手の届く価格なのにLIXILの設備がひととおり標準でそろう。アイフルホームに心が動いた理由がそこだったなら、社名を検索して「後悔」や「やめとけ」が目に入った瞬間、この価格で本当に大丈夫かと引っかかったはずです。
幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートと、住宅会社に関する独自の口コミ調査を行いました。断熱性能と坪単価は、公式情報と照らし合わせています。
結論を先にお伝えすると、アイフルホームは、編集部が独自調査した口コミに気になる内容もありましたが、価格と住宅性能のつり合いがとれた住宅会社といえます。主力商品のFAVOは断熱等級7とUA値0.26を公表しており、断熱性能を数字で確かめたい人の選択肢になります。今回は、宅建士の視点から、加盟店ごとに変わる条件と契約前の確認点を詳しく見ていきます。
この記事でわかること
- なぜ「後悔」や「やめとけ」が検索候補に並ぶのか
- 口コミ216件を6つの論点に振り分けると、何が語られていたのか
- 気になる声は、ブランドと契約先のどちらに向いているのか
- 坪単価と総額は、公式サイトのどこまで書かれているのか
- 契約先の会社が事業をやめたとき、引き渡しと点検は誰が引き継ぐのか

まずはここに注目
住宅展示場へ行く前に、資料を集めて比較しておきましょう
詳しい内容を見ていく前に、ひとつだけ。建てる土地に対応した住宅会社の資料は、展示場へ行く前に集めておいてください。

一社ずつ調べるのは手間がかかります。条件に合う会社の資料をまとめて請求できるサービスを使うのが早いです。
資料を先に集めておくメリット
家づくりは一生に一度の大きな買い物です。
カタログ請求なら、この4つを一度にまとめて用意できます。
目的で選ぶ3サービス
予算を抑えて探したい
LIFULL HOME'S
無料で住宅カタログを取り寄せる地域の工務店も見たい
SUUMO
無料で工務店・メーカーの資料を見る相談しながら決めたい
HOME4U 家づくりのとびら
無料で家づくりプランを相談するどれも無料で使えます。迷うなら、地域の工務店とハウスメーカーのようにタイプの違う2つを組み合わせておくと、価格や得意分野の違いが見えて候補を広げやすくなります。まずは気になったものから資料を集めてみてください。
この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、価格や性能の記述、保証や制度の条件を公式の一次情報で確認しています。(監修日:2026年7月19日)

口コミ216件を分類してわかった、後悔につながりやすい6つのこと
公開されていた口コミと体験談216件を読み込んでいくと、価格、住宅性能、設計、施工、保証、契約相手という6つの論点に分かれました。

その内訳は、設計・商品選択が54件、施工品質・工期が37件、価格・費用が35件、FC構造・契約相手が34件、保証・アフターが29件、住宅性能・断熱が27件。
この数字はあくまで「どの論点が語られやすいか」を示すもので、良し悪しの多数決ではありません。無作為に抽出したわけでもないため、割合として読まないよう気をつけてください。
また、ここではアイフルホームの良い評判と気になる評判の両面を分類し、その背景にある理由や契約前にできる確認まで踏み込んで書いていきます。そのうえで、ひとつ注意して頂きたい点があります。
アイフルホームは地域ごとに運営する加盟法人が異なるフランチャイズで、加盟店は全国に広がっています。当然、契約先の数だけ体験の種類も増えるので、投稿の総数は自然と多くなります。
とは言えそれは、一件ごとの不満の重さを軽くする理由にはなりません。しかも、商品そのものには満足していても、担当者の一言だけが引っかかって低い評価をつける、という書き込みは珍しくないのです。逆に、満足して暮らしている人がわざわざ感想を投稿するケースは一般的に非常に少ないです。
目に入る声の強さと、実際に暮らしている人全体の受け止めは、同じとは限りません。今回の調査は投稿者層に偏りがあるため、不満がどれくらいの割合で起きているのかまでは判断できない。この前提を踏まえたうえで、お読みいただければと思います。

全体像は、次の表にまとめました。各行は同じ重みで並べており、優劣や順位を示すものではありません。
