ゆめすみかの評判と口コミは?坪単価・保証の条件・親会社との関係を公式情報で確認

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ゆめすみかは、大阪の堺に本社を置く注文住宅の会社です。公式サイトは断熱性能等級6を標準として掲げ、ハルクラスGという商品では2×4工法と木造軸組工法のどちらも耐震等級3だとしています。関西ではテレビCMでも社名を見かけますが、公開されている口コミは多くありません。名前を知って調べ始めても、公式サイト以外の情報が集まらず、判断の材料が足りないまま手が止まります。

幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートに加えて、住宅会社に関する口コミを独自に調査しています。価格や断熱性能、保証の条件については、公式サイトと公的な記録で確認しました。

結論として、ゆめすみかは、断熱性能等級6・UA値0.46という標準仕様と、ハルクラスGで示されている耐震等級3を、価格の前提を自分で確かめたうえで検討したい方に候補となる会社です。公式サイトのタイトルに掲げられているのは大阪・西宮・神戸で、住宅情報サイトの掲載では関西全域、ただし一部の地域を除くとされています。ただし公式サイトで確認できた価格はハルクラスGのモデルプランの金額だけで坪単価の記載はなく、ネット上の評判は親会社である吉村一建設のものと混ざっています。数字と保証の条件を自分の目で確かめる工程は、省けません。

この記事でわかること

  • ゆめすみかと吉村一建設は、どういう関係にある会社なのか
  • 公開されている口コミが少ないことを、どう受け止めればよいのか
  • 坪単価が公式サイトに載っていないのはなぜか。総額はどう確かめるか
  • UA値の数字が0.46・0.36・0.39と分かれているのはなぜか
  • 全館空調は標準なのか、オプションなのか
  • 「最長60年」の保証は、どこまでが無償なのか
  • 契約前に書面でもらっておきたいものは何か

この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、価格や保証にかかわる記載と法人の情報を、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年9月5日)

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ゆめすみかの基本情報。会社名は株式会社ゆめすみか、法人番号2120101059054、本社は大阪府堺市中区、設立2018年、資本金1,000万円、従業員数44名、住宅商品はハルクラスG・ハルクラスL・CLASELLの3シリーズ。建設業許可は大阪府知事許可 第151281号、宅地建物取引業免許は大阪府知事免許 (02)第061421号。
ゆめすみかの基本情報。番号と数値は公式サイトと公的な記録で確認しています。
  1. ゆめすみかの口コミで多かったのは、間取りと施工事例の話題
    1. 良い評価は設計と担当者の対応に多かった
    2. 気になる声は担当者と現場まわりに集まった
    3. この件数から割合を読み取れない7つの理由
  2. 口コミが少ないことを、どう受け止めればよいか
    1. 第三者の施主の声が薄い理由
    2. 会社自身のチャンネルのコメントを口コミとして読まない
  3. ゆめすみかと吉村一建設は、別の会社
    1. 法人番号で見た2社の違い
    2. グループの実績を単体の実績として読まない
  4. ゆめすみかの坪単価は3系統の数字が出回っている
    1. 坪単価62万〜84万円という数字の前提
    2. 建築実例で見る実額の幅
    3. 本体価格と最終金額が離れる理由
  5. 断熱と耐震の数値は、どの商品のものか
    1. UA値が0.46・0.36・0.39と分かれている理由
    2. C値0.5はどの時点の数字か
    3. 全館空調は標準かオプションか
  6. 「最長60年」は無償保証の期間ではない
    1. 無償で付くのは最長20年
    2. 60年に届くまでに必要な条件
  7. ゆめすみかを選ぶ理由になりやすいところ
  8. 契約前に引っかかりやすいところ
  9. ゆめすみかが向いている人・向いていない人
  10. 契約前に書面で確かめたい6つのこと
  11. ゆめすみかについてよくある質問
    1. ゆめすみかの坪単価はいくらですか
    2. ゆめすみかと吉村一建設は同じ会社ですか
    3. 「最長60年保証」は60年間ずっと無償という意味ですか
    4. 全館空調は標準仕様ですか
    5. 対応エリアはどこまでですか。土地探しから相談できますか
    6. 口コミが少ないのは不安材料ですか
    7. 長期優良住宅やZEHには対応していますか
  12. まとめ

ゆめすみかの口コミで多かったのは、間取りと施工事例の話題

2026年9月の時点でインターネットに公開されていたゆめすみかの口コミを41件集め、話題ごとに12に分けました。いちばん多かったのは設計・間取り・標準仕様で7件、次が施工事例・デザインの6件です。総合評価・検討所感、価格・見積・オプション、営業・担当者対応が、それぞれ5件で続きます。

41という数字は投稿の件数であって、人数ではありません。同じ方が複数回書き込んでいる可能性を除いていないため、41人の意見という読み方はできない数字です。ゆめすみかで建てた施主本人へのアンケートでもありません。無作為に抽出したものでも、公開されている投稿を全件集めたものでもないので、世の中の割合や多数派を示すものではありません。出所は媒体の種類だけを示し、サイト名は伏せています。価格や性能、保証の数値は、口コミではなく公式サイトと公的な記録から取りました。

集めた投稿のうち263件は、今回の41件に数えていません。いちばん多いのは、親会社についての掲示板スレッドに書かれた191件です。ゆめすみかの話なのか吉村一建設の話なのかを確認できませんでした。ほかに、動画の出演者や楽曲についての感想、会社側が名前を出して書いた返信、親会社の分譲地についての投稿、削除されて本文が残っていない投稿も外しています。ゆめすみかについての投稿だと確認できたものだけを数えた結果が、41件です。

