もりぞうは後悔する?木曾ひのきの評判と口コミ149件を独自調査

Uncategorized

もりぞうが気になって社名を検索すると、検索候補に「後悔」が表示されることがあります。木曾ひのきを柱にも内装にも使う和モダンの住まいに惹かれて調べ始めたのに、この言葉が目に入ると気持ちがぐらつきますよね。

幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートと、住宅会社に関する独自の口コミ調査を行い、建設業の許可や保証の条件は公式情報と照らし合わせました。

結論を先にお伝えすると、もりぞうは、費用を気にする口コミもありますが、木の質感に納得できる人なら選択肢になるといえます。編集部が独自調査した口コミ149件のうち、前向きな内容は70件で、柱にも内装にも木曾ひのきを使った住まいを評価する声が目立ちました。今回は、宅建士の視点から、初期保証20年が適用される契約時期の条件を詳しく見ていきます。

この記事でわかること

  • 検索候補の「後悔」は、どの論点に関するものなのか
  • 「気がかり」に分類した36件を、どこまで重く受け止めるべきなのか
  • 木曾ひのきは、費用と住み心地のどちらに影響するのか
  • 坪単価を公表していない会社の見積もりを他社のものと比べるときは、どの項目を見ればいいのか
  • 親会社が変わる前と後の投稿を、どう区別して読めばいいのか
家づくりのポイントを案内する建築士風のイラスト

まずはここに注目

住宅展示場へ行く前に、資料を集めて比較しておきましょう

詳しい内容を見ていく前に、ひとつだけ。建てる土地に対応した住宅会社の資料は、展示場へ行く前に集めておいてください。

住宅展示場へ行く前に、複数社のカタログを比較する理由を示した図解

一社ずつ調べるのは手間がかかります。条件に合う会社の資料をまとめて請求できるサービスを使うのが早いです。

資料を先に集めておくメリット

家づくりは一生に一度の大きな買い物です。

複数社を並べて見られる
1社だけで決めずに済む
数百万円の差に気づける
工務店もメーカーも見られる

カタログ請求なら、この4つを一度にまとめて用意できます。

目的で選ぶ3サービス

予算を抑えて探したい

LIFULL HOME'S

LIFULL HOME'S ローコスト住宅カタログ一括請求無料で住宅カタログを取り寄せる

地域の工務店も見たい

SUUMO

SUUMO 注文住宅の工務店資料請求無料で工務店・メーカーの資料を見る

相談しながら決めたい

HOME4U 家づくりのとびら

HOME4U 家づくりのとびら 無料家づくりプラン無料で家づくりプランを相談する

どれも無料で使えます。迷うなら、地域の工務店とハウスメーカーのようにタイプの違う2つを組み合わせておくと、価格や得意分野の違いが見えて候補を広げやすくなります。まずは気になったものから資料を集めてみてください。

この記事の監修

宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美

宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務を踏まえ、保証・価格に関する記述と法人情報を公開資料で確認しています。(監修日:2026年7月24日)

もりぞうの評判を編集部が調べた手順を、3つの段階に分けて描いた図。第1段階は、公開されていた口コミや体験談149件を1件ずつ読むこと。第2段階では、それを価格・費用、住宅性能・設備、間取り・デザイン・物件選び、施工品質・引き渡し、保証・アフター・管理、エリア・拠点とモデルハウス、打ち合わせ・担当者・契約という7つの論点に仕分けた。第3段階は、公式サイトの記載と、国税庁の法人番号公表サイト、国土交通省の建設業者検索および宅地建物取引業者検索、それに親会社が公表している決算短信に照らして確かめること。図の中に「施主本人へのアンケートではありません」と明記されている。投稿に書かれている内容そのものは未検証である。
公開されていた149件を1件ずつ読み、論点ごとに仕分けるまでの流れです。投稿者が誰なのか、書かれた内容が正しいのかまでは判定していません。会社と建物に関する事実のほうは、公式サイトと国の登録、親会社の決算資料で別に確かめました。施主本人へのアンケートではありません。
  1. もりぞうの口コミ149件は、7つのテーマに分けられた
    1. お金にまつわる書き込み(言及18件)
    2. 断熱や耐震をめぐる声(言及52件)
    3. 間取りと外観について語られたこと(言及19件)
    4. 工事の仕上がりと引き渡しに触れた投稿(言及16件)
    5. 引き渡したあとの点検と保証について(言及12件)
    6. 支店とモデルハウスをめぐる書き込み(言及16件)
    7. 担当者と打ち合わせについての声(言及16件)
  2. 「後悔」という言葉が検索窓に並ぶのは、なぜなのか
    1. 検索候補は、同じ言葉を打った人がいたという記録にすぎない
    2. 価格の根拠が分からないため、口コミで妥当性を確認したくなる
    3. 無垢材は、入居後も乾燥によって状態が変化する
  3. 会社そのものは大丈夫なのか、公的な記録に当たってみた
    1. 法人番号の公表サイトに、商号変更も合併も記録がない
    2. 建設業の許可は2030年4月まで有効だった
    3. 宅地建物取引業の免許も、現に登録されている
    4. 親会社の決算書に、継続企業の前提に関する注記はなかった
    5. 許可番号と免許番号では、括弧の数字の意味が違う
  4. 上場企業の子会社になってから、体制はどう変わったか
    1. 2022年10月に、株式の100パーセントが移った
    2. 本社と支店の再編が続いている
    3. 買収の前と後では、同じ社名でも中身が違う
  5. 木曾ひのきという素材が、評価の分かれ目になっている
    1. 構造材から内装まで、同じ木でそろえる
    2. 細かな乾燥割れと、点検が要る変形を分けて考える
    3. 香りと肌ざわりは、住んでからの満足につながりやすい
  6. 値段の全体像は、どこまで事前に見えるのか
    1. 公式サイトに坪単価の記載はなかった
    2. 商品によって、仕様の幅がかなり大きい
    3. 見積書で確認しておきたい項目
  7. 公式が説明している性能は、どこまでか
    1. 外張り断熱と、熱交換型の24時間換気
    2. 大雅は断熱等性能等級7の基準をクリアしている
    3. 耐震は複数の要素を組み合わせている
  8. 住みはじめてからの保証は、どんな条件で続くのか
    1. 建物の初期保証は20年、ただし2024年3月が境目
    2. 設備は10年、地盤も10年
    3. 30年のあいだに、無料の点検が8回
  9. 引き渡しまでの時間は、どこで延びるのか
    1. 2025年4月の法改正で、確認申請の交付が長引いた
    2. 自由設計は、打ち合わせの回数が読みにくい
    3. 予定より延びたときに、何を確かめるか
  10. 対応エリアは信越・北陸、関東、東海で、拠点は10か所
    1. 支店の一覧と、担当する地域
    2. 統合前の支店について書かれた口コミもある
    3. 対応地域の外なら、まず可否を確かめる
  11. 前向きな声は、どのあたりに集まっていたか
    1. 檜の香りが、何年も残っていること
    2. 夏も冬も、室温で困らなかったという報告
    3. 現場と担当者の仕事ぶりを挙げた投稿
  12. 契約を決める前に、書面で確かめておきたいこと
    1. 木材の仕様書をもらう
    2. 坪単価が何を含む数字なのかを聞く
    3. 確認申請と工程の見通しを日付で押さえる
    4. 保証の適用条件と、点検を担当する支店を確かめる
  13. もりぞうを選びやすい人と、先に確かめたい人
    1. 選びやすい人
    2. 先に確かめてから決めたい人
  14. よくある質問
    1. もりぞうの評判は、実際のところどうなのですか
    2. 検索すると住宅と関係のない話が出てくるのですが
    3. 会社の経営は続いていますか
    4. 坪単価の目安は出ていますか
    5. 保証は何年ぶん付きますか
    6. 無垢材の割れや反りは直してもらえますか
    7. 対応しているのはどのエリアですか
    8. 引き渡しまでどれくらいかかりますか
  15. まとめ

