岡山県で注文住宅を検討中の方、数あるハウスメーカーの中から本当に信頼できる会社を選ぶのは簡単ではありませんよね。
「イチマルホームの坪単価は本当に予算に見合うのか」「長期保証35年の延長条件はどこまで現実的なのか」「岡山県南部で自然素材の家を建てるなら他社と何が違うのか」、こうした疑問が次々と湧いてきます。
インターネット上には情報があふれていますが、本当に知りたいのは「リアルな評価」ではないでしょうか。
岡山県南部を拠点とするイチマルホームは、自由設計と造作家具、無垢フローリングを軸に、地域に根ざした家づくりを続けてきた工務店です。地域工務店ならではの安心感がある一方で、坪単価や標準仕様が公式サイトで詳しく案内されていない部分もあり、不透明さに不安を覚える方もいるはずです。
そんな不安と期待を抱くあなたに、本記事では、FP宅建士不動産会社社長の視点からイチマルホームを分析します。口コミの読み解き方、失敗しない契約手順、坪単価のリアル、商品ラインナップの実態、メリットとデメリット、よくある質問への現場目線の回答までお届けします。
また、解説に入る前に家づくりで絶対に失敗しないために最も重要なことをお伝えします。
それは、まず最初に建築予定エリアに対応した住宅メーカーのカタログを取り寄せることです。
マイホームは、これから何十年も暮らす大切な場所。絶対に後悔したくないですよね。
しかし、家を建てようとする人がやりがちな大きな失敗は、情報収集を十分にせずにいきなり住宅展示場やイベントへ足を運んでしまうことです。
「とりあえず見に行こう!」という軽い気持ちで訪れた展示場で、理想に近い(と錯覚した)家を見つけ、そのまま営業マンの話に流されて契約してしまうケースが非常に多いのです。
こうなってしまうと、高い確率で理想とは異なる家になってしまいます。
本当はもっと安く、もっと条件の良い住宅メーカーがあったかもしれないのに、目の前のモデルハウスだけを見て決めてしまうと、数百万円、場合によっては1,000万円以上の大損をする可能性があるのです。
マイホームは人生最大の買い物。一生を共にする住まいだからこそ、情報収集をせずに決めるのは絶対に避けるべきです。
「情報収集しすぎでは?」と周囲に言われるくらいが丁度いいのです。
とはいえ、ゼロから住宅メーカーの情報を集めるのは大変ですし、そもそもどのように調べればいいのか分からない人も多いでしょう。
そこで便利なのが、条件に合った住宅メーカーの資料をまとめて請求できる「一括カタログ請求サイト」です。中でもおすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサービスです。
これらの3サイトはいずれも大手企業が運営しているため、審査基準が厳しく、悪質な住宅メーカーに当たるリスクを避けられるのが大きなメリットです。
さらに、カタログ請求をしたからといってしつこい営業がなく、気軽に利用できるため、非常に使い勝手の良いサービスです。
どれか1つ選ぶなら、以下の基準で決めると良いでしょう。
低予算で家を建てたい方は・・・LIFULL HOME’S
工務店を中心に比較したい方は・・・SUUMO
ハウスメーカーの資料を集めたい方は・・・家づくりのとびら
また、住宅メーカー選びに絶対に失敗したくない方は、1社だけに絞らず、できるだけ多くのカタログを取り寄せるのがおすすめです。複数社を比較することで価格競争が生まれ、同じ品質の家でも数百万円安くなることがあります。
後悔しない家づくりのために、まずは情報収集を徹底しましょう!
それでは、詳しく解説していきます。
この記事の監修者
井口 梓美いぐち あずみ
宅地建物取引士|ファイナンシャルプランナー|株式会社AZWAY 代表取締役
大手保険代理店にて資産運用とライフプランニングに従事した後、大手不動産ポータルサイト運営会社でのコンサルティング経験を経て株式会社AZWAYを創業。自社で宅建業免許(東京都知事 第104708号)を取得し、新築一戸建ての仲介から不動産売却、相続相談、空き家活用、リフォームまで住まいに関わる幅広い領域に対応している。保険・不動産・ITの3業界での実務経験をもとに、住宅の購入・売却・資産活用に必要な情報を中立的な立場から発信。全日本不動産協会会員。
評判悪いは嘘!イチマルホーム53人の良い評判と悪い口コミ
イチマルホームで実際に家を建てた人の評判は気になりますよね?ネット上の意見も賛否が分かれており、判断材料を整理しておきたいところです。
ここではイチマルホームの口コミを調査して整理しました。家づくりの判断材料としてご覧ください。
良い評判
まず、良い口コミから紹介します。

私たちは漠然としたイメージしか持っていなかったのですが、営業の方が予算と理想の差を一緒に整理してくださり、優先順位を決めるところから付き合ってくれました。最初の打合せで無理に契約を勧められなかったのも好印象で、安心してお任せしようと思えました。


間取りやインテリアの希望が多くて、ちょっとわがままかもと心配だったのですが、納得いくまで何度も打合せに付き合ってもらえて、最終的にほぼ全ての要望を形にしてもらいました。書斎の本棚や造作テーブルまで丁寧に提案してくれて、暮らし始めてからも満足度が高いです。


両親の介護に向けたリフォームでお世話になりました。担当の方が親身で介護リフォームの知識も豊富、料金面も納得できる提案をしてもらえました。実家を残しながら暮らしやすく整えてもらえて、両親も生き生きと過ごしてくれています。
岡山県南部に根を張るイチマルホームは、口コミを読むと営業担当・現場監督・職人の連携への高評価が目立ちます。私の経験から見ても、こうした地域密着のビルダーは「家を引き渡したら終わり」ではなく、引渡し後の暮らしまで含めて関わり続ける姿勢が強みになりやすいです。
加えて、自由設計と造作家具・無垢フローリングなど自然素材の提案力が、施主の「自分たちの暮らしに合った家になった」という納得感につながっています。広谷平屋モデルハウスや築港新町モデルハウスを実際に見学した上で、好みを具体的に伝えられる環境が整っているのも、満足度の底上げに効いている印象です。
リフォーム部門でも介護対応や水まわり改修の口コミがあり、新築だけでなく住み継ぐ場面でも頼れる地域パートナーとして使えるのは、家づくりの選択肢として大きいでしょう。
悪い評判
続いて、気になる口コミも整理しました。

