ホクシンハウスの評判は?口コミ143件とFB-6工法の全館冷暖房、価格・保証の条件

ホクシンハウスの評判・口コミと価格・性能を紹介する住宅イラスト Uncategorized

ホクシンハウスは、長野市に本社を置き、長野県全域で注文住宅を建てている会社です。壁の中の通気層を流れる空気で家じゅうを暖めるFB-6という工法を使い、エアコン1台での全館冷暖房を公式サイトで案内しています。ただ、公開されている投稿には、冬の暖かさを評価する声の隣に、床下エアコンが故障した、引き渡し後も工事が残った、契約の前後で説明が変わった、といった書き込みも並びます。性能の説明は具体的なのに、住んでからの評価は分かれます。

幸せおうち体験談は、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートを行っています。あわせて、住宅会社ごとに公開されている投稿を読み込む独自の口コミ調査も続けています。価格と断熱性能、保証と点検の条件は、公式サイトと公的な資料に当たって一つずつ確認しました。

長野県内で、冬の室温と光熱費を先に考えて家を建てたい方には、ホクシンハウスは候補に入れてよい会社です。全棟での気密測定と換気風量測定、構造計算を行った耐震等級3と制振装置の標準採用、30年まで続く点検の予定は、公式サイトで確認できました。ただし注文住宅の坪単価と本体価格の目安は確認できず、断熱と気密の公表値も2021年の平均です。金額と性能は、自分のプランの見積書と計算書でそろえてください。

この記事でわかること

  • 投稿143件のうち、どの話題に良い評価と気になる評価が集まったのか
  • 公式サイトを運営し建売を施工しているのはどの会社で、親会社のヤマダホームズとどういう関係なのか
  • 公式に出ている金額が、いつの何の金額なのか
  • FB-6工法の仕組みと、エアコン1台という案内をどこまで前提にしてよいのか
  • UA値0.31とC値0.13がいつの数値で、現在の保証値とどう違うのか
  • 保証と点検の年数、契約前に書面でそろえておくもの
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この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をもとに、価格・保証・法人情報を公開資料と照らして確認しています。監修日:2026年8月23日

  1. ホクシンハウスの口コミ143件を話題別に分けた結果
    1. 冬の室温と空調費を評価する投稿がいちばん多かった
    2. 施工と打ち合わせ、引き渡し後の対応に気になる評価があった
    3. 同じ床下エアコンでも評価が分かれた
  2. ホクシンハウス株式会社はヤマダホームズの完全子会社。建設業許可と宅建業免許は自社の名義
  3. ホクシンハウスの坪単価・価格情報は、いつの何の金額か
  4. FB-6工法の全館冷暖房はどういう仕組みなのか
  5. 断熱・気密・耐震で公式に確認できた数値
  6. 保証と点検は何年で、どこまで含まれるのか
  7. 商品は3つの型。公式が示す施工エリアは長野県全域
  8. ホクシンハウスを選ぶ理由になりそうな3つの点
    1. 全棟で気密測定と換気風量測定を行い、成績書を渡している
    2. 冬の室温と空調費を評価する投稿が多かった
    3. 構造計算を行った耐震等級3と制振装置が標準
  9. 契約前に知っておきたい4つの注意点
    1. 注文住宅の坪単価と本体価格の目安を公開資料で確認できなかった
    2. 公表されている断熱と気密の数値は2021年の平均値
    3. 打ち合わせの説明が食い違ったという投稿があった
    4. 引き渡し後の工事や床下エアコンの不具合を挙げた投稿があった
  10. ホクシンハウスが向いている人
  11. 契約前に確認しておきたいこと
  12. ホクシンハウスのよくある質問
    1. ホクシンハウスの評判は良いですか?
    2. ホクシンハウスの坪単価はいくらですか?
    3. FB-6工法はエアコン1台で家中を冷暖房できますか?
    4. 断熱性能と気密性能はどのくらいですか?
    5. 保証と点検は何年ですか?
    6. ホクシンハウスはヤマダホームズの子会社ですか?
  13. まとめ

