「自然と調和した暮らしが叶う家って、どんな家だろう?」
そんな想いを抱えて住宅メーカーを探していませんか?
フランク・ロイド・ライトの思想を受け継ぐオーガニックハウスは、“美しさと機能性”を兼ね備えた住まいを提案するハウスメーカーです。
しかし、坪単価や実際の住み心地、アフターサービスの質など、気になる点も多いはず。
この記事では、宅建士の視点からオーガニックハウスの真の実力を徹底分析しました。坪単価の妥当性、他社との違い、実際に建てた施主の本音まで、家づくりで後悔しないための重要な情報をすべてお伝えします。
ぜひ、最後までお読みください。
また、解説に入る前に家づくりで絶対に失敗しないために最も重要なことをお伝えします。
それは、まず最初に建築予定エリアに対応した住宅メーカーのカタログを取り寄せることです。
マイホームは、これから何十年も暮らす大切な場所。絶対に後悔したくないですよね。
しかし、家を建てようとする人がやりがちな大きな失敗は、情報収集を十分にせずにいきなり住宅展示場やイベントへ足を運んでしまうことです。
「とりあえず見に行こう!」という軽い気持ちで訪れた展示場で、理想に近い(と錯覚した)家を見つけ、そのまま営業マンの話に流されて契約してしまうケースが非常に多いのです。
こうなってしまうと、高い確率で理想とは異なる家になってしまいます。
本当はもっと安く、もっと条件の良い住宅メーカーがあったかもしれないのに、目の前のモデルハウスだけを見て決めてしまうと、数百万円、場合によっては1,000万円以上の大損をする可能性があるのです。
マイホームは人生最大の買い物。一生を共にする住まいだからこそ、情報収集をせずに決めるのは絶対に避けるべきです。
「情報収集しすぎでは?」と周囲に言われるくらいが丁度いいのです。
とはいえ、ゼロから住宅メーカーの情報を集めるのは大変ですし、そもそもどのように調べればいいのか分からない人も多いでしょう。
そこで便利なのが、条件に合った住宅メーカーの資料をまとめて請求できる「一括カタログ請求サイト」です。中でもおすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサービスです。
これらの3サイトはいずれも大手企業が運営しているため、審査基準が厳しく、悪質な住宅メーカーに当たるリスクを避けられるのが大きなメリットです。
さらに、カタログ請求をしたからといってしつこい営業がなく、気軽に利用できるため、非常に使い勝手の良いサービスです。
どれか1つ選ぶなら、以下の基準で決めると良いでしょう。
低予算で家を建てたい方は・・・LIFULL HOME’S
工務店を中心に比較したい方は・・・SUUMO
ハウスメーカーの資料を集めたい方は・・・家づくりのとびら
また、住宅メーカー選びに絶対に失敗したくない方は、1社だけに絞らず、できるだけ多くのカタログを取り寄せるのがおすすめです。複数社を比較することで価格競争が生まれ、同じ品質の家でも数百万円安くなることがあります。
後悔しない家づくりのために、まずは情報収集を徹底しましょう!
それでは、詳しく解説していきます。
- 評判悪いは嘘!オーガニックハウス165人の良い評判と悪い口コミ
- FP宅建士不動産会社社長が教える失敗しない!オーガニックハウスで家を建てる方法
- オーガニックハウスは評判悪い?高い?ネットの評判を徹底検証!
- 失敗しないオーガニックハウスで家を建てる5つのポイント
- オーガニックハウスの実際の坪単価を宅建士社長が解説!
- オーガニックハウスの商品ラインナップ
- オーガニックハウスで家を建てるメリットとデメリット
- オーガニックハウスのよくある質問にFP宅建士不動産会社社長がお答え!
