静岡のモデルハウスで、コンクリートの壁に手のひらを当ててみた方もいるはずです。木の家とは叩いた音からして違い、これなら大きな揺れが来ても持ちこたえそうだと感じる。それでもスマホで社名を打ち込むと、候補欄に「やばい」や「後悔」が続いて表示され、落ち着かない気持ちになりますよね。
幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートと、住宅会社に関する独自の口コミ調査を行っています。そのうえで、保証の年数や点検の回数、法人の記録は公式情報と照らし合わせました。
結論を先にお伝えすると、百年住宅は、公式サイトで分からない項目を商談で確かめられるなら選択肢になるといえるでしょう。構造躯体の初期保証は35年で、法律が新築住宅に求める10年の三倍を超えます。今回は、宅建士の視点から、保証と点検の中身、契約前に聞いておきたい項目を詳しく見ていきます。
- 「やばい」「後悔」という検索候補は、いったい何をきっかけに生まれたのか
- 「百年住宅」が指しているのは一つの会社なのか、それとも家の売り文句なのか
- 住む地域によって、契約する相手や保証の窓口は変わるのか
- 「100年」と名の付く保証は、どこまでが無償でどこから条件が付くのか
- 公式サイトに坪単価の記載がないとき、資金計画は何を手がかりに立てればよいのか

まずはここに注目
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この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、価格や保証にかかわる記載と法人の情報を、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年7月27日)

公開されていた口コミ101件を、7つの話題に仕分けた
この記事の材料は、2026年7月の時点でだれでも読める場所に出ていた書き込みです。百年住宅を話題にした口コミや体験談に、編集部が順に目を通しました。101件というのは、そのとき本文まで開けた書き込みの合計で、内容を確認した数です。ここで数えているのは投稿1件ずつです。施主の人数ではありません。同じ方がひと月あけて別の場所へ書けば、二件として扱います。
この数え方には限界があります。読んだのはだれでも見られる場所の書き込みだけで、施主本人へのアンケートではなく、会社を通して寄せられた声でもありません。目を通せたのは編集部が見つけられた範囲に限られますから、無作為抽出でも全件収集でもない調査です。同じ理由で、この101件だけで施主全体の傾向を語ることはできないでしょう。割合や多数派を示せる調べ方ではありません。特定の口コミサイト名やアカウント名は記事に出さず、載せるのは媒体の種類だけにとどめました。裏づけの要る事実は、投稿ではなく一次資料にあたっています。会社の公式サイトのほか、国が運営する法人情報の公表サイトと、厚生年金の適用事業所の記録まで戻って確かめました。なお対象法人だけの決算公告は、探した範囲では確認できませんでした。
口コミを読むときは、材料そのものの癖を先に知っておきたいところです。読んだ中には、良い評判と気になる評判の両面がありました。どちらか一方に寄せて並べてはいません。それから分母の大きさ。引き渡した住宅が多いほど、投稿の総数も増えるはずです。全国のどこでも建てられる会社ではなく、静岡を中心とした地域で家を建てている会社ですから、数の大小はそのまま優劣ではありません。ただしそれは、一件ごとの不満の重さを軽くする理由にはなりません。支払う金額の大きさを思えば当然です。打ち合わせでの一言が、引き渡しから何年たっても忘れられないという方もいます。
書き手のかたよりも避けて通れません。満足して暮らしている人は、わざわざ投稿する機会は多くありませんし、よかったという感想は表に出ないままになりがちです。どの場所に書くかは年代によっても住む地域によっても変わります。つまり投稿者の層に偏りがあり、この101件を世の中の平均として読むことはできません。
101件すべてに目を通したところ、話題は7つにまとまりました。もっとも多く語られたのが住宅性能・設備で33件、これに打ち合わせ・担当者・契約の20件が続きます。
| 話題 | 触れた投稿の数 | 内わけ | 主に語られていたこと |
|---|---|---|---|
| 住宅性能・設備 | 33件 | 肯定21/中立5/気がかり7 | 静けさと地震への安心を挙げる声が多い一方、二階の温度差や床の冷たさへの指摘も |
| 打ち合わせ・担当者・契約 | 20件 | 肯定6/中立4/気がかり10 | 要望を聞く提案力を評価する声と、連絡の間隔や商談の進め方への不満 |
| 価格・費用 | 14件 | 肯定1/中立6/気がかり7 | 坪あたりの金額に大きな開き。値引きの条件や総額についての記録 |
| 施工品質・引き渡し | 9件 | 肯定4/中立4/気がかり1 | パネルを組む工期の短さと現場の配慮。施主検査と外構の記録 |
| 間取り・デザイン・物件選び | 9件 | 肯定2/中立4/気がかり3 | 希望どおりの設計になったという声と、壁で支える構造ゆえの制約 |
| エリア・店舗とモデルハウス | 8件 | 肯定2/中立5/気がかり1 | 屋上や構造展示を見た体験と、接客の受け取り方の違い |
| 保証・アフター・点検 | 8件 | 肯定1/中立1/気がかり6 | 点検での対応。地震保証の範囲と十年目の費用をめぐる疑問 |
| 合計 | 101件 | 肯定37/中立29/気がかり35 | 内訳の合計は調査した101件と一致します。 |
