愛媛・松山の新日本建設は「最悪」?無垢の家の評判と口コミを独自調査

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愛媛の新日本建設が気になって社名を検索すると、候補に「最悪」や「やばい」といった言葉が出てくることがあります。自社の工場で挽いた愛媛県産の無垢材に魅力を感じていたところに、こうした言葉が目に入れば、気持ちが揺れて当然です。

幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートと、住宅会社に関する独自の口コミ調査を行っています。性能の数値や保証の期間、点検の間隔は、公式に公開されている情報と照らし合わせました。

結論を先にお伝えすると、愛媛・松山の新日本建設は、断熱や気密の数値を自分で確かめる必要はあるものの、検討する価値は十分にあるといえます。公式サイトには、すべての家で構造計算を行い、耐震等級3にすると明記されています。今回は、宅建士の視点から、坪単価の手がかりと点検の続き方を詳しく見ていきます。

この記事でわかること

  • 「最悪」という言葉が候補欄に残っているのは、どういう事情によるのか
  • 同じ商号の会社を見分けるには、どの項目を照らし合わせればよいのか
  • 自社で製材する仕組みは、住み心地とお金の面に何をもたらすのか
  • 公式が示していない坪単価について、どこまで手がかりをたどれるのか
  • 引き渡しのあとの点検は、どんな間隔でどこまで続くのか
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この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、保証と価格の記載内容や法人の情報を、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年7月24日)

愛媛県松山市の新日本建設について、編集部がたどった手順を3つの段階に分けて描いた図。第1段階は、公開されていた口コミや体験談20件を1件ずつ読むこと。第2段階では、それを価格・費用、住宅性能・設備、間取り・デザイン・物件選び、施工品質・引き渡し、保証・アフター・点検、エリア・店舗とモデルハウス、打ち合わせ・担当者・契約という7つの論点に仕分けた。第3段階は、公式サイトの記載と、国税庁の法人番号公表サイトに由来する法人情報、および建設業許可と宅地建物取引業免許の掲示に照らして確かめること。図の中に「施主本人へのアンケートではありません」と明記されている。同じ商号の別法人を対象から外したことも図中に注記されている。投稿に書かれている内容そのものは未検証である。
公開されていた20件を一件ずつ読み、論点別へ振り分けるまでの道筋です。書き手が誰かということも、記された中身の真偽も、編集部の側では判定していません。会社と建物をめぐる事実のほうは、公式の記載と公的な登録に当たって別途たどりました。施主本人へのアンケートではありません。
  1. 新日本建設の口コミ20件は、どんな話題に集まっていたか
    1. お金について書かれていたこと(言及9件)
    2. 木の質と住み心地をめぐる声(言及4件)
    3. 担当者とのやりとりについて(言及2件)
    4. 工事の進み方と引き渡しの記録(言及2件)
    5. 住みはじめてからの点検と保証にまつわる声(言及2件)
    6. 展示場と対応地域についての書き込み(言及1件)
  2. 「新日本建設」を調べるときは、まず会社を一つに絞る
    1. 同じ商号の会社が、ほかにも実在します
    2. この記事が追いかけるのは、松山市空港通の会社です
    3. 許可と免許のカッコ内の数字は、別々のものを指しています
  3. なぜ「最悪」という言葉が、検索の候補に並ぶのか
    1. 候補欄は、事実を証明する場所ではありません
    2. 無垢の木には、季節によって動くという性質があります
    3. 公的な記録でたどれたのは、ここまででした
  4. 自分の工場で木を挽くという仕組みは、家に何をもたらすのか
    1. 天然乾燥と機械での乾燥では、木の扱い方が変わります
    2. 製材から家具まで、三つの工場を持っていること
    3. 第三者の評価として公表されているもの
  5. 価格はどこまでわかるのか。坪単価の手がかりを探す
    1. 公式サイトに価格の記載は見あたりませんでした
    2. 掲示板に出てきた金額は、いつの話なのか
    3. 見積もりのときに押さえておくところ
  6. 建物の性能と、工事を見る体制はどこまで公表されているのか
    1. 全棟が耐震等級3、そして全棟が長期優良住宅
    2. 基礎と上棟の日の進め方
    3. 施主が検査に立ち会う場面
  7. 住みはじめてからの点検と保証は、どこまで続くのか
    1. 三か月から始まり、五年ごとに続いていく点検
    2. 十年と二十年、二つの保証の中身
    3. 年に一度のお祭りという窓口
  8. 前向きな声は、どこに集まっていたのか
    1. 木そのものへの評価
    2. 直したあとまで付き合ってもらえたという声
  9. 契約へ進む前に、自分の目で見ておきたいところ
    1. 工場と現場で見ておく場所
    2. 書面でもらっておくもの
    3. 点検と保証について、聞いておく三つのこと
  10. 新日本建設が向いている人と、先に確かめたい人
    1. 選択肢になりやすい人
    2. 先に確かめてから決めたい人
  11. よくある質問
    1. 結局のところ、この会社の評判は良いほうなのでしょうか
    2. 「最悪」という検索候補は、この会社のことを指しているのですか
    3. 坪単価の目安は、どこかで公表されているのでしょうか
    4. 保証は何年間ついてくるのでしょうか
    5. UA値やC値は公表されていますか
    6. 無垢材の家は、すき間や家鳴りが出るものですか
    7. 経営の状況は、公開されている情報からわかりますか
    8. 対応してもらえるのは、どのあたりの地域でしょうか
  12. まとめ

新日本建設の口コミ20件は、どんな話題に集まっていたか

まず、20という数が何を指しているかを決めておきます。この20件は、2026年7月時点で公開されていた投稿のうち、内容を確認した数です。数の単位はあくまで投稿1件。施主の人数ではありませんから、ひとりが三か所に書いていれば、件数のほうだけが三つ増えます。

