札幌近郊で注文住宅を検討中の方、数あるハウスメーカーの中から本当に信頼できる会社を選ぶのは簡単ではありませんよね。
「公式案内の坪単価65万円〜と相場の参考価格にこれだけ差があるのはなぜ?」「札幌の厳冬期に耐えられる断熱気密の実数値はどれくらい信頼できる?」「引き渡し後の長期保証と24時間サポートはどこまで頼れる?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
インターネット上には情報があふれていますが、本当に知りたいのは『リアルな評価』ではないでしょうか。
札幌圏で評価を集めるSTV興発は、1963年設立のSTVグループ企業として札幌市近郊に特化し、新在来木造構法をベースにしたダブル断熱と全棟気密測定、設計士との距離が近い自由設計で知られる地域型ハウスメーカーです。一方で「価格帯が中〜高に感じる」「標準仕様の細かな範囲をもう少し見たい」という声があるのも事実で、契約前にどこを確認すべきか迷う方も少なくありません。
そんな不安と期待を抱くあなたに、本記事では、FP宅建士不動産会社社長の視点からSTV興発を分析。気密C値の根拠と測定体制、公式とSUUMOで差がある坪単価のからくり、保証と点検の実態、SMAUTOの仕様、向いている人とそうでない人の境目までお届けします。
また、解説に入る前に家づくりで絶対に失敗しないために最も重要なことをお伝えします。
それは、まず最初に建築予定エリアに対応した住宅メーカーのカタログを取り寄せることです。
マイホームは、これから何十年も暮らす大切な場所。絶対に後悔したくないですよね。
しかし、家を建てようとする人がやりがちな大きな失敗は、情報収集を十分にせずにいきなり住宅展示場やイベントへ足を運んでしまうことです。
「とりあえず見に行こう!」という軽い気持ちで訪れた展示場で、理想に近い(と錯覚した)家を見つけ、そのまま営業マンの話に流されて契約してしまうケースが非常に多いのです。
こうなってしまうと、高い確率で理想とは異なる家になってしまいます。
本当はもっと安く、もっと条件の良い住宅メーカーがあったかもしれないのに、目の前のモデルハウスだけを見て決めてしまうと、数百万円、場合によっては1,000万円以上の大損をする可能性があるのです。
マイホームは人生最大の買い物。一生を共にする住まいだからこそ、情報収集をせずに決めるのは絶対に避けるべきです。
「情報収集しすぎでは?」と周囲に言われるくらいが丁度いいのです。
とはいえ、ゼロから住宅メーカーの情報を集めるのは大変ですし、そもそもどのように調べればいいのか分からない人も多いでしょう。
そこで便利なのが、条件に合った住宅メーカーの資料をまとめて請求できる「一括カタログ請求サイト」です。中でもおすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサービスです。
これらの3サイトはいずれも大手企業が運営しているため、審査基準が厳しく、悪質な住宅メーカーに当たるリスクを避けられるのが大きなメリットです。
さらに、カタログ請求をしたからといってしつこい営業がなく、気軽に利用できるため、非常に使い勝手の良いサービスです。
どれか1つ選ぶなら、以下の基準で決めると良いでしょう。
低予算で家を建てたい方は・・・LIFULL HOME’S
工務店を中心に比較したい方は・・・SUUMO
ハウスメーカーの資料を集めたい方は・・・家づくりのとびら
また、住宅メーカー選びに絶対に失敗したくない方は、1社だけに絞らず、できるだけ多くのカタログを取り寄せるのがおすすめです。複数社を比較することで価格競争が生まれ、同じ品質の家でも数百万円安くなることがあります。
後悔しない家づくりのために、まずは情報収集を徹底しましょう!
それでは、詳しく解説していきます。
この記事の監修者
井口 梓美いぐち あずみ
宅地建物取引士|ファイナンシャルプランナー|株式会社AZWAY 代表取締役
大手保険代理店にて資産運用とライフプランニングに従事した後、大手不動産ポータルサイト運営会社でのコンサルティング経験を経て株式会社AZWAYを創業。自社で宅建業免許(東京都知事 第104708号)を取得し、新築一戸建ての仲介から不動産売却、相続相談、空き家活用、リフォームまで住まいに関わる幅広い領域に対応している。保険・不動産・ITの3業界での実務経験をもとに、住宅の購入・売却・資産活用に必要な情報を中立的な立場から発信。全日本不動産協会会員。
評判悪いは嘘!STV興発53人の良い評判と悪い口コミ
STV興発で実際に家を建てた人の評判は気になりますよね?ネット上では肯定的な声から気になる指摘まで幅広く見られます。
ここではSTV興発の口コミを調査し、傾向ごとに整理しました。検討の判断材料にお役立てください。
良い評判
それではまずは、良い口コミから紹介します。

家づくりの細かい要望にも嫌な顔ひとつせず付き合ってくれました。妻が玄関の段差と収納の高さにこだわりがあったのですが、設計士の方が直接相談に乗ってくれて、何度も図面を引き直してくれました。STVグループの安心感もあり、最後まで気持ちよく進められたのが本当にありがたかったです。


木の質感を活かしたリビングに一目惚れしました。無垢床の温かみと、造作の本棚やテレビボードが家全体に統一感を生んでくれます。私の趣味であるレコード収納も設計段階で組み込んでもらえて、暮らしと内装が一体になっています。札幌の冬でも木の質感が冷たく感じないのが嬉しいですね。