自由設計だと聞いて期待していましたが、いざ打合せが始まると決める項目があまりにも多くて、途中から判断疲れで頭が回らなくなってしまいました。もう少し標準仕様から選ぶ場面を作ってもらえば、冷静に検討できたかもしれません。優先順位を最初に決めておけばよかったです。
判断疲れによる仕様決定のしんどさは、自由設計で家を建てる方の多くが直面する論点です。私の現場感覚では、決定事項の数が100項目を超える打合せは普通にあり、そこに「外構」「住宅ローン」「家具家電」までが重なってくるので、施主の頭がパンクしやすくなります。事前に「絶対に妥協しないところ・人任せにしてもよいところ」を夫婦で書き出しておくだけで、打合せ後半の体力切れを大きく減らせます。
イチマルホームの場合、契約前段階で「自分たちの優先順位リスト」を担当者と共有してから具体的な間取り検討に入ると、無垢フローリングの樹種選定や造作家具の細部にエネルギーを残しやすくなります。担当者の提案力に任せきりにせず、選ぶ側として軸を持っておくことが満足度を分けるポイントです。

コンセント位置や窓の仕様は、暮らし始めてから初めて気付くポイントの代表格です。私が住宅相談を受ける場面でも「冷蔵庫の右側に隙間ができた」「ホットプレートと炊飯器を同時に使えない」といった話は頻繁に出てきます。図面段階で家電と家具を実物寸法で書き込み、家事動線をシミュレーションしておくのが現実的な対策です。
窓まわりは「カーテンを付けるか・付けないか」をプラン段階で決め、付けない予定の窓だけすりガラスやアクリル系シートを採用するか検討するとよいでしょう。イチマルホームは自由設計が前提のビルダーなので、こうした要望をきちんと伝えれば反映してもらえる柔軟性があります。打合せ記録と図面メモを毎回写真で残しておくと、抜け漏れも防ぎやすくなります。

工事自体はとても丁寧でしたが、設備のリモコン取付が職人さんのスケジュール都合で少し遅れてしまいました。生活に大きな支障はなかったものの、引渡し直後にすべて使えると思っていたので、事前に工程表をもう少し細かく確認しておけばよかったと感じました。
職人手配や設備納期の遅れは、地域工務店だけでなく大手メーカーでも起こりうる論点です。引渡しの直前に職人と工程が重なると、最後の細部だけ後回しになるケースは現場でも珍しくありません。契約前に「引渡し時に稼働している必要がある設備の一覧」と「遅延が出た場合の連絡ルール」を担当者と紙ベースで共有しておくと、後から揉めにくくなります。
これらの口コミはあくまでも一例であり、すべての方が同じような経験をするとは限りません。実際に店舗へ足を運び、自分に合ったハウスメーカーを選ぶことが最も大切です。
【ローコスト住宅中心】LIFULL HOME'Sの無料カタログはこちら⇒
【ハウスメーカー中心】家づくりのとびらの無料カタログはこちら⇒
FP宅建士不動産会社社長が教える失敗しない!イチマルホームで家を建てる方法
イチマルホームで家づくりを検討している方へ、FP宅建士不動産会社社長の視点から”失敗しない進め方”を解説します。
イチマルホームは、木造軸組工法を採用し、自然素材の暮らしやすさと条件付き最長35年保証を両立させた家づくりを得意とする岡山県南部発のハウスメーカーです。
そのため「自由設計の柔軟性」「造作家具・無垢フローリングなど自然素材の提案力」「地域密着のアフター対応」に強みがある一方、坪単価や標準仕様の一部が公式サイトで詳しく案内されていないため、契約内容や費用の透明性をしっかり確認することが重要です。まずは全体像と評価を押さえましょう。
FP宅建士不動産会社社長の筆者によるイチマルホームの全体評価はこちら!
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 総合評価 | Aランク |
| 耐震性 | |
| 断熱性・気密性 | |
| 間取りの自由度 | |
| コストパフォーマンス | |
| アフターサービス | |
| 会社の信頼度 |
イチマルホームの特徴をまとめると、まず目を引くのが間取りの自由度4.5点とアフターサービス4.5点という高水準のバランスです。自由設計を売りにする工務店は岡山県内にも複数ありますが、1年・2年・5年・10年の定期点検と条件付き最長35年保証まで明文化している会社はそれほど多くありません。
断熱性・気密性は代表モデル/物件でUA値0.44、C値0.29、断熱等性能等級6を公表しており、岡山エリアの気候帯では十分な水準です。ただし、これは個別モデルの数値で、全棟標準値として保証されているわけではない点には注意が必要です。実プランで同等の性能を出すには、仕様書ベースで担当者と数値を確認する作業が欠かせません。
耐震性は個別物件で耐震等級3相当を確認できる一方、全棟標準の耐震等級や許容応力度計算の有無が公式サイトでは詳しく案内されていません。岡山県南部は南海トラフ地震の影響も視野に入る地域ですので、契約前に「自分のプランの構造計算方法」「壁量計算か、それ以上か」を必ず確認するようにしてください。
会社の信頼度は4.1点としています。2007年設立、法人番号、岡山県知事の建設業許可、一級建築士事務所登録、住宅瑕疵担保責任保険加入と、地域工務店として押さえるべき基本は揃っています。一方で、非上場・小規模ゆえに財務数値の開示は限定的なので、長期メンテナンス費用も視野に入れた付き合い方を計画しておくと安心です。
そんなイチマルホームでの家づくりを成功させるためには、まずその特徴をしっかりと理解することが重要です。イチマルホームの特徴を5つにまとめました。
1. 「素敵なふつう」を軸にした自由設計と提案力
イチマルホームのキーフレーズは「素敵なふつう」「ちょっといい。だから、ずっといい。」です。派手なギミックより、毎日の暮らしを地味に底上げする自由設計を打ち出しています。
私が施主の方から相談を受けて感じるのは、岡山県南部のような土地の選択肢が比較的多いエリアでは、画一的な規格商品より「土地と家族構成に合わせて細部を詰められる工務店」が満足度を上げやすいということです。イチマルホームは詳細ヒアリングからインテリアコーディネーター打合せまで踏むフローを公式に掲げており、設計と暮らしのすり合わせに時間を使う姿勢が見えます。
打合せの際は、家事動線・洗濯動線・収納寸法を「実物の服や鍋」で測ってから図面に反映してもらうと、自由設計の利点を取りこぼしません。自由度が高い分、施主側の準備が満足度を分けるビルダーだと考えてください。
2. 無垢フローリングと造作家具で長く使える内装
