学歴社会と言われる日本で「どのくらいの人あが今の自分に満足しているのだろう?」
「もっと勉強しておけば良かったと思っている人はどの程度いるのだろう」と思っている方もいるのではないでしょうか。
「あの時もっと勉強しておけば…」そう思ったことはありませんか? 学生時代に戻れるなら、もっと勉強に励みたいと考える人は、一体どのくらいいるのでしょうか?
調査概要
調査対象:10代から60代以上までの人
調査期間:2024年8月2日〜8月16日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性 324人/男性 176人)
回答者の年齢:10代1.2%、20代21.6%、30代34.2%、40代24.4%、50代12.8%、60代以上5.8%
調査結果サマリー
・自分への満足度は最終学歴によって緩やかに変化
・もっと勉強しておけば良かったと思っている人は8割以上
・9割以上の人が「勉強は人生において重要」だと回答
自分への満足度は最終学歴によって緩やかに変化
10代から60代以上までの回答者500人に「今の自分への満足度」について聞いたところ、「ある程度満足」が33.4%で1位、「あまり満足していない」が25.8%で2位、「どちらとも言えない」が22%という結果になりました。
一方、「とても満足」と「ある程度満足」を合わせると38.6%、「全く満足していない」と「あまり満足していない」を合わせると39.4%という結果に。差はわずか0.8%で、自分に満足している人と満足していない人がほぼ同じくらいの割合でいることがわかります。
また、最終学歴別に今の自分への満足度を見てみたところ、高学歴になるほど緩やかに満足度が上昇していることがわかります。逆に、不満度は下がる傾向にあり、学歴がある程度自分への満足度に貢献する要因になっていると考えられます。
もっと勉強しておけば良かったと思っている人は8割以上
続いて、「もっと勉強しておけば良かったと思うことがあるか」について聞いたところ、「はい」が85.6%、「いいえ」が14.4%という結果になりました。8割以上の人が、人生のどこかの地点で「もっと勉強しておけば良かった」と感じる場面に遭遇した経験を持っていることがわかります。
また、最終学歴別に「もっと勉強しておけば良かった」と思っている人の割合を分析したところ、中学校卒業者では100%なのに対し、大学院卒業者では78%だということがわかりました。いずれも高い傾向にありますが、学校に通った年数の違いによって差が現れています。
9割以上の人が「勉強は人生において重要」だと回答
最後に、「勉強が人生においてどのくらい重要か」について聞いたところ、「非常に重要」と答えた人が46.6%、「ある程度重要」と答えた人が50.2%、「あまり重要ではない」と答えた人が3.2%という結果になりました。95%以上の人が勉強を重要視していることがわかります。
また、勉強が重要と答えた人からは「履歴書などに学歴は記入しなくてはならないので、高校中退の私としては恥ずかしい思いをする事もありました。今は大人になってから勉強をする人や会社も学歴だけで見てない場合も多いかとも思いますが、就職に関係なくとも自分自身人並みの教養は必要だったなと思うことがあります。ただ今は多様性の時代なので学歴も関係なく色んな方法で社会に貢献できる時代になっているかなとは思います。(50代女性)」や「私は高卒で、現在普通のパート主婦です。昔なら女性は寿退社が当たり前でしたが、今は逆にありえない時代。女性こそ学歴が必要です。女性が働くと子どもが産まれない少子化が云々と言う人がいると思いますが、それよりも学歴を選んだ方が良いと思う。大学生活でしか経験できないこともあるはず。高卒だとできない仕事やとれない資格があるのが現実です。(40代女性)」といった声が。
一方、「あまり重要ではない」と答えた人からは「正直、基礎さえできていれば大学教育の勉強はそれ以後の人生(特に就職)には関係ないと思います。学歴重視はありますが、わたしのように公立大学を出て大学院に行っても、例えば卒業するための論文と就職活動が両立できないような体力や要領の良さがない人間は正社員にはなれません。またそれができても文系か理系かで大きく違うという側面もあります。(40代女性)」や「学歴の前に大事な事があると思います。自分は大学中退なのですが、人間関係がうまくいかずつまづいてしまいました。いくらいい大学を卒業できたとしても人間関係をうまく構築できなければ意味ないと思います。学歴はそういった人として当たり前のことが出来きる人にとっては、有利にははたらくとおもいますが、その程度だとおもいます。(50代男性)」といった声が上がっています。
まとめ
調査の結果、「自分への満足度」は最終学歴が高いほど緩やかながら上昇傾向にあることがわかりました。学歴社会の日本では、いまだに学歴によって待遇に差があり、社会の仕組みに翻弄されている人が多いことがわかります。
また、「もっと勉強しておけば良かった」と思っている人は全体の8割以上にのぼり、学歴に関係なく自分には勉強が必要だと考えている人が多いとわかります。ただ、最終学歴別に見てみると、もっと勉強をしておけば良かったと思っている人の割合には微妙に差があり、学校に通っていた年数が少ないほど、後悔の声が大きくなる傾向にあります。
最後に、「勉強が人生において重要かどうか」の質問に対し、9割以上の人が「重要」と回答。自らがこれまで学歴社会で生きて苦労した経験から、このような回答をしている人が多いことがわかりました。一方で、学歴はあるものの自分のコミュニケーション能力や適応力の低さに悩む声もあり、学歴が全てではないとも言えそうです。