ノーブルホームの評判は?「危ない」「潰れる」「安っぽい」を口コミ224件で調査

Uncategorized

断熱等級6以上が標準で、等級7に届くエディションもある。冬の冷え込みが強い北関東で、ノーブルホームの仕様に目を留めた人は多いはずです。ところが社名を検索すると「危ない」や「潰れる」が候補に並び、性能の話にたどり着く前に手が止まります。候補にその語が並んでいても、ノーブルホームの経営の状態や評価までは読み取れません。ただ、検索候補が表示されること自体は、その会社の評価や問題の存在が確定したことを意味しません。

幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートと、住宅会社に関する独自の口コミ調査を行い、断熱性能と坪単価は公式情報と照らし合わせました。

結論を先にお伝えすると、ノーブルホームは、引き渡し後の対応に気になる声もありますが、断熱の性能を重視する人にとっては十分な選択肢といえるでしょう。編集部が独自調査した口コミでは、間取りも設備も相談しながら決められる自由設計に、好意的な声が多くありました。今回は、宅建士の視点から、標準仕様の中身と65年保証が続く条件を詳しく見ていきます。

この記事でわかること

  • なぜ「危ない」「潰れる」と検索されるのか。224件の気がかりはどの論点に多かったのか
  • 2023年10月の登記にある「吸収合併」は、どちらの側を指す記録だったのか
  • 2026年6月に公表された全株式の取得は、これから建てる人の契約や保証に何をもたらすのか
  • 「安っぽい」と言われる根拠はどこにあるのか。断熱等級6以上という標準仕様をどう読めばいいのか
  • 坪単価の公表がないなかで、総額と65年の保証をどこまで書面で固められるのか
家づくりのポイントを案内する建築士風のイラスト

まずはここに注目

住宅展示場へ行く前に、資料を集めて比較しておきましょう

詳しい内容を見ていく前に、ひとつだけ。建てる土地に対応した住宅会社の資料は、展示場へ行く前に集めておいてください。

住宅展示場へ行く前に、複数社のカタログを比較する理由を示した図解

一社ずつ調べるのは手間がかかります。条件に合う会社の資料をまとめて請求できるサービスを使うのが早いです。

資料を先に集めておくメリット

家づくりは一生に一度の大きな買い物です。

複数社を並べて見られる
1社だけで決めずに済む
数百万円の差に気づける
工務店もメーカーも見られる

カタログ請求なら、この4つを一度にまとめて用意できます。

目的で選ぶ3サービス

予算を抑えて探したい

LIFULL HOME'S

LIFULL HOME'S ローコスト住宅カタログ一括請求無料で住宅カタログを取り寄せる

地域の工務店も見たい

SUUMO

SUUMO 注文住宅の工務店資料請求無料で工務店・メーカーの資料を見る

相談しながら決めたい

HOME4U 家づくりのとびら

HOME4U 家づくりのとびら 無料家づくりプラン無料で家づくりプランを相談する

どれも無料で使えます。迷うなら、地域の工務店とハウスメーカーのようにタイプの違う2つを組み合わせておくと、価格や得意分野の違いが見えて候補を広げやすくなります。まずは気になったものから資料を集めてみてください。

この記事の監修

宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美

宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、保証や価格、法人情報に関する記述を、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年7月23日)

ノーブルホームの口コミ調査の手順を示す図。公開口コミの収集、6つの論点への分類、公式情報・法人情報との照合の3段階
この記事の調べ方。施主本人へのアンケートではありません
  1. 公開されていた口コミ224件を、話題ごとに仕分けた
    1. 担当者の対応と会社の体制について書かれていたこと(言及53件・肯定と中立を含む)
    2. 間取りと仕様の選び方をめぐる声(言及52件)
    3. お金の感じ方が分かれたところ(言及36件)
    4. 工事の進みかたへの評価(言及30件)
    5. 断熱と住み心地について書かれていたこと(言及30件)
    6. 引き渡し後の点検と修理の話(言及23件)
  2. 「危ない」「潰れる」と検索される会社を、公的な記録でたどる
    1. 登記に閉鎖の記録はなく、社会保険の適用事業所として動いている
    2. 2023年の「吸収合併」は、消えた側ではなく残った側だった
    3. 2026年6月、上場企業が全株式を取得すると公表された
    4. 公開情報では確かめられなかったこと
  3. 「安っぽい」と言われる家なのか、標準仕様から確かめる
    1. 断熱は等級6以上が標準で、等級7のエディションもある
    2. 柱と梁はJWOOD LVL、接合には専用の金物を使う
    3. 耐震等級3は基本設計。ただし公式の注記も読んでおく
    4. 質感をめぐる声は、どこで分かれていたか
  4. 坪単価は公表されていない。だから見積書で確かめる
    1. 会社が公表していること、していないこと
    2. 総額が動きやすいのはどこか
  5. 自由設計と規格住宅、選ぶ道が分かれている
    1. 自由設計のFREEDIA
    2. 規格住宅のCANAELシリーズ
  6. 65年の保証には、続けるための条件がある
    1. 保証の対象と、延長のしかた
    2. 設備・地盤・瑕疵保険は、それぞれ別に動く
    3. 点検とアフターに集まった声
  7. 記録で裏づけの取れた強みと、指摘が集まった点
    1. 公式・公的な資料で確認できた公表内容
    2. 指摘が集まった点と、契約前に打てる手
  8. ノーブルホームが合いそうな人、慎重に考えたい人
    1. 合いそうな人
    2. 慎重に考えたい人
  9. よくある質問
    1. ノーブルホームが「危ない」「潰れる」と検索されるのはなぜですか?
    2. 積水化学グループに入ると、これから建てる人に何か影響はありますか?
    3. ノーブルホームの家は安っぽいのでしょうか?
    4. ノーブルホームの坪単価はどのくらいですか?
    5. 断熱性能や気密の数値は公表されていますか?
    6. 65年保証は、何もしなくても65年続きますか?
    7. ノーブルホームはどの地域で建てられますか?
  10. まとめ 水戸の地域ビルダーを、どう見極めるか

