福岡の昭和建設について調べ始めると、検索の候補に「安い理由」や「坪単価」が出てきます。長期優良住宅を標準にしながら価格を抑えている点に魅力を感じたはずなのに、安さの裏に何かあるのではと身構えた方もいるでしょう。
幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートと、住宅会社に関する独自の口コミ調査を行っています。標準仕様の範囲や点検の年数、会社の登録は、公式に公開されている情報と照らし合わせました。
結論を先にお伝えすると、昭和建設は、連絡を待たされたという投稿もありますが、価格と仕様に納得できる人なら選択肢になるといえるでしょう。公式サイトによると、点検は入居後5年目までに3回あり、そのあとも5年ごとに30年目まで続きます。今回は、宅建士の視点から、標準仕様の中身と見積もりの比べ方を詳しく見ていきます。
この記事でわかること
- 安さと標準仕様の高さは、どこで両立しているのか
- 同じ社名の会社が並ぶ画面で、福岡の一社をどう見分けるのか
- 標準に入っている等級や認定は、暮らしの何を支えているのか
- 公式に出ていない坪単価は、どこまで公開情報でたどれるのか
- 契約の前に、何を書面で残しておけばよいのか

まずはここに注目
住宅展示場へ行く前に、資料を集めて比較しておきましょう
詳しい内容を見ていく前に、ひとつだけ。建てる土地に対応した住宅会社の資料は、展示場へ行く前に集めておいてください。

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この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、価格や保証にかかわる記載と法人の情報を、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年7月25日)

口コミ145件で話題が集まっていたのは、どの論点か
編集部は2026年7月、インターネット上に公開されていた昭和建設についての書き込みを、一件ずつ開いて読みました。145件というのは、そのうち内容を確認した数です。書き込みを数えた結果で、施主の人数ではありません。同一の書き手が別の場所にも残していることがあります。
調べ方には、はっきりした限界があります。これは施主本人へのアンケートではなく、無作為抽出でも全件収集でもない調査です。ですから割合や多数派を示せる調べ方ではありません。特定の口コミサイト名やアカウント名は記事に出さず、載せるのは媒体の種類だけにとどめました。会社そのものについての事実は、公式サイトと、国が運営する法人情報の公表サイトで確かめています。
対象もひとつに絞ってあります。数えたのは、法人番号4290001048980の会社、つまり久留米市諏訪野町に本社を置き「家族だんらんの家」を建てている一社についての書き込みだけです。福岡、久留米、佐賀、大分、熊本、あるいはブランド名といった手がかりで、この会社のものだと確かめられたものに限っています。どちらの会社の話なのか読み取れなかった書き込みは、件数に入れていません。
並べるのは良い評判と気になる評判の両面です。ただ、口コミという材料には、読む前に知っておいたほうがいい癖があります。
ひとつは母数の話です。建てた棟数が多い会社ほど、書き込みの総数も増えていきます。ただし、接点を持った人数や施工した棟数は公開情報では分からないので、書き込みの数をそれらに対する割合として読むことはできません。数の多さは、良し悪しそのものとは切り離して見る必要があります。
ただしそれは、一件ごとの不満の重さを軽くする理由にはなりません。家は一生に一度の買い物です。書き込んだ人にとっては、その一件が重い経験でした。担当者のひとことが、何年たっても心に残ることもあります。
もうひとつは、書く人が偏るという話です。満足して暮らしている人には、わざわざ書き残す動機がありません。不満や不安を抱えた人のほうが、言葉にして残そうとします。さらに、どの年代の人が、どの場所に書くのか。そこにも偏りがあります。
だから、件数の多い少ないは順位ではありません。どんな話題に人の関心が集まっているのか。それを知る目安として読んでください。
145件を7つの論点へ割り振った結果はこうなりました。いちばん数が多かったのは費用のことで40件でした。つぎに住み心地と設備が31件、間取りとプラン選びが20件と並びます。ほかは工事と引き渡しが16件、担当者との進め方が16件、入居後の点検と保証が12件、展示場とエリアが10件です。
| 論点 | 言及 | 書き込みの中身 |
|---|---|---|
| 価格・費用 | 40件 | 坪単価の受け止め、標準に含まれる範囲、追加になった項目と付帯費用 |
| 住宅性能・設備 | 31件 | 冬の室温と電気代、断熱と気密の実感、標準の設備そのものの評価 |
| 間取り・デザイン・物件選び | 20件 | 規格プランで選べる範囲、自由設計での決め方 |
| 施工品質・引き渡し | 16件 | 現場の様子と大工の対応、工期の遅れや変更、引き渡し前後の手直し |
| 保証・アフター・点検 | 12件 | 定期点検の中身と案内の届き方、入居後の連絡の速さ |
