休日に北関東の分譲地を見て回り、モデルハウスの木の質感を気に入る。そのあとで横尾材木店を検索すると、候補に「欠陥住宅」や「後悔」が出てくることがあります。そろそろ本気で決めようとしていた時期なら、なおさら気になると思います。
幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートと、住宅会社に関する独自の口コミ調査を行いました。そのうえで、検査の回数と保証の年数、公表されている価格は公式情報と照らし合わせました。
結論を先にお伝えすると、横尾材木店は、保証の延長に条件はあるものの、十分に検討する価値のある住宅会社といえるでしょう。工事中の検査は第三者機関と社内をあわせて6回あり、どの工程を確認するかまで公式サイトで公開されています。今回は、宅建士の視点から、検査の中身と保証の条件を詳しく見ていきます。
この記事でわかること
- なぜ「欠陥住宅」「後悔」が検索候補に出るのか。実際の投稿には何が書かれていたのか
- 工事中の検査は、誰がどの工程を確認していることになっているのか
- 公式が坪単価を出していないなかで、支払う総額をどうやって見積もればよいのか
- 20年保証と30年サポートには、どんな条件が付いているのか
- 分譲住宅を買った話と注文住宅を建てた話で、口コミの読み方はどう変わるのか

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この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、価格や保証にかかわる記載と法人の情報を、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年7月28日)

- 口コミ97件を話題ごとに分けると、住宅性能・設備と保証・アフター・点検が21件で並んだ
- 「欠陥住宅」「後悔」という検索候補は何を示すのか。気がかり34件の内訳もあわせて確かめる
- 検査は第三者と社内で計6回。公式が公表している品質の確かめ方
- 構造と防水の保証は初期10年。条件を満たせば最長20年、点検は30年先まで
- 家の造りは、どこまで数字で公表されているのか
- 坪単価は公表されていない。公式が出しているのは32坪プランの本体価格
- 建売と注文では、不満の出どころが変わる
- 検索すると別の会社が混ざる。この記事が指しているのはどの会社か
- 登記と許認可、厚生年金、2026年の公式の更新を記録で確かめる
- 拠点は北関東の4県。どこまで対応しているのか
- 公表されていない7項目を、契約前の打ち合わせで埋めておく
- 横尾材木店を選ぶ理由になりうる5つのこと
- この会社が向いている人と、慎重に進めたほうがよい人
- よくある質問
- まとめ
口コミ97件を話題ごとに分けると、住宅性能・設備と保証・アフター・点検が21件で並んだ
編集部が読んだのは、横尾材木店について書かれた投稿97件です。この97件は、公開されていた投稿のうち、内容を確認した数です。同じ人が二つの場所へ書き込めば、件数はその分だけ増えます。件数は投稿の数であり、施主の人数ではありません。
今回行ったのは施主本人へのアンケートではなく、無作為抽出でも全件収集でもない調査です。ですから割合や多数派を示せる調べ方ではありません。気がかりの34件という数字を、この会社で家を建てた人の何割という形に読み替えないでください。
特定の口コミサイト名やアカウント名は記事に出さず、載せるのは媒体の種類だけにとどめました。内わけは口コミサイトに寄せられた投稿が2件、掲示板や質問サイトのやりとりが85件、個人が書いたブログの記事が10件です。会社の登記や厚生年金の記録といった事実関係については、国が運営する法人情報の公表サイトで確認しました。ただし、そこから分かるのは登録の状態まで。個々の書き込みが本当にあった出来事かどうかは、編集部にも確かめようがありません。
読み方の姿勢としては、良い評判と気になる評判の両面を同じ重さで扱っています。片側へ寄せる意図はありません。そのうえで、投稿を読むときに気をつけておきたい点が三つあります。
一つめは母数です。横尾材木店は1926年に材木商として始まり、2025年度だけで682棟を完成させています。長く続いて年間の棟数も多い会社なら、投稿の総数も増えるのが自然です。手がけた数の少ない会社と件数をそのまま並べても、比較にはなりません。ただしそれは、一件ごとの不満の重さを軽くする理由にはなりません。一軒あたりの金額の大きさを考えれば、なおさらです。
二つめは、書きたくなる場面の偏りです。家の仕上がりに不満がなくても、打ち合わせでの一言が引っかかって投稿する人はいます。反対に、住み始めてから何ごともなく日々が過ぎているなら、わざわざ投稿する機会は多くありません。雨漏りもせず、点検も予定どおりに来た。それだけでは書く動機そのものが生まれないからです。
三つめに、投稿者の層に偏りがあり、年齢も住む地域もばらばらです。文章を書く習慣にも差が出ます。この会社の場合はもう一つ事情があって、分譲住宅を買った人と注文住宅を建てた人が同じ検索結果に混ざります。買い方が違えば見ているものも違うので、同じ「品質」という言葉でも中身がそろいません。
そしてこれが、今回いちばん気をつけたい点になります。どの段階の体験について書かれたのかまで分かる投稿は、そう多くありませんでした。見学や内覧の段階だと分かるものが11件、住み始めてからの話だと分かるものが18件。残りはどちらとも判断がつきません。案内された日の印象と、何年か暮らしたうえでの評価が、区別されないまま同じ検索結果に並んでいます。
媒体にも偏りがあります。内わけのとおり、97件の大半は掲示板や質問サイトのやりとりでした。そこには、書き手が本当にその家の施主なのかを確かめる仕組みがありません。人づてに聞いた話や、近所で見かけた様子が混じることもあります。編集部が確かめられたのは、その投稿が実在するというところまでです。
以上を踏まえて、97件を7つの話題に分けました。件数が多い順に並べると、次のとおりです。
| 話題 | 触れていた投稿の数 | そこで語られていた中身 |
|---|---|---|
| 住宅性能・設備 | 21件 | 断熱材の種類と厚み、窓とサッシの性能、住み始めてからの暑さ寒さ、耐震等級の受け止め |
| 保証・アフター・点検 | 21件 | 点検で何をどこまで見るのか、補修を頼んだ後の連絡、保証の対象になる範囲、設備の故障への対応 |
| 間取り・デザイン・物件選び | 15件 | 外観と間取りの好み、提案された図面との相性、学区と周辺の住みやすさ、寸法や搬入の不安 |
| 打ち合わせ・担当者・契約 | 14件 | 説明の分かりやすさ、要望への返答、費用の明細の出し方、契約を急がされたかどうか、資金の相談 |
| 価格・費用 | 13件 | 値引きや値下げの可否、価格交渉の進め方、価格帯に見合う仕様かどうか、土地を含めた総額 |
| 施工品質・引き渡し | 8件 | 引き渡し前後に見つかった傷や部材の補修、立会いの段取りと清掃、工程や引き渡し時期の遅れ |
| エリア・店舗とモデルハウス | 5件 | 店舗での応対と接客、店ごとに扱う商品の違い、モデルハウスが自分の土地に合うかどうか |
7つを足し合わせると97件になります。1件の投稿には主な話題を1つだけ割り当てているので、7つの合計が97件と一致します。表の件数は、その話題に触れていた投稿の多さを示すものです。評価の高さを示す点数ではありません。