公開されていた口コミ224件を、話題ごとに仕分けた

先に、この記事の調べ方をはっきりさせておきます。224件は、2026年7月時点で公開されていた投稿のうち、内容を確認した数です。同じ数字でも、それは投稿の数であって、施主の人数ではありません。ひとりが何度も書き込むこともあれば、一度も書かない人のほうがずっと多いからです。施主本人へのアンケートではなく、無作為抽出でも全件収集でもない調査です。ですから割合や多数派を示せる調べ方ではありません。特定の口コミサイト名やアカウント名は記事に出さず、載せるのは媒体の種類だけにとどめました。会社そのものの事実については口コミを根拠にせず、国が運営する法人情報の公表サイトと、公式サイトや上場企業の公表資料だけを使っています。

口コミを読むときに、頭の隅に置いておきたいことがあります。良い評判と気になる評判の両面が、同じ程度に書き込まれるとは限りません。人は困ったときほど投稿するからです。次に、棟数が多い会社ほど投稿の総数も増えるので、件数の多さがそのまま質の低さを意味するわけではありません。ただしそれは、一件ごとの不満の重さを軽くする理由にはなりません。引き渡しが遅れた人にとって、他社にも同じ話があることは何の慰めにもならないからです。

三つめに、打ち合わせでの一言や担当者との相性は、同じ会社でも人によって受け取り方が変わります。四つめに、暮らしに大きな不満がない人もわざわざ投稿する機会は多くありません。大きな不満がない人ほど、書き込む理由がないからです。最後に、投稿者の層に偏りがあり、ふだんから口コミを書き込む習慣のある人が中心になります。以上を踏まえたうえで、数字は「どんな話題が語られているか」の目安として読んでください。

224件を話題ごとに分けると、次のようになりました。多い順に見ると、会社の体制・担当者対応が53件、設計・商品選択が52件、価格・費用が36件で、施工品質・工期が30件、住宅性能・断熱が30件、保証・アフターが23件と続きます。

論点 言及件数 確認した口コミ媒体
会社の体制・担当者対応 53件 利用者レビューの投稿サイト/住宅の掲示板・質問サイト/家づくりの個人ブログ/SNSの一般公開投稿
設計・商品選択 52件 利用者レビューの投稿サイト/住宅の掲示板・質問サイト/家づくりの個人ブログ/SNSの一般公開投稿
価格・費用 36件 利用者レビューの投稿サイト/住宅の掲示板・質問サイト/家づくりの個人ブログ/SNSの一般公開投稿
施工品質・工期 30件 利用者レビューの投稿サイト/住宅の掲示板・質問サイト/家づくりの個人ブログ/SNSの一般公開投稿
住宅性能・断熱 30件 住宅の掲示板・質問サイト/家づくりの個人ブログ/SNSの一般公開投稿
保証・アフター 23件 利用者レビューの投稿サイト/住宅の掲示板・質問サイト/家づくりの個人ブログ
論点別に見た口コミの件数を示す横棒グラフ。会社の体制・担当者対応が最多で53件、合計224件
論点別に見た口コミの件数。合計は調査した224件と一致します

件数は各話題への言及の数を示すもので、評価の良し悪しを表すものではありません。

調査した224件の内訳を媒体の種類別と傾向別に示した横棒グラフ。合計はいずれも224件
調査した投稿を媒体の種類別と傾向別に数えた図です。無作為に選んだ調べ方ではありません

担当者の対応と会社の体制について書かれていたこと(言及53件・肯定と中立を含む)

いちばん多く語られていたのがここでした。良い側では、質問に全部答えてくれた、強く勧めてこないので自分のペースで見られた、茨城の土地事情に詳しくて在庫の話まで具体的だった、といった声が並びます。内装のコーディネートを何度も見てもらえたことを、じっくり決めたい人には向いていると評価する声もあります。

一方、気になる点として目立ったのは、連絡の遅さでした。二週間で出すと言われたプランについて二か月連絡がなかった、契約後に返答が遅くなった、土地の査定を約束された日に連絡が来なかった、といった声です。担当者の知識にばらつきがあるという指摘や、性能の説明が具体性を欠いたという声もありました。担当者による差がうかがえる投稿はありますが、連絡の体制や引き継ぎの仕組みをつくるのは会社の側の仕事です。そのうえで検討する側としては、返信の目安と担当者が不在のときの連絡先を、契約前に聞いておくと判断しやすくなります。

そして、この論点には会社の先行きを不安視する書き込みも含まれていました。同時に、決算資料を自分で確認して黒字だったと反論する投稿や、積水化学によるグループ入りを共有する書き込み、掲示板には立場の違う人が混ざっているとたしなめる意見も並んでいます。不安の声も、それに反論する声も、どちらも同じように公開されている。ここは口コミではなく記録で確かめるべき論点なので、次の章で公的な情報にあたります。

間取りと仕様の選び方をめぐる声(言及52件)

