鳥取で土地が決まると、次に迷うのは工事を頼む会社です。冬の雪と夏の湿気があり、断熱も工期も気にかかります。ヤマタホームは鳥取市千代水に本店を置き、鳥取市、倉吉市、米子市の3か所に店舗を構えて注文住宅を建てている会社です。いっぽうで、インターネット上の書き込みには、地鎮祭のあと着工が2か月動かなかった、担当者と連絡が取れなかった、といった内容も並んでいます。投稿があることと、それが会社の実態を表していることは別の話です。
幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートと、住宅会社に関する独自の口コミ調査を行いました。価格や保証の条件は、公式サイトや公的な資料と照らし合わせて確認しています。
編集部は2026年9月、インターネット上に公開されていた投稿を1件ずつ読みました。鳥取市千代水に本店を置く株式会社ヤマタホームに関するものだと確かめられたのは59件で、法人番号9270002001936との一致で帰属を判定しています。あわせて、公式サイトと国や県が公開している資料から、許認可、保証、価格、性能の記載を集めました。
確かめた範囲では、ヤマタホームは、鳥取県内で価格を抑えて建てたい方が候補に入れてよい会社です。建設業許可は2026年5月に更新され、宅地建物取引業免許も鳥取県の省エネ住宅の登録も有効なままで、事業が続いていることは公的な記録で確認できました。ただし、保証の年数は同じ会社の公式サイトの中でそろっていない箇所があり、会社としての坪単価は今回確認した公開資料では見つけられませんでした。
施主の口コミは、そもそも数が多くありません。編集部が読んだ59件の内訳は、中立35件、気になる内容17件、良い評価7件でした。無作為に選んだ59件ではないので、この内訳が世の中の評価の割合を示すわけではありません。それでも、なぜ工期や連絡についての強い言葉が並ぶのか。出どころをたどると、59件のうち41件が1本のスレッドに集まっていて、そのやり取りの中心は1件の着工の遅れでした。
- デュアルホーム、クローバー住工房、soulactの3つは何が違い、どれがフランチャイズなのか
- 保証は何年で、なぜ公式サイトの中で年数がそろっていないのか
- 最長60年という数字は、どういう条件で出てくるのか
- 価格はどこまで公表されていて、坪単価は出ているのか
- UA値0.28やC値0.3以下は、どの商品の数字なのか
- 工期が遅れたという書き込みは、どのくらいの範囲の話なのか
- 契約の前に、何を書面で確かめておけばよいのか

この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、価格や保証にかかわる記載と法人の情報を、公式に公開されている資料で確認しています。監修日は2026年9月3日です。

まずはここに注目
住宅展示場へ行く前に、資料を集めて比較しておきましょう
詳しい内容を見ていく前に、ひとつだけ。建てる土地に対応した住宅会社の資料は、展示場へ行く前に集めておいてください。

一社ずつ調べるのは手間がかかります。条件に合う会社の資料をまとめて請求できるサービスを使うのが早いです。
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公開されていた口コミを7つの話題に分けた
ここから先に出てくる数字は、投稿の数を数えたものです。単位は「件」であって、人数ではありません。同じ方が何度も書き込んでいる場合があるので、59件が59人を意味するわけではありません。
この59件は、編集部が直接尋ねた施主本人へのアンケートではありません。インターネット上に公開されていた投稿を読んで分類したものです。無作為に選んだわけでも、公開されている投稿を全部集めたわけでもないので、何%の方がこう言っている、多数派はこちら、という書き方はしていません。
掲載元は、住宅系の掲示板と、動画共有サイトのコメント欄です。媒体の名前そのものは記事に書きません。会社の商品や性能、保証、価格といった数値は、口コミではなく公式サイトと公的な資料で別に確認しています。
口コミを読むときに気をつけたいのは、書き手の偏りです。満足して暮らしている方はわざわざ書き込みませんし、困りごとがある方のほうが言葉を残しやすくなります。書かれた内容の真偽を編集部が現地で確かめたわけでもありません。それでも、良い側と気になる側の両方を同じ重さで扱い、条件によって結果が変わる部分は条件のほうを書きます。

口コミを割合として読めない8つの理由
今回の59件には、はっきりした偏りが8つあります。件数を読む前に、この8つを頭に入れておくと誤解が減ります。
1つ目は、出どころが1か所に集まりすぎていることです。59件のうち41件、全体の69.5%が、住宅系の掲示板にある1本のスレッドから採録したものでした。しかもそのスレッドは、1件の着工の遅れをめぐって話が続いています。2024年1月に集中する26件は、同じ案件についての報告と、それに対する質問や感想です。41人の別々の体験が並んでいるわけではありません。
2つ目は、時期の偏りです。2024年が43件で、全体の72.9%を占めます。2023年が7件、2026年が2件で、2017年、2019年、2020年、2022年は各1件でした。2025年に投稿されたものは1件もありません。
3つ目は、媒体の偏りです。住宅系の掲示板が56件、動画共有サイトのコメントが3件で、口コミの総合サイト、SNS、個人ブログはいずれも0件でした。5種類の媒体を横断して探しましたが、実際に採録できたのは2種類だけです。
4つ目は、取れなかった投稿があることです。中心になったスレッドは68のレスがあり、そのうち1つは会員だけに表示される設定で本文を読めませんでした。削除されていたと確認できた投稿は0件です。
5つ目は、書き手が誰なのか分からないことです。59件はすべて匿名で、施主なのか、近所に住んでいる方なのか、検討中の方なのか、同業の方なのかを区別できません。現場の簡易トイレが飛散したという記録や、作業員の態度についての記録は、近隣に住む方の視点で書かれたものです。家を建てた方の評価とは性質が違うので、混ぜて読まないでください。
