あいホームは寒い?宮城の評判と口コミ342件を独自調査【2026年】

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宮城で家を建てるなら、冬の底冷えの話は避けて通れません。照明もカーテンも込みの総額が最初から示されるあいホームに安心しかけたところで、検索の候補に「寒い」や「断熱等級」が顔を出すと、この価格でその冬をしのげるのかと引っかかります。

幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートと、住宅会社に関する独自の口コミ調査を実施しました。断熱性能と総額の目安については、公式情報と照らし合わせています。

結論を先にお伝えすると、あいホームは、編集部が独自調査した口コミに冬の寒さを気にする声もありますが、商品ごとの断熱仕様を確かめたうえでなら候補に入れられる住宅会社といえるでしょう。公式サイトが注文住宅7商品それぞれの断熱材と窓の仕様を書き分けているため、選ぶ前に違いを比べられます。今回は、宅建士の視点から、商品ごとの断熱の中身とコミコミ価格の内訳を詳しく見ていきます。

この記事でわかること

  • 検索窓に「寒い」が出続けるのは、どんな事情があるのか
  • 公表されているC値0.3やUA値0.29は、何を裏づける数字なのか
  • 7つある商品で、断熱の中身はどこがどう違うのか
  • 古い書き込みは、いまの家づくりにも当てはまるのか
  • 契約の前に、冬の暖かさをどの書面で確かめられるのか
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この記事の監修

宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美

宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、断熱・気密の数値と許認可に関する記述を公開資料で確認しています。(監修日:2026年7月24日)

あいホームの評判を編集部が調べた手順を、3つの段階に分けて描いた図。第1段階は、公開されていた口コミや体験談342件を1件ずつ読むこと。第2段階では、それを7つの論点に仕分けた。論点は、価格・費用、住宅性能・設備、間取り・デザイン・物件選び、施工品質・引き渡し、保証・アフター・管理、エリア・拠点とモデルハウス、打ち合わせ・担当者・契約。第3段階は、公式サイトが公表している断熱と気密の数値に照らして確かめること。あわせて国土交通省の建設業者検索と宅地建物取引業者検索、法人番号の公表サイト、気象庁の平年値にも当たった。図の中に「施主本人へのアンケートではありません」と明記されている。投稿に書かれている内容そのものは未検証である。
公開されていた342件に1件ずつ目を通し、論点へ振り分けるまでの道筋です。誰が書いたのかも、書かれた出来事が本当に起きたのかも、編集部は認定していません。会社と建物にまつわる事実だけは、公式の記載と国の登録、気象庁の平年値で別途裏を取りました。施主本人へのアンケートではありません。
  1. あいホームの口コミ342件は、7つの論点に分かれた
    1. 冬の寒さと暖かさをめぐる声(言及72件)
    2. お金まわりで語られたこと(言及73件)
    3. 商談と担当者について書かれたこと(言及81件)
    4. 現場と引き渡しに触れた投稿(言及34件)
    5. 点検と保証について書かれたこと(言及21件)
    6. 間取りと外観をめぐる書き込み(言及47件)
    7. 店舗と展示場をめぐる声(言及14件)
  2. 「寒い」という言葉が検索窓に残るのは、なぜなのか
    1. 宮城の冬がどれくらい冷えるのか、平年値で確かめる
    2. 体感を測る物差しは、UA値とC値の2つ
    3. 同じ社名でも、建てた年で断熱の中身が違う
  3. 断熱の中身は商品ごとに違う。7つを並べて確かめた
    1. 窓の公表仕様は、商品ごとに違う
    2. UA値を数字で公表しているのは、7つのうち2つ
    3. C値0.3は「実測平均値」であって、全棟の保証値ではない
  4. 建てた年によって、断熱の前提そのものが変わっている
    1. 「あいホーム」という名前になったのは2008年
    2. ZEH水準の商品が加わったのは2016年
    3. 2025年4月から、新築は省エネ基準への適合が義務になった
  5. コミコミ価格には何が入っていて、何が入っていないのか
    1. 総額に含むと公式が挙げているもの
    2. 889万円からという平屋の価格帯
    3. 坪単価が公表されていないことの意味
  6. あいホームで建てるときに効いてくる強み
    1. 総額が最初の段階から見えること
    2. 宮城県内8店舗と、原則として県外では建てられないこと
    3. 点検は自社で実施し、耐震と制振は商品ごとに条件が違う
  7. 契約を決める前に、書面で押さえておきたいこと
    1. 断熱と気密について、見せてもらう書類
    2. 保証と点検の条件で、見落としやすいところ
    3. 暮らし方でも体感は変わる
  8. 会社としての足元を、公的な記録で確かめた
    1. 建設業許可の「特-4」と宅建業免許の「(10)」は、意味が違う
    2. 宅建業の免許は1984年から続いている
    3. 事業が続いていることを、どこまで確かめられたか
  9. あいホームを選びやすい人と、先に確かめたい人
  10. よくある質問
    1. あいホームの家は寒いですか?
    2. C値0.3という数字は、すべての家に当てはまりますか?
    3. あいホームの坪単価はいくらですか?
    4. 宮城県外でも建ててもらえますか?
    5. 引き渡しのあと、点検はいつまで受けられますか?
    6. あいホームで平屋は建てられますか?
  11. まとめ