| エリア・店舗とモデルハウス | 10件 | 展示場での応対、見学して受けた感触、施工してもらえる範囲 |
| 打ち合わせ・担当者・契約 | 16件 | 営業担当の説明、返事が届くまでの時間、契約前後のやりとり |
7つを足すと145件です。ここに並ぶ数は、その話題が何度出てきたかを表すだけで、評価の高さとは関係がありません。

読んだ書き込みの掲載先は、いくつかの種類に分かれます。住まいのレビュー欄に届いた投稿が10件、住宅系の掲示板とQ&Aのやりとりが89件、SNSでの言及が13件、個人がつづった家づくりの記録が33件という配分でした。誰が書いたのかも、その内容が本当かどうかも、編集部の側では判定していません。

費用について書かれていたこと(言及40件)
費用の内訳は、前向き15件、気がかり4件、どちらとも決めかねるもの21件でした。
金額そのものを書いた投稿がいくつかあります。福岡で35坪のフルオーダーを1860万円で建てたという施主は、標準の設備に満足したと書いていました。別の投稿では、平屋の展示場で標準坪27万円と説明を受けたという話が出ています。追加で約230万円かかったものの、最終的な価格には納得したという施主もいました。
ただし、これらはいずれも投稿者が見聞きした範囲の数字であって、会社が公表した価格表ではありません。坪単価も本体価格も、公式サイトには記載が見あたりませんでした。書かれた時期も土地の条件もそろっていないので、自分の建築計画にそのまま当てはめられる数字ではありません。
気がかり側でくり返し出てくるのは、当初の見積もりより最終金額が高くなるという話です。外装と内装を足していったら大手と変わらない見積額になった、という投稿がありました。付帯費用が約200万円で、そこに地盤と外構が別に必要だったという書き込みもあります。狭い道路のため特殊な車両を手配する費用が加わった例、標準品を外しても必ずしも減額されない場合がある、という説明も残っていました。店舗によって別途の施工費が異なるので契約前に確かめたほうがよい、と助言する書き込みもありました。
これは、規格化で本体価格を抑える住宅で起こりやすいことでもあります。標準の範囲を広くとるほど、その枠から外れる要望には追加費用が生じやすい。安さへの満足と、追加費用への戸惑いが同じ会社について同時に書かれるのは、そのためだと考えられます。ただし、規格化や標準仕様が個別の見積額にどう影響したのかは、公開情報からは確認できません。もっとも、それは説明が足りなくてよい理由にはなりません。どこまでが標準でどこからが追加になるのかを最初に示すのは、会社の責任です。
前向きな側では、8社を比べたうえで価格を評価したという投稿や、標準仕様と追加の費用対効果に納得したという施主の書き込みがありました。室内物干しを自分で調達して費用を抑えた、という工夫を書いた人もいます。
宅地建物取引士として言えるのは、ここで比べるべきなのは坪単価という言葉ではなく、その坪単価に何が入っているかだ、ということです。付帯工事、地盤改良、外構、それに登記や火災保険といった、請負金額に含まれない費用も加えてください。この4つを並べた総額で見ないかぎり、どの会社が安いのかは判定できません。見積書は必ず同じ日付でそろえて、1行ずつ突き合わせてください。
住み心地と設備をめぐる声(言及31件)
住み心地の話は、前向き11件、気がかり8件、どちらとも決めかねるもの12件という内訳でした。
住んでいると述べる投稿が多く、数字を添えたものが目立ちました。35坪に4人で暮らして夏の電気代が約1万4千円だったという報告があります。冬の設定温度と実際の室温、床のあたりの温度差を細かく書いた投稿も複数ありました。施工中に自分で気密の測定を頼み、C値0.6という結果に納得したという書き込みも残っています。着工したあとで三層ガラスが標準になったと知った、という投稿もありました。
この気密の数値については、注意して読む必要があります。C値というのは、家全体にどれくらいすき間があるかを表す数字です。ただ、これは投稿者が自分の現場で測ってもらった値であって、会社が公表している性能ではありません。公式サイトを探しても、断熱を表すUA値も気密のC値も見あたりませんでした。1棟ごとに測って出る数字なので、どの家でも同じ結果になると読むのは行き過ぎです。
気がかり側に集まっていたのは、暖房を止めたあとの冷え方です。3時間ほどで室温が3度ほど下がった、大きな窓のある部屋ほど冷えが早い、といった実感が書かれていました。2階の湿度が80パーセント近くになって対策を尋ねた投稿もあります。施工中の外張り断熱と防水層の仕様を質問した書き込み、外壁の内側の防水シートについて長期的な影響を尋ねた書き込みも残っていました。
室温や湿度は、外気温や窓の大きさ、方位、間取り、換気の条件で変わります。この未検証の投稿だけから、冷え方の原因や住まい全体の性能を判断することはできません。気になる場合は、自分の間取りでの計算値と、測定したときの条件で確かめる必要があります。
公式が示しているのは、断熱等性能等級5という水準です。これは2022年に新しく設けられた等級で、いわゆるZEH水準の断熱性能にあたります。前向きな側では、木材と断熱と窓の仕様を他社と比べて評価した投稿、標準のキッチンや浴室の内容に満足したという書き込みがありました。