6つ目は、店舗ごとの比較ができないことです。鳥取店、倉吉店、米子店のどこの話なのかが分かる投稿がありません。中心になったスレッドが倉吉市の掲示板に立っていたことだけが手がかりで、ある店舗の評判が良い悪い、という読み方はできません。
7つ目は、日付が分からない投稿があることです。動画共有サイトのコメント3件は、投稿日が「3 年前」のような相対表示でしか取れなかったため、年を不明として扱っています。全体の5.1%にあたります。
8つ目は、大手地図サービスのクチコミを今回の59件に含められなかったことです。投稿1件ごとのページのアドレスが取れなかったため、件数も評点も採録していません。これは、そうした場所に評価が無いという意味ではありません。来店や接客についての短い評価が、今回の59件から抜けている可能性があります。
件数が少ないこと自体も、そのまま読み替えないでください。住宅の口コミを集めた大手サイトには会社のページがあるものの投稿が0件で、大手の住宅掲示板には該当するスレッドがありませんでした。評価が無いのではなく、公開の場に書かれた投稿が集まっていない、ということです。


| 話題 | 言及件数 | 良い評価 | 中立 | 気になる内容 |
|---|---|---|---|---|
| そのほか | 16件 | 1件 | 14件 | 1件 |
| 施工品質と現場 | 11件 | 0件 | 4件 | 7件 |
| 工期と引き渡し | 10件 | 0件 | 7件 | 3件 |
| 営業対応 | 9件 | 3件 | 0件 | 6件 |
| 価格・費用 | 8件 | 2件 | 6件 | 0件 |
| 設計と間取り | 4件 | 1件 | 3件 | 0件 |
| 断熱・気密と住み心地 | 1件 | 0件 | 1件 | 0件 |
| 合計 | 59件 | 7件 | 35件 | 17件 |
施工品質と現場について書かれていたこと
この話題は11件で、良い評価は0件、中立4件、気になる内容7件でした。気になる内容が7件と、話題別ではいちばん多くなっています。
気になる側で目立つのは、近隣に住む方から見た現場の様子です。2024年には、近所の建築現場で簡易トイレが強風で倒れて中身が飛び散り、においが残った、施工の管理が良くない、という記録がありました。同じ時期に、倒れたものを誰が片付けるのかという書き込み、現場が動かないまま放置されている、現場監督は見に来ないのか、という書き込みが続いています。2020年には、作業員の態度が悪く近所に迷惑をかけたという、強い調子の書き込みもありました。これらは投稿した方の申告であって、会社側の説明や、そのあと是正されたかどうかは併記されていません。
中立と分類した4件には、営業と現場監督の連携が足りず申請や発注が止まる話は他の工務店でも聞く、という一般論も含まれます。件数の内訳は中立35件、気になる内容17件、良い評価7件で、無作為に選んだ投稿ではないため世の中の割合を示すものではありません。現場の管理の良し悪しを示す公的な記録は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。確認できたのは、鳥取県が公表するNE-STの施工事業者台帳に登録が残っていることと、建設業許可が2026年5月に更新されていることで、どちらも現場の管理を評価したものではありません。
件数が少ないぶん、1件ずつの重みが軽くなるわけではありません。近隣とのやり取りは、住み始めたあとの暮らしにそのまま残ります。現場の管理を説明するのは会社側の役割ですから、作業の時間帯と仮設トイレの位置は着工の前に確かめておいてください。
工期と引き渡しについて書かれていたこと
この話題は10件で、中立7件、気になる内容3件、良い評価0件でした。ほぼ全部が2024年1月の同じやり取りの中にあります。
中心にあるのは1件の報告です。当初8月の完成予定だったが担当者が対応から離れて工期が遅れた、地鎮祭のあとすぐ着工する予定が2か月動かず連絡も取れなかった、という内容でした。これを受けて、申請の遅れではないか、段取りが無いのに地鎮祭を行ったのは本当か、数か月遅れているのに工期を変えないのは突貫工事にならないか、という書き込みが続きます。
10件のうち大半は、この1件をめぐる質問と感想です。同じ案件が複数の投稿に分かれているだけなので、10件の別々の遅れが起きたという読み方はできません。無作為に選んだ投稿ではないため、この件数から遅れる確率も分かりません。中立に分類した中には、地元の工務店は要望を聞いてくれる反面、資材の入荷待ちで引き渡しが遅れることはよくある、という一般論もありました。工期の遅れは会社の姿勢だけで決まるものではなく、確認申請の時期、地盤改良の要否、資材の入荷でも動きます。それでも、遅れの理由と見通しを施主へ伝えるのは会社側の仕事です。
公式に確かめられる範囲では、工期の目安を示した記載は今回見つけられませんでした。着工から引き渡しまでの標準的な期間、遅れたときの連絡の方法と窓口は、契約の前に書面で確かめておいてください。
営業対応について書かれていたこと
この話題は9件で、良い評価3件、気になる内容6件、中立0件でした。良い側と気になる側の両方に記録が残っています。
良い側では、2023年に、県内の着工棟数で1位の会社は対応も良いと述べてここに決めた、という書き込みがありました。同じ年に、関係者ではないがこの会社は親切なので勧めたい、という書き込みもあります。2024年には、以前相談に行ったときの営業担当の印象は良かった、ただし最終的には契約しなかった、という記録もありました。
気になる側では、内装も電気も決めたあとに地鎮祭を行ったのに営業から工務への引き継ぎがなかった、という2024年の記録があります。同じ年には、町の補助金を申請しておくと言われたので町に確認したところ申請されておらず、担当者とも連絡が取れなかった、という書き込みもありました。同年9月には、建てたものの担当者の対応が良くなく、完成後の確認にも時間どおり来ず電話も通じなかった、という記録が投稿されています。
