古河林業の評判は「ひどい」「寒い」?国産材の家の口コミ123件を独自調査【2026年】

Uncategorized

古河林業は、自分の山から切り出した木で家を建てている会社です。秋田・宮城・三重に6,460ヘクタールの森を持ち、柱や梁といった構造材は国産材だけを使います。一方、社名を検索すると検索候補に「ひどい」や「寒い」が並びます。木の家に惹かれて調べ始めた方ほど、この2つの言葉は気になるはずです。

幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートに加え、住宅会社に関する独自の口コミ調査を行っています。価格・性能・保証・登記については、公式サイトと公的な記録で確認しています。

結論として、古河林業は、木の質感を重視して一から間取りを設計したい方には検討する価値のある会社です。設計と建設の住宅性能評価書を全棟で取得していて、構造躯体の保証は条件を満たせば最長50年になります。ただし坪単価が公表されていないので、総額の見通しは早い段階で立てる必要があります。断熱の数値も「高付加価値仕様」として示されているもので、標準仕様の数値ではありません。

この記事でわかること

  • 「ひどい」「寒い」と検索されるのは、何が理由なのか
  • 口コミ123件を話題別に分けると、どこに集まったのか
  • 「国産材100%」とは、家のどこまでを指すのか
  • 自社の山はどこに、どれだけあるのか
  • 坪単価が公表されていない中で、総額をどう確かめるか
  • UA値0.35という数値が、どの仕様のものなのか
  • 保証が最長50年になる条件と、無料点検が続く年数
  • 公式サイトで確認できなかった項目は何か
家づくりのポイントを案内する建築士風のイラスト

まずはここに注目

住宅展示場へ行く前に、資料を集めて比較しておきましょう

詳しい内容を見ていく前に、ひとつだけ。建てる土地に対応した住宅会社の資料は、展示場へ行く前に集めておいてください。

住宅展示場へ行く前に、複数社のカタログを比較する理由を示した図解

一社ずつ調べるのは手間がかかります。条件に合う会社の資料をまとめて請求できるサービスを使うのが早いです。

資料を先に集めておくメリット

家づくりは一生に一度の大きな買い物です。

複数社を並べて見られる
1社だけで決めずに済む
数百万円の差に気づける
工務店もメーカーも見られる

カタログ請求なら、この4つを一度にまとめて用意できます。

目的で選ぶ3サービス

予算を抑えて探したい

LIFULL HOME'S

LIFULL HOME'S ローコスト住宅カタログ一括請求無料で住宅カタログを取り寄せる

地域の工務店も見たい

SUUMO

SUUMO 注文住宅の工務店資料請求無料で工務店・メーカーの資料を見る

相談しながら決めたい

HOME4U 家づくりのとびら

HOME4U 家づくりのとびら 無料家づくりプラン無料で家づくりプランを相談する

どれも無料で使えます。迷うなら、地域の工務店とハウスメーカーのようにタイプの違う2つを組み合わせておくと、価格や得意分野の違いが見えて候補を広げやすくなります。まずは気になったものから資料を集めてみてください。

この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、価格や保証にかかわる記載と法人の情報を、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年8月7日)

  1. 古河林業の口コミで多かったのは、住宅性能と設備の話題
    1. 良い評価で目立ったのは、木の質感と設計の自由度
    2. 気になる評価は、住宅性能と価格、点検のあとの対応に分かれた
  2. 「ひどい」「寒い」と検索されるのはなぜか
  3. 古河林業はどんな会社か。読み方と成り立ち
  4. 自社の山6,460ヘクタールと、国産材の使い方
    1. 山は秋田・宮城・三重の3か所にある
    2. 「国産材100%」が指しているのは構造材と端柄材
  5. 商品はカスタムオーダーと完全自由設計の2本立て
  6. 価格。坪単価は公表されていない
  7. 構造と耐震はどうなっているか
    1. 耐震等級は「取得」と書かれているが、全棟とは書かれていない
  8. 断熱と換気。数値は「高付加価値仕様」のもの
    1. C値と断熱材の厚みは、確認した公式ページに記載がなかった
  9. 品質管理と検査体制
  10. 保証と点検。最長50年になる条件
  11. 建てられる地域と展示場
  12. 古河林業を選ぶ理由になりそうな点
  13. 契約前に確かめておきたいこと
  14. 古河林業が向いている人、慎重に考えたい人
    1. 向いている方
    2. 慎重に考えたい方
  15. よくある質問
    1. 古河林業は何と読みますか
    2. 古河林業の坪単価はいくらですか
    3. 「国産材100%」は家のどこまでですか
    4. 古河林業の家は寒いですか
    5. 耐震等級はいくつですか
    6. 保証は何年ですか
    7. 古河グループとはどういう関係ですか
    8. どの地域で建てられますか
  16. まとめ

古河林業の口コミで多かったのは、住宅性能と設備の話題

古河林業について編集部が進めた調査の流れを、三つの段階に分けて描いた図。図の見出しは「編集部が調べた3つの段階」。第一の段階は公開されていた投稿を集めることで、口コミ・体験談を123件と書かれている。第二の段階は7つの話題に分けることで、話題ごとに件数を集計したと書かれている。第三の段階は公式情報と公的記録で照らすことで、価格・性能・保証・登記を確認したと書かれている。右下に確認日2026年8月7日とある。
公開されていた投稿123件を集め、話題別に分け、公式情報と公的記録で照らすという順で進めました。