今回の調べ方は、施主本人へのアンケートではなく、無作為抽出でも全件収集でもない調査です。ですから割合や多数派を示せる調べ方ではありません。特定の口コミサイト名やアカウント名は記事に出さず、載せるのは媒体の種類だけにとどめました。会社と建物にかかわる数字のほうは、公式サイトの記載と、国が運営する法人情報の公表サイトに由来する登録内容で確かめています。

もうひとつ、はじめに断っておくことがあります。この記事が追いかけるのは、愛媛県松山市空港通に本店を置く新日本建設株式会社です。同じ商号の会社がほかにも実在するため、検索の結果には別の会社の話が混ざります。そこで今回は、愛媛や松山、西条、無垢材、自然素材、注文住宅といった手がかりでこの会社のものだと確かめられた投稿だけを数えました。どちらの会社の話か読み取れなかったものは、件数に入れていません。

読むときの構えも先に置いておきます。この記事が向き合うのは良い評判と気になる評判の両面ぜんぶで、どちらかへ寄せることはしません。そのうえで、投稿が生まれる事情にも触れておきます。従業員数は、公的な法人情報サイトに三十人と載っていました。公式サイトでの発表は確認できていません。手がけた棟数も、公開されている投稿の総数も、編集部は把握できていない。ですから会社の規模を理由に、世に出る投稿の総数が少なくなりますと決めつけることもできません。ただしそれは、一件ごとの不満の重さを軽くする理由にはなりません。むしろ母数が小さいぶん、一件が輪郭を持って見えてしまう面もあります。

偏りは逆向きにもかかります。建物の出来には不満がないのに、打ち合わせで言われた一言だけを長く覚えている人がいる。土地探しから引き渡しまで、一年近く顔を合わせて進める仕事だからでしょう。反対の側では、満足している世帯がわざわざ書き込む場面は多くありません。ただし、投稿しなかった施主がどう評価しているのかを、編集部は確認できていません。書き手の年齢層にも、どの場に書くかという習慣にも、それぞれ癖があります。書かなかった世帯の事情も、書いた人の属性も、今回は追いきれていません。どちらの声が記録に残りやすいのかという問いに、この記事は答えを持たないということです。

以上をふまえて、20件を7つの論点へ割り振りました。最も数が多かったのはお金の話の9件です。そのあとに木の質と住み心地の4件、工事の進み方と引き渡しの2件が続きます。残りは住みはじめてからの点検と保証が2件、担当者とのやりとりが2件、展示場と対応地域が1件となりました。いっぽう間取りと設計にふれた投稿は、今回たどった範囲では一件も見つかりませんでした。

論点 言及 そこで語られていたこと
価格・費用 9件 坪単価の見当、総額の受け止め、県産材の補助制度、他社と比べたときの予算の合い方
住宅性能・設備 4件 無垢材や自然素材そのものの質、木の産地と自社の山、耐震への受け止め
間取り・デザイン・物件選び 0件 収納や動線、外観の好み、プランの決め方
施工品質・引き渡し 2件 仕上がりの精度、現場の様子、工事中に見えた進め方
保証・アフター・点検 2件 引き渡し後の不具合への対応、直したあとの付き合い方
エリア・店舗とモデルハウス 1件 展示場やモデルハウスの印象、対応してもらえる地域
打ち合わせ・担当者・契約 2件 営業担当の説明や応対、問い合わせたときの感触、契約前の情報の集め方

7つの合計は20件です。ここに並ぶ数が表すのは、その話題の登場回数だけ。評価の高い低いとは関係がありません。

愛媛県松山市の新日本建設についての言及20件を、7つの論点ごとに数えた横棒グラフ。内訳は価格・費用が9件、住宅性能・設備が4件、施工品質・引き渡しが2件、保証・アフター・点検が2件、打ち合わせ・担当者・契約が2件、エリア・店舗とモデルハウスが1件、間取り・デザイン・物件選びが0件。総数20件。
棒が長い論点ほど、その話題にふれた投稿が多かったことを表します。最も多いのは価格・費用の9件。7本の合計が20件です。何度話題に上ったかを数えた図であり、良し悪しを採点したものではありません。

以下、論点ごとに書かれていた中身へ入っていきます。読んだ投稿の掲載先は、住まいのレビュー欄が5件、住宅系の掲示板とQ&Aに書かれた投稿が15件という配分でした。書き手がどんな立場にあるのかも、その記述が事実に沿うのかも、編集部の側では検証していません。

愛媛県松山市の新日本建設についての口コミ20件を、載っていた場所の種類と、書き手の受け止め方で分けた図。掲載先の内訳は住まいのレビュー欄が5件、住宅系の掲示板とQ&Aに書かれた投稿が15件。受け止め方は、前向きなものが8件、どちらとも言い切れないものが7件、気がかりを書いたものが5件。合計20件。
20件の掲載先と、書き手の受け止め方を並べた図です。無作為に選んだ対象ではないため、この図に出る多寡と、世間での比率は切り離して読んでください。媒体は名前を伏せ、種類だけを示しました。

お金について書かれていたこと(言及9件)

お金の話の内訳は、前向き3件と気がかり3件、それにどちらとも決めかねるもの3件でした。7つのうち、最も投稿が集中した論点です。

気がかり側で繰り返し出てくるのは、予算に合わなかったという趣旨の投稿です。2005年に複数社を比べた人は、この会社は自分の予算では届かないと感じたと書いています。2008年の書き込みにも、こだわると坪あたり七十万円を超えるという見方があり、そこで候補から外したという投稿が残っていました。時期はかなり古いものです。