| 論点 | 確認した口コミ媒体 | 公式で確認できた事実(2026年7月時点) | 公開情報では確認できない範囲 | 契約前の確認点 |
|---|---|---|---|---|
| 価格・費用 | 大手口コミサイト/利用者レビューサイト/個人ブログ | 公式LPはセミオーダーの注文住宅を坪単価60万円台からと案内。含む工事・設備・地域・面積の条件は非記載。FAVO・LODINAの総額は非公開 | 投稿者の支払額が割安だったか、予算超過が説明不足か仕様追加かは見積書なしでは不明 | 本体・付帯・外構・諸費用を含む総額と、坪単価に含む範囲を書面で確認 |
| 住宅性能・断熱 | 住宅系の掲示板/利用者レビューサイト/個人ブログ | FAVOは断熱等級7・UA値0.26、全棟気密測定(C値0.46は2025年度実物件の平均で保証値ではない)。LODINAは断熱等級6。地域・仕様で異なる | 「寒い」「暖かい」の体感、冷暖房費、隙間風の原因は口コミだけでは検証不可 | 契約する商品の断熱材・窓・換気方式・設計UA値を個別に確認 |
| 設計・商品選択 | 利用者レビューサイト/個人ブログ | FAVOは自由設計住宅で平屋・1.5階建てに対応。LODINAは定額制カスタム(規格型)。取扱範囲は商品・加盟店で異なる | 希望した間取りが可能だったか、提案不足か。旧商品の声は現行FAVOにそのまま当てはめられない | 平屋や造作収納など要望の可否と、対応する商品を早い段階で確認 |
| 施工品質・工期 | 住宅系の掲示板/利用者レビューサイト | 加盟店が構造設計CADでプランを確認し、LIXIL住宅研究所も耐震等級3の構造チェックを行い報告書を発行。施工・点検の主体は加盟店で内容は加盟店により異なる | 個別物件の施工ミスの有無・原因・是正の完全性は、図面や検査記録なしでは確定不可 | 現場写真と図面の照合方法、検査の実施主体と記録の受け取り方を確認 |
| 保証・アフター | 利用者レビューサイト/大手口コミサイト/Q&Aサイト | 構造・防水・防蟻の初期20年保証(9年目点検が条件)、地盤20年・地震10年・設備10年・短期2年、最長60年の長期点検、完成引渡保証。加盟店により条件が異なる | 保証会社の法人名や各保証の法的な債務者、過去の個別契約での承継可否は公開情報では特定不可 | 保証書と約款で保証主体・免責・点検時期・有償工事・加盟店が継続できない場合の窓口を確認 |
| 加盟店・契約相手 | 大手口コミサイト/利用者レビューサイト/個人ブログ | LIXIL住宅研究所が商品開発・資材調達・保証システム等を担い、独立した地域加盟店が営業・工事・アフターを担当。請負契約の相手は加盟店 | 加盟法人の経営安定性、担当者の力量、店舗間の実質的な品質差は匿名投稿だけでは評価不可 | 契約する加盟法人の会社情報・実績と、契約書上の請負・保証・相談窓口を確認 |
見積もりと総額(言及35件)
「ローコストだと思っていたのに」。価格面の口コミで目立ったのは、このような期待との落差でした。ただし、「予算に収まった」という評価も同様に並んでいます。両者の違いはなんでしょうか。落差の正体は、その比べ方にありました。
大手口コミサイトで確認できるのは、価格と間取りの折り合いが契約の決め手になったという体験談です。その一方で利用者レビューサイトには、ZEHなど希望する仕様を加えた結果、当初の予算を超えてしまったという声もあります。
ただし、この投稿者は説明を受けたうえで仕様そのものには納得しているとも書いていました。予算内に希望を収める提案を評価する声と、仕様を足したら予算を超えたという声。どちらも同じくらい見つかります。
こうした食い違いが生まれるのは、注文住宅の価格が「何を含むか」で大きく変わるからです。
公式サイトでは、セミオーダーの注文住宅を坪単価60万円台からと案内しています。ただし、その坪単価に含まれる工事や設備、対象となる地域・商品・延床面積といった条件は、同じページには書かれていません。
公式FAQも、注文住宅は一邸ごとに異なるため一律の坪単価は示せないとしています。つまり坪単価の入り口は示されていても、総額は公開ページでは確認できない。それが実際のところなのです。
投稿者の支払額が割安だったのか、予算超過が説明不足によるものか仕様追加によるものかは、見積書がなければ判定できません。総額と除外項目、追加費用の条件を示すのは、会社側の説明責任です。そのうえで施主側も、比べる条件をそろえておくと食い違いは減るでしょう。