調査の手順。第1段階は公開されていた口コミの収集、第2段階は12の話題への分類、第3段階は公式サイトと公的な記録との照合。
公開されていた口コミを集め、12の話題に分けたうえで、公式サイトと公的な記録に照らして確かめました。

媒体の内訳は、住宅系の掲示板とQ&Aサイトが18件、動画共有サイトのコメント欄が17件でした。大手の住宅口コミサイトは3件、個人ブログは2件、SNSは1件しかありません。傾向で分けると、肯定が16件、中立が19件、懸念が6件です。

口コミ41件の内訳。媒体別は住宅系の掲示板とQ&Aサイト18件、動画共有サイトのコメント欄17件、大手の住宅口コミサイト3件、個人ブログ2件、SNS1件で合計41件。傾向別は肯定16件、中立19件、懸念6件で合計41件。
媒体別と傾向別の内訳。どちらの軸も合計は41件です。

話題ごとの件数は次の図のとおりです。1件の投稿につき、いちばん近い話題を1つだけ選んで数えました。件数が多いことは、その話題での評価が高いことも低いことも意味しません。

話題別の件数。設計・間取り・標準仕様7件、施工事例・デザイン6件、総合評価・検討所感5件、価格・見積・オプション5件、営業・担当者対応5件、会社の体制・信頼性3件、CM・ブランド認知3件、耐震・構造・工法2件、展示場・モデルハウス2件、アフター・保証対応1件、現場マナー・近隣対応1件、断熱・気密・住み心地1件。合計41件。
話題別の件数。12の話題を合計すると41件になります。

良い評価は設計と担当者の対応に多かった

肯定の評価としてはっきりしていたのは、設計と担当者の対応についての投稿です。断熱性能と設計の自由度を優先して、ゆめすみかで新築したという施主の投稿がありました。資金の相談から設計の提案まで親身に対応してもらい、安心して任せられたという記録もあります。

構造についての投稿は2件で、どちらも建てる前の段階で書かれたものでした。耐震と制震を両立させている点に関心を持ち、2×4で建てた実例の写真に感心したという内容です。もう1件は、耐震等級3とパネル工法、認定を受けた耐力壁の実力について、検討者が質問した投稿でした。

動画共有サイトのコメント欄では、狭い敷地を切り捨てずに工夫している点が面白いという感想や、テレビCMを見てすぐ社名を検索したという書き込みがありました。ただし、これらは家の動画を見た人やCMを見た人の感想です。実際に住んだ方の評価ではないので、住み心地の裏づけとしては読めません。

気になる声は担当者と現場まわりに集まった

懸念の評価は6件で、内容は担当者の対応、工事現場のまわり、間取りの実用面の3つに分かれます。

もっとも具体的だったのは、打ち合わせのときに担当者の香水が強くて気になった、という建築中の施主の声です。来店したときにも同じことが気になって話に集中できなかった、という書き込みもありました。これは担当者個人の身だしなみについての指摘で、施工の品質や会社の方針を示すものではありません。同じ営業・担当者対応の話題には、親身に対応してもらえたという声も入っています。連続した投稿が含まれているため、別々の3人の体験とは限りません。担当者との相性が合わないと感じたら、担当の変更を申し出ることはできます。打ち合わせは着工まで何度も続くので、早い段階で伝えたほうが、その後を進めやすくなります。

工事現場のまわりについては、近くに住む方からの投稿が1件ありました。工事中の挨拶やごみ、路上駐車について問題が続いている、という内容です。これは近隣の方の視点であって、そこで建てた施主の評価ではありません。現場の管理は、担当する職人や工期によって差が出やすい部分でもあります。とはいえ、近隣への配慮は会社が管理する責任のある範囲です。着工前の近隣あいさつを誰がどの範囲で行うのか、工事車両をどこに停めるのかは、契約前に取り決めを確認できます。

間取りについては、狭い敷地に建てた事例の動画に対して、冷蔵庫や洗濯機をどう運び入れるのか、階段の幅は足りるのか、窓の掃除はできるのか、といった疑問が出ていました。冷蔵庫の置き場所に悩みそうだ、という感想もあります。どちらも動画を見た人の感想で、その家に住んだ方の証言ではありません。狭い敷地で計画する場合は、大型家電の搬入経路と設置寸法を図面の段階で確認しておきましょう。

この件数から割合を読み取れない7つの理由

集めた41件には、次の偏りがあります。どれも、件数を比率として扱えない理由です。

  1. 出所が2か所に偏っています。41件のうち17件は会社自身の動画チャンネルに付いた視聴者のコメントで、10件は住宅系の掲示板にあるゆめすみか専用のスレッド1本から取ったものです。
  2. 投稿日が分からないものが17件あります。動画のコメント欄は「2年前」のような相対表記しか取れず、いつ書かれたのかを特定できませんでした。
  3. ゆめすみかで実際に建てた施主が書いた建築記録のブログは、複数のブログサービスを横断して探しましたが、1本も見つけられませんでした。
  4. SNS上に、住み心地や打ち合わせ、価格について施主本人が書いた投稿は見つけられませんでした。
  5. 動画のコメントは、施主の証言ではありません。多くは施工事例の動画を見た視聴者の感想です。
  6. 投稿者の属性がほとんど分かりません。施主なのか検討者なのか、近隣に住む方なのか同業者なのかを区別できない投稿が大半でした。
  7. もともと想定していた件数に届いていません。ブランドの立ち上げは2017年12月、運営する株式会社ゆめすみかの設立は2018年とまだ新しく、親会社に関する投稿も数に入れていません。

