど複数商品で耐震等級3を確認でき、Glass Artsと最響の家、Blue Styleでは許容応力度計算を全棟で実施する旨が公式に明示されています。構造計算の方式と耐震等級を商品仕様として打ち出している点は、構造への姿勢の表れです。
地震大国に住む以上、構造への投資は住宅の長期価値を支える基盤になります。許容応力度計算と耐震等級3を商品レベルで選べる構造は、契約前の不安を減らす材料になります。
4.最響の家による空気環境への投資
第一種換気PROnAIRを標準採用する最響の家は、空気環境を住宅性能の主軸に据えた商品です。CLEnAIR全館空調をオプションで採用すれば、換気と空調を一体化した室内環境を構築できます。花粉症やアレルギー対策を住宅で実現したい家庭にとって、商品レベルでの選択肢が用意されている意義は大きいと言えます。
公式LPで第一種換気PROnAIRを標準採用と明示している商品は、ARC style内でも最響の家に限られます。健康性能を価格と引き換えに優先する設計を選べる点は、ARC styleの中でも特徴的なメリットです。
5.nattoku住宅グループの定期点検と100年視点
主要構造部の長期保証10年、3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月・22ヶ月の定期点検、年2回の一斉アフターデー、100年100カ所点検思想という運用は、引き渡し後の長期サポートに対する姿勢を表しています。初期2年で集中的に点検し、その後も継続的に接点を持つ運用は、初期不具合の早期発見と長期メンテナンスの両面に効きます。
新築後の不具合は、住み始めて1年〜2年の間に建具や設備、外まわりに集中して現れる傾向があります。22ヶ月点検まで丁寧に組まれている点は、施主側の安心感を支える要素です。
ARC styleで家を建てるデメリット3つ
魅力的な特徴がある一方で、検討の際に注意したい点もあります。以下のデメリットを理解したうえで、慎重に判断することが重要です。
1.全国パートナー体制ゆえの担当工務店差
ARC styleは全国の地域パートナー工務店と組む構造のため、実際の設計、現場管理、引き渡し後のフォローは担当工務店が担います。商品ブランドとしての品質基準とは別に、施工会社ごとの実行力に差が出る可能性があります。
私の現場経験では、地域工務店経由の家づくりで満足度を上げている方ほど、契約前に担当工務店の施工事例、現場監督と設計担当の経歴、年間棟数を確認しています。ブランド名への期待を施工会社の運営にそのまま持ち込まないことが、満足度を支える基本姿勢です。
2.商品別UA値・C値の公式開示が限定的
ARC styleの公式情報では、商品ごとの標準UA値・C値が十分に開示されていません。Blue Styleでは断熱等級5以上の表記、セルロースファイバーやLow-Eガラスなどの仕様は確認できますが、数値での性能比較を重視する施主にとっては情報が不足する場面があります。
性能数値での比較を契約判断の主軸にしたい方は、見積もり段階で標準仕様時のUA値、C値、断熱材種類と厚み、窓仕様を書面で求めて、他社と並べて確認する作業が必要です。
3.本体価格と総額のギャップ
Blue Style公式LPでは、本体工事に含まれない範囲が別建てで明示されています。地盤改良や給排水引込工事、外構、空調、太陽光、諸経費、土地代などが別途必要として案内されており、本体価格や坪単価だけで他社と比較すると、最終総額の順位が入れ替わることがあります。
公式プラン例でも本体に加えて付帯286万円といった例示が見られるように、本体価格に対して相応の付帯・諸経費が加わります。契約前に「本体に含まれるもの」「別途必要なもの」を書面で整理する作業を欠かさないでください。
ARC styleが向いている人
ARC styleの強みを生かしやすい方は、以下のような特徴があります。
デザインと世界観を住まいの軸に置きたい方
CASAVIVACEの自然素材、Glass Artsの鏡面ファサード、Blue Styleの西海岸テイストなど、ARC styleには明確な世界観を持つ商品が揃っています。「ハウスメーカーの規格的なデザインでは満足できない」「自分たちの趣味嗜好を住まいに反映したい」という方には、商品の幅と建材調達ルートが価値として効きます。
特にCASAVIVACEは、オリジナルキッチンやデザイナーズ家具まで含めた完全オーダーメイドが可能なため、ライフスタイル全体を住まいに統合したい方に向いています。
自由設計と価格のバランスを取りたい方
