彩ハウスの評判は?埼玉の注文住宅の口コミ119件を独自調査【2026年】

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彩ハウスは、天然木と漆喰の壁を組み合わせた家づくりで知られています。一方、口コミには「引き渡しのあとの補修に時間がかかった」「見積もりの提示が遅く、予算を超えた」といった声もあり、実際のところどうなのか気になる方もいるでしょう。

幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートに加え、住宅会社に関する独自の口コミ調査を行っています。彩ハウスについては、公開されていた口コミ119件を調べました。価格・性能・保証は、公式サイトと公的な記録で確認しています。

結論として、彩ハウスは、木の質感と漆喰の壁を暮らしの中心に置きたい方には検討する価値のある会社です。ただし、引き渡しのあとの対応の速さは投稿によって差が大きく、追加費用の出方で総額も動きます。契約前に、点検の間隔と見積もりの範囲を書面で確かめておく必要があります。

この記事でわかること

  • 口コミで多かった話題は何か
  • 天然木と漆喰は、住んでからどうなのか
  • 引き渡しのあとの対応は、なぜ評価が分かれるのか
  • 坪単価が公表されていない中で、総額をどう確かめるか
  • 断熱と耐震は、どこまで公表されているのか
  • 保証と点検で、契約前に聞いておくこと
  • 建てられる地域と、展示場のある場所
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この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、価格や保証にかかわる記載と法人の情報を、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年8月6日)

彩ハウスの口コミで多かったのは、施工と引き渡しの話題

彩ハウスについて編集部が進めた調査の流れを、三つの段階に分けて描いた図。上部の見出しは、口コミ119件を7つの話題に分けて調べたという内容。第一の段階は、公開されていた口コミ・体験談119件を集めること。第二の段階は、7つの話題に分けて話題ごとに件数を集計すること。第三の段階は、公式サイトと公的な記録に照らして価格・性能・保証・登記を確かめることを示している。
彩ハウスにふれた公開投稿のうち、本文まで読み取れた119件をどう調べたかを三つの段階に分けています。

調査した口コミを7つの話題に分けたところ、いちばん多かったのは施工品質・引き渡しでした。基礎や上棟の様子を施主が自分で確認した記録と、引き渡し前後の手直しに関する投稿が中心です。次に多かったのが住宅性能・設備と、打ち合わせ・担当者・契約でした。

調査対象は、2026年8月時点でインターネット上に公開されていた彩ハウスの口コミや体験談です。1件につき主な話題を1つに絞って集計しています。同じ投稿者が複数の媒体へ書き込んでいる場合は、媒体ごとに1件として数えました。

今回集まったのは、住宅系の掲示板と質問サイト、それに個人ブログの2種類でした。

彩ハウスをめぐる口コミ119件について、どこに書かれていたかと、どんな傾向だったかを二つの側から示した図。書かれていた場所は、掲示板と質問サイトが80件、個人ブログが39件。投稿の傾向は、良い評価が44件、気になる評価が38件、判断を保留したものが37件。どちらの分け方でも合計は119件になる。割合は描かれていない。
119件がどこに書き込まれ、どんな調子だったのかを二つの側から数えました。掲示板と個人ブログでは傾向が逆に出ています。

地図サービスのクチコミやSNSにも彩ハウスへの言及はありましたが、投稿の本文と投稿ごとのページを同時に確認できなかったため、件数に入れていません。動画のコメントも同じ理由で入れていません。

読むうえで気をつけたい点があります。掲示板は困りごとを相談する場なので不満が集まりやすく、個人ブログは家づくりの記録を残す場なので前向きな内容が並びやすい傾向があります。今回の119件も、掲示板からの投稿は気になる評価が多く、個人ブログからの投稿は良い評価が多くなりました。これは会社の実態というより、書き込まれる場の性質による差です。だからといって、一件ごとの不満が軽くなるわけではありません。外壁の補修を頼んでから半年以上、話が進まなかったという投稿は、その方にとっては半年以上です。件数の多い少ないを割合として読まず、どんな条件でそうなったのかを見てください。

話題ごとの件数と、投稿に書かれていた主な内容は次のとおりです。

話題 件数 投稿に書かれていた主な内容
施工品質・引き渡し 31件 基礎の配筋や上棟時の金物検査を自分で確認できたという記録。一方で、引き渡しの遅れや手直しに時間がかかったという投稿
住宅性能・設備 19件 漆喰の壁と無垢の床の住み心地。断熱材やサッシの仕様を確認した記録。断熱と気密の体感を尋ねる質問
打ち合わせ・担当者・契約 19件 要望を納得まで話し合えたという声。提案の内容や土地の手続きの進め方が合わず、契約を見送ったという投稿
価格・費用 18件 オプションや外構での増額。見積もりの提示時期。「安心価格」が実際いくらになるのかという質問
保証・アフター・点検 16件 入居後の不具合に早く対応してもらえたという声と、補修の連絡が進まなかったという投稿の両方
間取り・デザイン・物件選び 10件 回遊できる動線や家事動線を反映した間取り。漆喰と無垢材の意匠への関心
エリア・店舗とモデルハウス 6件 モデルハウスで木の香りを感じたという見学時の印象
彩ハウスにふれた口コミ119件を、話題別の件数として並べた横棒グラフ。施工品質・引き渡しが31件、住宅性能・設備が19件、打ち合わせ・担当者・契約が19件、価格・費用が18件、保証・アフター・点検が16件、間取り・デザイン・物件選びが10件、エリア・店舗とモデルハウスが6件。七本を足すと119件になる。いちばん長い施工品質・引き渡しの棒だけ色を変えてある。割合は描かれていない。
横棒の長さは、その話題にふれた投稿の件数です。いちばん長いのは施工品質・引き渡しの31件でした。