表の見方をひとつだけ添えておきます。件数は話題に上がった多さであり、良し悪しの評価ではありません。多くの人が触れた話題ほど数字は伸びますし、満足していても不満でも、書けば同じ一件として数えられます。住宅性能・設備が33件で最上位に来たのは、その話題に関心が集まりやすいという意味であって、そこに問題が多いという意味ではありません。

読んだ101件がどこから来たのかも書いておきます。内訳は、評価を書き込めるサイトへの投稿が10件、住宅の掲示板や質問サイトでのやりとりが44件、SNSの短い書き込みが8件、施主が綴った家づくりの記録が39件でした。媒体の名前を出さないのは、特定のサイトの評価を上げ下げすることが目的ではないからです。傾向で分ければ、良い方へ寄ったものが37件、どちらとも決めがたいものが29件、気がかりを含むものが35件になります。

ここから先は、話題ごとに書かれていた中身へ入ります。良い声だけを拾うことも、気がかりだけを並べることもしません。同じ話題に両方の意見があれば、どちらも取り上げます。そのうえで、公式サイトや公的な記録で確かめられることがあれば、宅地建物取引士として言えるところまで書き添えました。
音の静かさと、夏冬の室温をめぐる声
いちばん多く語られていた話題です。言及は33件で、内わけは肯定21件、中立5件、気がかり7件でした。確認できた範囲では、良い側に寄った投稿が多く見つかりました。強い風の日に室内が静かだった、雷の音が届きにくい、窓を閉めると外の音が聞こえにくくなる。こうした静けさへの評価が繰り返し出てきます。冬の室温に触れた投稿も複数あり、東北で建てた方の投稿には室温を二十度前後に保てたと書かれていました。降雪の日に訪ねた友人宅が暖かかったという記録もあります。
気がかりの側も具体的でした。二階が夏に暑く冬に冷えるという温度差、床から伝わる冷たさ、窓辺に水滴がつくという指摘。同じ予算なら木造でもっと広くできたのではないか、と振り返る投稿もありました。屋上の排水口まわりに水が残りやすい、という細かな記録も見つかっています。
評価が割れた理由を、投稿だけから特定することはできません。ただ、この工法の性格は関係していそうです。コンクリートは熱を伝えやすい材料で、そのぶん外気の影響を受けやすくなります。公式は発泡ウレタンと二重壁の四層構造で対処すると説明し、C値0.8〜1.0平方センチメートル毎平方メートルを公表しています。ただし断熱等性能等級は全プランで等級4という記載にとどまり、UA値の数値は公式ページに見当たりませんでした。同じ会社の家でも、断熱の仕様や窓の性能、間取りによって体感が変わるのは自然なことです。
宅地建物取引士としての判断はこうです。確認できた投稿には静けさを評価する記載が多くありました。ただしそれが個別の住宅の性能を保証するわけではありません。一方で温度に関する体感は割れており、しかも公式のUA値が公開されていません。であれば、検討中のプランのUA値と窓の仕様を書面で出してもらい、二階の温度差についてどう設計するかを設計担当に直接聞くのが確実です。
商談の進み方に不満を書いた投稿と、満足を書いた投稿
次に多かったのがこの話題で、言及20件。肯定6件、中立4件、気がかり10件と、気がかりを含む投稿が、ほかの話題より多く見つかりました。ただしこれは確認できた範囲の内訳であって、実際に起きる割合を示すものではありません。ここは正直に書きます。契約を早く決めるよう促されたと感じた、見積もりの連絡が二十日ほど来なかった、事前の連絡なく自宅を訪問された、説明が重複し、質問への回答が不十分だった。こうした内容の投稿が公開されていました。
断っておきたいのは、これらは投稿された内容であって、編集部が事実として裏づけたものではないという点です。会社側の説明も、そのときの経緯も分かりません。同じ話題には、反対の内容の投稿もありました。標準の提案以外も出してくれて納得するまで要望を聞いてもらえた、夫婦それぞれの意見を拾ってくれた、手描きの外構案を配置図に反映して予算内に収めてくれた。静岡圏で六社に声をかけた方が、連絡と相談の対応を評価していた記録もあります。
とはいえ、良い声があるからといって、気がかりを書いた方の体験が軽くなるわけではありません。事実関係も会社側の説明も、編集部には確認できていません。それでも、金額の大きさを思えば、連絡を待つ二十日間の不安は軽いものではなかったはずです。会社側には、合意した説明と連絡を行う責任があります。施主が記録を残すのはあくまで自衛の手段であって、会社側の責任を減らすものではありません。
宅地建物取引士としての判断です。行き違いの原因を投稿から特定することはできません。それでも、口頭のやりとりが残らないと誤解が生まれやすいのは確かです。訪問の可否、連絡の手段と頻度、見積もりの提出期限。この三つを最初の面談で決めて、メールなど文字の残る形にしておくと、双方にとって安全になります。急いで決めるよう促されたと感じたときは、持ち帰って構いません。
見積もりの金額について書かれていたこと
言及は14件。肯定1件、中立6件、気がかり7件でした。金額に触れた投稿には、坪あたり七十万円台という記録から、本体で坪百二十万円を超えたという記録まで、大きな開きがあります。総額では、間取り提案の段階で本体四千八百万円・総額六千六百万円台という書き込みや、他社より六百万円から一千万円ほど高いと感じたという記録が見つかりました。値引きに関する投稿もあり、見学会への協力を条件に坪単価が下がったという内容や、複数の割引を併用することはできないと営業から聞いたという内容が並びます。
これらの数字の扱いには注意が必要です。どれも書き手が自分で記した金額にすぎず、編集部が裏づけを取れたものではありません。面積も仕様も時期も違いますし、屋上をつくるかどうかだけでも総額は動きます。相場としてそのまま受け取るのは危険です。前の章で確かめたとおり、公式サイトには坪単価も本体価格も掲載されていません。