Groovin’の100%自由設計+本体価格1,480〜1,840万円というレンジは、価格を抑えながら間取りの自由度を確保したい子育て世代に現実的な選択肢を提供しています。完全な規格住宅では物足りないが、上位商品の予算は難しいという中間ゾーンを埋める商品設計です。
CASAVIVACEとGroovin’の両方を比較してから決めるという進め方は、自分の優先順位を見極めるうえでも効果的です。
健康性能と空気環境を重視する方
最響の家のPROnAIR第一種換気、CLEnAIR全館空調の組み合わせは、室内空気環境を住宅性能の中心に据えた設計です。花粉症やアレルギー、PM2.5への対策を住宅で実現したい家庭、共働きで日中の換気管理に時間を割けない家庭にとって、商品レベルで対応している意義は大きいと感じます。
地元の工務店に建ててほしいが商品力も確保したい方
ARC styleは全国の地域パートナー工務店と組むため、地元密着の対応を受けながらブランド商品の建材と設計を組み込めます。地域の気候風土を理解した工務店に建てて欲しいが、設計や建材は商品ブランドの安定感を取りたい、というニーズに合う構造です。
担当工務店の選定さえ丁寧にできれば、地域密着と商品力の両立が現実的な選択肢になります。
ARC styleをおすすめできない人
一方で、以下のような方には、ARC styleが最適な選択肢とは言えない可能性があります。
性能数値での比較を最優先したい方
UA値、C値、ZEH率、長期優良住宅取得率といった数値性能を契約判断の主軸にしたい方には、現状の公式開示情報では情報が不足する場面があります。寒冷地で断熱性能を最重視する方、トリプル樹脂サッシなど数値で示せる仕様を必須条件とする方は、性能数値を前面に出すブランドと比較したうえで判断する方が安全です。
全国どこでも同一の施工品質を期待する方
ARC styleはパートナー工務店経由で施工する構造のため、施工品質、保証運用、対応スピードに地域差が生まれる可能性があります。「ブランド名さえ同じなら全国どこでも同じ家が建つ」という前提で契約を進めると、地域パートナー差にギャップを感じやすい構造です。
本体価格だけで他社と比較したい方
ARC styleの商品は本体価格と坪単価が併用されており、付帯工事や諸経費は別途必要です。本体価格や坪単価だけで他社と並べて判断したい方には、見積もり段階で総額のずれを感じやすい場面があります。総額比較の手間を取れる方に向いた構造です。
60年・30年といった長期延長保証を最優先する方
nattoku住宅FAQで確認できる主要構造部の保証は10年で、長期延長保証の公式条件は確認できませんでした。30年・60年といった長期保証を契約の必須条件にしたい方は、その水準を打ち出すブランドと比較したうえで検討する方がよいでしょう。
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ARC styleのよくある質問にFP宅建士不動産会社社長がお答え!
ここからはARC styleに関するQ&Aを紹介します。
Q. ARC styleの坪単価はいくらですか?
A. 公式情報ではCASAVIVACEが坪単価50万円台から、不動産情報ポータルでは延床35坪条件で60〜90万円のレンジが掲載されています。Groovin’は本体価格1,480〜1,840万円税込/25〜28.75坪、Blue Styleは27坪1,590万円税抜から、キママプラスは31坪本体1,848〜1,933万円税込+付帯286万円例という公式プラン例があります。本体価格と総額には付帯工事や諸経費の上乗せが生じるため、これらを含めた総額で比較してください。
Q. ARC styleとnattoku住宅は同じ会社ですか?
A. 旧株式会社ARC styleはnattoku住宅株式会社と合併し、合併以降は「nattoku住宅株式会社 ARC style事業部」として公式会社概要に掲載されています。商品ブランド名はARC styleのまま継続されており、CASAVIVACE、Groovin’、Glass Arts、最響の家、キママプラス、Blue Styleの6商品を引き続き展開しています。
Q. ARC styleはどのエリアで建てられますか?
A. 公式の営業エリアは47都道府県で、全国のパートナー工務店経由で対応する体制を掲げています。直営のnattoku住宅は静岡県および愛知県を中心に展開しており、エリアごとに担当工務店が変わる構造です。実際の対応可否、施工エリアの細かい範囲、保証の運用は契約前に建築予定地で個別確認してください。