編集部が2026年8月に調べた口コミ123件を7つの話題に分けたところ、いちばん多かったのは住宅性能・設備の35件でした。次が間取り・デザイン・物件選びの25件、その次が価格・費用の20件です。木の家として選ばれている会社なので、断熱や木の質感に話が集まりました。

話題 件数
住宅性能・設備 35件
間取り・デザイン・物件選び 25件
価格・費用 20件
打ち合わせ・担当者・契約 19件
施工品質・引き渡し 13件
エリア・店舗とモデルハウス 7件
保証・アフター・点検 4件
合計 123件

この123という数字の性質を先にお伝えします。

古河林業にふれた口コミ123件を、話題別の件数として並べた横棒グラフ。住宅性能・設備が35件、間取り・デザイン・物件選びが25件、価格・費用が20件、打ち合わせ・担当者・契約が19件、施工品質・引き渡しが13件、エリア・店舗とモデルハウスが7件、保証・アフター・点検が4件。七本を足すと123件になる。いちばん長い住宅性能・設備の棒だけ色を変えてある。割合は描かれていない。確認日は2026年8月7日。
横棒の長さは、その話題にふれた投稿の件数です。いちばん長いのは住宅性能・設備の35件でした。

数えているのは投稿の件数であって、人数ではありません。ひとりが打ち合わせ中と入居後に別々の投稿をすれば2件になりますから、古河林業で家を建てた人が123人いるという意味ではないのです。施主に直接たずねたアンケートの結果でもありません。

集め方にも限りがあります。投稿を無作為に選んだわけではありませんし、公開されているものを全部拾えたわけでもありません。ですから、世の中でどちらの意見が多いかを表す数字としては読めません。投稿先の名前は総称にとどめます。この記事に出てくる価格や性能の数値は口コミからではなく、公式サイトと公的な記録から取ったものです。

投稿の性質そのものにも偏りがあります。書き込まれるのはひとりひとりの体験で、強く満足した人と強く不満を持った人のほうが筆を取りやすいものです。担当した設計士や展示場によって受ける印象は変わりますし、何年か前の投稿に書かれた仕様が、いまも同じとは限りません。

調子の内訳は、良い評価が56件、どちらとも言い切れないものが35件、気になる評価が32件でした。書き込まれた場所は住宅系の掲示板が60件、個人ブログが44件、SNSが17件、口コミサイトが2件です。掲示板と個人ブログに偏っている点も、読むときの前提になります。

良い評価で目立ったのは、木の質感と設計の自由度

古河林業をめぐる口コミ123件について、どこに書かれていたかと、どんな調子だったかを二つの側から示した図。書かれていた場所は、口コミサイトが2件、住宅系の掲示板が60件、SNSが17件、個人ブログが44件。投稿の調子は、良い評価が56件、どちらとも言い切れないものが35件、気になる評価が32件。どちらの分け方でも合計は123件になる。割合は描かれていない。確認日は2026年8月7日。
123件がどこに書き込まれ、どんな調子だったのかを二つの側から数えました。掲示板と個人ブログに偏っています。

いちばん多かった住宅性能・設備の話題では、良い評価が17件ありました。建てた人が断熱を増やしたあとの冬の暖かさと光熱費の抑えられ方を評価した投稿があり、別の投稿では断熱を増やしたあとの夏の室温と漆喰壁を評価していました。

間取り・デザインの話題は良い評価が14件で、気になる評価は2件でした。入居して半年の施主が、複数の案を比較できたことと設計の自由度、仕上がりを評価していました。完全自由設計を掲げている会社なので、ここは期待どおりだったという投稿が多く見られます。

打ち合わせについては、建て替えから8年たった施主が、高い天井と設計の打ち合わせ、変更への対応に満足したと書いていました。施工については、引き渡し直後の施主が価格と自社林の木を使った構造、大工の仕事に満足したという投稿もありました。

気になる評価は、住宅性能と価格、点検のあとの対応に分かれた

気になる評価32件を話題別に見ると、いちばん多いのは住宅性能・設備の11件です。次が価格・費用の6件、その次が保証・アフター・点検の4件でした。

価格・費用の6件を見ると、検討者が約200万円の値引きのあとも総額は高いと感じたと書いた投稿があり、打ち合わせ中の別の検討者は断熱・屋根・外壁の見積もりの内訳が足りないことを気にしていました。ただし同じ話題の良い評価も7件あり、不要な項目を外せる仕様の選び方と設備の見積もりの分かりやすさを評価した投稿も出ています。見積もりの出し方は担当者によって差が出やすい部分です。

契約に関しては、申込金20万円が返金されない条件と、詳細な見積もりが出る時期を気にしている投稿がありました。申込金の扱いは会社ごとに違いますし、金額も返金の条件も契約書に書かれます。この点は最初の面談で聞いておけば済みます。

住宅性能では、秋田杉で建てた施主が期待していた木の香りを感じにくかったと書いていました。木の香りは樹種や乾燥のさせ方、時間の経過で変わります。展示場や完成見学会で実際に嗅いでみるほうが確かです。