気になる内容6件のうち複数は、着工の遅れと同じ案件についての書き込みです。投稿が6件あることは、6件の別々の事例が起きたことを意味しません。無作為に選んだ投稿ではないので、この件数から担当者の対応の良し悪しを割合で語ることもできません。公的な記録で確かめられるのは、宅地建物取引業の登録上、本店と3店舗で26人が従事し、うち9人が専任の宅地建物取引士だという体制までです。それでも、補助金の申請が出ていなかったという書き込みの内容は、期限を過ぎれば取り戻せない種類の話です。件数が少ないからといって、一つひとつの重さが軽くなるわけではありません。誰が申請書を出すのか、いつ出すのか、控えをもらえるのかは、契約の前に文書で決めておいてください。
価格・費用について書かれていたこと
この話題は8件で、良い評価2件、中立6件、気になる内容0件でした。価格そのものを批判する書き込みは、今回の59件に1件もありません。
良い側では、2024年に、仕様のグレードが高い割に坪単価が安いと感じた、ただし営業の対応を重く見るなら大手のほうが向く、という書き込みがありました。同じ年の5月には、価格を抑えてくれるうえ会社そのものの印象も良い、という書き込みもあります。
中立に分類した記録も、多くは価格の安さに触れたものです。坪単価がとても安いという同意、坪単価が安いのだから大手と同じ対応を求めるのは無理があるという見方、坪単価の高さと営業の質は比例するという見方が並んでいます。2019年には、住宅の単価が下がって低価格帯の住宅しか建たない状況の中でこの会社が伸びている、という書き込みもありました。
ただし、口コミに出てくる坪単価には具体的な金額がありません。安いという評価だけで、いくらだったのかを書いた投稿は59件の中にありませんでした。金額の話は、公式に出ている商品別の本体価格で確かめる必要があります。
設計と間取り、断熱について書かれていたこと
設計と間取りが4件、断熱・気密と住み心地が1件で、合わせて5件です。件数が少ないので、傾向として読める内容ではありません。
設計と間取りの4件は、良い評価1件、中立3件でした。2024年に、室外機の設置場所についての質問、隣地との距離が30センチでは建てるのに無理があるという指摘がありました。動画共有サイトのコメントには、紹介された家のようなシンプルな内装で計画しているとして白いベースクロスの品番を尋ねるもの、建物の見た目と雰囲気が好きだというものがあります。
断熱・気密と住み心地は1件だけです。日当たりは大事だという感想で、投稿日も分かりません。断熱の効きや冬の寒さ、光熱費について書かれた投稿は、今回の59件の中にありませんでした。この会社の断熱性能を口コミから判断することはできないので、公式に出ている数値で確かめてください。
会社そのものについて書かれていたこと
どの話題にも当てはまらない書き込みが16件ありました。中立14件、良い評価1件、気になる内容1件です。多いのは、評判はどうかと尋ねる質問と、県内の着工棟数1位という表示をめぐるやり取りでした。
2023年には、1位という数字に裏付けがあるかどうかが大事だ、という書き込みがあります。2024年には、工事が進まない状態で住宅ローンの融資が実行されるのかを確かめる書き込み、この会社を信頼してよいのか迷っているという書き込みもありました。2017年と2022年にも、評判を尋ねる短い質問が残っています。
気になる内容の1件は2026年のものです。前年の秋に運動公園で開かれるはずのイベントに出向いたところ開催されておらず、電話で中止と伝えられ、会場に案内係もいなかった、という内容でした。住宅そのものの話ではありませんが、告知の届き方についての記録として残っています。
着工棟数1位という表示については、口コミの中でも裏付けが問われていました。この表示には集計の年と範囲を示した注記が公式サイトに付いています。
気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう
口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。
住宅ブランドは3つ。デュアルホームだけ仕組みが違う
ヤマタホームの注文住宅には、デュアルホーム、クローバー住工房、soulactの3つのブランドがあります。ブランドごとに別のドメインでサイトが運営されていて、価格の出し方も保証の体系も別々です。どのブランドの話なのかを分けずに読むと、実際の見積もりや保証書と合わなくなります。
クローバー住工房とsoulactは自社のブランド
クローバー住工房は、価格を抑えることと品質のつり合いを掲げるブランドです。サイトのコピーライト表記は、ヤマタホームの住宅サイトとなっています。商品は完全規格住宅の「はうす968」、セミオーダーの「セレクト」、注文住宅の「PREMIERE」の3タイプです。店舗は鳥取市、倉吉市、米子市の3か所に置かれています。
soulactは、建築家と一緒に間取りを決めるタイプのブランドです。全ページのフッターに運営会社として株式会社ヤマタホームと書かれています。拠点は鳥取市千代水2丁目111番地で、本店とは別の住所です。工法はパネル工法の耐力壁に耐震金物を組み合わせたもので、断熱材はセルロースファイバーの「デコスドライ」、外壁は塗り壁だと説明されています。ただし、UA値もC値も耐震等級も価格も、サイトマップに載っている全ページを確認した範囲では数値の記載を見つけられませんでした。
デュアルホームはフランチャイズの鳥取店
デュアルホームは、北海道札幌市の株式会社アーキテックプランニングが運営するフランチャイズの事業です。株式会社ヤマタホームは、2026年4月6日に公開されたデュアルホームの公式ニュースで、鳥取店として新規加盟が決まったと発表された加盟企業にあたります。中国地方では鳥取店が唯一の店舗です。
デュアルホーム鳥取店の加盟企業として公表されているのは株式会社ヤマタホームです。ただし、請負契約の当事者がどの会社になるのかを示した契約書や約款は、今回確認した公開資料では見つけられませんでした。実際の契約書では、受注者の欄に記載された社名を確かめておくと確実です。
デュアルホーム鳥取店のページに書かれている施工エリアは、鳥取市、倉吉市、琴浦町です。クローバー住工房が示す鳥取市、倉吉市、米子市のエリアとは範囲がそろっていません。