Q. ARC styleの保証期間は何年ですか?
A. nattoku住宅FAQでは主要構造部の長期保証10年、3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月・22ヶ月の定期点検、年2回の一斉アフターデー、100年100カ所点検思想が整理されています。ただし、ARC style事業部経由でパートナー工務店が施工する場合、これらの運用が同一かどうかは個別契約で確認してください。30年・60年などの長期延長保証は公式条件として確認できませんでした。
Q. ARC styleは平屋に対応していますか?
A. 対応しています。たとえばBlue Styleでは25.5坪平屋プランが2,145万円税込から提示されており、サーファーズスタイルの世界観を平屋で実現できる商品設計になっています。CASAVIVACEやGroovin’も自由設計のため、平屋プランへの対応は担当窓口で相談可能です。平屋は2階建てに比べて基礎・屋根面積の比率が大きいため、同じ延床でも坪単価が上がる傾向がある点だけ理解しておくとよいでしょう。
Q. ARC styleの耐震性能はどの程度ですか?
A. CASAVIVACEで耐震等級3、Glass Artsと最響の家、Blue Styleでは許容応力度計算による耐震等級3が公式に確認できます。許容応力度計算は壁量計算より検討する項目が多い構造計算方式で、商品レベルでこの方式を打ち出しているブランドは中堅以上のビルダーに多く見られます。商品によって構造計算方式が異なる場合があるため、契約前に「構造計算書」と「耐震等級の取得方法」を書面で確認しておきましょう。
Q. ARC styleは値引き交渉できますか?
A. 値引き交渉については公式に明示された情報はなく、担当のパートナー工務店ごとに対応が変わる可能性があります。Groovin’やキママプラス、Blue Styleのようなプラン本体価格が明示された商品では大幅な値引きは想定しにくく、本体価格を下げるより付帯工事や仕様の見直しで総額を調整する進め方が現実的です。複数社からの相見積もりを揃え、総額比較の中で交渉の余地を探るのが基本姿勢になります。
まとめ
ARC styleは、1999年創業のnattoku住宅株式会社が運営する注文住宅ブランドで、合併以降は同社のARC style事業部として、CASAVIVACE、Groovin’、Glass Arts、最響の家、キママプラス、Blue Styleの6商品を全国の地域パートナー工務店経由で提供しています。総合評価は82点、B+。デザイン性、商品ラインナップの幅、構造性能、空気環境の選択肢で安定した強みを持つブランドです。
坪単価はCASAVIVACEで50万円台から、不動産情報ポータル参考で60〜90万円のレンジ。Groovin’は本体価格1,480〜1,840万円で自由設計を実現でき、最響の家はPROnAIR第一種換気を標準採用、Blue Styleは断熱等級5以上と許容応力度計算による耐震等級3を打ち出しています。長期優良住宅にも対応可能で、定期点検は3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月・22ヶ月+年2回アフターデー+100年100カ所点検思想という運用です。
注意点としては、全国パートナー体制ゆえに担当工務店ごとの差が出る可能性、商品別UA値・C値の公式開示が限定的な点、本体価格と総額のギャップが挙げられます。契約前に、担当工務店の実績、本体に含まれる工事と別途必要な工事の内訳、構造計算書と性能数値、保証と点検の運用主体を書面で確認することで、満足度の高い家づくりにつながります。
静岡・愛知をはじめ全国でデザインと自由設計のバランスを重視した家づくりを検討している方は、ARC styleのモデルハウスや事業部窓口を訪ね、6商品の世界観を体感したうえで、自分の優先順位に合う商品を絞り込んでみてください。
ARC style以外にも、自由設計とコストパフォーマンスを軸にするアイ工務店、千葉県を中心とした全棟タイル仕様のウィザースホーム、静岡エリアのセキスイハイム東海、愛知エリアのデザイン系ビルダーであるクラシスホーム、木質感と自然素材を求めるなら住友林業、サーフスタイル特化の同グループBlue Style、規格住宅の価格分かりやすさを求めるならキママプラスなどもあわせて比較検討することで、家族の暮らしに最も合うパートナーが見つかるはずです。





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