新しいところでは、2023年のやりとりが残っていました。木の家には惹かれるけれど坪単価はどのくらいか、と尋ねた人がいます。それに答えた書き込みが、聞いた範囲では坪あたり八十万円から九十万円ほどだと紹介していました。2008年の見方とは十五年の開きがあり、二つを地続きの価格帯として読むことはできません。いずれも投稿者が耳にした範囲の話で、会社が公表した金額でもありません。

いっぽう前向きな側では、県産材を使うことで補助の対象になるらしい、という書き込みが複数ありました。2013年の投稿には、自社で管理している山があり、県産の柱材を支援する制度に対応してもらえるという情報が出ています。2014年には、安い会社ではないけれど木が好きな人には合う、と紹介した書き込みもありました。リフォームの利用者からは、工事の範囲が広がって当初の想定を超えたものの、中身には納得したという声が残っています。

宅地建物取引士の立場から補足します。ここに並んだ金額は、いずれも投稿者が見聞きした数字であって、会社が示した価格表ではありません。しかも古い投稿と新しい投稿が混在しています。木材の価格も人件費も、この二十年で動いてきました。参考にするなら、投稿が書かれた年を必ずセットで見ることです。そのうえで、自分の土地と間取りで見積もりを取るほかありません。

木の質と住み心地をめぐる声(言及4件)

性能まわりの内訳は、前向き1件と中立3件。気がかりを書いた投稿は0件で、この論点には見あたりませんでした。

中身はほとんどが木そのものの話です。無垢材や自然素材の家を建てたくて候補に入れた、という質問の形の投稿がありました。自社で管理する山を持ち、県産の柱材を使えるという回答も残っています。リフォームの利用者からは、使われた材料と耐震の考え方、仕上がりを評価する声がありました。連絡のとりやすさには波があったとも書き添えられています。

ここで一点、気をつけたいことがあります。公式サイトには、全棟が耐震等級3で全棟が長期優良住宅だと明記されていました。全棟で構造計算を行うとも書かれています。いっぽうで、断熱性能を表すUA値や気密のC値といった数値は、公式サイトを探しても見あたりませんでした。木の質については語りやすく、数値については語られにくい。投稿の中身にも、その傾向がそのまま出ています。数字で比べたいなら、問い合わせて聞くほかありません。

担当者とのやりとりについて(言及2件)

担当者にふれた投稿の内訳は、気がかり1件と中立1件。前向きなものは0件でした。数は少ないながら、中身は二方向に分かれています。

中立の一件は、これから検討する人からの問い合わせでした。2020年に、愛媛の工務店をいくつか比べていて、この会社の評判を知りたいと書いた人がいます。

気がかり側には、住宅系の掲示板に残る2013年の投稿が一件ありました。家を建てたわけではないものの、この会社と接する場面があって嫌な思いをした、という趣旨です。どこでどう接したのかは書かれていないままでした。投稿者の立場も中身も、編集部の側では確認していません。会社全体の応対や、担当者一般のふるまいを示す事実としては扱わない、ということです。

一件の投稿から会社全体の応対を判断することはできません。かといって、軽く扱うつもりもありません。家づくりの打ち合わせは、担当者との相性がそのまま満足度に響く仕事です。気になるなら、実際に会って話す機会を早めに作ることです。展示場でも見学会でも、担当になりそうな人と一度話しておくと、判断の材料が増えます。

工事の進み方と引き渡しの記録(言及2件)

工事まわりの内訳は、前向き1件に気がかり1件。中立は0件でした。

前向き側は、リフォームの利用者からの声です。相談した変更に親身に応じてもらえたこと、仕上げが丁寧だったことが書かれていました。

気がかり側には、住宅系の掲示板に残る2016年の書き込みがあります。自分の家ではなく、近所で進んでいた新築の現場を見て、強い風雨のなかで木材が濡れていたことに驚いた、という内容です。投稿者は施主ではありません。現場の状況も、そのあとどう扱われたのかも、編集部は確認していない。施工不良があった事実としては扱いません。なお会社は、上棟した当日のうちに屋根の防水工事まで行う手順を公式サイトで公表しています。ただし、この現場でそのとおりに進んだかどうかまでは確かめられていません。

木を扱う家づくりでは、雨に当たった木の扱いがよく話題になります。構造材が施工中に濡れること自体は現場で起こりますし、乾かして使えるかどうかは含水率を測って判断するのが通例です。ここで大事なのは、投稿の当否を決めることではありません。自分の家のときに、どう扱われるのかを先に聞いておけることです。上棟のあと雨が続いたときの確認の手順、そして記録として写真が残るかどうか。この二つは契約前ならいくらでも聞けます。

住みはじめてからの点検と保証にまつわる声(言及2件)

引き渡し後の話題は、前向き2件がすべてでした。気がかりは0件、中立も0件です。数は少ないながら、二件には共通するものがあります。

一件は、この会社で建てた松山の家を、あとから改修してもらったという利用者の投稿です。工事中の説明と養生に加え、不具合が出たときの対応を評価していました。もう一件も、二度目の依頼をしたという内容で、頼んだ以上の仕上がりだったことと、修理に応じてもらえたことが書かれています。

どちらも、一度きりの取引で終わっていない点が共通しています。引き渡したあとに呼ばれ、また頼まれている。件数はわずかですが、そういう関係が記録として残っていました。公式に公表されている点検と保証の中身は、あとの章で数字のまま並べます。

展示場と対応地域についての書き込み(言及1件)

この論点で拾えたのは1件です。2006年に道後平の展示場を見学した人が、見た目の印象ではあるものの、檜をはじめとする木材の質に惹かれたと書いていました。

展示場そのものは時期によって入れ替わります。現在の公式サイトには、蛍と名づけられたモデルハウスの案内がありました。拠点は松山本社と西条営業所の二か所です。対応できる地域の範囲について、公式サイトに明確な記載は見あたりませんでした。県外で建てられるのかどうかも、公開情報では確かめられていません。気になる人は、最初の問い合わせで聞いておくと早いはずです。