公式の性能ページには無垢フローリング、造作家具、自然素材を活かす内装提案が並びます。広谷平屋モデルハウスではタモ無垢床を採用しており、岡山の気候で実際にどう経年変化するかを足触りで確認できる環境があります。
無垢材は新建材に比べて初期コストが上がりますが、10年・20年と住み続けたときの「気持ちよさの蓄積」が大きく違います。私自身、宅建業の現場で築20年近い無垢床の家を扱うことがあり、適切に手入れされた無垢床は中古市場でも評価を保ちやすい傾向です。合板フローリングが10年で劣化感が出るのとは対照的で、長期で住む前提なら、初期費用差に見合う仕様だと感じます。
造作家具は、規格品では収まらない柱型や階段下スペースをきれいに使える点が利点です。ただし、規格家具より打合せに時間がかかり、追加費用も読みにくいので、希望リストを作る段階で優先順位を決めておきましょう。
3. 代表モデルでUA0.44・C0.29の断熱気密性能
イチマルホームの代表モデルでは、UA値0.44、C値0.29、断熱等性能等級6という数値が公式に示されています。屋根に吹付硬質ウレタンフォーム300mm、壁に同100mm、床にフェノールフォーム断熱材90mmという仕様で、サッシは樹脂製・アルゴンガス入りペアガラスを採用しています。
岡山県南部は省エネ地域区分6・5の境界に位置し、冬の朝に氷点下近くまで下がる日もある地域です。UA0.44・C0.29クラスを実現すれば、冷暖房効率が上がり、無垢床の冷たさも緩和されます。私が見てきた無垢フローリング住宅でも、断熱性能を上げた家ほど施主からの「足元が冷える」という相談が減る傾向があります。
ただし、繰り返しになりますが、これは代表モデルの数値です。自分のプランで同等の性能を狙うなら、契約前の仕様書に「目標UA値」「目標C値の測定方法」を書き込んでもらう交渉をおすすめします。国土交通省の住宅性能表示制度に基づく等級表記を活用すると、性能の根拠が客観的に残せます。
4. 1/2/5/10年点検と条件付き最長35年保証
イチマルホームの保証は、1年・2年・5年・10年の定期点検をベースに、10年目点検合格で15年保証へ延長、それ以降は所定の有償メンテナンスを受けることで最長35年まで延長できる設計です。住宅設備は最長10年、シロアリ保証は10年、地盤保証は20年も用意されています。
地域工務店で35年保証を打ち出している会社は岡山県内でもそれほど多くなく、これは大きな安心材料です。私の経験では、保証年数より重要なのは「延長条件と有償メンテナンスの内容が事前に明確か」という点です。35年保証を引き出すために何年目に何の工事が必要で、いくらかかるのかを契約前に書面で確認しておきましょう。
特にシーリング打ち替え、屋根の塗装、外壁メンテナンスは10年目以降の出費に直結するので、長期の住宅ローン返済とぶつからないように資金計画に組み込むと安心です。
5. 地域密着の土地探しと不動産連携
イチマルホームは公式FAQで土地探しの相談に対応すると説明しており、関連会社表記の株式会社イチマルプレイスが総社・倉敷で不動産仲介を手掛けています。岡山店・赤磐店と合わせると、岡山県南部の主要エリアをカバーする体制です。
土地探しから注文住宅まで一気通貫で動ける工務店は、施主にとって時間的・心理的負担が小さくなります。私が宅建士として現場で見てきた範囲でも、土地と建物を別々の会社で進めると、地盤・接道・建ぺい率・容積率の調整で揉めやすくなります。住宅と不動産の両輪を社内グループで持っているのは実務上の利点が大きいです。
ただし、イチマルプレイスとイチマルホームの資本関係や出資比率は公開情報では把握しづらく、どこまでが同一グループとしての保証範囲なのかは個別契約で確認しましょう。
予算内で「自由設計の柔軟性」「自然素材の心地よさ」両方妥協したくない方にとって、イチマルホームは有力候補の一つです。
契約前は、自分のプランのUA値・C値の目標値、構造計算方法、最長35年保証の延長条件を書面で確認し、期待値を丁寧にすり合わせておくと、満足度の高い家づくりにつながります。
イチマルホームは高い?ネットの評判から実態を読み解く
「イチマルホームは高い?」という疑問は、公開されている第三者情報の参考値で坪単価65〜75万円という数字を目にしたときに、多くの検討者が抱く論点です。岡山県南部のハウスメーカー相場と比べると、ローコスト系より一段上、大手メーカー直系のフラッグシップより一段下、というポジションになります。ここではネットの評判を切り口に、強み・懸念点・総合評価を整理します。
ポジティブな意見から見える強み
ポジティブな評判を読み解くと、イチマルホームの強みは「対話で詰める自由設計」「無垢床と造作家具の質感」「現場監督と職人の連携」に集中していることが見えてきます。住宅情報の口コミ集計を見ても、担当者対応の丁寧さや、要望を反映する打合せの粘り強さを評価する声が繰り返し並んでいます。
特に注目したいのが、現場監督への相談のしやすさや、養生・片付けへの好意的な声が複数の口コミで読み取れることです。新築・リフォーム問わず、施工現場の振る舞いは10年・20年使う家の品質を左右します。岡山県内の工務店を比較するときに、この「現場文化」は数字より大事だと私は感じています。
加えて、入居後トラブル時の即応性に対する好意的な声も見逃せません。地域密着の工務店ならではの強みで、岡山県南部に拠点を構えるイチマルホームは、移動距離の短さがそのままアフター対応のスピードに反映されています。
ネガティブな意見から見える懸念点
一方で、ネガティブな評判を冷静に見ると、論点は大きく3つに分かれます。1つ目は「自由設計ゆえの判断疲れ」、2つ目は「コンセント位置や窓仕様など、暮らし始めてから気付く詳細仕様」、3つ目は「見積書の提示や設備取付の遅れなど、工程と書類のスピード感」です。
これらは私が住宅相談で受ける指摘の典型例でもあり、特定の会社に固有の問題というより、注文住宅というプロジェクト全般に共通するつまずきポイントだと考えてください。標準仕様が決まっている大手メーカーでも、自由設計部分が増えるほど打合せ項目は跳ね上がります。
懸念点として記録したい論点は、イチマルホームの公式坪単価と全棟標準性能が公開情報からは詳しく確認しづらいことです。代表モデルのUA値・C値・断熱等級は確認できますが、自分が建てるプランの数値が同等かどうかは、契約前に仕様書ベースで確認する手間が必要になります。