この41件は、ゆめすみかについて公開されていた投稿を確認した記録であって、施主の満足度を測った調査ではありません。会社を判断する材料としては、許可と免許、性能の数値、保証の条件のほうが確かめやすいものです。

口コミが少ないことを、どう受け止めればよいか

口コミが少ないこと自体は、会社の良し悪しを示しません。ゆめすみかというブランドの立ち上げは2017年12月、運営する株式会社ゆめすみかの設立は2018年で、注文住宅の会社としてはまだ新しい会社です。国税庁の法人番号公表サイトでも、株式会社ゆめすみかに法人番号が指定されたのは2018年11月26日と記録されています。宅地建物取引業の免許を最初に受けたのは、2019年11月7日です。

掲示板には、公式以外の情報が少ないという書き込みや、対応は良かったけれど口コミが少ないところが気になるという検討者の声が残っていました。情報の少なさで判断に迷っている人が、実際にいるということです。

情報が少ないときに頼れるのは、誰でも同じものを確認できる記録です。建設業許可と宅地建物取引業免許は、国土交通省の建設業者・宅建業者等企業情報検索システムで引けます。保証の年数と条件、断熱と耐震の数値も、公式サイトに書かれた内容です。口コミの薄さは、こうした記録で補えます。

第三者の施主の声が薄い理由

41件のうち、投稿者が施主だと読み取れたものは限られていました。多くは検討している人の書き込みか、動画を見た人の感想です。大手の住宅口コミサイトからは3件、個人ブログからは2件しか取れず、SNSは1件でした。

施主が書いた建築記録のブログが1本も見つからなかったのは、検討する側にとって痛いところです。着工から引き渡しまでの流れ、打ち合わせの回数、追加費用がどこで発生したのかは、施主のブログにいちばん具体的に書かれるためです。ゆめすみかについては、その情報源が使えません。

代わりになるのは、完成見学会と、実際に建てた方の話です。過去に建てた施主を紹介してもらえるかどうかは、会社に聞くことができます。断られることもありますが、聞くこと自体に問題はありません。公式の事業所一覧には宿泊できる棟も挙がっているので、泊まって確かめられるかどうかは問い合わせで分かります。

会社自身のチャンネルのコメントを口コミとして読まない

動画共有サイトのコメント欄から17件を数えていますが、これは会社が自分で運営しているチャンネルに付いたコメントです。動画のコメント欄は、チャンネルを運営する側が表示や削除を管理できる場所で、第三者が運営する口コミサイトの投稿とは性質が違います。

内容の面でも、施主の評価としては読めません。多くは施工事例の動画を見た感想で、家の写真や動画を見た印象と、住んだあとの評価は別のものです。CM・ブランド認知に分類した3件も、CMの作りや起用を評価する書き込みでした。会社の企画やCMの出来は、家の品質とは切り離して考える必要があります。

動画のコメントは件数としては数えていますが、住み心地の根拠にはなりません。ゆめすみかを検討するときに見るべきなのは、動画の再生数やコメントの多さではなく、会社の実体と公式に出ている数値のほうです。

気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう

口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。

ゆめすみかと吉村一建設は、別の会社

ネット上でゆめすみかを調べると、吉村一建設という社名が一緒に出てきます。この2つは同じグループに属していますが、法人としては別の会社です。ここを混ぜたまま口コミを読むと、判断を誤ります。

親会社の沿革には、1988年に株式会社吉村一建設を設立し、2018年に注文住宅の設計施工を行う株式会社ゆめすみかを設立した、と別々に書かれています。国税庁の法人番号公表サイトで見ると、どちらの法人も変更履歴は「新規」の1件だけでした。吉村一建設の公式の沿革には、2025年に社名の表記を「𠮷村一建設」から「吉村一建設」に改めたと書かれています。吉村一建設が社名を変えてゆめすみかになった、という関係ではないということです。代表取締役は同じ友藤忠昭氏で、2022年にゆめすみかの代表取締役に、2025年に吉村一建設を含むグループ各社の代表取締役に就任しています。

法人番号で見た2社の違い

項目 株式会社ゆめすみか 株式会社吉村一建設
法人番号 2120101059054 2120101007748
本店所在地 大阪府堺市中区福田495番地1 大阪府堺市中区福田578番地6
設立 2018年 1988年6月
資本金 1,000万円 3,000万円
建設業許可 大阪府知事許可 第151281号(一般建設業) 国土交通大臣許可(特-6)第25019号
宅地建物取引業免許 大阪府知事免許 (02)第061421号 大阪府知事免許 (7)第43182号
事業 注文戸建住宅の設計・施工・販売 分譲・建設・不動産

国税庁の法人番号公表サイト、国土交通省の建設業者・宅建業者等企業情報検索システム、両社の公式サイトで確認しています。

許可と免許の番号には括弧の数字が付きます。ゆめすみかの宅地建物取引業免許は大阪府知事免許の(02)ですが、この括弧の中は、最初の免許を1として更新のたびに1つずつ増える数字で、営業年数ではありません。最初に免許を受けたのは2019年11月7日、いまの免許の有効期間は2029年11月7日までです。親会社側の(7)も同じ数え方で、建設業許可の(特-6)の括弧は許可を受けた年度を示します。

建設業許可のほうは、大阪府知事許可の第151281号です。許可年月日は2024年3月15日、有効期間は2029年3月14日まで。土木や建築を含む9つの業種について、一般建設業として受けています。特定建設業の許可ではありません。宅地建物取引業では、公益社団法人不動産保証協会に加入し、公益社団法人全日本不動産協会に所属しています。