あいホームの口コミ342件は、7つの論点に分かれた

数を並べる前に、この342件が何を数えたものかを明らかにしておきます。342件は、2026年7月時点で公開されていた投稿のうち、内容を確認した数です。同じ方が2か所に書けば2件と数えるので、施主の人数ではありません。1つの掲示板に並んだ書き込みも、中身が違えば別々に数えています。これは施主本人へのアンケートではなく、無作為抽出でも全件収集でもない調査です。ですから割合や多数派を示せる調べ方ではありません。特定の口コミサイト名やアカウント名は記事に出さず、載せるのは媒体の種類だけにとどめました。会社と建物にまつわる事実は、公式サイトと、国土交通省の2つの検索システム、それに国が運営する法人情報の公表サイトで裏を取りました。

片側に寄った拾い方はしていません。目を通したのはたいてい良い評判と気になる評判の両面で、その差がどこから生まれるのかまで含めて見ています。そのうえで、件数そのものには投稿が集まりやすい条件も影響します。累計3,300棟以上を手がけてきた会社なら投稿の総数も増えるのは避けられません。件数が多いこと自体は、不満の多さとは別の話です。ただしそれは、一件ごとの不満の重さを軽くする理由にはなりません。数の話と、書いた方の体験の重さは別ものです。

投稿には、もう2つ性質があります。ひとつは、書き込む動機がかたよりやすいことです。家そのものには納得していても、打ち合わせでの一言のように、特定の場面だけが書かれることもあります。逆に、冬を問題なく越せた家では困りごと自体が起きないしわざわざ投稿する機会は多くありません。誰が書いたのか、どんな立場で書いたのかまでは、今回読んだ投稿からも確認できていません。加えて、誰もが同じように書き込むわけではないので、投稿者の層に偏りがあります。寒さのような体感の話ほど、書き手の暮らし方や感じ方の違いが件数に表れます。

そのうえで中身を見ると、最も多かったのが担当者との商談をめぐる81件でした。それに費用の話の73件、冬の体感と住宅性能の72件が続きます。残りは設計と商品選びへ47件、工事と引き渡しへ34件、点検とアフターへ21件、店舗と展示場へ14件という数え方になりました。

冬の寒さと暖かさをめぐる声(言及72件)

冬の体感に直結する住宅性能まわりには、72件が集まりました。内訳は前向きな受け止めが15件、気がかりが15件、どちらとも言い切れないものが42件です。書かれていたのは、冬の朝に足元が冷えるかどうか、脱衣所や廊下と居室との温度差、窓辺の冷たさ、暖房を止めたあとの冷え方、灯油や電気の使用量といった暮らしの実感でした。暖かさを評価する声と、冷えを指摘する声の両方が、同じ論点のなかにありました。

この論点だけは、書き手が建てた年と商品名がわからないと読み解けません。同じ社名でも、後で見るとおり断熱の仕様は商品ごとに違います。投稿にその手がかりが書かれていない場合、寒いのか暖かいのかという結論だけが一人歩きします。

お金まわりで語られたこと(言及73件)

費用に触れた投稿は73件ありました。よかったと書いたものが11件、気がかりを書いたものが13件で、残る49件はどちらとも言い切れない内容です。総額が最初から見えることを評価する書き込みと、標準から仕様を変えたときの上がり幅に驚いたという書き込みが、どちらも出てきました。あいホームは価格をコミコミ価格という総額で示す会社です。この論点は、価格の示し方そのものと直接つながっていました。

断熱の仕様を上げれば、費用も変わってきます。窓のグレードや空調の方式を変えれば体感は動きますが、そのぶん総額も動きます。寒さの話と価格の話は、実際には切り離せません。

商談と担当者について書かれたこと(言及81件)

打ち合わせや担当者に関する投稿は81件です。このうち20件が前向きな内容、45件が気がかりを書いたもので、16件はどちらにも寄せられませんでした。押し売りがなくて相談しやすかったという声がある一方で、提案内容の具体性や連絡の速さに物足りなさを書いた声もあります。担当者との相性は会社の仕様書には現れない部分で、同じ会社でも評価が割れやすい場所です。

現場と引き渡しに触れた投稿(言及34件)

施工や引き渡しに触れた投稿は34件ありました。よかったという声が14件、気になる点を挙げた声が9件、判断のつかないものが11件という並びです。現場がきれいだった、近隣への配慮があったという内容と、引き渡し前の指摘への対応や工期の延びに関する内容が混ざっています。投稿に書かれた個々の出来事の真偽までは、編集部では確認していません。

点検と保証について書かれたこと(言及21件)

引き渡し後の点検や保証は21件でした。内訳は、前向きな内容が7件、気がかりが9件、どちらとも取れるものが5件です。定期点検の案内が届いたという内容と、連絡の間隔に関する内容の両方が見られます。あいホームは点検を下請けに出さず自社で回すと公表しており、その体制に触れた書き込みもありました。

間取りと外観をめぐる書き込み(言及47件)

設計や商品選びに関する投稿は47件です。満足を書いたものが6件、注文をつけたものが9件で、あとの32件はどちらとも言えない書き方でした。規格をもとに間取りを詰めていく進め方について、決めやすいという受け止めと、自由度を求めると物足りないという受け止めが並んでいました。平屋を選んだ方の書き込みも一定数あります。