天然木と漆喰の住み心地

住宅性能・設備の19件は、漆喰の壁と無垢の床の質感を評価する投稿が7件、気になる評価が1件、そして「実際のところどうなのか」を尋ねる質問や様子見の投稿が11件でした。素材そのものへの不満より、確かめたいことのほうが多く残っています。

良い評価で具体的だったのは、室内の空気についてです。漆喰の壁と無垢の床の部屋を、乾いていて涼しいと感じたという投稿がありました。自然素材の香りと住み心地をまとめて評価する声もあります。建築中に自分で仕様を確かめた方もいて、吹き付けの断熱材が標準で75ミリ以上入っていることを現場で確認したという記録が残っていました。

気になる評価として挙がっていたのは、玄関の解錠方式でした。標準の電池式のタグでの解錠を、少し手間だと書いた投稿です。素材そのものへの不満は、今回の119件では見当たりませんでした。

一方で、断熱と気密の体感を尋ねる質問や、断熱材の種類を確認する質問が繰り返し出ていました。自然素材の手入れがどれくらい必要なのかという質問もあります。答えが投稿の中で完結していないものが多く、ここは公式の情報で補う必要があります。

公式サイトでは、構造材に含水率15%以下の無垢材を使い、集成材は使わないと説明されています。断熱材はウレタンフォームの発泡吹き付けが標準で、窓はLow-E複層ガラスにアルゴンガスを封入すると書かれています。この2つは標準仕様として示されているものです。天然木と漆喰はブランドの中心に据えられた素材ですが、どこまで使うかは商品ごとのページの記載によります。

手入れについては、漆喰の壁だけ公式に方法が書かれています。ちょっとした汚れは消しゴムかカッターナイフで削って落とし、全体が汚れてきたら薄めた漆喰をローラーで塗るとよい、住む人自身でもできる、という内容です。ただし、どれくらいの間隔で必要になるのかは書かれていません。無垢の床の手入れについても記載が見当たりませんでした。展示場で実際に使われている壁と床を見て、傷や汚れがどう出るのかを確かめておきましょう。入居から数年たった家を見せてもらえるかどうかも、あわせて聞いておくと判断しやすくなります。

施工と引き渡しで、評価が分かれたところ

いちばん件数が多かった話題です。良い評価と気になる評価が、はっきり別の場面に分かれていました。良い評価は工事中の現場について、気になる評価は引き渡し前後の手直しについてのものです。

工事中の記録は具体的でした。コンクリートを打つ日にミキサー車の到着を事前に連絡してもらえたこと、ベタ基礎の配筋や金物の量を見て納得したことを書いた投稿があります。上棟のあとに乾燥した無垢の柱と、社内の金物検査の印を現場で確かめたという記録も残っていました。土台に四寸のヒバが使われていることを確認した方もいます。冬の基礎工事を心配したものの、養生と説明で安心できたという投稿もありました。

気になる評価は、引き渡しの時期と手直しについてです。予定表より引き渡しが遅れ、引越しの日程を変えたという投稿がありました。仕様の伝達に行き違いがあり、建具と無垢床の手直しに時間がかかったという記録もあります。補修が完了するまで10か月を要したという投稿もありました。

工事中の様子を細かく確認できたという記録が多いのは、この会社を検討するうえで見ておきたい点です。ただし、それらの記録の多くは個人ブログに書かれたもので、施主自身が熱心に現場へ通っていた例でもあります。誰でも同じように見られるとは限りません。着工前に、現場へ入れる頻度と、検査の日に立ち会えるかどうかを聞いておきましょう。

打ち合わせと担当者の対応

打ち合わせ・担当者・契約の19件は、良い評価が9件、気になる評価が8件、どちらとも決めかねるものが2件でした。分かれ目になっていたのは、担当者との相性と、土地の手続きの進め方です。

良い評価では、要望と予算を納得できるまで話し合えたという投稿が目立ちました。7社ほどを比較したうえで、自然素材と性能に加えて担当者との相性で彩ハウスを選んだという記録もあります。契約後に担当者が自宅へ菓子を届けてくれた心遣いを評価した投稿や、本社での着工式で関係者と顔を合わせて信頼できたという投稿もありました。

気になる評価には、契約に至らなかった方の投稿と、建てたあとの方の投稿の両方がありました。見送った理由として書かれていたのは、提案の検討が浅いと感じたこと、土地の手続きと営業の進め方が合わなかったことです。接客を親切とは感じなかったという短い投稿もあります。すでに建てた方からも、完成前の説明と現場管理に不安が残ったという声がありました。

着工前の手続きで苦労した記録も残っています。地盤の調査、住宅ローン、配管、各種の申請といった課題が同じ時期に重なり、文化財の調査とローンの再審査が並行したという投稿がありました。これは会社の対応というより、土地の条件によって起きることです。土地から探す場合は、調査や申請にどれくらいの期間を見ておくべきかを、早い段階で聞いておきましょう。