ホクシンハウスの口コミ143件を話題別に分けた結果

公開されている投稿143件を話題ごとに分けたところ、いちばん多かったのは住宅性能・住み心地の62件でした。全体の傾向は良い56件、気になる46件、中立41件です。ここでいう143件は人数ではなく、投稿URLの件数を指します。

この143件は、無作為に選んだものでも、公開されている投稿を全部集めたものでもありません。施主本人へのアンケートでもないため、この数から割合や多数派を示すことはしません。媒体は口コミサイト、掲示板やQ&Aサイト、SNS、個人ブログ、動画コメントという種類だけで分けています。個別の媒体名と投稿者名は出していません。

動画コメントが0件なのは、ログインなしでは本文と投稿ごとのURLを取得できなかったためです。本文と投稿ごとのURLを両方確認できたのは143件で、まとめ記事の転載、本文が読めないもの、別の会社の話、社員による職場の口コミは外しています。

公開投稿143件の内訳。媒体別は口コミサイト26件、掲示板Q&A66件、SNS9件、個人ブログ42件、動画コメント0件。傾向別は良い56件、気になる46件、中立41件。
媒体別と傾向別の集計です。評価の割合を示すものではありません。
公開投稿143件の話題別件数。住宅性能・住み心地62件、設計・間取り10件、デザイン・商品4件、営業・打ち合わせ13件、施工・仕上がり21件、価格・費用21件、アフターサービス12件、その他0件。
話題別の件数です。1件につき主な話題を1つだけ付けています。
話題 件数(良い・気になる・中立) 投稿の主な内容
住宅性能・住み心地 62件(37・7・18) 冬の室温と空調費。部屋ごとの温度差
施工・仕上がり 21件(5・11・5) 職人の仕事ぶり。引き渡し後に残った工事
価格・費用 21件(6・9・6) 坪単価や総額。電気代
営業・打ち合わせ 13件(2・8・3) 変更への対応。説明の食い違い
アフターサービス 12件(3・5・4) 点検の案内。補修までの時間
設計・間取り 10件(3・6・1) 間取りの修正。図面との差
デザイン・商品 4件(0・0・4) 設備の選び方と価格差
その他 0件(0・0・0) 該当する投稿はなし

冬の室温と空調費を評価する投稿がいちばん多かった

住宅性能・住み心地の62件のうち、良い評価は37件でした。投稿の前年に建てた施主が家の暖かさと担当者の誠実さに満足しているという投稿、築5年で夏と冬の快適さと空調費に納得しているという記録があります。入居3年目の方が、季節を通じた室温の安定と虫の少なさを挙げた投稿もありました。

公式サイトでは、全棟で第三者による気密測定と換気風量測定を行い、完成後に気密成績書を渡すと説明されています。ただし数値は住宅ごとに違うため、暖かさの体感まで同じになるとは限りません。

施工と打ち合わせ、引き渡し後の対応に気になる評価があった

気になる評価は全部で46件でした。いちばん多いのは施工・仕上がりの11件で、価格・費用9件、営業・打ち合わせ8件、住宅性能・住み心地7件、設計・間取り6件、アフターサービス5件と続きます。打ち合わせを3か月ほど重ねたものの見積もりの区分が安定せず、別の会社と契約したという投稿、契約の前と後で説明が変わったという記録がありました。引き渡し後も未完成部分の工事がおよそ3か月続いたという投稿、補修を伝えたあと対応が始まるまで時間がかかったという投稿も見つかりました。

いずれも個人が書いた体験で、会社側の説明と照らしたものではありません。この件数で会社全体の対応は決められませんし、一件ごとの重さが件数で軽くなるわけでもありません。公式サイトでは、着工から完成まで第三者による現場施工品質監査を行うとしています。見積もりの区分と変更できる期限、引き渡し前の検査の手順は、契約前に書面で確かめておいてください。