- まとめ
評判悪いは嘘!オーガニックハウス165人の良い評判と悪い口コミ
オーガニックハウスで実際に家を建てた人の評判は気になりますよね?ネット上でも様々な意見が見られます。
ここではオーガニックハウスの口コミを調査し、まとめてみましたのでぜひ参考にしてみてください。
良い評判
それではまずは、良い口コミから見ていきましょう。

高気密高断熱のおかげで冬は暖房を控えめにしてもポカポカ、夏は涼しさが長持ち!電気代の節約にもなり、一年中快適に過ごせています。計画換気システムのおかげで天井裏に埃が積もらないのにも驚きです。この家に帰るのが本当に楽しみです


オーガニックハウスで建てた我が家は、フランク・ロイド・ライトのデザインが本当に素晴らしいです!リビングの吹き抜けと大きな窓から陽光が降り注ぎ、子どもたちがどこにいても明るく見渡せる開放感が最高。家族みんなが自然と笑顔になる、心地よい空間に大満足です


本物のカルタレンガを採用した外壁は、年月とともに美しい色合いを増し、見るたびにうっとりします。自然素材のぬくもりと質感に包まれた空間は、まさに五感で感じる心地よさ。この家で過ごす時間が、本当に豊かだと感じています。
オーガニックハウスの口コミは、フランク・ロイド・ライトの思想を受け継ぐ芸術的で普遍的なデザインに強い魅力を感じているものが多く見受けられました。
また、高気密・高断熱性能による快適な住み心地や、高い耐震性・耐久性による安心*が、日々の暮らしを豊かにしていると高く評価されています。
悪い評判
それでは次に、悪い口コミについて見てみましょう。

楽しみにしていた定期点検も、担当の大工さんが来るのは嬉しいものの窓枠のパッキンが浮いている件は「建築上仕方ない」の一点張りで改善されないままです。せっかくの素敵な家なのに残念です。
定期点検での対応に関する不満は、施工後のトラブル対応で重要な指標となります。契約前に、具体的な不具合への対応基準や保証内容を書面で確認することも大切です。
また、複数の施主から同様の事例がないか、実際の建築現場見学や施主宅訪問の機会を設けてもらい、施工品質を事前にチェックすると良いでしょう。気になる点は遠慮なく質問し、納得できる回答が得られるかを判断材料にしましょう。


デザイン性の高さに魅力を感じてオーガニックハウスを選びましたが、断熱性能には正直がっかりしています。冬は日当たりが良くても夜には底冷えし、夏はエアコンを切るとすぐに室温が上がってしまいます。快適さを保つために光熱費がかさむのが悩みの種です。
デザイン重視のハウスメーカーでは、断熱性能とのバランスが課題となることがあります。契約前に、UA値やC値などの具体的な断熱数値を確認し、同じ仕様で建てた施主宅での光熱費実績を教えてもらいましょう。また、デザインを損なわない断熱材の追加や、高性能ガラスへのグレードアップなど、追加費用を含めた総合的なコストパフォーマンスを検討することが重要です。
これらの口コミはあくまでも一例であり、すべての方が同じような経験をするとは限りません。実際に店舗へ足を運び、自分に合ったハウスメーカーを選ぶことが最も大切です。
参考:Googleマップ
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FP宅建士不動産会社社長が教える失敗しない!オーガニックハウスで家を建てる方法
項目 | 詳細 |
総合評価 | A+ランク
|
耐震性 | |
断熱性・気密性 | |
間取りの自由度 | |
コストパフォーマンス | |
アフターサービス | |
会社の信頼度 |
1. 巨匠フランク・ロイド・ライトの「有機的建築」
2. 思想に基づいた高い設計自由度
3. 高いレベルの住宅性能
4. 安心を支える確かな耐震性
5. 全国に広がる認定工務店ネットワーク
オーガニックハウスは評判悪い?高い?ネットの評判を徹底検証!