投稿には価格を高いと感じたという記載がありましたが、その理由までは確認できません。一般論として、鉄筋コンクリートは木造より材料が重く、基礎工事も大規模になります。工場でつくったパネルを運ぶ費用もかかりますから、木造と同じ坪単価にはなりにくい構造です。実際、価格は高いけれど耐久性を考えれば納得したという投稿や、当初の見積もりから調整されて坪七十万円を切ったという投稿もありました。高いか安いかは、何年住むつもりかによって答えが変わります。
宅地建物取引士として、ひとつ助言があります。投稿の金額を自分の予算の目安にするのは避けたほうが賢明です。かわりに、同じ延床面積と同じ仕様で二社以上から見積もりを取り、本体工事に何が含まれるかを一行ずつ突き合わせてください。地盤改良費と外構費が未定のままの見積もりは、比較の材料になりません。
工事の進み方と、引き渡しまでの記録
工事の様子を自分で記録した投稿が複数ありました。言及9件で、肯定4件、中立4件、気がかり1件です。目を引くのは工期の短さでした。静岡西部の方の家はパネルの建て方が二日で終わり、神奈川圏の三十九坪の家は躯体の工事が五日で完了しています。着工から八十三日で引き渡しを受け、地震と台風の保証書を一式受け取ったという記録もありました。工場でつくった部材を現場で組み立てる工法の特徴が、そのまま出ています。
現場の対応についても書かれていました。屋上の工事のときに植木の搬入へ配慮してもらえた、パネルの目地や発泡ウレタンを吹く前の配線を自分の目で確認できた、という記録です。一方で、カーテン工事が遅れたことと持ち込み品との価格差を気にした投稿がひとつありました。引き渡し前の施主検査が設備の説明中心になり、外構の遅れを記録した方もいます。
宅地建物取引士としての判断です。工期が短い工法は、裏を返せば確認の機会も短いということです。パネルが組み上がってしまえば、壁の中は見えなくなります。配線や配管の位置を写真に残せるのは限られた数日間ですから、現場に立ち会える日をあらかじめ工程表と突き合わせて押さえておいてください。施主検査では設備の説明だけで終わらせず、外構と是正の期限を書面にしておくと安心です。
間取りと設計の自由度をめぐる声
設計に関する言及は9件でした。肯定2件、中立4件、気がかり3件です。希望どおりの設計と家事動線になり、そこに保証の長さも加わって契約を決めたという投稿がありました。階段を通じて温度差が生じやすかったものの、吊り戸の提案で解決したという具体的な記録もあります。
制約に触れた投稿もあります。構造の都合で屋上のペントハウスをあきらめた方、道路の条件で屋上へ上がる階段を螺旋型に変えて予算が増えた方。外から見た印象より室内が狭く感じたという建築中の記録や、入居後にコンセントが足りず家具の置き方が限られたという指摘も出ていました。ただしこの二件の投稿には、変更したうえで屋上そのものには満足したと書かれていました。
これは壁で建物を支える工法である以上、避けにくい性質です。壁を抜けば構造が弱くなりますから、大きな開口や自由な間取りには限度が生まれます。裏返せば、その壁があるから地震の力を面で受けられるわけで、強さと自由度は同じ設計思想の裏表にあります。
ここで宅地建物取引士としての見方をひとつ。設計の制約は、契約後に判明すると変更の費用が跳ね上がります。屋上を使いたい、吹き抜けが欲しい、将来この壁を抜きたい。そうした希望があるなら、間取りの初回提案より前に、実現できるかどうかを構造の担当者に確認してください。コンセントと照明の位置は図面の段階で家具の配置と一緒に決めておくと、入居後の後悔が減ります。
展示場やモデルハウスで、何を見て何を感じたか
拠点や展示場に触れた投稿は8件。肯定2件、中立5件、気がかり1件でした。屋上庭園を実際に見て構造の説明を受けた、住まいの催しのあとに袋井の展示場を再訪して構造展示と屋上を確かめた、といった記録が並びます。名取の展示場へ何度か足を運んだ方は、床の冷たさは感じなかったと書いていました。基礎や発泡ウレタン、築年数の違う家を見比べた方もいます。
接客については感じ方が分かれていました。淡々としていると受け取った方がいる一方、その同じ人が屋上からの眺めは評価しています。営業の説明が物足りなかったという記録もありました。一件の投稿から会社全体を判断することはできません。ただし、書かれていた接客への不満は、そのまま受け止める必要があります。
宅地建物取引士としての判断です。展示場は仕様のいちばん豪華な状態で建てられていることが多く、標準仕様との差が価格に直結します。見学の際は「この設備は標準ですか、オプションですか」を部屋ごとに聞いて、メモに残してください。築年数の経った家を見せてもらえるなら、そちらのほうが参考になります。
引き渡したあとの点検と保証について書かれていたこと
言及8件のうち、肯定1件、中立1件、気がかり6件と、気がかりの側に寄った話題です。宮城で建てて八年という方が、地震のあとの保証の範囲について相談していました。地震の保証は構造躯体だけなのかを確かめ、別途保険にも入るよう勧める投稿もあります。内装の損傷について説明に納得できなかったという記録も見つかりました。屋根からの水の侵入への対応が遅かったと書いた方もいます。静岡圏の方は、十年目の点検のあとに外壁と防水の工事として約百八十万円を提示されたと記録していました。
ここでも、投稿の内容は編集部が裏づけたものではないと添えておきます。同じ話題には、一年点検で扉の交換を約束してもらい、窓の鍵と網戸はその場で調整してもらえたという記録もありました。入居初年は定期的に訪問があったと書いた方もいます。