もりぞうの口コミ149件は、7つのテーマに分けられた

はじめに、数の意味をそろえておきたいと思います。この149件は、2026年7月時点で公開されていた投稿のうち、内容を確認した数です。数えたのは投稿の本数であり、施主の人数ではありません。ひとりの施主が着工から入居までを何度も書き残せば、そのぶん件数だけが積み上がります。

今回の調べ方は、施主本人へのアンケートではなく、無作為抽出でも全件収集でもない調査です。ですから割合や多数派を示せる調べ方ではありません。特定の口コミサイト名やアカウント名は記事に出さず、載せるのは媒体の種類だけにとどめました。以下でも、件数の多さだけを根拠に結論づけることはしません。会社と建物にかかわる事実のほうは、公式サイトの記載と、国が運営する法人情報の公表サイト、それに国土交通省が公開している建設業と宅地建物取引業の登録で確かめています。建物の性能を第三者の試験で検証したものではありません。

読み方についても、断っておきたいことがあります。この章では、良い評判と気になる評判の両面を同じ基準で整理し、投稿に書かれた具体的な事情を確かめました。まず、施工棟数が増えれば、投稿の総数も増える理屈です。ただしそれは、一件ごとの不満の重さを軽くする理由にはなりません。目の前の一軒を建てる人にとって、他社と比べた確率の話はなんの助けにもならないからです。

それから、建った家そのものに不満がなくても、打ち合わせでの一言のほうを長く覚えている、ということが起こります。自由設計だと顔を合わせる期間が半年を超えることもあり、仕上がりとは別のところに引っかかりが残るのでしょう。逆の偏りもあります。打ち合わせも工事も予定どおりに進んだ人でさえわざわざ投稿する機会は多くありません。今回の調べでは、満足した側と不満を持った側の、どちらが書き込みに向かいやすいのかまでは分かりませんでした。公開投稿には、投稿する人が自ら書き込むことによる偏りがあるため、件数を評価の比率として扱いません。また、投稿者の層に偏りがあり、長い文章を書くことに慣れた人ほど記録を残しやすい傾向があります。

出どころの偏りも先に断っておきます。149件のうち92件は、住宅系の掲示板にある1本のスレッドに書き込まれたものでした。27件は、ひとりの個人が公開していた家づくりの記録から採りました。24件は、写真を中心に投稿するサイトのごく少数の発信者によるものです。それぞれ別の発信元といえるのは、残る6件だけでした。長く書き続けた人ほど件数が積み上がるので、この数字を世帯の数として読むことはできません。

そのうえで、149件を7つの論点にふり分けました。もっとも多かったのは断熱と耐震に関する52件でした。次いで間取りと外観が19件、お金まわりが18件と続きます。ほかは現場と引き渡しに16件、支店と展示場に16件、商談と担当に16件、点検と保証に12件という数え方になりました。

もりぞうについての言及149件を、7つの論点ごとに数えた横棒グラフ。内訳は住宅性能・設備が52件、間取り・デザイン・物件選びが19件、価格・費用が18件、施工品質・引き渡しが16件、エリア・拠点とモデルハウスが16件、打ち合わせ・担当者・契約が16件、保証・アフター・管理が12件。総数149件。
棒の長さは、その論点に触れた投稿の数です。もっとも多かったのは住宅性能・設備の52件で、7つを足すと149件になります。話題に上がった回数を数えたもので、評価の良し悪しを表す図ではありません。

お金にまつわる書き込み(言及18件)

値段の話は、この会社の口コミでいちばん温度差が出ます。前向きな受け止めが7件、気がかりを書いたものが5件、どちらとも言えないものが6件でした。木曾ひのきの希少性に価値を感じたという書き方や、相見積もりを取ったら思ったほど高くなかったという報告があります。値は張っても仕上がりを見れば納得できた、という受け止めも複数ありました。

懸念を示した投稿にあったのは、国産の檜を構造材に使うぶん材料費がかさむという指摘や、打ち合わせを重ねるうちに設備の費用が積み上がったという書き方でした。総額や坪あたりの金額を具体的に書いた投稿もありましたが、坪数も土地の有無も仕様もそろっていないため、この記事では採りません。公式サイトにも坪単価の掲載はなく、比較する基準がないのが実情です。この点はあとの章で改めて取り上げます。

断熱や耐震をめぐる声(言及52件)

性能まわりは、住みはじめてからの実感と、契約前の疑問が半々でした。前向きが27件、気がかりが9件、中立が16件です。夏も冬も快適だった、冷房1台で家じゅうが涼しかった、檜の香りと暖かさが続いているといった報告が並びます。公式では、建物を外側から断熱材で覆う外張り断熱工法と、排気の熱を再利用する熱交換型の24時間換気システムを採用しており、口コミに書かれた体感ともおおむね一致していました。

気になる内容として繰り返し出てきたのが、シロアリへの備えです。檜は虫に強いといわれるものの、シロアリを防ぐ防蟻処理は必要なのか、基礎部分を断熱する基礎断熱の場合はどうなるのか、という質問と回答が交わされていました。断熱材の性能が年数とともに落ちないかを尋ねる投稿もあります。いずれも施主の実害の報告ではなく、契約前の確認事項として交わされたものでした。