上記でも挙げたように、オーガニックハウスには、様々な口コミがあります。ここでは、それらをまとめて分析しながら、では実際オーガニックハウスの実態はどうなのかを検証していきます。
施主が感じる最大の魅力とは
フランク・ロイド・ライトの思想を継承した芸術的なデザイン性こそが、オーガニックハウス最大の武器といえるでしょう。実際の施主からは「まるで芸術品のような家に住んでいる実感がある」という声が多数寄せられており、重厚感のある外観と大胆な吹き抜けによる開放的な室内空間が、日常生活に特別感をもたらしています。
安全面においても、FG-Fシステムによる高い耐震性能と全邸での構造計算実施により、デザイン性と安全性の両立を実現。強力な台風でもびくともしなかったという具体的な体験談からも、その技術力の高さが伺えます。
より良い家づくりのための検討ポイント
一方で、デザインと機能性のバランスについては、事前の検討が重要になってきます。
開放的な空間設計により、断熱効果の体感が期待値と異なる場合があり、「もう少し暖かさが持続すれば」という声も一部で見られました。このため、断熱性能の仕様について詳しく相談し、必要に応じて追加対策を検討することをおすすめします。
また、フランチャイズ展開の特性上、加盟店によってサービス内容に違いが生じることがあります。アフターサービスについても「もう少し詳しく点検してもらえれば安心」という要望があるため、契約前に具体的なサポート内容を確認しておくことが大切です。
総合評価
オーガニックハウスは、明確にターゲットが絞られたハウスメーカーです。「人と違う個性的な家に住みたい」「デザインにはこだわりたいが安全性も妥協したくない」という方には、他では得られない満足感を提供できるでしょう。
成功の鍵は事前の入念な準備にあります。加盟店の実績確認、断熱性能の詳細検討、そして将来の周辺環境変化まで見据えた土地選びが重要です。じっくりと検討を重ねることで、デザイン性と住みやすさを両立した理想の住まいを実現できるハウスメーカーといえるでしょう。
失敗しないオーガニックハウスで家を建てる5つのポイント
オーガニックハウスで理想の住まいを手に入れるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
家づくりは一生に一度の大きなイベント。後悔のない選択をするために、以下の5つのポイントを参考に、家づくりを進めていきましょう。
- 信頼できる加盟店の選定と実績確認を徹底する
- 総費用の透明性確保と詳細見積もりをとる
- 土地とデザインの将来的な適合性を慎重に検討する
- 断熱性能と快適性レベルを事前に確認する
- 保証内容とアフターサービス体制の文書による確認をおこなう
それぞれ見ていきましょう。
1. 信頼できる加盟店の選定と実績確認を徹底する
オーガニックハウスはフランチャイズ方式で全国展開しているため、加盟店によってサービス品質に差が生じる可能性があります。
契約前には複数の加盟店を訪問し、担当者の経験年数、過去の施工実績、実際に建てた住宅の見学機会の有無を確認しましょう。特に、アフターサービスの具体的な内容や対応フローについて詳細に聞き取り、自分が信頼できる店舗を見極めることが成功への第一歩です。
2. 総費用の透明性確保と詳細見積もりをとる
デザイン性の高いオーガニックハウスでは、理想を追求する過程でオプション費用が膨らみやすい傾向があります。
初期段階で、基本仕様に含まれる内容と追加オプションの境界を明確にし、外構工事、地盤改良工事、諸費用まで含めた総額を把握することが重要です。複数の加盟店から詳細な見積もりを取得し、相見積もりによって適正価格を見極めることをおすすめします。
3. 土地とデザインの将来的な適合性を慎重に検討する
オーガニックハウスは自然の姿をカタチにしたデザインが特徴ですが、開放的な大きな窓は周辺環境の変化に大きく影響されます。
土地選びの段階で、隣接地の建築制限、用途地域の確認、将来の街づくり計画まで調査し、10年後もプライバシーと開放感を両立できるかを検討しましょう。地元の不動産専門家との連携も効果的です。
4. 断熱性能と快適性レベルを事前に確認する
「快適な環境」を実現する2030年基準を満たすとされていますが、デザイン重視の設計では断熱性能が体感的に不足する場合があります。
契約前に、UA値やC値などの具体的な断熱数値、使用する断熱材の種類や厚み、窓ガラスの仕様を詳しく確認し、同仕様で建築された住宅での光熱費実績を教えてもらいましょう。必要に応じて追加の断熱対策も検討することで、長期的な住み心地を向上させることができます。
5. 保証内容とアフターサービス体制の文書による確認をおこなう
フランチャイズ展開の性質上、アフターサービスの質にばらつきが生じる可能性があります。
契約前に、構造躯体の保証期間、雨漏り防止に関する保証、シロアリ保証の詳細、定期点検の実施回数と内容、不具合発生時の対応手順を書面で確認することが重要です。特に、点検時の対応レベルや補修対応の基準について、具体例を交えて説明してもらい、長期的な安心感を得られるかを見極めましょう。
オーガニックハウスの実際の坪単価を宅建士社長が解説!