二番目に多く、しかも良い評価が最も集まった論点でした。希望を並べただけの状態から現実的な間取りへ落とし込む提案力を評価する声、八社を比べたうえで選んだという体験談、標準の設備や床・建具の水準が思ったより高かったという投稿が目立ちます。外壁の色を二色使いに調整した、外観の意匠が気に入ったという具体的な記録もありました。突出した性能より、見た目と選択の自由度に予算を配分したかった人が納得しているように読めます。

いっぽう気になる側は、標準の範囲をめぐる声が中心です。床材や建具を統一しようとすると標準内の選択肢が少ない、小さなサンプルで選んだ床材が完成後に思ったより白くなかった、内装担当からの助言が少なく、設備の配置に不便が残った。展示場と実際の建物の差にふれた声もあります。モデルハウスは上位の仕様で組まれているのが普通なので、標準で入るのはどこまでかを、その場で仕様書に照らして確かめておくと後の食い違いが減ります。

お金の感じ方が分かれたところ(言及36件)

価格は、評価がきれいに割れた論点でした。予算を大きく上げないまま約39坪と寒さ対策を両立できた、中堅の他社と同じ価格帯なのに標準仕様は上だと感じた、地盤調査で改良が不要と出て資金計画に余裕ができた。こうした納得の声がある一方で、割高だと受け止めた声も同じくらいありました。同じプランで他社より高かった、気密や制震やエアシスといった追加が一つずつ高い、高断熱仕様や太陽光まで入れると負担が重い、といった内容です。

投稿に出てくる坪単価の数字は、書き込んだ時期も含めた条件もばらばらで、そのまま比べられるものではありません。投稿者によっては、本体だけでなく付帯工事や申請費まで含めた数字を坪単価と呼んでいることがあります。値引きの有無や地域差にふれた投稿もありました。会社が坪単価を公表していない以上、比べるべきなのは他人の坪単価ではなく、自分の土地条件で出してもらった総額です。

工事の進みかたへの評価(言及30件)

気になる側の声が最も多かったのがこの論点です。以下は住宅の掲示板・質問サイトや個人ブログなどに書かれた投稿者本人の申告であり、編集部が契約書や図面、施工記録で裏を取ったものではありません。壁紙を貼り直したあとも段差が残った、打ち合わせと違う設備が付いていた、図面との差異があって手直しが重なった、養生や廃棄物の管理に不満が残った。近隣の人が、工期の長さや現場の整理状況について書いた投稿もありました。基礎工事について不満を述べた投稿や、施主側で工程を確認したり第三者検査を入れたりしたほうがいいと勧める書き込みもあります。

一方で、現場を見て安心したという記録も残っていました。雨の日の建材の養生や基礎パッキンの状態を自分の目で確かめた投稿や、断熱材の熱橋処理と不足箇所の追加施工を確認できたという記録もあります。希望した大工が入ることを認めてもらえたという声もありました。投稿のうえでは、現場への評価が分かれていました。契約や図面のとおりに施工し、品質を管理する責任は会社の側にあります。そのうえで希望する人は、検査の回数と写真記録の受け取り方、第三者検査を入れられるかどうかを、着工前に確認しておくことができます。

断熱と住み心地について書かれていたこと(言及30件)

床下冷暖房のエアシスに関する投稿が中心でした。猛暑でも家全体が均一に涼しい、冬の脱衣所が寒くない、三年点検や五年点検まで不具合がなかった。オール電化で夏の電気代が月一万円前後だったという記録や、常時運転して月六千円台という報告もありました。温度差の小さい暮らしに満足している声が、この論点の良い側を占めています。

気になる側では、居室は暖まるのに廊下や水回りは寒いという声がありました。設定を下げても室温が下がらず点検を予定しているという相談、配管の貫通部の処理が甘くて隙間風を感じたという体験談も見つかります。気密の数値をめぐる質問も複数あります。会社は断熱等級6以上を標準としていますが、気密測定は標準工程としては公表されておらず、追加で依頼して測定したという口コミもありました。数値がほしい人は、契約前に測定の有無と費用をはっきりさせておくほうが安心です。

引き渡し後の点検と修理の話(言及23件)

件数としては最も少ないものの、気になる側の比率が高かった論点です。引き渡し時に約束された補修が二年たっても終わらない、収納の中の穴や壁紙の剥がれを伝えたあと連絡が途絶えた。半年点検や一年点検が予定どおり来ない、修理の依頼から対応までに時間がかかったという声もあります。建売を買った人からは、補修の回数や連絡の遅さへの不満を書いた投稿もありました。

良い側の記録もあります。半年点検が時間どおりに来て給湯器の手入れまで教わった、築7年でエアシスの修理が円滑に進んだ、貫通部をアフターサービスが補修してくれた。地域に自社の体制を持っていることを評価する声もありました。会社の制度としては65年の長期保証と入居後6か月からの定期点検が公表されています。ただ、保証期間の長さと、実際の対応の早さは別です。この差が、引き渡し後の満足を大きく左右していました。

気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう

口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。

「危ない」「潰れる」と検索される会社を、公的な記録でたどる

前の章で仕分けした53件の中には、会社の先行きへの不安と、それに反論する声が同居していました。どちらが正しいかを口コミの数で決めることはできません。ここからは、誰でも同じ手順で確認できる記録だけを使います。

登記に閉鎖の記録はなく、社会保険の適用事業所として動いている

会社を確かめるときの出発点は、社名ではなく法人番号です。ノーブルホームの法人番号は8050001002009。所在地は茨城県水戸市笠原町1196-15、設立は1994年10月、代表取締役は福井英治氏です。国が運営する法人情報にあたると、この番号に登記記録の閉鎖は記載されていません。法令違反や行政処分の掲載もありませんでした。