間取りと設計の自由度

間取り・デザイン・物件選びの10件は、良い評価が4件、様子見や質問が5件、気になる評価が1件でした。良い評価の中身は、回遊できる動線と家事動線についてのものです。

45坪の間取りに、家事動線と第二のリビング、それにロフトを組み込んだという記録がありました。外観と回遊できる動線、2階に4部屋、固定階段のロフトという提案に満足したという投稿もあります。相談と再計算を重ねて、引き戸や玄関の棚といった細かい要望を反映してもらったという声もありました。契約後に、家事動線とバリアフリーを軸に4部屋から5部屋の間取りを組み立てた記録も残っています。

設計の進め方について、参考になる投稿もありました。立体的なパースの提示が着工前の最終段階だったため、途中は自分で図を描いて補ったという内容です。内観のパースは用意がないという回答もありました。図面だけでは広さや高さの感覚がつかみにくいと感じる方は、どの段階でどんな図が出てくるのかを最初に確認しておくと、進め方のずれが小さくなります。

展示場とモデルハウスでの印象

この話題は6件と少なく、内容もばらけていました。外観のデザイン、複数の現場を見学したこと、木の香り、無垢の床と漆喰など、見た人によって印象に残った部分が違います。

モデルハウスを見学して木の香りを心地よく感じたという投稿や、外観だけを見てデザインに好印象を持ったという投稿がありました。平屋のモデルハウスで無垢の床と漆喰を見て、説明の分かりやすさと見学後の礼状もあわせて評価し、そこで決めたという記録もあります。契約前に複数の現場を見学したという投稿もありました。

展示場は総合住宅展示場の中にあることが多く、他社の建物と並んでいます。木の香りや床の感触は写真では伝わらないので、見学の目的をここに絞ると比べやすくなります。

気になる評価は、何についてだったか

気になる評価は38件でした。内容を見ると、引き渡しのあとの対応と、費用の見通しの2つに集まっています。

引き渡しのあとの対応については、補修の連絡をしても返答が来ないという投稿が続いていました。複数回連絡したが2か月返答がなかった、外壁の補修を依頼したあと半年以上進展や連絡が乏しかった、1年点検のあとの質問や建具の補修への返答が続かなかった、といった内容です。換気扇まわりの補修が数か月進まなかったという記録もありました。

費用については、見積もりの提示が遅く予算を300万円上回った、契約後に見積もり外の現金の支出が続いた、といった投稿がありました。分筆にかかる費用の請求書が発行されるまで4か月を要したという記録もあります。

これらは投稿者が自分の体験として書いたもので、会社側がどう対応したのかまでは投稿からは分かりません。どちらに原因があったのかも、公開されている資料だけでは判断できません。ただ、同じ趣旨の投稿が複数の時期にわたって書かれていることは事実です。契約前に確かめておきたい項目です。

気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう

口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。

検索候補に出る言葉は、何を指しているのか

彩ハウスを検索すると、検索候補に「やばい」「後悔」といった言葉が表示されることがあります。前の章で分けた119件の中に、この2語に見合う内容がどれだけあったのかが問題になります。

まず、検索候補は「その言葉で調べた人がいた」という記録であって、事実そのものではありません。実際に候補を調べると、この2語が出るのは限られた組み合わせのときで、「紹介」「レビュー」「値段」「価格」といった言葉のほうがはるかに多く出ていました。会社を調べる人の関心は、まず値段と実例にあるということです。

そのうえで件数を見ると、今回の119件は良い評価が44件、気になる評価が38件、判断を保留したものが37件でした。気になる評価のほうが多いわけではありません。ただし今回の調査は無作為に抽出したものでも全件を集めたものでもないので、この数字が世の中の割合を示すわけではありません。

気になる評価38件でいちばん多かったのは、前の章で見たとおり引き渡しのあとの対応と費用の見通しです。ただし、建物や施工そのものについての懸念も実在します。太陽光設備の施工漏れ、建具と無垢床の手直し、第三者検査のあとの是正の説明、漆喰のひびといった投稿がありました。強い言葉で会社全体を断じるような投稿は、今回の調査対象からは除いています。真偽を確かめられないうえ、書かれている内容が対象の会社のものかどうかも判断できないためです。

会社が現に事業を続けているかどうかは、口コミではなく公的な記録で確かめられます。登記と許認可の内容は公開されていて、誰でも同じものを見られます。

会社の登記と許認可を、公的な記録で確かめる

会社そのものの状況は、公開されている記録で確認できます。2026年8月6日時点の内容は、次のとおりです。

国税庁の法人番号公表サイトによると、株式会社いのうえ工務店の法人番号は5030001091353、本店は埼玉県秩父市黒谷368番地1です。閲覧した時点で、登記記録の閉鎖を示す記載はありませんでした。公式の会社概要にある設立は平成8年8月、創業は大正8年です。創業は秩父郡小鹿野町飯田で、当時の名称は井上工務店でした。1996年に有限会社として設立され、2003年に株式会社いのうえ工務店へ組織を変更し、2011年に現在の秩父市黒谷へ本店を移しています。