オーガニックハウスの坪単価は、複数の情報源を総合すると60万円~90万円程度が現在の相場と推定されます。
この価格帯は、ミドルコスト~ハイコストで家を建てるハウスメーカーに分類され、一般的なローコスト住宅(坪単価30万円~70万円)よりもやや高めですが、大手ハウスメーカー(坪単価50万円~100万円)の中では比較的リーズナブルな価格帯に位置しています。
実際の建築事例を見ると、31坪で2,000万円~2,499万円(坪単価64.6万円~80.7万円)、48坪で3,300万円(坪単価68.7万円)、55坪で4,000万円~(坪単価72.8万円~)といった価格実績が報告されており、建築規模や仕様によって坪単価に幅があることがわかります。
商品ラインナップ別の坪単価と価格構造
オーガニックハウスは「CLASSIC」「Luxury」「Modern」の3つの主要シリーズを展開しており、それぞれ異なる価格帯が設定されています。各シリーズの坪単価構造を詳しく見ていきましょう。
1. CLASSICシリーズの価格構造
坪単価約45万円~70万円の価格帯で、オーガニックハウスの中では最もベーシックな位置づけとなります。このシリーズは標準仕様での価格を抑えながらも、フランク・ロイド・ライトの建築思想を体現したデザインを実現しています。
具体的な価格例として、キーストンでは過去に千葉県木更津市で32坪2,300万円(坪単価約72万円)の実績があります。また、オークパークやミルランについても、基本仕様では坪単価60万円台での建築が可能ですが、開口部の大型化や特殊な建材選択により70万円台に上がるケースが多く見られます。
2. Luxuryシリーズの価格構造
坪単価約50万円~80万円と、3シリーズの中で最も高価格帯に設定されています。この価格差の主な要因は、より高品質な建材の使用と、複雑な設計デザインによる施工難易度の高さにあります。
ラッタンバリーについては、ジョン・ラッタンバリー氏による特別設計のため、坪単価75万円~85万円の範囲となることが多く、アザレアやムーンストリームでも、光と陰の演出や空間の立体的な繋がりを実現するための特殊な構造により、坪単価70万円台後半が一般的です。
3. Modernシリーズの価格構造
坪単価約45万円~70万円で、CLASSICシリーズと同等の価格帯ながら、現代的な要素を取り入れたコストパフォーマンスの良いシリーズです。
実際の価格例では、モルディナで本体価格2,180万円(税込2,398万円)、坪単価約64万円の実績があります。アルモニーやインテグラルについても、シンプルな形状により施工効率が良く、坪単価60万円台前半での建築が可能です。
価格変動の主要因子
注文住宅の価格に影響を与えるものとして、主に以下のようなポイントが挙げられます。
オプション追加による価格上昇
基本仕様からの変更は大幅な価格上昇を招きます。
例えば、全館空調システム「エアレーションシステム」の導入で100万円~200万円、高性能断熱材への変更で80万円~150万円、外壁材のグレードアップで200万円~400万円の追加費用が発生します。
地域による価格差
フランチャイズ展開のため、地域や加盟店によって同一商品でも価格差が生じます。首都圏では坪単価が5万円~10万円高くなる傾向があり、地方では逆に5万円程度安くなることもあります。
建築規模による坪単価の変動
30坪未満の小規模住宅では坪単価が10万円~15万円高くなる傾向があります。これは、基本的な設備費用が建築面積で割り切れないためです。逆に50坪を超える大規模住宅では、スケールメリットにより坪単価が5万円~8万円下がることがあります。
実際の総建築費用の目安
坪単価に加えて、付帯工事費用も考慮する必要があります。オーガニックハウスでは以下の追加費用が一般的です。