UA値やC値について、公式サイトには数値の記載が見あたりませんでした。比べたい場合は、自分の間取りでのUA値を出してもらえるか、引き渡し前の気密測定に応じてもらえるか、そしてその費用を、契約前に問い合わせてください。数値がそろえば、他社の公表値とも同じ条件で並べられます。
間取りとプラン選びの書き込み(言及20件)
間取りにふれた書き込みは、前向き7件、気がかり1件、どちらとも決めかねるもの12件でした。
中身は、規格プランでどこまで選べるのかという確認が中心でした。Select100を検討している人が、色や設備をどの範囲で選べるのかを尋ねています。それに対して、色は選べるものの、グレードの高い設備を選ぶと追加料金がかかる、という回答が残っていました。展示場を見た人からも、変更できる範囲と標準との差を確かめたという投稿があります。
自由設計のほうを選んだ人からは、間取りも窓も自分で案を固める必要があったという声が出ていました。要望を具体的な形にして出したほうが話が進む、と助言する回答もついていました。
規格プランと自由設計とでは、決めることの多さや、あとから変えられる範囲が異なります。プランが決まっている場合は決断の回数が少なくて済むかわり、あとから変えられない部分が出てきます。自由設計はその逆です。ただし、提案をどこまで手伝ってもらえるか、施主側にどれだけ準備が要るかは、契約や担当者によって変わります。この論点の投稿が20件だった理由も、この調査からは分かりません。
実務上、規格プランを選ぶときに特に重要なのは、変更できない部分がどこかを契約前に文書でもらっておくことです。とくに窓の位置と水まわりの配置、それに壁を抜けられるかどうかは、住み始めてから変更するのが難しくなります。
工事の進み方と仕上がりについて(言及16件)
工事についての内訳は、前向き8件、気がかり7件、どちらとも決めかねるもの1件です。
前向き側では、現場での説明や大工の対応を評価した投稿が目立ちました。熊本の店舗で平屋を建てた人は、営業と大工の両方の対応と仕上がりに満足したと書いています。福岡東で建てた人は現場の管理と1年目の点検を評価していました。入居して8年、不具合なく暮らせているという報告もあります。
手直しにふれた投稿もあります。施工中に配管まわりの断熱材のすき間に気づき、自分で補修したという書き込みがありました。工事の音については、近隣の立場から早朝の作業が気になるという書き込みも見かけます。資材や設備が足りず工期が延びた、という経験を書いた人もいました。
いずれについても、編集部は現場を見ていません。内容の真偽も認定していません。ただ、投稿者が現場に足を運んで気づいた、という点は共通しています。工期が遅れた原因が何だったのかは、投稿からは確認できません。気になる場合は、工程表や会社からの説明で確かめる必要があります。
とはいえ、遅れが外部の要因によるものだとしても、予定が変わったことを早く伝えるかどうかは会社の役目です。着工前に、遅れが出たときの連絡の順序と、引き渡し日が変わった場合の扱いを決めておくと、行き違いはかなり減ります。現場を見に行ける日を決めておくこと、指摘した箇所は口頭ではなく書面で残すこと。この2つも一緒に頼んでおくと確実です。
入居後の点検と保証に集まった声(言及12件)
入居してからの話題は、前向き3件、気がかり8件、どちらとも決めかねるもの1件でした。ほかと比べて気がかり側の書き込みが目立ちます。
はっきりしているのは、会社が公表している内容のほうです。公式サイトによれば、点検は1年目、2年目、5年目に行い、その後は5年ごとに30年目まで続くとされています。通常10年ごとの点検を5年ごとに実施している、という説明です。図面、仕様、点検の記録は30年以上データで保管するとも書かれていました。
実際に受けたという投稿もあります。入居して12年になる人は、1年、2年、5年、10年と点検を受けてきたと書いていました。1年目の点検で建具の擦れをその場で調整してもらったという報告、事前に頼んでおいたら床下と屋根裏まで見てもらえたという投稿もあります。
いっぽうで、案内の届き方に関する気がかりが複数ありました。引き渡しの直後に点検時期の説明がなかった、1年点検の日程を返送したあと半年ほど進展がなかった、修理の連絡が遅く催促が必要だった、といった内容です。点検の中身が壁紙の補修中心で床下も見てほしかった、短時間の補修だけだった、という書き込みもありました。
この不満を、どこにでもあることだからと軽く扱うつもりはありません。点検の予定が公表されていることと、その案内が実際に届くことは別の話です。連絡が来ないという不満は、施主の準備不足で説明できるものではありません。引き渡したあとの連絡は会社が整えるべき仕事であり、その責任を施主に移すことはできません。
同時に、両面を見ておきたいこともあります。同じ論点に、点検を受けて満足したという投稿も並んでいました。ただ、これらの未検証の投稿だけで、点検の運用の全体を判断することはできません。床下や屋根裏が標準の点検に含まれるのかも投稿からは分からないため、点検の範囲は書面で確かめてください。案内の届き方にばらつきが出る原因が、店舗にあるのか、担当者にあるのか、時期にあるのかも、公開情報からは特定できませんでした。