なお、間取りや設計そのものを論じた投稿は、今回たどった範囲では一件も見つかりませんでした。収納の使い勝手や動線の話は、この会社について書かれた公開の投稿には残っていません。実際に住んでいる人の設計面の評価を知りたい場合、公開情報だけでは足りないということになります。完成した家を見せてもらう機会を作るほうが早道になります。

「新日本建設」を調べるときは、まず会社を一つに絞る

前の章で振り分けた20件には、下ごしらえの工程がありました。集めた投稿から、別の会社の話をていねいに外す作業です。この社名で調べはじめた人が最初につまずくのは、たいていここになります。

同じ商号の会社が、ほかにも実在します

「新日本建設」という商号を名乗る会社は、一つではありません。国税庁が法人番号を公表している仕組みで調べると、別々の番号を持つ会社が複数登録されています。本店の所在地も、手がけている仕事も違います。

やっかいなのは、検索エンジンがそれを区別してくれないことです。社名だけを打ち込めば、結果には複数の会社の情報が同居します。候補欄に出てくる言葉も同じで、どの会社に向けられたものかまでは示されません。株価や決算の話題と、愛媛の木の家の話題が同じ画面に並ぶのは、そのためです。

この記事では、対象を愛媛の会社に限りました。別の会社については、経営の状況も評判も一切扱いません。商号が重なっているというだけで、それぞれ無関係な法人だからです。

この記事が追いかけるのは、松山市空港通の会社です

対象を一つに絞るために使った手がかりを、そのまま書いておきます。読んだ人が自分でも確かめられるようにするためです。

確かめた項目 この記事が扱う会社
商号 新日本建設株式会社
法人番号 4500001002098
本店 愛媛県松山市空港通3丁目9番3号
営業所 愛媛県西条市大町848
創業/設立 昭和58年4月1日/昭和61年5月21日
資本金 4千5百万円
従業員 30人(公的な法人情報サイトに由来する値)
主な仕事 自社製材した愛媛県産の無垢材を使う注文住宅、リフォーム、大型木造、不動産
建設業許可 愛媛県知事(特-01)第9969号
宅地建物取引業 愛媛県知事(8)第3295号
一級建築士事務所 愛媛県知事第2803号

投稿を読むときは、この表のどれかが文中に出てくるかどうかを見ます。愛媛、松山、西条という地名。無垢材、自然素材、天然乾燥という材料の言葉。注文住宅という商品の種類。どれも見あたらず、どちらの会社の話か決められない投稿は、今回は数に入れませんでした。

読者が自分で調べるときも、やり方は同じです。社名のうしろに「愛媛」か「松山」を足して検索する。それだけで、混ざり方はずいぶん減ります。

許可と免許のカッコ内の数字は、別々のものを指しています

会社概要を見比べるとき、意外と誤解が多いのがカッコの中の数字です。宅地建物取引業免許の「(8)」が示すのは、免許を更新した回数です。知事免許の有効期間は5年ですから、この数字が育っているほど、営業を重ねた年月が長いと読めます。

ところが建設業許可の「(特-01)」のほうは、更新回数ではありません。「特」が特定建設業を指し、続く数字は許可を受けた年度の区分を表します。これを更新の回数だと取り違えると、実際よりずっと若い会社に見えてしまう。同じ形のカッコでも、指しているものが違います。

なぜ「最悪」という言葉が、検索の候補に並ぶのか

会社を一つに絞ったところで、最初の疑問に戻ります。冒頭で見た候補欄の言葉は、どこから来ているのでしょうか。

候補欄は、事実を証明する場所ではありません

検索の候補欄に並ぶ言葉は、過去に誰かが打ち込んだ組み合わせが集まったものです。品質の評価でも、行政の判断でもありません。誰かが不安に思って調べた、その痕跡が残っているだけです。

そのうえで、正直に書いておくことがあります。編集部が非パーソナライズの環境で候補欄を実測したところ、「最悪」という語は確かに出てきました。ただし、それが愛媛の会社を指しているのか、同じ商号の別の会社を指しているのかまでは、実測からは決められませんでした。愛媛や松山を組み合わせた検索からは、この語は出てきていません。

今回読んだ20件のなかにも、この会社を「最悪」と断じた投稿はありませんでした。内訳は前向きが8件、どちらとも決めかねるものが7件、気がかりを書いたものが5件です。無作為抽出ではないので、この数から世の中の割合は出せません。そのうえで公的な記録に当たると、法人番号は現に公表されたままで、建設業許可も宅地建物取引業免許も掲示されていました。強い言葉と、実際に書かれていた中身のあいだには、かなりの距離があります。

無垢の木には、季節によって動くという性質があります

もうひとつの手がかりは、材料そのものにあります。この会社が使うのは、天然乾燥させた無垢の木です。集成材や合板と違い、一本の木からそのまま挽き出した材料になります。

無垢材は、周りの湿度に応じて水分を吸ったり吐いたりします。それが調湿と呼ばれる長所です。同時に、ごくわずかに伸び縮みもします。冬の乾いた時期に板と板のあいだにすき間が見えたり、夜に家鳴りがしたりする背景には、この動きがあります。ただし、すべてのすき間や音を素材の性質で説明できるわけではありません。程度と原因は、一軒ずつ確かめる必要があります。

ここが評価の分かれ目です。木の性質として受け止める人は、経年の変化として楽しみます。均一な仕上がりを期待していた人には、不具合ではないかと映ります。同じ現象を見ても、事前に聞いていたかどうかで受け止め方が変わるわけです。