もうひとつ、率直にお伝えしておきたい点があります。保証・アフター・点検の話題は4件で、その4件すべてが気になる評価でした。入居して約2年の施主が住み心地は評価しつつ点検のあとの補修が遅れたことを書いていて、別の施主は半年点検で指摘した箇所が半年たっても直っていないと書いています。

この4件は123件のうちの4件で、この話題の投稿そのものが少ない点は押さえておく必要があります。無作為に集めた数字ではないので、4件を会社全体の評価にはできません。公式サイトには引き渡し後の24時間コールシステムと、専任スタッフによる無料点検の仕組みが書かれています。とはいえ投稿された不満が軽くなるわけではありません。点検の日程表と、指摘した箇所をいつまでに直すのかを、契約前に書面で確認しておいてください。

気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう

口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。

「ひどい」「寒い」と検索されるのはなぜか

まず前提から。検索候補に並ぶ言葉は、その語で調べた人がいたという記録にすぎません。会社に何かがあったことの証明ではないのです。この会社の検索候補を実際に測ってみると、いちばん多く出てきたのは「読み方」でした。社名を何と読むのかという段階で、多くの人が立ち止まっているわけです。

「寒い」については、口コミ123件の中に断熱や室温にふれた投稿が11件ありました。内容は分かれています。断熱を増やしたあとは冬も暖かく光熱費も抑えられたという投稿がある一方、冬の朝は室内も冷えるので床暖房が必要だと感じたという投稿もありました。UA値0.4台と光熱費を評価しながら、窓際と床の冷えについても書いている投稿もあります。

分かれる理由は、断熱をどこまで入れるかが家によって違うところにあります。公式が数値として掲げているのは上位の仕様のもので、すべての家がその性能になるわけではありません。仕様の中身は断熱の章で詳しく書きます。

会社が現に存在して営業しているかどうかは、公的な記録で確かめられます。古河林業株式会社の法人番号は7010001089422で、国税庁の法人番号情報にもとづくデータベースで現在の商号と本店を確認できました。登記記録の閉鎖を示す表示はありません。日本年金機構の厚生年金の適用事業所としても、本社と七ヶ宿林業所、阿仁林業所の3か所が掲載されていて、いずれも全喪年月日の表示はありませんでした。

直近の営業の証跡もあります。2026年7月には横浜、新川崎、海老名で構造・完成現場見学会が告知され、6月には文京区本郷で完成現場見学会が行われています。上尾展示場ではイベントも開かれました。

いっぽうで、確認できなかったこともあります。売上高、経常利益、純資産は、官報や電子公告を含めて見つけられませんでした。公告が一件もないという意味ではなく、公開されている範囲では見つからなかった、ということです。

古河林業はどんな会社か。読み方と成り立ち

社名は「ふるかわりんぎょう」と読みます。検索候補で最も多く出た語が「読み方」だったので、先にお伝えしておきます。「こが」ではありません。

創業は明治8年、1875年です。2025年に創業150周年を迎えました。ただし最初から住宅を建てていたわけではありません。1885年に鉱山備林の伐採跡地で植林を始めたのが林業としての出発点で、住宅事業を始めたのは1973年です。会社の歴史は150年、家づくりの歴史は50年あまり、と分けて理解しておくと実績の話が正確になります。

沿革をたどると、1929年に合名会社古河林業部として独立し、1951年に古河林業合資会社、1967年に古河林業株式会社となりました。1990年には秋田県北秋田市にプレカット工場を設立し、2008年に三重県大紀町の山林を取得しています。本社は2021年に千代田区丸の内から大手町の常盤橋タワーへ移りました。

本店は東京都千代田区大手町2丁目6番4号、法人番号は7010001089422です。代表取締役社長は古河潤一。資本金は1億円で、従業員は2025年10月現在で260人、連結ベースの人数です。

公式サイトは、古河グループの中核企業だと説明しています。ここで気をつけたいのは、グループの他の会社は別の法人だという点です。名前が似ている上場企業がいくつかありますが、それらの株価や業績、評判は古河林業の話ではありません。公式の会社概要には関連会社が2社挙げられていて、公式サイトはこの2社を100%子会社だと説明しています。いずれも古河林業とは別の法人です。

なお古河林業自身が株式を上場しているかどうかは、公開されている情報では確認できませんでした。

もうひとつ、社名と紛らわしいものがあります。同じ「古河」という漢字でも、関東には「こが」と読む地名があります。検索すると、その地域の関係のない事業者が混ざることがあるので、区別しておいてください。

自社の山6,460ヘクタールと、国産材の使い方

この会社のいちばんの特徴は、家に使う木を自分の山から出していることです。保有している森は2025年10月現在で6,460ヘクタール。公式サイトはこれを国土のおよそ6,000分の1にあたると説明しています。

山は秋田・宮城・三重の3か所にある

森は3か所に分かれています。面積の内訳は次のとおりです。

林業所 所在地 面積
阿仁林業所 秋田県北秋田市阿仁銀山字下新町119-6 4,370.83ヘクタール
七ヶ宿林業所 宮城県刈田郡七ヶ宿町諏訪原8 1,521.14ヘクタール
三重林業所 三重県度会郡大紀町大内山130 568.56ヘクタール

いちばん大きいのが秋田の阿仁です。人工林が約半分で、スギ、カラマツ、アカマツ、ケヤキを植えています。天然林にはブナ、ナラ、カンバ類などがあり、約9割が保安林です。年間およそ5,000立方メートルを素材として生産し、秋田スギの育苗を中心とする苗畑事業も行っています。