働いている人の数については、2つの数字があります。公式の会社概要には従業員数95名と書かれています。国の法人情報サイトに載っている厚生年金保険と健康保険の適用事業所の情報では、被保険者数が103人で、適用が終わったことを示す全喪年月日の欄は空欄でした。この2つは数え方が違うので、どちらかに寄せて読むことはできません。決算の数字は、公開されている情報からは確認できませんでした。国の法人情報サイトの決算情報欄に数値の掲載がなく、官報や電子公告でも見つかりませんでした。公告が一件もないという意味ではなく、公開されている範囲では見つからなかった、ということです。

許認可の番号は会社概要に掲げられています。

彩ハウスについて公式サイトと公的な記録で確認できた項目を、八行の表に並べた図。法人番号は5030001091353、本店は埼玉県秩父市黒谷368番地1。建設業許可は国土交通大臣許可(特-8)第29609号、宅地建物取引業は埼玉県知事(5)第19130号、建築士事務所登録は埼玉県知事(3)第10811号。構造は、耐震最高等級3と全棟での構造計算という記載に一部商品を除くとの注記が付き、制振ダンパーevoltzは全棟標準でプラン・商品によって内容が異なるとの注記が付いている。構造材は含水率15%以下の無垢材を使用。保証は主要構造躯体が条件つきで20年、地盤保証が20年で最大5,000万円。参考価格は30坪以上4LDKで税込2,000万円から、エリアは埼玉・群馬南部・栃木南部・東京の一部。図の下には、坪単価とブランド全体のUA値・C値は公表されていないと注記されている。確認日は2026年8月31日。
登記と許認可、構造、保証、参考価格とエリアを八行にまとめた図です。坪単価と断熱の数値は公表されていないので、見積もりの段階で尋ねる項目になります。

建設業は国土交通大臣許可(特-8)第29609号、宅地建物取引業は埼玉県知事(5)第19130号、建築士事務所登録は埼玉県知事(3)第10811号です。住宅保証制度の登録店としての番号も記載があります。ここで1つ補っておくと、建設業許可の括弧の中の数字は許可を受けた年度を表すもので、更新した回数ではありません。また「特」は特定建設業、「般」は一般建設業を指します。公式の沿革では2025年まで(般-7)と表示されていたので、2026年に特定建設業へ変わったことになります。

ただし、国土交通省と埼玉県の検索システムでは個別の登録内容までを表示できなかったため、これらが現時点で有効かどうかは断定できません。番号そのものは公式サイトに掲げられています。

直近の動きも公式サイトで確認できます。2025年11月に太田のモデルハウスがグランドオープンし、2026年1月に大宮展示場、6月に吉岡展示場が開いています。2026年5月には、ZEHビルダーとしての登録を継続していることと普及の実績を公式に表明していました。いずれも公表された時点の事実であり、将来の事業の継続を保証するものではありません。

同じ名前の会社や施設との区別

「いのうえ工務店」という名前は、全国に数多くあります。漢字表記を含めて数えると、商号に含む法人は80社を超えます。北海道から福岡まで各地に分布していて、埼玉県内にも複数あります。

「彩ハウス」という名前にも、同じことが言えます。秩父市内には、商号そのものが「彩ハウス」という別の法人が登記されています。今回の対象とは法人番号が異なる別の会社で、両者の関係について公式の説明は見当たりませんでした。公式に説明がない以上、関係があるともないとも判断できません。また、住宅の建築とは関係のない分野で「彩ハウス」を名乗る施設もあります。公的な情報で確認できたのは、別の事業者が営む宿泊施設でした。

口コミを読むときは、その投稿が埼玉県秩父市に本店を置く株式会社いのうえ工務店の注文住宅についてのものかどうかを確かめてください。今回の調査では、所在地と事業の内容を照らして対象を絞っており、別の法人や別の施設に関する投稿は件数に入れていません。

坪単価は公表されていない。参考価格から総額をどう見るか

価格については、公式に出ている数字と出ていない数字がはっきり分かれています。

公式サイトに坪単価の記載はありません。代わりに参考プランとして、30坪以上の4LDKで税込2,000万円からという金額が示されています。よくある質問にも、税込み2,000万円台から要望と予算に合わせて建てるという説明があります。間取りのプランと見積もりの作成は無料と書かれていますが、提示できる回数には限りがあるとの注記も付いています。

この金額に何が含まれるのかも公式に書かれています。設計とコーディネート、照明の一部、オール電化、ZEH仕様、ベルスへの対応、住宅ローンの相談、建築確認の諸検査料、かし担保保険、付帯工事、各種保証、第三者機関によるチェックまでが本体価格の中です。一方で、申請費、上下水道の引き込み工事、外構費、ローンの諸費用、登記費用は含まれないと明記されています。

口コミでは、この含まれない部分で総額が動いた記録が複数ありました。太陽光発電を含むオプションで約700万円増えた、外壁の変更で約70万円かかったという投稿があります。耐震等級3の証明に約20万円を要したという記録や、配管の迂回と下水の負担が発生したという記録もありました。埼玉の郊外で建てた37坪5LDKが土地込みで4,900万円を超えたという投稿もあります。見積もりの提示が遅く、結果として予算を300万円上回ったという投稿も残っていました。

一方で、見積書をもとに複数回にわたって予算を調整し、結果に満足したという投稿もあります。分かれ目は、見積もりがどの段階で、どこまでの範囲で出てくるかです。参考価格の2,000万円台は本体価格の話なので、土地、外構、諸費用を足した総額とは別のものだと考えてください。