冬は暖かく、夏も札幌の暑い日に快適に過ごせています。設計士さんが庭や植栽まで一体で提案してくれて、ウッドデッキで子どもとごはんを食べたり、季節を感じる暮らしができています。家の中だけでなく、外まで含めて住まいを考えてくれる提案が、私たちの理想にぴったりはまった会社でした。
良い口コミの傾向を整理すると、まず目立つのは「家の中の温度ムラの少なさ」と「気密の実測値が引き渡し時に残ること」への安心感です。私の経験でも、北海道で全棟気密測定を続けていて、実測でC値0.3〜0.4㎠/㎡という数字を公表できる会社はそれほど多くありません。新在来木造構法、ダブル断熱、屋根断熱320mm以上、基礎外断熱という寒冷地仕様の積み重ねが、暮らし始めてからの体感差につながっています。
加えて評価の中心にあるのが、設計士と直接相談できる距離感と、無垢床・造作家具・庭まで一体で提案するデザイン提案力です。札幌圏で「性能とデザインの両立」を求める層に支持される理由は、こうした体験ベースの口コミからも読み取れます。
なお、同じ札幌圏で似た価格帯の地域型ビルダーとしては豊栄建設、北海道セキスイハイム、ジョンソンホームズなどの名前も候補に上がりやすく、性能・デザイン・自由設計のバランスを並べて見比べると、自分たちが何を優先するのかが整理しやすくなります。
悪い評判
それでは次に、検討者から寄せられやすい気になる声を紹介します。

最初に想定していた予算より、最終的な見積もりが2割ほど上がりそうだという話を見聞きしました。標準仕様のつもりだったオプションが意外と多く、外構や照明の費用も別途必要になることがあるようです。坪単価に含まれる範囲を最初の段階で細かく確認しておくのが大切だと感じています。
STV興発の坪単価は、公式FAQで案内されている65万円〜という数字と、SUUMOの参考価格78.9〜113.4万円/坪に大きな差があります。前者は照明・屋外給排水・外構工事を含む案内、後者は税込参考価格として算出されているという条件の違いがあり、単純に並べると印象が大きく変わります。「坪単価」という言葉だけで予算を組むと、ほぼ確実に最終総額がズレてしまうのは、私が現場で何度も見てきた典型的なつまずきです。
業界経験から助言できるのは、本体価格、屋外給排水、地盤改良、外構、諸経費、登記費用、引っ越し代までを1枚の表にして総額で比較することです。STV興発のように坪単価の中に外構や屋外給排水を含めて案内する会社は、一見高く見えても他社と並べると逆転するケースもあるため、必ず条件を揃えてから判断しましょう。

自由設計を売りにしている会社では、要望が複雑になるほど打ち合わせ内容の記録が重要になります。STV興発は設計士と直接相談できる体制が強みですが、その分やり取りが多くなりやすく、口頭ベースの確認だけだと反映漏れが起きるリスクは残ります。担当者の質の問題というより、家づくり全体を成功させるための運用ルールの問題と捉えるのが正確です。
私がいつも施主の方に伝えているのは、最初の顔合わせ時に「議事録は毎回もらえるか」「変更履歴を誰がどう管理するか」「追加費用が発生する判断基準は何か」を必ずすり合わせることです。これだけで打ち合わせの密度はまったく変わります。

引き渡し前のチェックで、壁紙の継ぎ目や巾木の取り合いに気になる箇所があった場合、すぐに直してもらえるかが心配だという声があります。立会いと第三者検査の手配は、どの会社でも準備しておくべきだと感じました。指摘漏れを防ぐ仕組みを施主側でも持っておきたいところです。
引き渡し前の指摘とその対応は、どのハウスメーカーでも完全にゼロにはなりません。重要なのは「指摘した時にすぐ直してもらえるか」と「指摘漏れを防ぐ仕組みがあるか」の2点で、STV興発は前者については真摯に対応している様子が口コミから読み取れます。後者は施主側の準備でカバーできる領域です。
私が必ず提案するのは、引き渡し前内覧に半日以上時間を確保し、可能ならホームインスペクターを同行させること、気密測定値や構造の写真記録を引き渡し書類に残してもらうことです。
これらの声はあくまでも一例であり、すべての方が同じような経験をするとは限りません。実際に店舗へ足を運び、自分に合ったハウスメーカーを選ぶことが最も大切です。
札幌圏で高断熱・高気密に強い別の会社としては、豊栄建設や北海道セキスイハイムも比較の俎上に上がりやすく、価格・性能・保証を同じ条件で並べると、判断軸がはっきりしてきます。
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FP宅建士不動産会社社長が教える失敗しない!STV興発で家を建てる方法
STV興発で家づくりを検討しているあなたへ、FP宅建士不動産会社社長の視点から「失敗しない進め方」を整理します。
STV興発は、新在来木造構法をベースにしたダブル断熱と全棟気密測定、設計士との距離が近い自由設計を両立させた家づくりを得意とする札幌圏発のハウスメーカーです。
そのため「気密性能を実測値で確認できる」「自然素材と造作家具で内装に統一感を持たせやすい」「土地探しから一体で相談できる」点に強みがある一方、施工エリアが札幌市近郊に限定される、標準仕様の細部や最長保証の刻みが分かりにくいといった注意点もあるため、契約内容や費用の透明性をしっかり確認することが重要です。まずは全体像と評価を押さえましょう。
FP宅建士不動産会社社長の筆者によるSTV興発の全体評価はこちら!