店舗と展示場をめぐる声(言及14件)

店舗やモデルハウスに触れた投稿は14件ありました。よい印象を書いたものが7件、気がかりが0件、どちらとも言い切れないものが7件です。宮城県内に8店舗があり、それぞれに住宅公園やモデルハウスが併設されています。旧店舗名のまま書かれた古い投稿も見つかりました。店舗の名称は何度か変わっているため、同じ場所の話かどうかは住所で確かめる必要があります。

あいホームについての言及342件を、7つの論点ごとに数えた横棒グラフ。内訳は次のとおり。打ち合わせ・担当者・契約が81件。価格・費用が73件。住宅性能・設備が72件。間取り・デザイン・物件選びが47件。施工品質・引き渡しが34件。保証・アフター・管理が21件。エリア・拠点とモデルハウスが14件。総数342件。
棒の長さは、その論点に触れた投稿の件数です。最も多かったのは打ち合わせ・担当者・契約の81件。7つを合計すると342件です。どれだけ話題に上ったかを数えた図であり、評価の優劣を示すものではありません。

掲載されていた場所の内訳は次のとおりです。住まいのレビュー欄と地図上のクチコミが2件、家づくりのスレッドや質問サイトに残った書き込みが326件、SNSの書き込みが5件、個人が書いた家づくりの記録が9件。この配分には、はっきりした偏りがあります。342件のうち316件は、住宅系の掲示板に立った1本のスレッドに、2010年から2025年まで15年かけて書き足されてきたものです。長く残っている場所ほど後から読み返しやすい、という事情がそのまま数に出ています。どの媒体をどれだけ拾えるかは検索のしやすさに左右されるため、この配分も世の中の分布ではありません。

あいホームについての口コミ342件を、掲載されていた場所の種類と、書き手の受け止め方で分けた図。掲載先の内訳は住まいのレビュー欄と地図上のクチコミが2件、家づくりのスレッドや質問サイトに残った書き込みが326件、SNSの書き込みが5件、個人が書いた家づくりの記録が9件。受け止め方は、前向きなものが80件、どちらとも言い切れないものが162件、気がかりを書いたものが100件。合計342件。
342件を、掲載先と書き手の受け止め方という2つの観点で分けた図です。無作為抽出ではないため、量の差がそのまま世間の傾向にはなりません。掲載先は種類のみを示し、媒体の名前は伏せています。

気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう

口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。

「寒い」という言葉が検索窓に残るのは、なぜなのか

ここからは、分類して見えた冬の体感の話を、測れる数字に置き換えます。前の章で数えた72件のうち、寒さに関する内容は、書き手の感じ方の記録です。感じ方は人によって幅があるので、それだけでは判断ができません。幸い、住宅の断熱と気密には共通の物差しがあります。

宮城の冬がどれくらい冷えるのか、平年値で確かめる

気象庁が公表している仙台の平年値は、統計期間1991年から2020年までの30年分です。1月の日平均気温が2.0度、日最高が5.6度、日最低がマイナス1.3度。2月は日平均2.4度、日最低マイナス1.1度。年平均は12.8度です。夏の8月が日平均24.4度ですから、1年のなかの振れ幅がかなり大きい土地だとわかります。

この数字は仙台の観測点のものです。宮城県内でも内陸や山沿いはさらに冷えますし、沿岸部とも条件が違います。県内のどこに建てるかで冬の厳しさは変わるため、他の地点の値としては使えません。

大切なのは、この気候がどの会社で建てても等しくかかってくる条件だという点です。宮城で家を建てるかぎり、冬の寒さは共通の前提でしょう。その言葉が特定の1社と結びついて検索される理由まではわかりませんが、冬の条件そのものは、どこに頼んでも共通してかかってきます。

ただし、土地が寒いことは、建てた家が寒くてよい理由にはなりません。条件が厳しい地域だからこそ、断熱と気密をどこまで作り込むかで住み心地の差が開きます。そこを担うのは、設計と施工を受け持つ会社の側です。

体感を測る物差しは、UA値とC値の2つ

断熱の性能を表すのが、外皮平均熱貫流率、いわゆるUA値です。屋根や壁や窓から熱がどれだけ逃げやすいかを1つの数字にしたもので、小さいほど逃げにくくなります。あいホームの公式サイトも、この指標がZEHの認定条件のひとつだと説明しています。

もうひとつがC値、住宅の隙間の量を表す数字です。こちらも小さいほど隙間が少なく、暖めた空気が逃げにくくなります。断熱材をどれだけ入れても、隙間が多ければ暖かさを保てません。UA値とC値は片方だけでは足りず、2つそろって効いてきます。

公式が示している基準の線引きははっきりしています。宮城県は、気候に応じて全国を分ける省エネ基準の地域区分ではおおむね4地域にあたり、ZEHと認められるUA値の条件は0.6以下。これは公式サイトが自ら書いている数字です。ただし0.6という数字は、外皮の性能を測る線であって、室温や体感を約束するものではありません。冬の寒さを見積もるには、この値に加えて気密と、暖房や換気の計画も合わせて見ておく必要があります。