個人ブログの検討記録でも指摘されていたのは、価格を比べるときに本体価格だけでなく、外構、空調、付帯工事、採用する設備まで条件をそろえる大切さでした。契約前には、本体・付帯・外構・諸費用まで含めた総額の見積もりを取り、坪単価に何が含まれるのかを書面で確かめてください。
価格の判断で一番大切なのは坪単価の大小ではありません。総額の内訳が、書面でそろっているかどうかです。
断熱と体感の実際(言及27件)
断熱性については、暖かく暮らせているという評価と、冷気を感じるという声の双方がありました。
住宅系の掲示板にあるのは、寒冷な地域でも暖房を限られた範囲で使いながら過ごせているとして、断熱仕様と費用のバランスを評価する居住者の声です。反対に利用者レビューサイトには、アフター対応には満足しつつ、室内で隙間風のような冷気を感じるという体験談も挙げられています。
このように体感が割れるのは、断熱性能が数値だけで決まるものではないからでしょう。
公式では、現行FAVOが断熱等級7、UA値0.26W/(㎡・K)を掲げ、全棟で気密測定を行うと案内しています。ただしC値0.46㎠/㎡は2025年度の実物件の平均値であって、個別物件の保証値ではありません。
定額制のLODINAは断熱等級6です。いずれも建築地や地域、仕様、プランの形で変わってきます。個人ブログの施主記録も、高断熱でも無暖房で常に快適になるわけではなく、建築時期、窓、換気方式、間取り、暖房の使い方で体感が変わると書かれていました。
正直、断熱性能に関しては、寒さや暖かさの体感、冷暖房費、隙間風の原因は、地域や気象、施工状態、測定条件のそろわない口コミだけでは検証できません。だからこそ、契約する商品で使う断熱材、窓、換気の方式、設計上のUA値を、一つずつ確認しておくことが対策になります。
以前の商品シリーズについての古い投稿を、そのまま現行のFAVOに当てはめないことも大切です。仕様を自分の目で確かめれば、「寒い」という言葉の中身を、自分の条件に当てはめて判断することもできるのです。
設計の自由度と商品選び(言及54件)
54件。6つの論点でいちばん多くの投稿が集まったのが、設計と商品選びでした。
利用者レビューサイトにあるのは、間取りの修正への応答が早く、収納や子どもの安全に配慮した要望も取り込んでもらえたという評価です。一方で、同じ利用者レビューサイトには、完成した住宅には満足しつつ、設計の自由度は期待ほどではなかったという振り返りもあります。造作収納などで、打ち合わせ時にもう一歩踏み込んだ助言が欲しかった、という内容でした。
この差は、選ぶ商品と打ち合わせの進め方によって生まれます。
公式サイトでは、現行FAVOを自由設計住宅として案内し、平屋と1.5階建て、間取り・素材・設備のカスタマイズに対応するとしています。一方でLODINAは、プロが作ったベースプランを一定のルール内でカスタマイズする、定額制のカスタム住宅です。
同じアイフルホームでも、自由設計を軸にするFAVOと、規格をベースにするLODINAとでは、設計の動かせる幅が違ってきます。敷地や構造、法規、予算による制約や、商品・加盟店ごとの取扱範囲も、個別の確認が必要です。
希望した間取りが技術的に可能だったのか、提案が足りなかったのか、施主側の要望整理が影響したのかは、打ち合わせの記録がなければ判定できません。個人ブログの検討記録では、平屋プランで予算に合わせてカタログ案を縮小したり、モジュールを変えたりする提案を受けた例もありました。
間取りと価格を同時に見比べた記録も確認できます。対策は、平屋や造作収納といった要望の可否と、それに向く商品はどれかを、設計の早い段階で確かめること。自由度を重視するならFAVO、価格の読みやすさを重視するならLODINA。商品の性格から選んでいくと、後悔を避けやすくなります。
施工と工期で語られたこと(言及37件)
現場に足を運んだ施主の口コミも多く見られました。
住宅系の掲示板にあるのは、建築中に第三者の知見も交えて現場を確認し、職人の施工姿勢や仕上がりに納得できたという施主の体験です。利用者レビューサイトには、外装材の向きやカウンターの色で発注との相違が生じたものの、直せる部分は対応してもらえたという体験談も見られます。