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 総合評価 | Aランク |
| 耐震性 | |
| 断熱性・気密性 | |
| 間取りの自由度 | |
| コストパフォーマンス | |
| アフターサービス | |
| 会社の信頼度 |
STV興発の特徴をまとめると、断熱気密と自由設計に振り切った地域型ビルダーです。2000年から全棟気密測定を続け、実測平均でC値0.4㎠/㎡程度、全棟レンジで0.3〜0.4㎠/㎡を公表できる体制は、北海道の中堅住宅会社の中でも限られた水準です。
耐震性については、全棟構造計算を実施したうえで、モデルハウス「SA-RI-TO-JI」では耐震等級2と制震ダンパー搭載という構成。標準仕様としての耐震等級の表記は限定的なので、希望に応じて等級3を狙う場合は、打ち合わせ段階で構造計算書の内容と合わせて確認しておく流れになります。
間取りの自由度は、公式お客様の声で吹き抜け、回遊動線、造作家具、準二世帯、庭一体提案などの事例が複数掲載されているとおり、規格に縛られにくい設計対応が強みです。一方でコストパフォーマンスとアフターサービスは、公式とSUUMOで価格条件が異なる点、長期保証が10年保証+まもりすまい保険+1・2年点検という案内に留まる点を踏まえてB+評価としました。会社の信頼度は、1963年設立、1982年からのハウジング部運営、STVグループ企業という継続性を踏まえてAランク評価です。
そんなSTV興発での家づくりを成功させるためには、まずその特徴をしっかりと理解することが重要です。STV興発の特徴を5つに整理しました。
新在来木造構法とダブル断熱による寒冷地仕様
STV興発の主力ブランド「SMAUTO(すまうと)」は、木造軸組をベースにした新在来木造構法を採用しています。木造軸組の柔軟さに加えて、ダブル断熱、屋根断熱320mm以上、外壁通気層、基礎外断熱という札幌の気候を前提にした仕様を組み合わせている点が特徴です。
ダブル断熱は、外側で熱の流入流出を抑え、内側で室内環境を整える二重構造の考え方で、特に冬の長い北海道では床下と屋根からの熱損失をどう抑えるかが住み心地に直結します。屋根断熱320mm以上というのは、本州中心のハウスメーカーではあまり目にしない厚みで、寒冷地ビルダーらしい仕様です。
私の経験では、断熱仕様の数字が同じでも、施工品質によって体感は大きく変わります。STV興発は施工現場ごとに気密測定を行う運用が定着しているため、設計仕様と実測の乖離が起きにくいのが安心材料です。寒冷地での暖房負荷を抑えたい方、ヒートショックを避けたい家族構成の方には、性能の根拠が数値で残るのは大きな価値があります。
2000年から続く全棟気密測定とC値0.3〜0.4の実測体制
STV興発は2000年から全棟気密測定を続けており、2017年の実測平均C値は0.4㎠/㎡程度、全棟レンジでは0.3〜0.4㎠/㎡を公式に公表しています。C値1.0を切ると高気密と呼ばれる業界の中で、平均値で0.4というのは寒冷地仕様の中でも上位クラスです。
気密性能が下がる原因の多くは、設計段階のスペックではなく、現場での施工品質と職人の技術の積み重ねです。設計値だけ高くて実測しない会社では、引き渡し後に「結露が出る」「コールドドラフトを感じる」といった暮らしのトラブルにつながるリスクがあります。
業界の実態として、全棟気密測定を20年以上続けている会社は、北海道に限ってもそう多くありません。STV興発の場合、引き渡し時に測定値を施主に渡す運用が口コミでも確認できるため、契約前に「測定タイミング」「目標C値」「測定後の手直し基準」を確認しておくと、性能面の不安はかなり解消できます。
設計士と直接相談できる自由設計とデザイン提案
公式お客様の声を読み込むと、設計士と直接やり取りできるスムーズさへの言及が繰り返し登場します。営業担当を介してから設計士に話が下りるスタイルではなく、初期から設計士が打ち合わせに同席するため、要望と提案のラリーが早く、図面の精度が上がりやすい仕組みです。
内装でも、無垢床、造作テレビボード、造作本棚、回遊動線、吹き抜けのある居住空間などの事例が複数公開されています。木質感と自然素材を活かしながら、収納や家事動線を施主の生活に合わせて組み上げる提案力は、規格商品中心のメーカーでは出にくい強みです。
私の現場感覚では、自由設計で満足度を高めるためには、要望の量より「要望の優先順位」を整理してから初回打ち合わせに行くことが鍵になります。STV興発は提案幅が広いぶん、施主側の判断軸が定まっていないと選択肢が増えすぎて疲れることもあるため、家族で「絶対譲れない条件」を3つほど決めて臨むと打ち合わせがスムーズです。
土地探し・宅地販売・ローン相談まで一体で支援
STV興発は公式FAQで土地探しの相談に応じると案内しており、「グリーンタウン上篠路」「グリーンタウン芸術の森」など自社の宅地販売情報も公式サイトに掲載しています。建築会社と土地仲介が分かれていると、土地条件と建物プランのすり合わせに時間がかかりがちですが、一体相談ができる体制は時間と認識ズレの両方を減らせる利点があります。
ローン相談についても、FAQで金融機関の紹介や申込手続きの支援に対応すると案内されています。提携銀行名の明示はありませんが、札幌圏の地域金融機関と都市銀行の選択肢を比較しながら、住宅ローン控除や団信の条件まで一緒に検討できる体制を持っているのは、初めての注文住宅を建てる方には心強い構えです。
宅建士としての経験から付け加えると、土地探しを建築会社に任せきりにすると、建物提案の都合に合わせた土地選定になりがちです。土地の用途地域、地盤、接道、上下水道、周辺環境、将来の資産性まで含めて、第三者目線でチェックする時間を必ず作るようにしましょう。
STVグループという地域認知と1963年設立の継続性
STV興発は1963年4月設立、1982年からハウジング部を運営しているSTVグループの企業です。資本金は2億5,000万円、本社は札幌市中央区南1条西6丁目、建設業許可は北海道知事(特-2)(石)第14729号、宅建業免許は北海道知事 石狩(17)第138号、二級建築士事務所登録は(石)第5173号で、許認可と本社所在地の継続性は公的に裏付けが取れます。
「きた住まいる」メンバーには2014年12月15日に登録番号00053として登録されており、北海道の登録住宅事業者として行政との接点も継続しています。住宅会社を選ぶ際、地域の登録制度に加盟しているかどうかは、施工後のトラブル対応や地域工務店としての信用面で確認しておきたいポイントです。
予算内で「寒冷地仕様の断熱気密」と「設計士と相談する自由設計」を両方妥協したくない方にとって、STV興発は札幌圏で有力候補の一つになります。
契約前は、坪単価65万円〜の内訳と総額、標準仕様とオプションの境界、長期保証の延長条件、土地条件ごとの追加費用を書面で確認し、期待値を丁寧にすり合わせておくと、満足度の高い家づくりにつながります。
STV興発は高い?ネットの評判を徹底検証!