とはいえ、良い記録があることで、保証の範囲に納得できなかった方の落胆が薄まるわけではありません。災害が起きたあとで保証の範囲を知るのは、とてもつらいことです。投稿のとおりであれば説明の仕方が検討点になりますが、会社側の説明と経緯は確認できていません。
この話題は、前の章で確かめた公式の記載と重ねると輪郭がはっきりします。地震保証は三十五年で、上限はマグニチュード9.0、震度7、170カイン、津波4.5メートル。全壊なら建て替え、大規模半壊と半壊なら構造躯体を補修する仕組みで、免責事項と対象条件があります。内装や設備がどこまで含まれるのかは、本来なら会社側が契約前に保証書を示して説明すべき事項です。十年目に約百八十万円を提示されたという投稿もありますが、最長百年へ延長するための「指定の有償メンテナンス」との関係までは確認できませんでした。
宅地建物取引士としての結論はひとつです。長期保証は、年数の長さより何が含まれ、何が条件なのかで価値が決まります。契約前に保証書と点検の規定を現物で見せてもらい、地震のあとに内装や設備がどう扱われるか、十年目と三十五年目の有償メンテナンスがいくらになるかを、書面で確認してください。地震保険との役割分担も、そのときに整理しておくと迷いません。
「やばい」「後悔」という検索候補を、実際の投稿と照らし合わせる
前の章では、公開されていた101件を7つの話題へ振り分けました。その結果を踏まえて、最初の引っかかりへ戻ります。社名を検索したときに表示される、あの二語のことです。
まず押さえておきたいのは、検索候補が何でできているかという点です。あれは会社を調べた人の入力が集まってできた記録で、内容の正しさを判定した結果ではありません。誰かが不安を感じて言葉を足し、その組み合わせで調べる人が一定数いれば、候補として残ります。逆に言えば、候補に出ていないから安全だという読み方も成り立ちません。検索候補は、事実の有無を示す証拠にはならない。ここは動かない前提として置いておきます。
そのうえで、実際に読んだ101件がどうだったのかを重ねてみます。気がかりを含んでいた投稿は35件でした。良い方へ寄ったものが37件、どちらとも決めがたいものが29件です。気がかりがもっとも集まった話題は打ち合わせ・担当者・契約の10件、次いで住宅性能・設備の7件という並びになりました。ただしこの内訳は、対象を無作為に選んで数えたものではありません。どちらが多数派かを決めるための数字ではないと思ってください。編集部がたどり着けた範囲での内訳、という以上のことは言えないものです。
強い言葉のほうが候補に残る理由を、一つに決めることは誰にもできません。ただ、手がかりならいくつか挙げられます。
- 言葉そのものが紛らわしい:「百年住宅」は会社の名前であると同時に、長持ちする家を指す一般的な言い回しでもあるのです。福岡には商号がまったく同じ別の会社があり、他社の商品名にも使われています。会社を調べたい人と、家の寿命を調べたい人の検索が同じ入り口に集まれば、言葉の組み合わせも増えます
- 珍しい工法だから調べられる:戸建てで鉄筋コンクリートを選ぶ人は、木造に比べれば多くありません。周りに実例が少ないほど、決める前に確かめたくなるのが自然です。「本当に大丈夫か」を確かめる検索は、不安の言葉を伴いやすくなります
- 金額が大きい:三千万円を超える買い物の前に、悪い可能性を先に潰しておきたいと考えるのは、慎重さの表れであって不信の証拠ではありません
- 地域で相手が変わる:静岡の本体、中部支店、そして西日本の別法人と、窓口は地域によって違います。担当者も体制も同じではありませんから、体験談の内容が食い違って見えることがあります
ここで気をつけたいのは、こうした説明を「だから不満は気にしなくてよい」という結論にすり替えないことです。理由が説明できることと、一件ごとの不満が軽くなることは別です。実際に35件の気がかりが書かれていた事実は残りますし、一件ごとに、投稿した人が費やした金額と時間があります。構造的な事情の話と、個別の体験の重さは、切り離して受け取ってください。
宅地建物取引士として、最後にひとつ。検索候補は入り口として使うぶんには役に立ちますが、そこで判断を終えるには材料が足りません。二語が気になってこの記事にたどり着いたのなら、次に見るべきは投稿ではなく記録のほうです。会社が現に動いているか。契約する相手はどこの誰か。保証はどこまでが無償で、どこから条件が付くのか。ここから先の章は、その三つを公的な記録と公式の記載だけで確かめた結果になります。
気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう
口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。
会社について公開されている記録を確かめる
口コミを読み終えると、次に気になるのは書き手の感想ではなく、会社そのものの姿でしょう。ここから先は投稿を離れ、だれでも閲覧できる公的な記録と公式サイトの記載だけが手がかりになります。
商号と法人番号、本店はどこにあるのか
「百年住宅」という言葉には、少しやっかいなところがあります。会社の名前でもあり、長持ちする家を指す一般的な言い回しでもあるからです。実際、別の建設会社が同じ名前を自社商品に付けていますし、似た響きの名称を掲げる会社も各地にあります。さらに、福岡県には商号がまったく同じ別の会社(法人番号5290001002061)もあります。西日本を担当する百年住宅西日本株式会社(9250001001815)とも、また別の法人です。検索で出てきた口コミが、本当に目当ての会社のものなのか。そこを取り違えると、評判の読み方ごと狂ってしまいます。