同じ床下エアコンでも評価が分かれた

床下エアコンと室温には、良い評価と気になる評価の両方がありました。投稿には、建てた年も点検の状況も異なるものが混ざっています。

床下の空調を冬のあいだ動かし続けたときの電気代を書いた投稿があり、夏の負担の軽さも報告されていました。入居12年目に暖房の効きが落ちたものの、吸気フィルターの交換で戻ったという記録もあります。いっぽうで、築18年で暖房の方式を変えたら室温が上がりにくくなったという投稿もありました。築5年で設定を高めにしても寒かったという記録、床下エアコンの錆と冷房の故障を挙げた記録も見つかりました。

床下エアコンの投稿には、建てて間もない家の話と20年近く前の家の話が混ざっています。設備は年数とともに交換の時期を迎えますし、間取りや設定でも体感は変わります。床下の機器の保証年数と交換費用、フィルターの掃除の頻度は、引き渡し前に確認しておきましょう。

気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう

口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。

ホクシンハウス株式会社はヤマダホームズの完全子会社。建設業許可と宅建業免許は自社の名義

公式サイトを運営し、建売のFB TOWN須坂新町A号棟を施工しているのはホクシンハウス株式会社で、法人番号は5100001004084です。国税庁の法人番号公表サイトでは、閲覧した時点で登記記録の閉鎖を示す表示はありませんでした。同じ法人番号の旧商号として、北信商建株式会社も残っています。

許認可は、建設業許可と宅地建物取引業免許の2つを確認できました。国土交通省の建設業者検索と宅地建物取引業者検索でも、商号と所在地が会社概要と一致しています。建設業許可の括弧の中の数字は許可を受けた年度で、更新の回数ではありません。宅地建物取引業免許の括弧の数字は、免許を受けた回数です。初回が1で、更新のたびに1つ増えます。

株式会社ヤマダホームズは、2022年10月1日に全株式を取得して完全子会社にしたと発表しています。ただし親会社と子会社は別の法人で、建設業許可と宅地建物取引業免許はホクシンハウス株式会社のものです。

保証の制度は公式サイトに掲載されていますが、商品ごとにどの会社が保証を引き受けるのかまでは確認できませんでした。どの商品でも契約の相手がホクシンハウス株式会社になるのかも、契約書と約款が公開されておらず確かめられませんでした。商号に「ホクシン」が付く会社は県外にもあるため、契約書では商号と法人番号を照らし合わせてください。

創業年は一つに決められませんでした。会社概要には設立1978年1月とありますが、FB-6のページには1977年の創設という表記があります。一級建築士事務所の登録番号は、会社概要に長野県知事登録(長野)H第3Z051号と掲載されています。

項目 公開資料で確認できた内容
商号 ホクシンハウス株式会社
法人番号 5100001004084
旧商号 北信商建株式会社(同じ法人番号)
登記上の本店 長野県長野市大字西尾張部322番地1
本社 〒381-0031 長野市西尾張部322-1
代表者 代表取締役社長 木村 大樹
設立 1978年1月(沿革では1977年創設とも)
資本金・従業員数 8,000万円/81名(2024年3月時点)
建設業許可 長野県知事許可(特-4)第9587号
宅地建物取引業免許 長野県知事(4)第5173号
資本関係 2022年10月1日にヤマダホームズが全株式を取得

ホクシンハウスの坪単価・価格情報は、いつの何の金額か

価格は、この会社を検討するうえでいちばん情報が少ない部分です。注文住宅の坪単価も、本体価格や総額のおおよその幅も、公式・公的資料では確認できませんでした。

公式に金額が出ているのは個別の建売物件です。FB TOWN須坂新町のA号棟が4,180万円で、外構費用は含まれないと明記されています。この物件はネット・ゼロ・エネルギー基準クリア、断熱等級6という表示です。ただし特定の1棟の価格であって、注文住宅の目安ではありません。

投稿のほうには金額の記録がありました。2016年に建築中だった施主が、こだわりを加えても坪単価はおよそ70万円だったと書いた投稿、2019年に断熱性を決め手としておよそ2500万円で建てたという投稿です。どちらも公式の価格ではなく、建てた時期も広さも仕様も違います。自分の見積もりの目安として、そのまま持ち込める数字ではありません。