同じ社名でも、建てた年で断熱の中身が違う

もうひとつは、いつ建てたかという時期の問題です。あいホームは1959年に加美町で創業した会社ですが、現在の商号になったのは2008年で、ZEH水準の商品を出したのは2016年でした。つまり、10年前に建てた家と去年建てた家では、そもそも選べた仕様が違います。

この事情は、今回読んだ書き込みの日付にもそのまま出ていました。掲示板で読んだ316件のうち134件は、2016年より前に書き込まれたものです。ZEH水準の商品がまだ選べなかった時期の家について書かれた投稿も、検索すると今の投稿と同じ画面に並びます。

口コミには建築年が書かれていないことがほとんどです。書いた方と、その住まいとのつながりも、投稿からはわかりません。読む側から見ると、その1件がいつの仕様の話なのかがわからないまま「寒い」という言葉だけが残ります。建築年のわからない投稿を、今の商品の評価としてそのまま受け取らない。そう読む必要があります。

断熱の中身は商品ごとに違う。7つを並べて確かめた

ここが今回いちばんはっきりした部分です。あいホームには注文住宅の商品が7つあり、公式サイトはそれぞれのページで断熱材と窓の仕様を書き分けています。同じ会社で建てても、選んだ商品によって熱の逃げ方は変わります。公式が公表している範囲だけを並べると、次のようになりました。

商品 区分 断熱材 UA値・等級の公表 気密測定
最高の平屋 平屋 発泡ウレタンフォーム吹付 アルゴンガス入り複層ガラス+樹脂窓 記載なし C値0.3以下と記載
平屋の家 平屋 発泡ウレタンフォーム吹付 アルゴンガス入り複層ガラス+樹脂窓 記載なし 全棟で実施
シンプルな家 2階建て 現場発泡ウレタンフォーム吹付 アルゴンガス入り複層ガラス+樹脂窓 記載なし ページに記載なし
あいの家 2階建て 現場発泡ウレタンフォーム吹付 アルゴンガス入り複層ガラス+樹脂窓 記載なし 全棟で実施
高品位の家 2階建て 現場発泡ウレタンフォーム吹付 アルゴンガス入りトリプルガラス+樹脂窓 断熱等級5・一次エネルギー消費量等級6 全棟で実施
極ZEHの家 コンセプト ダブル断熱 高断熱の玄関ドアと樹脂窓 0.29 W/㎡・K 全棟で実施
全館空調の家 コンセプト ダブル断熱(充填+外張り/フェノールフォーム) アルゴンガス入りトリプルガラス+高断熱玄関ドア 0.28 W/㎡・K(モデルプランの試算) 全棟で実施

表の値はすべて公式サイトの記載をそのまま写したものです。空欄を埋めるための推計はしていません。「記載なし」は、公式が数字を出していないという事実を指します。

窓の公表仕様は、商品ごとに違う

7商品のうち4つは、アルゴンガスを封入した複層ガラスに樹脂フレームを組み合わせた窓です。残る3つのうち高品位の家と全館空調の家はトリプルガラス、極ZEHの家も高断熱の樹脂窓と玄関ドアを採用しています。窓は壁よりも熱の出入りが大きい場所です。

足元の冷えや窓辺の冷たさには、開口部の性能が影響します。ただし床や壁の断熱、気密、暖房の計画も合わせて効くので、窓だけで決まるわけではありません。どの窓を選んだかがわからないまま「あいホームの家」として語られると、違う仕様の話が1つの言葉に混ざります。

UA値を数字で公表しているのは、7つのうち2つ

公式が具体的なUA値を出しているのは、極ZEHの家の0.29と、全館空調の家の0.28だけでした。高品位の家は数字ではなく、断熱等級5と一次エネルギー消費量等級6、つまり断熱と設備を含めた省エネ性能の段階で示しています。残る4商品にはUA値の記載も等級の記載も見当たりませんでした。

会社全体としては「断熱性能は全商品でZEH水準を満たす」と明記されています。宮城の4地域でZEH水準といえばUA値0.6以下ですから、全商品がその線をクリアしているという読み方になります。ただし、残る4商品は個別のUA値が公表されていません。0.29や0.28との差がどれくらいあるのかは、公開情報だけではわからないままです。

もうひとつ注意したいのが、全館空調の家に添えられた注記です。0.28という数字には「モデルプランの試算」という条件がついています。3LDKで33坪という特定の間取りで計算した値であり、建てるすべての家がその数値になると約束したものではありません。窓の数や向き、間取りが変われば計算結果も動くはずです。

C値0.3は「実測平均値」であって、全棟の保証値ではない

気密のほうも同じ読み方が要ります。公式が掲げるC値0.3という値には、必ず「実測平均値」という言葉が添えられています。実際に測った家の平均であって、1棟ごとの下限を約束した数字ではありません。平均値からは、1棟ごとの値やばらつきまではわかりません。自分の家の数字を知りたいなら、測定の結果を見せてもらうことになるでしょう。

とはいえ、測っていること自体には意味があります。平屋の家、あいの家、高品位の家、極ZEHの家、全館空調の家の5商品については、公式が全棟で気密測定を実施すると書いています。最高の平屋のページにはC値0.3以下と記載され、シンプルな家のページには気密測定に関する記載が見当たりませんでした。