本社は堺市中区福田495番地1、資本金は1,000万円で、国土交通省の検索システムに表示される資本金額とも一致しました。所在地と資本金が公式サイトと公的な記録で食い違っていないことは、確認できたことのひとつです。

グループの実績を単体の実績として読まない

ゆめすみかを調べていると、累計約6,500棟という分譲実績、従業員141名という数字、ISO9001とISO14001の認証、グッドデザイン賞の受賞といった情報が出てきます。これらはいずれも、親会社である株式会社吉村一建設側の実績です。

累計約6,500棟は、吉村一建設の一戸建て分譲の実績で、ゆめすみかが注文住宅で建てた棟数ではありません。ISO9001は2003年、ISO14001は2006年に吉村一建設が取得したもので、株式会社ゆめすみかが認証の主体かどうかは、今回確認した範囲では判別できませんでした。2025年度のグッドデザイン賞も、受賞したのは吉村一建設の分譲住宅プロジェクトです。ゆめすみかのサイトには2020年・2021年・2025年の3件が掲出されていますが、注文住宅そのものが受賞したという意味ではありません。

従業員数は、公式サイトの会社概要に「44名 グループ合計/141名」と書かれています。2026年4月時点の数字で、株式会社ゆめすみか単体が44名、141名はグループ全体の人数です。ここを読み違えると、実際よりも大きな会社だと思い込んだまま話が進みます。

グループの一員であること自体は、公式の沿革で確認できる事実です。1988年から続く会社が、2018年に注文住宅を手がける別会社としてゆめすみかを立ち上げた、という関係です。注意が必要なのは口コミのほうで、ネット上には吉村一建設についての書き込みが多く、そちらの評判をゆめすみかの評判として読むと判断がずれます。グループ全体の実績を評価に含めたいなら、どの数字がどの会社のものかは、商談の場で確認できます。

ゆめすみかの坪単価は3系統の数字が出回っている

価格は、ゆめすみかを調べるうえでいちばん分かりにくい部分です。公式サイトには坪単価の記載がなく、価格はハルクラスGのモデルプランの金額が載っている程度です。外に出ている数字は、前提の違う3つの系統に分かれています。

3つとは、住宅情報サイトに載っている坪単価の幅、同じサイトのキャッチや強み欄に出ている本体価格の例、そして実際に建った家の建築実例に付いている実額です。含まれる工事の範囲も、いつの価格なのかも違うので、並べて比べるとかみ合いません。

坪単価62万〜84万円という数字の前提

住宅情報サイトの掲載情報では、ゆめすみかの坪単価は62.0万円から84.0万円と示されています。この数字は掲載企業が自分の責任で提供したもので、サイト側は内容を保証しないと明記しています。付帯工事費、諸費用、照明器具、カーテンなどは含まない表記の方針です。

本体価格の例も、同じサイトに出ています。30坪1,880万円からというキャッチと、28坪1,680万円からという強み欄の記載、そして上位クラスは延床35坪の場合で坪あたり100万円からという表示です。坪数の前提が3つとも違うので、そのままでは比較になりません。2020年7月の公式ブログにも税込1,680万円という金額が出ていますが、こちらは32坪プランの数字です。

公式サイトのほうには坪単価の記載がなく、価格はハルクラスGのページに、モデルプランG6(法22条地域)の1,982万円(税込)からという表示がある程度です。よくある質問では、坪単価の決め方に共通のルールはないと説明されています。延床面積の数え方や、どこまでの工事を金額に含めるかで坪単価は動きますから、この説明そのものは筋が通っています。ただ、比べる側からすると手がかりが一つ減るのも確かです。

建築実例で見る実額の幅

延床面積 掲載されている価格 坪あたりの金額
42.9坪 1,500万〜1,999万円 35.0万〜46.6万円
36.0坪 1,800万〜1,899万円 50.0万〜52.7万円
36.9坪 2,000万〜2,499万円 54.1万〜67.6万円
44.3坪 3,500万〜3,999万円 79.0万〜90.3万円
38.7坪 4,026万円 103.9万円

住宅情報サイトに掲載されている建築実例の価格。同サイトは、表示価格が施工当時のもので現在の価格とは異なる場合があると明記しています。

実例を並べると、坪あたりの金額は35万円台から103万円台まで開きます。掲載されている坪単価の幅である62万円から84万円に収まらない実例が、上にも下にもあるということです。

なぜここまで開くのかは、掲載情報からは読み取れません。仕様の違いなのか、施工した時期の違いなのかを、外から見分ける手立てがないためです。ここから読み取れるのは、坪単価という一つの数字でゆめすみかの価格を語れない、ということだけです。

本体価格と最終金額が離れる理由

口コミにも、金額の動き方が見える投稿がありました。資金の相談に親身に応じてもらい、設計の提案も良かったと書いている施主が、同じ投稿の中で、当初の予算を1000万円以上超える見積が出たとも書いています。対応への満足と金額の乖離が、同じ人の中で同居しているということです。

別の投稿では、本体工事費は割安だと評価しながら、断熱と気密のオプションを足したところ費用が上がったと書かれていました。ゆめすみかのハルクラスGは、内断熱と外断熱を組み合わせたダブル断熱を含む3つのグレードから断熱仕様を選ぶ形です。選べるということは、どのグレードで見積もられているかによって総額が変わるということでもあります。

見積書の中身を説明する責任は、会社の側にあります。一式とだけ書かれた項目があれば、その内訳を出してもらってください。断熱グレードがどれで組まれているのか、全館空調が入っているのかも、その場で確かめられます。