ここでの結論はひとつだけです。点検については、口約束ではなく書面で条件を確かめてから契約してください。確かめておきたいのは4つあります。案内の届き方、費用のかかる点検の有無、点検を受けなかったときの保証の扱い、そして連絡が取れないときの窓口です。書面に残っていれば、担当者が代わっても引き継がれます。
展示場と対応エリアの書き込み(言及10件)
展示場をめぐる内訳は、前向き6件、気がかり0件、どちらとも決めかねるもの4件です。
この論点は、前向きな書き込みが多くを占めていました。久留米インターの展示場を見学した人からは、初めての家づくりでも分かるように説明してもらえた、家づくりの相談に親切に応じてもらえた、という投稿が出ています。熊本の展示場では、予約なしで訪れたのに応対してもらえたことに満足したという声がありました。展示場のキャンペーンを使ってプランを作ってもらうとよい、と勧める投稿もあります。
公式サイトによれば、展示場は福岡県、佐賀県、大分県、熊本県に合計18か所。朝9時から夜8時まで開いており、夜8時を過ぎても担当者の都合が合えば打ち合わせができるとされています。自宅での打ち合わせにも応じるという記載もありました。
展示場が多ければ、契約前に実物を見て確かめやすくなります。反対に、この4県から外れる土地では選択肢に入りません。県境の近くで土地を探している場合は、その住所が施工の範囲に入るかどうかを、土地の契約より前に確かめておいてください。順序を逆にすると、計画をやり直すことになります。
担当者とのやりとりに書かれていたこと(言及16件)
担当者の話は、前向き4件、気がかり7件、どちらとも決めかねるもの5件という並びでした。
前向きな側から挙げます。久留米インターの店舗へ契約前に電話で相談した人が、その応対に好印象を持ったと書いていました。熊本の展示場の営業担当を高く評価した投稿、北九州で契約前の提案から施工、点検までの対応を評価した投稿もあります。
いっぽうで不満が集まっていたのは、返事が届くまでの時間です。依頼した見積もりが約2か月届かなかったという投稿、仮契約のあとの回答に一週間以上かかったという書き込み、回答が遅れたため契約を解除したという投稿が残っています。低い価格と標準仕様は評価しつつ、連絡の遅さだけが気になるとつづった人もいました。
これらの投稿には一つの傾向があります。連絡の遅さを書いた投稿の多くが、同じ文章のなかで価格や仕様は評価しているという点です。商品への不満というより、連絡の遅さへの不満が商品とは別に出ています。ただし、担当者ひとりが受け持つ件数や、返信が遅れた原因は、公開された情報からはたどれません。
ただし、仕組みで説明できることと、待たされた人が納得できるかどうかは別です。2か月返事が来なければ、その間に土地の売買状況も金利も変化します。遅れが仕組みから来るのなら、遅れる可能性と連絡の期限をあらかじめ伝えておくのが会社の役目です。
実務の側から言えることもあります。契約前の相談の段階で、返事にどれくらいかかるかを一度たずねておくと、その後の見当がつきます。あわせて、担当者が代わったときに誰が引き継ぐのか、担当者以外の連絡先があるのかも確かめてください。この2つを聞いておくだけで、返事が遅いときに、話が進んでいないのか、進んでいるのに報告がないだけなのかを区別できます。
気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう
口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。
検索結果に混ざる同じ社名の会社を見分ける
ここまで145件を7つの論点へ分けてきました。ただ、どの論点を読むときにも、その前に片づけておきたいことがあります。目の前の書き込みが、そもそも同じ会社について書かれたものなのかどうかです。
「昭和建設」という社名は、実はひとつの会社のものではありません。同じ商号の別の会社が、ほかにも複数実在します。
そのため検索窓に社名だけを入れると、別々の会社の情報が同じ画面に並んでしまう。評判を読み比べているつもりで、まったく違う会社の話を読んでいた、ということも起こりえます。
いま検討しているのが福岡の注文住宅会社かどうかは、次の4つで見分けられます。いちばん確実なのは法人番号で、ここが合わなければ別の会社です。住所やサイト、ブランド名は補助的な手がかりで、表記のゆれや情報の古さで一致しないこともあります。
| 確かめる場所 | 福岡の昭和建設ならこうなっている |
|---|---|
| 法人番号 | 4290001048980 |
| 本社の住所 | 福岡県久留米市諏訪野町2333 |
| 公式サイトのアドレス | showacr.co.jp |
| 住宅のブランド名 | 家族だんらんの家 |
法人番号は国が一社に一つだけ割り当てる番号です。商号や住所が似ていても、この13桁が違えば別の会社になります。この番号は国税庁の法人番号公表サイトで確認できます。公式サイトのほうでは、商号、本社の住所、電話番号、サイトのアドレス、ブランド名を照らし合わせてください。