あなたがSTV興発を検討する際に気にしやすい「高い」というキーワードについて、口コミと公開情報の両面から検証します。公式FAQの坪単価65万円〜と、SUUMO参考価格78.9〜113.4万円/坪のギャップをどう解釈するかが、この章の中心です。
ポジティブな意見から見える強み
良い口コミに繰り返し登場するのは、「冬でも家の隅々まで暖かい」「気密測定の数字が引き渡し時に残った」「設計士と直接話せて要望の反映が早い」「庭や植栽まで暮らしの一部として提案された」「予算内で諦めかけていた要望を実現できた」という5つのテーマです。
これらに共通するのは、「数値で残る性能」と「人で残る対応」が両立している点です。私の業界経験では、設計性能だけ高い会社、対応の感じが良いだけの会社はそれぞれあっても、両方が施主側に残る形で運用されている地域工務店はそれほど多くありません。
特に、ダブル断熱、屋根断熱320mm以上、基礎外断熱、全棟気密測定という仕様が、暮らし始めてからの体感に直結している口コミが多いのは、設計仕様と施工品質の乖離が小さい証拠と読めます。寒冷地で家を建てる読者にとっては、ここはお金を掛ける優先順位の高い領域です。
ネガティブな意見から見える懸念点
一方で、「坪単価のイメージと総額のズレ」「打ち合わせ記録の運用」「引き渡し前の手直し対応」など、家づくり全般で起きやすいテーマも挙がります。STV興発特有の重大な懸念というより、自由設計で複雑なプランを組む際に発生しやすい一般的な論点と捉えるのが妥当です。
価格面では、公式FAQの65万円〜とSUUMOの78.9〜113.4万円/坪の差が、検討者の「高い」「思ったより上がった」という印象に直結しやすい構造があります。前者は照明・屋外給排水・外構工事を含む案内、後者は税込参考価格であり、条件を揃えないと比較になりません。
また、長期保証の最長年数、24時間365日窓口、設備保証、地盤保証の上限金額といった、長期居住の安心材料は、公式サイトの公開範囲では細部まで読み取りにくい点があります。契約前にこれらを書面で確認しておけば、暮らしてからの「思っていたのと違う」を減らせます。
評判から見るSTV興発の総合評価
総合的に見ると、STV興発は札幌圏で「寒冷地仕様の断熱気密」と「設計士との自由設計」を両立させたい層に強く適合する地域型ビルダーです。価格は「ローコスト」ではなく中〜中の上のレンジに位置しますが、性能と提案力の根拠が公式に開示されている分、価格に対する納得感は得やすい構造になっています。
「高い」というキーワードでの検討者に対しては、3つの確認軸を用意することをおすすめします。第一に、坪単価ではなく総額で比較すること。第二に、断熱気密の実測値と引き渡し時の資料を確認すること。第三に、自由設計の運用ルールを契約前に固めることです。
業界経験から言えるのは、家づくりで本当に高くつくのは、契約後に「思っていたのと違う」が積み重なって発生する追加費用と、暮らし始めてからの光熱費・修繕費の合計です。STV興発の場合、設計性能と運用の透明性が比較的見えやすい会社なので、契約前の準備さえ整えれば「高い」の不安は数字に置き換えて検証できます。
結論として、公式65万円〜とSUUMO78.9〜113.4万円/坪の差は前提条件の違いであり、寒冷地仕様の性能と造作提案を加味して見るとミドル〜ハイレンジでは納得感が得やすい構造です。最終的には、札幌圏で似た価格帯の豊栄建設、ジョンソンホームズ、アーキテックプランニングなどと、性能・デザイン・保証を同条件で並べて、自分たちが何にお金を掛けたいのかを家族で言語化することが、納得の家づくりに直結します。
失敗しないSTV興発で家を建てる5つのポイント
あなたがSTV興発で理想の住まいを手に入れるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
家づくりは一生に一度の大きなイベント。後悔のない選択をするために、以下の5つのポイントを参考に、家づくりを進めましょう。
- 坪単価ではなく総額で比較する
- 標準仕様とオプションを一覧で確認する
- 気密測定の運用と引き渡し資料を確認する
- 施工エリアと土地条件を早めに確認する
- 保証・点検の範囲を契約書で確認する
順番に確認します。
1.坪単価ではなく総額で比較する
STV興発の坪単価は、公式FAQでは65万円〜と案内されており、照明・屋外給排水・外構工事を含む目安とされています。一方、SUUMOの参考価格は税込参考値で78.9〜113.4万円/坪と示されており、両者は前提条件が異なります。「坪単価」だけで予算を組むと、後から差額が積み上がる典型的なつまずきが発生しやすくなります。
私が現場で何度も見てきたのは、本体価格、付帯工事費、地盤改良費、外構工事費、諸経費、登記費用、引っ越し代までを1枚の表にして比較する施主が、最終的に満足度が高くなるパターンです。STV興発のように坪単価の中に屋外給排水と外構を含めて案内する会社は、一見高く見えても、含まれる範囲を加味すると同価格帯競合と並んだり、逆転したりするケースがあります。
国土交通省の住宅着工統計や、住宅金融支援機構のフラット35利用者調査では、注文住宅の建築費用全体に占める付帯費用の割合が示されています。本体価格だけで判断するのではなく、建物総額・諸経費・土地費用までを一体で見るのが、家づくり予算の鉄則です。
2.標準仕様とオプションを一覧で確認する
STV興発のSMAUTOは、新在来木造構法、ダブル断熱、屋根断熱320mm以上、外壁通気層、基礎外断熱を備えていますが、サッシ・ガラスの標準仕様、太陽光や蓄電池の標準/オプション区分、第一種換気か第三種換気かの選択、トリプルガラスの有無といった細部は、公式サイトの公開範囲では一覧化されていません。
業界の実態として、地域工務店ではモデルごとに標準とオプションの境界が変わることが多く、設計打ち合わせの中で個別に確認していく流れになります。問題は、家づくりが進むにつれて「標準だと思っていたものがオプション扱いだった」というギャップが、予算と満足度の両方に影響することです。
おすすめは、初期の打ち合わせ段階で「断熱仕様」「サッシ・ガラス」「換気システム」「太陽光・蓄電池」「外壁素材」「キッチン・浴室・洗面」「造作家具」「外構の範囲」の8項目で、標準とオプションの一覧表を出してもらうことです。表で一度可視化しておけば、後から追加されたオプションも判別しやすくなります。
3.気密測定の運用と引き渡し資料を確認する
STV興発の強みである全棟気密測定について、契約前に確認しておくと安心なのが、測定タイミング、目標C値、測定後に手直しが入る基準、引き渡し時に受け取れる資料の4点です。
公式情報ではC値0.3〜0.4㎠/㎡というレンジが示されており、2017年の実測平均が0.4㎠/㎡程度です。一般的に気密測定は、壁の断熱施工が終わった中間検査タイミングと、完成時の2回行うのが理想とされており、中間で測ることで手直しが可能になります。STV興発の運用も同様か、確認しておく価値があります。
業界経験から助言できるのは、気密測定値は「もらえる前提」で契約書の引き渡し書類リストに記載してもらうことです。後から「測定はしたが資料は残っていない」となるケースを防ぐためで、これは保証や追加検証の必要が出た時に効いてきます。
4.施工エリアと土地条件を早めに確認する
STV興発の施工エリアは札幌市近郊で、SUUMO掲載情報では札幌中心部から車で1時間程度のエリア、具体的には札幌市、小樽市、岩見沢市、千歳市、石狩市など、「きた住まいる」ではこれに加えて江別市、北広島市、石狩郡当別町も挙げられています。
注意したいのは、同じ「札幌近郊」でも、土地の高低差、積雪量、地盤、上下水道の引き込み距離によって追加費用が大きく変わることです。札幌市内でも、丘陵地や郊外の宅地では地盤改良費が想定より上がるケースがあります。
宅建士の視点では、土地候補が決まった段階で、住所ベースで「STV興発の標準対応範囲かどうか」「追加運搬費や仮設費が発生する地域か」を確認するのが鉄則です。土地探しから相談する場合は、自社宅地販売の物件と、外部仲介の土地を両方提示してもらい、建物プランと一緒にコスト比較する流れが効率的です。
5.保証・点検の範囲を契約書で確認する
STV興発の保証は、構造耐力上主要な部分と雨水侵入を防止する部分の10年保証、全棟まもりすまい保険加入、1年目・2年目の無料アフターメンテナンスが公式FAQで案内されています。住宅保証機構のまもりすまい保険は、住宅瑕疵担保責任保険として法定対応の枠組みです。
確認しておきたいのは、10年以降の延長保証の有無と条件、有償点検の費用と頻度、設備保証の対象と期間、地盤保証の上限金額、24時間365日窓口の有無、災害時の対応窓口といった点です。公式サイトの公開範囲では細部の刻みまで読み取りにくいため、契約書と保証約款で書面確認するのが確実です。
業界の傾向として、地域工務店では大手のような60年保証のような長期スキームは少なく、10年ごとの有償延長や個別対応で運用するケースが一般的です。重要なのは「長さ」よりも「条件」と「実際に動いてくれる体制」で、STV興発の場合は1963年設立の継続性とSTVグループという地域認知が、長期居住の安心材料につながります。
STV興発の実際の坪単価をFP宅建士不動産会社社長が解説!