この記事が扱うのは、次の一社だけです。
| 項目 | 公開されている記載 |
|---|---|
| 商号 | 百年住宅株式会社 |
| 法人番号 | 5080001009862 |
| 本店 | 静岡県静岡市駿河区大谷二丁目20番23号 |
| 設立 | 平成16年6月30日 |
| 資本金 | 48,000,000円 |
| 代表者 | 代表取締役社長 中嶋 雄 |
| 建設業許可 | 国土交通大臣 特-3 第24401号 |
| 宅地建物取引業免許 | 静岡県知事(1)第14169号 |
| 一級建築士事務所 | 静岡県知事登録(4)第6646号 |
法人番号は、国が一つの会社に一つだけ割り当てる13桁の番号です。商号が同じでも番号は重なりません。だから商談の席では、パンフレットの社名ではなく、契約書に印字された商号と法人番号を見るのがいちばん確かです。建設業の許可が知事ではなく国土交通大臣から出ているのも、手がかりになります。二つ以上の都道府県に営業所を置く会社でなければ、大臣の許可は要りません。
沿革についてはひとつ注意が要ります。公式サイトは1975年を創業の年とし、累計22,000棟以上という数字を掲げています。ただし現在の法人が設立されたのは2004年です。公式は2010年に「静岡レスコハウス」から現在の商号へ変えたと説明しますが、無料で閲覧できる公的な履歴では、変更の前後が同じ法人だったかどうかまでは追えませんでした。つまり1975年からの沿革と累計棟数が現在の法人一社の実績なのかどうかは、無料で見られる公的な記録からは確認できませんでした。現在の法人一社の実績と読み替えないほうが安全です。
会社が動いているかどうかを、公的な記録から見る
長期保証をうたう会社を選ぶとき、多くの方が心のどこかで考えることがあります。三十年先、この会社はまだあるのだろうか、と。将来のことは誰にも分かりませんが、いまの記録なら確かめられます。ただし、ここで正直に書いておかなければならないことがあります。この会社の決算の中身については、公開された情報から確かめられませんでした。官報に載る決算公告も、有価証券報告書の開示システムも、自社サイトでの公告も探しましたが、この一社だけの数字にはたどり着けていません。公式サイトにはグループを合計した図が載っていますが、それは一社の数字ではないので採用していません。売上高や利益、自己資本比率をお伝えできないのは、そのためです。
では何も分からないのかというと、そうではありません。会社が現に動いているかどうかなら、別の記録から読み取れます。
| 確かめたこと | 公開されている記録 | そこから言えること |
|---|---|---|
| 法人の登記 | 法人番号 5080001009862 が現存 | 法人として存続している |
| 厚生年金の適用事業所 | 本社111人、中部支店33人。全喪年月日の欄は空欄 | 確認した時点で厚生年金の被保険者が登録されている |
| 2026年1月の合併 | 愛知の関連会社を吸収し、この会社が存続会社となった | 対象法人が存続会社、中部が消滅会社となった |
| 拠点の動き | 2011年に宮城支店、2025年に沖縄支店を開設 | 営業する地域が広がっている |
| 従業員数の公表 | ハローワークの求人票では127人、国の職場情報サイトでは107人 | 集計の時点と定義が違うため幅がある |
「全喪」という言葉は耳慣れないかもしれません。厚生年金の適用事業所でなくなったときに日付が入る欄のことです。確認した時点では空欄でした。ただしこの欄だけで、営業の実態や財務の状態まで分かるわけではありません。決算の数字が読めない以上、財務の健全性そのものを断定するのは、宅地建物取引士として避けたいところです。登記、厚生年金、合併、拠点の開設は、いずれも確認した時点の記録にすぎません。将来の存続性まで示すものではありませんが、いま事業が動いていることの手がかりにはなります。気になるなら、契約前に決算書の開示を頼んでみてください。応じるかどうかは会社の自由ですが、頼むこと自体は失礼にあたりません。
契約する相手は、住む地域によって変わる
ここは見落としやすく、しかも金額と保証に直結する部分です。「百年住宅」という看板は各地で見かけますが、その裏側にいる会社は一つではありません。
| 建てる地域 | 窓口になる会社 | 本記事の対象か |
|---|---|---|
| 静岡県、近県の一部、神奈川県の一部 | 百年住宅株式会社(本体) | 対象 |
| 愛知県、三重県・岐阜県の一部 | 百年住宅株式会社 中部支店 | 対象 |
| 岡山・広島・山口・福岡・熊本と近県の一部 | 百年住宅西日本株式会社 | 別法人のため対象外 |
中部については、2026年1月1日に動きがありました。それまで愛知にあった関連会社が本体に吸収され、いまは支店として扱われています。契約の相手が別会社から本体そのものへ変わったわけですから、この地域で検討している方には無関係な話ではありません。合併より前に建てた方の口コミは、当時の別会社との取引について書かれている可能性があります。
西日本の事情はもっと単純です。岡山から熊本にかけての窓口は別法人であり、公式サイトにも別の会社として掲げられています。持株の比率は公表されていません。同じ工法で同じ商品名が並んでいても、契約書に判を押す相手と、三十年後に点検へ来る相手は別の会社になります。この記事で扱った口コミも、西日本での体験と判断できたものは対象から外しました。宅地建物取引士としての結論を書くと、確かめるべきは看板ではなく契約書の一行目です。商号と法人番号、そして保証書の発行元がどこになるのかを、見積書を受け取る前に口頭で聞いておいてください。