総額をそろえるときは、費目を1枚の見積書に書き出してもらいます。本体工事に加えて、付帯工事、上下水道の引き込み、地盤改良、外構工事、照明とカーテン、登記や住宅ローンの諸費用、火災保険、そして土地代です。見積書に一式とある部分は、内訳を出してほしいと伝えて構いません。何にいくらかかるのかを説明するのは会社側の仕事です。ここまでそろえば、坪単価が出ていなくても他社と並べて比べられます。

ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。

まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。

断熱と気密、公表されている数値とされていない数値

断熱の数値については、公表されている範囲が商品によって違います。ブランド全体の値と、特定の商品の値が、別のものとして出ています。

公式の性能ページには、ブランド全体としてのUA値やC値の記載がありません。断熱等性能等級、HEAT20のグレード、一次エネルギー消費量等級、断熱材の厚み、全棟での気密測定についても、確認した公式ページでは見当たりませんでした。書かれているのは仕様のほうで、断熱材はウレタンフォームの発泡吹き付けが標準、窓はLow-E複層ガラスにアルゴンガスを封入、そして全棟がZEH仕様、という内容です。

数値が出ているのは「エコ暖の家」という商品のページだけです。そこにはUA値がモデルプランで0.36、C値が実績数値で0.16と書かれています。北海道基準の断熱性能をクリアしているという説明もあり、窓は樹脂とアルミの複合構造によるトリプル複合サッシが標準とされています。ここで見落としたくないのは、UA値のほうが「モデルプラン」の値で、C値が「実績数値」だという点です。どちらも彩ハウス全体の保証値としては書かれていません。

口コミにも、仕様を自分で確かめた記録がありました。建築中に吹き付けの断熱材が標準で75ミリ以上入っていることを確認したという投稿と、契約後に標準の窓が樹脂サッシとLow-E複層であると確認したという投稿です。どちらも施主が現場や打ち合わせで確かめた内容なので、契約したプランによって違う可能性があります。

ZEHについては、公式の発表で数字が示されています。2016年にZEHビルダーとして登録し、フェーズ3へ継続して登録していること、2025年度の普及率が70%で、2030年度の目標が100%であることです。ただし公的なZEHビルダーの一覧では、個別の登録内容までを取り出せませんでした。

断熱の性能を条件にして会社を選ぶ場合は、自分のプランでのUA値の計算書をもらってください。エコ暖の家の0.36は、その商品のモデルプランの値です。別の商品で同じ数値になるとは限りません。気密測定を行うかどうか、行う場合の実施時期と、測定値を書面でもらえるかどうかもあわせて確認しておきましょう。

耐震と構造、全棟でやっていること

耐震については、公式に「全棟」と書かれた項目がいくつかあります。ただし、どれにも注記が付いています。その注記まで含めて見ておく必要があります。

公式の性能ページには、耐震最高等級3と、構造計算を全棟で実施することが表示されています。制振ダンパーのevoltzを全棟に標準搭載するとも書かれています。同じページに「一部商品を除きます」という記載があり、制振ダンパーについてはプランや商品によって内容が異なる旨の注記もあります。つまり、すべての家が例外なく同じ仕様になるとは書かれていません。また、等級3への対応と、住宅性能表示制度で正式に等級3の認定を取得することは別の話です。公式には認定の取得までは書かれていません。

構造については、伝統的な木造軸組み工法に高強度のオリジナルパネルを組み合わせると説明されています。基礎は配筋が200ミリピッチ、幅が150ミリのベタ基礎です。構造材には含水率15%以下の無垢材を使い、集成材は使わないと明記されています。外壁は通気工法です。設計のルールとして、柱の直下率60%以上、耐力壁の直下率60%、耐力壁の偏心率9%という数値も公表されていました。これらにもプランや商品で異なる旨の注記が付いています。

建築予定地については、地耐力と地質を調べたうえで、結果に応じた基礎を提案すると書かれています。

いっぽうで、構造計算を許容応力度計算で行うのか、住宅性能表示制度の計算で行うのかは、公式サイトでは確認できませんでした。この違いは耐震等級の根拠の強さに関わる部分です。等級3を条件にしている方は、自分のプランで取得できるのか、取得する場合に費用がかかるのか、証明書が発行されるのかを確かめてください。口コミには、耐震等級3の証明に約20万円を要したという記録がありました。

保証と点検は、公式で確認できる範囲が限られる

保証については、公式に書かれている項目と、書かれていない項目の差がはっきりしています。

公式に確認できたのは次の内容です。10年目の点検で必要な有償のメンテナンスを受けることを条件に、主要な構造の躯体を20年間保証すると書かれています。地盤の保証は20年で、修復にかかる費用を最大5,000万円まで見るとされています。365日24時間の住まいの緊急対応サービスもあります。検査については「瑕疵担保JIO」と掲げたうえで、第三者機関の専門の検査員による検査を経て引き渡すと説明されています。住宅設備メーカーの保証は、彩ハウスのスタッフが窓口になるとも書かれていました。