他社と比べるときは、本体工事費だけを見ても意味がありません。地盤改良や屋外の給排水といった付帯工事、外構、照明とカーテン、火災保険、登記や住宅ローンにかかる費用、そして土地代まで足した総額でそろえます。ここまで並べば、坪単価が出ていなくても比較できます。

ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。

まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。

断熱と耐震の数値は、どの商品のものか

ゆめすみかの断熱性能を調べると、UA値が0.46、0.36、0.39と3つ出てきます。どれも実在する公式の数字ですが、対象の商品も掲載された時期も別です。混ぜて読むと、性能が上がったようにも下がったようにも見えてしまいます。

現在の公式サイトが掲げているのは、断熱性能等級6、UA値0.46です。これは設計上の標準仕様値で、建った家を測った実測値ではありません。等級6の表示には※が付いていて、エリアは東京、エアコンの設定温度は冬の暖房20度・夏の冷房27度という条件が示されています。「建築地域、断熱材及び使用により記載数値に達しない場合があります」という注記のほうは、公式ブログに載っている0.36・0.39・0.5の数値に付いているものです。現在の性能ページには見当たりませんでした。

耐震のほうは、ハルクラスGのページに、2×4工法と木造軸組工法のどちらも耐震等級3だと書かれています。等級3は最高等級です。あわせて制震ダンパーを標準で採用しており、国土交通大臣の認定を受けた耐力壁として壁倍率3.3倍を取得しています。震度3から4程度までは耐震壁として働き、それを超えると制震ダンパーとして作用する、という説明です。基礎は耐震ベタ基礎です。外壁と屋根には高耐久をうたう材料が使われていますが、これはメーカーの製品説明であって、実測にもとづく耐用年数ではありません。

ただし、全商品・全棟で耐震等級3を取得していると読める公式の記載は、今回確認した範囲では見つけられませんでした。住宅情報サイトには一棟ごとに構造計算をして耐震等級3を取得する仕様と書かれていますが、これは掲載企業が提供した情報です。制震の製品も時期で変わっており、2020年3月の公式ブログでは別の製品を標準装備だと書いています。自分のプランで等級3の認定を取るのか、取る場合の費用は誰が負担するのかは、見積もりの段階で確認しておきましょう。

項目 数値 出所と時期
断熱性能等級 等級6 現在の公式「性能」ページ
UA値(現行の標準仕様) 0.46 W/(㎡・K) 現在の公式「性能」ページ。ハルクラスGのページでも同じ値をHEAT20 G2相当の標準仕様として掲出
UA値(過去の掲載) 0.36 W/㎡K 2022年8月の公式ブログ。ハルクラスのC4タイプについての数値
UA値(過去の掲載) 0.39 W/㎡K 2020年3月の公式ブログ。ダブル断熱についての数値
C値 0.5 ㎠/㎡ 2022年8月16日の公式ブログ。ハルクラスのC4タイプについての数値
耐震等級 等級3 ハルクラスGのページ。2×4と木造軸組のどちらも等級3と記載
制震ダンパーの耐力壁 壁倍率3.3倍 現在の公式「性能」ページ。国土交通大臣認定

UA値と断熱性能等級は設計上の標準仕様値であり、建った家を測った実測値ではありません。C値0.5は特定の商品タイプについての表示値で、全棟を実測した平均値ではありません。公式ブログに載っている数値には、建築地域・断熱材・使用により記載数値に達しない場合があるとの注記が付いています。

UA値が0.46・0.36・0.39と分かれている理由

0.36は、2022年8月の公式ブログに載っていた、ハルクラスのC4タイプについての数値です。0.39は、2020年3月の公式ブログで、内断熱と外断熱を組み合わせたダブル断熱について示されていた数値です。どちらも現在の標準仕様である0.46とは、対象にしている商品も仕様も違います。数字だけを取り出して比べると、実態からずれます。

商品名も変わっています。過去に使われていたハルクラスCは、いまのCLASELLに当たる商品です。現在のラインナップは、ハルクラスG、ハルクラスL、CLASELLの3つです。UA値の話をするときは、どの商品についての数字なのかを先に確かめる必要があります。

断熱の仕様そのものは、硬質ウレタンを現場で吹き付けて発泡させる方式です。ハルクラスGでは、ダブル断熱を含む3つのグレードから選べます。ダブル断熱は選択肢の一つであって、全棟の標準ではありません。窓は樹脂サッシと、アルゴンガス入りのLow-E複層ガラスが使われています。

標準仕様の0.46は、あくまで標準の数字です。自分のプランのUA値を計算書で出してもらえるかは、契約前に確認できます。サッシとガラスの仕様、断熱材の厚みと入れる場所まで書面でそろえば、他社と同じ土俵で比べられます。

C値0.5はどの時点の数字か

C値0.5という数字は、2022年8月16日の公式ブログに、ハルクラスのC4タイプの値として載っていたものです。現在の公式「性能」ページには、C値の数値の記載がありません。

注意したいのは、この0.5が全棟を実測した平均値ではないという点です。気密性能は現場の施工で変わるので、掲載されている値と自分の家の値が一致するとは限りません。UA値と違い、C値は測らないと分からない数字です。

気密測定を行うかどうか、行う場合の費用は誰の負担になるのか、測定した結果を書面でもらえるのかは、契約前に確認できます。気密を重視するなら、ここは外せません。

全館空調は標準かオプションか

現在の公式ページでは、全館空調はオプションと表示されています。標準で入っている換気は、ダクトレスの熱交換機器を使った第一種換気です。

一方、2020年から2021年ごろの公式ブログには、全棟に全館空調システムを標準装備という記載があります。住宅情報サイトの掲載情報にも、高断熱・全館空調のハイスペックな家という表現が残っています。時期と商品によって扱いが変わってきた、ということです。

