エースホームは寒い?断熱の評判を口コミ103件で独自調査【2026年】

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エースホームが気になって社名を検索すると、検索候補に「寒い」という言葉が並んでいて、手が止まった方もいるかもしれません。タイル調の外壁や勾配天井が、手の届く価格で選べる。その点に惹かれて調べ始めただけに、冬の寒さが気がかりになるのは当然です。

幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートと、住宅会社に関する独自の口コミ調査を行っています。そのうえで、断熱等級やUA値、保証の内容は公式情報と照らし合わせました。

結論を先にお伝えすると、エースホームは、編集部が独自調査した口コミに寒さを気にする声はあるものの、断熱の仕様を確かめたうえで検討する価値のある住宅会社といえるでしょう。高性能商品のnelioは、断熱等性能等級6をクリアし、最高の等級7にも対応するとされています。今回は、宅建士の視点から、商品ごとの断熱仕様と坪単価の確かめ方を詳しく見ていきます。

この記事でわかること

  • 「寒い」という検索候補が向けられている先
  • 気になる点に触れた30件が集まっていた論点の内訳
  • nelioの断熱等級と、商品ごとに変わる仕様の範囲
  • 加盟店が建てた戸建てのZEH比率の推移
  • 契約する加盟店ごとに確かめておきたいこと
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この記事の監修

宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美

宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、価格や保証の記述と会社の法人情報の裏づけを、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年7月21日)

  1. 公開口コミ103件を分類してわかった、エースホームで語られていること
    1. 断熱と温熱の体感、暖かい声と寒さを感じた声(言及28件)
    2. 価格と総額をどう受け止めているか(言及13件)
    3. 設計と商品選びで語られたこと(言及27件)
    4. 施工と現場で語られたこと(言及14件)
    5. 点検とアフターの運用(言及11件)
    6. 加盟店と担当者をめぐる話(言及10件)
  2. 「エースホームは寒い」と言われる理由を、公式の断熱仕様で確かめる
    1. 商品によって断熱の到達点が違う
    2. ZEHの普及率は10年でどこまで動いたか
    3. 寒さが入ってくる場所に、公式は何を用意しているか
    4. 公式に出ていない数字がある
  3. 同じ「エースホーム」でも、契約する会社は一つではない
    1. 本部はナックハウスパートナー、家を建てるのは加盟店
    2. 運営会社の名前は、店舗ページに書いてある
    3. 名前の似た会社と取り違えやすい
  4. エースホームで建てるときの強みと、気をつけたいところ
    1. 強みとして挙げられること
    2. 気をつけたいところと、その対処
  5. エースホームの坪単価と総額は、どう確かめればいいのか
    1. 公式が出している価格情報と、出していないもの
    2. 断熱を上げると増える費用と、使える補助金
  6. 保証とアフターサービスは、どこまで続くのか
    1. 公式が示している保証の中身
    2. 保証してくれるのは誰か
  7. エースホームが向いている人・慎重に検討したい人
  8. よくある質問
    1. エースホームの家は寒いのですか?
    2. エースホームの断熱等級はいくつですか?
    3. エースホームの評判は良いのですか、悪いのですか?
    4. エースホームの坪単価はいくらですか?
    5. 加盟店によって仕上がりに差は出ますか?
    6. 保証は何年続きますか?
    7. 契約するのは本部ですか、加盟店ですか?
  9. まとめ 契約前に確かめる6つのこと

公開口コミ103件を分類してわかった、エースホームで語られていること

「寒い」の中身を知るには、書かれたものを読むのが近道です。読み終えた103件は、住宅性能、価格、設計、施工、保証、会社と担当者という6つの論点に分かれました。

調査した口コミ103件の内訳図。媒体の種類別に掲示板・Q&Aサイト69件、SNS18件、個人ブログ10件、口コミ総合サイト6件。内容の傾向別に肯定49件、懸念30件、中立24件。
調査対象103件の媒体別・傾向別の内訳。無作為抽出ではないため、割合は母集団全体を代表するものではありません。

まず、この調査の前提から。103件は、2026年7月時点で公開されていた投稿のうち、内容を確認した数です。施主の人数ではありません。

施主本人へのアンケートではなく、無作為抽出でも全件収集でもない調査です。ですから割合や多数派を示せる調べ方ではありません。この記事で扱うのは、良い評判と気になる評判の両面、その背景にある事情、そして契約前にできる確認です。

投稿で語られている話と、公式情報で裏が取れる話は、混ぜずに分けてあります。特定の口コミサイト名やアカウント名は記事に出さず、載せるのは媒体の種類だけにとどめました。数値と仕様の裏づけに使ったのは、国が運営する法人情報の公表サイトと、会社の公式サイトだけです。

読むときに置いておきたい前提が、もうひとつあります。エースホームは全国およそ50の加盟店を持つフランチャイズで、公式サイトの店舗一覧には47店が並びます。届けた家が増えれば、投稿の総数も増えるでしょう。ただしそれは、一件ごとの不満の重さを軽くする理由にはなりません。

家そのものには満足していても、打ち合わせでの一言が残って評価を下げる。読み進めると、そういう書き込みに何度か出会いました。公開されている投稿には、投稿者の層に偏りがあります。わざわざ投稿する機会は多くありませんし、満足している人と不満のある人のどちらが書き込みやすいかも、今回の調査では確かめていません。ですから投稿の数をもとに、住んでいる人ぜんたいの評価を測ることはできないのです。