坪単価は、延床面積の取り方や含める工事の範囲で変わります。同じ家でも、数え方が違えば数字はそろいません。公開資料で見つからないこと自体を不誠実だとは言えません。とはいえ、検討する側は何かの数字で比べる必要があります。

比べるなら総額でそろえるのが確実です。本体工事に加えて、付帯工事、屋外の給排水、地盤改良、外構、照明とカーテン、登記や住宅ローンの諸費用、火災保険、土地代まで足した金額を出してもらってください。一式とだけ書かれた項目は、内訳を求めて構いません。何にいくらかかるのかを説明するのは会社側の仕事です。

ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。

まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。

FB-6工法の全館冷暖房はどういう仕組みなのか

FB-6は、壁の中の通気層を通る空気で室内を冷暖房する方式です。公式サイトでは、冬は暖気が床・壁4面・天井を温め、夏は冷気が同じ6面を冷やすと説明されています。住宅向けのページには、家庭用エアコン1台による全館冷暖房という案内もあります。

この方式は特許になっています。発明の名称は「輻射冷暖房型建築物」、特許第6692991号で、登録日は2020年4月17日です。2020年度の省エネ大賞では、蓄熱シート一体型屋根パネルを用いた6面輻射冷暖房型住宅が資源エネルギー庁長官賞を受けました。2023年度の第17回キッズデザイン賞にもFB-6が選ばれています。

いっぽうで、この工法が商品ごとに標準なのかオプションなのか、追加の費用がかかるのか、設計の条件で台数が変わるのかは確認できませんでした。エアコン1台という案内は住宅向けの説明であって、すべてのプランが追加費用なしで1台になると読み替えることはできません。

投稿では、室温の安定を評価する記録が多く見つかりました。同時に、玄関や2階の収納に軽い温度差を感じるという投稿、7年住んで冬の暖かさは評価しつつ上下階の温度差と音を挙げた投稿もあります。見積もりの段階で、自分のプランでの台数と設置場所、その費用が本体に含まれるのかを確認しておきましょう。

断熱・気密・耐震で公式に確認できた数値

公式に確認できた特徴の図。注文住宅の設計区分=注文住宅は完全自由設計/FB-6工法=壁体内通気層の空気で床・壁4面・天井を冷暖する6面輻射方式/FB工法の特許=発明名称「輻射冷暖房型建築物」、特許第6692991号、登録日2020年4月17日/耐震等級=全棟で耐震等級3を取得すると公表/構造計算=構造計算を行った耐震等級3と制振装置を標準採用/耐震構造の構成=モノコック構造、壁倍率4.3倍の耐力壁、耐震地中梁ベタ基礎構造を掲載/断熱工法=外断熱と内断熱を組み合わせた内外ダブル断熱を採用。
公式サイトと公的資料で確認できた内容です。確認できなかった項目は載せていません。

断熱は、外断熱工法に内断熱を組み合わせた内外ダブル断熱を採用していると書かれています。窓は樹脂サッシのトリプルガラスと樹脂スペーサーで、Low-E膜とアルゴンガスの記載もあります。

数値としては、2021年の平均UA値が0.31、同じ年のC値の実測平均が0.13平方センチメートル毎平方メートルと公表されています。どちらも過去の平均値です。2026年時点の標準値や、下回ることを保証する数値、未達のときの対応は確認できませんでした。いま契約する住宅の保証値として扱わないでください。

測定そのものは全棟で行われています。第三者に依頼した気密測定と換気風量測定を実施し、完成後に気密成績書を交付すると書かれています。数値の約束ではなく、測って渡すという運用です。BELSは全棟標準で申請に対応するとしていますが、仕様やプランによる差があり、評価や表示を保証するものではないという注記もあります。

ZEHについては、公式サイトにZEHビルダー登録会社という表記があります。受託した住宅に占める割合は、2023年度が89パーセント、2024年度が86パーセント、2025年度が89パーセントと公表されています。SIIでの登録番号や区分、現在も有効かどうかは確認できていません。補助金を使うなら、契約前に登録の状況を確かめておきましょう。