体感が分かれる背景にあるのは、アイフルホームが本部と加盟店の分業で家をつくる仕組みです。公式によると、加盟店が耐震設計マニュアルと構造設計CADでプランを確認、株式会社LIXIL住宅研究所も耐震等級3の構造チェックを行い、構造チェック結果報告書を発行します。ただし、実際の施工や現場の管理を担うのは、契約した地域の加盟店です。対応の主体が店舗ごとに違うため、現場の進め方や仕上がりの受け止めにも幅が出てくるのかもしれません。
投稿された施工ミスの有無や原因、是正が十分だったかは、図面や現場写真、検査の記録、当事者双方の説明がなければ確定できません。この点は、そのため、施工中は図面と現場写真を照らし合わせ、疑問に思った点は工程が進む前に担当者へ確認しておく、という進め方をすると良いでしょう。
契約前には、検査を誰が行い、その記録をどう受け取れるのかもあわせて確かめておくと、引き渡し後の行き違いを防げます。取引の実務から見ると、検査の主体と記録の受け取り方を契約前にはっきり説明できる加盟店かどうか。そこが施工品質を見極める判断材料になります。
保証とアフターの運用(言及29件)
「アフターサービスの連絡が来ない」。保証に関する目立った不満は、制度そのものではなく、その運用に関するものでした。裏を返せば、同じ制度でも担当する店舗がかみ合えば、評価は変わるということです。
利用者レビューサイトにあるのは、不具合を連絡すると修理担当者の訪問が早く、相談の手段も使いやすかったという評価です。その一方で大手口コミサイトには、契約した加盟法人が事業を継続できなくなった後、想定した保証やメンテナンスを受けられるか不安になった、という投稿もあります。
不安の芯にあるのは、保証の主体が誰なのか公開情報だけでは見えにくい、という点でしょう。
公式サイトでは、構造・防水・防蟻の初期20年保証と延長のしくみ、地盤や地震、住宅設備の保証、最長60年の長期点検、建築中の完成引渡保証を案内しています。ただし、初期保証には保証会社(制度運営会社)による9年目の点検が条件です。その保証会社の名称や、各保証の法的な債務者が加盟店なのか本部なのかは、公式の公開ページだけでは特定できません。
Q&Aサイトにも、加盟店が事業を継続できなくなった場合の保証の引き継ぎについて、利用者どうしでも理解が定まっていない相談例がありました。本部への確認や契約書の読み込みが必要です。
過去の個別契約で保証が実際にどうなったのかは、保証書や約款、通知の文書を見なければ判断できません。ただ、公式FAQは引き渡し後についても、フランチャイズ本部が住まいのパートナーとして継続的に支えると案内しています。
もし建築中に加盟店が工事を進められなくなった場合には、完成引渡保証という本部の制度が用意されています。契約前に確かめておきたいのは、保証書と約款で保証の主体と免責、点検の時期、有償になる工事、そして加盟店が事業を継続できなくなったときの窓口です。ここがはっきりするまで、契約は慎重に判断すべきだと考えます。
加盟店と契約相手(言及34件)
同じブランドでも、契約する会社と担当者によって評価は変わりるものです。投稿からも、公式の制度設計からも、ここは重要なポイントと言えるでしょう。
利用者レビューサイトにあるのは、地域の加盟工務店が収納などの細かな要望を形にし、引き渡し後も身近な手段で相談に応じてくれたという評価です。一方で、大手口コミサイトには、同じブランドでも運営する法人や担当者、職人によって対応や施工に差が出ることがある、という声があります。だからこそ契約する予定の法人を個別に調べたほうがよい、という指摘でした。
差が生まれる背景には、フランチャイズという構造があります。
公式情報で確認できるのは、株式会社LIXIL住宅研究所が商品開発や資材調達、保証のしくみを担うこと。営業、工事、アフターメンテナンスは、独立した地域の加盟店が担当するようです。契約を結ぶ相手も、本部ではなく地域の加盟店です。
そのため、地域ごとに運営する法人が異なるため、ネット上の投稿はブランド全体の評価としてではなく、契約した法人・店舗・時期を分けて読む必要があるのです。ある店舗の評価を、そのままブランド全体や他の加盟店に当てはめることはできないということです。
加盟法人の経営の安定性や担当者の力量、店舗ごとの実際の品質差は、匿名の投稿だけでは評価できません。個人ブログにも、本部の信用だけで決めず、実際に依頼する加盟法人の実績や事業の状況も確かめて契約を判断した、という施主の記録がありました。