WPC工法でできることと、制約になること
この会社の家が木造や軽量鉄骨と違うのは、壁そのものが構造体だという点です。公式の説明によれば、工場でつくった高強度のコンクリートパネルをボルトでつなぎ、箱の形をした壁式構造に組み立てます。パネルはプレキャスト鉄筋コンクリート、つまり現場で流し込むのではなく、あらかじめ工場で成形しておいたコンクリート部材のことです。生産は自社の工場で行うと説明されており、公式のグループ工場欄には小牧工場と米子のパネル工場が載っています。
強みのほうは数字で裏づけられました。2007年の実大振動実験では、震度7クラスを含む加振を複数回受けたあとも構造躯体と窓ガラスに損傷がなかったと公式に掲載されています。2016年の熊本地震や2024年の能登半島地震についても、個別の住宅の状態が公式サイトに載っています。ただしこれらは一棟ごとの事例であって、被災した全棟を集計した結果ではありません。そこは分けて受け取ってください。
一方で、この工法にしかない制約もあります。誠実に書くなら、次の三つが設計の初期段階で効いてくるはずです。
- 重さ:コンクリートの箱は木造より建物そのものが重くなります。地盤の状態によっては改良工事が要り、その費用は本体価格とは別立てです。
- 開口部:壁が構造を担うため、壁を大きく抜く設計には制約があります。一面まるごとの窓や、柱のない広い開口を強く望む方は、早い段階で可否を確認しておくほうが安全です。
- 断熱と湿気:コンクリートは熱を伝えやすい材料です。公式は発泡ウレタンと二重壁の四層構造で対処すると説明し、C値は0.8〜1.0平方センチメートル毎平方メートルと公表しています。ただし断熱等性能等級は全プランで等級4、平成25年基準という記載にとどまり、UA値と一次エネルギー消費量等級の数値は公式ページで見つかりませんでした。
ZEHについても公式が自ら数字を出しています。2020年度から2024年度までの実績は各年度0パーセント、2025年度の目標は75パーセントという記載です。実績が0だったという事実は、断熱性能そのものが劣ることを意味しません。ZEHは太陽光発電などで消費エネルギーを相殺する基準であり、その仕様で受注しなかった年が続いた、という読み方が正確です。とはいえ光熱費を重く見るなら、この数字は知っておいて損がありません。打ち合わせでUA値を出してもらい、他社の等級5や等級6の提案と並べて比べる。それだけで判断はかなり楽になります。
「100年」という言葉が指しているもの
社名にも保証にも100年という数字が入っているため、この会社の家は100年もつのだと受け取る方がいます。ここは慎重に分けたほうがよい部分です。公式の記載を並べると、100年という数字が指すものは一つではないと分かります。
| 何の話か | 公式に書かれている内容 | 条件 |
|---|---|---|
| 会社と商品の呼び名 | 商号が百年住宅 | 性能の約束ではない |
| 構造躯体の保証 | 初期保証35年、最長100年 | 35・50・70・90年の全点検と、指定の有償メンテナンスを行うこと |
| 無料の点検 | 1・2・10・20・30・35・40・50・60・70・80・90・100年目の計13回 | 点検そのものは無料 |
| 地震の保証 | 35年 | マグニチュード9.0、震度7、170カイン、津波4.5メートルが上限。免責と対象条件あり |
| 台風や豪雨、浸水への保証 | 最長35年 | 10年ごとの指定点検と同社によるメンテナンスが条件 |
| 設計上の耐用期間 | 公式ページでは確認できず | 数値の記載を見つけられなかった |
並べてみると輪郭がはっきりします。100年というのは保証を延ばせる上限であって、無条件に100年建っているという約束ではありません。延長の条件になっている「指定の有償メンテナンス」が、実際にいつ、いくらかかるのか。そこが家計にとっては重要な確認点です。無料の点検が13回あることと、有償のメンテナンスが必要になることは、両立します。片方だけを見て安心も落胆もしないでください。
宅地建物取引士の立場から言えることがあります。この保証は、長さそのものより設計思想を見るべきものです。35年という初期保証は、法律が新築住宅の売主に義務づける10年の三倍を超えています。そこは率直に手厚い。そのうえで、35年目より先へ進むかどうかは施主が選べる仕組みになっています。だから契約前に聞くべきことは一つに絞れます。35年目以降の点検と有償メンテナンスの標準的な費用を、いまの価格で構いませんので概算で示してください、と。答えられる会社なら、その数字を住宅ローンの返済計画に組み込んでみてください。
公式に載っていない坪単価と、総額の見積もり方
率直なところ、坪単価も通常の本体価格も、公式サイトには記載がありませんでした。金額として公開されているのは、2026年の限定抽選企画における特賞価格1,000万円(税込・対象20プラン)だけです。これには除外される工事や応募の条件が付いており、通常の契約価格の目安として使える数字ではありません。
価格が非公開なのは、この会社に限った話ではありません。完全自由設計を掲げる会社ほど、間取りと仕様で総額が動くため、坪単価を出しにくくなります。とはいえ検討する側は資金計画を立てなければなりません。鉄筋コンクリートの家は木造より材料費が高く、基礎工事も大規模になりやすいため、総額が上振れしやすい構造です。次の五つを見積書に書き込んでもらえば、比較できる形になります。
- 本体工事費に何が含まれ、何が含まれないのか。照明、カーテン、エアコン、網戸の扱い
- 地盤の調査結果と、改良工事になったときの想定額
- 屋外の給排水、外構、駐車場土間の費用