本部が出している数字を、この会社の実績として読まない
デュアルホームの本部サイトには、売上77億7,000万円、年間施工棟数247棟、従業員69名という数字が載っています。いずれも2023年度の株式会社アーキテックプランニングの数字です。株式会社ヤマタホームの実績ではないので、混ぜて読まないでください。
価格と保証も同じです。本部が公表している価格の計算式や、建物長期保証20年、地盤品質保証20年、設備保証10年という体系は、全国共通の本部表示です。鳥取店で建てた場合にそのまま適用されるのか、地域による違いがあるのかは、加盟店のページにも本部のページにも書かれていませんでした。ヤマタホーム側のデュアルホーム紹介ページには、価格も保証も記載がありません。
もう1つ、グループとの分け方も必要です。持株会社のヤマタホールディングス株式会社を含め、公式のグループ企業概要には8社が並んでいます。グループの事業のなかには、株式会社ヤマタホーム以外の法人が運営しているものもあります。グループ全体の売上や店舗数を、株式会社ヤマタホーム1社の実績として読まないでください。
会社の基本情報と、事業が続いていることの確認
会社としての情報は、公的な記録でほとんど確かめられます。国税庁の法人番号公表サイトによると、株式会社ヤマタホームの法人番号は9270002001936、本店は鳥取県鳥取市千代水2丁目130番地です。閲覧した時点で、登記記録の閉鎖を示す記載はありませんでした。
創業1971年、設立1984年。株式会社になったのは2017年
公式の会社概要には、創業1971年、設立1984年と別々の項目で書かれています。グループの会社概要では、創業1971年4月、設立1984年9月と月まで示されています。この2つは別の年なので、どちらか一方だけを「創業から何年」の起点にしないでください。求人媒体に出ている創業55年という表記は、1971年から数えると計算が合います。
商号については、国税庁の変更履歴に1件だけ記録があります。平成29年4月3日、つまり2017年に、有限会社ヤマタホームから株式会社ヤマタホームへ商号を変更したというものです。この変更履歴の中に、合併や事業承継の記録はありません。株式会社としての歴史は2017年からで、法人そのものの設立は1984年ということになります。
資本金は2,000万円です。国土交通省の建設業者検索が示す資本金額20,000千円、宅地建物取引業の免許申請時の資本金20,000千円とも一致しています。事業内容は、注文住宅の設計と施工と管理、リフォーム、エクステリア、不動産の売買と賃貸と仲介、各種工事の請負、損害保険と生命保険の代理業です。
許認可は公的な記録で確認できた
| 種別 | 確認できた内容 | 有効期間など |
|---|---|---|
| 建設業許可 | 鳥取県知事許可 第003404号。土木、建築、大工など15業種がすべて特定建設業の区分 | 許可年月は2026年5月22日。2031年5月21日まで |
| 宅地建物取引業免許 | 鳥取県知事免許 (04)第001265号。総従事者数26人、うち専任の宅地建物取引士9人 | 2022年5月10日から2027年5月9日まで。最初の免許年月日は2007年5月9日 |
| 建築士事務所登録 | ヤマタホーム一級建築士事務所、一級建築士事務所 第04-1177号 | 鳥取県の登録事業者台帳に掲載 |
| NE-ST登録 | 設計事業者 設(2020)-005、施工事業者 施(2020)-003 | 公表の更新年月日は令和7年6月11日 |
| ZEHビルダー登録 | 株式会社ヤマタホームとして登録。登録年度2016 | 公表日2016年6月17日。2026年8月28日現在の一覧に掲載 |
建設業許可は15業種すべてが特定建設業の区分でした。特定建設業は、元請として一定額以上の工事を下請へ出す場合に必要になる区分で、一般建設業より厳しい財産の基準が課されます。宅地建物取引業の登録事務所は、本店のほかに鳥取南店、倉吉店、米子店の計4か所です。
建設業許可の番号は、会社側の表記では括弧が付きます。自社ブランドのsoulactのサイトは、フッターに「鳥取県知事 特-3 第3404号」と載せています。加盟しているデュアルホームの鳥取店ページは、本部のドメイン上で「(特-3)第3404号」という表記です。国土交通省の画面はこの括弧を表示しません。括弧の中の数字が何を指すのかを説明した資料には、今回到達できませんでした。宅地建物取引業の(04)についても、同じ画面に最初の免許年月日と5年ごとの有効期間が並んでいるので4期目と計算が合いますが、意味そのものを書いた記載ではないため断定していません。
事業が続いていることは、この5つの登録で確かめられます。とくに建設業許可が2026年5月に更新されている点、鳥取県の台帳に令和7年6月時点で載っている点は、直近の記録として意味があります。決算の内容については、官報に載った決算公告を検索できるデータベースで同社の公告を見つけられませんでした。公告が一件も無いという意味ではなく、公開されている範囲では見つけられなかった、ということです。一次資料で裏づけの取れない財務の数字は、判断の材料にできません。
従業員数と実績の表示は、注記まで読む
公式サイトのトップページには、施工実績1,500棟以上という表示があります。年度の限定は、コンセプトのページに置かれた画像の中にあり、2025年度時点の施工実績と書かれています。これは累計の数字で、1年に何棟建てているのかは、今回確認した公開資料では見つけられませんでした。デュアルホームの本部が出している年間247棟は、本部そのものの数字です。
新築住宅着工棟数第1位という表示もあります。注記は「2023年 日刊建設工業新聞調べ(鳥取県東部)」です。ただし、バッジの画像に付けられた説明文は「鳥取県新築住宅着工棟数第1位」となっていて、範囲が鳥取県なのか鳥取県東部なのかがそろっていません。元の記事そのものには到達できなかったため、どちらが正しいかは確かめられませんでした。
初回接客お客様満足度97.3%という表示の注記は、2025年2月時点、来店後の電話調査、対象期間は2024年1月1日から2025年2月12日まで、というものです。何人に聞いて何人が答えたのか、誰が調査したのかは書かれていません。数字の大きさよりも、母数が示されているかどうかで受け止め方を変えてください。