対策としては、契約する加盟法人の会社情報と実績を自分で確認し、契約書のうえで請負・保証・相談の窓口が誰になるのかをはっきりさせること。本部の制度と、目の前の加盟店の実力を分けて見れば、「当たり外れ」という言葉に振り回されずに判断できます。
気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう
口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。
アイフルホームの評判は本当に悪いのか
アイフルホームの評判は「悪い」と言い切れるものではなく、良い声と気になる声の両方が見られます。
前章の分類でも、満足の声と不満の声は同じ論点に同居していました。強い言葉が目に入りやすいだけで、中身を分けて読むと、見方が変わってくるでしょう。まず、どんな声があったのか。次に、なぜ評価が割れるのか。順に見ていきましょう。
良い評判と気になる評判の両方が見つかった
216件を読み通して最初に感じたのは、評価の幅の広さでした。
肯定的な内容としては、価格を抑えながら標準仕様の設備に満足したという声、担当者の説明が丁寧で予算の相談がしやすかったという声、子育てを見据えた動線の提案を評価する声がありました。その一方で気になる内容としては、連絡や補修対応の遅さ、担当交代時の引き継ぎ、加盟店ごとの標準仕様の違いを挙げる投稿が確認できます。
同じ論点に、満足の声と不満の声が同居している。これが、このアイフルホームのブランドの読み方を難しくしている理由です。
評価が割れるのは、地域ごとに運営する会社が違うから
アイフルホームはフランチャイズで、契約する相手は地域の加盟店です。
公式FAQは、加盟店を地域の工務店、本部を株式会社LIXIL住宅研究所と区別しています。先ほども説明した通り、本部が担うのは商品開発、広報宣伝、資材調達、技術・構造のチェック。契約と施工、引き渡し後の点検やアフター対応は、加盟店が受け持ちます。
同じブランド名でも、運営する会社が違えば体験も変わるわけです。
だから投稿は、ブランド一括ではなく、契約した法人・店舗・時期を分けて読む必要があります。同じアイフルホームでも、担当する会社が変われば、取引の相手そのものが変わるからです。
見方を変えれば、契約先を個別に確かめるほど、ばらつきは減らせます。ただし、施工や対応の品質そのものを、施主の側で保証できるわけではありません。
それでもアイフルホームが選ばれている理由
ここまで気になる点を並べてきたので、良い面も同じ密度で書いていきます。
公式に確認できる強みは、断熱性能、標準設備、保証の3つでした。いずれも公式サイトで裏の取れる内容です。
FAVOの断熱等級7とUA値0.26
現行商品の性能を、数字で見てみましょう。
2026年6月1日に販売を開始した自由設計住宅FAVOは、断熱等級7、UA値0.26W/(㎡・K)を掲げます。全棟気密測定を基本とし、高性能トリプルガラスサッシ、第1種ダクトレス熱交換換気システム、耐震等級3に制震システムを組み合わせた仕様です。
長期優良住宅対応、省令準耐火仕様、太陽光発電と蓄電池、色40年品質の外壁、40年超耐久シーリングも、公式リリースに明記されています。工法は木造軸組金物工法。定額制カスタム住宅のLODINAは、断熱等級6、耐震等級3、建物初期20年保証を掲げています。
いずれも地域、仕様、プランにより異なる場合があります。C値0.46㎠/㎡が2025年度の実物件の平均値である点も、あわせて押さえておいてください。
| 項目 | FAVO | LODINA |
|---|---|---|
| 断熱等級 | 断熱等級7・UA値0.26W/(㎡・K) | 断熱等級6 |
| 窓・サッシ | 高性能トリプルガラスサッシ | 遮熱Low-E複層ガラスサッシ |
| 換気 | 第1種ダクトレス熱交換換気 | 第3種ダクトレス換気 |
| 耐震・制震 | 耐震等級3+制震システム | 耐震等級3(EVASはオプション) |
| 工法 | 木造軸組金物工法 | 木造軸組金物工法 |
耐震については、加盟店が耐震設計マニュアルと構造設計CADでプランを確認し、株式会社LIXIL住宅研究所も耐震等級3の構造チェックを行って報告書を発行する流れです。