間取りと外観について語られたこと(言及19件)

設計まわりの投稿は19件で、前向きが12件、気がかりが3件、中立が4件でした。耐久性まで含めた総合力で選んだ、価格と設計と性能を並べて比べたうえで依頼した、という書き方が目につきます。木を見せる意匠を望んで選んだ人が集まっている印象を受けました。

いっぽう、意匠の提案力はもう少しほしかった、という声も複数あります。標準仕様の建具が檜の内装と合わないと感じた、檜の浴室は手入れの負担が気になる、といった具体的な指摘も見つかりました。得意な型がはっきりしている会社ほど、そこから外れた要望では物足りなさが出やすくなります。

工事の仕上がりと引き渡しに触れた投稿(言及16件)

現場と引き渡しについては16件。前向きが8件、気がかりが2件、中立が6件です。基礎に鉄筋を組む配筋や大工の仕事ぶりが丁寧だった、現場を見に行ったときの監督の対応で安心できた、という報告が目立ちます。基礎の着工からおよそ5か月で引き渡しに至ったという記録もありました。

一方、指摘箇所が直らず、基礎をやり直したという投稿もありました。同じ掲示板には、基礎の強度は標準仕様どおりだと反論する書き込みも並んでいます。どちらの投稿も内容の真偽は確かめられていません。編集部として、どちらが正しいかを判定する立場は取っていません。

引き渡したあとの点検と保証について(言及12件)

アフターの話題は12件で、前向きが4件、気がかりが1件、中立が7件でした。住み心地に問題がなくアフターの対応も良かったという報告と、点検のあとの補修がなかなか進まなかったという報告が、どちらも見つかります。いずれも投稿に書かれていた内容で、真偽は確かめていません。築10年の時点で檜の香りが残っていると書きながら、屋根に当たる雨音は想定外だったと付け加えた投稿もありました。

保証の条件そのものが2024年3月を境に変わっている点は、読むうえで見落とせません。契約した時期によって、同じ会社で建てても保証の年数が違います。

支店とモデルハウスをめぐる書き込み(言及16件)

拠点にまつわる投稿は16件。前向きが6件、気がかりが7件、中立が3件です。展示場を見て建物の頑丈さと価格に納得した、案内した担当者が親切だった、という見学時の投稿があります。

気になる内容は、拠点の閉鎖にまつわるものがほとんどでした。県内から撤退するという噂の真偽を尋ねる質問、モデルハウスが取り壊されたことを惜しむ投稿、公式サイトから展示場の掲載が消えたという指摘が並びます。いずれも住宅系の掲示板などに公開されていた書き込みで、内容の真偽は未検証です。加えて、展示していた仕様といまの仕様は違うので直接確かめたほうがよい、という助言もありました。

担当者と打ち合わせについての声(言及16件)

商談まわりは16件でした。前向きが6件、気がかりが9件、中立が1件です。数か月かけた打ち合わせで長く住み継ぐという考え方に共感した、会社の規模より構造と性能と担当者への信頼で選んだ、という書き方があります。

気がかりの側には、契約を急かされたように感じて他社にした、見積もりのやりとりで不信感が残った、人の入れ替わりが多い印象を受けた、という投稿がありました。書き手の属性も内容の真偽も未検証で、編集部が会社の対応の当否を確かめたわけではありません。会社の先行きや、株式が別の会社へ移ったことの影響を心配する声も見つかります。この最後の点は、次の章でそのまま扱います。

もりぞうについての口コミ149件を、掲載されていた場所の種類と、書き手の受け止め方で分けた図。掲載先の内訳は地図上のクチコミと住まいのレビュー欄が1件、住宅系の掲示板とQ&Aの投稿が93件、SNSの書き込みが25件、個人が書いた家づくりの記録が30件。受け止め方は、前向きなものが70件、どちらとも言い切れないものが43件、気がかりを書いたものが36件。合計149件。
149件を、掲載されていた場所の種類と、書き手の受け止め方の2つで分けた図です。無作為に選んだわけではないので、量の差がそのまま世間の傾向を表すわけではありません。場所は種類だけを示し、媒体の名前は伏せました。

「後悔」という言葉が検索窓に並ぶのは、なぜなのか

ここまでの分類で、話題が値段と性能と担当者へ集まることが見えてきました。では、こうした話題は、なぜ「後悔」という検索語につながるのか。

検索候補は、同じ言葉を打った人がいたという記録にすぎない

検索窓の下に出てくる候補は、その語で調べた人が一定数いたことを示すだけのものです。書き込みの内容が正しいと認められたわけでも、多数派の意見だと保証されたわけでもありません。ここを踏み違えると、候補欄をそのまま評価表のように読んでしまいます。

実際、今回あたった149件のうち、気がかりを書いたものは36件でした。前向きなものが70件、どちらとも言い切れないものが43件です。無作為抽出ではないので世の中の割合を示すものではありませんが、強い言葉が全体像ではないことは確かめられます。

会社について公的な記録を確認すると、口コミとは異なる情報が得られます。建設業の許可も、宅地建物取引業の免許も、いまのところ有効でした。法人としての登録も途切れていません。次の章で、それぞれ確認します。

価格の根拠が分からないため、口コミで妥当性を確認したくなる

木曾ひのきという特定の産地の無垢材は、量産の集成材と同じ土俵では語れません。公式サイトに坪単価の掲載がないのも、仕様の幅が広いことと無関係ではないでしょう。そのぶん、検討者は自分の見積書が妥当なのかを外の情報で確かめようとします。

その際、「後悔」という言葉で検索する人がいます。高い買い物をする前に、先に建てた人がどこでつまずいたのかを知っておきたい。この動機はきわめてまっとうなもので、会社への疑いとは別の話だと考えています。

無垢材は、入居後も乾燥によって状態が変化する

木の家は引き渡しの日が完成形ではありません。乾燥が進むにつれて、わずかに割れが入ったり、板と板のあいだに隙間が出たりします。集成材や新建材で仕上げた家に慣れていると、これを不具合と受け取ってしまうことがあります。

ここは、材の性質と施工の不備を分けて考える必要があるところです。見分け方は後半でもう一度取り上げます。

気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう

口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。

会社そのものは大丈夫なのか、公的な記録に当たってみた

前の章で確認したとおり、「後悔」と検索される主な理由は、価格、工期、担当者への関心でした。会社の存続そのものを心配する書き込みも、少数ながら見つかります。ここからは口コミを離れ、国の登録情報と上場会社の開示資料を確認します。