会社が動いているかどうかは、社会保険からも見えます。経済産業省が政府保有の法人情報を集めて公開している仕組みでは、厚生年金と健康保険の適用を受ける事業所として被保険者数400人が計上され、脱退を示す全喪年月日の欄は空のままでした。従業員数は職場情報の公表制度をもとに418人と記載されています。厚生労働省のえるぼし認定も1件記録されました。許可のほうも、建設業許可が国土交通大臣許可の特-5第27133号、宅地建物取引業免許が国土交通大臣(2)第9341号として公式に掲出されています。

ここで数字の読み方を一つ。建設業許可の括弧に入っているのは、特定建設業だという区分と、許可を受けた年度です。更新した回数ではありません。更新のたびに増えていくのは宅地建物取引業免許のほうの括弧です。二つは意味が違います。他社と比べるときに取り違えないでください。

2023年の「吸収合併」は、消えた側ではなく残った側だった

先行きを不安視する声のきっかけになりやすいのが、登記の変更履歴に残る2023年10月2日の「吸収合併」という記載です。この四文字だけを見ると、ノーブルホームが他社に吸収されて無くなったように読めてしまいます。実際の記載を開くと、逆でした。

履歴にはこう書かれています。令和5年10月1日、栃木県栃木市境町の株式会社丸和住宅を合併。同じ日付で、栃木県栃木市箱森町のとちぎリフォーム株式会社を合併。つまりノーブルホームは、二社を受け入れた側の会社です。合併で消えるのは吸収された側であり、存続会社である以上、法人番号もそのまま残ります。実際に閉鎖の記載がないのは、これが理由です。栃木県で展示場やショールームの出店が広がった時期とも重なります。

登記の言葉は、日常の感覚とずれることがあります。「吸収合併」は経営が行き詰まったことを意味する言葉ではなく、二つ以上の会社を一つにまとめる手続きの名前です。どちらが残ったかは、履歴の本文を最後まで読めば分かります。

2026年6月、上場企業が全株式を取得すると公表された

そしてもう一つ、この記事を書いている時点でいちばん新しい記録があります。2026年6月22日、積水化学工業株式会社が、ノーブルホームと関連5社の全株式を取得する契約を締結したとプレスリリースで公表しました。積水化学工業は「セキスイハイム」「ツーユーホーム」を展開する東証プライム上場の会社です。ノーブルホーム側も2026年7月3日に「積水化学グループへの参画に関するお知らせ」を出しており、両社の記載は一致しています。

この公表資料には、参考としてノーブルホームの会社概要も載っていました。売上高は、2025年9月期のグループ連結で255億円です。従業員数は2026年6月時点のグループ全体で535名とされています。事業所は茨城県・栃木県・千葉県・山梨県です。関連5社として挙げられているのは、不動産売買のステージプランニング、グループの経営管理を担うノーブルホールディングス、施工のノーブルテックです。ほかに、不動産仲介と開発のとちぎ未来開発と、山梨で木造注文住宅を手がける西甲府住宅が並びます。

上場企業は、自社が公表する数字に責任を負う立場にあります。株式を取得する側が相手先の売上高まで公表した資料は、口コミとは別の判断材料になるでしょう。ただし正確に押さえておきたいのは、これが契約の締結であって、譲り受け自体はまだ先だという点です。公表資料には2026年度下期に株式を譲り受ける予定と書かれています。公表された時点の事実であり、将来を保証するものではありません。

公開情報では確かめられなかったこと

ここまでで確かめられたことと、確かめられなかったことをはっきり分けておきます。決算公告の掲載先は公開されている情報の範囲では確認できませんでした。したがって純資産や利益剰余金、自己資本比率といった財務の指標はこの記事では扱いません。この記事で扱える財務の情報は、上場企業が自ら開示した売上高255億円のみです。

年間の着工棟数も同じです。公式の沿革には、株式会社住宅産業研究所による2014年度から2021年度の調査にもとづく、茨城県のビルダーとしての順位に関する記載があります。ただし元の調査票や集計方法、「地域ビルダー」の定義そのものは公開情報では確認できませんでした。この記事では会社自身が公表している情報として扱い、実績の裏づけには使いません。

株式の譲り受けが済んだあとに運営体制がどうなるのか、ブランド名が続くのか。ブランドを活用する方向と事業継続の方針は積水化学・ノーブルホーム双方が公表しています。ただし取得後の詳細な組織や、既契約の保証を誰が承継するのかまでは公表されていません。もっとも、株式の譲り受けだけで法人そのものが入れ替わるわけではなく、保証の主体が変わるという発表も出ていません。それでも契約を検討する段階なら、保証書に書かれる保証の主体と条件は、担当者に口頭で聞くだけでなく書面で確かめておきたいところです。

「安っぽい」と言われる家なのか、標準仕様から確かめる

三つの検索語のうち、いちばん扱いが難しいのが「安っぽい」です。「危ない」「潰れる」については公開されている資料から手がかりを得られますが、「安っぽい」という評価には個人の主観が含まれます。ただし、標準仕様など客観的に確認できる点もあります。標準で何が入るのか、等級はいくつなのか。ここを押さえてから展示場に行くと、見え方が変わります。

断熱は等級6以上が標準で、等級7のエディションもある

住宅の断熱等級は、2022年4月に等級5、同じ年の10月に等級6と7が新しく設けられました。それまでは等級4が最高で、いまは最低基準に近い位置づけです。ノーブルホームは公式サイトで、断熱等級6以上を標準とし、省エネ等級5以上を標準仕様としていると示しています。高断熱の仕様に付いている名前が「ヒートグラン」です。