ただし、住宅性能評価を受けない場合は等級3相当という位置づけになります。プランや仕様、多雪地域などでは、基準を満たせない場合もあることに注意が必要です。
LIXIL製の設備が標準
グループの強みが最もわかりやすく出ているのが、設備です。
FAVOでは、LIXILのシステムキッチン「リシェル」を標準仕様として掲載しています。セラミックトップ、タッチレス水栓、深型食器洗い乾燥機といった内容です。本部である株式会社LIXIL住宅研究所が資材調達を担う構造のため、グループ製品を標準に組み込みやすい。口コミでも、標準仕様の設備に対する満足の声が繰り返し出てきました。
ただし、掲載された設備が地域や仕様、プランを問わず全棟一律に標準採用されるとまでは、確認できないため、契約する商品と加盟店で標準に何が含まれるかを確かめてください。
初期20年から最長60年まで伸ばせる保証
保証は複数の制度が組み合わさっており、条件を満たせば最長60年まで延長できます。

構造・防水・防蟻は初期20年保証。保証会社による9年目の無料点検を受けたうえで、20年目以降は10年ごとの有料点検と有料メンテナンス工事により、最長60年まで延ばせます。
地盤は不同沈下について20年保証。地震保証は、第三者機関が耐震等級3相当と認める新築戸建てを対象に、引渡し日から10年間、計測震度6.8以下の地震による半壊以上を一定条件で補修・建て替え保証する制度です。
住宅設備はメーカー保証終了後を含め合計10年間、規程に基づく自然故障の無償修理サービス。内外装の仕上げや建具の建て付けなど、構造躯体の不具合に起因しないものは、引渡し後2年間の短期保証です。
長期継続点検は、契約したアイフルホーム加盟店が最長60年まで実施し、20年目までは無料、それ以降は有料と公式に明記されています。
| 保証・点検 | 公式が案内する内容(2026年7月時点) |
|---|---|
| 構造・防水・防蟻 | 初期20年保証。9年目の無料点検が条件。有料点検・工事で最長60年まで延長 |
| 地盤 | 建物の不同沈下について20年保証 |
| 地震保証 | 引き渡しから10年間。計測震度6.8以下の地震による半壊以上を一定条件で保証 |
| 住宅設備 | メーカー保証終了後を含め合計10年間の無償修理サービス(条件あり) |
| 短期保証 | 仕上げ・建具の建て付けなどを引き渡しから2年間保証 |
| 長期点検・アフター | 契約した加盟店が最長60年まで点検。20年目まで無料、以降は有料 |
| 完成引渡保証 | 加盟店が工事を進められない場合に完成・引き渡しを保証 |
制度の一覧としては充実しているものの、保証会社の法人名や、各保証の法的な保証債務者が加盟店と本部のどちらなのかは、公式の公開ページだけでは特定できないため、ここは保証書と店舗での確認が必要な部分です。
また公式サイトでは、保証内容や機関が加盟店によって差が出るケースもあるとしていて、全国の加盟店で、保証の条件や内容、期間、点検の時期がどの程度同じであるかどうかも不明なため、確認が必要です。
アイフルホームの坪単価と総額はいくらか
アイフルホームでは坪単価の目安を示していますが、総額は公開されていません。
現行商品は、2026年6月に再編されたFAVOとLODINAの2つです。どちらを土台にするかで、価格の考え方そのものが変わってきます。
| 商品 | 位置づけ | 設計の考え方 | 販売開始 |
|---|---|---|---|
| FAVO(フェイボ) | 自由設計住宅 | 希望やライフスタイルに合わせる自由設計。生涯基準の家づくり | 2026年6月1日 |
| LODINA(ロディナ) | 定額制カスタム住宅 | 建物の大きさごとに価格を設定し、ベースプランを一定のルール内でカスタマイズ | 2026年6月1日 |
どちらも沖縄や一部の地域を除いて、全国で販売されています。次世代制震システムのEVAS(イーバス)は独立した商品名ではなく技術・仕様の名前で、LODINAではオプション対応です。
公式が公表している数字
公式では、セミオーダーの注文住宅を「坪単価60万円台から」と案内しています。
ただし、その金額に含まれる工事や設備、対象の地域・商品・延床面積といった算定条件は、同じページには明記されていません。公式FAQも、注文住宅は1邸ごとに異なるため一律には答えられないとしています。
公表されていない数字と、見積もりで確かめること