この記事がこれから扱うのは、法人番号4290001048980の会社、つまり福岡県久留米市に本社を置き、九州4県で「家族だんらんの家」を建てている昭和建設株式会社だけです。同じ商号のほかの会社については、評判も仕事ぶりも取り上げません。混ざったまま読むほうが、判断を誤りやすいからです。
「よりよい住まいをより安く」はどうやって成り立っているのか
この会社が正面に掲げている言葉があります。公式サイトの企業理念に書かれている「よりよい住まいをより安く、より多くの方に提供し、地域社会の発展につくします」という一文です。
では、安さと仕様の水準は両立するのか。安さをうたう住宅会社は珍しくありません。ただ、この会社の場合は、標準仕様に長期優良住宅や省令準耐火構造といった等級・認定がそろっています。安さと仕様の水準が同時に語られているため、ここで評価が分かれます。
価格を抑える仕組みは、公開されている情報からいくつか読み取れました。ひとつは規格化です。2020年に「Select100」、2023年に「STYLEFIT」という規格プランを発売しています。間取りをあらかじめ用意しておけば、設計にかかる手間も、資材の種類も絞り込めます。
もうひとつは、複数の展示場を展開する体制です。九州4県に18か所の展示場を構え、そこで集客から商談までを行っています。棟数がまとまれば、同じ部材をまとめて仕入れやすくなります。1999年には木造住宅の供給システムを導入し、日本住宅・木材技術センターの認定を受けたことも公式の沿革に残っていました。
ここで押さえておきたいのは、この仕組みが良い評価と気がかりの両方を生みやすいという点です。規格化と標準化は、価格を抑える工夫として公表されているものです。ただし、それが品質や納期にどう表れるのかは、公開された資料からは読み取れません。細かい要望を通したい人にとっては、選べる範囲の狭さとして感じられることもあるでしょう。展示場を多く持つ体制も同じです。実物を見てから決めたい人には便利な一方、担当者が受け持つ件数によっては、連絡の速さに差が出ることもあります。
つまり、価格の満足と要望の自由度は、どちらも同じ仕組みから生じています。片方だけを取り出して良し悪しを決めるより、自分がどちらを重く見るかで判断してください。
標準仕様にどこまで含まれているのかを確かめる
安さを検討材料にするなら、標準仕様の中身をそろえて比べる必要があります。「本体価格が安い」と「同じ内容で安い」は別の話だからです。
公式サイトが標準と明記しているのは、次の6項目になります。
- 長期優良住宅
- 省令準耐火構造
- GX ZEH省エネ基準
- オール4寸角乾燥材の柱
- 檜の土台
- オール電化
省令準耐火構造は、火災に強い造りとして住宅金融支援機構が定めている仕様です。この構造にあたる住まいは、火災保険料が安くなる場合があります。保険料は契約する保険会社と条件で変わるので、見積もりの段階で実際の金額を確かめてください。
長期優良住宅の基準は耐震等級2以上と書かれている
ここは読み違えが起きやすいところです。公式サイトが長期優良住宅の認定技術基準として挙げているのは、耐震等級の倒壊等防止で「2以上」という水準です。等級3と書かれているわけではありません。
「2以上」は3を含む言い方なので、実際の建物が等級3で認定されることもあります。ただし、標準として約束されている下限は2だという読み方が正確です。等級3を望むなら、自分の計画でそれが取れるのか、費用がどう変わるのかを、契約前に個別に確認しておいてください。
公式が挙げている認定技術基準は次のとおりです。
| 項目 | 公式サイトが挙げている水準 |
|---|---|
| 耐震性 | 耐震等級(倒壊等防止)2以上 |
| 劣化対策 | 劣化対策等級3(構造躯体など) |
| 維持管理対策 | 維持管理対策等級3(専用配管) |
| 省エネ性能 | 断熱等性能等級5 |
| 住居面積 | 75平方メートル以上 |
断熱等性能等級5は、2022年に新設された水準で、ZEH水準の断熱性能にあたります。ただし、住まいの断熱を数値で比べるときによく使われるUA値やC値は、公式サイトに出ていませんでした。この記事では推定値を示しません。気になる場合は、自分の間取りでの計算値を出してもらってください。
寸法の基準がメーターモジュールになっている
見落とされがちですが、住み心地に直結する仕様がもうひとつあります。公式のよくあるご質問に、こう書かれています。「メーターモジュールは1mすなわち1000mm、尺モジュールは3尺すなわち910mmを基準とします」。そして「昭和建設はメーターモジュールを基準としています」と続きます。
差は9センチほどです。数字だけ見ると小さく思えますが、差が表れやすいのは廊下や階段、トイレといった細い場所です。公式も「今まで尺寸法の住宅で生活していて、狭いなと感じるスペースが広く快適に使えるようになります」と説明しています。車いすを使う可能性や、将来の介助を考えている家庭なら、この9センチは大きな判断材料です。
いっぽうで、同じ坪数なら通路にとられる面積が増えます。部屋の広さを優先したい人は、実際の間取り図で居室がどれくらいになるかを見てから決めるほうが安心です。展示場を実際に歩いて廊下や階段の幅を確かめておくと、図面だけで見るより広さをつかみやすくなります。