- 外構工事:150万円~300万円
- 地盤改良工事:50万円~150万円(地盤調査により変動)
- 照明・カーテン工事:80万円~150万円
- 諸費用(確認申請、登記など):建築費の5~8%
例えば、坪単価70万円で35坪の住宅を建てる場合、建物本体価格2,450万円に対し、付帯工事等で400万円~700万円が追加され、総建築費用は2,850万円~3,150万円程度となります。
コストを抑えるポイント
標準仕様での建築を基本とし、必要最小限のオプション追加に留めることで、各シリーズの下限坪単価での建築が可能です。また、複数の加盟店から見積もりを取得することで、5~10%程度の価格差を確認でき、最適な価格での建築が実現できます。
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オーガニックハウスの商品ラインナップ
世界的建築家フランク・ロイド・ライトが提唱した「有機的建築」の思想を日本で唯一、公式ライセンスを受けて継承するオーガニックハウス。その独自の商品ラインナップと先進技術について詳しくご紹介します。
3つの基本シリーズと特徴的なモデル
オーガニックハウスは「CLASSIC」「Luxury」「Modern」の3つの主要シリーズを展開しており、それぞれに個性的なモデルが用意されています。
1. CLASSICシリーズ(4モデル)
自然界の美しさを住まいに取り込んだオーガニックハウスを代表するシリーズで、普遍の美と心地よさを感じていただけるラインナップです。
キーストン(Keystone):1900年代初頭にF.L.ライトが完成させた建築様式「プレーリーハウス」の一つ「イザベル・ロバーツ邸」をモチーフにデザインしており、プレーリーの基本である十文字の平面を持つシルエットと、大きなガラス面の出窓が特徴的なファサードと隅落しから生まれる劇的なキャンチレバーは建物を雄大に演出します。
オークパーク(Oak Park):F.L.ライトが自宅とスタジオを構え多くの作品を残した町の名前から命名され、日本文化を愛したF.L.ライトの意識の中にある日本建築の要素が各所に含まれており、日本人の感性に合ったファサードデザインとなっています。
ミルラン(Millrun)、オークス#T(OACS#T)、オークス#P(OACS#P)も含まれ、それぞれがライトの建築思想を現代に継承したデザインを特徴としています。
2. Luxuryシリーズ(5モデル)
移ろいゆく四季を楽しみながら毎日を丁寧に暮らす人のための住まいで、穏やかさの中に真の豊かさが見つかるシリーズです。
ラッタンバリー(Rattenbury):フランク・ロイド・ライトの愛弟子であるジョン・ラッタンバリー氏が基本設計を手がけた特別なモデルです。
アザレア(Azalea)、ムーンストリーム(Moonstream)、ノーブルシップ(Nobleship)、ライムライト(Lime Light)が含まれ、それぞれが上質な空間演出を追求しています。
3. Modernシリーズ(7モデル)
普遍的な美しさと現代の暮らしの融合で、飾りすぎないシンプルな形に自然体で暮らす心地よさが宿るシリーズです。
モルディナ(Moldina)、アルモニー(Armony)、インテグラル(Integral)、インディ・ワン(Indi-One)、オークス#U(OACS#U)、オークス#J(OACS#J)などが展開されています。
革新的なFG-Fシステム技術
オーガニックハウスの住宅性能を支える核となるのが、独自開発の「FG-Fシステム」です。
FG-F法は「Future Generation = 将来の世代」を由来とし、在来軸組工法に様々な「プラスα」を施した次世代技術により高い耐震性、耐久性を実現した工業化木造住宅FG工法となっています。