また、リフォーム関連の口コミでは、見積書の提示までに時間がかかったという指摘もあります。地域密着で丁寧なヒアリングを行う反面、書類作業のスピードは大規模ビルダーよりじっくり進む傾向があります。住宅ローンの事前審査スケジュールに合わせて動きたい方は、初期相談段階で「見積提示までの目安日数」を確認しておくとよいでしょう。
評判から見るイチマルホームの総合評価
評判全体を踏まえてまとめると、イチマルホームは「自由設計と自然素材を、岡山県南部の地域密着体制で形にする工務店」という像が浮かび上がります。坪単価のレンジは大手より抑えつつ、無垢床や造作家具などの質感を取り入れたい層と相性が良いビルダーです。
私の現場感覚としては、イチマルホームは「価格だけ」を軸に選ぶビルダーではなく、自由設計の打合せに時間を投じられる施主、地域工務店との長期の付き合いを楽しめる施主に向いていると考えます。仕様書を眺めるより、モデルハウスで足触りや空気感を確かめるタイプの方が、満足度が出やすいビルダーです。
ネガティブKW「高い」については、公開情報の参考値65〜75万円/坪が「岡山県南部の地域工務店の中ではミドル〜やや高めの水準」というのが妥当な位置付けです。ただし、付帯工事や地盤改良、造作家具の追加で総額は変わるため、坪単価だけで判断せず、最終的な総額ベースで他社と比較するのが鉄則です。
契約前には、UA値・C値の目標数値、構造計算方法、35年保証の延長条件、見積提示までのスケジュール、を書面で揃えるところから始めましょう。これら4点が揃えば、評判で語られる懸念点の大半は事前に潰せます。
失敗しないイチマルホームで家を建てる5つのポイント
イチマルホームで理想の住まいを手に入れるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
家づくりは一生に一度の大きなイベント。後悔のない選択をするために、以下の5つのポイントを参考に、家づくりを進めてください。
- プランの優先順位を最初に決めること
- 資金計画は本体・付帯・諸費用に分けて把握すること
- 打合せ記録を毎回図面に残すこと
- 35年保証の延長条件を契約前に確認すること
- 代表モデルの性能を自宅プランで再現できるか確認すること
ひとつずつ整理します。
1.プランの優先順位を最初に決めること
イチマルホームの自由設計は、施主の希望を細部まで反映できる柔軟性が魅力です。一方、決定項目が多いがゆえに「途中で判断疲れする」「優先度の低い部分にエネルギーを使い切ってしまう」というつまずきも起こります。
家づくりに入る前に、夫婦で「絶対譲れない3つ」「予算次第で諦めてもよい3つ」「担当者にお任せでよい3つ」をリスト化しておくのが現実的な対策です。広谷平屋モデルハウスや築港新町モデルハウスを見学する際も、自分たちの優先度リストと照らし合わせながら見ると、漠然とした「素敵」で終わらず、具体的な選定基準が固まります。
私の経験から言うと、優先順位を最初に決めた施主ほど、3か月目以降の打合せで体力を残せて、満足度の高い細部仕様にたどり着きやすくなります。
2.資金計画は本体・付帯・諸費用に分けて把握すること
公開情報の参考値で取扱坪単価は65〜75万円/坪ですが、これはあくまで本体価格の参考値です。実際には付帯工事として屋外給排水・地盤改良・仮設工事など、外構、登記・火災保険・住宅ローン関連諸費用が積み上がり、総額は本体価格の20〜30%増しになるのが一般的です。
30坪本体を仮に65〜75万円/坪で計算すると1,950万〜2,250万円ですが、付帯と諸費用を足すと総額は2,500万〜3,000万円に届く場合もあります。資金計画を立てるときは、坪単価ではなく総額で他社と比較してください。
地盤改良費は数十万〜200万円、屋外給排水と仮設工事は100万〜200万円、外構工事は150万〜400万円、登記・火災保険・住宅ローン関連諸費用は80万〜150万円程度が目安として積み上がります。住宅ローンの事前審査は、初回見積もりの段階で本体・付帯・諸費用を一度通しで試算してから動くと、後から借入額を増額する手間が減ります。FPとして助言する立場で見ると、資金計画の精度がそのまま家づくりのストレス量に直結します。
3.打合せ記録を毎回図面に残すこと
施主の口コミで頻繁に出てくる反省ポイントは「コンセント位置」「窓仕様」「家電配置」です。これらは打合せの場では決まったつもりでも、住み始めてから「あれ、ここに付くって言ったよね?」とずれが出やすい論点です。
対策はシンプルで、毎回の打合せで決まったことを図面の余白に手書きで書き込み、写真に撮って保存しておくこと。担当者の議事録だけに頼らず、自分側でも記録を持つと、後からの抜け漏れを防げます。
特に、家電・家具・照明・カーテンの位置・サイズは、図面上のミリ単位で詰めておくと、引渡し後の「こんなはずじゃなかった」が大幅に減ります。
4.35年保証の延長条件を契約前に確認すること
イチマルホームの長期保証は、1年・2年・5年・10年の定期点検と、10年目点検合格で15年保証、それ以降は所定の有償メンテナンスを受けることで最長35年まで延長する仕組みです。
ここで確認しておきたいのは、「最長35年保証を引き出すために何年目に何の工事が必要で、それぞれいくらかかるのか」という点です。一般的に、15年目以降のシーリング打ち替えや屋根・外壁の塗装メンテナンスは数十万円単位の出費になります。住宅ローン返済が進む時期と重なるので、資金計画に最初から組み込んでおくと、後から慌てる場面が減ります。
地盤保証20年、シロアリ保証10年、住宅設備保証10年と、それぞれ条件と上限額が異なるので、契約前に保証書面のコピーを受け取って、夫婦で読み込んでおくことをおすすめします。
5.代表モデルの性能を自宅プランで再現できるか確認すること
公式に示されている代表モデルのUA値0.44、C値0.29、断熱等性能等級6、耐震等級3相当は、岡山県南部の気候帯ではしっかりした水準です。ただし、これは個別モデル/物件の数値で、全棟標準値ではありません。
自分のプランで同等の性能を狙うなら、契約前の仕様書で「目標UA値」「C値の気密測定の有無と目標値」「耐震等級」「壁量計算ではなく許容応力度計算で確認するか」を明記してもらいましょう。環境共創イニシアチブのZEHビルダー検索でZEH水準の登録状況を確認したうえで、ZEH水準住宅で建てる場合の補助金や減税要件は年度ごとに条件と予算枠が変わるため、契約検討の段階で制度内容を担当者に確認しておくと安心です。
イチマルホームの実際の坪単価をFP宅建士不動産会社社長が解説!