従業員数は、資料によって定義も時点も違います。公的な記録として確認できるのは、宅地建物取引業の総従事者数26人、うち専任の宅地建物取引士9人という値だけです。これは宅地建物取引業の事務所に従事する人数で、会社全体の社員数ではありません。会社全体の人数は、今回確認した公開資料では確定できませんでした。
名前の似た会社との見分け方
商号が「ヤマタホーム」である法人を全国で検索すると、変更履歴と閉鎖登記を含めても1件だけでした。旧商号の有限会社ヤマタホームも同じ法人です。日本国内に同じ名前の別会社はありません。
いっぽうで、読みや表記の近い会社は各地にあります。ヤマダホームは全国に11件、山田ホームは6件、ヤマトホームは26件ありますが、鳥取県に所在するものは1件もありませんでした。全国のハウスメーカーであるヤマダホームズも、検索結果には多く出てきますが別の会社です。鳥取県内では、米子市のヤマタ建材株式会社が法人番号も住所も別で、グループ企業の一覧にも載っていません。
ネット上の情報を読むときは、3つの手がかりで確かめると取り違えを避けられます。本店の住所が鳥取市千代水2丁目130番地であること、電話番号が0857-30-5211であること、公式ドメインがyamatahome.comであることです。
代表者名は、資料によって記載が違う
代表者の氏名は、資料の間でそろっていません。公式サイトの会社概要とグループの会社概要、国土交通省の建設業者検索と宅地建物取引業者検索は、いずれも山田雄作と記載しています。いっぽう、鳥取県のNE-ST登録事業者台帳では、代表取締役が山田時好となっていました。令和7年6月11日に更新された設計と施工の両方の資料で、山田雄作は登録設計技術者と登録施工技術者の欄に載っています。
国税庁の法人番号公表サイトは代表者名を公表していないため、公的な一次資料で確定することができませんでした。登記簿までは、今回確認した範囲に含めていません。どちらかを正しいものとして扱うことはできません。資料によって記載が違う、という状態です。実務のうえでは、契約書の署名欄で確かめれば足ります。
保証は、公式サイトの中で記載がそろっていない
保証は、この会社を検討するうえでいちばん注意が必要な部分です。ブランドによって体系が違ううえ、地盤保証の年数が同じ会社の公式サイトの中で2つに分かれています。どちらか一方だけを見て契約すると、期待していた条件と違うことになりかねません。
クローバー住工房の保証は初期20年から始まる
クローバー住工房の保証ページによると、構造躯体と防水の保証は初期20年で、無償と明記されています。最長は60年です。ただし同じページに、長期保証と長期点検は20年目以降は10年ごとに有償の更新が必要である、と書かれています。60年は無条件に付いてくる期間ではありません。
住宅設備は15年保証です。対象の設備が壊れたときの修理や交換の費用について、保証の限度額は機器の購入金額の100%まで、自己負担は0円と書かれています。対象はキッチン、浴室、トイレ、給湯器、洗面の主な機器です。エネファームは対象外で、経年劣化や落下による破損、消耗品の交換、火災や自然災害、配管からの水漏れも外れています。
シロアリは20年保証です。忌避を基本にした処理で、シロアリが発生した場合は無料で再施工し、修復の費用を最大1,000万円まで保証すると書かれています。地盤は10年保証で、不同沈下によって建物が損傷した場合に修復費用を最大2,000万円まで、仮住まいの費用を最大200万円まで保証し、基礎の着工時から適用されるとあります。
地盤保証は10年と20年の2つの記載がある
ここが食い違っている箇所です。クローバー住工房の保証ページは地盤保証10年、ヤマタホーム公式の技術ページは地盤保証20年と書いています。どちらも同じ会社の公式サイトです。技術ページには構造躯体の最長60年保証、設備保証15年、シロアリ保証20年も並んでいて、地盤以外の年数はそろっています。
どちらが現行なのか、商品や契約時期で違うのかを示す資料は見つけられませんでした。技術ページには「2026年4月1日以降ご契約の商品の内容となります」「一部の商品では、仕様が異なります」という注記が付いているので、時期や商品による違いの可能性はあります。ただし、それを確かめられる記載はありません。
自分が契約する商品で地盤保証が何年になるのか、保証書のどこに書かれるのかは、契約の前に書面で確かめてください。年数が2倍違う項目なので、口頭の説明だけで進めないほうが安全です。
費用の記載がない保証を、無償と読まない
無償だとはっきり書かれているのは、クローバー住工房の初期保証20年、住宅設備15年保証の自己負担0円、シロアリが発生したときの再施工、そしてsoulactの定期点検です。soulactは1年、2年、5年、10年の定期点検を無料と書いています。
これら以外の自社ブランドの保証には、費用についての記載がありません。書かれていないことは、無料であることの証明にはなりません。とくに20年目以降の長期保証と長期点検は、10年ごとに有償で更新すると明記されています。更新にどのような工事が必要で、費用がいくらかかるのかは公開資料では確かめられませんでした。
点検は、分かる範囲と分からない範囲がある
クローバー住工房の点検は、1年、2年、5年、10年の4回です。1年と2年は外まわり、室内、建具、設備を見ます。5年と10年にはこれに躯体の点検が加わります。土台や床組み、屋根、小屋組の腐食やさび、蟻害、雨漏りなども確認の対象です。あわせて、アフター専門のスタッフが3か月に1度ほどのペースで訪問すること、24時間365日対応のコールサービスとLINEでの受付があることも案内されています。
15年目以降の点検については、時期の一覧が画像の中にしかなく、テキストとして読み取れませんでした。本文から確かめられるのは、10年までの内容と、20年目以降は10年ごとに有償の更新が必要だという注記までです。10年から20年の間に点検があるのかどうかは、公開されている範囲では分かりません。