耐震は、全棟で最高等級の耐震等級3を取得すると公表されています。構造計算を行った耐震等級3と制振装置を標準に据えるとも書かれ、構造はモノコック構造、壁倍率4.3倍の耐力壁、耐震地中梁ベタ基礎構造が掲載されています。ただし全棟が許容応力度計算なのかは確認できませんでした。全商品に共通する断熱等性能等級も、確認できていません。個別の建売の断熱等級6を、全棟の標準に広げることはできません。

保証と点検は何年で、どこまで含まれるのか

保証は部位ごとに年数が分かれています。基本構造部分と雨水の防水部分が10年、地盤が20年、防蟻が10年、住宅設備が最大10年です。点検は引き渡しの6か月後に始まり、30年まで続きます。

構造と防水の10年保証は、10年目以降に規定の工事を実施すれば、さらに10年延長できると書かれています。ただし、その工事が何を指すのか、費用はいくらかは確認できませんでした。それぞれの点検が無償なのか有償なのか、30年を過ぎたあとの制度があるのかも同じです。30年まで点検があるという記載を、30年間すべての不具合が無償で直るという意味に読み替えないでください。

投稿には、点検の案内が届くことや、返信がないときに電話で確認してくれる対応を評価する内容がありました。ただし2010年の記録で、当時と現在では点検の時期が違います。反対に、床鳴りや壁紙の補修を伝えたあと、対応が始まるまで時間がかかったという投稿もあります。受付から着手までの目安を、保証書と一緒に聞いておきましょう。

項目 公式に書かれている内容
定期点検 引き渡し後6か月・1年・2年・5年・10年。以降は5年ごとに30年まで
基本構造・雨水の防水 10年。10年目以降に規定の工事を実施すればさらに10年延長できる
地盤 引き渡し後20年。建物と地盤の修復を合計5,000万円まで補償
防蟻 10年間で最大1,000万円。10年目以降も5年ごとの更新で継続可能
住宅設備 既定の新築時設置機器を最大10年。10年目以降の更新は有料
受付 24時間365日。休日や17時30分以降の緊急でない相談は翌営業日からの場合がある
建売の起算日 引き渡し日ではなく竣工日を基準に保証期間を算定

商品は3つの型。公式が示す施工エリアは長野県全域

商品はFull Order、Pattern Order、Premium Orderの3つです。Full Orderは完全自由設計の注文住宅、Pattern OrderはSUGOPURA、FLAT、FACADE、KIDS、RICHEの5シリーズから選ぶ規格住宅です。Premium Orderは小堀住研などの建築家と連携する商品で、施工管理はホクシンハウスが担うと書かれています。

施工の対応エリアは長野県全域です。県外で似た名前の工法を見かけることがありますが、その施工会社とホクシンハウス株式会社のつながりを示す公開資料は確認できませんでした。商品やエリアによって契約する会社が変わる条件も、確認できていません。

Premium Orderで、設計の契約と工事請負の契約、瑕疵の責任、報酬の支払先を誰が受け持つのかも分かりませんでした。施工管理を担うという表記だけでは、設計者と請負人と保証の主体まで決まりません。契約書の正式な商号と法人番号を、案件ごとに確かめてください。

ホクシンハウスを選ぶ理由になりそうな3つの点

全棟で気密測定と換気風量測定を行い、成績書を渡している

気密の数値は、同じ仕様でも現場の施工によって家ごとに変わります。第三者に依頼した測定を全棟で行い、完成後に気密成績書を交付すると公表しています。数値の約束ではありませんが、自分の家の実測値が手元に残ります。

冬の室温と空調費を評価する投稿が多かった

住宅性能・住み心地の62件のうち37件が良い評価で、話題別では最も多い数でした。築5年、入居3年目、7年居住といった年数のはっきりした投稿が含まれ、暮らしてからの評価として参考になります。ただし無作為に選んだ投稿ではないので、この多さを満足度の割合として読むことはできません。