あなたがSTV興発の坪単価と価格構成を正確に把握するには、公式案内と相場参考の二系統を理解することから始まります。条件の異なる数字を並べて比較してしまうと、検討の入り口でつまずきやすいため、ここで整理します。
基本的な坪単価と本体価格帯
公式FAQでは、SMAUTOの坪単価は65万円〜と案内されています。これは照明・屋外給排水・外構工事を含む坪単価目安で、仕様により変動するとされています。延床面積の条件は公式FAQに明記がないため、参考値として捉えるのが安全です。
これに対してSUUMOの参考価格は税込参考で78.9〜113.4万円/坪です。掲載企業提供情報として示されているため、公式案内の65万円〜とは前提条件が違います。
延床35坪で試算した場合の本体価格レンジは、公式案内ベースで2,275万円程度、SUUMO参考価格ベースで2,761〜3,969万円程度になります。本体価格2,000万円台前半〜3,000万円台後半までと幅が大きく見えますが、それぞれ含まれる範囲が違うため、契約前の総額見積もりで条件を揃える必要があります。延床30坪なら公式案内ベースで1,950万円程度、40坪なら2,600万円程度が一つの目安です。
別途必要な費用としては、本体価格の20〜30%程度を諸経費・付帯工事・外構として見込んでおくのが、業界の経験則上の目安です。地盤改良が必要な土地条件、引き込み距離が長い土地、傾斜地などでは、ここからさらに追加費用が発生する可能性があります。
札幌圏で似た価格帯の地域型ビルダーとしては、豊栄建設や北海道セキスイハイム、ジョンソンホームズなどが選択肢に上がりやすく、本体価格と総額の両面で並べて比較すると判断軸が定まりやすくなります。
建築実例から見る具体的な価格レンジ
STV興発のモデルハウス「SA-RI-TO-JI」は、2024年8月に公開されたSMAUTOの上位仕様モデルで、断熱等級6、UA値0.27W/㎡・K、耐震等級2、制震ダンパー搭載、長期優良住宅取得、コレモ・スマートeチェンジ搭載という構成です。SUUMO参考価格78.9〜113.4万円/坪のうち、上限近くに位置する仕様水準として位置づけられます。
標準的な仕様で建てる場合は、ここから仕様を調整して坪単価を下げる方向で打ち合わせを進めるのが一般的です。SA-RI-TO-JIで実装されているUA値0.27W/㎡・Kや断熱等級6は、北海道仕様としても上位クラスにあたるため、必要な水準を見極めながらコストとのバランスを取る発想が現実的です。
業界の実態として、モデルハウスの仕様はそのまま標準仕様とイコールではありません。展示用の高仕様や立地条件が反映されているため、自分たちの希望する仕様・延床面積・土地条件に合わせて、別途プラン提案と見積もりを依頼する流れになります。
坪単価を支える構造とスタイル別提案
STV興発の坪単価には、新在来木造構法、ダブル断熱、屋根断熱320mm以上、外壁通気層、基礎外断熱、全棟気密測定、全棟構造計算、全棟室内化学物質濃度測定という性能面のコストが含まれています。これらは単純な造作の見栄えではなく、暮らし始めてからの光熱費とメンテナンス費に効いてくる投資です。
スタイル別の提案では、公式お客様の声で吹き抜けのあるLDK、回遊動線、準二世帯、造作家具中心の内装、無垢床と自然素材、庭と一体の住まいなどの事例が複数掲載されています。規格商品で坪単価を抑えるタイプの会社ではなく、施主の生活設計に合わせて造り込むタイプの提案軸です。
施工事例では、平屋風の設計、都市型の狭小地での広がりを感じる住まい、ペット同居や家族の趣味を反映した間取りなど、ライフスタイル軸のバリエーションも確認できます。一律の坪単価で比較しにくいぶん、自分たちの優先順位を整理してから打ち合わせに臨むと、提案の精度が大きく変わります。
札幌圏内での価格競争力
札幌圏の地域型ビルダーの価格帯は、ローコスト系で坪50〜60万円台、中堅で坪70〜90万円台、性能・デザイン重視で坪80〜110万円台というのが、業界の経験則上のレンジです。STV興発のSUUMO参考価格78.9〜113.4万円/坪は、中〜中の上のレンジに位置しています。
価格そのものより、価格に含まれる性能と提案の根拠が見える点が、STV興発の競争力です。全棟気密測定、ダブル断熱、屋根断熱320mm以上、設計士との直接相談、自然素材の造作提案、土地探し相談という構成は、坪単価の中身として説明しやすい要素が揃っています。
札幌圏で同価格帯の選択肢としては、土屋ホーム、豊栄建設、北海道セキスイハイム、ミサワホーム北海道、ジョンソンホームズ、アーキテックプランニングなどが比較対象になります。性能・デザイン・保証・地域密着度のどれを重視するかで、相性の良い会社が変わってきます。
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STV興発の商品ラインナップ
STV興発の現行ラインナップは、注文住宅ブランド「SMAUTO」を中心に構成されています。旧ブランドの「STV興発の家」やプロトタイプ的な「Villa」は現行商品ページには登場せず、SMAUTOへブランド統合された経緯が公式サイト過去ニュースから読み取れます。
構造と性能の核となる新在来木造構法
SMAUTOの構造は、新在来木造構法と呼ばれる木造軸組系の工法です。在来工法の柔軟な設計対応力を残しつつ、構造計算と接合金物、面材による耐力壁構成で耐震性と気密性を確保する設計思想です。
全棟構造計算を行い、モデルハウスSA-RI-TO-JIでは耐震等級2を取得、制震ダンパーも搭載されています。標準仕様としての耐震等級の表記は限定的なため、希望に応じて等級3を目指す場合は、設計段階で構造計算の前提条件を確認しておく流れになります。
ダブル断熱と全棟気密測定による寒冷地仕様
断熱仕様は、ダブル断熱、屋根断熱320mm以上、外壁通気層、基礎外断熱が公式の基本性能ページで明記されています。気密は2000年から全棟気密測定を継続しており、全棟レンジでC値0.3〜0.4㎠/㎡、2017年実測平均0.4㎠/㎡程度を公表しています。