以上をふまえて、この先を読んでみてください。

論点ごとに数えると、次のようになりました。いちばん多かったのは住宅性能・断熱の28件です。次いで設計・商品選択27件、施工品質・工期14件。残りは価格・費用13件、保証・アフター11件、経営・会社の現況・契約相手10件でした。ここから読み取れるのは、どの話題が書かれやすかったかという偏りだけです。件数の多さは評価の高さを意味しませんし、無作為に抜き出した標本でもありません。

6つの論点を一覧にすると、次のようになります。並び順に意味はなく、どれも同じ重みで扱っています。

論点 確認した口コミ媒体 公式で確認できた事実 公開情報では確認できない範囲 契約前の確認点
住宅性能・断熱 掲示板とQ&Aサイト、個人ブログ、口コミ投稿サイト、SNS nelioは断熱等級6をクリアし等級7にも対応。ZEH普及実績は2025年度61% 全商品に共通するUA値、気密性能を示すC値、気密測定の有無 その家の外皮計算によるUA値、断熱材と窓と換気方式を書いた仕様書
価格・費用 掲示板とQ&Aサイト、個人ブログ、口コミ投稿サイト GX志向型住宅として最大110万円の補助金の対象になるとされる 坪単価と本体価格の目安。公式サイトに掲載がない 本体と付帯、外構、地盤改良、諸費用まで足した総額と、標準の線引き
設計・商品選択 SNS、掲示板とQ&Aサイト、口コミ投稿サイト、個人ブログ 現行11商品を公開。平屋とコンパクト住宅の設定もある 商品ごとの標準仕様の範囲、変更や追加で動く金額の決め方 希望の間取りに対応できる商品か、標準にない設備はどう値づけするか
施工品質・工期 掲示板とQ&Aサイト、SNS、口コミ投稿サイト 施工を担うのは各地の加盟店。店舗ページに運営会社名の記載がある 現場の検査回数、是正の速さといった加盟店ごとの運用 現場を見るのは誰か、立ち会い検査は何回あるか、写真は残るか
保証・アフター 掲示板とQ&Aサイト、口コミ投稿サイト Xestは引き渡しから20年の初期保証、10年ごとの点検で最長60年まで延長 他商品の保証年数、点検の各回の項目、有償メンテナンスの費用 保証書に記名する会社、免責の範囲、延長に必要な工事の条件
会社と担当者 掲示板とQ&Aサイト、個人ブログ 本部はナックハウスパートナー株式会社。株式会社ナックの100%子会社 加盟店ごとの担当者数、引き継ぎの取り決め 契約書に記名する会社と法人番号、担当が代わったときの引き継ぎ
論点別に見たエースホームの口コミ件数の横棒グラフ。住宅性能・断熱28件、設計・商品選択27件、施工品質・工期14件、価格・費用13件、保証・アフター11件、経営・会社の現況・契約相手10件、合計103件。
論点別の言及件数(合計103件)。件数は話題に上がった多さであり、良し悪しの評価ではありません。

断熱と温熱の体感、暖かい声と寒さを感じた声(言及28件)

この論点がいちばん多く語られていました。住宅系の掲示板やQ&Aサイト、個人ブログ、口コミ投稿サイト、SNSに書かれたもので、いずれも内容は未検証です。

暖かいと書いた人の言葉は具体的でした。冬の展示場が小型エアコン1台で2階まで暖まった、約30坪の家は1階の暖房だけで2階もおおむね快適だった、秋田では暖房中に暑いほどだった、横手の雪国でもエアコン1台で足りた。すすめられた断熱材と窓を選んだ結果、冬もエアコン1台で過ごせているという報告もありました。

一方で、期待したほどではなかったという声もあります。秋田では断熱への期待ほど暖かく感じないという投稿があり、長野ではリビング階段から冷えが下りてきて後付けのカーテンで対応したという話が出ていました。北国では掃き出し窓の隙間風と床の冷えを挙げた人もいます。

では、この差はどこから来るのか。読んだ範囲では、商品と仕様の違い、そして地域の寒さの違いが繰り返し出てきます。柱の寸法から断熱や気密の差を心配する投稿もありましたし、蓄熱暖房の容量が足りないと寒くなるので専門の計算を勧める書き込みもありました。エアコン1台で足りる家と、暖房計画そのものを設計しないと足りない家では、前提が違います。

ただし、口コミから体感差の原因を特定することはできません。暖かさには、商品や断熱仕様だけでなく、地域、間取り、窓、気密や施工の状態、換気、暖房計画、住まい方まで関わります。次の章で並べる公式の数値も判断材料のひとつであって、誰かの「寒い」という体感を打ち消すものではありません。

価格と総額をどう受け止めているか(言及13件)

金額の話は、書き手ごとに受け止めがはっきり分かれていました。掲示板やQ&Aサイト、個人ブログ、口コミ投稿サイトに載っていたもので、こちらも投稿の真偽は確かめられていません。

満足側の投稿は具体的でした。31坪の商品では、設備を増やしても他社より安く、値引きにも応じてもらえたそうです。引き渡し時の坪単価が約35万円で、対応にも納得できたという声もありました。増床した分を据え置いたうえ、窓の変更で費用を調整できたという書き込みもあります。