さらに上を求める人向けに、日本の断熱等級で最高の等級7の基準をクリアした「高性能エディション 断熱等級7」も用意されています。会社は「2050 STANDARD HOUSE PROJECT」への参画も記載しており、断熱を前面に置く姿勢がうかがえました。北関東は冬の冷え込みが強く寒暖差も大きいため、こうした断熱仕様は地域の気候に合っています。

全商品・全棟共通の保証値としてのUA値やC値は確認できませんでした。ただし公式サイトには施工例としてUA値0.27、C値0.4(ひたちなか市の施工物件、2022年完成の実測値)の掲載があります。等級は基準を満たしているかどうかを示すもので、実際の数値そのものではありません。口コミの側にも、提示された数値をめぐる質問や、追加費用を払って気密測定を行ったという記録がありました。数値で他社と比較したい人は、標準工程に測定が含まれるかどうかと、その費用を契約前に確認しておくのが確実です。

柱と梁はJWOOD LVL、接合には専用の金物を使う

構造は「JWOOD工法」と呼ばれています。柱や梁にLVL、つまり単板積層材を使い、接合部を専用の金物で留める組み方です。LVLは厚さ約4ミリの単板を繊維の方向をそろえて積層接着した材で、公式の説明によれば、すべて同じランクの単板を積むため断面のどこを取っても強度が均一になるように作られています。一般的な集成材が断面の内側に比較的弱い板を配置することがあるのとは、そもそもの考え方が別です。

この材は、エンジニアリングウッドとして日本農林規格の認定を受けた構造材です。会社は、梁の折れにくさを示す曲げ強度やせん断強度の数値が、他の材料より1割から2割ほど高いと記載しています。比較の対象になった材の樹種と等級は、オウシュウアカマツ集成材E120-F330とベイマツ無垢材・無等級だと公式ページに記載があります(平成12年建設省告示第1452号・平成13年国交省告示第1024号が根拠)。ただし試験体の寸法や含水率など、個別の試験条件までは公開情報で確認できませんでした。数値の意味を詰めたい人は、技術資料を取り寄せて読むのが確実です。接合部では、木材の欠き込みを最小限にとどめる金物を使い、鋼製のピンで金物と木材を引きつけます。1階の柱の柱脚には、鉄筋コンクリートの基礎と直結する金物を柱の中心に配置する構造です。

柱や梁は完成すれば壁の中に隠れます。だからこそ、上棟のあとに現場へ足を運んで、金物の付き方や材の様子を自分の目で見ておく価値があります。口コミにも、現場で構造材や施工の状態を確認して納得したという記録と、逆に接合部の状態を見て不安になったという体験談の両方がありました。見に行ける時期は限られるので、いつなら見学できるかを早めに聞いておくといいでしょう。

耐震等級3は基本設計。ただし公式の注記も読んでおく

耐震については、耐震等級3を基本設計としていると公式に記載があります。等級3は住宅性能表示制度で定められた耐震等級の最上位で、等級1が想定する地震力の1.5倍に耐える水準とされています。等級1のほうは、数百年に一度起きるとされる地震で倒壊や崩壊をしない強さです。ただし等級3であっても、どんな地震でも無傷でいられることを保証するものではありません。会社は、国立研究開発法人土木研究所で行われた実験にもふれています。過去の大きな地震を想定した震度7の揺れを、計10回連続で建物に加える試験にJWOOD工法が耐えたという内容です。

ただし、公式は同じページに二つの注記を添えています。ひとつは、商品シリーズや間取りのプランによっては対応できない場合があるということ。もうひとつは、住宅性能表示制度にもとづく評価書の交付を受けるなら、登録住宅性能評価機関の評価を受ける必要があり、別途申請費用がかかるということです。基本設計であることと、評価書が手元に残ることは、同じではありません。

耐震等級を重視して選ぶのなら、自分が選ぶ商品と間取りで等級3が取れるのか、そして評価書を取得するのか取得しないのかを、見積もりの段階で確認しておく必要があります。ここは口頭ではなく、書面で残る形にしておくのが安全です。

質感をめぐる声は、どこで分かれていたか

口コミでは、質感に対する評価が、商品や見学した建物によって分かれていました。標準の設備や外壁の選択肢を高く評価する声、高耐久の外壁を選んで外観を二色に調整した記録、清潔で開放感のある室内に好印象を持ったという投稿がありました。その一方で、建売の内装を安価な印象だとする声や、展示場の内装を古いと感じた見学者の書き込みも見つかります。標準の中だけで床と建具の色味を統一しようとすると選択肢が足りない、という指摘も複数ありました。

この割れ方には理由があります。ノーブルホームは自由設計と規格住宅と建売を同時に扱っていて、それぞれ標準の範囲が違うからです。展示場も建売も、仕様は物件ごとに違います。検討している商品の標準仕様と一致するとは限りません。どちらか一方だけを見て「ノーブルホームの家」と受け取ると、印象が実際とずれます。安っぽいかどうかを自分で判断したいなら、検討している商品の仕様書を出してもらい、標準で入る建材の品番まで見せてもらうのが早道です。

坪単価は公表されていない。だから見積書で確かめる

価格の話に進みます。参考になる数字はあります。公式コラムに、自社集計(2023年10月〜2026年4月)による参考坪単価が掲載されています(注文住宅91万円/坪、規格住宅77万円/坪、建売住宅71万円/坪)。ただし公式自身が『価格は仕様や建築地、時期などで変動するため、あくまで参考値』と注記しており、確定した標準価格表ではありません。

公式サイトで確認できたノーブルホームの仕様一覧。断熱等級6以上、省エネ等級5以上、耐震等級3、JWOOD工法、構造と防水に65年の長期保証
公式サイトで確認できた仕様。等級や保証には条件の注記があります