宅地建物取引士の立場から一つ申し添えます。木の動きと施工の不具合は、別のものです。どこまでが素材の性質の範囲で、どこからが直してもらう対象なのか。その線引きを契約前に文書で確かめておけば、あとで悩む場面はかなり減ります。聞きにくいことではありません。無垢材を扱い慣れた会社ほど、この説明には慣れているはずです。

公的な記録でたどれたのは、ここまででした

会社の状況は、投稿ではなく公的な記録に当たるのが筋道です。2026年7月24日の時点でたどれたのは次のとおりでした。法人番号は現に公表されたままで、登記記録が閉鎖された旨の記載はありません。建設業許可、宅地建物取引業免許、一級建築士事務所の登録は、いずれも公式サイトに掲示されています。令和2年度の事業再構築補助金を受けた記録も残っていました。直近では2023年1月に木材加工の工場が竣工し、同年10月に国の木材利用に関するコンクールで優秀賞を受けています。もっとも、これらは法人の登録と許認可の掲示を示すものです。現在の営業の中身や財務の状態まで、ここから読み取れるわけではありません。

たどり着けなかったものもあります。官報の決算公告は見あたりませんでした。もっとも、官報へ決算を載せる会社は日本全体の2%以下だと、公告のデータベース自身が断っています。載っていないことが業績の良し悪しを語るわけではありません。財務については、公開されている情報の範囲では確認できなかった、と書くのが正確でしょう。

愛媛県松山市の新日本建設株式会社について、公式サイトと公的な記録で確認できた値をまとめた表の図。創業は昭和58年、1983年4月1日。設立は昭和61年、1986年5月21日。資本金は4500万円。本店は愛媛県松山市空港通3丁目9番3号。西条営業所は愛媛県西条市大町。従業員は30人で、国税庁が公表する法人番号の情報に由来する値。主力は自社で製材した愛媛県産の無垢材と自然素材を使う注文住宅。あわせてリフォームと、サービス付き高齢者住宅や集合住宅などの大型木造、不動産の取引を行う。製材と加工と家具の3つの工場を自社で所有し、天然乾燥のJAS認定工場は四国で唯一。全棟が耐震等級3で、全棟が長期優良住宅。全棟で構造計算を実施。基礎はベタ基礎。定期点検は引き渡しから3か月、1年、2年、5年、以降は5年ごとに建物が存在する限り。保証は建物が10年、地盤が10年、壁内結露が20年、シロアリが10年。住宅保証機構の保険商品に対応。許認可は、建設業許可が愛媛県知事の特定建設業で、括弧の中は許可を受けた年度の区分。宅地建物取引業免許は愛媛県知事免許で、括弧の中の8は免許の更新回数。一級建築士事務所は愛媛県知事登録。国土交通省の長期優良住宅先導的モデル事業に2009年採択、木の建築賞を2010年受賞、住宅・木材振興表彰の国土交通省住宅局長賞を2011年受賞。ただし坪単価と本体価格は公式サイトに明記がなく、財務数値も公開情報では確認できなかった旨が図中に注記されている。
会社みずから公表している仕様や保証と、公的な記録からたどれた法人・許認可を、列を分けて並べた表です。性能や保証が現場でどこまで守られているかを、編集部が測定したわけではありません。点検の間隔、保証の年数、全棟で取得している等級と認定は、いずれも公式サイトの記載によります。法人が現に登録されている点は、公的な記録の側で確認しました。坪単価と財務にかかわる数字だけは、公開情報に見あたらず空欄のままです。

気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう

口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。

自分の工場で木を挽くという仕組みは、家に何をもたらすのか

ここまで見てきた評価の割れ方は、この会社の作り方と地続きです。仕組みのほうを先に知っておくと、口コミの見え方もずいぶん変わってきます。

天然乾燥と機械での乾燥では、木の扱い方が変わります

木材は、伐ったままでは水分をたっぷり含んでいます。そのまま使えば大きく動くため、乾かしてから構造材にするのが決まりです。乾かし方には二通りあり、そこが分かれ道になります。

一つは、人工の乾燥機に入れて高い温度で一気に水分を抜く方法です。工期が読みやすく、量もさばけるやり方になります。もう一つが、屋根のある場所に積んで時間をかけて乾かす天然乾燥です。手間も場所も要りますし、乾くまでに何か月もかかりました。そのぶん木の色や香り、粘りが残るとされています。

この会社は、後者の設備を持っています。四国で唯一の天然乾燥のJAS認定工場だと公式に掲げていました。JASの認定は、乾燥の度合いを測って基準どおりに管理していることを国の制度にのっとって示すものです。ただし、この選択が価格や工期にどう跳ね返るのかを示す数字は、公開情報には見あたりません。掲示板に予算が合わなかったという声があることと結びつけて語れる材料も、手元にはありませんでした。

製材から家具まで、三つの工場を持っていること

公式サイトが挙げる強みのうち、二つめが工場の話です。製材と加工と家具の三つを、自社で持っています。丸太を挽くところから、家に納める造作や家具まで、外に出さずに手当てできるということです。

この形には表と裏があります。どの木をどこに使うかを自分たちで決められますし、細かい造作にも応じやすい。いっぽうで、設備と人を抱えれば費用もかかります。それが建物の価格へどう反映されるのかまでは、公開されている情報からたどれません。実際の価格と工期は、見積書と工程表で確かめてください。

2014年の掲示板に、安い会社ではないけれど木が好きな人には合う、という趣旨の書き込みがありました。書いたのは第三者ですが、この仕組みの帰結を言い当てているように読めます。