4つの商品をどう選び分けるか
この会社の住まいは、ひとつの商品名でまとまっているわけではありません。公式の沿革を見ると、販売時期の異なる4つの商品があります。
| 商品 | 販売開始 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 家族だんらんの家 | 2003年8月 | この会社の中心となる注文住宅のブランド |
| Select100 | 2020年10月 | あらかじめ用意されたプランから選ぶ規格の系統 |
| デザインプラス | 2022年4月 | デザイン性を高めた商品 |
| STYLEFIT | 2023年3月 | 規格プランのなかで最も新しい商品 |
選び方の軸は、自由設計と規格プランのどちらを選ぶかです。土地の形が変わっていたり、間取りに譲れない条件があったりするなら、自由に組める設計が向きます。反対に、予算と工期の見通しを立てやすくしたいなら、プランが決まっている商品のほうが計算しやすくなります。
各系統の価格帯や標準仕様がどう違うのかは、公式サイトの一覧では確かめられませんでした。商品ごとに何が標準で何が追加になるのかは、展示場で書面をもらって見比べるのが確実です。同じ会社の中でも、選ぶ商品によって総額は変わります。
坪単価と総額は公開情報でどこまでわかるのか
この論点だけは、はっきりした数字を出せません。坪単価も本体価格も、公式サイトには記載が見あたらなかったからです。第三者のサイトにはさまざまな金額が並んでいますが、会社が公表した数字ではないので、この記事では採用しません。
そのかわりに役立つのは、金額そのものより、金額を比べるときの条件をそろえる作業です。同じ「坪単価」という言葉でも、含まれている範囲が違えば比較になりません。次の6つをそろえてから見比べてください。
| そろえる条件 | 確かめ方 |
|---|---|
| いつ時点の金額か | 見積書の作成日と、金額の有効期限を書面で確認する |
| 税込か税別か | 総額表示か本体のみかを1行ずつ照合する |
| 本体だけか付帯を含むか | 屋外給排水、外構、地盤改良、解体が入っているかを見る |
| 土地の条件 | 造成、擁壁、上下水の引き込み距離で金額が動く |
| 延床面積の数え方 | 施工面積か延床面積かで坪単価は変わる |
| 仕様の差 | 標準に含まれる範囲と、追加になる範囲を書面で線引きする |
公式のよくあるご質問には、請負金額に含まれない費用として「借入に関する金融機関への手数料、登記費用、火災保険費用、地鎮祭費用、引越し費用等」が挙げられています。これらは住宅会社を問わず別立てになりやすい項目です。総額で資金計画を立てるときは、最初から見込んでおいてください。
資金の相談先については、地方銀行、都市銀行、フラット35などの住宅ローン、ネット銀行といった選択肢から相談できると公式に書かれています。土地探しも、自社の分譲地の紹介と、地場の不動産ネットワークからの紹介という2つの経路があります。
ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。
まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。
引き渡しのあとに続く点検と記録の保管
家は建てて終わりではありません。この会社が公式サイトで示している点検の考え方には、期間の長さと、記録の残し方という二つの柱があります。
点検は1年目、2年目、5年目に行い、その後は30年目まで続くとされていました。公式は「通常10年毎の点検を昭和建設では5年毎に実施」と説明しています。点検間隔を10年から5年に短くすれば、不具合が見つかるまでの間隔も短くなります。
もうひとつが記録です。図面、仕様、点検記録を30年以上データで保管すると明記されています。この記録は将来役立ちます。リフォームで壁を改修するとき、売却で建物の性能を説明するとき、災害のあとに補修の範囲を決めるとき、いずれも当時の図面が残っているかどうかで話の進み方が変わるからです。
また公式サイトには、長期優良住宅の認定にともなって設計住宅性能評価書が発行されると書かれています。ただし、長期優良住宅の認定通知書と、住宅性能表示制度の設計住宅性能評価書は、公的には別の書類として案内されています。自分の計画でどの書類が交付されるのかを、契約前に確かめておいてください。
ひとつだけ補っておきます。点検の予定が公表されていることと、実際にその通り連絡が来ることは別の話です。契約前に書面で確かめておきたいのは、点検の案内の届き方と、費用のかかる点検の有無、それに保証が続く条件です。ここを押さえておくと、あとの行き違いが減ります。
展示場18か所と対応エリアの使い方
公式のあいさつには「ショールームを併設した展示場を福岡県、佐賀県、大分県、熊本県に合計18店舗を展開しております」と書かれています。実際に公式サイトの一覧に並ぶ展示場の名前を数えても18か所でした。
| 県 | 展示場 |
|---|---|
| 福岡県 | 上津、櫛原、久留米インター、福岡南、福岡西、福岡伊都、福岡東、小倉南、八幡、大牟田、飯塚 |
| 佐賀県 | 佐賀、武雄 |