法人番号の公表サイトに、商号変更も合併も記録がない

国税庁の法人番号公表サイトで検索すると、株式会社もりぞうの法人番号は7011001067137でした。フリガナはモリゾウ、本店は埼玉県さいたま市大宮区上小町496番地と記録されています。変更履歴に並ぶのは本店所在地の変更が4件と、平成27年10月5日の法人番号指定だけです。

つまり、公表サイトの記録には、商号の変更も、合併による吸収も出てきません。所在地の欄だけが、東京都渋谷区から中野区、埼玉県戸田市、神奈川県横浜市都筑区を経て、2024年6月にさいたま市へと移っています。公式サイトの沿革に載っている移転の記録とも、日付がそろっていました。

建設業の許可は2030年4月まで有効だった

国土交通省の建設業者検索で商号を入れると、1件が該当しました。許可行政庁は関東地方整備局で、国土交通大臣許可の第024228号と表示されます。主たる営業所の住所も電話番号も、公式サイトの記載と一致していました。

肝心の有効期間は、令和7年4月16日から令和12年4月15日までとなっていました。西暦に直すと2030年4月15日までです。建設業の許可は5年ごとに更新が必要なので、直近で更新されたことが分かります。同じ画面には資本金額が10,000千円、つまり1,000万円と記録されていました。この数字は公式サイトの会社概要には載っていません。

宅地建物取引業の免許も、現に登録されている

もうひとつ、国土交通省の宅地建物取引業者検索でも1件が出てきます。免許証番号は埼玉県知事免許の(01)第025891号で、有効期間は令和8年3月3日から令和13年3月2日までと記録されています。西暦なら2031年3月2日までです。

この画面には、加入している保証協会や兼業の内容も出ていました。兼業の欄には建設業、不動産賃貸業、不動産管理業の3つが並びます。総従事者数は4人と記録されていますが、これは宅地建物取引業に従事する人数であって、会社全体の社員数ではありません。公式サイトの従業員数は50名、2024年6月時点の数字です。

親会社の決算書に、継続企業の前提に関する注記はなかった

もりぞうは2022年10月から、東京証券取引所グロース市場と福岡証券取引所に上場している株式会社グランディーズの完全子会社です。上場会社なので、決算の内容が四半期ごとに公表されます。

その2025年12月期の決算短信を開くと、連結財務諸表に関する注記の冒頭に「(継続企業の前提に関する注記)該当事項はありません」と書かれていました。会計の世界で、事業を続けられるかどうかに重大な疑いがあるときに付く注記のことです。ただしこれは連結ベースの記載であって、もりぞう単体の財務状況や将来の事業継続を保証するものではありません。有価証券報告書のほうは、2026年3月25日に提出されていました。

一方、業績にはマイナスの数字もあります。グランディーズの連結売上高は34億1676万円で前期から19.2パーセントの減収、親会社株主に帰属する当期純損失が311万円で、上場後はじめての最終赤字でした。親会社の建築請負事業セグメント、つまりもりぞうが担う注文住宅の部分は、売上高13億7780万円で前年から24.4パーセント減り、3323万円のセグメント損失でした。前期のセグメント損失は4097万円だったので赤字の幅は縮んでいますが、決算短信は、買収後3年以内に黒字化するという当初の目標には至らなかったとも説明しています。

これらはすべて親会社の連結とセグメントの数字であって、もりぞう単体の決算ではありません。単体の売上高や利益は公表されていないため、公開情報では確認できませんでした。翌期の連結業績予想は売上高36億円、当期純利益8000万円で、黒字回復を見込んでいます。

許可番号と免許番号では、括弧の数字の意味が違う

公式サイトの会社概要には、建設業許可が「国土交通大臣許可 (般7)第24228号」、宅地建物取引業が「埼玉県知事(1)第25891号」と並んでいます。この2つの括弧は、同じものではありません。

建設業のほうの「般7」は、一般建設業の許可を令和7年度に受けたという意味です。数字は許可を受けた年度を指していて、更新の回数ではありません。国土交通省の記録にある許可年月の令和7年4月16日と、きちんと対応しています。

いっぽう宅地建物取引業の「(1)」は更新回数を表します。まだ1回目、つまり更新をしていない状態です。ただしこれは会社が新しいという話ではなく、2024年6月に本社をさいたま市へ移したことで埼玉県知事免許を取り直したためです。国土交通省の記録でも、最初の免許年月日は令和8年3月2日でした。

もりぞう(株式会社もりぞう)の公式サイトと公的な記録で確認できた値をまとめた表の図。設立は2009年10月。法人番号は7011001067137。本社は埼玉県さいたま市大宮区上小町。資本金は1000万円。従業員は50名で2024年6月時点。主要構造材は木曾ひのき。断熱は外張り断熱工法。換気は熱交換型の24時間換気システム。耐震はパーフェクトディフェンスシステムで、木造軸組工法、剛壁剛床一体構造、制震ダンパー、接合金物、工場プレカット、許容応力度計算による構造計算の6つを組み合わせる。フラッグシップの大雅は断熱等性能等級7の基準をクリア。ただしUA値やC値の数値そのものは公式サイトに記載がなく、確認できなかった旨が図中に注記されている。保証は、建物初期保証が20年で、対象は2024年3月以降に工事請負契約を締結した施主。それ以前の契約は、別途20年の保証書が出ていなければ10年。設備保証が10年、住宅瑕疵担保責任保険が10年、地盤品質保証が10年。点検は引き渡し後30年のあいだに無料で8回。許認可は、建設業許可が国土交通大臣許可 第024228号で、国土交通省の建設業者検索では有効期間が令和7年4月16日から令和12年4月15日までと記録されている。宅地建物取引業免許は埼玉県知事免許 第025891号で、有効期間は令和8年3月3日から令和13年3月2日まで。対応エリアは信越・北陸、関東、東海の10拠点。ただし坪単価は公式サイトに記載がなく、金額は確定していない旨が図中に注記されている。
公式サイトの記載と、国の登録で確かめられた値だけを並べています。建物初期保証20年の対象が2024年3月以降の契約であることも、公式に明記されていました。建設業の許可が2030年4月まで、宅地建物取引業の免許が2031年3月まで有効なことは、国土交通省の検索システムで確認できます。断熱と気密の数値、それに坪単価は、公式に記載がなく出せませんでした。

