山下ホームの評判・口コミは?富山のFPの家の坪単価と断熱・気密、60年保証の条件を確認

山下ホームの評判・口コミと価格・性能を紹介する住宅イラスト Uncategorized

山下ホームは、富山県魚津市に本社を置き、FPウレタン断熱パネルを使った「FPの家」と、漆喰などの自然素材を組み合わせた注文住宅を手がけています。公開されている投稿には、室内の空気の良さを評価する内容がある一方で、樹脂サッシまわりの隙間風や床の冷え、坪60万円を超えたという価格の話も見つかりました。断熱を強みにする会社で寒いという書き込みを見ると、どちらが本当なのか迷います。

幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートに加えて、公開投稿49件を対象とした独自の口コミ調査を行いました。価格、断熱と気密の数値、保証、許認可、法人の状態は、公式サイトと国税庁や富山県の資料で照合しています。

富山県内に土地があり、自然素材の内装と断熱性能の両方を求めるなら、山下ホームは候補に入れてよい会社です。「FPの家」では引き渡し前に全棟で気密測定を行うと公式に書かれていることも、許認可を現在の商号で確認できることも、公開資料でたどれました。ただし坪単価と本体価格は公表されておらず、C値の平均は公式サイトのページによって数字が違います。UA値が載っているのはコンセプトのページだけです。自分のプランの数値と保証条件を書面で受け取ってから判断してください。

この記事でわかること

  • 公開投稿49件で評価された点と、気になるとされた点
  • 投稿の多くが施主本人ではなく検討段階の人のものだという内訳
  • 坪単価が公表されていないなかで、価格を比べる方法
  • C値の平均が公式ページごとに違うこと、UA値の読み方
  • 標準20年の保証を最長60年まで延ばすための条件
  • 向いている人と、契約前に書面でそろえるもの
家づくりのポイントを案内する建築士風のイラスト

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この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をもとに、価格・保証・法人情報を公開資料と照らして確認しています。監修日:2026年8月21日

山下ホームの評判・口コミを公開投稿49件から確かめる

話題別でいちばん多いのは価格・費用の15件、次いで住宅性能・住み心地13件、デザイン・商品7件です。傾向は、良い12件、気になる9件、どちらとも言えない28件で、どちらとも言えない投稿が半分以上を占めます。

49件は人数ではなく、投稿URLの件数です。施主本人へのアンケートではなく、公開されている投稿を編集部が1件ずつ読んで分けました。無作為抽出でも全件調査でもないので、割合や多数派は示せません。媒体名と投稿者名は載せず、口コミサイト、掲示板・Q&Aサイトという総称で書きます。性能や保証、許認可の数値は投稿からではなく、公式サイトと公的資料から取りました。金額だけは公式に公表されていないので、記事に出てくる坪単価や総額は、投稿に書かれていた1件ずつの体験です。

口コミには書かれ方の偏りもあります。強く困ったことほど文章になりやすく、満足して暮らしている人はわざわざ投稿しません。件数の多い少ないは会社の良し悪しをそのまま表す数字ではなく、書き込みやすさの差も混じっています。ただし偏りがあるからといって、一件ごとの困りごとが軽くなるわけではありません。

公開投稿49件の内訳。媒体別は口コミサイト10件、掲示板Q&A39件、SNS0件、個人ブログ0件、動画コメント0件。傾向別は良い12件、気になる9件、中立28件。
媒体別と傾向別の集計です。評価の割合を示すものではありません。
公開投稿49件の話題別件数。住宅性能・住み心地13件、設計・間取り0件、デザイン・商品7件、営業・打ち合わせ4件、施工・仕上がり5件、価格・費用15件、アフターサービス5件、その他0件。
話題別の件数です。1件につき主な話題を1つだけ付けています。

話題ごとに傾向まで分けると、気になるとした9件は住宅性能・住み心地と施工・仕上がりに3件ずつ集まっています。

話題 件数 良い 気になる 中立
価格・費用 15件 2件 1件 12件
住宅性能・住み心地 13件 2件 3件 8件
デザイン・商品 7件 4件 0件 3件
施工・仕上がり 5件 1件 3件 1件
アフターサービス 5件 1件 2件 2件
営業・打ち合わせ 4件 2件 0件 2件
設計・間取り 0件 0件 0件 0件
その他 0件 0件 0件 0件