宮城の七ヶ宿は、森林経営計画にもとづいて、植えた木の成長量に見合う量だけを伐るという管理をしています。公式サイトは、大面積の皆伐を避けて広葉樹を残す方針だと説明しています。年間の素材生産量はおよそ2,500立方メートルです。三重は植えたスギとヒノキが80%を占め、その約半分が50年生以下。密植、下刈り、枝打ち、間伐を行っています。

切り出した木は、秋田県北秋田市のプレカット工場へ運ばれます。全自動の機械で構造材を加工し、安定した供給につなげていると公式サイトは説明しています。

「国産材100%」が指しているのは構造材と端柄材

ここは誤解しやすいところなので、はっきり書いておきます。公式サイトが「100%国産材」としている範囲は、柱・梁・土台、細部材、下地を含む構造材と端柄材です。内装材や建具まで100%国産材だという記載ではありません。

家の骨組みは国産材でそろえる、という意味に受け取るのが正確です。床材や建具、造作材に何を使うかは、仕様の打ち合わせで決めることになります。無垢の床にしたい、この部屋は国産材で統一したいといった希望があるなら、見積もりの段階で伝えて確かめてください。

どの部位にどの木を使うかも公式に出ています。

部位 使う木
秋田杉
土台 伊勢ヒノキ または 青森ヒバ
梁・桁 北海道産・岩手県産のカラマツ

土台に伊勢ヒノキと青森ヒバを使う理由として、公式サイトは腐りにくさと水への強さ、それにシロアリへの強さを挙げています。伊勢ヒノキについては乾燥率15%以下という表記もあります。

柱、梁、土台はいずれも4寸、12センチの太さです。一般的な3.5寸より太く、構造の強さにも関わってきます。

森の認証としては、阿仁の山林が2025年にSGEC認証を取得しています。また2013年から、扱う丸太と原木、プレカット材を合法性と持続可能性が証明されたものに限り、合法木材事業者の認定を継続して取得しています。2019年には七ヶ宿林業所が全国林業経営推奨行事で農林水産大臣賞を受けました。

商品はカスタムオーダーと完全自由設計の2本立て

家の建て方は、一邸ごとの完全自由設計が基本です。間取りも性能も素材も、その家のために設計するという進め方になります。加えて、現行の新商品として2つの名前が公式サイトに出ています。

ひとつがSUMICOCOCHI(スミココチ)です。厳選した素材と仕様の中から選ぶカスタムオーダー住宅で、構造材には国産の木材を使い、無垢の床や漆喰などを提案すると説明されています。ゼロから決めるのは大変だけれど、既製のプランでは物足りない、という層に向けた形です。

もうひとつがコーチパネルです。こちらは商品というより部材で、ネオマフォームと国産材の枠材・面材を組み合わせた自社オリジナルのパネルです。枠材と面材には、自社の山から計画的に植えて伐った国産材を100%使っていると公式サイトに書かれています。断熱材と木を一体にした部材を自前で持っている点は、山を持っている会社らしい作り方だと言えます。

建てられる形も広めです。公式サイトは、戸建てのほかに平屋、長屋、賃貸併用住宅、店舗併用住宅を取扱の対象として掲げています。賃貸併用住宅については、自宅と賃貸部分を同じ建物に設け、建築士が一邸ごとに自由設計すると説明されています。土地の使い方から考えたい方には選択肢になります。

口コミでも、間取り・デザインの話題は良い評価が14件と多く、複数の案を比較できたことや設計の自由度を評価する投稿が並びました。一方で、素材と色の選択肢が多くて仕様を決めるのに迷ったという投稿もあります。自由度が高いということは、決めることが多いということでもあります。打ち合わせに使える時間を、あらかじめ見込んでおいてください。

価格。坪単価は公表されていない

価格は、この会社を検討するうえでいちばん情報が少ない部分です。坪単価も本体価格も、恒常的な価格帯も、公式サイトには書かれていません。公式サイトは、資金計画の段階で必要な工事項目を含む総額を確認する、という説明のしかたをしています。

検索すると坪単価の数字を挙げている記事が見つかりますが、それらは公式が出したものではありません。しかも記事によって挙げている金額が大きく違います。何を含んだ金額なのか、いつの時点のものなのかがそろっていないので、比較の材料にはなりません。

坪単価という指標そのものにも弱点があります。延床面積の取り方や、どこまでの工事を含めるかで金額が大きく動くためです。公表していないこと自体が不誠実だとは言えません。とはいえ、検討する側は何かの数字で比べる必要があります。

では何で比べるか。総額を費目でそろえるのがいちばん確実です。本体工事に加えて、付帯工事、屋外の給排水、地盤改良、外構工事、照明とカーテン、登記や住宅ローンの諸費用、火災保険、そして土地代。ここまでそろえば、坪単価がなくても他社と並べられます。

口コミでも価格の話は20件ありました。約200万円の値引きのあとも総額は高いと感じたという投稿があり、断熱・屋根・外壁の見積もりの内訳が足りないことを気にしている投稿もありました。一方で、不要な項目を外せる仕様の選び方と設備の見積もりの分かりやすさを評価した投稿もあります。内訳を出してもらえるかどうかで、印象がはっきり分かれています。