反対に、36坪の提示単価が予算を超えて値引きも受けられなかった、入居してみると価格相応だと感じて比較が足りなかったと悔やんだ、という書き込みもあります。初期費用は安く見えても長期の修繕費で割高になるのではないか、という心配も出ていました。

なぜ金額がここまでばらつくのか。加盟店ごとに見積もりの立て方が違ううえ、坪単価という言葉が本体だけを指す場合と総額を指す場合があるからです。40坪で追加仕様を多く入れて約2000万円だったという体験や、最終的な坪単価は50万円ほどになるという回答も見かけました。同じ数字でも中身が違えば、比べたことにはなりません。

数字を並べるより、何が含まれた数字なのかを確かめるほうが早い。その手順は価格の章にまとめてあります。

設計と商品選びで語られたこと(言及27件)

提案の受け止めは、全体に良い評価が多く見られました。狭小地や旗竿地の相談で20社を回り、要望を図面にしてくれたのはここだけだったという投稿。建築中の現場と施工例を見せてもらい、納得するまで提案を受けられたという人もいました。子ども連れの打ち合わせにも快く応じてくれた、という書き込みもありました。

商品をまたいで外観や屋根を選べた、追加費用で窓や設備を高性能なものに変更できた、という報告もあります。標準の天井高は約2.4mでXestなら約2.6mになる、という具体的なやり取りも残っていました。

気になる側では、外観や外壁の質感が安く見えないかと心配しながら検討している人もいます。モデル住宅は斬新だが価格相応で、住み心地は自分で確かめたい、という慎重な受け止めも見かけました。

設計の自由度が高いということは、裏を返せば選択と追加費用の判断が施主に返ってくるということでもあります。標準に何が含まれるかを最初に線引きしておくと、後半の打ち合わせが楽になります。

施工と現場で語られたこと(言及14件)

現場の話は、良い報告と困った報告の両方が並びました。担当の分担と日々の工事報告が明確で安心して進められた、価格以上の造りで施工確認後の補修にも応じてくれた、施工のミスは隠さず直され仕上げの補修にも納得できた、という投稿があります。完成までに約8回の立ち会い検査を受けたという書き込みもありました。

一方で、設備の取り違えや寸法の誤りがあって対応も遅れたという投稿、建築中に注文と違う箇所が多く出てやり直しを求めたという投稿もあります。基礎の打設方法に疑問を示した書き込みもありました。いずれも媒体は掲示板やQ&Aサイトで、事実関係は確認できていないものです。

現場を担うのは各地の加盟店です。ですから検査の回数も、指摘への戻し方も、会社ごとの運用になります。これは施主の準備が足りないから起きるという話ではなく、仕組みとしてそうなっているということです。同時に、誰が現場を見て何回検査するのかを最初に示すのは、本来は建てる側の説明責任でもあります。

契約前にその運用を聞いておけば、比べる材料になります。写真記録をもらえるか、施主検査の機会が何回あるかは、聞けば答えが返ってくる質問です。

点検とアフターの運用(言及11件)

引き渡しのあとの話は、期待と落差の両方が書かれていました。入居して約2年、家族が増えても快適で、気になる点への対応も早いという投稿。建築中から引き渡し後まで対応が良く、アフターにも満足しているという声もあります。中古住宅の改修に応じてもらい、保証と地盤補償の名義も変更されたという報告も見つかりました。

気になる側の投稿も読みました。以下はいずれも掲示板とQ&Aサイト、口コミ投稿サイトに書かれたもので、投稿者の本人性も個別の事実関係も編集部では確認できていません。定期点検の連絡が来ないので、自分から催促すべきか悩んだという人がいます。点検の内容が分かりにくく、入居後の対応に失望したという書き込み。初回点検の指摘に返答がなく、扉や鍵の不具合が残ったという訴えも出ていました。点検を欠席されたうえ担当が交代して引き継ぎがされなかった、という不満も出ています。

点検窓口や保証の主体は、契約や保証書によって変わります。ただし、これらの投稿だけを見て対応の不備をフランチャイズという形のせいにすることはできません。加盟店制であることは、個別の対応不備を軽くする理由にも、本部と加盟店の責任範囲を狭める理由にもなりません。制度としての保証年数と、実際に誰がいつ動くかは別の話です。ある投稿では、施工した店の事業が終わったあとも、承継した会社と保証会社が10年点検を実施したという報告がありました。建物保証は60年と説明を受けたという入居者の書き込みもあります。

だからこそ、保証書に記名するのが誰なのか、点検は何年目に何をするのかを、書面で押さえておく意味があります。連絡が来ないときにどこへかければよいかも、先に決めておくと安心です。

加盟店と担当者をめぐる話(言及10件)

最後の論点は、契約相手をめぐる受け止めです。展示場の担当窓口が曖昧だったという投稿がある一方で、価格と構造には好印象を持ったという同じ書き手の言葉も並んでいました。地元への引き継ぎと保証制度の説明を聞いて安心できた、という声もあります。

以下は掲示板とQ&Aサイト、個人ブログに書かれた未検証の投稿で、店舗の状況も承継の関係も保守の主体も、編集部は確認していません。心配として書かれていたのは、近くの加盟店が閉まったのを見て、そのあとの保守体制がどうなるのかという点でした。フランチャイズを離れても地域の工務店が保守を担うのではないか、という見方も出ています。近隣への対応はブランドの本部ではなく各加盟店の責任だという受け止めもありました。