構造計算を行った耐震等級3と制振装置が標準

全棟で耐震等級3を取得すると公表し、構造計算を行った耐震等級3と制振装置を標準に据えると書かれています。オプションではなく標準に入っているので、他社と見積もりを比べるときは、同じ等級が加算になっていないかも確かめてください。

契約前に知っておきたい4つの注意点

注文住宅の坪単価と本体価格の目安を公開資料で確認できなかった

今回確認できた公式の金額は建売1棟のもので、注文住宅の坪単価も価格帯も確認できませんでした。第三者のサイトに載っている坪単価を、公式な価格として使うことはできません。最初の問い合わせで、希望の広さと仕様を伝えて概算を出してもらう手順が必要です。

公表されている断熱と気密の数値は2021年の平均値

UA値0.31もC値0.13も2021年の平均で、現在の全棟保証値ではありません。契約する住宅で同じ数値になるとは限らず、達しなかったときの対応も分かりませんでした。自分のプランの外皮計算書と、引き渡し前の気密成績書を必ず受け取ってください。

打ち合わせの説明が食い違ったという投稿があった

営業・打ち合わせ13件のうち8件が気になる評価でした。見積もりの区分が安定しない、契約の前後で説明が変わる、といった内容です。担当者ごとの差もあり、この件数から会社全体の姿勢は決められません。打ち合わせの記録を残し、変更できる期限を都度確認しておくと安心です。

引き渡し後の工事や床下エアコンの不具合を挙げた投稿があった

施工・仕上がり21件のうち11件、アフターサービス12件のうち5件が気になる評価でした。引き渡し後およそ3か月工事が続いたという投稿、床下エアコンの錆や故障を挙げた投稿があります。会社側の説明と突き合わせたものではありませんが、引き渡し前の検査項目と設備の保証年数は契約前に確認しておく価値があります。

ホクシンハウスが向いている人

次のような方には、合いやすい会社です。

  • 長野県内で建てる予定があり、冬の室温と光熱費を優先したい方
  • 全館を1つの空調でまかなう暮らし方に関心がある方
  • 耐震等級3と制振装置を、標準で入れておきたい方
  • 点検の時期が長い年数まで公表されている会社を選びたい方
  • 自分の家の気密の実測値を書面で受け取っておきたい方

反対に、最初に総額の目安を見てから会社を絞りたい方は、問い合わせの段階で概算を出してもらう手順が要ります。公開資料に坪単価が見当たらないぶん、初回の比較に時間がかかります。

契約前に確認しておきたいこと

契約前に書面で確認する5項目の図。総額の見積書と一式部分の内訳/自分のプランの性能値と計算書/引き渡し前の検査と測定の結果/保証書と保証約款、免責の範囲/点検の計画書と契約する会社名。
契約前に書面でそろえておく項目の一覧です。
  • 土地代と外構まで含めた総額の見積書。一式と書かれた項目は内訳を出してもらう
  • 自分のプランの外皮計算書と、引き渡し前に受け取る気密成績書
  • 耐震等級の取り方と、構造計算の方式
  • 保証書と保証約款。10年後に保証を延ばす工事の内容と費用、免責の範囲
  • 点検の計画書と、各回が無償か有償か。契約書の商号と法人番号の照合

FB-6を採用したプランでは、エアコンの台数と設置場所、床下の機器の保証年数と交換費用も聞いておきましょう。設備は年数がたてば交換の時期を迎えます。そこまで見ておくと、入居後の見通しが立ちます。

ホクシンハウスのよくある質問

ホクシンハウスの評判は良いですか?

A. 話題によって分かれています。公開されている投稿143件では、良い56件、気になる46件、中立41件でした。良い評価は住宅性能・住み心地に集中しており、62件のうち37件がこれにあたります。気になる評価は施工・仕上がりの11件がいちばん多く、価格・費用9件、営業・打ち合わせ8件と続きます。この143件は人数ではなく投稿URLの件数で、割合や多数派を示す数字としては使えません。

ホクシンハウスの坪単価はいくらですか?