これは、邸別ごとに構造強度を解析し、耐震性、耐風性に優れた安全・安心設計を実施。CAD/CAM連動システムにより高精度な仕口と継手を実現し、接合金物により構造を強化しています。
基礎と床組: 耐震性と耐久性を支える重要な基礎として、建物と地震等の力を全面でバランスよく受け止めるベタ基礎で、耐腐朽性・防蟻性に優れた米ヒバを採用。1階床は105mmの大引と厚さ28mmの構造用合板、2階床は455mmピッチの床梁と厚さ15mmの構造用合板による骨太な構造で建物の変形を抑制します。
耐震実験による実証: 阪神・淡路大震災の地震波(建築基準法における大地震の目安50カインの約3.4倍に相当)にて実大実験を実施し、建物の倒壊に大きな影響を与える最大速度に着目した検証を行っています。
その他の技術的特徴
その他、オーガニックハウスでは以下のような性能が住まいを支えています。
遮音性能 外壁材と石膏ボードの間に100mm厚のグラスウールを挟んだ二重構造により、幹線道路の騒音にあたる75dBが35dBカットでき、室内では人が静かだと感じる程度の40dBにまで低減されます。
公的認定 公益財団法人 日本住宅・木材技術センターが認定する『木造住宅合理化システム認定』を取得。この認定事業は、優れた性能を持ち、安全で信頼性の高い木造住宅を対象に実施されている認定事業です。
設計の自由度 FG-Fシステムの最大の特徴である門型フレームにより、間仕切りの無い開放的な空間の設計も可能。狭小地でのビルトインガレージから、間口8mの大型開口ビルトインガレージまで実現可能となっています。
オーガニックハウスは、フランク・ロイド・ライトの建築思想に基づく唯一無二のデザインと、それを支える確かな構造・性能技術を兼ね備えた住宅を提供し、「美しいデザイン」「安心のクオリティー」「快適な環境」の2030年基準を満たす三位一体の住み心地を実現しています。
オーガニックハウスで家を建てるメリットとデメリット
フランク・ロイド・ライトの建築思想を受け継ぐオーガニックハウスは、他のハウスメーカーとは一線を画す特徴を持っています。しかし、その独自性ゆえに向き不向きがはっきりと分かれるハウスメーカーでもあります。
ここでは、実際の建築事例や具体的な数値を交えながら、オーガニックハウスのメリット・デメリットを詳しく分析し、どのような方におすすめできるかをご紹介します。
オーガニックハウスで家を建てる主なメリット5つ
オーガニックハウスならではの魅力は、デザイン性と技術力の両立にあります。単なる住宅としてではなく、芸術作品としての価値も併せ持つ住まいを提供しています。
1.世界唯一のライセンス認定による圧倒的なデザイン性
オーガニックハウスは、日本国内で唯一フランク・ロイド・ライト財団から公式ライセンス認定を受けたハウスメーカーです。「有機的建築」の理念に基づき、自然光や風を巧みに取り入れた流れるような空間構成が特徴となっています。
3つの主要シリーズには、それぞれ個性的なモデルが用意されており、キーストン(イザベル・ロバーツ邸をモチーフとした大きなガラス面の出窓が特徴)、オークパーク(プレーリーハウス様式を日本の住環境に適合)、ミルラン(落水荘を想起させる気品と落ち着き)などのクラシックシリーズから、ラッタンバリー(ライトの愛弟子による基本設計)、アザレア(光と陰で空間の広がりを演出)といったラグジュアリーシリーズまで、多彩な選択肢があります。
2.独自のFG-Fシステムによる卓越した構造性能
オーガニックハウスの技術力の核となるのが、独自開発の「FG-Fシステム」です。全ての住宅で構造計算を実施し、高強度な構造材と接合金物、150mm厚の鉄筋コンクリート製ベタ基礎を採用することで、木造住宅としては異例の高い耐震性能を実現しています。