C値は、設計上の納まりや配管などの貫通部の数、それに現場の施工精度に左右される実測値です。全棟測定という運用は、その仕上がりを1棟ごとに数字で確認する仕組みです。契約前に確かめるなら、選ぶ商品が全棟測定の対象なのか、測定報告書を受け取れるのかの2つになります。

建てた年によって、断熱の前提そのものが変わっている

商品の違いと並んで効いてくるのが、いつ建てたかという時期です。あいホームの沿革をたどると、断熱に関する節目が3つありました。古い書き込みを読むときの補助線になります。

「あいホーム」という名前になったのは2008年

公式の沿革によれば、この会社は1959年に加美郡加美町で新建材の専門店として創業しました。住宅事業に本格的に参入したのは2000年で、当時は住宅フランチャイズの加盟店として複数のブランド名で店を出しています。独自ブランドの「あいホーム」が始まり、各店舗が現在の名前に変わったのは2008年でした。

2008年より前に建てた家は、いまの商品ラインナップとは別の枠組みで建てられています。会社としては同じでも、当時の仕様を今の商品名で語ることはできません。

ZEH水準の商品が加わったのは2016年

沿革でゼロエネルギーハウスの商品が登場するのは2016年です。当初は「ZEHの家」という名前で、これが現在の極ZEHの家にあたります。全館空調の家は2022年、シンプルな家は2023年、最高の平屋は2024年と、比較的新しい商品が続いています。

裏を返せば、2016年より前に契約した方には、そもそもZEH水準を掲げた商品を選ぶ余地がありませんでした。当時の家の住み心地を書いた投稿は、現在の商品の性能を語ったものではないという理解が要ります。

2025年4月から、新築は省エネ基準への適合が義務になった

制度の側も大きく変わりました。国土交通省は建築物省エネ法の改正について、2025年4月以降に工事へ着手するものから、原則としてすべての新築住宅と非住宅に省エネ基準への適合を義務づけると公表しています。それ以前は300平方メートル以上の中大規模な非住宅だけが義務の対象でした。

これはあいホーム1社の話ではなく、住宅業界全体にかかる変更です。同時に木造2階建て戸建ての建築確認手続きも見直され、構造や省エネに関する図書の提出が求められるようになりました。義務化より前に建った家が基準を満たしていないという意味ではありません。現在の商品については、公式が全商品でZEH水準と説明しており、ZEH水準は省エネ基準より上の水準にあたります。

この3つを重ねると、口コミを読むときの順番が決まります。まず、いつの話か。次に、どの商品か。この2つがわからない投稿は、寒さの評価としてはそのまま使えません。

あいホーム(株式会社あいホーム)の公式サイトと公的な記録で確認できた値をまとめた表の図。創業は1959年3月15日で、宮城県加美郡加美町の新建材専門店が出発点。現在の商号になったのは2008年。法人番号は4370001013464。本社は宮城県富谷市大清水一丁目31番地6。資本金は8000万円。社員は79名で2026年4月1日時点。累計の実績は3300棟以上。工法は木造軸組工法のみ。施工エリアは原則として宮城県内で、県内に8店舗。断熱は全商品でZEH水準。気密性能を示すC値は0.3平方センチメートル毎平方メートルの実測平均値。UA値を数値で公表しているのは極ZEHの家の0.29と、全館空調の家の0.28で、0.28はモデルプランの試算値であると図中に注記されている。高品位の家は断熱等級5と一次エネルギー消費量等級6。宮城県は省エネ基準の4地域にあたり、ZEHのUA値の条件は0.6以下。耐震はほとんどの商品で耐震等級3に対応可能で、2階建ては制振装置が標準。保証は住宅瑕疵担保保険が引き渡しから10年、地盤保証が最高5000万円。定期点検は引き渡し後に計7回で、5年目以降は2021年10月以降の引き渡しが対象。許認可は、建設業許可が宮城県知事許可の特定建設業第7268号で、国土交通省の建設業者検索では有効期間が令和4年10月19日から令和9年10月18日までと記録されている。宅地建物取引業免許は宮城県知事免許の第2819号で、有効期間は令和3年12月20日から令和8年12月19日まで、最初の免許年月日は昭和59年12月19日。ただし坪単価は公式が表記しておらず、決算などの財務数値も公開情報では確認できなかった旨が図中に注記されている。
公式サイトの記載と、国の登録から確かめられた値だけを並べました。C値0.3が実測平均値であること、全館空調の家のUA値0.28がモデルプランの試算値であることも、公式の表記どおりに添えています。建設業の許可が令和9年10月まで、宅地建物取引業の免許が令和8年12月まで有効である点は、国土交通省の検索システムで追えます。坪単価と財務の数値は、公開情報では確認できませんでした。

コミコミ価格には何が入っていて、何が入っていないのか

寒さ対策を強めれば、費用にも響いてきます。窓のグレードを上げる、ダブル断熱の商品を選ぶ、全館空調を入れる。どれも体感を動かしますが、そのぶん総額も上がるでしょう。あいホームの価格の見せ方には特徴があるので、そこから確かめました。

総額に含むと公式が挙げているもの

あいホームは価格を「コミコミ価格」という総額で示しています。公式サイトによれば、この総額に入るのは建物本体工事費と、屋外給排水工事費や仮設工事費といった付帯工事費です。さらに図面作成、建築確認申請、地盤建物調査、保証費用などの申請・検査費用に、照明器具とオーダーカーテン、消費税までが加わります。