イチマルホームの坪単価と価格構成は、公開情報の参考値で65〜75万円/坪、岡山県南部の地域工務店としてはミドル〜やや高めのレンジに位置付けられます。公式サイトでは具体的な坪単価レンジが詳しく案内されていないため、外部ポータル参考値や代表モデルの個別販売価格から、実態を読み解いていく必要があります。
基本的な坪単価と本体価格帯
公開情報の参考値では、取扱坪単価65〜75万円、最多坪単価65〜75万円が示されています。30坪で本体価格1,950万〜2,250万円、35坪で2,275万〜2,625万円、40坪で2,600万〜3,000万円が単純計算の目安です。
ただし、ここに地盤改良費、屋外給排水と仮設工事、外構工事、登記・火災保険・住宅ローン関連諸費用が積み上がります。総額は本体価格の20〜30%増しになるのが目安です。
岡山県南部の地域工務店としては、ローコスト系の坪50万円台前半より上、住友林業や積水ハウスのフラッグシップシリーズの坪90〜100万円台より下、というレンジになります。価格だけ見て判断するのではなく、無垢フローリングや造作家具、長期保証の質まで含めて比較するのが妥当です。
建築実例から見る具体的な価格レンジ
公式サイトに掲載されている岡山市東区広谷の平屋新築戸建では、税込4,380万円、3LDK、UA値0.44、C値0.29、耐震等級3相当、断熱等性能等級6が確認できます。これは販売物件の総額であり、土地・建物・外構を含む価格です。
注文住宅ベースで考えると、平屋28坪・延床面積90㎡前後のプランで、本体だけなら2,000万円台中盤からの設計が目安になります。ただし、無垢フローリングのグレード、造作家具の点数、断熱仕様のアップグレードによって本体価格は上下するので、初期相談で「自分の希望のグレードでいくらになるか」を確認するのが現実的です。
築港新町モデルハウスは延床107.02㎡、坪数換算でおよそ32坪、シンプル・高性能・家事ラク・等身大のタグで紹介されています。公式に販売価格・坪単価の案内が出ていないものの、規模感としては32坪前後のプランがイチマルホームの中心ボリュームになると考えてよいでしょう。
坪単価を支える構造とスタイル別提案
イチマルホームの構造は木造軸組工法で、屋根に吹付硬質ウレタンフォーム300mm、壁に同100mm、床にフェノールフォーム断熱材90mmという代表モデルの仕様です。サッシは樹脂製・アルゴンガス入りペアガラス。これらは岡山県南部の気候で省エネ性能を担保するための標準的な構成です。
スタイル別に見ると、平屋プラン、二階建てプラン、二世帯住宅、間取り実例ベースのカスタムプランが幅広く対応可能です。広谷平屋モデルハウスは28坪平屋・タモ無垢床・20帖超LDK・乾太くん・家事ラク動線という構成で、平屋希望の検討者には参考になる仕様パッケージです。
商品シリーズ名で坪単価を分けるのではなく、自由設計でプランごとに見積もる方式なので、同じ坪数でも仕様によって本体価格は数百万円変わります。坪単価で「他社と比較しにくい」と感じるかもしれませんが、これは自由設計工務店の特徴であり、最終的には総額・標準仕様・延長保証の3点セットで比較するのが現実的です。
岡山県内での価格競争力
岡山県南部には、ローコスト系から大手地域ビルダー、自然素材系工務店まで多様な選択肢があります。坪単価65〜75万円のレンジは、岡山発の大手地域ビルダーや自然素材系工務店と競合する価格帯です。
イチマルホームの場合、無垢フローリング・造作家具などの自然素材提案、代表モデルでUA0.44・C0.29の数値、条件付き最長35年保証、岡山県南部での土地探し相談まで含めたワンストップ体制が、同価格帯の他社との差別化要素になります。
価格優先で選ぶなら、ローコスト系のビルダーも候補に入りますが、長期で住み継ぐ家として無垢床と造作家具の質感を取り入れたい方には、価格だけで判断するのは惜しいビルダーです。公開情報の参考値・公式の建築実例・モデルハウス見学の3経路で、自分の予算感と建てたい家のグレードがフィットするかを見極めましょう。
【ローコスト住宅中心】LIFULL HOME'Sの無料カタログはこちら⇒
【ハウスメーカー中心】家づくりのとびらの無料カタログはこちら⇒
イチマルホームの商品ラインナップ
イチマルホームは、大手メーカーのように「○○シリーズ」という商品名で価格・性能を分けるスタイルではなく、自由設計の注文住宅を主軸に、モデルハウスや販売物件として参考仕様を提示する形を取っています。ここでは、家づくりを検討する上で押さえておきたい商品・モデル・サービスを順に整理します。
自由設計の注文住宅
イチマルホームのメインプロダクトは、木造軸組工法による自由設計の注文住宅です。コンセプトは「素敵なふつう」「ちょっといい。だから、ずっといい。」で、暮らしやすさ、自然素材、ちょうどよい性能、予算のバランスを取る方針です。
公開情報の参考値で坪単価65〜75万円、岡山県南部で無垢フローリング・造作家具・自然素材を取り入れたい層と相性の良い価格帯です。詳細ヒアリングからインテリアコーディネーター打合せまで踏むフローで、間取りと暮らしのすり合わせに時間を使う設計姿勢が特徴です。
施工エリアは岡山市、倉敷市、玉野市、総社市、浅口市、瀬戸内市、備前市、赤磐市、和気町、高梁市、吉備中央町、美咲町、久米南町、津山市、美作市と、岡山県内を広くカバーしています。
代表モデル仕様 広谷平屋モデルハウス
岡山市東区広谷にある広谷平屋モデルハウスは、28坪の平屋モデルとして実物を確認できる体感施設です。タモ無垢床、20帖を超えるLDK、乾太くん、家事ラク動線が打ち出されており、平屋を検討する施主にとって参考になる仕様パッケージです。
販売物件としても岡山市東区広谷の平屋新築戸建が公式に紹介されており、税込4,380万円、3LDK、UA値0.44、C値0.29、耐震等級3相当、断熱等性能等級6という性能が示されています。
平屋を希望する場合、土地の広さや建ぺい率の制約で「希望の延床面積を確保できるか」が論点になります。広谷モデルを実際に体感した上で、自分の所有地もしくは候補地でこの規模が収まるかを担当者と早めに詰めるのが現実的です。
築港新町モデルハウス
岡山市南区築港新町のモデルハウスは、公開されている物件情報で延床107.02㎡、坪数換算でおよそ32坪、シンプル・高性能・家事ラク・等身大のタグで紹介されています。公式に販売価格・坪単価の詳細案内は出ていないものの、32坪前後の二階建てを検討する層にとって等身大のサイズ感を確認できる場です。
平屋と二階建ての両方を見比べたい方は、広谷平屋モデルハウスと築港新町モデルハウスを1日でハシゴすると、自分のライフスタイルに合うサイズ感が見えてきます。
断熱仕様とZEH対応
代表モデルの断熱仕様は、屋根に吹付硬質ウレタンフォーム300mm、壁に同100mm、床にフェノールフォーム断熱材90mm、サッシは樹脂製・アルゴンガス入りペアガラスです。UA値0.44、C値0.29、断熱等性能等級6という数値が公表されています。
公式ニュースでは、断熱等級5以上・一次エネルギー消費量等級6相当を満たすZEH水準住宅について、2025年度の普及実績100%が公表されており、引き続き同水準を維持する方針が示されています。ZEH水準住宅として認定を受けた場合、一定の要件を満たすことで、住宅ローン減税やフラット35の金利優遇など、年度ごとの優遇制度の対象になる場合がありますが、年度・予算・条件によって取扱いは変わります。国土交通省の住宅省エネ性能表示制度と合わせて、自分のプランでどの等級が取れるかを担当者に相談しておきましょう。