換気はパッシブ換気を導入可能とされており、設備依存度を抑えながら自然な空気の流れを設計に組み込むアプローチです。第一種換気のような熱交換型の機械換気を希望する場合は、別途仕様確認が必要になります。
省エネ性能では、SA-RI-TO-JIモデルハウスがUA値0.27W/㎡・K、断熱等級6、長期優良住宅取得という高仕様で建てられています。これはモデルハウス個別の数値であり、標準仕様としての全棟UA値は公開範囲では確認できないため、希望する性能水準で建てたい場合は打ち合わせで仕様調整を行う形になります。
ライフスタイル別の自由設計と造作提案
SMAUTOブランドは規格商品ではなく自由設計を軸にしているため、施主の暮らしに合わせたプランを設計士と一緒に組み上げます。公式お客様の声では、吹き抜けのあるLDK、回遊動線、準二世帯配慮、無垢床、造作テレビボード、造作本棚、造作キッチン収納、庭と一体のウッドデッキなどの事例が確認できます。
子育て世代向けの動線設計、共働き家族の家事動線、ペット同居のための床素材選び、書斎やワークスペースの確保、収納の高さや幅の細かな調整など、生活シーンを起点にした設計提案が中心です。
土地探しと宅地販売の組み合わせ
注文住宅と並行して、STV興発は「グリーンタウン上篠路」「グリーンタウン芸術の森」など自社の宅地販売情報を公式サイトに掲載しています。土地探しが進まずに建築計画が止まる方は少なくないため、宅地と建物プランを同じ会社で一体検討できる選択肢があるのは大きな利点です。
公式FAQでは、土地探しの相談、ローン手続きの支援、金融機関の紹介にも対応するとされています。提携銀行名の明示はないため、複数行を比較して条件の良い住宅ローンを選ぶ余地は残ります。
総合的なサポート体制
STV興発はSTVグループの企業として、住宅事業のほかにリフォーム、宅地造成・販売、損害保険・生命保険代理店、人材派遣・紹介、不動産管理を展開しています。建てた後の暮らしの中で発生する、保険見直し、リフォーム、相続不動産の管理といった相談を、グループ内で対応できる構えがあるのは、長期居住の安心材料になります。
設計士、現場監督、アフター担当が分かれていても、グループとしての連携体制があれば、引き渡し後の窓口で困りにくくなります。札幌圏内で同コンセプトを持つ会社としては、一条工務店や住友林業など全国系メーカーも比較候補に挙がりますが、地域密着の距離感を重視するならSTV興発のグループ体制は強みになります。
STV興発で家を建てるメリットとデメリット
STV興発は、札幌圏で寒冷地仕様の断熱気密と自由設計を両立させる地域型ハウスメーカーです。札幌市近郊を中心に事業を展開するSTV興発について、ここまで解説してきた内容を整理しながら、その具体的な強みと弱みを確認します。
STV興発で家を建てるメリット5つ
STV興発には、地域工務店の枠を超えた独自の強みがあります。それぞれの特徴を詳しく確認します。
1.気密性能を実測値で確認できる
STV興発は2000年から全棟気密測定を継続しており、C値は全棟レンジで0.3〜0.4㎠/㎡、2017年実測平均で0.4㎠/㎡程度を公式に公表しています。寒冷地で光熱費と快適性を両立させたい家族にとって、設計値ではなく実測値で性能を確認できる会社は限られています。
業界の傾向として、気密性能は施工品質に大きく依存します。設計仕様で同じC値を目指していても、実測の運用が定着していない会社では、引き渡し後にコールドドラフトや結露の悩みが出やすくなります。STV興発の場合、20年以上にわたって測定を運用してきた実績が、施工品質の信頼性を裏付けます。
2.寒冷地仕様の断熱を標準で備える
ダブル断熱、屋根断熱320mm以上、外壁通気層、基礎外断熱という札幌の気候を前提にした仕様が、SMAUTOの基本構成に組み込まれています。本州中心のハウスメーカーでは見られない屋根断熱の厚みは、冬の長い北海道で特に効いてくる設計上の判断です。
積雪荷重、低外気温、室内外の温度差による結露リスクといった寒冷地特有の課題に対して、設計仕様レベルで答えが用意されているのは、初めて北海道で家を建てる方や本州からの移住者にとっても安心材料です。
3.自由設計とデザイン提案の幅が広い
公式お客様の声では、吹き抜け、回遊動線、準二世帯配慮、無垢床、造作家具、庭と一体のウッドデッキなど、規格商品では出にくい事例が複数掲載されています。設計士と直接相談できる体制があり、要望と提案のラリーが早いため、施主の優先順位に合わせて細部まで造り込めます。
私が現場で見てきた感覚では、内装の統一感と暮らしへの馴染みは、設計段階で施主と設計士がどれだけ近い距離で会話できるかで決まります。営業担当が間に入る運用ではなく、設計士が初期から打ち合わせに同席するスタイルは、自由設計を本気で活かしたい家族にとって大きな価値があります。
4.土地探しからローンまで一体で相談できる
公式FAQで土地探し相談に対応するとされており、「グリーンタウン上篠路」「グリーンタウン芸術の森」など自社宅地販売情報も公開されています。ローン手続き支援や金融機関紹介にも対応するため、土地・建物・資金計画を同じ窓口で一体検討できます。
注文住宅で迷走しやすいのは、土地と建物の意思決定が別々に進んでしまうケースです。土地が決まらないと建物の予算が組めず、建物の希望が固まらないと土地条件の評価が難しいというジレンマを、一体相談で抜けられる構えは初心者にとって心強い設計です。
5.STVグループの地域認知と1963年設立の継続性
STV興発はSTVグループの企業として1963年4月に設立、1982年にハウジング部を開始し、札幌圏で60年以上事業を継続してきた地域認知があります。資本金2億5,000万円、建設業許可・宅建業免許・二級建築士事務所登録の3許認可を保有しており、地域工務店としての信用面の裏付けが取りやすい構造です。
「きた住まいる」メンバー登録番号00053として、北海道の登録住宅事業者にも加盟しています。住宅会社を選ぶ際、地域の制度に加盟しているかどうかは、施工後のトラブル対応や長期居住の安心面で確認しておきたいポイントです。
STV興発で家を建てるデメリット3つ