古い記事や掲載情報を見て標準で付くと思ったまま話を進めると、金額の見込みがずれます。判断は、現在の公式ページの表示に合わせるのが確実です。全館空調が見積書のどの項目に入っているのか、そもそも入っていないのかは、その場で確かめられます。

「最長60年」は無償保証の期間ではない

ゆめすみかの保証を調べると、最長60年という言葉が目に入ります。これは、60年間ずっと無償で保証されるという意味ではありません。無償で付くのは最長20年までです。現在の性能ページで、20年目以降10年ごとの有償メンテナンスを続けることを条件に最長60年まで延ばせると示されているのは、防蟻保証です。

対象 年数 条件
瑕疵担保保証 最長20年 無償。CLASELLでは「トリプル20」の一つとして表記
地盤保証 最長20年 無償。同上
防蟻保証 最長20年 無償。3つの対策を組み合わせた初期保証
住宅設備の修理・交換 10年 新築限定。補償額100%。対象設備の列挙は公式ページになし
防蟻保証の延長 最長60年まで 20年目以降、10年ごとの有償メンテナンスを継続することが条件。瑕疵担保保証と地盤保証の60年までの延長は、現在の性能ページでは確認できず
第三者機関の検査 全7回 基礎配筋・基礎型枠完了・躯体・木造金物・追加外装下地・断熱材・木工事完了
定期点検の実施時期 一覧を見つけられず 公式ページは「定期的な点検と有償メンテナンス」とのみ記載

公式「性能」ページとCLASELLのページ、公式ブログで確認しています。

無償で付くのは最長20年

無償の保証は3つあります。瑕疵担保保証、地盤保証、防蟻保証で、いずれも最長20年です。CLASELLでは、この3つをトリプル20と呼んでいます。「最長20年」であって、どの部位も一律に20年という意味ではない点には注意が必要です。2020年3月の公式ブログには、構造躯体、雨水の侵入防止、防蟻の初期保証10年は法定分だと書かれています。ただし、法律で新築住宅の売主や請負人に10年間の責任が定められているのは構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分で、防蟻はこれに含まれません。

住宅設備には、別に10年の保証が付きます。修理や交換の費用を補償額100%で負担するもので、新築に限られます。メーカーの保証はふつう1年から2年で終わるので、その後も自己負担なしで10年間という説明です。

ただし、どの設備が対象なのかは公式ページに列挙がありません。給湯器、エアコン、食洗機、レンジフードのどこまでが入るのか、対象外になるものがあるのかは、外から読み取れませんでした。対象設備の一覧は、契約前に書面でもらっておきましょう。

60年に届くまでに必要な条件

現在の性能ページでは、防蟻保証について、20年目以降は10年ごとの有償メンテナンスを行うことで保証を延長でき、最長で60年までとされています。瑕疵担保保証と地盤保証を同じように延ばせるかどうかは、このページからは読み取れませんでした。20年を過ぎたあとに保証を持たせるかどうかは、その都度のメンテナンス費用を払うかどうかで決まる仕組みです。費用の金額は、今回確認した公開資料の範囲では見つけられませんでした。

延長の刻みについては、記載が一致していません。現在の公式ページは10年ごととしていますが、2020年3月の公式ブログには、定期的な点検と有償メンテナンス工事の継続で5年ごとの延長保証を継続でき最長60年まで、と書かれています。防蟻については、2024年4月の公式ブログに、初期保証20年に10年ごとの有償メンテナンスを足して最長60年と記載されていました。

もう一つ分からないのが、点検の時期です。公式ページには「定期的な点検と有償メンテナンス」としか書かれておらず、6ヶ月・1年・2年といった実施時期の一覧は、今回確認した公開資料の範囲では見つけられませんでした。点検の時期と回数は、保証を維持する条件に直結します。ここが空欄のままだと、20年後にいくら払うことになるのかを見積もれません。

検査については、公式に明記があります。第三者機関が全7回入り、基礎の配筋、基礎の型枠完了、躯体、木造金物、追加の外装下地、断熱材、木工事の完了の各段階で確認する体制です。住宅会社が質問に回答を載せているサイトでは、この外部検査に加えて、社員による社内検査と施主が立ち会う検査を合わせた3段階だと会社が説明しています。ただしこれは会社側の説明であって、第三者の評価ではありません。

ゆめすみかを選ぶ理由になりやすいところ

公式に確認できた内容と口コミから、ゆめすみかを選ぶ理由になりそうな点は5つあります。どれも公式サイトか公的な記録で裏の取れている内容です。

  • 断熱と耐震の標準仕様 断熱性能等級6とUA値0.46を標準として掲げ、ハルクラスGのページでは耐震等級3とされ、制震ダンパーを標準で採用しています。数字は設計上の標準仕様値ですが、標準の水準が公開されていること自体が比較の起点になります。
  • 保証の初期年数と検査体制 瑕疵担保・地盤・防蟻の3つが最長20年の無償保証で、住宅設備には新築限定で10年の保証が付きます。第三者機関の検査を7回入れることも公表されています。
  • 許可と免許が公的記録と一致している 建設業許可も宅地建物取引業免許も有効期間内で、所在地と資本金が公式サイトと国土交通省の検索システムで食い違いませんでした。
  • 工法を選べて、狭小地の事例が公開されている 2×4工法と木造軸組工法から選べます。狭い敷地に建てた事例が動画で具体的に公開されており、間取りの工夫を評価する声も出ていました。
  • 太陽光の初期費用がかからない仕組みを使える ガス会社がパネルを設置して15年間の運用と保守を行い、契約期間が終わると無償で譲渡される仕組みを利用できます。CLASELLではこれが標準仕様に含まれ、エアコンと全居室の照明も標準です。