長期保証と定期点検
イチマルホームの保証は、1年・2年・5年・10年の定期点検をベースに、10年目点検合格で15年保証、それ以降は所定の有償メンテナンスを受けることで最長35年まで延長する仕組みです。住宅設備は最長10年、シロアリ保証は10年、地盤保証は20年と、保証範囲ごとに上限が設けられています。
地域工務店で35年保証を打ち出す会社は岡山県内でも限られており、長期で住み継ぐつもりの施主にとっては重要な選定軸です。一方で、保証延長には条件があるので、契約前に保証書面で延長手順を確認するようにしてください。
土地探しと不動産連携
公式FAQで土地探し相談に対応すると説明されており、関連会社表記の株式会社イチマルプレイスが総社・倉敷で不動産仲介を手掛けています。岡山店・赤磐店と合わせて、岡山県南部の主要エリアをカバーする体制です。
土地探しから注文住宅、引渡し後のリフォームまでを地域内で一貫して対応できる体制は、施主の心理的・時間的負担を抑える上で効果が大きいです。ただし、イチマルプレイスとイチマルホームの資本関係は公開情報からは詳しく把握しづらいので、契約主体・保証主体は個別に確認しておきましょう。
イチマルホームで家を建てるメリットとデメリット
イチマルホームは、岡山県南部を主軸に自由設計の注文住宅を提供する地域工務店です。岡山県を中心に事業を展開するイチマルホームについて、ここまで解説してきた内容を整理しながら、その具体的な強みと弱みを整理します。
イチマルホームで家を建てるメリット5つ
イチマルホームには、地域工務店ならではの独自の強みがあります。それぞれの特徴を順に整理します。
1.自由設計で要望を細かく反映しやすい
イチマルホームの自由設計は、詳細ヒアリング、実施設計、インテリアコーディネーター打合せという段階を踏むフローで構成されています。打合せ時間をしっかり確保し、施主の希望を一つずつ図面に落とし込む姿勢が特徴です。
私が住宅相談を受ける場面で痛感するのは、岡山県南部のような土地形状が多様なエリアでは、画一的な規格商品より、土地条件・家族構成・将来計画に合わせて細部を詰められる工務店のほうが満足度を上げやすいということです。「子どもが独立した後の使い方」「在宅勤務の作業スペース」「老後の動線」まで踏み込んだ打合せができるかどうかで、20年・30年後の住み心地が変わってきます。
公式施主コメントにも、内装打合せを納得いくまで重ね、要望の多い住まいでも希望を反映できたという声があります。書斎の本棚や造作テーブルなど、規格家具では収まりきらない部分まで設計できる柔軟性は、自由設計工務店の真価が出る場面です。
2.無垢フローリングと造作家具で長く使える内装
公式の性能ページでは、無垢フローリング、造作家具、自然素材を活かす内装提案が並びます。広谷平屋モデルハウスではタモ無垢床を採用し、住み始めてから数年・数十年経った時の経年変化を含めて検討できる環境です。
無垢材は新建材に比べて初期コストが上がりますが、10年・20年と住み続けたときの「気持ちよさの蓄積」が大きく違います。私自身、宅建業の現場で築20年近い無垢床の家を扱う機会があり、適切に手入れされた無垢床は中古市場でも評価を保ちやすい傾向があります。合板フローリングが10年で劣化感が出るのとは対照的で、長期で住む前提なら、初期費用差に見合う仕様だと感じます。
造作家具は、規格品では収まらない柱型や階段下スペース、窓の位置に合わせたテレビボードなどをきれいに納められる利点があります。「規格家具を買い替えなくてよい」という長期コスト面でもメリットが出やすい仕様です。
3.代表モデルでUA0.44・C0.29、断熱等級6
イチマルホームの代表モデルでは、UA値0.44、C値0.29、断熱等性能等級6という数値が公表されています。屋根に吹付硬質ウレタンフォーム300mm、壁に同100mm、床にフェノールフォーム断熱材90mm、サッシは樹脂製・アルゴンガス入りペアガラスという構成で、岡山県南部の省エネ地域区分6・5の境界に位置する気候には十分対応できる水準です。
冬の朝に氷点下近くまで下がる日もある岡山県南部でこのクラスの断熱気密を実現すれば、暖房効率が上がり、無垢床の冷たさも緩和されます。私が見てきた無垢フローリング住宅でも、断熱性能を上げた家ほど施主からの「足元が冷える」という相談が減る傾向があります。
加えて、2025年度のZEH水準住宅普及実績100%を公表しており、省エネ性能を意識した家づくりに継続的に取り組んでいる姿勢が見えます。地域工務店でこの水準を打ち出している会社は、岡山県内でも限られた存在です。
4.条件付き最長35年保証と充実の定期点検
イチマルホームの保証制度は、1年・2年・5年・10年の定期点検、10年目点検合格で15年保証、それ以降は所定の有償メンテナンス実施で最長35年保証という仕組みです。住宅設備保証は最長10年、シロアリ保証は10年、地盤保証は20年と、保証範囲ごとに上限と条件が明記されています。
私の経験では、地域工務店で35年保証まで打ち出している会社は岡山県内でも限られており、長期で住み継ぐ家づくりをする上で安心材料になります。ただし、保証延長は無条件ではなく、必要な検査・有償メンテナンスを受けることが前提です。
35年保証を引き出すために何年目に何の工事が必要で、いくらかかるのかを契約前に書面で確認しておくと、ライフプランと修繕計画の両方を組み立てやすくなります。FPの視点で見ると、住宅ローン返済期間と修繕費の波が重ならないように、長期キャッシュフロー表に組み込んでおくと家計の安定度が増します。
5.岡山県南部の土地探しと地域情報に強い
イチマルホームは公式FAQで土地探しの相談に対応すると説明しており、関連会社表記の株式会社イチマルプレイスが総社・倉敷で不動産仲介を手掛けています。岡山店・赤磐店と合わせて、岡山県南部の主要エリアを面でカバーする体制です。
土地探しから注文住宅まで一気通貫で動ける工務店は、施主にとって時間的・心理的負担が小さくなります。私が宅建士として現場で見てきた範囲でも、土地と建物を別々の会社で進めると、地盤・接道・建ぺい率・容積率の調整で揉めやすくなります。住宅と不動産の両輪を社内グループで持っているのは実務上の利点が大きいです。
加えて、岡山県南部の土地相場・学区情報・通勤動線・水害リスクといった地域情報を、注文住宅の打合せに反映できるのは地元工務店の強みです。県外資本のメーカーでは拾いにくい細部の情報を扱える点で、地元の地理感覚が重要な家づくりには相性が良いです。
イチマルホームで家を建てるデメリット3つ
魅力的な特徴がある一方で、検討する際に注意すべき点もあります。以下のデメリットを理解した上で、慎重に判断することが重要です。
1.公式坪単価が公表されていない
イチマルホームは、公式サイトで具体的な坪単価レンジを案内していません。公開情報の参考値で65〜75万円/坪というレンジは確認できますが、これはあくまで第三者ポータルの掲載値で、契約段階の坪単価とは差が出る場合があります。