第三者の評価として公表されているもの

口コミとは別の判断材料として、公的な評価も並べておきます。いずれも公式サイトの沿革に記載があり、制度名と年で追えるものです。

制度・表彰 主体
2009年 長期優良住宅先導的モデル事業 採択 国土交通省
2010年 第6回 木の建築賞 受賞 NPO木の建築フォーラム
2011年 住宅・木材振興表彰 住宅局長賞 受賞 国土交通省
2012年 顔の見える木材での家づくり推奨グループ 選出 林野庁
2012年 住宅・建築物省CO2先導事業 採択 国土交通省
2017年 四国初のJAS認定自然乾燥工場 完成 公式発表
2018年 まもりすまい保険 優良事業者 認定 住宅保証機構
2021年 令和3年度 サステナブル建築物等先導事業 採択 国土交通省
2023年 令和5年度 木材利用優良施設等コンクール 優秀賞 公式発表

採択や受賞が意味するのは、その事業や建物が制度の基準を満たしたことです。これから建つ自分の家の出来まで請け合うものではありません。制度ごとに対象も評価の範囲も異なりますし、年次には空白もあります。継続して外部の評価を受けてきたと読むこともできません。それでも、口コミの数が限られるこの会社を見るうえでは、手がかりの一つにはなります。

価格はどこまでわかるのか。坪単価の手がかりを探す

お金の話は、今回いちばん多く語られていた論点でした。だからこそ、どこまでが確かな情報なのかをはっきりさせておく必要があります。

公式サイトに価格の記載は見あたりませんでした

坪単価も本体価格も、公式サイトを一通り見たかぎりでは記載がありません。商品ごとの価格帯やプラン名も同じです。ですから、この記事で金額の目安を作ることはしません。推測で数字を置けば、それが独り歩きします。

掲示板に出てきた金額は、いつの話なのか

いっぽう、投稿のほうには金額が出てきます。2008年に坪あたり七十万円を超えるという見方があり、2023年には坪あたり八十万円から九十万円ほどと聞いたという書き込みがありました。リフォームでは、西条の戸建てで540万円という記録が残っています。

これらを見るときの注意点を三つ挙げます。第一に、いずれも投稿者が見聞きした数字であって、会社が示した価格ではありません。第二に、書かれた年がばらばらです。木材価格も人件費も、この十数年で動いています。第三に、坪単価という言い方そのものが曖昧です。本体だけを指すのか、付帯工事や諸費用まで含むのか、書き手によって前提が違います。

使いどころがあるとすれば、水準の見当をつけることだけです。同じ愛媛でも規格化された住宅を選べば単価は下がりますし、天然乾燥の無垢材を構造から使えば上がります。どちらが良いという話ではなく、選ぶものが違えば価格も違うということです。

見積もりのときに押さえておくところ

金額を自分の条件で確かめるには、見積もりを取るほかありません。そのときに聞いておきたいことを並べます。

  • 提示された金額に、付帯工事と諸費用がどこまで入っているのか
  • 地盤改良が必要になった場合、費用はどう扱われるのか
  • 構造材のうち、自社で製材した木がどこまで使われるのか
  • 標準の仕様から変えたいとき、何がどれだけ加算されるのか
  • 県産材を使う補助制度の対象になるのか、申請は誰が行うのか

県産材の補助については、掲示板にも複数の書き込みがありました。2013年には、自社で管理する山があり県産の柱材を支援する制度に対応してもらえるという情報が出ています。ただし補助制度は年度ごとに条件も予算も変わるものです。使えるかどうかは、その時点で会社と自治体に確かめてください。

ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。

まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。

建物の性能と、工事を見る体制はどこまで公表されているのか

価格の次に気になるのは、その金額で何が手に入るのかでしょう。公表されている中身を、数字のまま並べます。

全棟が耐震等級3、そして全棟が長期優良住宅

公式サイトの書き方で注目したいのは、「すべての家が」という部分です。耐震等級3も長期優良住宅も、対応できますという表現にとどめる会社は珍しくありません。ここでは全棟だと明記されています。全棟について構造計算を行うという記載もありました。

耐震等級3は、建築基準法が求める強さの1.5倍にあたる水準です。消防署や警察署など、災害のあとも機能を保つ必要がある建物と同じ等級になります。長期優良住宅のほうは、耐震性に加えて劣化対策、維持管理のしやすさ、省エネルギー性能などの基準を満たし、所管の行政庁から認定を受けたものです。

ただし、断熱性能を表すUA値や、気密を表すC値の記載は見あたりませんでした。木の質については詳しく語られる一方、数値による性能の説明は公開されていません。冬の寒さや光熱費が気になる人は、この二つを必ず聞いてください。認定通知書と住宅性能評価書も、写しをもらえるか確認しておくと確実です。

基礎と上棟の日の進め方

家づくりの流れを説明したページには、工程が18の段階で書かれています。そのうち二か所に、具体的な進め方の記載がありました。

一つは基礎です。全面をコンクリートで覆うベタ基礎を採用しているとあります。もう一つは上棟の日で、柱と梁を組み上げたその日のうちに屋根の防水工事まで済ませると書かれていました。木を濡らさないための段取りです。

前の章で触れた、雨に濡れた木材を見たという投稿を思い出してください。あの投稿の当否は確かめられませんでしたが、会社の側が上棟当日に防水まで進める手順を公表していることは確かめられます。自分の家のときに実際どうなるのかは、契約前に聞いておける事柄です。

施主が検査に立ち会う場面

工程の終盤に、施主様検査という段階が置かれています。気になるところがあれば手直しをする、という説明でした。有資格者の体制については、一級建築士と一級建築施工管理技士が管理にあたるとされています。会社概要では、一級建築士が4名、二級建築士が8名、一級建築施工管理技士が7名と公表されていました。