2015年に実施した大規模耐震実験では、阪神淡路大震災級の揺れに12回連続で耐え、倒壊や損傷がないことを実証済みです。さらに「減震ベースWブレーキ」により地震の揺れを半減させる技術も導入しており、耐震・減震・免震の三防震を実現しています。
3.高気密・高断熱による優れた省エネ性能
断熱性能においても、天井や壁には吹付け発泡ウレタン(天井100mm相当以上、壁80mm相当以上)を使用し、床下にはポリエチレンフォームの保温板(65mm相当以上)を採用。Low-E複層ガラスと組み合わせることで、冷暖房コストの大幅な削減を実現しています。
オプションの「エアレーションシステム」を導入すれば、全館空調による快適な室内環境を維持でき、部屋ごとの温度差を軽減してヒートショックの予防にも効果的です。
4.高い設計自由度と敷地適応力
FG-Fシステムの門型フレーム構造により、間仕切りのない開放的な空間設計が可能です。狭小地でのビルトインガレージから、間口8mの大型開口まで対応でき、三角形の土地や旗竿地、高低差のある敷地など、他社では建築困難とされる条件でも柔軟に対応できます。
5.遮音性能と防火性能による安全・快適性
外壁材と石膏ボードの間に100mm厚のグラスウールを挟む二重構造により、幹線道路の騒音75dBを40dBまで低減可能です。また、不燃材の石膏ボードや耐火性の高いサイディングを使用することで、火災時の延焼抑制と避難時間の確保を実現しています。
オーガニックハウスで家を建てる主なデメリット4つ
一方で、オーガニックハウスには注意すべき点もいくつか存在します。特にコスト面やサービス体制については、契約前の慎重な検討が必要です。
1.ミドルコスト~ハイコストの価格帯
坪単価60万円~90万円というオーガニックハウスの価格帯は、一般的なローコスト住宅(30万円~70万円)と比較すると明らかに高額です。
実際の建築事例でも、32坪で2,300万円(坪単価72万円)、48坪で3,300万円(坪単価68.7万円)といった価格となっており、デザインと性能にこだわる分、相応の費用が必要となります。
2.保証・アフターサービスの限定性
保証期間は国の定める最低限の10年間のみで、大手ハウスメーカーが提供する20年~60年の長期保証と比較すると手薄な印象は否めません。
アフターサービスについても、多くは対応に満足しているようですが、一部では「雑談程度で家の点検が終了」「窓枠のパッキンが浮く件は建築上仕方ないとの説明のみ」といった不満の声が聞かれます。
3.フランチャイズ展開による品質のばらつき
全国100拠点以上でフランチャイズ展開しているため、加盟店ごとに施工品質や営業担当者の対応力に差が生じる可能性があります。本部の従業員数が17名と少ないこともあり、加盟店への統一的な品質管理や教育体制に課題を抱えているケースも考えられます。
4.デザイン優先による断熱性能への影響
デザイン性を重視する設計方針により、一部の施主からは「断熱性能がやや物足りない」「季節の変化の影響を直接受けやすい」といった声も聞かれます。空気の循環や室内環境の温度・湿度計算が、デザインの次に位置づけられる傾向があるためです。
オーガニックハウスが向いている人
オーガニックハウスの特徴を最大限に活かせるのは、以下のような価値観をお持ちの方です。
芸術性と個性を重視する方
フランク・ロイド・ライトの建築哲学に共感し、「まるで芸術品のような家に住みたい」と考える方には最適です。周囲の住宅とは明らかに異なる個性的な外観と、自然との調和を感じられる空間構成を求める方におすすめできます。
安全性を最重視する方
全邸での構造計算実施と、耐震・減震・免震の三防震技術により、木造住宅としては最高レベルの安全性を求める方に適しています。特に地震に対する不安が強く、家族の安全を何よりも重視したい方には心強い選択肢となるでしょう。
敷地条件に制約がある方