デュアルホームの本部は、入居後12か月と24か月の2回の定期点検と、その後は随時のメンテナンスと書いています。クローバー住工房の体系とは回数も年次も違います。ブランドをまたいで期待しないでください。

価格は商品別に出ている。会社としての坪単価は見つけられなかった
価格の情報は、商品ごとの本体価格という形で公表されています。会社全体の坪単価は、住宅情報サイトの会社ページでも参考価格の欄が空欄になっていて、今回確認した公開資料では見つけられませんでした。
クローバー住工房の商品別の本体価格
完全規格住宅の「はうす968」は、税抜の本体価格で、15坪の平屋1LDKが1,178万円、18坪の平屋1LDKが1,343万円、27坪が1,496万円、30坪が1,518万円です。注記には、諸経費は別途になること、切妻屋根の場合はオプションで20万円が加わること、掲載しているイメージには一部オプションが含まれることが書かれています。
セミオーダーの「セレクト」の税抜の本体価格は、24坪の3LDKが1,418万円、27坪が1,533万円、30坪が1,618万円、33坪の4LDKが1,783万円です。税込ではそれぞれ1,560万円、1,690万円、1,780万円、1,965万円と書かれています。500種類以上の間取りから選ぶタイプの商品です。
どちらも本体価格です。土地代も、屋外の給排水も、地盤改良も、外構も、登記や住宅ローンの諸費用も入っていません。総額はここから積み上がります。
税込価格の表記が、公式サイトの中でそろっていない
「はうす968」の税込価格は、表記がそろっていません。15坪は本体価格1,178万円に対して10%税込価格1,923万円、18坪は1,343万円に対して1,4778万円と記載されています。いっぽう、27坪は1,496万円に対して1,646万円、30坪は1,518万円に対して1,670万円で、こちらは税抜の1.1倍と計算が合います。
15坪と18坪の2つだけが、ほかの表記と整合しません。どちらの数字が正しいのかを判断できる材料が無いため、公式に載っているとおりの数字です。この2つのタイプを検討する場合は、税込の総額がいくらになるのかを見積書で確かめてください。
デュアルホームの価格は本部の全国共通表示
デュアルホームの価格は、本部サイトに計算式の形で載っています。建物の大きさに関わらない基本固定工事が6,184,000円で、これに延床面積1坪あたり571,000円を掛けたものを加えます。さらに、ポーチ、組込車庫や物置、組込カーポート、吹抜の面積にも、それぞれ単価を掛けて足す方式です。平屋の部分には1坪あたり102,000円が加算されます。窓や内部ドア、クローゼットの数が増えても価格は変わらないと書かれています。
モデルプラン12例の税込金額は、28.19坪の3LDKで26,013,397円、いちばん大きい48.04坪の3LDKで41,318,362円です。外構と植栽は含まれていません。この価格表は本部が全国共通で出しているもので、鳥取店固有の価格として公表されたものではありません。
坪単価が無くても、費目をそろえれば比べられる
坪単価は、延べ床面積の取り方や含まれる工事の範囲で大きく動きます。比べる指標として当てにしにくい面があるので、会社としての坪単価が見当たらないこと自体が不誠実だとは言えません。とはいえ、検討する側は何かの数字で並べる必要があります。
そろえるのは費目です。本体工事に加えて、付帯工事、屋外の給排水、地盤改良、外構工事、照明とカーテン、登記や住宅ローンの諸費用、火災保険、そして土地代。この並びで各社から出してもらえば、坪単価がなくても比べられます。見積書に一式とだけ書かれている部分は、内訳を出してほしいと伝えて構いません。何にいくらかかるのかを説明するのは会社側の仕事ですから、遠慮なく求めてください。
ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。
まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。
性能の数値は、どの商品の値かで意味が変わる
断熱や耐震の数値は、公式サイトの中で会社全体の訴求と商品ごとの仕様の2か所に出てきます。この2つは値が違います。広告で見た数字が自分の家に当てはまるとは限らないので、商品名とセットで読んでください。
UA値0.28は最高値の表示で、商品名が書かれていない
公式トップページのバッジには、耐震等級3、最高UA値0.28、C値実績0.3以下という表示があります。UA値0.28は最高値としての表示で、どの商品でどの仕様のときに出た数字なのかは書かれていません。
商品ごとの数値は、クローバー住工房の商品ページにあります。「はうす968」はUA値0.6以下で省エネ等級5、ZEH相当。「セレクト」と「PREMIERE」はUA値0.46以下で省エネ等級6、G2仕様です。いずれも0.28とは一致しません。技術ページの本文には、国が2030年に目標とする基準を上回りHEAT20のG2レベルの高断熱性能を実現していること、UA値は6地域の基準であることが書かれています。
0.28がどの商品の数字なのかは、今回確認した公開資料では分かりませんでした。自分のプランのUA値は、計算書を出してもらって確かめてください。
C値は、全棟実測の基準とサンプリングの実績値が別々にある
C値については、技術ページに2つの記載があります。1つは、全棟でC値1.0以下の気密性能を全棟の実測により確認する、というものです。もう1つは、別枠に置かれた実績C値0.3以下という表示で、こちらには自社のサンプリング調査による実績値だという注記が付いています。
全棟で測って確認するのは1.0以下という基準のほうです。0.3以下は、抜き取りで測った結果の実績値であって、全棟の測定値ではありません。何棟を測ったのか、いつ、誰が測ったのかは、今回確認した公式サイトの記載からは分かりませんでした。気密を判断材料にしたい方は、自分の家で測定するのか、結果を書面でもらえるのかを契約の前に確かめておいてください。
耐震等級は「3」と「3相当」で意味が違う