- 登記費用、火災保険、住宅ローンの事務手数料といった諸費用
- 35年目以降の点検と有償メンテナンスの概算
坪単価という一つの数字で会社を比べるより、この五項目をそろえた総額で比べるほうが、比較のずれを防げます。同じ延床面積でも、含まれる範囲が違えば数百万円は簡単に動きます。

契約の前に、公式サイトからは分からなかったこと
ここまで公式の記載を追ってきましたが、探しても見つからなかった項目もありました。見つからなかったという事実を伏せると、この記事を読んだ方が「調べ尽くした」と誤解してしまいます。だからこそ、正直に並べておきたいのです。
あらかじめ申し添えると、公開していないこと自体は落ち度ではありません。住宅会社が価格や保険の引受先を個別説明にとどめるのは珍しくなく、法律上の公開義務がない項目も多く含まれます。ここに挙げるのは「会社の欠点」ではなく、あなたが商談の席で自分の口から聞くべき項目のリストです。
| 確認できなかった項目 | 商談で聞くとよいこと |
|---|---|
| 決算の内容(売上高・利益・自己資本比率) | 直近の決算書を見せてもらえるか |
| 住宅瑕疵担保責任保険の引受機関 | どの保険法人の保険を付けるのか |
| 地盤保証の有無と内容 | 保証の年数、上限額、免責 |
| 長期優良住宅・省令準耐火構造への対応 | 認定の可否と、取得した場合の費用と工期の変化 |
| UA値、耐震等級、一次エネルギー消費量等級の数値 | 設計プランごとの数値を書面で出せるか |
| 建設業許可・宅建業免許の有効期間 | 許可の更新時期(許可証の掲示で確認できる) |
| 工場生産比率 | どの部材までを自社工場でつくるのか |
耐震等級について補っておきます。公式の性能ページには、箱型の壁式構造で固有周期0.16秒という記載はあるものの、耐震等級の数値そのものは見当たりませんでした。実大振動実験の結果を掲げている会社なので、意外に思われるかもしれません。等級は住宅性能表示制度の枠組みで評価機関が判定するものですから、実験の結果とは別の手続きになります。地震への強さを重視して選ぶのであれば、実験の話とあわせて「この設計で耐震等級はいくつになりますか」と数字で確認しておくと確実です。
百年住宅を選ぶ理由になりうること
ここまで確認の話が続いたので、逆の側面もきちんと書いておきます。公式の記載と公的な記録から読み取れる、この会社の強みです。
第一に、構造躯体の初期保証35年です。法律が新築住宅の売主に義務づけるのは10年ですから、その三倍を超える年数を初期保証として置いている会社は多くありません。しかも地震の保証が35年、台風や豪雨による被害への保証も条件付きで最長35年と、災害に対する備えが年数で明示されています。
第二に、構造そのものの考え方です。壁で支える箱型のコンクリート構造は、地震の力を面で受けます。2007年の実大振動実験で震度7クラスの加振を複数回受けても構造躯体に損傷がなかったという公式の記載は、この考え方を裏づける材料になります。海沿いや軟弱地盤の多い地域で、地震と台風の両方を心配している方には、検討する価値のある構造です。
第三に、部材を工場でつくる仕組みです。現場でコンクリートを打つのではなく、工場で成形したパネルを運んで組み立てるため、天候による品質のばらつきが出にくくなります。公式のグループ工場欄には小牧工場と米子のパネル工場が掲載されています。
第四に、点検の回数です。1年目から100年目まで13回の無料点検が設定されており、引き渡したあとも定期的に連絡を取る仕組みになっています。長く住むほど価値が出るつくりだといえます。
第五に、会社が事業を広げていることです。2011年の宮城支店、2025年の沖縄支店、そして2026年1月の合併。縮小や統廃合ではなく拡張の記録が並んでいるのは、三十年先を託す相手を選ぶうえで小さくない材料です。
百年住宅が合う人、もう少し調べたほうがよい人
住宅会社には相性があります。以下は断定ではなく、判断の物差しとして読んでください。
向いていると考えられる人
- 地震や台風への強さを、間取りの自由度より優先したい人
- 静岡県内、または愛知・三重・岐阜の一部で建てる予定があり、支店や展示場に足を運べる人
- 初期費用が多少上がっても、保証と点検の長さで安心を買いたい人
- 三十年、五十年と住み継ぐ前提で、途中の維持費まで含めて計画を立てられる人
- コンクリート特有の質感や重厚さを、住まいの魅力として好ましく感じる人
慎重に進めたい人
- 坪単価を先に知ってから会社を絞り込みたい方。公式に記載がないため、比較の入口でひと手間かかります
- 柱のない大空間や、壁一面の窓を設計の中心に据えたい人。壁式構造では制約が出やすくなります
- UA値や等級の数字で断熱性能を比べたい方。公式ページに数値がないため、個別に出してもらう必要があります
- 西日本で建てる予定の人。窓口が別法人になるため、この記事の内容がそのまま当てはまるとは限りません
- 予算に余裕がなく、地盤改良費や外構費まで含めた総額が読めないと不安な人
慎重に進めたい側に当てはまったからといって、候補から外す必要はありません。どれも「聞けば分かること」ばかりです。ひとりで抱え込まず、気になる項目は遠慮せずに担当者へぶつけてみてください。答え方そのものが、その会社の姿勢を映します。
よくある質問
百年住宅の坪単価はいくらくらいですか
A. 坪単価の記載は公式サイトに見つかりませんでした。通常の本体価格も同じく非公開です。数字として出ているのは、2026年の限定抽選企画における特賞価格1,000万円(税込・対象20プラン)だけで、除外工事や応募条件が付くため通常の契約価格の目安にはなりません。鉄筋コンクリート造は木造より材料費と基礎工事の負担が大きくなりやすい構造です。坪単価という一つの数字で比べるより、地盤改良費、外構、諸費用まで含めた総額を見積書に書き込んでもらってください。