公式坪単価が出ていないこと自体は、自由設計を主軸とする工務店ではよくある運用方針です。プランごとに本体価格が大きく変わるため、画一的な坪単価を出すと逆に誤解を招くからです。一方で、検討初期に「本体予算と仕様のレンジ感」が掴みづらく、他社との比較がしづらいという面はあります。
対策としては、初回相談時に「同じくらいの規模・仕様の建築実例の総額」を3例ほど見せてもらうこと。具体的な数字を起点に予算感を擦り合わせると、その後の打合せで判断軸がぶれにくくなります。
2.全棟標準性能の開示が限定的
代表モデル/物件のUA値0.44、C値0.29、断熱等性能等級6、耐震等級3相当という数値は確認できますが、これは全棟標準値や全棟平均値として公式に保証されているわけではありません。自分のプランで同等の性能を狙うなら、契約前の仕様書ベースで確認する作業が必要です。
特に、C値の気密測定を全棟で実施しているかどうか、許容応力度計算を全棟で行っているかは、公開情報からは詳しく確認しづらい部分です。断熱・気密・耐震の数値は、家を建てた後で改善するのが難しいので、契約前に書面で目標値を残しておく対応が重要になります。
私が施主の方に伝えるポイントは、「カタログの数値ではなく、自分のプランの仕様書に書かれている数値が本当の性能だ」ということです。代表モデルの数値はあくまで参考値として扱い、自分のプランで同等を狙うなら担当者と数値合意を取ってください。
3.小規模地域工務店ゆえの財務開示の限定性
イチマルホームは非上場の地域工務店で、直近3期の公式売上・利益・決算資料は公開情報からは詳しく把握しづらい状況です。年間施工棟数も外部ポータルの補助値で、新築25棟、リフォーム150棟という数字での確認に留まります。
財務開示が限定的なこと自体は、非上場企業として珍しい話ではありません。一方で、長期保証35年を引き受ける会社が30年後・40年後にどのような体制で残っているかは、家づくりの大事なポイントです。建設業許可、住宅瑕疵担保責任保険加入、住宅完成保証への対応など、万が一の局面でのバックアップ体制を確認しておきましょう。
岡山県内で35年付き合うことを想定するなら、親会社・グループ・関連会社の構造、提携している保証機関、健康経営優良法人の中小規模法人部門認定などの公的認定を含めて、総合的に「会社の続きやすさ」を見るのが現実的です。
イチマルホームが向いている人
イチマルホームの強みを十分に活かせる方は、以下のような特徴を持っています。
岡山県南部で地域密着の工務店を選びたい人
施工エリアは岡山県南部が中心で、岡山市・倉敷市・赤磐市・総社市・玉野市・浅口市・瀬戸内市・備前市など、県南部の主要エリアをカバーしています。岡山店・赤磐店、関連会社表記のイチマルプレイス総社店・倉敷店があり、車で気軽に訪問できる距離に拠点が並ぶのは、家づくりの打合せ頻度が高いプロジェクトでは大きな利点です。
私の経験では、注文住宅の契約から引渡しまでに片道30分以内で通える工務店を選ぶと、施主側の打合せ参加率が高まり、結果として満足度が上がります。岡山県南部に住んでいて、岡山県南部に建てる方には、距離的なフィット感が高いビルダーです。
自由設計で暮らしやすさを細かく詰めたい人
詳細ヒアリングからインテリアコーディネーター打合せまで踏むフローと、無垢フローリングや造作家具などの自然素材提案を組み合わせて、暮らしやすさを細部まで詰めたい方に向いています。家事動線、洗濯動線、収納寸法、家電配置、照明計画まで一つずつ詰めていくスタイルが好みなら、自由設計の利点を取りこぼさず活かせます。
規格商品を組み合わせて短期間で建てるよりも、打合せに時間をかけて納得感のある家を作りたい方は、イチマルホームの設計プロセスと相性が良いです。
無垢床や造作家具など自然素材・造作に惹かれる人
公式の性能ページで無垢フローリング、造作家具、自然素材を活かす内装が紹介されており、合板フローリングや既製品家具では物足りないと感じる方に向いています。広谷平屋モデルハウスのタモ無垢床を実際に体感した上で、自分の家にも採用したいと感じるなら、価値観の方向性が合っているサインです。
長期で住み継ぐつもりなら、無垢床と造作家具は初期コストの差を取り戻しやすい仕様です。
長期保証と定期点検を重視する人
1年・2年・5年・10年の定期点検をベースに、条件付き最長35年保証、住宅設備保証10年、シロアリ保証10年、地盤保証20年という保証体系を備えています。長期で住み継ぐ家を作りたい方、引渡し後の「窓口がしっかり残っている安心感」を重視する方に向いています。
私が住宅相談で痛感するのは、保証年数より「点検の実行率」と「窓口のレスポンスの速さ」が長期満足度を左右するということです。地域密着でフットワークの軽さが評価されているイチマルホームは、この点で実務的な安心感を提供できる体制です。
イチマルホームをおすすめできない人
一方で、以下のような方には、イチマルホームが最適な選択肢とは言えない場合があります。
公式坪単価や標準仕様を一覧で即比較したい人
イチマルホームは、公式サイトで具体的な坪単価や全棟標準仕様の数値を一覧形式で詳しく案内していません。検討初期に「カタログの坪単価で複数社を機械的に比較する」進め方をしたい方には、情報の引き出しに手間がかかると感じる場合があります。
大手メーカーのように商品シリーズごとの坪単価が明示されているスタイルが好みなら、岡山県南部でも別の選択肢と並行して検討するのが現実的です。
全国展開の大手ブランド・上場企業の財務安定性を重視する人
イチマルホームは非上場の地域工務店で、上場企業のようにIR資料や決算公告が継続的に公開されているわけではありません。30年・40年付き合う家づくりにおいて、上場企業ならではの財務透明性を最重要視する方には、選定軸として物足りなく感じる場面があります。
地域工務店に求める価値と、上場メーカーに求める価値は別物です。財務安定性を最優先する方は、住友林業・積水ハウス・ヘーベルハウスなどの上場企業をベースラインに、地域工務店をサブ候補として比較する組み立て方が向いています。
全館床暖房・全館空調などを標準装備で求める人
イチマルホームの公式情報では、全館床暖房や全館空調の標準搭載は案内されていません。代表モデルでも床暖房・全館空調の記載はなく、これらをマストで導入したい方には標準装備として組み込みづらい場面があります。
全館空調は別途オプションでの対応可否を担当者に確認する必要があり、標準で組み込まれている大手メーカー、たとえば三井ホームのスマートブリーズなどと比べると、設計段階での擦り合わせ工数が増えます。冷暖房の方式を最初から決めている方は、その方式を標準採用しているメーカーから選ぶほうが効率的です。
岡山県外で建築したい人
イチマルホームの施工エリアは岡山県南部中心で、岡山県外での施工対応は公開情報からは確認しづらい状況です。広島県、香川県、兵庫県西部など、近隣県で建築を検討している方は、別の地域工務店もしくは全国対応のメーカーを選ぶ必要があります。
地域工務店の強みは「地元の土地・気候・文化を熟知していること」なので、施工エリアが限定されているのは当然です。県外で建てるなら、その県を主戦場にしている地域工務店を選ぶのが原則です。
【ローコスト住宅中心】LIFULL HOME'Sの無料カタログはこちら⇒
【ハウスメーカー中心】家づくりのとびらの無料カタログはこちら⇒
イチマルホームのよくある質問にFP宅建士不動産会社社長がお答え!