変形地や狭小地、高低差のある土地など、他社では建築が困難とされる敷地条件でも柔軟に対応できるため、土地の形状や立地に悩みを抱えている方には有力な選択肢です。
快適な住環境を求める方
全館空調システムによる年間を通じた快適な室内環境や、高い遮音性能による静かな住空間を重視する方に向いています。特に温度差によるヒートショックを予防したい高齢者世帯にもおすすめです。
オーガニックハウスをおすすめできない人
一方で、以下のような要望をお持ちの方には、他のハウスメーカーの検討をおすすめします。
コストパフォーマンスを最優先する方
住宅購入予算を最小限に抑えたい方や、坪単価50万円以下での建築を希望する方には価格面で負担が大きすぎます。ローコスト住宅メーカーでの建築を検討された方が現実的でしょう。
長期保証を重視する方
20年以上の長期保証や充実したアフターサービスを求める方には、大手ハウスメーカーの方が安心感を得られます。特に建築後の継続的なメンテナンスサポートを重視する方には不向きといえます。
品質の均一性を求める方
全国どこで建築しても同一品質を求める方や、加盟店による差を許容できない方には、直営展開している大手ハウスメーカーの方が適しています。
一般的なデザインを好む方
周辺環境に溶け込む控えめなデザインや、将来的な売却時の汎用性を重視する方には、個性が強すぎるオーガニックハウスのデザインは不向きです。
純粋な性能を追求する方
断熱性能や省エネ性能を他社と比較してトップレベルで追求したい方は、性能特化型のハウスメーカーを選択する方が満足度が高いでしょう。デザインよりも数値的な性能を重視する方には物足りなさを感じる可能性があります。
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オーガニックハウスのよくある質問にFP宅建士不動産会社社長がお答え!
ここからはオーガニックハウスに関するQ&Aを紹介していきましょう。
Q:オーガニックハウスとは何ですか?
A.オーガニックハウスとは、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトの思想を受け継ぎ、「自然と調和した美しい住まい」を提供する住宅ブランドです。独特なデザインと快適性、環境への配慮が特徴で、日本全国の加盟工務店を通じて展開されています。
Q:オーガニックハウスの展示場はどこにありますか?
A:全国の主要都市に展示場があります。東京、大阪、名古屋、福岡、新潟、熊本、仙台、横浜、大宮など100拠点以上で展開しています。各地域の加盟店がモデルハウスを運営していますので、公式サイトで最寄りの展示場をご確認ください。
Q:オーガニックハウスの加盟店一覧を教えてください
A:フランチャイズ方式で展開しており、各地域に加盟店があります。例えば、津山市の株式会社山本工務店、木更津のGCO、滋賀湖南店、大晋建設、ロイヤルウッドなど多数の工務店が加盟しています。公式サイトで地域別の加盟店情報をご確認いただけます。
Q:オーガニックハウスで建売住宅はありますか?
A:主に注文住宅を中心としていますが、一部地域では建売住宅の販売も行っています。建売住宅でも3LDK~4LDKで1,000万円後半から3,000万円程度の価格帯で提供されています。
まとめ
オーガニックハウスは、デザイン性・快適性・機能性を兼ね備えた上質な住まいを提供するハウスメーカーです。
口コミや実例からもその満足度の高さがうかがえ、坪単価に見合う価値を感じられるでしょう。自然と調和しながらも個性を大切にした住まいを求める方には、まさに理想的な選択肢です。あなたの理想の暮らしを叶える第一歩として、オーガニックハウスをぜひ検討してみてください。
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