会社が公表していること、していないこと

2026年7月時点で公式サイトを確認したかぎり、坪単価や本体価格の実額は公表されていませんでした。なお、公式コラムに自社集計による参考坪単価が掲載されていることを2026年9月に確認しています。なお、公式コラムに自社集計による参考坪単価が掲載されていることを2026年9月に確認しています。なお、公式コラムに自社集計による参考坪単価が掲載されていることを2026年9月に確認しています。商品ごとのページにも、価格帯を示す記載は見当たりません。会社が自ら出しているのは、標準仕様の水準や商品の性格、断熱と耐震の等級、保証の年数といった中身のほうです。

この状態で他人の坪単価を頼りにすると、判断を誤ります。口コミに出てくる数字は、建てた年も、延床面積も、含めた費用の範囲もばらばらでした。本体だけの人もいれば、付帯工事や申請費まで足して坪単価と呼んでいる人もいます。値引きの有無にふれた投稿もありました。同じ会社で建てても、土地の条件が違えば地盤改良の要否が変わり、総額は簡単に動きます。

総額が動きやすいのはどこか

口コミを読むかぎり、費用が増えやすい項目には傾向がありました。具体的には、気密や制震といった性能面の追加、床下冷暖房のエアシス、太陽光発電、内装の紙壁紙やタイルといった仕上げの変更です。標準のクロス中心にまとめたという記録もあれば、追加を重ねた結果を割高と感じたという投稿もあります。逆に、地盤調査で改良が不要と判定されて資金に余裕が出たという声もありました。

見積もりを取るときに押さえておきたいのは、本体価格・付帯工事・諸費用を含む総額と、標準に含まれる範囲です。会社の坪単価を他社と比べるのではなく、同じ延床面積・同じ土地条件で出してもらった総額どうしを比べる。そのうえで、標準から外れるオプションを一覧にして、それぞれいくら上がるのかを書き出してもらう。この二つをやっておけば、契約後に「思っていた額と違う」という事態はかなり防げます。

ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。

まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。

自由設計と規格住宅、選ぶ道が分かれている

ノーブルホームの商品は、自由設計と規格住宅の二系統です。価格の考え方や打ち合わせの進め方は、どちらを選ぶかによって変わってきます。

自由設計のFREEDIA

自由設計の中心は「FREEDIA」です。公式は、平屋から3階建てまで対応できる柔軟さと、北関東の地域特性に合わせた国の水準以上の住宅性能を標準装備することを挙げています。上位に置かれているのが「The PREMIER Granfort」と「The PREMIER LivingVilla」です。間取りも設備も相談しながら決めていく形なので、要望が多い人ほど向きます。

口コミでも、希望を全部かなえられた、幅広い提案を受けられたという評価はこの系統に集まっていました。半面、打ち合わせの回数が増えるぶん、担当者との相性や連絡の速さが満足度を左右します。決めることが多いのを負担に感じる人には、次の系統のほうが合うかもしれません。

規格住宅のCANAELシリーズ

規格住宅には「CANAEL」と「CANAEL FAVO」があり、ほかに「ZERO REVE」「Tomonis」「GRAND3」が並びます。公式の説明によれば、CANAELはプランの変更ができるセミオーダーの規格住宅で、選びやすさと充実した標準仕様、価格とのバランスを狙った商品です。CANAEL FAVOは、素材や色味など細部の好みを反映しやすい商品です。

口コミには、規格住宅の安さと自由設計の断熱仕様や広さを見比べて迷ったという投稿がいくつもありました。規格住宅の標準装備と少額のオプションで十分だったという声もあります。ここで大事なのは、同じ会社名でも標準の中身が系統によって違うという点です。断熱の等級や設備のグレードを重視するなら、検討している商品でそれがどうなるかを確かめる必要があります。会社としての等級と、その商品での等級は、必ずしも同じではありません。

65年の保証には、続けるための条件がある

保証は、この会社が前面に出している要素の一つです。同時に、口コミで気になる側の比率が最も高かった論点でもありました。保証制度の内容と、実際の対応状況は分けて確認します。

保証の対象と、延長のしかた

制度の名前は「あんしんロングサポート65」です。対象は建物の構造耐力上主要な部分と、雨水の浸入を防止する部分。引き渡しから65年にわたる長期保証で、初期保証の期間中にこれらの部分に瑕疵が見つかった場合は無償で修理すると公式に書かれています。あわせて、しろあり保証と仕上げ材などの短期保証も付きます。

数字の大きさに目が行きますが、読むべきは条件のほうです。15年目以降は10年ごとに、無償点検と有償メンテナンスを受けることで保証が延長されていく仕組みになっています。前回の無償点検と有償メンテナンスを受けていなければ延長されない、と公式が明記しています。65年以降の点検は有償です。つまり65年は、施主が10年ごとに費用を負担して手入れを続けた場合の最長の保証期間であり、何もしなくても保証が続くわけではありません。地盤保証はこの延長条件の対象外だとも書かれています。

設備・地盤・瑕疵保険は、それぞれ別に動く

長期保証とは別に複数の保証制度があり、それぞれ個別に適用されます。住宅設備機器については、同社を通して購入したものに限り、メーカー保証に加えて提携会社の保証が合計10年まで付く仕組みです。ただし2021年2月1日以降の新規契約物件からで、それ以前に完了検査を受けた建売住宅などは対象外です。床下冷暖房のエアシスは、この設備保証ではなくメーカー保証にもとづく対応になると注記されています。