上場企業の子会社になってから、体制はどう変わったか

法人の現存と許認可の有効性を確かめたところで、次に資本関係の変化を確認します。この会社の口コミを読むうえで、ここは特に重要な点です。

2022年10月に、株式の100パーセントが移った

公式サイトの沿革には、2022年10月の欄に「当社株式100%を株式会社グランディーズが取得」と記されています。買った側のグランディーズは大分市に本社を置く上場会社で、建売住宅と投資用不動産を主力にしてきました。その前月の2022年9月9日には、子会社化のお知らせも公表されています。

公式サイトのフッターにも「当社はグランディーズ(東証グロース市場)の子会社です」という一文が置かれています。隠されている情報ではありません。ただ、記事や口コミの多くはこの点に触れていませんでした。

本社と支店の再編が続いている

沿革をたどると、拠点の動きの多さに気づきます。本社は2009年に東京都千代田区で登記され、渋谷区、中野区、埼玉県戸田市、横浜市を経て、2024年6月にさいたま市へ移転しました。支店の側も、2022年5月に東京支店と神奈川支店が統合され、2024年3月には茨城支店と栃木支店が統合されています。

この再編は、親会社の決算資料でも触れられていました。もりぞうについて「拠点の統廃合等の構造改革を進めた結果、売上高は減少した一方で収益性は改善し、損失額を縮小する」という説明が載っています。建築請負事業の項でも、展示場の統廃合と人員体制の見直しが挙げられていました。

担当者が代わった、展示場がなくなった、という書き込みが一定数あるのは、この動きと時期が重なります。県内から撤退するのかを尋ねる質問や、モデルハウスの掲載が公式サイトから消えたという指摘も、実際に投稿されていました。会社の拠点再編は、担当者の変更や展示場の閉鎖として施主や検討者に影響しました。

ただし、統廃合そのものは黒字化に向けた手当てであって、事業をたたむ方向の動きではありません。担当交代の背景に組織の再編がある可能性はありますが、個別の投稿の原因までは確かめていません。再編があってもなくても、引き継ぎと説明は会社側の責任です。

買収の前と後では、同じ社名でも中身が違う

ここまでを踏まえると、口コミを読むときの手順がひとつ増えます。投稿日を確認して、2022年10月より前か後かを見る。投稿時期によって、口コミが書かれた当時の会社体制が異なります。

2018年ごろの打ち合わせについて書かれた投稿は、当時の本社が東京都中野区にあり、東京支店と神奈川支店が別々だった時期のものです。いまの窓口とは違う可能性が高いといえます。逆に2024年以降の投稿なら、さいたま市の本社と統合後の支店体制での体験ということになります。

投稿日が書かれていない口コミは、この判定ができません。読み飛ばす必要はありませんが、重みづけは下げておくのが妥当だと考えます。

実際、株式が別の会社へ移ることの影響を心配する投稿は、資本異動と同じ2022年に書き込まれていました。会社の先行きを気にする声はそれ以前から見つかります。読者としては、そうした不安が公的な記録で裏づけられるのかどうかを、前の章の内容と突き合わせて判断すればよいわけです。

木曾ひのきという素材が、評価の分かれ目になっている

次に、住宅に使われる素材を確認します。この会社では、素材の選び方が価格にも住み心地にも工期にも及んでいました。

構造材から内装まで、同じ木でそろえる

公式サイトでは、木曾ひのきを、古くから神社や重要な建造物に用いられてきた丈夫な建材と説明しています。強度のほかに、香りと調湿の働き、消臭殺菌の効果も挙げられていました。木曾ひのきは構造材だけでなく、内装にも幅広く使われています。

特定の産地の無垢材を、これだけの範囲で使う会社は多くありません。公式サイトには、パートナー会社として株式会社勝野木材が掲載されています。ただし仕入れ先がどこまで限られるのか、木曾ひのきが価格や工程にどれだけ効いているのかは、公開されている情報だけでは確かめられませんでした。

細かな乾燥割れと、点検が要る変形を分けて考える

無垢材は、住みはじめてからも室内の湿度に合わせて水分を出し入れします。その過程で表面に細い割れが入り、板の継ぎ目にわずかな隙間が生まれます。専門用語では乾燥割れと呼ばれるもので、構造の強度を損なうものではありません。

とはいえ、施主にとっては見た目の問題です。新築の柱に割れが見つかれば、施工上の不具合ではないかと不安になることもあります。乾燥割れについて事前に説明を受けていたかどうかで、受け止め方が大きく変わります。

もちろん、なんでも木の性質で片づけてよいわけではありません。建具が開閉しにくい、床が沈む、雨水の浸入を防ぐ部分にずれが生じるといった状態は、木材の性質とは分けて考える必要があります。判断がつかないときは、まず点検を依頼して現場を見てもらうのが早道です。

香りと肌ざわりは、住んでからの満足につながりやすい

前向きな投稿を読み返すと、性能の数値よりも感覚の話が多いことに気づきます。具体的には、玄関を開けたときの香り、素足で歩く床の感触、来客に褒められた場面などです。数字にしにくい満足が、この会社を選んだ理由として書き残されていました。

逆にいえば、木の質感をどう受け取るかで、提示された見積額への納得感は分かれます。相性がはっきり出る商品です。

値段の全体像は、どこまで事前に見えるのか

次に、価格を確認します。他の記事では坪単価を推定している例もありますが、この記事では公式情報だけを扱います。

公式サイトに坪単価の記載はなかった

会社概要から商品紹介、住まいへのこだわり、家づくりの流れ、よくあるご質問まで全体を確認しましたが、坪単価や本体価格の明記は見つかっていません。したがって、この記事では金額を書きません。推測した数字を並べれば読みやすくはなりますが、それは確かめた事実ではないからです。

公式に出ていない以上、判断材料は自分の敷地で取った見積書だけになります。他社と比べるなら、同じ延床面積、同じ設備グレード、同じ付帯工事の範囲でそろえた見積もりを並べるほかありません。

商品によって、仕様の幅がかなり大きい

公式のラインナップは「大雅」「縁樹」「コンパクトモダンの家」の3商品です。「コンパクトモダンの家」は1.5階、平屋、2階のプランから選ぶ商品で、時間と労力とコストを抑えられると公式は説明しています。

同じ会社でも、この3商品は価格帯が異なります。商品名が分からない口コミの金額は、単純に比較できません。

やっかいなのは、商品の名前そのものが入れ替わっている点です。10年以上前の投稿には、いまの公式サイトに載っていない商品名が出てきます。投稿には、「展示仕様と現在の仕様は異なるため、直接確認したほうがよい」という助言もありました。