「一式」とだけ書かれた行が見積書にあったら、そこで止まってください。中身を分けて出してもらえば、どの工事にいくら乗っているのかが見えます。何にいくらかかるのかを説明するのは工事を請ける側の役目ですから、細かいことを言っていると思う必要はありません。

申込金についても触れておきます。口コミには、申込金20万円が返金されない条件を気にしている投稿がありました。申込金の額と、どういう場合に返ってくるのかは契約書に書かれます。金額を聞くと同時に、返金の条件も書面で確認しておきましょう。

ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。

まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。

構造と耐震はどうなっているか

構造は木造軸組工法です。ただし柱、梁、土台を4寸で組み、そこに45ミリ×105ミリの筋交いと国産の構造用パネルを併用しています。公式サイトはこれをモノコック構造と呼んでいます。柱と梁で支える軸組に、面で支える要素を足した形です。

基礎は高耐震ベタ基礎が標準仕様で、JIS認定工場のコンクリートを使うと説明されています。床については、910ミリ間隔の横架材と厚さ24ミリの国産構造用合板を組み合わせたスーパー格子床構造を採用していて、一般的な床構造と比べて約3倍の剛性があるとしています。

耐震等級は「取得」と書かれているが、全棟とは書かれていない

耐震等級について、公式サイトは第三者機関の評価として耐震等級3を取得していると説明しています。ただし全棟で取得している、あるいは標準仕様である、という書き方はしていません。ここは読み分けが必要な部分です。

実際、口コミにも「構造計算は追加費用だと説明された」ことに不安を感じたという検討者の投稿がありました。全棟で構造計算を行っているのか、どの方法で行うのかは公式サイトで確認できませんでした。制震装置についての記載も見当たりません。

自分のプランで耐震等級3を取得できるのか、そのために追加の費用がかかるのか、構造計算はどの方法で行うのか。この3つは打ち合わせの段階で聞いておきましょう。計算書をもらえるかどうかも一緒に確認しておくと、あとで他社と比べられます。

地盤については、測量会社と地盤調査会社を介して敷地の測量と地盤の強さを調べると公式に書かれています。ただし地盤保証の年数と上限額は公式サイトで確認できませんでした。

断熱と換気。数値は「高付加価値仕様」のもの

断熱の話に入る前に、いちばん大事な前提をお伝えします。公式サイトが示しているUA値約0.35という数値は「高付加価値仕様」として紹介されているもので、全棟の標準仕様ではありません。この区別を知らずに数値だけを見ると、実際の見積もりで話が食い違います。

その高付加価値仕様の中身は具体的です。屋根は屋根断熱と吹付発泡ウレタン、外壁は外張断熱と充填断熱の併用、基礎は内張断熱。外張に使う断熱材はネオマフォームで、熱伝導率は0.02W/(m・K)以下と記載されています。断熱の等級については、同社独自の表現として「断熱等級6+」という書き方をしています。

換気も同じです。ダクト式の第一種全熱交換換気が挙げられていますが、これも高付加価値仕様の説明の中に出てくるもので、全商品共通の標準仕様だという記載ではありません。全館空調や床暖房が標準なのかオプションなのかも、公式サイトでは確認できませんでした。

C値と断熱材の厚みは、確認した公式ページに記載がなかった

気密については、確認した公式の性能ページと商品ページにC値の記載を見つけられませんでした。全棟で気密測定を行っているかどうかの記載も同じです。断熱材の厚み、サッシとガラスの仕様、一次エネルギー消費量等級についても見当たりませんでした。

C値は現場の施工品質で変わる数値なので、公表している会社とそうでない会社の差が出やすい部分です。気密測定を行ってもらえるか、行う場合に実測値をもらえるかを、契約前に聞いておいてください。

口コミでも断熱の体感は分かれていました。断熱を増やしたと書いている人は冬も暖かく光熱費も抑えられたと投稿していて、別の投稿には冬の朝の冷えや窓際と床の冷えが書かれています。それぞれの家がどの仕様だったかまでは投稿から読み取れないので、原因を一つに決めることはできません。ただ、公式が示す数値が上位の仕様のものである以上、自分のプランがどの仕様なのかは確かめておく必要があります。

性能を他社と並べたいなら、要るのは自分の間取りで計算したUA値です。カタログに載っているモデルプランの数値は、実際に建てる家のものではありません。断熱材が何をどれだけ入るのか、窓とガラスは何を使うのか、気密測定はしてもらえるのか。この3つを書面にしてもらえば、他社の見積もりと同じ物差しで比べられます。

省エネへの取り組みとしては、ZEHとNearly ZEHの受注実績が公表されています。2020年度が11%、2021年度が12%、2022年度が17%、2023年度が27%、2024年度が35%、2025年度が49%。5年で4倍以上に伸びています。長期優良住宅については、基準を標準仕様で全てクリアしていると公式サイトに書かれています。ただし全棟が認定を取得しているという表現ではありません。

品質管理と検査体制

この会社が「全棟」とはっきり書いている項目があります。設計住宅性能評価書と建設住宅性能評価書を、全棟で取得しているという記載です。設計段階の評価と、工事中の検査を経た評価の両方を取っているという意味になります。

検査の流れも公式に説明があります。国土交通大臣に登録された第三者機関が図面を確認し、施工中は自社の監督が行う各検査に加えて、第三者機関が現場へ立ち入って検査します。ただし実施機関の名称、検査の回数、それぞれの時期については公式サイトで確認できませんでした。