技術ページは、耐震等級3を標準仕様としています。いっぽう、クローバー住工房の3商品はいずれも耐震等級3相当という表記です。相当という言葉が付く場合、その等級の認定を実際に取得したという意味にはなりません。劣化対策等級も同じく3相当と書かれています。維持管理対策等級は3で、こちらは相当が付いていません。
長期優良住宅についても、技術ページに「長期優良住宅の基準で設計・施工を行っていますが、認定申請は別途対応となります」と書かれています。全部の家が認定を受けているわけではないということです。デュアルホームの本部サイトは全棟が長期優良住宅の認定住宅だと訴求していて、ブランドの間で表現が違います。
制震装置も商品で違います。会社標準として案内されているのは制震ダンパーのevoltzですが、「はうす968」の仕様欄はダイナミックファスナーです。「セレクト」と「PREMIERE」はevoltzです。基礎はベタ基礎で厚さ160mm、地盤調査は全棟で実施すると書かれています。これらは2026年4月1日以降に契約する商品の内容だと注記されています。
ZEHの実績は、公的な登録データで確かめられる
ZEHビルダーの登録データによると、2025年度の実績は新築の戸建住宅で9%、既存改修で0%です。2030年度の目標は新築75%、既存改修50%と登録されています。対応可能エリアは兵庫県、鳥取県、島根県、岡山県です。この数字は2026年8月28日現在の公表値です。
自社サイトにも年度ごとの推移が載っています。新築が24%、21%、17%、17%、22%、9%と並び、目標が75%です。ただし、表の見出しは「2021年度、2021年度、2022年度、2023年度、2024年度、2025年度、2030年度目標」となっています。先頭の2列がどちらも2021年度で重複しているため、年度と数値の対応が1列ずれる可能性を残したまま、公式の表記のとおりに載せました。直近の9%という値は、登録データの2025年度実績と一致します。
工期と現場について、契約前にできること
今回の口コミで気になる内容が集まったのは、工期の遅れと現場の管理でした。ただし、その多くは1件の案件をめぐる書き込みです。会社全体の傾向として読むには数が足りません。大事なのは、同じことが起きたときに困らないよう、契約の前に決めておくことです。
営業から工務への引き継ぎを、書面で確かめる
2024年1月の同じ案件をめぐる書き込みに出てきたのが、営業担当と工務担当の間で情報が渡っていなかったという内容です。内装も電気も決めたあとに地鎮祭を行ったのに引き継ぎがなかった、という書き込みがありました。
打ち合わせのたびに、決めた内容と変更した箇所を1枚にまとめてもらい、日付を入れて双方で持っておくと、あとから食い違いが起きたときの話が変わります。担当者が交代したときに誰が引き継ぐのか、着工前に工務担当と直接会う機会があるのかも、契約の前に聞いておいてください。
補助金の申請は、誰がいつ出すのかを決めておく
町の補助金を申請しておくと言われたが申請されていなかった、という2024年の書き込みがありました。投稿者の申告で、会社側の説明は確認できていません。補助金は期限を過ぎると取り戻せません。
申請の主体が施主なのか会社なのか、提出の期限はいつか、申請書の控えを受け取れるかの3点を、契約の前に文書で決めてください。鳥取県のNE-STのように、県や市町村の制度は年度ごとに条件が変わります。制度名と年度を書面に残しておくと確認が早くなります。
近隣への配慮と、現場の管理体制を聞いておく
簡易トイレが強風で倒れた、現場が動かないまま放置されていた、作業員の態度が良くなかった、という記録は、いずれも近隣に住む方の視点で書かれたものです。家を建てる側から見れば、着工したあとに近所づきあいへ影響する部分です。
着工の前に、作業する曜日と時間帯、仮設トイレと資材置き場の位置、近隣への挨拶を誰がいつ行うのか、工事中の連絡窓口は営業担当と現場監督のどちらなのかを確かめておいてください。現場の管理を説明するのは会社側の役割です。聞きにくい話ではありません。
ヤマタホームが向いている人と、慎重に考えたい人
ここまで確かめた内容をふまえると、合う方と合わない方ははっきり分かれます。会社の良し悪しではなく、条件との相性の話です。
向いていると考えられる条件
- 鳥取市、倉吉市、米子市の周辺に土地があり、店舗まで足を運んで打ち合わせを重ねられる方
- 本体価格の目安を先に知ってから検討したい方。クローバー住工房は商品ごとの本体価格を公表しています
- 規格やセミオーダーの中から選び、間取りを一から作らなくてよい方。500種類以上の間取りから選ぶタイプの商品があります
- 建築士事務所の登録、宅地建物取引業免許、鳥取県の省エネ住宅の登録まで、公的な記録で確かめてから決めたい方
- 雪と湿気のある土地に合わせた仕様を重く見る方。公式サイトは鳥取県東部が建築基準法上の多雪地域に分類されると説明していて、商品仕様にも多雪地域対応と書かれています
- 打ち合わせの記録を自分でも残し、決めた内容を1つずつ書面にしながら進められる方
慎重に考えたほうがよい条件
- 会社としての坪単価で他社と比べたい方。参考価格の欄は空欄で、会社全体の坪単価は見つけられませんでした
- 保証の年数を先に確定させたい方。地盤保証は公式サイトの中に10年と20年の2つの記載があります
- 60年の保証をそのまま期待している方。20年目以降は10年ごとに有償で更新する条件が付いています
- 15年目以降の点検の時期を、契約の前に公式の記載で確かめたい方。時期の一覧は画像の中にしかなく読み取れませんでした
- デュアルホームの保証や価格を前提に考えている方。あの体系は本部が全国共通で出しているもので、鳥取店での適用条件は書かれていません
- 設計の自由度を重く見る方でsoulactを検討している場合。UA値もC値も耐震等級も価格も、公開されている範囲では数値が見つけられませんでした
- ほかの施主の体験談を数多く読んでから決めたい方。公開の場に残っている投稿が少なく、判断材料になりません
よくある質問
ヤマタホームの坪単価はいくらですか。