魅力的な特徴がある一方で、検討する際に注意すべき点もあります。以下のデメリットを理解した上で、慎重に判断することが重要です。
1.施工エリアが札幌市近郊に限定される
STV興発の施工エリアは札幌市近郊で、SUUMOでは札幌中心部から車で1時間程度のエリア、具体的には札幌市、小樽市、岩見沢市、千歳市、石狩市などが挙げられています。「きた住まいる」ではこれに加えて江別市、北広島市、石狩郡当別町も確認できますが、北海道全域や道外には対応していません。
土地候補が札幌圏外の場合は、STV興発を選択肢から外す判断になります。札幌圏内でも、土地条件によっては追加運搬費や仮設費が発生する可能性があるため、住所が決まった段階で対応可否と追加コストを確認するのが効率的です。私が現場で見ている範囲でも、地域密着型のビルダーほどエリア外案件は仕様の標準化が崩れやすく、コスト管理にしわ寄せが出るケースが目立ちます。
2.価格帯はローコストではない
公式FAQの坪単価65万円〜は、照明・屋外給排水・外構工事を含む案内です。SUUMO参考価格は78.9〜113.4万円/坪と中〜中の上のレンジに位置しており、ローコスト志向の方には総額が高く感じられる可能性があります。
価格に対する納得感は、含まれる性能と提案で判断する必要があります。全棟気密測定、ダブル断熱、屋根断熱320mm以上、設計士との直接相談、自然素材の造作提案を加味すると、価格帯としては妥当な範囲ですが、純粋に建物予算を抑えたい方には適合しません。私の業界経験では、初期費用を切り詰めた住宅ほど10年後の光熱費・修繕費で逆転されるケースが多く、長期コストで損益分岐を見直す姿勢が大切です。
3.長期保証情報が公開範囲では限定的
構造耐力上主要な部分と雨水侵入を防止する部分の10年保証、全棟まもりすまい保険加入、1年目・2年目の無料アフターメンテナンスは公式FAQで案内されています。一方で、30年・60年級の延長保証スキーム、24時間365日窓口、設備保証の対象と期間、地盤保証の上限金額といった細部は、公式サイトの公開範囲では細かな刻みまで読み取りにくくなっています。
業界の実態として、地域工務店では大手のような長期パッケージ保証ではなく、10年ごとの有償延長や個別対応で運用するケースが多くあります。長期居住の安心材料を重視する方は、契約書と保証約款で書面確認するのが確実です。私がアドバイスする際には、「保証期間の長さ」よりも「実際に駆け付けてくれる体制があるか」「修繕費の負担区分が明確か」を必ず文書で確かめるよう伝えています。
STV興発が向いている人
STV興発の強みを十分に活かせる方は、以下のような特徴を持っています。
札幌市近郊で建てたい人
公式FAQで施工エリアは札幌市近郊と案内されており、札幌の気候、地盤、行政手続き、土地相場に精通した地域提案を受けられます。土地探しから相談できる体制があるため、これから土地を決める方も建てる土地が決まっている方も、エリア事情を踏まえた具体的な提案が受けやすくなります。
札幌圏内での土地候補がある程度絞れている方、地域認知のある会社で建てたい方には、STV興発のグループ体制と60年以上の継続性が安心材料として機能します。
高気密・高断熱を重視する人
C値0.3〜0.4㎠/㎡、全棟気密測定、ダブル断熱、屋根断熱320mm以上、基礎外断熱という寒冷地仕様を、設計値ではなく実測値で確認できる体制を持つ会社は、北海道の中堅住宅会社の中でも限られています。光熱費を抑えたい方、ヒートショックを避けたい家族構成の方、結露やコールドドラフトに悩んだ経験のある方にとって、性能の根拠が数値で残るのは大きな価値です。
木質感・自然素材・造作家具を好む人
公式お客様の声では、無垢床、造作テレビボード、造作本棚、造作キッチン収納、木の質感を活かしたLDKなど、自然素材と造作の事例が複数掲載されています。規格仕様の見栄えではなく、生活と素材を一体に考えた内装提案を受けたい方に向いています。
設計士と近い距離で相談したい人
営業担当を介してから設計士に話が下りる運用ではなく、設計士が初期から打ち合わせに同席するスタイルです。要望の量より優先順位を伝えるのが上手な方、図面の細部まで打ち合わせしたい方、家づくりを家族の共同プロジェクトとして楽しみたい方にとっては、提案のテンポと密度が両立する体制が魅力になります。
STV興発をおすすめできない人
一方で、以下のような方には、STV興発が最適な選択肢とは言えない可能性があります。
札幌圏外で建てたい人
施工エリアは札幌市近郊が中心で、北海道全域や道外には対応していません。土地候補が札幌圏外にある場合は、STV興発を候補から外す判断になります。エリア事情に強い別の地域工務店や、全国対応のハウスメーカーを並行検討する流れが現実的です。
できるだけ安さを最優先にしたい人
SUUMO参考価格78.9〜113.4万円/坪は、ローコスト系の坪50〜60万円台と比較すると総額で大きな差が出ます。性能・デザイン・自由設計よりも、シンプルな企画住宅で建物予算を抑えたい方には、価格帯が合いません。
ローコスト系の選択肢と並行して見る場合は、本体価格だけでなく、光熱費・修繕費・性能差を10年単位でシミュレーションしたうえで判断するのが、後悔を減らすコツです。
長期保証や24時間サポートを重視する人
10年保証+まもりすまい保険+1・2年点検という案内に対して、30年・60年級の延長保証パッケージや24時間365日窓口を求める方は、公式サイトの公開範囲では細部まで確認しにくいため、不安が残るかもしれません。契約書で書面確認はできますが、最初から長期パッケージを謳う大手メーカーと比較すると見え方が違います。
標準仕様を完全公開している会社を選びたい人
STV興発は自由設計を軸にしているため、サッシ・ガラス、太陽光・蓄電池の標準/オプション区分、設備保証の対象、第一種換気か第三種換気かといった細部が、公式サイトの公開範囲では一覧化されていません。打ち合わせで個別に詰めていく流れになるため、ホームページ上で標準仕様を網羅的に見比べたい方には情報量が物足りなく感じる可能性があります。