| 大分県 | 日田、中津 |
| 熊本県 | 熊本、熊本平成、八代 |
展示場が多いと、契約前に足を運んで確かめられます。図面と写真だけで判断するより、廊下の幅や天井の高さ、収納の奥行きを実際に体感したほうが、入居後のイメージ違いを減らせます。とくにメーターモジュールによる広さの違いは、歩いてみないとつかみにくい部分です。
反面、公式で確認できるのは、展示場が4県にあることまでです。施工の対応範囲そのものは、公開情報だけでは確定できません。県境の近くで検討している場合は、その住所が施工の範囲に入るかどうかを、土地を決める前に問い合わせておいてください。土地の契約を済ませてから対象外とわかると、計画をやり直すことになります。
営業時間や打ち合わせの時間についても公式に記載があります。展示場は朝9時から夜8時まで開いており、夜8時以降でも担当者の都合が合えば打ち合わせができるとのことです。自宅での打ち合わせにも対応するとされているので、共働きで日中に時間を取りにくい家庭は、この点を最初に相談しておくと予定を組みやすくなります。
会社の現況を公的な記録でたしかめる
その会社が現在も事業を続けているか。評判を読むときには、ここも確かめておきたいところです。口コミは何年も前のものが残り続けるので、投稿の内容と現在の会社の状況は必ずしも一致しません。
公開されている記録からたどれたのは、次の点です。
- 法人番号4290001048980が、国税庁の法人番号公表サイトに現に掲載されている
- 登記記録の閉鎖などの事由は記載されていない
- 建設業許可、宅地建物取引業免許、1級建築士事務所登録を公式サイトに掲示している
- 2025年10月に久留米市諏訪野町の新社屋へ移転し、公的な記録の本店所在地も同じ住所になっている
- 2026年1月に熊本平成店の第1展示場が開いている
登記上の住所が新社屋に切り替わっている点からは、現在も住所変更などの手続きが行われていることが読み取れます。創業は1980年10月なので、2026年で46年目です。年数の長さがそのまま品質を保証するわけではありませんが、地域で長く続いていること自体は判断材料のひとつになります。
いっぽうで、財務にかかわる数字は確認できませんでした。決算公告の掲載先と公式サイトを確認しましたが、売上高や利益の数値は見つかっていません。掲載がないこと自体は業績を表すものではないので、ここから経営状態を判断することはしません。
許認可番号のカッコの中身は2種類ある
公式の会社概要には、次の3つが並んでいます。読み方に注意が必要な部分があるので、意味を分けておきます。
| 種類 | 番号 | カッコの中の数字の意味 |
|---|---|---|
| 建設業許可 | 国土交通大臣 許可(特-4)第22131号 | 「特」は特定建設業。「4」は許可を受けた年度の区分で、更新の回数ではない |
| 宅地建物取引業免許 | 国土交通大臣(4)第7633号 | 免許の更新回数。5年ごとの更新なので、番号が大きいほど営業の期間が長い |
| 1級建築士事務所 | 福岡県知事登録 第1-50303号 | 設計と工事監理を行うための登録 |
ここを取り違えている解説をときどき見かけます。建設業許可のカッコを更新回数だと読むと、実際より営業年数を短く見積もることになります。宅建業免許のほうは更新回数で合っているので、2つを区別して読んでください。
もうひとつ、どちらも国土交通大臣の許可・免許である点にも意味があります。この区分は、2つ以上の都道府県に営業所を置く事業者に与えられるものです。九州4県に展示場を構えている実態と、行政上の区分とも一致しています。
契約する前に確かめておきたいこと
ここまでに出てきた確認事項を、家づくりの段階順に整理しました。口コミには行き違いに関する記述もありましたが、その原因や責任の所在までは確認できません。以下は、契約内容を確かめるためのチェック項目です。
展示場に行く段階で聞くこと
- 建てたい土地の住所が施工の範囲に入るか
- 4つの商品のうち、どれが自分の条件に合うか。標準の中身がどう違うか
- メーターモジュールで、希望の部屋数と広さが土地に収まるか
- 展示場の仕様のうち、標準はどこまでで、どこからが追加になるか
見積もりを受け取る段階で見ること
- 屋外給排水、外構、地盤改良、解体、それぞれが含まれているか
- 登記費用、火災保険料、地鎮祭の費用、引越し代など、請負金額の外側に出る項目の見込み額
- 坪単価が施工面積と延床面積のどちらで計算されているか
- 長期優良住宅の申請にかかる費用と、取得できる等級の水準
- 省令準耐火構造で火災保険料がいくら変わるか
契約前に書面で残しておくこと
- 着工から引き渡しまでの予定と、遅れが出た場合の扱い
- 打ち合わせの回数と、変更をいつまで受け付けるか
- 担当者が代わったときの引き継ぎ方法と、連絡の窓口
- 点検の時期と案内の届き方、費用がかかる点検の有無
- 保証の対象と、保証が続かなくなる条件
工事が始まってからやること
- 現場を見に行ける日と、写真を残してもらえるかを確認しておく
- 図面が変わったときは、口頭ではなく差し替えた図面を受け取る
- 引き渡し前の施主検査で、指摘した箇所の直し方と期限を書面にする