立ち会う場面で、頭の隅に置いておきたい前提があります。施主が見て回るのは、あくまで最後の確認にすぎません。施工と検査の責任まで施主が引き受けるわけではないのです。そのうえで、指摘した箇所と手直しの結果を書面で受け取れるかどうかは、事前に聞いておくとよいでしょう。

住みはじめてからの点検と保証は、どこまで続くのか

20件のうち2件が、この論点の投稿でした。数は多くありませんが、どちらも二度目の依頼をした人の声です。公表されている制度のほうも見ておきます。

三か月から始まり、五年ごとに続いていく点検

定期点検は、引き渡しから3か月、1年、2年、5年という間隔で行われます。そのあとは5年ごとで、建物が存在するかぎり続けるという書き方でした。家づくりの流れのページには10年という区切りも記されています。

期限を切らずに続けると明記している点は、地域に根ざした会社ならではの書き方です。とはいえ、実際に案内が来るかどうかは別の話になります。点検の連絡は誰から来るのか、費用はかかるのか。この二つは契約前に確かめておきたいところです。

十年と二十年、二つの保証の中身

保証は四種類が公表されていました。表にします。

保証の種類 期間
建物保証 10年
地盤保証 10年
壁内結露保証 20年
シロアリ保証 10年

目を引くのは、壁内結露の20年です。壁の内側で結露が起きると、断熱材が濡れて性能が落ち、木が傷みます。外からは見えないぶん、気づいたときには進んでいることが多い不具合です。そこに他より長い期間を設定しているのは、湿気と木の関係を主題にしている会社らしい設計だと言えます。

建物の10年という数字は、住宅の品質確保の促進等に関する法律で売主に課された範囲と重なっています。構造耐力上主要な部分と、雨水の浸入を防止する部分について、10年間の瑕疵担保責任が定められているためです。あわせて住宅保証機構の保険商品に対応しているとの記載がありました。万一の場合、補修を行った事業者に保険金が支払われる仕組みです。

年に一度のお祭りという窓口

アフターサポートのページに、少し変わった記述がありました。年に一度お祭りを開き、そこにリフォームの相談コーナーを設けているというものです。

制度としての点検や保証とは性質が違います。ただ、引き渡したあとに顔を合わせる機会を作っている、とは言えます。2件の投稿がどちらも二度目の依頼だったことと、無関係ではないのかもしれません。

前向きな声は、どこに集まっていたのか

前向きな投稿は8件でした。数としては20件のなかで最も多い区分です。中身には、はっきりした偏りがありました。

木そのものへの評価

まず、材料そのものを評価する声です。展示場を見た人は、見た目の印象と断りながらも、檜をはじめとする木材の質に惹かれたと書いていました。掲示板には、自社で管理する山を持ち県産の柱材を使えるという情報を、好意的に伝える書き込みが複数あります。リフォームの利用者からも、使われた材料と耐震への考え方を評価する声が出ていました。

安さで選ばれてはいない、という点も共通しています。2014年の書き込みは、安い会社ではないと前置きしたうえで、木が好きな人には合うと結んでいました。

直したあとまで付き合ってもらえたという声

もう一つの集まりは、工事のあとの話です。松山で建てた家をあとから改修してもらった人は、工事中の説明と養生、それに不具合が出たときの対応を評価していました。二度目の依頼をした人は、頼んだ以上の仕上がりだったことと、修理に応じてもらえたことを書いています。西条で改修を頼んだ人は、範囲が広がって当初の想定を超える金額になったものの、中身には納得したと記していました。

一度きりで終わっていない依頼が並ぶことは、それ自体が一つの情報です。ただし8件という数から、満足度の高さを一般化することはできません。無作為に選んだ20件ではないからです。

契約へ進む前に、自分の目で見ておきたいところ

公開されている投稿が少ない会社を検討するとき、足りない情報は自分で取りに行くしかありません。この会社の場合、確かめやすい場所がはっきりしています。

工場と現場で見ておく場所

三つの工場を自社で持っている以上、そこを見せてもらうのが最短です。見学の受け入れは公式の家づくりの流れにも組み込まれています。

  • 製材した木がどう積まれ、どのくらいの期間そこに置かれているか
  • JASの表示や、乾燥の度合いを測った記録を見せてもらえるか
  • 建築中の現場で、構造材が濡れないようどう養生されているか
  • 自社で挽いた木が、実際にどの部分に使われているのか
  • 完成して数年たった家を見せてもらえるか。木がどう変化したか

最後の一つは特に大事です。無垢材は時間とともに色が変わり、わずかに動きます。新築の展示場だけを見て決めると、その先の姿がわかりません。

書面でもらっておくもの

口頭の説明は記憶に残りません。次のものは、紙かデータで受け取っておきます。

  • 付帯工事と諸費用まで含んだ総額の見積もり。項目ごとの内訳つきで
  • 長期優良住宅の認定通知書と、住宅性能評価書の写し
  • 断熱と気密の性能について、数値で示した資料
  • 保証書。対象となる部位、免責の条件、保証を引き継げるかどうかまで
  • 定期点検の予定表と、費用がかかる項目の一覧

点検と保証について、聞いておく三つのこと

制度の年数だけを見ても、実際の使い勝手はわかりません。次の三つを聞くと輪郭がはっきりします。一つめは、点検の案内が会社から届くのか、それとも施主から連絡する形なのかという点。二つめは、5年を過ぎたあとの点検にかかる費用の有無です。三つめが、無垢材の反りやすき間について、どこまでを手直しの対象とし、どこからを木の性質として扱うのかという線引きです。