住宅の価格は、表示に含める費目が会社ごとに違うことがあります。公式サイトはその点にふれたうえで、総額での表示を採用したと説明していました。冬の仕様を上げたときに総額がどこまで動くかを見たいなら、この形式は都合がよいはずです。

一方で、含まれない項目もあります。公式は「お客様のご状況によって異なる項目」は総額に入れていないと書いていますが、その具体的な一覧はページ上で画像として示されており、文字としては取得できませんでした。何が外れているかはカタログか見積書で確かめる必要があります。

889万円からという平屋の価格帯

公式サイトで金額が明示されている商品は1つだけでした。2024年に販売が始まった最高の平屋が889万円からで、プラン集は延床面積8坪からの間取りを展開しています。ほかの6商品については、公式サイト上に価格の記載が見当たりませんでした。

この889万円という数字も、あくまで下限です。最高の平屋は発泡ウレタン吹付断熱と複層ガラスの組み合わせで、公式はZEH基準の断熱性能とC値0.3以下の気密性能を実現していると書いています。ダブル断熱やトリプルガラスの商品とは仕様が違うので、価格と体感はセットで比べたいところです。

坪単価が公表されていないことの意味

公式のよくある質問には、坪単価について明確な回答が載っています。表記はしていない、カタログには参考プランとコミコミ価格の総額を掲載している、という内容でした。対外的な価格の示し方として、坪単価ではなく参考プランと総額を使う方針だということです。

ところが検索すると、坪単価の数字を掲げたページがいくつも出てきます。確かめた範囲では、利用者へのアンケートや独自の集計にもとづく値で、会社が公表した数字ではありませんでした。参考にするなら、どう集計された数字なのかと、その金額にどこまでの費用が入っているのかを合わせて見ておきたいところです。総額で比べる会社を坪単価で比べようとすると、含まれる工事の範囲がずれたまま並ぶことになります。

比べるなら、同じ条件の総額どうしです。建てたい延床面積と間取りを決めて、各社に同じ条件で総額見積もりを出してもらう。そのうえで、どの工事が見積書に含まれているかを1項目ずつ突き合わせる。手間はかかりますが、坪単価の比較より確かです。

ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。

まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。

あいホームで建てるときに効いてくる強み

気になる点ばかりを並べても判断はできません。公式資料と公的な記録で確かめられた範囲で、この会社の特徴がはっきり出ている部分を3つ挙げます。

総額が最初の段階から見えること

コミコミ価格という示し方は、資金計画を組む側から見ると扱いやすい形式です。公式が挙げているのは、付帯工事費や申請・検査費用、照明とカーテン、消費税までを含んだ金額です。ただし状況によって含まれない項目もあるので、資金計画を組むときは、見積書がどこまでを対象にしているかと、追加でかかる費用を確かめておく必要があります。

断熱の仕様を上げたいときにも、変更の前後で総額を比べられます。窓をトリプルにしたら総額がいくら動くのか、全館空調を入れたらどうなるのか。総額表示の会社なら、その差額がそのまま生活費との天秤にかけられます。

宮城県内8店舗と、原則として県外では建てられないこと

営業拠点は宮城県内に8つあります。富谷市大清水の富谷本店、仙台市若林区の仙台遠見塚店、仙台市宮城野区の仙台港店、大崎市古川栄町の大崎古川店。ここに登米市迫町の佐沼店、柴田郡大河原町の大河原店、石巻市門脇の石巻店、加美郡加美町の加美店が加わります。それぞれに住宅公園やモデルハウスが併設されていました。

施工エリアは原則として宮城県内に限られます。公式のよくある質問には、岩手県一関市など近隣で対応できる場合もあると書かれていますが、基本は県内です。県外に土地を持っている方には、そもそも選択肢に入りません。

施工エリアは宮城県内が原則で、近隣なら対応できる場合もあります。土地の場所を伝えて確かめるのが早いでしょう。公式によれば、宮城県内を中心に累計3,300棟以上の家づくりに携わってきました。冬の底冷えと夏の蒸し暑さがある地域での実績ですが、棟数だけで寒さへの対応力が測れるわけではありません。

点検は自社で実施し、耐震と制振は商品ごとに条件が違う

引き渡し後の定期点検は、初回の3か月から6か月、1年、2年、5年、10年、15年、20年の計7回です。専任の担当者がつき、下請けに委託せず自社で実施すると公式が明記しています。アフターメンテナンス専任の社員が対応する体制も公表されていました。ただし5年目以降の点検は2021年10月以降に引き渡しを受けた方が対象という条件がついています。

建物の検査についても、自社検査8回に加えて第三者機関による現場検査が2回入ります。住宅瑕疵担保保険は引き渡しから10年、地盤保証は不同沈下による損害に対して最高5,000万円までという内容です。

構造では、地震への強さの段階を示す耐震等級3にほとんどの商品が対応でき、2階建てには揺れを抑える制振装置が標準で入ります。耐震ボードは全商品で採用されています。断熱とは別の話ですが、宮城で建てるなら耐震も同じくらい大事な条件です。