現場の体制については、工事現場を自社の社員が一邸ごとに担当し、専属の大工が施工すると書かれています。口コミにも、担当した大工の丁寧な仕上げを評価する投稿や、大工の仕事に満足したという投稿がありました。

いっぽうで、施工品質・引き渡しの話題13件のうち4件は気になる評価でした。第三者検査の指摘のあとも対応が残ったという施主の投稿があり、着工から約1年たっても工事が終わっていないという投稿もありました。第三者検査があること自体は仕組みとして機能していますが、指摘のあとの是正がどう進むかは別の話です。

検査で指摘が出た場合、誰がいつまでに直すのか。この取り決めを契約前に確認しておくと、あとで困りません。

保証と点検。最長50年になる条件

古河林業について公式情報と公的記録で確認できた項目と、確認できなかった項目を左右に分けた図。確認できたのは、自社保有林6,460ヘクタールで内訳は阿仁4,370.83・七ヶ宿1,521.14・大紀568.56。国産材100%の範囲は柱・梁・土台などの構造材と端柄材。住宅性能評価書は設計と建設の両方を全棟取得。保証は構造躯体が条件を満たせば最長50年で、点検は40年後まで無料。ZEH・Nearly ZEHの受注実績は2025年度49%で、住宅事業の開始は1973年。確認した公式ページに記載がなかったのは、坪単価・本体価格・価格帯、C値・断熱材の厚み・サッシとガラスの仕様、建設業許可・宅地建物取引業免許・一級建築士事務所登録の番号、地盤保証とシロアリ保証の年数。確認日は2026年8月7日。
「最長50年」も「40年後まで無料」も、決められたメンテナンスを受け続けた場合の条件付きの年数です。右側は、確認した公式ページに記載を見つけられなかった項目です。

保証は年数の見え方に条件が付くので、順を追って書きます。

構造躯体は、法律で定められた10年の保証のあと、5年から10年ごとの無償メンテナンスを受けることで10年ずつ延長でき、最長50年になります。点検については、構造躯体は40年後まで無料で受けられると公式サイトに書かれています。

構造躯体以外の長期保証部分は、30年後まで無料点検があり、有償のメンテナンスを行うことで最長30年まで保証が続きます。保証期間が終わったあとも、60年までの長期サポートがあると説明されています。

ここで押さえておきたいのは、「最長50年」も「60年までのサポート」も、決められたメンテナンスを受け続けた場合の話だという点です。年数だけを取り出して読むと実態からずれます。構造躯体の延長は無償メンテナンス、それ以外は有償メンテナンスと、条件が分かれている点も見落としやすいところです。

引き渡しのあとは24時間対応のコールシステムがあり、専任のスタッフが定期的に無料点検を行うと書かれています。ただし点検の正確な回数と全ての実施時期、住宅瑕疵担保責任保険の引受機関、地盤保証とシロアリ保証の年数は、公式サイトで確認できませんでした。

シロアリについては、高付加価値仕様の基礎内張断熱でホウ酸を含む防蟻専用の断熱材、防蟻性のある基礎下シート、基礎内部へのホウ酸塗布が説明されています。ただしこれも全商品共通の仕様だという記載ではありません。土台に伊勢ヒノキか青森ヒバを使う理由のひとつがシロアリへの強さだという説明はありますが、保証の年数と再処理が必要かどうかは公式に出ていません。

保証・アフター・点検についての口コミは4件で、その4件がすべて気になる評価でした。仕組みとして24時間コールと無料点検があることと、実際に指摘した箇所がいつ直るかは別の話になります。保証書と点検の日程表、それに指摘した箇所の是正期限を、契約前に書面でもらっておいてください。

建てられる地域と展示場

住宅事業を展開しているのは、東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、宮城、三重の7都県です。首都圏が中心で、そこに林業所のある宮城と三重が加わる形になります。

公式の一覧には住宅関連の拠点が21か所掲載されています。東京都には瀬田、石神井、江戸川、丸の内ギャラリー、古河庭園店、武蔵野、立川、八王子。神奈川県には古淵、横浜第一、横浜第二、海老名、藤沢などがあります。

展示場は、木の質感を確かめるのにいちばん向いた場所です。口コミにも、展示場を見学して木の雰囲気を気に入ったという投稿や、要望の聞き取りが丁寧だったという投稿がありました。秋田杉の大黒柱を見るツアーを評価した投稿もあります。

ただし展示場は仕様を上げて建てられていることが多く、そのまま自分の家の基準にはなりません。見学したときは、いま見ている断熱や設備が標準仕様なのか高付加価値仕様なのかを、その場で聞いてください。展示場で見た性能がそのまま自分の家の性能になるとは限りません。

完成現場見学会も定期的に開かれています。2026年7月には横浜、新川崎、海老名で、6月には文京区本郷で行われました。展示場よりも実際に住む家に近い状態を見られるので、日程が合えば足を運ぶ価値があります。