加盟店ごとに対応の差があるという指摘は、複数の投稿に共通しています。ただし同じ書き手が、地域の店の説明には安心感を得たとも書いていました。加盟店は別の会社ですが、今回の未検証の投稿だけで、評価の差が店の違いから生じたと決めることはできません。個別の体制や対応は、施工実績、検査と保証の運用、契約書で確かめる必要があります。

契約相手が誰なのかは、実は公式サイトで確かめられるのです。その方法は、あとの章で取り上げます。

エースホームの評判を口コミ103件で検証する調査手順を示した図。公開されている口コミ・体験談103件を収集し、6つの論点に分類したうえで公式情報と照合する流れを表す。
公開されている口コミ・体験談103件を6つの論点に分類し、公式情報と照合しました。施主本人へのアンケートではありません。

気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう

口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。

「エースホームは寒い」と言われる理由を、公式の断熱仕様で確かめる

前章で分けた103件のうち、住まいの性能や断熱にあたる声は28件でした。暖かいという書き込みと、足元が冷えるという書き込みが、どちらも同じくらいの熱量で並んでいます。

読んだ限りでは、体感の差を生んでいるのは会社そのものというより、契約した商品と、そこに含まれる断熱の中身でした。ここからは公式が公表している数字だけを並べて、何がどこまで決まっているのかをはっきりさせます。

商品によって断熱の到達点が違う

まず押さえておきたいのは、エースホームには性格の異なる商品が並んでいて、断熱の到達点も商品ごとに設定されているという点です。公式サイトには現行11商品が掲載されています。

高性能側の代表がnelioです。公式の紹介文は「最高峰の断熱性能で断熱等級6・7をクリアした高性能住宅」。断熱工法は2種類あり、壁の中に断熱材を入れる充填断熱でUA値0.46〜0.34、外側からもう一枚包む付加断熱でUA値0.26〜0.20をクリアするとされています。数値はいずれも地域区分5・6・7の場合という注記つきです。UA値は外皮平均熱貫流率のことで、小さいほど熱が逃げにくい家になります。これはnelioの仕様別の公表値なので、実際に建つ家の数値は間取りや窓、地域、採用した仕様で変わります。契約する家の値は外皮計算書で確かめてください。

25周年商品のXestは、経済産業省が2027年4月に導入するとされるGX ZEH+を標準仕様に据えています。平屋のFLAT-Xは超抑震構法を採用し、補助金の対象となるGX志向型住宅に対応。全商品がZEHに対応する、というのが公式の表記です。

商品 公式が公表している断熱・省エネの内容 公式では確認できない項目
nelio 断熱等性能等級6をクリアし等級7にも対応。充填断熱でUA値0.46〜0.34、付加断熱でUA値0.26〜0.20。高性能樹脂サッシ、複層ガラスと3層ガラスの設定 気密性能を表すC値、実際に測るかどうか
Xest GX ZEH+を標準仕様。CC断熱の「ほっこり床」で床の断熱材を2重貼り。耐震等級3に制振を加える UA値の到達水準、断熱材の種類と厚さ
FLAT-X 超抑震構法。GX志向型住宅に対応し、最大110万円の補助金の対象になるとされる UA値の到達水準、窓と玄関ドアの標準仕様
その他の商品 全商品がZEHに対応、というのが公式の表記 商品ごとの断熱等級とUA値

つまり「エースホームの断熱性能はいくつか」という問いには、ひとつの数字では答えられません。どの商品を選び、どの断熱工法にするか。そこが決まってはじめて数値が定まります。寒いかどうかを知りたいなら、会社名ではなく商品名で調べるのが近道です。

ZEHの普及率は10年でどこまで動いたか

エースホームが公表するZEH普及実績の年度推移の棒グラフ。2016年度10%、2017年度17%、2018年度26%、2019年度34%、2020年度54%、2021年度52%、2022年度55%、2023年度56%、2024年度58%、2025年度61%、2030年度の目標90%。
公式サイトが公表しているZEH普及実績の推移(2026年7月21日時点で確認)。加盟店が新築した戸建住宅に占める割合で、一軒ごとの断熱性能を示す数値ではありません。

会社単位で公表されている数字も、ひとつだけあります。ZEHの普及実績です。加盟店が新築した戸建住宅のうち、ZEHが占めた割合を、公式が年度ごとに公開しています。注文住宅と建売住宅の両方が母数に入り、Nearly ZEHとZEH Orientedも含めた数え方です。省エネ住宅をどれだけ採用してきたかを示す数字であって、一軒ごとの断熱性能や暖かさを直接表すものではありません。

年度 ZEH普及実績
2016年度 10%
2017年度 17%
2018年度 26%
2019年度 34%
2020年度 54%
2021年度 52%
2022年度 55%
2023年度 56%
2024年度 58%
2025年度 61%
2030年度(目標) 90%

10年で10%から61%まで上がっています。ただし一本調子ではありません。2020年度の54%から2021年度は52%へ下がり、そこから毎年2〜3ポイントずつの歩みに変わりました。伸びが緩やかになった理由は公式には書かれていないので、ここでは推測しません。