地盤保証は、地盤調査の結果を第三者機関が評価して基礎の仕様を決め、不同沈下に対する責任を保証する仕組みです。軟弱地盤と判定されれば基礎の補強や地盤改良を行います。適用されるのは、同社が地盤調査と地盤保証の発行をしている場合だけです。加えて、引き渡しから10年の住宅瑕疵担保責任保険が付きます。届出先は住宅瑕疵担保責任保険法人であるハウスジーメンと日本住宅保証検査機構の二社です。

制度が複数あるということは、不具合が出たときに窓口が分かれる可能性があるということでもあります。どの不具合がどの保証にあたるのかは、保証書を受け取った段階で一度整理しておくと安心です。

点検とアフターに集まった声

アフターの体制としては、入居後6か月から65年後まで無償の定期点検を行うこと、メンテナンス専用ダイヤルで24時間365日のサポートを用意していることが公表されています。アフターメンテナンス課の営業時間は、水曜と木曜、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始を除く9時から17時45分までです。契約者向けのメンバーシップとしてCLUB NOBLEがあり、アプリで点検の確認や予約ができます。

ただ、口コミで多かったのは制度への不満ではなく、動きの速さへの不満でした。約束された補修が長く終わらない、伝えたあとの連絡が途絶える、点検が予定どおり来ない。建売を買った人からの声も含まれます。良い側には、半年点検が時間どおりだった、築7年でエアシスの修理が円滑に進んだ、貫通部を補修してもらえたという記録がありました。同じ制度でも、担当者や時期によって対応に差があるようです。

この差は施主側の準備でゼロにはなりません。会社の側に説明と対応の責任があるのは前提です。そのうえで施主にできることとして、引き渡し前の指摘事項を口頭で済ませず一覧にし、いつまでに誰が直すのかを書面で残しておきましょう。点検の記録も、アプリや書面で手元に保管しておくと安心です。この二つは、あとから経緯を確かめるときに役立ちます。

記録で裏づけの取れた強みと、指摘が集まった点

ここまでに確かめたことを、選ぶ側の視点で並べ直します。公式や公的な資料で確認できた公表内容と、口コミで語られた評価は、混ぜずに分けて並べました。

公式・公的な資料で確認できた公表内容

項目 確認できた内容 出どころ
断熱の水準 断熱等級6以上を標準、省エネ等級5以上を標準仕様とし、最高等級の等級7に対応するエディションも用意 公式サイト
耐震の考え方 耐震等級3を基本設計。震度7相当の揺れを10回連続で加える実験に耐えたと記載 公式サイト
構造材 単板積層材と専用金物によるJWOOD工法。日本農林規格の認定を受けた材を使用 公式サイト
保証の枠組み 構造と防水の長期保証は15年目以降10年ごとの無償点検と有償メンテナンスが延長条件。設備保証・地盤保証・瑕疵保険は対象と期間と適用条件が別 公式サイト
会社としての継続 登記に閉鎖の記載なし。厚生年金の適用事業所として被保険者400人、脱退の日付なし 法人情報の公表制度
株式取得契約の公表(譲受前) 2026年6月22日に全株式取得の契約を締結。譲受予定は2026年度下期。売上高255億円は2025年9月期グループ連結の公表値 上場企業の公表資料
営業エリア 茨城県・栃木県・千葉県・山梨県(グループ全体) 上場企業の公表資料

数字はいずれも公表された時点のものです。契約前には最新の記載を自分で確かめてください。なお、地域の土地情報に強いという評価は口コミ側で複数見られたもので、公式の資料で裏づけたものではありません。

指摘が集まった点と、契約前に打てる手

指摘が集まった点 契約前にできること
引き渡し後の補修や点検の動きが遅いという声 指摘事項を一覧にし、いつまでに誰が直すのかを書面で残す。点検記録を自分の手元にも保管する
現場によって施工の仕上がりに差が出るという声 着工前に検査の回数と写真記録の受け取り方を決める。上棟後に現場を見る時期を聞いておく
担当者ごとに知識と連絡の速さが違うという声 展示場に複数回足を運び、返信の速さを自分で確かめる。要望は口頭でなく書面で渡す
オプションを重ねると総額が上がるという声 標準に含まれる範囲を仕様書で確認し、オプションごとの増額を一覧にしてもらう
気密の数値が公表されていないという指摘 気密測定が標準工程に入るか、入らないなら費用はいくらかを契約前に確認する
標準の範囲だと内装の選択肢が少ないという声 床材と建具の標準色を大きなサンプルで見比べる。変更時の追加費用も同時に聞く

いずれも施主が事前に確認できる内容です。会社に説明と対応の責任があることは変わりませんが、あらかじめ確認しておけば、行き違いが起きたときにも話を進めやすくなります。

ノーブルホームが合いそうな人、慎重に考えたい人

合いそうな人

  • 茨城県や栃木県で土地探しから相談したい人。地域の土地事情に詳しいという評価が口コミに複数あった
  • 断熱の等級を重視しつつ、価格とのバランスも取りたい人。等級6以上が標準で、上位の選択肢も用意されている
  • 温度差の小さい暮らしを求める人。床下冷暖房を導入した人からの肯定的な投稿が複数見られた
  • 自由設計で要望を細かく反映させたい人。提案の幅を評価する声が設計の論点に集まっていた
  • 展示場やショールームを実際に見比べてから決めるタイプの人。茨城を中心に拠点が多い

慎重に考えたい人

  • UA値やC値の実測値で他社と比べたい人。等級は示されているが、数値そのものは公表されていない
  • 引き渡し後の対応の速さを最優先する人。制度は整っている一方、動きの速さへの指摘が口コミに集まっていた
  • 契約前に坪単価の目安を知ってから動きたい人。公式に実額の公表がなく、見積もりを取るまで比較しにくい
  • 打ち合わせの回数を絞り、短期間で決めきりたいタイプの人。自由設計は決めることが多く、担当者との連絡が頻繁になる
  • 営業エリアの外で建てたい人。展開しているのは茨城・栃木・千葉・山梨に限られる

よくある質問

ノーブルホームが「危ない」「潰れる」と検索されるのはなぜですか?