古河林業を選ぶ理由になりそうな点

ここまで確かめてきた材料から、この会社を選ぶ決め手になりそうな点を5つに絞りました。どれも公式サイトに書かれていることです。

1つめは、自社で山を持っていることです。秋田・宮城・三重に合わせて6,460ヘクタール。植えて育てて伐るところから関わっている住宅会社は多くありません。ただし構造材のすべてが自社林の木というわけではなく、梁と桁には北海道や岩手県産のカラマツ、土台には伊勢ヒノキか青森ヒバを使うと公表されています。部位ごとの使い分けまで公開されている点が、この会社の分かりやすさです。

2つめは、設計住宅性能評価書と建設住宅性能評価書を全棟で取得していることです。「全棟」と公式に明記されている項目はここだけで、設計段階と工事中の両方で第三者の評価を受けているという意味になります。

3つめは、保証と点検の年数です。構造躯体は条件を満たせば最長50年、点検は40年後まで無料。構造躯体以外も30年後まで無料点検があります。24時間対応のコールシステムもあります。

4つめは、構造の作り込みです。柱と梁と土台がすべて4寸、基礎は高耐震ベタ基礎が標準、床は910ミリ間隔の横架材と24ミリの合板で一般的な床の約3倍の剛性。数字で説明できる形になっています。

5つめは、省エネへの取り組みが伸びていることです。ZEHとNearly ZEHの受注実績は2020年度の11%から2025年度の49%まで上がりました。木の家を建てる会社が省エネの数値も追いかけている、という流れが読み取れます。

契約前に確かめておきたいこと

ここまでに出てきた確かめどころを8つにまとめました。どれも打ち合わせで聞けば答えが返ってくるものですが、口頭のやりとりは記憶が食い違います。紙で受け取っておくと、他社の資料と並べたときに迷いません。とくに上の3つは、性能を比べるうえで欠かせない項目です。

  • 自分のプランの断熱仕様とUA値。公式の0.35は高付加価値仕様の数値なので、標準ではいくつになるのかを聞く
  • 断熱材の種類と厚み、サッシとガラスの仕様。気密測定を行うかどうかと、行う場合の実測値
  • 耐震等級3を取得できるか。追加費用がかかるか。構造計算の方法と、計算書をもらえるか
  • 地盤保証の年数と上限額。シロアリ保証の年数と、再処理が必要になる時期と費用
  • 総額の内訳。本体工事・付帯工事・屋外給排水・地盤改良・外構・照明とカーテン・登記・住宅ローン諸費用・火災保険・土地代を費目で書き出してもらう
  • 申込金の額と、返金される条件
  • 保証書の内容と点検の日程表。指摘した箇所を誰がいつまでに直すのかの取り決め
  • 建設業許可・宅地建物取引業免許・一級建築士事務所登録の番号。公式サイトには業種の記載があるが、番号は確認できなかった

最後の1つについて補足します。公式会社概要には「総合建設工事業」「宅地建物取引業」「一級建築士事務所」という業種の記載がありますが、許可番号・免許番号・登録番号は、公式サイトにも公的な検索システムにも見当たりませんでした。許可を持っていないという意味ではありません。契約する会社の免許番号は書面で確認できて当然のものなので、遠慮なく聞いてください。

それから、内装材や建具に何を使うかも早めに決めておきましょう。国産材100%とされているのは構造材と端柄材の範囲です。床や建具まで国産材でそろえたい場合は、その希望を最初に伝えておくほうが後の調整が楽になります。

古河林業が向いている人、慎重に考えたい人

向いている方

向いているのは、木の質感を家づくりの中心に置きたい方です。柱に秋田杉、土台に伊勢ヒノキか青森ヒバという使い分けは、木材の産地や樹種にこだわる人にとって分かりやすい価値になります。自社の山から出しているという背景も含めて、家の材料の来歴を知りたい方には合います。

間取りを一から考えたい方にも向いています。完全自由設計を掲げていて、口コミでも間取り・デザインの話題は良い評価が14件、気になる評価が2件と、はっきり評価が高いほうに寄っていました。複数の案を比較できたという投稿もあります。

長く住むことを前提に、保証と点検の年数を重視する方にも選択肢になります。構造躯体の点検が40年後まで無料で、条件を満たせば保証は最長50年まで延びます。他社と比べるときは、この2つの年数と延長の条件をそろえて並べてみてください。

慎重に考えたい方

慎重に考えたいのは、まず総額の見通しを早く知りたい方です。坪単価も本体価格も公表されていないので、資料請求の段階では金額の見当がつきません。他社と並行して検討するなら、早めに具体的なプランで見積もりを出してもらう必要があります。

断熱の数値で比べたい方も、確認が必要です。公式に出ているUA値0.35は高付加価値仕様のもので、C値は確認した公式ページに記載がありませんでした。標準仕様でどこまでの性能になるのかを、最初の打ち合わせで数字にしてもらってください。

建てたい場所が離れている方も、まず確認が要ります。公式サイトが住宅事業と展示場を挙げているのは東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、宮城、三重の7都県です。この範囲の外で建てられるかどうかは公式サイトに書かれていないので、直接聞いてみてください。

建てたあとの対応を最重視する方も、確認を厚くしておくほうがいいでしょう。口コミでは保証・アフター・点検の4件がすべて気になる評価でした。件数そのものが少ないので全体の評価にはできませんが、点検の日程と是正の期限を契約前に書面にしておけば、この心配は減らせます。