現行のFAVOとLODINAそれぞれの具体的な総額は、公式の公開ページでは確認できません。
LODINAは定額制と説明されているものの、坪数別の価格表や建物本体価格は公開されていない状態です。だから金額は、自分の土地と間取りで見積もりを取って確かめるしかありません。
取るときは、本体・付帯・外構・地盤改良・諸費用まで含めた総額でそろえること。標準に含まれる範囲を一覧で出してもらうこと。この2つを同じ条件で複数社に依頼すれば、比較できる数字になります。
ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。
まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。
契約した加盟店が事業を続けられなくなったら、保証はどうなるのか
工事の途中か、引き渡しのあとか。どちらの段階かで、守られる範囲が変わります。
フランチャイズを検討するとき、最後に残る不安が、ここです。制度上どうなっているのかを、公式情報で確かめていきましょう。
工事の途中で止まったとき
工事中に備える制度が、完成引渡保証です。
公式は、契約した加盟店が不測の事態で工事を遂行できない場合に備え、完成引渡保証書に基づいて工事請負契約どおりの完成と引き渡しを保証すると案内しています。つまり工事中の中断は、制度で受け止める設計になっているわけです。
工事代金を前払いした分がどう扱われるか、引き継ぐ会社をどう決めるかは、契約書と保証書の条項によります。契約前に読んでおきたい部分です。
引き渡し後のアフターはどうなるか
引き渡し後については、公式FAQが本部の関与に触れています。
FAQは、引き渡し後もフランチャイズ本部が住まいのパートナーとして継続的にサポートすると案内しています。その一方で、点検・修理・リフォームおよび長期継続点検の基本対応主体は、契約・建築した加盟店です。その会社がなくなれば、担っていた点検はそのままでは引き継がれません。
保証会社の法人名や法的な債務者、過去の個別契約での承継の可否は、公式の公開ページだけでは特定できません。だからこそ契約前に、保証の主体と、加盟店が事業を継続できない場合の窓口を書面で確かめてください。
アイフルホームが向いている人・慎重に検討したい人
ここまでの照合結果を並べると、向き不向きははっきり分かれます。
向いているのは、次のような考え方の人です。
- 設備のグレードを標準で確保したい人:FAVOはLIXILのシステムキッチン「リシェル」を標準仕様として掲載しています
- 断熱性能を数字で確かめたい人:FAVOは断熱等級7、UA値0.26W/(㎡・K)を掲げ、全棟気密測定を基本としています
- 保証の中身を自分で読み込める人:構造・防水・防蟻の初期20年保証は、条件を満たせば最長60年まで延長できます
- 地域の会社と近い距離で家づくりを進めたい人:契約と施工、アフターは地域の加盟店が担当します
反対に、慎重に検討したほうがよいのは、次のような場合です。
- 全国どこでも同じ価格・同じ仕様であることを重視する人:フランチャイズのため、標準仕様も増減額のルールも加盟店ごとに異なります
- 契約前に総額の目安を公開情報で知りたい人:現行商品の総額は公式の公開ページでは確認できません
- 引き渡し後の点検を長期にわたって同じ会社に任せたい人:長期継続点検の基本対応主体は契約した加盟店です
- 個別物件の気密値を契約前に確約してほしい人:C値0.46㎠/㎡は2025年度の実物件の平均値で、保証値ではありません
どちらに当てはまるかは、住みたい地域の加盟店がどんな会社かによっても変わってきます。ブランドの評判だけで決めきらず、契約する会社を実際に見にいってください。
よくある質問
アイフルホームのよくある質問をまとめました。
アイフルホームの坪単価はいくらですか?
A. 公式LPでは、セミオーダーの注文住宅を坪単価60万円台からと案内しています(2026年7月時点)。ただし、その金額に含まれる工事や設備、対象の地域・商品・延床面積は明記されていません。公式FAQも、注文住宅は一邸ごとに異なるため一律には答えられないとしています。総額や坪数ごとの本体価格は公式の公開ページでは確認できないため、加盟店で間取りと仕様を伝えて見積もりを取り、含まれる範囲を書面で確かめるのが確実です。
アイフルホームの評判は悪いのですか?