断熱と耐震の数字を標準仕様の水準で確かめ、価格は総額の見積書で自分で詰める。この進め方ができるなら、比較の候補には入ります。

契約前に引っかかりやすいところ

反対に、契約前に引っかかりやすい点も6つあります。どれも、商談の場で確かめれば埋められるものです。

  • 公開されている口コミが少なく、出所も偏っている 施主が書いた建築記録のブログが見つからないため、住んだあとの評価を外から拾えません。完成見学会と、建てた方を紹介してもらえるかどうかの確認で補います。
  • ネット上の評判が親会社のものと混ざっている 吉村一建設についての書き込みは多く、そのまま読むと別の会社の評価を見ることになります。口コミを判断に使うときは、どちらの会社についての話なのかを先に確かめます。
  • 「最長60年」は無償保証の期間ではない 無償は最長20年までです。最長60年までの延長が示されているのは防蟻保証で、有償メンテナンスの継続が条件です。20年目以降にかかる費用の目安を、契約前に聞いておきます。
  • 全館空調の扱いが時期で変わっている 現在の公式ページはオプション表示で、過去のブログや掲載情報には標準装備という記載が残っています。見積書のどこに入っているかで判断します。
  • 公式サイトに坪単価の記載がない 公式の価格はハルクラスGのモデルプランの金額だけで、坪単価は外部の掲載情報にしかなく、建築実例の実額はその幅にも収まっていません。総額でそろえた見積書をもらうのが、いちばん確実な比べ方です。
  • 数値化された実績が見つけられなかった ZEHビルダーの登録と普及実績率、長期優良住宅やBELSの取得実績、年間の着工棟数、定期点検の実施時期。この4つは、今回確認した公開資料の範囲では見つけられませんでした。存在しないという意味ではなく、外からは確かめられなかったということです。

ここに挙げた6つは、どれも会社側が答えられる内容です。分からないまま契約に進む必要はありませんし、説明を求めることに遠慮もいりません。答えが出てこない項目があれば、その事実自体が判断材料になります。

ゆめすみかが向いている人・向いていない人

ゆめすみかは、何を求めるかによって相性がはっきり分かれる会社です。

向いているのは、次のような方です。

  • 大阪府内や兵庫県の西宮・神戸のあたりで建てる予定があり、展示場に何度も足を運べる方
  • 断熱と耐震の標準仕様を重視しながら、大手ハウスメーカーより本体価格を抑えたい方
  • 標準仕様の中身を自分で読み込み、見積書の内訳を一つずつ確認できる方
  • 狭い敷地や変形した敷地で、工法を含めて相談したい方

向いていないのは、次のような方です。

  • ネット上の口コミの数や評価点を、判断の中心に置きたい方
  • ZEHの普及実績率や長期優良住宅の取得数など、数値化された実績で会社を比べたい方
  • 関西以外の地域で建てる予定の方。公式サイトのタイトルに掲げられているのは大阪・西宮・神戸で、住宅情報サイトの掲載では施工エリアは関西全域、ただし一部の地域を除くとされています
  • 20年を超えたあとの維持費まで含めて、金額を先に固めておきたい方。延長保証にかかる費用は、今回確認した公開資料の範囲では見つけられませんでした

向いていない側に当てはまっても、候補から外す必要はありません。足りない情報を書面で埋められるなら、比較は成り立ちます。

契約前に書面で確かめたい6つのこと

今回、公開されている資料からは確かめられなかった項目があります。そのまま会社への質問に変えると、次の6つです。

  1. 定期点検の時期・回数・費用の負担 保証を維持する条件に直結します。点検を受けなかった場合に保証がどうなるのかまで、書面で受け取っておきましょう。
  2. 住宅設備10年保証の対象設備の一覧 どの設備が対象で、どれが対象外なのかを一覧でもらいます。給湯器やエアコンのような高額な設備が入っているかどうかが要点です。
  3. ZEHビルダー・ZEHデベロッパーの登録の有無と普及実績率 補助金や将来の資産価値でZEHを重視するなら、登録の有無と年度ごとの実績率を見積もり時に聞きます。
  4. 長期優良住宅とBELSに標準で対応できるか、追加費用はいくらか 取得を希望するなら、標準の範囲で対応できるのか、かかる費用はいくらなのかを書面で確認します。
  5. 着工から引き渡しまでの想定期間 年間の着工棟数が分からないため、施工体制の余裕は工期で聞くしかありません。遅れた場合の連絡方法も一緒に確認します。
  6. 会社の規模を示す数字の開示 単体の売上高は公開資料から確認できませんでした。規模を数字で見たい場合は決算内容の開示を依頼するか、許可と免許の有効性、資本金、従業員数で判断します。
公式に確認できた項目。瑕疵担保・地盤・防蟻の3つが最長20年の無償保証、住宅設備は新築限定で10年保証、防蟻保証は20年目以降10年ごとの有償メンテナンスで最長60年まで延長、第三者機関による検査は全7回。建設業許可は大阪府知事許可 第151281号(一般建設業)で有効期間は2029年3月14日まで、宅地建物取引業免許は大阪府知事免許 (02)第061421号で有効期間は2029年11月7日まで。断熱性能等級6・UA値0.46は設計上の標準仕様値で、耐震等級3はハルクラスGのページの記載。
公式サイトと公的な記録で確認できた項目。数値は設計上の標準仕様値であり、実測値ではありません。