契約を決める前に、書面で押さえておきたいこと

口コミをいくら読んでも、自分の家が寒いかどうかはわかりません。判断の材料になるのは、自分の敷地と間取りで計算された書類です。冬の体感に関わるものを挙げます。

断熱と気密について、見せてもらう書類

まず、設計した家のUA値です。商品の代表値ではなく、自分の間取りと窓の配置で計算した値を出してもらいます。2025年4月以降に着工する住宅は、省エネ基準への適合が必要です。ただし仕様基準で確認する方法もあるため、個別のUA値までは計算していないこともあります。自分の計画で計算してもらえるのか、出せる資料は何かを聞いておきます。

次に気密測定の扱いです。選んだ商品が全棟測定の対象なのか、測定はいつ行うのか、報告書を受け取れるのか。C値は設計上の納まりや貫通部の数、現場の施工精度に左右される実測値なので、平均値ではなく自分の家の測定結果に意味があります。

3つめが暖房の計画です。エアコンの容量と台数、どの部屋をどう暖める想定なのか、吹き抜けやリビング階段を入れた場合に暖気がどう動くのか。全館空調の家を選ぶなら、空調室の位置とダクトの経路まで説明を受けておきたいところです。

保証と点検の条件で、見落としやすいところ

点検の回数だけを見て安心しないほうがよい部分があります。5年目以降の定期点検が2021年10月以降の引き渡しを対象としている点は、公式サイトの注記に書かれています。自分の契約がどちらに当たるのかは、契約前に確認しておく事項です。

保証書についても、対象になる部位と免責の範囲、点検の時期がどう書かれているかを読んでおきます。地盤保証の5,000万円という上限や、瑕疵担保保険の10年という期間は、条件つきの数字です。

暮らし方でも体感は変わる

同じ性能の家でも、住まい方で冬の感じ方は動きます。窓の面積と向きによる日射の取り込み、24時間換気の設定、加湿の有無、扉を開けたままにするかどうか。断熱と気密が整っていても、暖房の使い方が合っていなければ寒く感じることがあります。

ただし、体感を左右するのは暮らし方だけではありません。暖房と換気の計画、設備の選び方、施工の状態も関わってきます。最初の冬に寒さを感じたとき、設定の相談だけでなく設計や施工まで含めて見てもらえるのかを、引き渡しの前に聞いておくと安心です。

会社としての足元を、公的な記録で確かめた

建物の話とは別に、会社そのものについても記録に当たりました。使ったのは公式サイトの記載と、国土交通省が公開している2つの検索システム、それに国が運営する法人番号のデータベースです。

建設業許可の「特-4」と宅建業免許の「(10)」は、意味が違う

公式の会社概要には、建設業が宮城県知事許可の(特-4)第7268号、宅地建物取引業が宮城県知事の(10)第2819号と記載されています。どちらもカッコのなかに数字が入りますが、指しているものは別物です。

建設業許可の「特」は特定建設業を表します。元請として直接請け負った工事のうち、下請へ出す金額が一定の規模を超えるときに必要となる区分です。続く「4」は許可を受けた年度で、更新回数ではありません。国土交通省の建設業者検索で確かめると、許可年月は令和4年10月19日、有効期間は令和9年10月18日まででした。建築工事業と大工工事業の2業種が、いずれも特定建設業として登録されています。

一方、宅地建物取引業免許の「(10)」は更新回数です。10件目の免許、つまり9回の更新を重ねてきたという意味になります。この2つを取り違えると、片方の数字を経験年数と読んでしまいます。

宅建業の免許は1984年から続いている

宅地建物取引業者検索の詳細を見ると、最初の免許年月日は昭和59年12月19日でした。1984年です。現在の免許は令和3年12月20日から令和8年12月19日までが有効期間で、更新を重ねてきた記録が数字にそのまま残っています。

公式の沿革では1983年に宅地建物取引業の登録を受けたとあり、時期はほぼ重なります。総従事者数は24人、そのうち専任の宅地建物取引士が9人という登録内容でした。この24人は宅地建物取引業に従事する人数で、社員数そのものではありません。

資本金は公式が8,000万円と記載しており、国土交通省の2つのシステムがそろって80,000千円と表示していました。3つの資料で同じ数値を確認できました。

事業が続いていることを、どこまで確かめられたか

建設業許可は令和9年10月まで、宅地建物取引業免許は令和8年12月まで、いずれも現在有効と表示されています。法人番号のデータベースにも法人が現存しており、閉鎖や合併の記録は見当たりませんでした。厚生年金保険の適用事業所としては被保険者79人が登録され、全喪年月日、つまり適用の対象から外れた日の記載もありません。この79人という数字は、公式が会社概要に載せている社員79名と一致します。

一方で、今回の調べでは確認できなかった部分もあります。売上高や利益といった財務の数値は、公開情報の範囲では確認できませんでした。上場していないため有価証券報告書の提出がなく、官報の決算公告を集めたデータベースにも掲載がありません。数字がない以上、経営の規模や体力について推測で書くことはしません。