価格と費用に関する投稿

いちばん件数が多いのが価格です。ただし中身は、建てた人の総額報告より、検討している人が金額を尋ねたり、予算が合わずに見送ったりした記録のほうが多くなっています。

良い側では、自然素材にこだわった結果、土地代を別にして28坪で約3,000万円になり、その金額に納得したという投稿がありました。坪60万円を超えたけれど、会計が明瞭で施工の品質にも納得したという記録もあります。

気になるとした投稿は1件で、他社の見積もりより約500万円高い提示だったという比較です。どちらとも言えない側には、室内の空気の良さは感じたものの、予算を超えて依頼をあきらめたという投稿もありました。ただし投稿からは、その金額に何が含まれていたのかまでは読み取れません。

断熱と住み心地に関する投稿

断熱を強みにしている会社なので、寒さに触れた投稿は目を引きます。樹脂サッシのまわりに隙間風を感じ、暖房を止めたあとの冷え込みが早いという投稿がありました。床が冷たく隙間風も感じるため、建てたあとの満足度が低いという記録もあります。

一方で、複数の会社を回った人が、山下ホームの気密測定の数値も良かったと聞いたという投稿を残しています。見学会で漆喰の内装を気に入り、FP工法の住み心地を尋ねた投稿もありました。

どちらとも言えない8件には、隙間風の投稿を見た人が、実際に測った気密の数値はいくつだったのかと聞き返す書き込みが含まれます。同じ工法でも、窓の仕様や施工の精度で体感は変わります。自分の家の測定結果を書面でもらえるかどうかを、契約前に聞いておきましょう。

漆喰と自然素材に関する投稿

デザインの話題には、気になるとした投稿がありませんでした。内容はほぼ漆喰と無垢材に集まっています。漆喰などを追加して仕様を決め、複数の会社を見学したうえでの契約は円滑だったという投稿や、住宅展で和風の無垢材の仕上がりを見て質感を評価した記録がありました。

どちらとも言えない3件は質問です。すすめられた漆喰に防臭や調湿の効果が本当にあるのか、採用した施主から見た長所と短所は何か、という内容です。公式サイトでは、床や壁、天井、塗料などに自然素材を標準で採用し、全棟で室内の環境測定を行っていると説明されています。その測定の結果まで見せてもらえるかは、聞いてみる価値があります。

施工の仕上がりと引き渡し後の対応に関する投稿

施工とアフターサービスは合わせて10件です。件数は多くありませんが、内容は具体的です。良い側は、工事中の現場が整理整頓されていて管理も行き届いていたという投稿と、定期点検がていねいで点検の対象外の相談にも早く動いてもらえたという投稿でした。

気になる側では、部門のあいだで伝達が足りず、発注のミスによる手直しが多かったという投稿がありました。施工のミスが多いうえに寒く、担当者が代わってからは連絡が取りにくくなったという記録もあります。引き渡し後については、年数がたつにつれて割れや歪みが出て対応も以前ほどではなくなった、床や建具の傾きの補修が進まない、という投稿が残っていました。

漆喰も無垢材も、時間とともに動いたり細かい割れが出たりする素材です。どこまでが素材の性質で、どこからが保証の対象になるのか。この線引きは契約前に確かめてください。

営業と打ち合わせに関する投稿

営業と打ち合わせの話題にも、気になるとした投稿はありませんでした。自然素材に興味を持って訪ねたところ、営業担当の応対がていねいだったという投稿が2件あります。設備に詳しい担当者から説明を受け、そのうえで価格は高めだと聞いたという記録もありました。

ただし、どれも1件ずつの体験です。担当者は代わりますし、投稿の日付にも幅があります。

気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう

口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。

公開投稿49件の内訳をどう読むか

投稿を書いた人の立場は、そろっていません。49件のうち、実際に建てて住んでいる施主・入居者の投稿は13件でした。契約の検討や打ち合わせの段階にある人が29件、見学しただけの人が7件です。半分以上が、まだ建てていない人の書き込みでした。

媒体の内訳も偏っています。掲示板・Q&Aサイトが39件、口コミサイトが10件で、SNSと個人ブログ、動画コメントは0件でした。掲示板は質問と回答が続く形なので、どちらとも言えない投稿が28件と多いのは、質問が多いことと関係しています。

代表例として選んだ投稿の日付は、2011年から2021年にかけてのものでした。そのあいだに会社の体制も担当者も変わっている可能性があります。古い投稿を今の姿と考えないでください。