一方で、確認した公式ページには、20年保証の起点となる初期保証の年数が明記されていませんでした。定期点検を何年目に何回行うのかという日程表、シロアリ保証の有無と年数、アフター専任の部署があるかどうかについても記載が見当たりません。保証書とアフターサービス基準の全文も公開されていませんでした。第三者検査の回数と各回の時期、正式な工事監理の方式、自社の大工なのか専属の大工なのかという別も、公式サイトでは確認できませんでした。

ここは口コミで評価が分かれた部分と重なります。入居から約1年後の不具合に、すぐ修理してもらえたという投稿がありました。3年たっても建具と換気設備が快適で、手入れの相談にも乗ってもらえたという声もあります。その一方で、補修の連絡から2か月返答がなかった、外壁の補修が半年以上進まなかった、という投稿も残っていました。引き渡し後の感謝祭で施主同士が情報交換できたという声もあります。

公式に点検の日程表が出ていない以上、契約前に書面で確かめるしかありません。保証書とアフターサービスの基準書を見せてもらい、点検を何年目に行うのか、無償の範囲はどこまでか、20年保証を受けるために10年目に必要となる有償メンテナンスがいくらくらいかかるのかを聞いてください。補修を依頼したときの受付の窓口と、返答までの目安の日数も、あわせて確認しておきましょう。

施工エリアと展示場

建てられる範囲は、公式のよくある質問に具体的に書かれています。埼玉県全域、群馬県南部、栃木県南部、そして東京都の一部です。この範囲から外れる場合は都度相談とされています。会社概要のほうには埼玉県・群馬県・栃木県と書かれているので、東京都の一部まで含めた記載のほうが詳しい内容です。

拠点は、公式の一覧で13か所を確認できます。内訳は店とショールームが2か所で、深谷市と秩父市です。展示場は11か所あり、埼玉県が熊谷市、東松山市、上尾市、久喜市、川越市、所沢市、鶴ヶ島市、さいたま市北区の8か所、群馬県が太田市、高崎市、北群馬郡吉岡町の3か所です。このほかに、体験できる施設や販売中の物件、期間を決めて公開しているモデルハウスが別枠で掲載されています。

ここで気をつけたいのは、栃木県内には固定の展示場が一覧にないことです。栃木県南部は施工の対象に入っているので、常設の建物を見るには埼玉県か群馬県へ出ることになります。ただし公式には、各総合展示場のほかに期間限定のモデルハウスや完成邸の見学会、入居済みのお宅の訪問を随時開催するとも書かれています。開催地までは一覧から分からないので、近くで見られる機会があるかを問い合わせてみてください。

土地が決まっている方は、その住所で施工できるかを最初に確認してください。対応エリアに入っていても、担当する拠点がどこになるかで打ち合わせの回数や現場に通う手間が変わります。

彩ハウスのメリット

公式の情報と口コミから、この会社を選ぶ理由になりそうな点は4つあります。

1つめは、構造材の素材が公式に決まっていることです。天然木と漆喰の壁がブランドの中心に据えられていて、構造材には含水率15%以下の無垢材を使い、集成材は使わないと公式に明記されています。天然木と漆喰をどこまで使うかは商品ごとのページの記載によります。構造材の仕様が最初から決まっている点は、素材から選びたい方には分かりやすい形です。口コミでも、漆喰の壁と無垢の床の部屋を乾いていて涼しいと感じたという評価がありました。

2つめは、耐震まわりの仕様が具体的に公表されていることです。耐震等級3への対応、全棟での構造計算、制振ダンパーの標準搭載に加えて、基礎の配筋のピッチや幅、柱と耐力壁の直下率、偏心率まで数値で示されています。ただし公式は「彩ハウスでは 耐震最高等級3 構造計算を全棟で実施しています」という記載に「※一部商品を除きます」という注記を付け、制振ダンパーにも「プラン・商品によって内容が異なります」という注記を付けています。注記を含めてここまで公開している会社は多くありません。

3つめは、工事中の様子を確認できたという記録が多いことです。基礎の配筋、上棟時の金物検査の印、断熱材の吹き付けの厚み、土台の材種まで、施主が自分で見て確かめた投稿が残っていました。書面だけでなく現場で納得したい方には、判断材料になります。

4つめは、価格の入口が具体的なことです。30坪以上の4LDKで税込2,000万円からという参考プランが示され、本体価格に何が含まれ何が含まれないかも公式に書き分けられています。坪単価は出ていませんが、比べる出発点としては使えます。

契約の前に知っておきたい注意点

良い面だけでなく、注意しておきたい点もあります。なお、個別の事案について責任がどちらにあるのかは、口コミと公開資料だけでは判断できません。

まず、引き渡しのあとの対応です。今回の119件では、補修の連絡への返答が滞ったという投稿が複数の時期にわたって書かれていました。同時に、入居後の不具合に迅速に対応してもらえたという投稿もあります。どちらも実際に書かれた内容なので、担当や時期によって差が出ていると読むのが自然です。受付の窓口と返答の目安を契約前に決めておけば、この差は小さくできます。連絡の記録を残す仕組みをつくるのは会社側の仕事ですから、どう運用しているのかを聞いて構いません。

次に、費用の見通しです。参考価格に含まれないものが公式にはっきり書かれている一方で、口コミではオプションと外構、それに土地の条件による工事で総額が動いた記録が並びました。太陽光を含むオプションで約700万円、外壁の変更で約70万円という具体的な数字も出ています。優先順位を先に決めて、どこまでを標準で収めるかを打ち合わせの早い段階で話しておきましょう。見積もりがいつ出てくるのかも、最初に聞いておく項目です。