A. 検索候補は検索の傾向などをもとに表示されるもので、それ自体は会社の経営状態や出来事を示す根拠になりません。理由として考えられるのは、2023年10月の登記に「吸収合併」と記載されていることです。この四文字だけを見ると消えた側に読めますが、履歴の本文には栃木県の二社を合併したと書かれており、ノーブルホームは残った側です。国が運営する法人情報にも閉鎖の記載はありません。

積水化学グループに入ると、これから建てる人に何か影響はありますか?

A. 2026年6月22日に積水化学工業が全株式を取得する契約を締結したと公表され、株式の譲り受けは2026年度下期の予定とされています。譲り受け後もブランドを活用し事業を継続する方針は積水化学・ノーブルホーム双方が公表しています。ただし詳細な運営体制や、既契約の保証を誰が承継するのかは公表されていません。契約を検討している段階なら、保証書に記載される保証の主体を書面で確認しておくのが確実です。

ノーブルホームの家は安っぽいのでしょうか?

A. 質感の受け止めは、見た建物が自由設計か規格住宅か建売かで割れていました。標準の設備や外壁の選択肢を高く評価する声がある一方、建売の内装を廉価に感じたという比較もあります。会社としては断熱等級6以上を標準、耐震等級3を基本設計としています。判断したいなら、検討中の商品の仕様書を出してもらい、標準で入る建材まで確かめるのが早道です。

ノーブルホームの坪単価はどのくらいですか?

A. 坪単価も本体価格も、公式サイトには載っていません。口コミに出てくる数字は、建てた時期も延床面積も含まれる費用の範囲もばらばらで、そのまま比べられるものではありません。同じ延床面積と同じ土地条件で総額の見積もりを取り、標準に含まれる範囲とオプションごとの増額を書き出してもらうのが確実です。

断熱性能や気密の数値は公表されていますか?

A. 断熱等級6以上を標準、省エネ等級5以上を標準仕様とし、最高等級の断熱等級7に対応するエディションも用意されていると公表されています。全商品・全棟共通の保証値としてのUA値やC値は確認できませんでした。ただし公式サイトには施工例としてUA値0.27、C値0.4の掲載があります。気密測定についても標準工程としての記載はなく、追加で依頼して測ったという記録が口コミの側にありました。

65年保証は、何もしなくても65年続きますか?

A. 続きません。15年目以降は10年ごとに無償点検と有償メンテナンスを受けることが延長の条件で、前回の点検とメンテナンスを受けていなければ延長されないと公式が明記しています。65年以降の点検は有償です。対象は構造耐力上主要な部分と、雨水の浸入を防止する部分に限られます。

ノーブルホームはどの地域で建てられますか?

A. 上場企業の公表資料には、グループ全体の事業所として茨城県・栃木県・千葉県・山梨県が挙げられています。展示場やショールームは水戸やひたちなか、日立、つくば、土浦、守谷、古河、神栖といった茨城県内に加えて、栃木県の宇都宮や小山、千葉県の柏方面にも置かれています。

まとめ 水戸の地域ビルダーを、どう見極めるか

ここまで読んでくださったなら、最初に検索窓で見た三つの言葉が、それぞれ性質の違うものだと分かってもらえたはずです。「危ない」と「潰れる」については、2026年7月時点の公開情報を確認しました。登記に閉鎖の記載はなく、2023年の吸収合併は二社を受け入れた側です。2026年6月には、上場企業が全株式を取得する契約も公表されていました。ただし、これだけで財務の健全さや将来の事業継続まで保証できるわけではありません。「安っぽい」のほうは、どの商品のどの仕様を見たかで答えが変わる話でした。

口コミ224件を仕分けて浮かび上がったのは、設計の自由度と断熱への評価が高く、引き渡し後の対応の速さと現場ごとの仕上がりの差に指摘が集まる、という輪郭です。良い評価が82件、気になる点が74件、どちらとも言えないものが68件。無作為に選んだ調べ方ではないので、これが世の中の割合というわけではありません。この224件の範囲では、どの論点にどんな評価が書かれていたかを整理できます。ただし満足や不満の起こりやすさ、世の中の一般的な傾向まで読み取れるものではありません。

最後に、契約の前に確かめておきたいことを挙げておきます。

  • 検討している商品で断熱等級と耐震等級がどうなるか。評価書を取得するかどうかも含めて書面で確認する
  • 気密測定が標準工程に入るか。入らない場合の費用はいくらか
  • 本体・付帯工事・諸費用を含む総額と、標準に含まれる範囲。オプションごとの増額も一覧にしてもらう
  • 着工後の検査の回数と、写真記録をどう受け取れるか
  • 引き渡し前の指摘事項を、誰がいつまでに直すのか。書面で残す
  • 保証書に記載される保証の主体と免責、点検の時期と延長の条件

どれも、モデルハウスを外から眺めているだけでは分かりません。会社を疑うためではなく、自分の条件で判断するための確認です。検索窓に並んだ言葉に引きずられるのではなく、手元の書面と公的な記録を突き合わせて決めていけば、あとから振り返って納得できる選び方になります。