編集部が採用と判断したのは13件、参考として数えたのが36件で、どちらも件数に含めています。収集の段階で59件を対象から外し、同じ内容の重複でさらに10件を外しました。同じ名前の別会社の投稿、求人や職場環境の口コミ、公式アカウントの発信、本文を確認できないものは数えていません。

会社の規模から見ると、49件は多い数ではありません。媒体を横断して広く探しましたが、個別のURLと本文の両方を確認できた投稿はこの数でした。SNSと個人ブログでは、この会社で建てた人の公開記事を確認できていません。件数の少なさは、評判の良し悪しではなく、判断の材料の少なさを意味します。

山下ホームで契約する相手はどこか

契約する相手は株式会社山下ホームです。富山県魚津市本新町29番11号に本店を置き、国税庁の法人番号公表サイトでも同じ商号と所在地を確認できました。令和8年7月31日更新の全件データに、登記記録の閉鎖などを示す記載はありません。ただしこれは登記の状態であって、営業の実態を判定したものではありません。

項目 公開資料で確認できた内容
契約する会社 株式会社山下ホーム
法人番号 3230001007233
本店所在地 〒937-0068 富山県魚津市本新町29番11号
代表者 代表取締役社長 山下雄ノ介
創業・法人化 1989年3月開業/1992年4月 有限会社設立/1994年7月 株式会社へ組織変更
建設業許可 富山県知事許可(般-7)第10625号
一級建築士事務所 富山県知事登録 第(7)1201号
宅地建物取引業免許 富山県知事免許(6)第2383号

建設業許可の(般-7)にある数字は、更新した回数ではなく、許可を受けた年度を表します。宅地建物取引業免許の(6)のほうは、更新を重ねた回数です。富山県の建設業許可業者名簿には令和8年7月末現在で掲載があり、商号、所在地、代表者、電話番号が会社概要と一致しました。

不動産の「スマーレ」は別会社ではなく、株式会社山下ホームの不動産事業部が運営していると公式に書かれています。宅地建物取引業の免許番号も同じです。商品やエリアで契約する会社が変わるという記載は確認できませんでした。契約書の表紙と署名欄で、受注者と売主、媒介業者の欄を確かめてください。

山下ホームの坪単価と価格の見方

坪単価も本体価格も、公開資料では確認できませんでした。総額の価格帯も、標準で含まれる付帯工事の範囲も出ていません。価格は、この会社を検討するうえでいちばん情報が少ない部分です。

金額らしい数字が出てくるのは投稿だけです。土地代を別にして28坪で約3,000万円だった、坪60万円を超えた、他社より約500万円高い見積もりだった。どれも1件ずつの体験で、仕様も時期も違います。会社の価格帯として使える数字ではありません。

坪単価は、延床面積の取り方や含める工事の範囲で変わります。比べる指標として当てにしにくいので、公表していないこと自体を責める話ではありません。それでも、検討する側は何かの数字で比べる必要があります。

比べるなら総額です。本体工事、付帯工事、屋外の給排水、地盤改良、外構、照明とカーテン、登記や住宅ローンの諸費用、火災保険、そして土地代。この並びでそろえれば、坪単価がなくても他社と横に並べられます。見積書に「一式」とある部分は、内訳を出してほしいと伝えて構いません。何にいくらかかるのかを説明するのは会社側の仕事です。

比べる前に、仕様の条件もそろえておいてください。漆喰を使う面積、無垢材の樹種と厚み、サッシの種類、そして公式にオプションと書かれている制震装置。この4つを先に決めてから見積もりを取れば、他社と同じ条件で並べられます。どの項目でいくら変わるのかは公開されていないので、金額の内訳は見積書で確かめることになります。

ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。

まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。

断熱と気密の数値は、公式ページによって違う

公式サイトに出ている断熱と気密の数値は、ページによって違います。どちらも公式の記載なので、片方だけを正しい数字として扱うことはできません。

掲載ページ UA値 C値 断熱等級 気密測定
コンセプトのページ 最高値0.2W/㎡K/0.46W/㎡Kを下回る 平均0.39㎠/㎡以下、最高値0.1㎠/㎡ 断熱等級6以上をクリアと記載 記載なし
仕様のページ 記載なし 実測平均0.34㎠/㎡、最高値0.1㎠/㎡ 断熱等級6・7対応 「FPの家」は引き渡し前に全棟で実施