この数字が示すのは、2025年度に引き渡された家のうち4割近くはZEHではなかった、ということでもあります。全商品がZEHに対応しているという表記と、実際にZEHで建った割合は別の話です。標準なのか選択なのかは商品や地域、プランで変わります。XestはGX ZEH+を標準仕様としていますが、ほかの商品については、契約する仕様が基準を満たすかどうかを個別に確かめる必要があります。

裏を返せば、確かめる余地はきちんと残っているということです。契約する家がZEHの水準を満たすのかどうかは、設計の段階で書面にできます。遠慮せずに聞いてください。

寒さが入ってくる場所に、公式は何を用意しているか

冬に足元がひやりとするとき、原因になりやすいのは床と窓です。公式サイトはこの2か所について、比較的くわしい説明を置いています。

床については、Xestに採用されているCC断熱仕様の「ほっこり床」があります。一般的な床は構造材の間に断熱材をはさむため、構造材そのものが冷たさを伝える通り道になる。そこで断熱材を2重に貼り、その通り道を9分の1まで縮めた、という説明です。比較の対象や算定の条件までは公式に書かれていないので、住まい全体の熱の逃げ方や暖房費が9分の1になる、という意味ではありません。

窓には高性能樹脂サッシが使われます。熱を伝えにくい樹脂のフレームに、アルゴンガスを封入した複層ガラスを組み合わせる構成。さらに上の仕様として、ガラス3枚と中空層2つを持つ3層ガラスも用意されています。

壁は前述の2工法です。充填断熱は柱と柱のあいだに断熱材を詰める方法で、性能と費用の釣り合いが取りやすい。付加断熱はその外側からもう一層包むので、気密も上がり、床壁天井の表面温度のムラが小さくなると説明されています。

公式サイトには、断熱等級6の家なら冬の朝でも室温14℃を保てる、という説明も載っています。ただしこれは条件つきの試算です。夜11時に室温20℃で暖房を止め、外気温が3℃まで下がる6地域の東京で、翌朝5時の室温を比べたもの。同じ等級でも、寒冷地なら数字は変わります。

公式に出ていない数字がある

ここまで並べた数値は、すべて公式サイトで確認が取れたものです。逆に、確認できなかったものもはっきりさせておきます。

全商品に共通するUA値は公表されていません。気密性能を示すC値も、全棟で気密測定を行うかどうかも、公式には見当たりませんでした。断熱材の種類や厚さ、玄関ドアの仕様、換気の方式も同じです。坪単価や本体価格の目安も、公式サイトには記載がありません。

確認できないものを推測で埋めることはしません。ただ、これらは打ち合わせの席で聞けば答えが返ってくる項目でもあります。設計が進めば外皮計算をしますから、その家のUA値は数字で出せるはずです。契約前に書面でもらっておけば、あとから「思っていたのと違う」と感じる余地は小さくなります。

同じ「エースホーム」でも、契約する会社は一つではない

口コミを読んでいて何度も引っかかったのが、この点でした。ある店の評判がとても良く、別の店には厳しい声が並ぶ。同じブランドなのに、なぜここまで差が出るのか。答えは会社のしくみにあります。

本部はナックハウスパートナー、家を建てるのは加盟店

エースホームは住宅フランチャイズです。ブランドと商品を用意しているのが本部、実際に契約を結んで家を建てるのが各地の加盟店。この2者は別の会社です。

本部はナックハウスパートナー株式会社。法人番号は6011101030870で、本店は東京都新宿区新宿1丁目8番1号にあります。設立は2000年11月21日、資本金は1億円。設立時の社名はエースホーム株式会社で、のちに現在の社名へ変わりました。株式はすべて株式会社ナックが持っています。ナックは東京証券取引所プライム市場に上場していて、証券コードは9788。1971年設立、資本金は約67億円、連結の従業員は1,699名です。

ナックのグループ一覧では、ナックハウスパートナーは建築コンサルティング事業に分類され、事業内容は住宅フランチャイズ事業および省エネ関連部資材の施工と販売と記されています。

加盟店は全国におよそ50あります。公式サイトの店舗一覧に並ぶ店名は47店です。それぞれが独立した会社なので、資本関係も、施工体制も、標準仕様の詰め方も、店ごとに違ってきます。

役割 担うのは誰か あなたが確かめること
ブランドと商品の開発 本部のナックハウスパートナー株式会社 選ぶ商品の公式仕様と、どこまでが標準か
設計・見積もり・契約 各地の加盟店 契約書に記名する会社の名前と法人番号
施工と現場管理 加盟店と、その協力会社 誰が現場を見るのか、検査は何回あるのか
引き渡し後の点検 加盟店が中心 保証書に書かれた保証の主体と連絡窓口

店ごとの差は、最初から想定して動くほうが早いでしょう。これは施主の準備不足という話ではなく、フランチャイズという形の性質です。本部が商品と性能の基準をそろえ、加盟店が地域で手を動かす。その組み合わせで成り立っています。

運営会社の名前は、店舗ページに書いてある

契約相手を知るのに、遠回りをする必要はありません。公式サイトの店舗ページの多くには、その店を運営している会社の名前が「FC加盟店」として書かれているからです。

編集部で店舗ページを48ページ、一つずつ開いて確かめました。店舗一覧に並ぶ店名は47ですが、同じ店の別拠点が独立したページを持つため、ページ数は1つ多くなります。このうち株式会社や有限会社といった法人格つきの社名が出ていたのは32ページ。残る16ページでは、その表記を見つけられませんでした。名前を確認できた会社は、重複を除いて24社です。掲載内容は変わることがあるので、契約前には対象店のページと契約書で確かめてください。