ここからはイチマルホームに関するQ&Aを紹介します。
Q. イチマルホームの坪単価はいくらですか?
A. 公式サイトでは具体的な坪単価レンジを案内していません。公開情報の参考値では取扱坪単価65〜75万円、最多坪単価65〜75万円が示されています。仕様、土地条件、付帯工事、外構、諸費用で総額は変わりますので、坪単価だけで判断せず、初回見積で本体・付帯・諸費用を分けて確認することをおすすめします。30坪なら本体だけで1,950万〜2,250万円が目安、総額は2,500万〜3,000万円程度を見込んでおくと安心です。
Q. イチマルホームは平屋に対応していますか?
A. 対応しています。公式サイトには28坪平屋でタモ無垢床と20帖超LDKを備えた広谷平屋モデルハウス、平屋の間取り実例、岡山市東区広谷の平屋新築戸建情報が掲載されています。岡山県南部は平屋需要が伸びているエリアで、土地の広さに対する建ぺい率の制約と、断熱性能・耐震性能のバランスが論点になります。広谷モデルを実際に見学した上で、希望の延床面積が自分の候補地で収まるかを担当者と擦り合わせるのが現実的です。
Q. イチマルホームの保証期間はどのくらいですか?
A. 公式サイトでは、1年・2年・5年・10年の定期点検をベースに、10年目点検合格で15年保証、それ以降は所定の有償メンテナンス実施で最長35年保証と説明されています。住宅設備保証は最長10年、シロアリ保証は10年、地盤保証は20年です。35年保証は無条件ではなく、必要な検査・有償メンテナンスを受けることが前提なので、契約前に保証書面で延長条件を確認しておくと安心です。
Q. イチマルホームの施工エリアはどこですか?
A. 公開情報で確認できる施工エリアは、岡山市、倉敷市、玉野市、総社市、浅口市、瀬戸内市、備前市、赤磐市、和気町、高梁市、吉備中央町、美咲町、久米南町、津山市、美作市です。岡山県南部が主軸ですが、県北部も一部対応しています。岡山県外での施工は公開情報からは確認しづらいので、県外希望の方は事前に直接問い合わせて確認してください。
Q. イチマルホームの断熱性能はどのくらいですか?
A. 代表モデル/物件ではUA値0.44、C値0.29、断熱等性能等級6が公式に示されています。屋根は吹付硬質ウレタンフォーム300mm、壁は同100mm、床はフェノールフォーム断熱材90mm、サッシは樹脂製・アルゴンガス入りペアガラスという構成です。ただし、これは個別モデル/物件の数値であり、全棟標準値や全棟平均値ではありません。自分のプランで同等の性能を狙うなら、契約前の仕様書で目標UA値とC値の測定方法を担当者と書面で確認しておくことが重要です。
Q. イチマルホームは土地探しも相談できますか?
A. 公式FAQで土地探し相談に対応すると説明されています。総社・倉敷には関連会社表記の株式会社イチマルプレイスがあり、不動産仲介との連携が見込めます。土地と建物を別々の会社で進めると、地盤調査・接道・建ぺい率・容積率の調整で揉めやすくなりますが、社内グループで対応できる体制があれば窓口を一本化しやすいのが利点です。ただし、イチマルプレイスとイチマルホームの資本関係は公開情報からは詳しく把握しづらいので、契約主体・保証主体は個別契約で確認しておきましょう。
Q. イチマルホームで建てる期間はどのくらいですか?
A. 公式FAQでは初回相談から引渡しまで約8〜12ヶ月、公式の家づくりの流れでは着工後の標準的な工期が約5ヶ月とされています。自由設計で打合せ項目が多いため、契約前の設計打合せに3〜5ヶ月を見込んでおくと現実的です。土地探しを並行する場合は、さらに2〜3ヶ月追加されることもあります。住宅ローンの事前審査スケジュール、現住居の退去や賃貸契約の更新タイミングも視野に入れて、逆算で動きはじめると進めやすくなります。
まとめ
イチマルホームは、自由設計と無垢フローリング・造作家具などの自然素材を採用し、暮らしやすさと条件付き最長35年保証を備えた地域工務店です。
坪単価は公開情報の参考値で約65万円から75万円とミドル〜やや高めながら、2025年度のZEH水準住宅普及実績100%や、代表モデルでUA値0.44・C値0.29・断熱等性能等級6の数値を備え、岡山県南部の気候帯に必要な省エネ性能を確保できる仕様です。1年・2年・5年・10年の定期点検と最長35年の延長保証、地盤20年・住宅設備10年・シロアリ10年の保証範囲、関連会社イチマルプレイスとの連携による土地探し対応、平屋・二世帯・造作家具まで対応する自由設計力も魅力です。公式坪単価や全棟標準性能の開示が限定的という注意点については、契約前に仕様書で目標性能を書面化し、本体・付帯・諸費用の内訳を丁寧に確認することで、満足度の高い家づくりにつながります。
岡山県南部で自然素材と地域密着のアフターを重視した家づくりを検討している方は、イチマルホームの広谷平屋モデルハウスや築港新町モデルハウスを訪れ、タモ無垢床の足触りや造作家具の質感を体感する場としておすすめです。
家づくりは、複数のビルダーを同条件で比較してこそ、自分たちの優先順位がはっきりしてきます。価格、標準仕様、長期保証、現場文化、担当者との相性を同じ物差しで見比べ、自分たちの暮らしに合うパートナーを見つけてください。





コメント