C値の平均だけ、0.34㎠/㎡と0.39㎠/㎡以下の2つが並ぶことになります。どちらも、測った期間や対象の棟数は確認できませんでした。集計の時期が違うのか、更新の差なのかも分かりません。ひとつにまとめず、ページごとの公表値として分けて見るのが正確です。

UA値も同じです。0.2W/㎡Kは最高値であって、全棟の標準ではありません。標準値や平均値、集計の対象も確認できませんでした。断熱等級はどちらのページにも書かれていますが、書き方が違います。コンセプトのページは「断熱等級6以上をクリア」、仕様のページは「6・7対応」です。どちらも全棟共通の標準等級や、等級7になる条件までは示していません。「クリア」や「対応」を「全棟の標準」と読み替えないでください。

確かめられることもあります。公式に書かれているのは、標準で厚さ120mmのFPウレタン断熱パネル、24時間換気システム、そして、公式が「FPの家」について引き渡し前に全棟で行うとしている気密測定です。この全棟という表示は「FPの家」についてのものなので、自分のプランがその商品に当たるかを先に確かめてください。当たるのなら、自分の家の測定結果も出ます。比べるときの材料になるのは、公表値ではなくその数字です。

公式に確認できた特徴の図。住宅商品=上質な自然素材を活かした完全注文住宅/構造=FPパネルを用いるFP軸組工法/構造材=厳選した紀州ヒノキの無垢構造材を採用/断熱材=標準で厚さ120mmのFPウレタン断熱パネル/断熱等級=断熱等級6・7に対応/気密測定=「FPの家」は引渡し前に全棟で気密測定を実施/換気=24時間換気システムを採用。
公式サイトと公的資料で確認できた内容です。確認できなかった項目は載せていません。

耐震等級3と制震装置、施工中の検査

公式サイトには、耐震等級3に対応可能で、許容応力度計算を行うと書かれています。構造材は厳選した紀州ヒノキの無垢材です。

ただし「対応可能」は、全棟で標準という意味とは違います。全棟の標準等級なのか、許容応力度計算をどの範囲で行うのか、追加の費用がかかるのかは確認できませんでした。自分のプランで等級3を取るのか、評価書まで取得するのかを、見積もりの条件として先に決めておきましょう。

制震装置はオプションで、MER System Cross Typeという製品です。地震のエネルギーを約40〜48%吸収すると説明されています。工事中は、自社のチェックに加えて第三者機関による7回の検査を行うとあります。工事期間中は全現場で保険に加入しているという案内や、事業者が事業を続けられなくなって工事が止まった場合に他の事業者へ引き継ぐ、住宅完成保証制度の説明もありました。

保証は最長60年。延ばすには点検と工事が必要

構造躯体と防水の保証は、引き渡しから20年が標準です。20年後に点検と手直し工事を受けると10年延び、以後も10年ごとに同じことを続けて最長60年まで延ばせると公式に説明されています。60年が最初から付いてくるわけではありません。

項目 公式に確認できた内容 確認できなかったこと
構造躯体・防水 標準20年。20年後の点検と手直し工事で10年延長、以後10年ごとに最長60年 免責の範囲、対象部位の詳細、延長工事の費用
壁体内無結露 50年 対象となる条件、免責の範囲
シロアリ 10年。10年以降も検査を受けることで延長が可能 検査と延長にかかる費用
地盤 引き渡し日から最長10年間、最高5,000万円まで補償 補償の対象となる事象の範囲
定期点検 定期的な点検とメンテナンス、緊急時の連絡対応を案内 引き渡し後の点検年次と回数
施工中の検査 自社チェックに加えて第三者機関による7回の検査 各回の検査項目、記録の受け取り方

定期点検を行うことは書かれていても、引き渡し後の何年目に何回行うのかは確認できませんでした。免責、対象部位の細かい範囲、家を売ったときに保証が引き継がれるのか、延長時の工事費も同じです。保証書と約款、点検の年次表をもらって確かめてください。

施工エリアと、住宅以外の事業

営業エリアは富山県内です。これは公式サイトではなく、厚生労働省のハローワークに掲載された求人票に会社が記載した内容でした。市町村ごとの可否、県外への対応、遠い現場の加算は確認できていません。土地が決まっているなら、最初の問い合わせで住所を伝えて可否を聞くのが早道です。

事業の範囲は住宅だけではなく、店舗、無添加素材のリフォーム、ガーデニング、不動産、家具や雑貨の販売までが会社概要に挙げられています。沿革には、2024年4月にFPの家の施工実績が累計1,000棟を超えたとあります。2024年のFPの家 Design Awardでは、「平屋ライクな家」がシルバー賞を受賞したという発表もありました。