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ここからはSTV興発に関するQ&Aを紹介します。
Q. STV興発の坪単価はいくらですか?
A. 公式FAQではおおよそ65万円〜と案内されています。これは照明・屋外給排水・外構工事を含む坪単価目安で、仕様により変動します。SUUMOの参考価格は税込参考で78.9〜113.4万円/坪と示されており、前提条件が異なるため両者には差があります。総額で比較する際は、本体価格・付帯工事・諸経費・外構・登記費用までを1枚の表にまとめて、同条件で他社と並べると判断しやすくなります。
Q. STV興発の施工エリアはどこですか?
A. 公式FAQでは札幌市近郊と案内されています。SUUMOでは札幌市、小樽市、岩見沢市、千歳市、石狩市など、札幌中心部から車で1時間程度のエリアが掲載されています。「きた住まいる」ではこれに加えて江別市、北広島市、石狩郡当別町も確認できます。北海道全域や道外には対応していないため、土地候補の住所で対応可否を最初に確認するのが効率的です。
Q. STV興発の住宅性能はどのくらいですか?
A. 新在来木造構法、ダブル断熱、屋根断熱320mm以上、外壁通気層、基礎外断熱が基本性能として公式サイトで明記されています。気密性能は2000年から全棟気密測定を継続しており、C値は全棟0.3〜0.4㎠/㎡、2017年実測平均0.4㎠/㎡程度と公表されています。モデルハウスSA-RI-TO-JIではUA値0.27W/㎡・K、断熱等級6、耐震等級2、制震ダンパー搭載という高仕様の構成です。
Q. STV興発の保証期間は?
A. 構造耐力上主要な部分と雨水の侵入を防止する部分は10年保証で、住宅瑕疵担保責任保険として全棟まもりすまい保険に加入しています。引き渡し後は1年目・2年目の無料アフターメンテナンスが用意されています。10年以降の延長保証や24時間窓口、設備保証、地盤保証の上限などは契約書と保証約款で書面確認しておくと安心です。
Q. STV興発は土地探しもできますか?
A. 公式FAQで土地探しの相談に応じると案内されています。公式サイトには「グリーンタウン上篠路」「グリーンタウン芸術の森」などの宅地販売情報も掲載されており、自社で扱う土地と外部仲介の土地の両方から候補を提示してもらう流れが組めます。土地・建物・ローンを同じ窓口で一体相談できるのは、初めての注文住宅では時間と認識ズレを減らせる利点があります。
Q. STV興発は平屋や二世帯住宅にも対応できますか?
A. 公式FAQで商品別の対応可否は明記されていませんが、自由設計の施工事例が複数あり、公式お客様の声では準二世帯に配慮した住まいや、平屋風の設計事例も紹介されています。希望する間取りや家族構成について、初回相談で具体的な希望を伝えれば、対応可否と提案の方向性を一緒に確認できます。
Q. STV興発は高いですか?
A. 公式坪単価は65万円〜で、SUUMOの参考価格は78.9〜113.4万円/坪です。札幌圏の高断熱・高気密、自然素材、自由設計、造作家具提案を重視する会社のため、ローコスト系と比較すると総額が上がる可能性はあります。一方で、全棟気密測定や寒冷地仕様の断熱が標準で組み込まれているため、光熱費とメンテナンス費を含めた長期コストで比較すると、価格に対する納得感は得やすい構造です。
まとめ
STV興発は、新在来木造構法をベースにしたダブル断熱と全棟気密測定、設計士と直接相談できる自由設計を採用し、札幌圏で寒冷地仕様の家づくりと内装のオリジナリティを両立できる地域型ハウスメーカーです。
坪単価は公式FAQで65万円〜、SUUMO参考で78.9〜113.4万円/坪と中〜中の上のレンジでありながら、C値0.3〜0.4㎠/㎡の実測値、屋根断熱320mm以上、基礎外断熱、全棟構造計算といった性能の根拠を数値で公開しています。長期居住では、ダブル断熱・全棟気密測定・屋根断熱320mm以上といった寒冷地仕様によって、光熱費とメンテナンス費を抑えやすい構造になっています。1963年設立、1982年からのハウジング部運営、STVグループという地域認知や、土地探し・ローン相談・宅地販売まで一体で相談できる体制も魅力です。標準仕様の細部、最長延長保証、24時間窓口といった項目については契約書での書面確認が前提になりますが、坪単価の内訳を丁寧に整理し、希望を明確に伝えることで、納得感のある家づくりにつながるでしょう。
札幌近郊で寒冷地仕様の高性能住宅と自由設計を組み合わせた家づくりを検討されている方は、STV興発のモデルハウス「SA-RI-TO-JI」を訪れ、UA値0.27W/㎡・Kクラスの体感と、自然素材・造作家具を活かした空間設計を、実物で確かめてみる価値があります。
STV興発以外にも、札幌圏では豊栄建設、北海道セキスイハイム、ミサワホーム北海道、ジョンソンホームズ、土屋ホームなども選択肢に挙がります。性能・デザイン・保証・価格を同じ条件で並べて比較することで、より自分たちに合った住まいのパートナーが見つかるはずです。





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