A. 「悪い」と言い切れるものではありません。今回は公開投稿216件を調査・分類しましたが、良い評判と気になる評判の両方を確認しました。割合や多数派の集計はしていないため、どちらが優勢かは示せません。良い評判も気になる評判も、契約した法人・店舗・時期を分けて読み、公式で確認できることと照らし合わせて判断するのが現実的です。
アイフルホームで平屋は建てられますか?
A. 建てられます。公式は現行のFAVOを自由設計住宅として案内し、平屋と1.5階建て、間取りや素材、設備のカスタマイズに対応するとしています(2026年7月時点)。ただし、敷地や構造、法規、予算による制約や、商品・加盟店ごとの取扱範囲は個別の確認が必要です。平屋を考えるなら、希望のプランが可能かどうかを設計の早い段階で加盟店に確かめておくと安心です。
アイフルホームの家は寒いですか?
A. 一律には言えません。公式はFAVOで断熱等級7、UA値0.26W/(㎡・K)、全棟気密測定を掲げ、LODINAは断熱等級6としています(2026年7月時点)。ただしC値0.46㎠/㎡は2025年度の実物件の平均で、個別物件の保証値ではありません。寒い・暖かいの体感は、地域や窓、換気方式、間取り、暖房の使い方で変わるため、契約する商品の断熱仕様を個別に確認することが対策になります。
フランチャイズだと当たり外れがありますか?
A. 契約の相手は本部ではなく、地域の加盟店です。公式情報では、株式会社LIXIL住宅研究所が商品開発や資材調達、保証のしくみを担うと確認できます。営業・工事・アフターは独立した加盟店が担当する、フランチャイズ構造です(2026年7月時点)。地域ごとに運営する法人が異なるため、投稿はブランド全体の評価ではなく、契約する法人・店舗・時期を分けて読むことが欠かせません。契約前に加盟法人の会社情報と実績、契約書上の窓口を確認しておくと、見極めがしやすくなります。
契約した加盟店が事業を続けられなくなったら保証はどうなりますか?
A. まず契約書と保証書の条項を確認することが出発点です。公式には、建築中に加盟店が工事を進められなくなった場合に備える完成引渡保証があります。FAQでは引き渡し後も、本部が住まいのパートナーとして継続的に支えると案内しています(2026年7月時点)。ただし、保証会社の法人名や法的な債務者、過去の個別契約での承継の可否は、公式の公開ページだけでは特定できません。契約前に、保証の主体と加盟店が事業を継続できない場合の窓口を、書面で確かめておくことが大切です。
まとめ 契約前に確かめる6つのこと
今回わかったのは、アイフルホームには公式で確かめられる強みがあり、気になる声の多くは制度そのものより、契約先の運用に向いていたということでした。どの会社と契約するかで、体験が変わる。そこが、このブランドを検討するうえでの鍵となります。
最後に、契約前に確かめておきたい点をまとめます。
- 坪単価に何が含まれるのかを書面で確認し、本体・付帯・外構・諸費用まで含めた総額の見積もりを取る
- 契約する商品の断熱材・窓・換気方式・設計UA値を個別に確認し、古い商品の口コミを現行のFAVOにそのまま当てはめない
- 平屋や造作収納などの要望が可能か、自由設計のFAVOと定額制のLODINAのどちらが向くかを早い段階で確かめる
- 施工や検査を誰が行い、記録をどう受け取れるのかを確認し、現場写真と図面を照らし合わせる
- 保証書と約款で、保証の主体・免責・点検時期・有償工事・加盟店が事業を継続できない場合の窓口を確認する
- 契約する加盟法人の会社情報と実績を自分で調べ、請負・保証・相談の窓口が誰になるのかをはっきりさせる
公開投稿は、これから家を建てる人にとって参考になる材料です。ただし投稿の割合やブランド全体の評価を示すものではなく、契約した法人・店舗・時期によって条件は変わります。
次の一歩として、気になる加盟店の展示場や完成見学会に足を運び、このリストを手元に、総額と仕様、保証、契約相手を同じ条件で並べてみてください。宅地建物取引士として最後にお伝えしたいのは、口コミの評判は入り口にすぎないということです。実物と公式情報で確かめた先に、後悔の少ない選択があるのです。


コメント