会社概要には「FPの家年間販売棟数全国ナンバーワン」という表示もあります。ただし、どの年度の実績なのか、誰が集計した順位なのか、何と比べたのかは確認できませんでした。期間と基準の示されていない自己申告の表示として読み、いまも全国1位だと決めつけないほうが安全です。

ZEHについては、普及と推進、家庭部門のCO2排出量の削減に取り組むと表明し、2026年6月26日付で2025年度のZEHビルダー実績報告を公式のお知らせ一覧に掲出しています。ただし普及実績率の数値と2030年度の目標値は分かりません。太陽光発電や蓄電池、HEMS、全館空調を標準で採用する条件も確認できませんでした。表明だけから、設備が標準で付くと考えないでください。

山下ホームを検討する4つのメリット

公式の情報と投稿から、この会社を選ぶ理由になりそうな点は4つあります。

  • 断熱材は標準で厚さ120mmのFPウレタン断熱パネル。「FPの家」では引き渡し前に全棟で気密測定を行うと公式に書かれています。自分の家の測定結果を受け取れるかは、契約前の確認事項です
  • 床や壁、天井、塗料に自然素材を標準採用し、全棟で室内の環境測定を実施。投稿でも空気の良さに触れる内容が複数ありました
  • 保証は構造躯体と防水が標準20年で最長60年まで、壁体内無結露50年、地盤は最高5,000万円。年数と金額が具体的です
  • 建設業許可、一級建築士事務所の登録、宅建業免許が公式に示され、建設業許可は富山県の名簿でも確認できました

契約前に知っておきたい3つの注意点

価格の情報が公開されていない

坪単価、本体価格、総額の価格帯、標準で含まれる付帯工事の範囲。この4つはいずれも確認できませんでした。投稿にある約3,000万円や坪60万円超は、それぞれ1件の体験にすぎません。予算の枠から先に絞り込みたい場合、問い合わせてからでないと判断できないことになります。

断熱と気密の数値がページによって違う

C値の平均は、仕様のページが0.34㎠/㎡、コンセプトのページが0.39㎠/㎡以下です。UA値の0.2W/㎡Kは最高値であって標準ではありません。どちらも母集団と期間を確認できないので、公表値をそのまま自分の家の性能として期待しないほうが安全です。

寒さに触れた投稿が残っている

隙間風や床の冷えを指摘する投稿は、住み心地の13件のうち2件でした。どちらも実際に住んでいる人の投稿です。同じ13件には、気密の数値が良かったと聞いたという投稿もあります。1件ずつの体験なので、これで会社全体を判断することはできません。それでも、断熱を強みにする会社だからこそ、窓まわりの仕様と気密の実測値は確かめておきたい部分です。

山下ホームが向いている人

向いているのは、富山県内に土地があり、漆喰や無垢材といった自然素材の内装を求めていて、断熱と気密の数値も書面で確かめたい人です。「FPの家」での全棟の気密測定、断熱材の厚さ、保証の年数が公式に示されているので、手がかりはあります。

逆に、先に予算の上限を決めて、公開されている価格帯から候補を絞り込みたい人には向きません。坪単価も本体価格も出ていないので、問い合わせて見積もりを取るところから始まります。富山県外に土地がある場合も、対応の可否から確認が必要です。

契約前に確認しておきたいこと

公開資料で確認できなかった項目は、書面でもらえば比べられます。次の6つを契約の前にそろえてください。

契約前に書面で確認する6項目の図。契約書の会社名と建設業許可・宅建業免許の表示/総額の見積書と「一式」の内訳/自分のプランのUA値の計算書と気密の実測値/耐震等級3の取り方と許容応力度計算の範囲・費用/保証書と約款、対象部位と免責、延長の費用/定期点検の年次表と第三者機関7回の検査の記録。
契約前に書面でそろえておく項目の一覧です。
  • 契約書の表紙と署名欄の会社名、建設業許可と宅地建物取引業免許の表示
  • 本体工事から土地代までを並べた総額の見積書と、「一式」の内訳
  • 自分のプランのUA値の計算書と、引き渡し前に測る気密の実測値
  • 耐震等級3が設計上の対応か評価書まで取るのか。許容応力度計算の範囲と追加費用
  • 保証書と約款、対象部位と免責。20年より先へ延ばすときの工事の内容と費用
  • 定期点検の年次表と、第三者機関による7回の検査の項目、記録の受け取り方

この6つのうち、点検の年次や保証の細かい条件、検査記録の渡し方は、公開資料では確認できませんでした。だからこそ書面で受け取る必要があります。口頭の説明だけで先に進めず、ひとつずつ聞いてください。

山下ホームのよくある質問

山下ホームの評判は良いですか?