店舗の例 公式ページに書かれている運営会社
エースホーム八戸店 株式会社秀和住研
エースホーム佐賀西店 株式会社やましげ
エースホーム太田店 株式会社白石建設

1社で複数の店を持つところもあります。株式会社秀和住研は青森と秋田で7店、芙蓉建設株式会社は山梨で2店、株式会社フロンティアは静岡で2店です。

このうち秀和住研は、親会社であるナックのグループ一覧にも住宅事業の会社として載っています。所在地は青森県八戸市城下三丁目13-16。エースホーム八戸店の住所と一致します。同じくグループの株式会社ジェイウッドは宮城県仙台市泉区大沢3-4-1で、こちらはエースホーム仙台中央店の住所と同じです。

加盟店には、ナックのグループ一覧で確認できる会社もあれば、公開情報だけでは本部やナックとの資本関係の有無まで分からない地元の建設会社もあります。どちらが良いという話ではなく、契約相手が誰なのかを先に知っておけば、質問の内容も変わってきます。運営会社名が出ていない店なら、初回の面談でそのまま聞いてしまうのが早道です。

名前の似た会社と取り違えやすい

検索して出てくる「エースホーム」が、すべて同じ会社とは限りません。京都府宇治市には、不動産仲介から出発して建築工事も手がける同名の株式会社エースホームがあります。兵庫県芦屋市にも、芦屋と西宮で不動産を扱う同名の会社が別にあるようです。姫路市には、名前の近い株式会社ACEFORMという注文住宅の会社も存在します。いずれもフランチャイズの本部とは無関係です。

見分ける手がかりは3つあります。ひとつは公式サイトのドメインで、本部が使っているのはacehome.co.jpです。ふたつめは本部の法人番号6011101030870。みっつめは、注文住宅のフランチャイズだと明記されているかどうか。これらがそろえば、ここで扱っている会社だと判断できます。

加盟店の名前で検索したときも同じ注意がいります。加盟店は住宅以外の事業を持っていることがあり、その事業への評価が混ざってくるためです。店名で口コミを探すなら、注文住宅の話かどうかを一件ずつ見るしかありません。

エースホームで建てるときの強みと、気をつけたいところ

ここまでの材料をもとに、良い面と注意したい面を並べます。良い面は公式で裏が取れたものに限り、注意したい面には対処のしかたを添えました。どちらか一方だけを読んで判断しないでください。

強みとして挙げられること

第一に、断熱の上限が高いところまで用意されています。nelioの付加断熱はUA値0.26〜0.20の水準で、これは住宅性能表示制度の最高等級にあたる領域です。寒さが心配なら、上のグレードを選ぶ余地がある。この点は数字で確かめられます。

第二に、商品の幅が広いことです。平屋、コンパクト住宅、和のデザイン、北欧テイストと、現行だけで11商品。暮らし方から選び始められるので、間取りの検討に入る前に方向を絞りやすくなります。

第三に、耐震の考え方が示されていること。Xestは耐震等級3に制振を加える構成、FLAT-Xは超抑震構法を採用しています。寒さと同じく、地震への備えも仕様として書かれています。

第四に、本部が上場企業のグループにあることです。株式会社ナックは東京証券取引所プライム市場の上場企業で、ナックハウスパートナーはその100%子会社。決算公告も官報に掲載されています。会社の情報を自分で確かめられる状態にある、という意味では安心材料になります。

第五に、地域の加盟店が窓口になること。打ち合わせも現場も引き渡し後の点検も、近くの会社が担当します。距離が近いことは、住み始めてからの相談のしやすさにつながります。

気をつけたいところと、その対処

最も大きいのは、店ごとの違いです。加盟店は別々の会社なので、提案の厚みも、現場の管理も、対応の速さも一律ではありません。ここは口コミでも繰り返し語られていました。まず、建てたい場所に対応できる加盟店が複数あるかを本部か各店に確かめてください。複数あるなら、完成した家と工事中の現場を見せてもらって比べます。対応できる店が1社しかない場合は、他のブランドの施工会社も含めて、完成物件と検査の体制を並べて見るほうが判断しやすくなります。

次に、標準とオプションの境目が見えにくい点。商品が多く、断熱工法にも選択肢があるぶん、どこまでが標準価格に入るのかは見積もりを開かないとわかりません。総額で比べる癖をつけると、この不安はかなり減ります。本体工事だけでなく、付帯工事、外構、地盤改良、諸費用まで並べた一枚をもらってください。

三つめは、価格の情報が公式にないこと。坪単価も本体価格も公表されていないので、契約前の比較は自分で数字を集めるしかありません。手間はかかりますが、逆に言えば加盟店ごとの提案を比べる意味がある、ということでもあります。

四つめは、性能の数字が商品ごとに分かれていること。会社としてのUA値やC値がないので、「エースホームは寒いのか」という問いには、選んだ商品と仕様の話として答えるほかありません。契約する家のUA値を書面で出してもらうのが確実です。