- 設計住宅性能評価書と図面一式を受け取り、自分でも保管する
どれも特別なことではありません。ただ、この4段階を確認して書面に残しておくと、契約の条件をあとから照合しやすくなります。
どんな人に昭和建設は向いているか
以上を踏まえると、向いているのはこういう人です。合う合わないは条件次第なので、良い会社か悪い会社かという分け方はしないでおきます。
| 向いていると考えられる人 | 慎重に検討したい人 |
|---|---|
| 長期優良住宅や省令準耐火構造の水準を確保しつつ、見積総額を同じ条件で比べたい | 断熱や気密を数値で細かく比較し、根拠まで確かめたい |
| 実物を見て決めたい。近くの展示場に何度でも通いたい | 九州4県の外に土地がある |
| 廊下や階段の広さを重く見ている | 同じ坪数で居室を最大限とりたい |
| 予算と工期を読みやすくしたいので、規格プランでよい | 間取りにも仕様にも譲れない条件が多い |
| 引き渡し後の点検が長く続くことを重視する | 公表された金額を見てから検討先を絞りたい |
右の欄に当てはまる項目があっても、それだけで候補から外す必要はありません。数値がほしいなら提供の可否を確認すればよく、規格プランが窮屈なら自由設計で見積もりを取ればよいだけです。必要な確認を契約前に済ませておくほうが、あとで悩まずに済みます。
よくある質問
昭和建設の坪単価はいくらですか。
A. 会社が公表した坪単価も本体価格も、公式サイトには見あたりませんでした。第三者のサイトには金額がいくつも並んでいます。ただ、それらは会社の公表値ではないので、この記事では使っていません。金額を知りたい場合は、間取りと土地の条件を伝えたうえで見積もりを取り、施工面積と延床面積のどちらで計算されているかまで確かめてください。
耐震等級は3ですか。
A. 公式サイトが長期優良住宅の認定技術基準として挙げているのは、耐震等級の倒壊等防止で「2以上」という水準です。「2以上」は3を含む言い方なので、計画によって等級3で認定される建物もあります。標準として約束されている下限は2という読み方が正確なので、等級3を希望するなら個別に確認してください。
施工に対応しているエリアはどこまでですか。
A. 公式サイトによると、展示場があるのは福岡県、佐賀県、大分県、熊本県の4県で、合計18か所です。県境の近くの土地では範囲に入るかどうかが分かれるので、土地を決める前に住所を伝えて確かめておくのが確実です。
建てたあとの点検はいつありますか。
A. 公式サイトには、1年目、2年目、5年目に点検を行い、その後は5年ごとに30年目まで対応すると書かれています。通常10年ごとの点検を5年ごとに実施しているという説明です。あわせて、図面、仕様、点検記録を30年以上データで保管するとされています。
メーターモジュールだと部屋が狭くなりますか。
A. 廊下や階段、トイレといった通路まわりが尺モジュールより広くなるぶん、同じ坪数では居室にまわる面積が減ることがあります。公式は、尺寸法の住宅で狭いと感じる場所が広く使えるようになると説明しています。どちらが良いかは優先順位によるので、実際の間取り図で居室の広さを見て決めてください。
他社と相見積もりを取っても大丈夫ですか。
A. 問題ありません。ただし条件をそろえないと比較になりません。そろえるのは、税込か税別か、付帯工事の有無、面積の数え方、標準仕様の範囲という4つです。そのうえで、同じ日付の見積書で見比べてください。
この記事で扱っているのはどの昭和建設ですか。
A. 法人番号4290001048980、本社が福岡県久留米市諏訪野町2333、公式サイトがshowacr.co.jp、住宅のブランドが「家族だんらんの家」の会社です。同じ商号の会社がほかにも実在しますが、それらの評判や仕事ぶりはこの記事では扱っていません。
まとめ
社名だけを検索していた頃と比べて、判断の材料はずいぶん増えたはずです。判断に使える要点は次のとおりです。
- まず会社を特定する。法人番号4290001048980と公式サイトのアドレス、ブランド名の3つが合っているかを見る
- 安さと仕様の水準は、規格化と複数展示場という同じ仕組みから生じている。価格の満足と自由度の狭さは、同じ仕組みの利点と欠点にあたる
- 標準仕様は長期優良住宅、省令準耐火構造、GX ZEH省エネ基準など6項目。長期優良住宅の基準は耐震等級2以上であって、3と書かれているわけではない
- 寸法の基準はメーターモジュール。通路が広くなるかわり、同じ坪数では居室が減ることがある
- 坪単価は公式に記載がない。金額は見積もりで、条件をそろえてから比べる
- 点検は1年、2年、5年、その後5年ごとに30年目まで。図面と点検記録は30年以上保管される
口コミは、書いた人が置かれた状況とセットで読むものです。同じ「安い」でも、何と比べて安いのかで意味が変わります。同じ「対応が遅い」でも、どの時期のどの段階の話かで受け止め方は変わります。
だからこそ、最終的に重要なのは自分の目で確かめた事実です。展示場で廊下を歩き、見積書の項目を1行ずつ見て、点検の予定を書面で受け取る。その3つを済ませておけば、他人の評価に振り回されずに決められます。
納得のいく家づくりになりますように。