3つめは、公表されていない数値があることです。ブランド全体のUA値とC値、断熱等性能等級、断熱材の厚み、構造計算の方法、第三者検査の回数と時期は、公式サイトでは確認できませんでした。カタログの数字から他社と比べることはできないので、自分のプランでの書面をもらう必要があります。

4つめは、素材の手入れです。漆喰も無垢材も、経年で表情が変わります。傷や汚れをどう受け止めるかは好みが分かれる部分です。漆喰の壁については、汚れを消しゴムかカッターナイフで落とし、全体が汚れてきたら薄めた漆喰をローラーで塗るという方法が公式に書かれています。ただし、どれくらいの間隔で必要になるのかと、無垢の床の手入れの方法は見当たりませんでした。入居から数年たった家を見せてもらえるかどうかを聞いておくと、判断しやすくなります。

彩ハウスが向いている方と、慎重に進めたい方

ここまでの内容をふまえると、この会社が合う方と、慎重に進めたい方は次のように分かれます。

向いているのは、天然木と漆喰の質感を暮らしの中心に置きたい方です。構造材の無垢材は含水率まで公表されているので、素材から選びたい方の希望と重なります。工事中に現場へ通って自分の目で確かめたい方にも向いています。基礎の配筋や金物の検査を実際に見た記録が複数残っているのは、この会社の特徴といえます。埼玉県内に8か所、群馬県内に3か所の展示場があるため、実物を見てから決めたい方にも選びやすいはずです。回遊できる動線や家事動線を軸に間取りを組み立てたいという要望も、反映された記録がありました。

慎重に進めたいのは、引き渡しのあとの対応の速さを重く見る方です。今回の調査では評価が分かれていたので、点検の日程と補修の受付の流れを契約前に書面で固めておくことをおすすめします。断熱の数値を先に比べたい方も、ブランド全体のUA値が公表されていない以上、見積もり段階での計算書が必要になります。予算の上限が動かせない方は、参考価格に含まれない費目を最初に洗い出しておいてください。建築地が栃木県内の場合は、実物を見るために県外へ出ることになる点も見ておきましょう。

契約前に確認しておきたいこと

公式サイトで確認できなかった項目は、そのまま打ち合わせで聞く内容になります。答えをもらえれば、判断に必要な情報がそろいます。

  • 自分のプランのUA値。断熱材の厚さ、サッシとガラスの仕様。気密測定を行うかどうかと、測定値を書面でもらえるか
  • 構造計算の方法と、自分の家で耐震等級3を取得できるか。取得する場合の費用と、証明書が出るかどうか
  • 制振ダンパーが自分の商品とプランで標準に入るかどうか
  • 第三者検査を行う機関と、検査の回数と時期。自分が立ち会える日
  • 保証書に書かれた対象部位と免責の範囲。20年保証の起点となる初期保証の年数と、10年目に必要な有償メンテナンスのおおよその費用
  • 定期点検を何年目に行うか。無償の範囲はどこまでか。シロアリ保証の有無と年数
  • 引き渡し後に補修を依頼するときの窓口と、返答までの目安の日数
  • 本体工事から付帯工事、上下水道の引き込み、地盤改良、外構、照明とカーテン、諸費用、土地代まで並べた総額。見積もりが出てくる時期
  • 建築予定地が施工できる範囲に入っているか。入っている場合、担当する拠点はどこか

答えをもらえたら書面で受け取っておくと、あとから食い違いにくくなります。

よくある質問

彩ハウスの坪単価はいくらですか

A. 公表されていません。公式に出ているのは、30坪以上の4LDKで税込2,000万円からという参考プランと、税込み2,000万円台からという説明です。本体価格には設計、照明の一部、オール電化、ZEH仕様、付帯工事、各種保証などが含まれ、申請費、上下水道の引き込み、外構費、ローンの諸費用、登記費用は含まれないと明記されています。口コミには、埼玉の郊外で建てた37坪5LDKが土地込みで4,900万円を超えたという記録がありました。条件が違うので、自分の家の見込みは見積もりで確かめてください。

断熱性能のUA値は公表されていますか

A. ブランド全体としては出ていません。数値が示されているのは「エコ暖の家」という商品のページだけで、UA値がモデルプランで0.36、C値が実績数値で0.16と書かれています。この2つは同じ商品の値であって、彩ハウス全体の保証値ではありません。性能ページには断熱等性能等級やHEAT20のグレードの記載も見当たりませんでした。断熱で比べたい場合は、自分のプランでの計算書をもらってください。

全棟で耐震等級3を取得していますか

A. 公式は「彩ハウスでは 耐震最高等級3 構造計算を全棟で実施しています」と書き、その記載に「※一部商品を除きます」という注記を付けています。この注記が記載のどの部分に掛かるのかまでは示されていません。また、等級3への対応と、住宅性能表示制度で正式に認定を取得することは別です。認定の取得までは公式に書かれていません。等級を条件にしている方は、自分のプランで取得できるか、費用と証明書の発行はどうなるかを確認してください。