A. 会社としての坪単価は見つけられませんでした。住宅情報サイトの会社ページでも参考価格の欄が空欄になっています。公表されているのは商品ごとの本体価格です。クローバー住工房の完全規格住宅は税抜で15坪1,178万円から30坪1,518万円、セミオーダーは24坪1,418万円から33坪1,783万円です。いずれも諸経費は別途で、土地代も外構も入っていません。口コミには坪単価が安いという評価が複数ありましたが、具体的な金額を書いた投稿はありませんでした。
デュアルホームとクローバー住工房、soulactは何が違いますか。
A. 仕組みが違います。クローバー住工房とsoulactは株式会社ヤマタホームの自社ブランドで、デュアルホームは株式会社アーキテックプランニングが運営するフランチャイズです。ヤマタホームは2026年4月に鳥取店として加盟しました。3つとも株式会社ヤマタホームが運営や加盟の主体として示されていますが、契約の当事者は個別の請負契約書で確かめる必要があります。価格の出し方と保証の体系も別です。デュアルホームの建物長期保証20年、地盤品質保証20年、設備保証10年は本部の全国共通表示で、鳥取店での適用条件は書かれていませんでした。
ヤマタホームの保証は何年ですか。
A. クローバー住工房では、構造躯体と防水が初期20年で、最長60年です。ただし20年目以降は10年ごとに有償の更新が必要だと明記されているので、60年が無条件に付いてくるわけではありません。ほかに住宅設備15年保証、シロアリ20年保証があります。無償だと書かれているのは初期保証20年と住宅設備15年保証の自己負担0円、シロアリが発生したときの再施工、それにsoulactの定期点検です。費用の記載がない保証を無料だと読まないでください。更新の工事内容と費用は、公開資料では確かめられませんでした。
地盤保証は10年ですか、20年ですか。
A. 公式サイトの中で記載が分かれています。クローバー住工房の保証ページは地盤保証10年で、不同沈下による修復費用が最大2,000万円、仮住まい費用が最大200万円と書いています。ヤマタホーム公式の技術ページは地盤保証20年です。どちらが現行なのか、商品や契約時期による違いなのかを示す資料は見つけられませんでした。年数が2倍違う項目なので、自分が契約する商品でどちらになるのかを、保証書の見本で確かめてください。
UA値0.28やC値0.3以下は、どの商品の数字ですか。
A. UA値0.28については、どの商品の値かが書かれていませんでした。トップページのバッジに最高値として載っている数字です。商品ごとの値は、完全規格住宅がUA値0.6以下、セミオーダーと注文住宅が0.46以下で、いずれも0.28とは一致しません。C値は2つの記載が別々にあります。全棟の実測で確認するのは1.0以下という基準で、0.3以下のほうは自社のサンプリング調査による実績値です。測定した棟数も時期も、今回確認した記載からは分かりませんでした。
工期が遅れたという口コミは、どのくらいありますか。
A. 工期と引き渡しの話題は10件で、気になる内容は3件でした。ただし、その大半は2024年1月の同じやり取りの中にあり、中心は1件の案件です。地鎮祭のあと2か月動かず連絡も取れなかった、という報告と、それに対する質問や感想が分かれて数えられています。10件の別々の遅れが起きたわけではありません。無作為に選んだ投稿ではないので、この件数から遅れる確率は分かりません。着工から引き渡しまでの標準的な期間と、遅れたときの連絡の窓口を契約の前に確かめておいてください。
定期点検はいつありますか。
A. クローバー住工房は1年、2年、5年、10年の4回です。5年と10年は躯体の点検が加わり、土台や床組み、屋根、小屋組の腐食やさび、蟻害、雨漏りなどを確かめると書かれています。あわせてアフター専門のスタッフが3か月に1度ほど訪問するという案内もありました。24時間365日のコールサービスとLINEの受付もあります。soulactは1年、2年、5年、10年の定期点検を無料としています。15年目以降の時期は画像の中にしか記載がなく、今回は読み取れませんでした。
まとめ
ここまでで確かめられたのは、次の5点です。
- 株式会社ヤマタホームは法人番号9270002001936、創業1971年、設立1984年9月。2017年に有限会社から株式会社へ商号を変更しています。建設業許可は2026年5月に更新され、宅地建物取引業免許も鳥取県の登録も有効でした
- 住宅ブランドは3つ。クローバー住工房とsoulactは自社ブランドで、デュアルホームは2026年4月に加盟したフランチャイズの鳥取店です。本部の売上や年間棟数はこの会社の実績ではありません
- クローバー住工房の保証は初期20年から始まり、最長60年には20年目以降10年ごとの有償更新という条件が付きます。地盤保証は公式サイトの中に10年と20年の2つの記載があります
- 価格は商品ごとの本体価格が公表されていて、完全規格住宅が税抜1,178万円から1,518万円、セミオーダーが1,418万円から1,783万円です。会社としての坪単価は見つけられませんでした
- 公開されていた口コミは59件で、中立35件、気になる内容17件、良い評価7件。うち41件が1本のスレッドに集まり、その中心は1件の着工の遅れでした。この内訳は世の中の評価の割合ではありません
今回確認した公開資料からは確かめられなかった項目もあります。会社としての坪単価、UA値0.28がどの商品の値か、C値を測った棟数と時期、15年目以降の点検の時期です。保証を更新するときの費用、soulactの性能と価格、デュアルホーム鳥取店での価格と保証の適用条件、年度ごとの着工棟数も分かりませんでした。代表者の氏名は資料によって記載が違い、着工棟数1位の集計範囲も鳥取県と鳥取県東部で表記がそろっていませんでした。
確認できなかった項目は、書面でもらえば比べられます。自分のプランのUA値の計算書、気密測定を行うかどうかの回答、保証書の見本と更新の条件と費用、点検の案内が届く時期の一覧、そして外構と地盤改良まで含めた総額の見積書。この5つがそろえば、ほかの会社と同じ条件で並べられます。店舗を訪ねる前に、建設地がどのブランドの施工エリアに入るのかを電話で確かめておくと話が早くなります。


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