「100年」の保証は、無条件で100年もつという意味ですか
A. いいえ、違います。公式の記載では、構造躯体の初期保証は35年で、最長100年まで延長できる仕組みです。延長するには35年、50年、70年、90年の全点検を受けたうえで、指定された有償のメンテナンスを実施する必要があります。無料の点検は1年目から100年目まで13回設定されていますが、点検が無料であることと、延長条件のメンテナンスが有償であることは別の話です。契約前に、35年目以降にかかる費用の概算を聞いておくと安心できます。
西日本で建てる場合も、この記事と同じ会社が担当しますか
A. 担当しません。岡山、広島、山口、福岡、熊本と近県の一部は、百年住宅西日本株式会社という別法人が運営と施工の窓口になっています。公式サイトにも別の会社として掲載されており、持株の比率は公表されていません。同じ工法と同じ商品名で案内されていても、契約書に署名する相手と保証書の発行元は別会社です。この記事が扱ったのは静岡県静岡市の百年住宅株式会社なので、西日本で検討中の方は、窓口となる会社の商号と法人番号をご自身で確認してください。
愛知県で検討していますが、窓口はどこになりますか
A. 現在は百年住宅株式会社の中部支店が窓口です。もともと愛知には百年住宅中部株式会社という関連会社がありましたが、2026年1月1日にこの記事の対象法人へ吸収され、支店として引き継がれました。対象エリアは愛知県内と、三重県・岐阜県の一部と公式に案内されています。合併より前に建てた方の口コミは、当時の別会社との取引について書かれている場合があるので、時期を意識して読むと誤解がありません。
コンクリートの家は湿気がこもりやすいと聞きますが、実際はどうですか
A. コンクリートは熱を伝えやすい材料なので、断熱の作り方しだいで室内環境は大きく変わります。公式は発泡ウレタンと二重壁の四層構造で対処すると説明し、C値は0.8〜1.0平方センチメートル毎平方メートルと公表しています。ただし断熱等性能等級は全プランで等級4、平成25年基準という記載にとどまり、UA値と一次エネルギー消費量等級の数値は公式ページで確認できませんでした。気になる方は、検討中のプランのUA値を書面で出してもらい、他社の等級5や等級6の提案と並べて比べてみましょう。換気計画と窓の仕様もあわせて聞いておくと判断しやすくなります。
耐震等級はいくつになりますか
A. 公式の性能ページには、箱型の壁式構造で固有周期0.16秒という記載はあるものの、耐震等級の数値そのものは見当たりませんでした。2007年の実大振動実験では、震度7クラスの加振を複数回受けても構造躯体と窓ガラスに損傷がなかったと掲載されています。ただし実験の結果と、住宅性能表示制度で評価機関が判定する等級とは別の手続きです。地震への強さを重視するなら、実験の話とあわせて「この設計で耐震等級はいくつになりますか」と数字で確認してください。
会社の経営状態は確認できますか
A. 決算の中身までは分かりませんでした。官報に載る決算公告も、有価証券報告書の開示システムも、自社サイトでの公告も探しましたが、この一社だけの数字にはたどり着けていません。公式サイトにあるグループ合計の図は一社の数字ではないため採用していません。ただし、事業が動いているかどうかなら別の記録から読み取れます。法人番号による登記は現存しています。厚生年金の適用事業所としては本社111人と中部支店33人が登録され、全喪年月日の欄は空欄でした。2026年1月には他社を吸収して存続会社となり、2025年には沖縄支店を開設しています。財務の健全性は断定できませんが、事業が続いていることは読み取れます。決算書の開示を商談で依頼するのは、失礼にあたりません。
まとめ
長い記事をここまでお読みいただき、ありがとうございました。検索候補の二語を起点に、いろいろな点を確認してきました。判断の材料になる点だけ、最後に並べておきます。
- 検索候補は事実の証明ではありません。同じ言葉で調べた人がいたという記録にすぎず、会社に何かがあったことを示すものではありません
- 「百年住宅」は会社名でもあり一般的な言い回しでもあります。福岡には商号がまったく同じ別の会社があり、他社の商品名にも使われている言葉です。口コミを読むときは、静岡県静岡市の法人番号5080001009862の会社の話かどうかを見てください
- 契約する相手は地域で変わります。静岡と近県、愛知・三重・岐阜の一部は本体と中部支店。岡山から熊本にかけては別法人が窓口です
- 100年は保証を延ばせる上限です。初期保証は構造躯体35年で、法律が定める10年を大きく超えます。100年まで延ばすには全点検と指定の有償メンテナンスが条件になります
- 価格と性能の数値は公式に出ていません。坪単価、UA値、耐震等級、一次エネルギー消費量等級はいずれも公式ページで確認できませんでした。商談で書面にしてもらう項目です
次に動くとしたら、やることは多くありません。展示場へ足を運ぶ前に、この三つを準備しておいてください。一つ目は、建てたい地域を伝えて、契約の相手になる会社の商号と法人番号を確認すること。二つ目は、検討中のプランのUA値と耐震等級を、書面で出してもらえるかどうかの確認。三つ目は、35年目以降の点検と有償メンテナンスの概算を聞くこと。
この三つに具体的な答えが返ってくるなら、その担当者は信頼して話を進められる相手です。答えが曖昧なまま契約を急がされるようなら、いったん持ち帰ってかまいません。三十年以上つきあう買い物です。納得できるまで確かめてかまいません。