保証と点検の内容を教えてください

A. 10年目の点検で必要な有償メンテナンスを受けることを条件に、主要な構造の躯体を20年間保証すると公式に書かれています。地盤の保証は20年で最大5,000万円まで、365日24時間の緊急対応サービスもあります。いっぽうで、20年保証の起点となる初期保証の年数、定期点検の日程表、シロアリ保証の有無は、確認した公式ページでは見当たりませんでした。保証書とアフターサービスの基準書を契約前に見せてもらってください。

引き渡しのあとの対応は早いですか

A. 投稿では分かれています。入居から約1年後の不具合をすぐ修理してもらえたという記録や、3年たっても建具と換気設備が快適だという記録がある一方で、補修の連絡から2か月返答がなかった、外壁の補修が半年以上進まなかったという記録もありました。担当や時期によって差が出ていると読むのが自然です。受付の窓口と返答までの目安を契約前に決めておくと、この差は小さくできます。

建てられるのは埼玉県だけですか

A. 公式のよくある質問には、埼玉県全域、群馬県南部、栃木県南部、東京都の一部と書かれています。範囲から外れる場合は都度相談とされています。ただし固定の展示場は埼玉県に8か所、群馬県に3か所で、栃木県内には一覧にありません。土地が決まっているなら、その住所で施工できるかと、担当する拠点はどこになるかを最初に確認するのが確実です。

全館空調は標準仕様ですか

A. 標準かオプションかは公式に書かれていません。AirOasisという全館空調があり、各居室の温度を調整できること、階間と床下を空調室として使い輻射熱で家全体を調整することが説明されています。商品ラインナップにも「全館空調のある家」があります。換気の方式や熱交換換気の有無、効率については、確認した公式ページに記載がありませんでした。導入する場合の費用とランニングコストの試算を、見積もりの段階で出してもらってください。

漆喰と無垢の床は手入れが大変ですか

A. 漆喰の壁の手入れの方法は公式に書かれています。汚れを消しゴムかカッターナイフで落とし、全体が汚れてきたら薄めた漆喰をローラーで塗る、という内容です。ただし、その頻度と無垢の床の手入れの方法は見当たりませんでした。口コミでは、自然素材は細かな手入れが不要だと聞いたという投稿がある一方で、将来の手入れを気にする質問も出ています。漆喰も無垢材も経年で表情が変わる素材なので、展示場で実際に使われている壁と床を見て、傷や汚れの出方を確かめておくのが確実です。入居から数年たった家を見せてもらえるかどうかも聞いてみてください。

口コミを読むときの注意点はありますか

A. 3つあります。まず、どの媒体に書かれた投稿かを見てください。掲示板は困りごとの相談が集まりやすく、個人ブログは家づくりの記録が中心になります。次に、同じ名前の会社や施設が他にもあるので、埼玉県秩父市の会社の話かどうかを確かめてください。最後に、件数の多い少ないを割合として読まないことです。今回の調査は無作為に抽出したものでも全件を集めたものでもありません。

まとめ

確かめられたのは、次の7点です。

  • 口コミ119件の内訳は、良い評価44件、気になる評価38件、判断を保留したものが37件。話題別では施工品質・引き渡しがいちばん多くなりました
  • 会社は埼玉県秩父市黒谷に本店を置く株式会社いのうえ工務店、法人番号5030001091353です。登記に閉鎖の記載はなく、厚生年金の被保険者は103人。2025年から2026年にかけて太田、大宮、吉岡で展示場を開いた告知も公式に出ています
  • 素材は天然木と漆喰が中心で、構造材には含水率15%以下の無垢材を使い集成材は使わないと明記されています
  • 耐震等級3への対応、全棟での構造計算、制振ダンパーの標準搭載が公表されています。ただし公式は「彩ハウスでは 耐震最高等級3 構造計算を全棟で実施しています」という記載に「※一部商品を除きます」という注記を付け、制振ダンパーにも「プラン・商品によって内容が異なります」という注記を付けています。正式な等級認定の取得までは書かれていません
  • 保証は主要構造躯体が条件つきで20年、地盤保証が20年で最大5,000万円。10年目の点検は公式に書かれていますが、初期保証の年数と、複数年にわたる点検の日程表は公開資料で確認できませんでした
  • 坪単価は公表されておらず、参考プランは30坪以上4LDKで税込2,000万円から。UA値とC値は「エコ暖の家」の値だけが公表されています
  • 建てられるのは埼玉県全域、群馬県南部、栃木県南部、東京都の一部。展示場は埼玉8か所と群馬3か所で、栃木県内には一覧にありません

公開資料からは確かめられなかった項目もあります。ブランド全体のUA値とC値、断熱等性能等級、断熱材の厚さ。構造計算の方法、第三者検査を行う回数と時期、工事監理の方式。初期保証の年数、定期点検の日程表、シロアリ保証の有無。決算の数字も同じです。建設業許可、宅地建物取引業免許、建築士事務所登録は、番号こそ公式に掲げられているものの、検索システムで個別の結果を取り出せなかったため、現時点で有効かどうかは断定していません。

公表されていない数値は、書面でもらえば比べられます。自分のプランのUA値の計算書、耐震等級3を取得できるかどうかの回答、保証書と点検の日程表、そして総額でそろえた見積書。この4つがそろえば、同じ条件で他社と並べられます。引き渡しのあとの対応で評価が分かれた会社ですから、補修を頼むときの窓口と返答の目安も、あわせて書面にしておくと安心です。