最後の項目は、この会社を選ぶなら必ず確かめてください。線引きを先に共有しておけば、住みはじめてからの行き違いはかなり防げます。

新日本建設が向いている人と、先に確かめたい人

選択肢になりやすい人

  • 木の質感や香り、経年の変化そのものを住まいの価値だと考えている人
  • 使われる木の産地や乾かし方まで知ったうえで決めたい人
  • 耐震等級3と長期優良住宅を、選択肢ではなく前提にしたい人
  • 松山か西条の拠点まで足を運べて、建築の予定地が対応の範囲に入るかを先に確かめられる人
  • 引き渡したあとも同じ会社と長く付き合うことを望む人

先に確かめてから決めたい人

  • 坪単価の目安を先に知ってから会社を絞りたい場合。公表がないため、見積もりを取る前提になります
  • 断熱や気密を数値で比べたいとき。UA値とC値は公開されていないため、問い合わせが必要です
  • 愛媛県外に建てる予定のある方。対応できる範囲について公式の記載を確認できませんでした
  • 入居者の声を数多く読んでから決めたいという人。今回確認できたのは施主以外の投稿を含む20件で、全件を集めたものではありません
  • 均一で変化しない仕上がりを求める人。無垢材の性質と合うかどうかを先に確かめてください

よくある質問

結局のところ、この会社の評判は良いほうなのでしょうか

A. 公開されていた20件を読んだかぎりでの内訳は、前向きな内容8件、気がかり5件、それに判断を保留したもの7件です。前向き側は木の質と工事後の対応に、気がかり側は予算との折り合いに集まっています。ただし無作為に選んだ20件ではないので、この数から世間の評価は導けません。

「最悪」という検索候補は、この会社のことを指しているのですか

A. 実測では決められませんでした。候補欄にその語が出ること自体は確認できましたが、同じ商号の会社が複数あるため、どちらに向けられたものかまでは判別できません。愛媛や松山を足した検索からは、この語は出てきませんでした。検索の候補は品質の評価でも行政の判断でもない、ということです。今回読んだ20件の内訳は前向き8件、中立7件、気がかり5件で、無作為抽出ではないため割合は示せません。この会社を「最悪」と断じた投稿は、そのなかにありませんでした。公式サイトは全棟が耐震等級3で全棟が長期優良住宅だと公表し、公的な記録では法人番号の掲載を確認しています。

坪単価の目安は、どこかで公表されているのでしょうか

A. 公式サイトに坪単価や本体価格の記載は確認できませんでした。住宅系の掲示板には、2008年の「坪70万円を超える」という見方と、2023年の「坪80万円から90万円ほどと聞いた」という伝聞が別々に残っています。どちらも未検証で、会社が公表した価格ではありません。十五年の開きがあるので、現在の水準を示すものとしても読めません。自分の土地と間取りで見積もりを取るのが確かな方法になります。

保証は何年間ついてくるのでしょうか

A. 建物保証と地盤保証、シロアリ保証がそれぞれ10年、壁内結露保証が20年と公表されています。あわせて住宅保証機構の保険商品に対応しているとの記載がありました。対象となる部位と免責の条件は、保証書で確かめてください。

UA値やC値は公表されていますか

A. 公式サイトを見たかぎりでは記載がありません。公表されているのは、全棟が耐震等級3であること、全棟が長期優良住宅であること、全棟で構造計算を行うことです。断熱と気密を数値で比べたい場合は、直接問い合わせる必要があります。

無垢材の家は、すき間や家鳴りが出るものですか

A. 湿度に応じて木がわずかに伸び縮みするため、季節によってそうした変化が出ることがあります。調湿という長所と表裏の関係にある性質です。どこまでが素材の範囲で、どこからが手直しの対象になるのか、契約前に書面で線引きを確かめておくことをおすすめします。

経営の状況は、公開されている情報からわかりますか

A. 2026年7月24日の時点で、法人番号は現に公表されたままで、登記記録が閉鎖された旨の記載はありません。建設業許可、宅地建物取引業免許、一級建築士事務所の登録も掲示されています。ただし、これらは登録と許認可の状態を示すもので、現在の営業の中身までは表しません。官報の決算公告は見あたらず、財務にかかわる数字も確かめられていません。

対応してもらえるのは、どのあたりの地域でしょうか

A. 拠点は松山本社と西条営業所の二か所です。対応できる範囲について、公式サイトに明確な記載は見あたりませんでした。愛媛県内なら必ず建てられるとも、県外は無理だとも、公開情報からは言えません。建築の予定地が範囲に入るかどうかは、最初の問い合わせで聞くのが早いはずです。

まとめ

ここまで付き合ってくださった方は、検索窓に出てきたあの強い語が、思ったより輪郭のぼやけたものだと感じているはずです。編集部が行き着いたのも、ちょうど同じ場所でした。

  • 「新日本建設」という商号の会社は複数実在し、検索結果はそれらが混ざったまま表示されます。愛媛の会社を調べるなら、社名に「愛媛」か「松山」を足してください
  • 確認できた20件に、この会社を「最悪」と断じた投稿はありませんでした。気がかりの5件は、予算との折り合いが3件、接点の場面が不明な応対の話が1件、近隣の現場を見た第三者の投稿が1件です。後ろの2件は未検証で、無作為抽出でもありません
  • 前向きな8件は、木そのものの質と、工事のあとまで続く対応に集まっていました
  • 全棟が耐震等級3、全棟が長期優良住宅、壁内結露保証20年。ここまでは会社が公式に公表しています。坪単価とUA値、それに財務の数字は、2026年7月24日に見た公式サイトと公開情報の範囲では見あたりませんでした
  • 天然乾燥の無垢材は、調湿という長所と、季節でわずかに動くという性質を併せ持ちます。この線引きを契約前に共有できるかどうかが、住みはじめてからの満足を分けます

次の一歩は、資料を取り寄せることではないかもしれません。工場に積まれた木を見て、完成して数年たった家に上がらせてもらう。この会社については、そこにいちばん確かな情報がありそうです。