事前に確かめることでリスクを減らせる項目はあります。ただし施工の不具合や引き渡し後の対応のように、契約前の確認だけでは防ぎきれない問題もありますし、確かめる責任を施主側だけに寄せる話でもありません。標準の範囲や性能値を分かりやすく示すことは、本来は売る側の仕事でもあります。聞いたときに具体的な資料が出てくるかどうかは、加盟店を見きわめる材料にもなるはずです。

エースホームの坪単価と総額は、どう確かめればいいのか

価格の話になると、口コミでも書き手によって幅が出ます。13件の書き込みを読みましたが、同じ商品でも金額の受け止めはそろっていませんでした。理由は、比べているものが人によって違うからです。

公式が出している価格情報と、出していないもの

エースホームの公式サイトには、坪単価も本体価格の目安も載っていません。商品ページを一通り確認しましたが、金額として記載があったのは補助金の話だけでした。

そのため、この記事では坪単価の数字を示しません。出どころを確かめられない数字を並べても、あなたの判断材料にはならないからです。かわりに、金額を自分で確定させる手順を置いておきます。

見積もりで開いてもらう項目 ここで見るところ
本体工事費 選んだ商品と断熱工法が反映されているか、標準の範囲はどこまでか
付帯工事費 給排水の引き込み、屋外の電気工事、既存建物の解体が含まれるか
外構工事費 駐車場、アプローチ、フェンスがどこまで入っているか
地盤改良費 調査前なら概算がいくらで見込まれているか
諸費用 登記、火災保険、住宅ローンの手数料、税金の扱い
オプション 断熱グレードの変更、窓の仕様変更、設備の入れ替えの単価

この一覧を埋めた紙が2社ぶんそろえば、坪単価の相場を調べるより確かな比較ができます。数字は加盟店ごとに違いますから、他人の総額はそのまま当てはまりません。

断熱を上げると増える費用と、使える補助金

寒さが不安な人にとって、ここは避けて通れない話です。断熱のグレードを上げれば、費用は上がります。充填断熱から付加断熱へ変えれば材料も手間も増えますし、複層ガラスを3層ガラスに替えれば窓の単価も変わります。

いくら増えるかを左右するのは、延床面積、窓の数と大きさ、そして地域区分です。公式にも金額の記載はないので、ここでは数字を書きません。見積もりの段階で、断熱工法を変えた場合の差額を出してもらってください。多くの加盟店は比較の形で出してくれるはずです。

一方で、負担を軽くする制度もあります。公式サイトには、高断熱・省エネ性能に優れたGX志向型住宅を建てると最大110万円の補助金を受けられるという説明があり、平屋のFLAT-Xがこれに対応するとされています。国が2026年度に実施している事業では、GX志向型住宅の補助額は地域区分1から4で125万円、5から8で110万円です。寒さの厳しい地域なら、公式サイトの表記より手厚くなる可能性があります。ただし要件があります。床面積が50平方メートル以上240平方メートル以下であること、2025年11月28日以降に基礎工事へ着手すること、登録された事業者が建てること。対象外になる立地もあります。年度で内容が変わる制度ですから、契約前にその時点の要件と、選ぶプランが対象になるかを確かめてください。

もうひとつ、断熱の費用は住み始めてからの光熱費と裏表の関係にあります。初期費用だけで判断せず、暮らす年数で見てみると、判断の材料が増えます。

ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。

まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。

保証とアフターサービスは、どこまで続くのか

引き渡しのあとの話も、口コミでは11件が触れていました。点検が丁寧だったという声と、連絡が取りづらかったという声の両方があります。

公式が示している保証の中身

公式サイトで年数まで確認できたのは、25周年商品のXestです。建物と地盤を守る長期サポートプログラムを標準採用し、引き渡しから20年間の初期保証を設けています。対象になるのは構造上重要な部分と、雨水の侵入を防ぐ部分になります。加えて地盤の不同沈下も20年です。

その20年が終わったあとも、専門家による10年ごとの点検とメンテナンスを続けることで保証期間が更新され、最長60年まで延ばせるとされています。

項目 公式に書かれている内容
初期保証の年数 引き渡しから20年間
初期保証の対象 構造上重要な部分、雨水の侵入を防ぐ部分、地盤の不同沈下
延長の上限 最長60年
延長の条件 10年ごとの定期的な点検とメンテナンスの実施
確認した商品 Xest。他商品の年数は公式サイトでは確認できず

注意したいのは、この年数がXestのページに書かれたものだという点です。他の商品にも同じ条件が付くのかどうかは、公式サイトでは確かめられませんでした。契約する商品の保証年数は、その場で書面をもらってください。

保証してくれるのは誰か

保証を読むときにいちばん大事なのが、主体の確認です。建てるのは加盟店ですから、保証書に記名しているのが加盟店なのか、本部なのか、あるいは保険会社や住宅保証機構のような第三者なのかで、意味合いが変わります。

新築住宅の請負人か売主は、住宅品質確保促進法にもとづき、引き渡しから10年間、構造耐力上主要な部分と、雨水の浸入を防止する部分の瑕疵について責任を負います。すべての不具合が10年間保証される制度ではありません。事業者は保険への加入か供託で、その資力を確保することになっています。加えて事業者が独自に伸ばした保証があり、そこには点検や有償工事といった条件がつくのが一般的です。