見積書で確認しておきたい項目

木曾ひのきを使う範囲は、金額に直結します。どの部材にどれだけ使うかによって、総額は大きく変わります。使う場所と量が書面で特定されているかどうかを確かめてください。

あわせて、坪単価という言葉が何を指しているのかも聞いておきたいところです。本体工事だけの数字なのか、付帯工事や外構、地盤改良、諸費用まで含んだ総額なのか。会社によって定義が違うため、そこをそろえないまま並べても比較になりません。

ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。

まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。

公式が説明している性能は、どこまでか

価格の裏づけになるのが性能です。公式サイトに書かれている範囲だけを追いかけました。

外張り断熱と、熱交換型の24時間換気

断熱の方式は外張り断熱工法で、公式は「魔法瓶のような家」という言い方をしています。換気には、排気の熱を再利用する熱交換型の24時間換気システムを採用しています。床下にも工夫があり、ベタ基礎で床下を密閉したうえで土壌を防湿シートで覆い、専用の除湿機を置いて湿度を管理する仕組みです。

床下にダクトを通して空気の流れをつくる、という記述もありました。基礎の気密性が高いぶん、効率よく換気と除湿ができるという説明です。

大雅は断熱等性能等級7の基準をクリアしている

フラッグシップの「大雅」については、2022年10月1日に運用が始まった断熱等性能等級7の基準を満たしていると公式が明記しています。住宅全体から逃げる熱量を示すUA値を改善するために断熱材の性能を高め、開口部にはアルゴンガス入りのダブルLow-Eトリプルガラスを採用しました。冷暖房や換気などに使う一次エネルギー消費量は、20パーセント以上削減するとされています。

ただし、このページには2023年9月現在の情報という注記が入っていました。検討時点での最新の仕様は、支店に直接確認するのが確実です。なお、断熱性を示すUA値や気密性を示すC値の具体的な数値は、公式サイトに掲載がなく確認できませんでした。

省エネと創エネによって年間のエネルギー収支を実質ゼロにする住宅の普及に取り組むZEHビルダーとして、環境共創イニシアチブに登録されています。2030年度までに9割以上の住宅をZEHにする目標も掲げていました。

耐震は複数の要素を組み合わせている

耐震まわりは「パーフェクトディフェンスシステム」という名前でまとめられています。内容は6項目です。日本の伝統工法である木造軸組工法、面で抵抗する剛壁剛床一体構造、揺れを抑える制震ダンパー。ここに、筋交いを効かせる接合金物、精度を出す工場プレカット、一邸ずつの構造計算が加わります。

構造計算には、建物にかかる力に各部材が耐えられるかを確かめる許容応力度計算を採用しています。長く良好な状態で住める住宅として国が定める長期優良住宅の基準に沿って設計すると説明されていました。構造計算書と住宅性能評価書も発行されます。書面で受け取れる資料があるかどうかは、契約前に確かめておきたい点のひとつです。

住みはじめてからの保証は、どんな条件で続くのか

性能の話は引き渡しで終わりません。むしろ長く効いてくるのは、保証と点検の内容のほうです。

建物の初期保証は20年、ただし2024年3月が境目

公式の保証制度で目を引くのは、建物初期保証の20年です。保証の対象は、基礎や柱など建物を支える「構造耐力上主要な部分」と、「雨水の浸入を防止する部分」になります。公式は、10年目に有料メンテナンスを受けなくても、無料の住宅検査だけで20年間保証すると説明しています。

注意したいのは、対象者の条件です。この20年保証が適用されるのは、2024年3月以降に工事請負契約を締結した施主と、それ以前の契約で別途20年の保証書を発行された施主に限られます。2024年3月までの契約は、別途20年の保証書が発行された場合を除いて、10年の建物初期保証が対象だと公式に明記されていました。

つまり、口コミで保証の年数に触れている投稿を読むときは、その人の契約時期を見る必要があります。同じ会社で建てても、書かれている年数が違って当然なのです。

設備は10年、地盤も10年

住宅設備には10年の保証が付きます。一般的なメーカー保証が1年から2年であるところを、10年へ延ばした制度です。受付は24時間、期間中は何度でも利用でき、新品交換を含めて無料修理とされています。窓口を一本化している点も公式の説明にありました。

このほか、住宅瑕疵担保履行法にもとづく資力確保の措置として住宅瑕疵担保責任保険が10年、地盤品質保証が10年です。施工会社が事業を続けられなくなった場合は、保険契約の対象や限度額の範囲で、施主が保険法人へ直接請求できる仕組みだと説明されています。

30年のあいだに、無料の点検が8回

点検の時期と回数も具体的です。引き渡し後30年間に、計8回の無料点検があります。その後は10年ごとに有料で点検を依頼できます。20年目以降は、施主から連絡があった場合に有料で点検と修繕へ対応する形です。定期点検の時期以外でも、不具合があれば連絡すれば見に来るとされていました。

施主向けの会員組織「もりぞう倶楽部」もあり、メンテナンス依頼や来店予約はスマートフォンのアプリからできます。会報誌の送付や、木曾ひのきの産地を訪ねるイベントの案内も、「もりぞう倶楽部」のサービスに含まれます。

項目 公式サイトで確認できた内容 読むときの注意
建物初期保証 20年(構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分)。10年目の有料メンテナンスは不要で無料検査のみ 2024年3月以降に工事請負契約を締結した施主が対象。それ以前の契約は、別途20年の保証書が出ていなければ10年
設備保証 10年。24時間受付、期間中は何度でも、新品交換を含め無料修理 対象者の条件は建物初期保証と同じ。商品により異なるとの注記あり
定期点検 引き渡し後30年のあいだに無料点検を計8回 20年目以降は連絡があった場合に有料で対応
住宅瑕疵担保責任保険 10年 住宅瑕疵担保履行法にもとづく資力確保の措置。対象と限度額の範囲で保険法人へ直接請求できる
地盤品質保証 10年 地盤調査と地盤補強工事に起因する不同沈下等が対象
書面 構造計算書、住宅性能評価書を発行 受け取りの時期と部数を契約前に確認

引き渡しまでの時間は、どこで延びるのか

保証の内容を見たあとで、次に工期を確認します。今回確かめた公開投稿にも、工期に触れた書き込みがありました。個別の遅れは、原因と会社からの説明を分けて確かめる必要があります。ただ2025年に関しては、事情がひとつ加わりました。

2025年4月の法改正で、確認申請の交付が長引いた

2025年4月に建築基準法と建築物省エネ法の改正が施行されました。木造住宅の確認申請の扱いが変わり、審査に回る書類が増えたため、確認済証が下りるまでの期間が全国的に延びています。着工が遅れると、引き渡しもその分遅れます。