あわせて、自分のプランのUA値の計算書、耐震等級3の認定を取るかどうかの回答、土地代と諸費用まで含めた総額の見積書も、書面でもらえるか確認しておきましょう。この6つと合わせれば、他社と同じ条件で並べられます。

ゆめすみかについてよくある質問

ゆめすみかの坪単価はいくらですか

A. 公式サイトに坪単価の記載はありません。住宅情報サイトの掲載情報では62.0万円から84.0万円とされていますが、これは掲載企業が提供した数字で、付帯工事費や諸費用、照明器具、カーテンは含まれていません。同じサイトの建築実例を見ると、坪あたりの金額は35万円台から103万円台まで開いています。坪単価ではなく、土地代と諸費用まで含めた総額の見積書で比べてください。

ゆめすみかと吉村一建設は同じ会社ですか

A. 別の会社です。株式会社ゆめすみかの法人番号は2120101059054、株式会社吉村一建設は2120101007748で、本店の住所も設立年も違います。同じグループに属し、代表取締役は同じ方が務めています。累計約6,500棟の分譲実績、従業員141名という数字、ISO認証、グッドデザイン賞は親会社側の実績なので、ゆめすみかの注文住宅の実績としては読まないでください。

「最長60年保証」は60年間ずっと無償という意味ですか

A. 違います。無償なのは瑕疵担保・地盤・防蟻の3つで、最長20年までです。現在の性能ページでは、防蟻保証について、20年目以降は10年ごとの有償メンテナンスを続けることを条件に、最長60年まで延長できると示されています。瑕疵担保保証と地盤保証の延長については、このページからは読み取れませんでした。メンテナンス費用の金額は、今回確認した公開資料の範囲では見つけられませんでした。点検の実施時期についても同じです。保証を維持する条件と費用は、契約前に書面で受け取っておきましょう。

全館空調は標準仕様ですか

A. 現在の公式ページではオプションと表示されています。標準で入っているのは、ダクトレスの熱交換機器を使った第一種換気です。2020年から2021年ごろの公式ブログには全棟に標準装備という記載があり、住宅情報サイトにも全館空調をうたう表現が残っています。古い情報を見て標準だと思ったまま進めると金額の見込みがずれるので、見積書のどの項目に入っているかを聞いておくと安心です。

対応エリアはどこまでですか。土地探しから相談できますか

A. 公式サイトのタイトルは「大阪・西宮・神戸の注文住宅ならゆめすみか」で、住宅情報サイトの掲載では施工エリアが関西全域、ただし一部の地域を除くとされています。展示場は大阪府内に4か所、兵庫県西宮市に1か所です。対応エリアを都道府県で列挙したページは、今回確認した範囲では見つけられませんでした。宅地建物取引業の免許を持っているため不動産の取引は扱えますが、土地探しの支援内容は問い合わせで確かめてください。

口コミが少ないのは不安材料ですか

A. 口コミの少なさ自体は、会社の良し悪しを示しません。ブランドの立ち上げは2017年12月、運営会社の設立は2018年と新しく、公開されている投稿もまだ多くありません。今回集めた41件のうち17件は、会社自身の動画チャンネルに付いた視聴者のコメントでした。判断の材料としては、国土交通省の検索システムで引ける建設業許可と宅地建物取引業免許、公式に書かれた保証の年数と条件、性能の数値のほうが確かめやすいものです。

長期優良住宅やZEHには対応していますか

A. 対応の可否を示す一次情報は、今回確認した公開資料の範囲では見つけられませんでした。公式サイトはZEHの基準や断熱等級との比較には触れていますが、ZEHビルダーの登録番号や年度ごとの普及実績率、長期優良住宅やBELSの取得実績は掲出されていません。補助金や将来の売却を考えて取得したいなら、標準で対応できるのか、追加費用がいくらかかるのかを見積もりの段階で聞いておきます。

まとめ

今回の調査で確かめられたのは、次の6点です。

  • ゆめすみかを運営しているのは2018年設立の株式会社ゆめすみかで、親会社の株式会社吉村一建設とは法人番号も本店の住所も別
  • 断熱は現在の公式表示で断熱性能等級6・UA値0.46。設計上の標準仕様値であって、建った家の実測値ではない
  • ハルクラスGのページでは耐震等級3とされ、制震ダンパーを標準で採用し、第三者機関の検査が全7回入る
  • 無償の保証は瑕疵担保・地盤・防蟻の3つで最長20年。最長60年までの延長が示されているのは防蟻保証で、有償メンテナンスの継続が条件
  • 公式サイトの価格はハルクラスGのモデルプランの金額だけで、坪単価は住宅情報サイトの掲載情報のみ。建築実例の坪あたりの金額は35万円台から103万円台まで開く
  • 公開されていた口コミは41件で、出所は会社自身の動画チャンネルと掲示板の1スレッドに偏っている

今回、公開されている資料からは分からなかった項目もあります。株式会社ゆめすみか単体の売上高、ZEHビルダーの登録と普及実績率、長期優良住宅やBELSの取得実績、年間の着工棟数、定期点検の実施時期、住宅設備10年保証の対象設備の一覧です。いずれも存在しないという意味ではなく、今回確認した公開資料の範囲では見つけられなかった、ということです。

外に出ていない数字も、書面で受け取れば比較の材料になります。自分のプランのUA値の計算書、耐震等級3の認定を取るかどうかの回答、点検と保証の条件を書いた書面、土地代と諸費用まで含めた総額の見積書。この4点を手元にそろえて他社の書類と横に並べれば、口コミの数に左右されずに判断できます。

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