確認する項目 聞き方の例
保証の主体 保証書に記名するのはどの会社か、法人番号も教えてほしい
法律上の10年 瑕疵担保責任の履行のために、保険と供託のどちらを使っているか
延長の条件 何年目に何を点検し、いくらの工事が必要になるのか
免責の範囲 保証されない事象と、その判断は誰がするのか
窓口 不具合が出たとき、最初に連絡するのはどこか

ここまで聞いておけば、引き渡し後に困る場面はかなり減らせます。遠慮せずに確認してください。

エースホームが向いている人・慎重に検討したい人

向いているのは、まず断熱の水準を自分で選びたい人です。商品と工法によって上限が変わるしくみですから、予算と相談しながら性能を決められる点が強みになります。

デザインを起点に選びたい人にも合うでしょう。現行11商品はテイストがはっきり分かれていて、平屋も複数用意されています。完成形のイメージを持って進めたい人は、入り口を見つけやすいはずです。

地元の会社と長く付き合いたい人にも合います。窓口は近くの加盟店なので、住み始めてからの相談がしやすい。この距離感を大事にする人には強みになります。

一方で、慎重に検討したいのは、会社としての性能値をひとつの数字で確認したい人です。全商品共通のUA値やC値は公表されていないので、比較の物差しは商品単位になります。数値をそろえて他社と並べたい人にとっては、そこが手間になるはずです。

契約前に金額の目安を知っておきたい人も、準備がいります。公式に価格の掲載がないため、見積もりを取るまで総額は見えません。複数の加盟店を回る時間を確保できるかどうかが分かれ目になります。

担当者との相性に不安がある人は、加盟店を選ぶ段階に時間をかけてください。同じブランドでも会社が違うので、合わないと感じたら別の加盟店に相談する道も残っています。

よくある質問

エースホームの家は寒いのですか?

A. ひとつの答えにはなりません。断熱の到達点が商品ごとに設定されているためです。nelioは断熱等性能等級6をクリアし等級7にも対応するとされ、付加断熱を選べばUA値0.26〜0.20の水準になります。一方で、全商品に共通するUA値は公表されていません。契約する商品と断熱工法を決め、その家の外皮計算の数値を書面で確認するのが確実です。

エースホームの断熱等級はいくつですか?

A. 公式に等級が明記されているのはnelioで、等級6をクリアし等級7にも対応すると書かれています。UA値は充填断熱で0.46〜0.34、付加断熱で0.26〜0.20。いずれも地域区分5・6・7の場合という注記つきです。他の商品については、全商品がZEHに対応するという表記はありますが、等級までは公表されていません。

エースホームの評判は良いのですか、悪いのですか?

A. 今回読んだ103件では、肯定的な内容が49件、どちらとも言えないものが24件、気になる点を挙げたものが30件でした。ただしこれは無作為に選んだ調査ではないので、世の中の評価の割合を示すものではありません。良い声と気になる声の両方が、それぞれどんな場面で出ているかを読むほうが役に立ちます。

エースホームの坪単価はいくらですか?

A. 公式サイトには坪単価の掲載がありません。そのためこの記事でも金額は示していません。総額を知りたい場合は、本体工事、付帯工事、外構、地盤改良、諸費用まで含めた見積もりを複数の加盟店から取り、同じ項目で並べて比べてください。

加盟店によって仕上がりに差は出ますか?

A. 加盟店はそれぞれ独立した会社なので、体制や提案の内容には違いがあります。全国におよそ50の加盟店があり、公式サイトの店舗一覧には47店が掲載されています。差があること自体を前提に、複数の加盟店に会い、完成物件と工事中の現場を見せてもらうのが有効です。

保証は何年続きますか?

A. Xestのページでは、引き渡しから20年の初期保証があり、10年ごとの点検とメンテナンスを続けることで最長60年まで延長できるとされています。他の商品の年数は公式サイトでは確認できませんでした。法律上は、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分について、引き渡しから10年間の責任が請負人か売主に課されます。そこに何が上乗せされるのかを保証書で確かめてください。

契約するのは本部ですか、加盟店ですか?

A. 契約と施工を担うのは加盟店です。本部のナックハウスパートナー株式会社はブランドと商品を用意する立場にあります。契約書に記名する会社の名前と法人番号、そして保証書の記名主体を、着工前に確認しておいてください。

まとめ 契約前に確かめる6つのこと

ここまで読んでくださったあなたには、もう「寒いらしい」という一言で判断しない材料がそろっているはずです。最後に、確かめる順番だけ整理しておきます。

  • 契約する商品と断熱工法を決め、その家のUA値を外皮計算の書面でもらう
  • ZEHの水準を満たす仕様にするかどうかを、設計の段階で決めて書面に残す
  • 本体、付帯、外構、地盤改良、諸費用まで並べた総額の見積もりを複数の加盟店から取る
  • 断熱グレードを上げた場合の差額と、その年度に使える補助金の条件を確認する
  • 保証書に記名する会社と、延長に必要な点検・工事の条件を読む
  • 完成した家と工事中の現場を見て、担当者と話してから加盟店を決める

公開されている声は、どこを見ればよいかを教えてくれます。ただし答えそのものではありません。答えは、あなたが会う加盟店と、あなたが選ぶ商品の中にあります。ひとりで抱え込まず、疑問はその場で聞いてしまってください。