親会社の決算資料にも、この影響がはっきり書かれていました。建築請負事業について「法改正により確認許可の交付が長期化したことで受注案件の着工が滞り」という説明が載っています。ただし個別の案件の遅れが、すべて法改正だけによるとは限りません。会社側には、原因と新しい見通し、契約上の扱いを説明する責任が残ります。

とはいえ、施主にとっては家賃の二重払いや入居時期の変更につながります。事情がどうであれ負担は現実のものですから、遅れを軽く見てよいという話ではありません。

自由設計は、打ち合わせの回数が読みにくい

もうひとつの要因は設計の進め方です。打ち合わせの回数と期間は、自由設計か既存プランのカスタマイズか、施主側の要望整理、会社側の提案と回答、承認手続きによって変わります。木曾ひのきをどこに使うかという検討にも、それなりの時間が必要でしょう。

公式には「コンパクトモダンの家」という、既存プランをカスタマイズする商品も用意されています。時間と労力とコストを抑えた進め方として案内されているものです。急ぐ事情があるなら、最初の面談で伝えておくと選択肢が変わります。

予定より延びたときに、何を確かめるか

遅れが見えてきたときに聞くべきことは決まっています。まず、確認申請を出した日と、確認済証が下りた日。次に、遅れの理由が申請審査なのか、資材調達なのか、現場の段取りなのか。この切り分けができれば、あとどれくらいかかるのかも見当がつきます。

工事請負契約書には、引き渡しが遅れた場合の取り決めが書かれています。契約前に、その条項をひととおり読んでおくと安心です。

対応エリアは信越・北陸、関東、東海で、拠点は10か所

続いて、対応エリアを確認します。公式サイトで案内されている範囲かどうかは、検討に入る前に確かめておきたい点です。

支店の一覧と、担当する地域

公式サイトの支店一覧に載っているのは10拠点でした。関東エリアが6つ、信越・北陸エリアが3つ、東海エリアが1つという配置です。

エリア 支店 所在地
関東 東京・神奈川支店 神奈川県横浜市都筑区
関東 千葉支店 千葉県千葉市花見川区
関東 埼玉・群馬支店 埼玉県さいたま市大宮区(本社と同所)
関東 茨城・栃木支店 茨城県水戸市
関東 栃木支店 栃木県宇都宮市
関東 山梨支店 山梨県甲府市
信越・北陸 新潟支店 新潟県新潟市西区
信越・北陸 長野支店 長野県長野市
信越・北陸 長野支店 長野県松本市
東海 静岡支店 静岡県静岡市駿河区

木曾ひのきの産地である長野には、2拠点あります。

統合前の支店について書かれた口コミもある

先に触れたとおり、東京支店と神奈川支店は2022年5月に統合されました。茨城支店と栃木支店も2024年3月に統合されています。それ以前に建てた施主だと、打ち合わせをした窓口と、いまアフターを頼む窓口が別の場所になっているかもしれません。

担当者が代わったという書き込みを読むときは、この背景も頭に置いておくと受け取り方が変わります。ただし、個別の投稿の原因までは確かめていません。引き継ぎが十分でなければ施主の負担になりますから、そこは会社側が説明を尽くすべきところです。

対応地域の外なら、まず可否を確かめる

公式サイトのタイトルにも「信越・北陸、関東、東海」と明示されています。この範囲から外れる土地で検討しているなら、まず建築できるかどうかを会社へ直接確かめてください。

同じエリア内でも、支店から現場までの距離は工事の段取りに影響します。建築予定地を伝えたうえで、担当支店と、引き渡し後の点検をどの支店が行うのかを最初に確認してください。

前向きな声は、どのあたりに集まっていたか

ここまで気になる内容を中心に確認したため、次に前向きな内容を見ます。今回読んだ149件のうち70件が前向きな内容で、その中身にははっきりした傾向がありました。

檜の香りが、何年も残っていること

もっとも多かったのが、住みはじめてからの感覚についての記述です。引き渡し直後の投稿だけでなく、入居から5年、10年と経った時点の書き込みにも、香りが続いているという記述が出てきます。

公式が挙げている調湿の働きや消臭殺菌の効果は、数値では示されていません。投稿には香りや住み心地への言及がありましたが、それで調湿や消臭殺菌の効果が確かめられたことにはなりません。

夏も冬も、室温で困らなかったという報告

断熱についての前向きな声も目立ちます。外張り断熱工法と熱交換型の換気を組み合わせた設計について、住んで半年で夏も冬も快適だった、見学した家では冷房1台で涼しかった、という報告がありました。

ただし窓の大きさや方位、庇の出し方で結果は変わります。他人の体感をそのまま自分の家に当てはめることはできません。設計の段階で、どの部屋にどれだけ日が入るのかを図面で確かめておくほうが確実です。

現場と担当者の仕事ぶりを挙げた投稿

建築中の報告にも、前向きな投稿が複数ありました。基礎の配筋がきちんとしていた、大工の仕事が丁寧だった、現場を見に行ったときの監督の受け答えで安心できた、という書き方です。展示場での案内が親切だったという投稿もあります。

間取りを将来変えられるスケルトン・インフィルという考え方も、公式サイトで説明されていました。構造上重要な部分と、間仕切壁や設備を最初から分けて計画する手法です。子どもの独立や二世帯化を見据えた記述は、口コミにも見られます。

契約を決める前に、書面で確かめておきたいこと

ここまで読んで、それでも判断がつかないという方もいるはずです。では、契約の前にどの書類を受け取っておくのか。この会社の特徴に合わせて4つに絞ります。

木材の仕様書をもらう

木曾ひのきを使う場所と量は、金額と満足度の両方に影響します。土台、柱、梁のうち、どこまでが木曾ひのきなのか。内装の造作材や床材についても同じです。等級や乾燥の方法まで書かれた仕様書を求めてください。

口頭の説明だけで進むと、引き渡し後に認識の違いが出ます。書面にしておけば、あとから見返せます。

坪単価が何を含む数字なのかを聞く

相見積もりを取るなら、金額の中身をそろえるところが出発点です。本体工事のほか、付帯工事、屋外の給排水、地盤改良、外構、設計料、諸費用のどこまでが見積書に含まれるかを確認します。同じ条件に直してから並べてください。

公式に坪単価が出ていない相手だからこそ、この作業の重みが増します。

確認申請と工程の見通しを日付で押さえる

2025年の法改正の影響が続いている間は、日程の確認が欠かせません。確認申請の提出予定日、着工日、建物の骨組みが完成する上棟日、引き渡し予定日の4つを工程表で受け取っておきます。