あいホームを選びやすい人と、先に確かめたい人

ここまでを踏まえると、向き不向きの線はかなりはっきりします。

選びやすいのは、次のような方です。

  • 宮城県内に土地があり、県内で完結する会社を探している
  • 本体価格ではなく、最初から総額で資金計画を組みたい
  • 断熱の仕様を数字で確かめたうえで、予算との折り合いを自分で決めたい
  • 引き渡し後の点検を、下請けではなく建てた会社に見てほしい
  • 参考プランと見積もりの条件を確かめながら、平屋やコンパクトな住まいを検討している

反対に、先に確かめたほうがよいのは次のような方です。

  • 宮城県外に建てる予定がある方。原則として施工エリアの外になります
  • 坪単価という指標で他社と横並びに比べたい方。公式が坪単価を公表していないため、同じ土俵には乗せにくくなります
  • 間取りを一から自由に決めたい方。規格をもとに詰めていく進め方が自分に合うかどうかを、打ち合わせで確かめておきたいところです
  • UA値を数字で示された商品から選ぶつもりの方。公式が数値を出しているのは7商品のうち2つ
  • 木造軸組工法以外の構造を検討している方。公式は他の工法には対応していないと明記しています

よくある質問

あいホームの家は寒いですか?

A. 公式は全商品でZEH水準の断熱性能を満たすとしており、宮城が該当する4地域のZEH基準はUA値0.6以下です。ただし商品によって仕様の差があり、UA値を数字で公表しているのは極ZEHの家の0.29と、全館空調の家のモデルプラン試算値0.28の2つに限られます。自分が建てる家について見ておきたいのは、間取りごとに計算されたUA値と、気密測定の結果、それに暖房と換気の計画です。この3つがそろうと、判断の材料になります。

C値0.3という数字は、すべての家に当てはまりますか?

A. 公式は0.3平方センチメートル毎平方メートルという値に「実測平均値」と添えています。実際に測定した住宅の平均であり、1棟ごとの下限を保証した数字ではありません。平屋の家、あいの家、高品位の家、極ZEHの家、全館空調の家については全棟で気密測定を実施すると公表されているので、自分の家の測定結果を受け取れるかを聞いておくとよいでしょう。

あいホームの坪単価はいくらですか?

A. 公式は坪単価を表記していません。よくある質問でもその方針が説明されており、カタログには参考プランとコミコミ価格の総額が載っているとされています。検索で出てくる坪単価の数値は、確かめた範囲では会社の公表値ではなく、アンケートや独自の集計にもとづくものでした。比較するなら、同じ延床面積と間取りの条件で総額見積もりを取り、含まれる工事の範囲まで突き合わせる方法が確かです。

宮城県外でも建ててもらえますか?

A. 施工エリアは原則として宮城県内です。公式のよくある質問には、岩手県一関市など近隣であれば対応できる場合もあると書かれています。県境に近い土地であれば相談の余地はありますが、遠方は対象外と考えておくのが現実的でしょう。

引き渡しのあと、点検はいつまで受けられますか?

A. 公式によれば、初回の3か月から6か月、1年、2年、5年、10年、15年、20年の計7回です。専任の担当者が自社で実施します。ただし5年目以降の定期点検は2021年10月以降に引き渡しを受けた方が対象という注記があるため、自分の契約がどちらに当たるかを事前に確認してください。

あいホームで平屋は建てられますか?

A. 平屋の商品は2つあります。2024年に販売が始まった最高の平屋は889万円からで、プラン集は延床面積8坪からの間取りを展開しています。もうひとつの平屋の家は2011年に震災復興支援の商品として始まったもので、部材にかかる力を細かく確かめる許容応力度計算により、耐震等級3に対応する設計も可能とされていました。ただし耐震等級3の設計には間取りの制約と別途の申請費用が伴います。

まとめ

ここまで付き合ってくださったあなたには、「寒い」の一語を読み解く材料がそろったはずです。今回の調べで見えたことを、6つに絞ります。

  • 公開されていた口コミ342件のうち、住宅性能に触れたものが72件。暖かさを評価する声と冷えを指摘する声が、同じ論点のなかに並んでいた
  • 宮城は省エネ基準の4地域にあたり、仙台の1月の日最低気温は平年値でマイナス1.3度。冬の寒さは、どの会社で建てても共通してかかる条件になる
  • あいホームは全商品でZEH水準の断熱を掲げ、C値は0.3という実測平均値を公表している。ただしUA値を数字で出しているのは7商品のうち2つ
  • 窓が複層かトリプルか、断熱がダブルかどうかで、商品は明確に分かれている。社名だけでは冬の体感を語れない
  • 現在の商号になったのは2008年、ZEH水準の商品が出たのは2016年。古い投稿を、今の仕様の評価にそのまま使うことはできない
  • 建設業許可と宅地建物取引業免許はいずれも有効で、免許は1984年から更新が続いている。財務の数値は公開情報では確認できなかった

次にやることは、口コミを追加で読むことではありません。建てたい延床面積と間取りを決めて、自分の家のUA値と気密測定の扱い、コミコミ価格の総額を書面で出してもらうこと。この3枚がそろえば、断熱と気密と費用を同じ条件で比べる材料になります。冬の体感はUA値とC値だけで決まるものではないので、暖房と換気の計画や窓の配置も合わせて確かめておきたいところです。

ひとりで抱え込まず、気になる点は打ち合わせの場で率直に尋ねてみてください。そこで答えられる会社かどうかも、判断の材料になります。