よくある質問

古河林業は何と読みますか

A. 「ふるかわりんぎょう」と読みます。実測した検索候補でいちばん多かったのが「読み方」だったので、迷う方は少なくないようです。同じ漢字を「こが」と読む地名もありますが、こちらは会社とは関係ありません。会社の本店は東京都千代田区大手町2丁目6番4号で、法人番号は7010001089422です。創業は明治8年、1875年で、2025年に創業150周年を迎えました。

古河林業の坪単価はいくらですか

A. 公表されていません。公式サイトには坪単価も本体価格も、恒常的な価格帯も書かれていませんでした。公式は、資金計画の段階で必要な工事項目を含む総額を確認するという説明のしかたをしています。検索すると坪単価の数字を挙げている記事が見つかりますが、記事によって金額が大きく違い、何を含んだ数字なのかもそろっていません。総額でそろえた見積書をもらうほうが確実です。

「国産材100%」は家のどこまでですか

A. 公式サイトが100%国産材としているのは、柱・梁・土台、細部材、下地を含む構造材と端柄材の範囲です。内装材や建具まで100%だという記載ではありません。使い分けは公表されていて、柱が秋田杉、土台が伊勢ヒノキか青森ヒバ、梁と桁が北海道や岩手県産のカラマツです。床材や建具に何を使うかは仕様の打ち合わせで決めるので、希望があれば最初に伝えてください。

古河林業の家は寒いですか

A. 投稿では分かれています。断熱を増やしたあとは冬も暖かく光熱費も抑えられたという記録がある一方、冬の朝は室内も冷えるので床暖房が必要だと感じたという記録もありました。それぞれの家がどの仕様だったかまでは投稿から読み取れません。ただ公式が示すUA値約0.35は「高付加価値仕様」の数値で、全棟の標準ではありません。自分のプランのUA値と断熱材の仕様を、見積もりの段階で数字にしてもらってください。

耐震等級はいくつですか

A. 公式サイトは、第三者機関の評価として耐震等級3を取得していると説明しています。ただし全棟で取得している、あるいは標準仕様であるという書き方はしていません。構造は4寸の木造軸組に45ミリ×105ミリの筋交いと国産構造用パネルを併用したモノコック構造で、基礎は高耐震ベタ基礎が標準です。全棟での構造計算の実施と、その方法については公式サイトで確認できませんでした。

保証は何年ですか

A. 構造躯体は、法定の10年保証のあと、5年から10年ごとの無償メンテナンスを受けることで10年ずつ延長でき、最長50年になります。点検は構造躯体が40年後まで無料です。構造躯体以外の長期保証部分は30年後まで無料点検があり、有償のメンテナンスで最長30年まで保証が続きます。いずれも決められたメンテナンスを受け続けた場合の年数なので、条件を保証書で確認してください。

古河グループとはどういう関係ですか

A. 公式サイトは、古河林業を古河グループの中核企業だと説明しています。ただしグループの他の会社は別の法人で、それぞれの業績や評判は古河林業の話ではありません。公式の会社概要には関連会社が2社挙げられていて、この2社は100%子会社だと説明されています。いずれも別の法人です。古河林業自身が株式を上場しているかどうかは、公開されている情報では確認できませんでした。

どの地域で建てられますか

A. 住宅事業を展開しているのは東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、宮城、三重の7都県です。公式の一覧には住宅関連の拠点が21か所掲載されていて、東京都は瀬田、石神井、江戸川、丸の内ギャラリー、古河庭園店、武蔵野、立川、八王子、神奈川県は古淵、横浜第一、横浜第二、海老名、藤沢などがあります。完成現場見学会も定期的に開かれているので、日程を公式サイトで確かめてから出かけてください。

まとめ

確かめられたのは、次の6点です。

  • 自社の山は秋田・宮城・三重に合わせて6,460ヘクタール。阿仁4,370.83、七ヶ宿1,521.14、大紀568.56ヘクタール
  • 「国産材100%」の範囲は柱・梁・土台、細部材、下地を含む構造材と端柄材。内装材や建具までという記載ではない
  • 坪単価も本体価格も公式に出ていない。公式は総額で確認するという説明のしかたをしている
  • UA値約0.35と第一種全熱交換換気は「高付加価値仕様」のもので、全棟の標準ではない
  • 設計住宅性能評価書と建設住宅性能評価書は全棟で取得している
  • 構造躯体は条件を満たせば最長50年保証で、点検は40年後まで無料

確認した公式ページと公的な記録では確かめられなかった項目もあります。建設業許可・宅地建物取引業免許・一級建築士事務所登録の番号。C値、断熱材の厚み、サッシとガラスの仕様、全棟での気密測定。全棟での構造計算の実施と、その方法。地盤保証の年数、シロアリ保証の年数、点検の正確な回数と時期。売上高と経常利益、純資産。

出ていない数値は、聞いて紙にしてもらえば手に入ります。自分の間取りで計算したUA値、耐震等級3を取れるかどうかの回答、保証書と点検の日程表、それに費目をそろえた総額の見積書。この4つが手元にあれば、坪単価が公表されていなくても他社と同じ条件で並べられます。

口コミ123件のなかでは、木の質感と設計の自由度を評価する投稿が目立ちました。気になる評価32件は、住宅性能・設備が11件、価格・費用が6件、保証・アフター・点検が4件という内訳です。無作為に集めた数字ではないので会社全体の傾向は読み取れませんが、投稿された内容はどれも、契約前に書面で確かめれば減らせるものでした。