遅れが出た場合の連絡の頻度と方法も、あわせて決めておきたいところです。

保証の適用条件と、点検を担当する支店を確かめる

建物初期保証20年の対象になるかどうかは、契約の時期で決まります。自分の契約が20年と10年のどちらなのか、保証書の文面で確認してください。設備保証10年についても同じです。

点検を実際に行う支店と、担当者が代わったときの引き継ぎの手順も聞いておきます。そこまで押さえれば、引き渡し後の見通しが立ちます。

もりぞうを選びやすい人と、先に確かめたい人

相性がはっきり分かれる会社なので、最後に両側から見ておきましょう。

選びやすい人

木の質感そのものに価値を感じる人には、有力な選択肢になります。無垢材の香りや手ざわりに、追加費用を払う価値を感じられるかどうかが判断のポイントです。

和モダンの意匠を好み、契約の条件に応じた建物初期保証と、30年間で計8回の無料点検を重んじる人にも向いています。建築地が信越・北陸か関東か東海にあることが前提です。

先に確かめてから決めたい人

予算の上限が厳しく決まっている場合は、早い段階で概算を取ってください。公式に坪単価の掲載がないため、比較の土台を自分でつくる必要があります。

入居の時期が動かせない人も、確認申請の見通しを最初に聞いておくべきでしょう。木の経年変化を不具合と感じそうな人は、モデルハウスで築年数の経った部分を見せてもらうと判断しやすくなります。

よくある質問

もりぞうの評判は、実際のところどうなのですか

A. 今回目を通した149件では、前向きな内容が70件、気がかりを書いたものが36件、どちらとも言い切れないものが43件でした。前向きな側は檜の香りと室温の快適さ、現場の丁寧さに集まり、気がかりの側は費用の積み上がり、シロアリへの備え、拠点の閉鎖と担当の入れ替わりに集まっていました。ただし、これは無作為に選んだ調査ではありません。数の比から世間の割合を導くことはできない点にご注意ください。

検索すると住宅と関係のない話が出てくるのですが

A. 同じ読みの名前が別の分野にもあるためです。自動車関連で使われている名称や、2005年の万博のキャラクター、焼酎の銘柄などが検索結果に混ざります。住宅会社を調べたいときは、社名に「注文住宅」や「木曾ひのき」を足すと絞り込めます。法人としての正式名称は株式会社もりぞうで、法人番号は7011001067137です。

会社の経営は続いていますか

A. 公的な記録で確認できた範囲では、事業は続いています。国税庁の法人番号公表サイトに法人が現存し、建設業許可は2030年4月15日まで、宅地建物取引業免許は2031年3月2日まで有効です。親会社である上場企業の2025年12月期決算短信でも、継続企業の前提に関する注記は該当事項なしとされていました。ただし、もりぞう単体の決算は公表されていないため、単体の財務状況は公開情報では確認できていません。

坪単価の目安は出ていますか

A. 公式サイトの全体を確認しましたが、坪単価や本体価格の記載は見つかりませんでした。公式サイトに理由の説明はありませんが、木曾ひのきをどこまで使うか、どの商品を選ぶかで金額は動きます。この記事では推測した数字を書いていません。自分の敷地で見積もりを取り、他社と条件をそろえて比べるのが確実です。

保証は何年ぶん付きますか

A. 建物の初期保証は20年ですが、対象は2024年3月以降に工事請負契約を締結した施主です。それ以前の契約は、別途20年の保証書が発行された場合を除き、10年の建物初期保証が対象だと公式に明記されています。このほか、設備保証、住宅瑕疵担保責任保険、地盤品質保証はいずれも10年です。点検は引き渡し後30年のあいだに無料で8回あります。

無垢材の割れや反りは直してもらえますか

A. 乾燥に伴う細かな割れや、板の継ぎ目のわずかな隙間は、木そのものの性質によるものです。構造の強度に影響するものではありません。ただし、建具の開閉に支障が出る、床が沈む、雨仕舞いに関わる部分が動くといった状態は別の話になります。判断に迷ったら、まず点検を依頼して現場を見てもらってください。

対応しているのはどのエリアですか

A. 公式サイトによると、信越・北陸、関東、東海です。支店は、横浜市、千葉市、さいたま市、水戸市、宇都宮市、甲府市、新潟市、長野市、松本市、静岡市の10拠点にあります。この範囲から外れる土地での建築が可能かどうかは、会社へ個別に確かめてください。同じエリア内でも、どの支店が担当するかは事前に確認しておくと安心です。

引き渡しまでどれくらいかかりますか

A. 公式サイトに標準的な工期の記載は見つかりませんでした。打ち合わせの期間は、自由設計か既存プランのカスタマイズか、施主側の要望整理、会社側の提案と回答、承認の手続きで変わります。加えて2025年4月の建築基準法と省エネ法の改正以降、確認申請の交付に時間がかかる状況が続きました。日程が重要なら、確認申請を出す予定日から工程表に記載してもらい、確認してください。

まとめ

もりぞうという名前と「後悔」という語が並ぶ理由を、149件の口コミと公的な記録の両方からたどってきました。最後に要点を並べます。

  • 読んだ149件の内わけは、前向きが70件、気がかりが36件、中立が43件。選び方が無作為ではないので、世の中の割合とは別のものです
  • 会社の存続については、建設業許可が2030年4月まで、宅地建物取引業免許が2031年3月まで有効で、親会社の決算短信にも継続企業の前提に関する注記はありませんでした。ただし、もりぞう単体の財務状況までは公開情報で確認できていません
  • 2022年10月に上場企業の完全子会社となり、拠点の統廃合が進んでいます。買収の前後で体制が違うため、口コミは投稿日とあわせて読む必要があります
  • 木曾ひのきを構造材から内装まで使う点には、費用への懸念と住み心地への前向きな投稿の双方がありました。無垢材の割れや反りは、材の性質と施工の不備を分けて考えてください
  • 公式サイトに坪単価の記載はなく、この記事でも金額は書いていません。判断材料は自分の敷地で取った見積書です
  • 建物初期保証20年の対象は2024年3月以降の契約で、それ以前は別途20年の保証書がなければ10年。契約時期によって条件が変わります

口コミの強い表現だけで、自分の家の仕上がりを判断することはできません。木材の仕様書、条件をそろえた見積書、工程表、保証書の4つを手元に用意すれば、必要な判断材料がそろいます。まずは建築予定地を伝えて、担当する支店を確かめるところから始めてみてください。