食品の高騰が続く現在、不動産価格も同様に上昇を続けています。不動産の購入を検討していた方の中には、
いつまでこの高騰が続くのか不安に思っている方もいるのではないでしょうか?
今回10代から60代以上までの546人を対象に「今後も不動産価格は高騰すると思うか」についてアンケートを実施しました。
近年、上昇傾向にある不動産価格。果たして、この流れは今後も続くのでしょうか? 多くの人が関心を持つ不動産価格の動向について、人々の見解を探ってみましょう。
調査概要
調査対象:10代から60代以上までの人
調査期間:2024年7月26日〜9月21日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:546人(女性 343人/男性 203人)
回答者の年齢:10代2.4%、20代20.1%、30代34%、40代25%、50代12.1%、60代以上6.6%
調査結果サマリー
・現在の不動産価格を高いと思っている人は約9割
・不動産価格が上昇を続けると予想した人が全体の8割弱
・不動産価格の変動に影響を及ぼす要素と考えられるもの1位は「物価上昇」
現在の不動産価格を高いと思っている人は約9割
10代から60代以上までの回答者546人に「現在の日本の不動産価格が高いと思うか」について聞いたところ、「高すぎる」と答えた人は204人(37.4%)、「やや高い」と答えた人は282人(51.6%)、「適正」と答えた人は48人(8.8%)という結果になりました。「やや安い」と「安すぎる」と答えた人は合わせても全体のわずか2.2%で、約9割の人が不動産価格が高いと思っていることがわかります。
また、住居形態別に日本の不動産価格が高いと思っている人の割合を分析したところ、賃貸と持ち家ではあまり差がないことがわかりました。ただ、持ち家の人の方が現在の価格を適正だと捉えている割合が若干多く、上昇を続ける不動産価格を第3者的視点から捉えていることがうかがえます。
不動産価格が上昇を続けると予想した人が全体の8割弱
続いて、「今後3年間で不動産価格がどのように変化していくと思うか」について聞いたところ、「1〜5%上昇する」と答えた人が57.1%、「5%以上上昇する」と答えた人が21.1%、「あまり変わらない」が15.2%という結果になりました。上昇すると答えた人は全体の8割弱にのぼります。
また、世代別に「今後3年間の不動産価格の予想」を分類してみると、どの世代でも「1〜5%上昇する」が一番多い結果になりました。ただ、その割合にはバラツキがあり、40代が64%だったのに対し、10代は39%という結果に。実際に家の購入を検討している世代ほど、不動産価格の上昇を予想していることがわかります。
不動産価格の変動に影響を及ぼす要素と考えられるもの1位は「物価上昇」
最後に、「不動産価格の変動で最も影響を及ぼす要素」について聞いたところ、1位が「物価上昇」で37.2%、2位が「建築資材価格」で17.4%、3位が「金利動向」で16.3%という結果になりました。あらゆる物の価格が高騰している現状を見て不動産価格の上昇の継続を推測している人が多いことがわかります。
また、実際に不動産の購入を検討している人からは「実際に現在購入しようと考えているところも、土地代が急激に高騰した為候補から外れそうです。震災で被害等があった地域の周りは競売にかけられているがかなりの高価格で売れるとのことです。不動産価格はどの地域においても高騰していると感じます。(20代女性)」や「将来は持ち家を建てたいという夢を持って、自分なりに少しずつ貯金を貯めてきたのですが、こうも物価上昇が続いていると、いくらお金を貯めても家は建てられないのではないかと、心が折れかけてしまっているところです。(30代男性)」といった声が上がっています。
物価上昇や現在の経済状況に対し「都市部では土地が少なく、狭小地でも値段がとても上がっています。政府の補助金に関しても一般住宅には出なくなり、高性能住宅のみになったので、ますます建築費も高くなっており、これから家を待てるのは富裕層のみになるのではと思います。(30代女性)」や「やはり、現在の不動産価格は過去と比較してもずいぶん高くなっているといえますし、昨今の物価高に引き続き、不動産価格についてもどんどん上がっていくことが予想されます。政府はそれに従って賃金を大幅にあげるべきではないでしょうか(20代男性)」などの声も上がっており、何かしらの対策が政治に求められています。
まとめ
調査の結果、現在の不動産価格を高いと思っている人が約9割いることがわかりました。安いと思っている人は2.2%しかおらず、多くの人が現在の不動産価格に不満を持っていることがわかります。
また、今後3年間の不動産価格の変動について予想を聞いたところ、上昇を続けると予想した人が全体の8割弱に及びました。不動産の購入を検討していた人たちからは、「高騰しすぎて買えなくなってしまった」といった声も上がっています。
最後に、不動産価格の変動に影響を及ぼす要素と考えられるものについて聞いたところ、1位は「物価上昇」という結果になりました。他に建築資材の価格や金利動向、経済状況などが上位に上がっていましたが、どれを選んだ人からも政治に何かしらのアクションを求める声が上がっています。今後も高騰が続く場合には、政治による何かしらの対応を求める声が増えていくことが予想されます。
AZWAYでは、「インターネットを通して誰かの暮らしを豊かに」を企業理念にライフスタイルに関するメディアの運営、及び不動産仲介事業を展開しております