A. 確認した公式・公的資料には、注文住宅の坪単価も本体価格の幅も掲載がありませんでした。今回確認できた公式の金額は建売のFB TOWN須坂新町A号棟の4,180万円で、外構費用は含まれず、注文住宅の目安にもなりません。投稿には2016年に坪単価およそ70万円という記録がありましたが、時期も仕様も違います。総額の見積書をもらって比べるのが確実です。

FB-6工法はエアコン1台で家中を冷暖房できますか?

A. 公式サイトの住宅向けの説明では、家庭用エアコン1台による全館冷暖房と案内されています。壁の中の通気層を通る空気で、床と壁4面と天井を暖め、夏は6面を冷やす仕組みです。ただし商品ごとに標準なのかオプションなのか、追加費用がかかるのか、設計の条件で台数が変わる場合があるのかは確認できませんでした。自分のプランでの台数を、見積もりの段階で確かめてください。

断熱性能と気密性能はどのくらいですか?

A. 公表されているのは2021年の平均値で、UA値0.31、C値の実測平均0.13平方センチメートル毎平方メートルです。断熱は外断熱と内断熱を組み合わせた内外ダブル断熱、窓は樹脂サッシのトリプルガラスと樹脂スペーサーを採用しています。全棟で第三者による気密測定と換気風量測定を行い、完成後に気密成績書を交付するとも書かれています。2026年時点の標準値や保証値は確認できませんでした。

保証と点検は何年ですか?

A. 基本構造部分と雨水の防水部分が10年で、10年目以降に規定の工事を実施すればさらに10年延長できると書かれています。地盤は引き渡し後20年で合計5,000万円まで、防蟻は10年間で最大1,000万円、住宅設備は最大10年です。点検は6か月、1年、2年、5年、10年で、以降は5年ごとに30年まで続きます。ただし延長に必要な工事の内容と費用、各点検が無償か有償かは確認できませんでした。

ホクシンハウスはヤマダホームズの子会社ですか?

A. 完全子会社です。株式会社ヤマダホームズが2022年10月1日付で全株式を取得したと、ヤマダホームズ自身が発表しています。公式サイトの会社概要にもヤマダホールディングスグループ企業と書かれています。ただし建設業許可も宅地建物取引業免許も一級建築士事務所の登録も、ホクシンハウス株式会社の名義のままです。商品ごとの契約の相手がどこになるのかは、公開資料からは特定できませんでした。申し込む前に、工事請負契約書の請負人の商号を確かめてください。

まとめ

公開資料と143件の投稿から確かめられたのは、次の点です。

  • 公式サイトの運営と建売の施工はホクシンハウス株式会社。法人番号5100001004084で、閉鎖などの表示はなかった
  • 投稿143件は良い56件、気になる46件、中立41件。住宅性能・住み心地の62件が最多で、うち37件が良い評価
  • 今回確認できた公式の金額は建売のFB TOWN須坂新町A号棟4,180万円。外構費用は含まれない
  • 2021年の平均UA値0.31、同年のC値実測平均0.13。全棟で気密測定と換気風量測定を実施
  • 全棟で耐震等級3を取得と公表。構造計算を行った耐震等級3と制振装置が標準
  • 点検は30年まで。構造と防水は10年、地盤は20年で5,000万円まで、防蟻は10年で最大1,000万円

確かめられなかった項目もあります。注文住宅の坪単価と本体価格の幅。2026年時点の標準UA値とC値、全商品共通の断熱等性能等級、全棟が許容応力度計算かどうか。10年後の延長に必要な工事と費用、点検の有償と無償の区分、商品ごとの保証主体。商品やエリアで契約の相手が変わるのかどうか。FB-6が商品ごとに標準なのかどうか、SIIでのZEHビルダー登録の状況と、創業年も特定できませんでした。

これらは書面でそろえば比べられます。土地代と外構まで含めた総額の見積書、自分のプランの外皮計算書と気密成績書、耐震等級の取り方と構造計算の方式を書いた回答、そして保証書と点検計画書。この4つがあれば、ほかの会社と同じ条件で並べて選べます。

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