A. 良い内容と気になる内容の両方があります。公開投稿49件の傾向は、良い12件、気になる9件、どちらとも言えない28件でした。漆喰や無垢材の質感、営業担当の応対、現場の整理整頓には良い評価が集まりました。気になる側は、隙間風や床の冷え、手直しや補修の進み方です。49件は人数ではなく投稿URLの件数で、無作為抽出でも全件調査でもありません。件数だけで判断せず、直接確かめてください。

山下ホームの坪単価はいくらですか?

A. 公開資料では確認できませんでした。本体価格も総額の価格帯も、標準で含まれる付帯工事の範囲も出ていません。投稿には、土地代を別にして28坪で約3,000万円だった、坪60万円を超えた、他社より約500万円高い見積もりだったという記録があります。ただし1件ずつの体験なので、会社の価格帯としては使えません。比べるときは総額の見積書でそろえてください。

山下ホームは寒いという口コミは本当ですか?

A. 投稿では分かれています。樹脂サッシのまわりに隙間風を感じ、暖房を止めたあとの冷え込みが早いという記録や、床が冷たいという記録がある一方、気密測定の数値が良かったと聞いたという記録もありました。住み心地の投稿13件のうち、寒さや隙間風に触れたものは2件です。公式は「FPの家」について引き渡し前に全棟で気密測定を行うとしているので、自分の家の実測値をもらえるか聞いてください。

山下ホームの断熱・気密の数値はどのくらいですか?

A. 公式サイトのページによって数字が違います。コンセプトのページはUA値の最高値0.2W/㎡Kと0.46W/㎡Kを下回るという記載、C値は平均0.39㎠/㎡以下です。仕様のページはC値の実測平均0.34㎠/㎡、最高値0.1㎠/㎡で、断熱等級6・7対応とあります。測定の期間と対象棟数は確認できませんでした。0.2W/㎡Kは最高値で標準ではありません。自分のプランの計算書で判断してください。

山下ホームの保証と点検はどうなっていますか?

A. 構造躯体と防水は引き渡しから20年が標準で、20年後の点検と手直し工事で10年延長、その後も10年ごとに続けて最長60年まで延ばせると説明されています。壁体内無結露は50年、シロアリは10年で検査により延長が可能、地盤は最長10年で最高5,000万円までの補償です。ただし免責の範囲、対象部位、延長工事の費用、点検の年次は確認できませんでした。保証書と約款、点検の年次表を契約前に見せてもらってください。

まとめ

公開資料と49件の投稿から確かめられたのは、次の点です。

  • 契約する相手は株式会社山下ホーム。法人番号と本店所在地が国税庁のデータと一致し、登記記録の閉鎖などの記載はなかった
  • 投稿の傾向は良い12件、気になる9件、どちらとも言えない28件。話題は価格・費用15件と住宅性能・住み心地13件に集まり、施主・入居者の投稿は13件
  • 坪単価と本体価格は公表されていない。投稿の約3,000万円や坪60万円超は1件ずつの体験の金額
  • 断熱材は標準で厚さ120mmのFPウレタン断熱パネル、「FPの家」では引き渡し前に全棟で気密測定。ただしC値の平均はページによって公表値が違い、UA値はコンセプトのページにしか出ていない
  • 保証は構造躯体と防水が標準20年、点検と手直し工事を続けて最長60年。壁体内無結露50年、地盤は最長10年で最高5,000万円

確かめられなかった項目もあります。坪単価と本体価格、総額の価格帯と標準の付帯工事の範囲。UA値とC値の標準値と母集団、全棟共通の断熱等級、耐震等級3と許容応力度計算をどこまで標準で行うのか。保証の免責と対象部位、延長工事の費用、点検の年次。市町村ごとの施工の可否と県外への対応も分かりませんでした。

これらは書面で受け取れば比べられます。総額の見積書、自分のプランのUA値の計算書と気密の実測値、耐震等級の取り方を書いた回答、保証書と約款と点検の年次表。この4つがそろえば、他社と同じ条件で並べられます。確かめるところを確かめたうえで、納得して契約してください。

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