窓まわりの体感と、断熱仕様の確かめ方(言及21件)
この話題に集まったのは、断熱の仕様をどう確かめるかという内容と、住み始めてからの暑さ寒さの実感でした。吹き付け断熱の厚みや断熱等級、ZEHの有無で仕様がどう変わるのかを尋ねる書き込みが並んでいます。
前向きな側では、集成材と耐震等級3の説明を契約の決め手に挙げた人、国産の無垢材と吹き付け断熱を評価した人がいました。入居から5年、20年以上と時間が経ってから住み心地にふれた記録もあります。
数えると21件ありました。受け取り方で分けると、よい方に見ていたものが7件、判断を保留したものが9件、気がかりを書いたものが5件です。
気がかりな内容は、窓まわりに関するものが中心でした。複合サッシで冬が寒く夏が暑いと感じた、冷房を止めた後の室温の上がり方が早い、居室以外の場所で暑さ寒さがこたえる。こうした書き込みです。
同じ窓の話でも、後から内窓を付けたところ、冷暖房が効きやすくなり、室内も静かになったという報告が残っています。断熱材の隙間に気づいて自分で埋めたという記録もありました。ただし、どちらも一件ずつの体験です。標準的な直し方を示すものではありませんし、施工や保証で会社が負う範囲を狭めるものでもありません。
公式サイトには、分譲住宅は全棟が発泡ウレタンの吹き付け断熱、注文住宅は仕様ごとに断熱材が変わると記載されています。ただしUA値とC値は公表されていません。窓の性能を数字で比べたい人にとって、投稿に書かれた体感を裏づける材料が、公開情報にはないのが現状です。
引き渡した後の連絡をめぐって割れた評価(言及21件)
気がかりが最も多く集まったのが、この話題でした。中心にあるのは点検そのものより、そのあとの連絡です。
補修を頼んだのに連絡が来ない、指摘した箇所の直しが進まない、雨漏りの修理が長く止まったまま。地域も家の買い方も異なる事例について、こうした書き込みが並んでいました。いずれも投稿者が書いた内容で、真偽や時期、会社側の説明までは確認できていません。
保証の範囲をめぐる書き込みもあります。壁のひび割れが点検で対象外と説明された、給湯の設備が4年ほどで壊れて保証の扱いに納得できなかった、という内容です。こちらも投稿者の受け止めであって、契約の条件や会社側の説明は確認できていません。
ここに分類したのは21件です。立場ごとに数えると、評価する側が4件、白黒をつけていないものが4件、気がかりを述べたものが13件でした。
いっぽうで、直った側の記録も残っています。3か月点検で壁紙の軽い傷を無償で直してもらった、入居8か月の点検で挙げた指摘がすぐ直った、注文住宅に約10年住んで災害の後も問題がなく訪問の対応も良かった。点検が行われていないという話ではありません。
公式サイトには、点検の時期が3か月から30年まで8回示されています。ただし、どこまでが無償で、点検では何をどこまで確かめるのかまでは書かれていません。屋根の点検が遠くからの目視だったという報告もあり、点検の中身が明記されていない点と重なります。受け止めが割れているのは、まさに書かれていない部分です。
点検の範囲と費用は、契約前に書面で確かめておくと後の行き違いを減らせます。ただし、連絡が返ってこないことまで施主の準備で防げるわけではありません。引き渡しの後はどこへ連絡し、いつまでに返答をもらえるのか。窓口と期限まで決めておいてもらうのが確実です。
間取りと外観に、決め手も見送りの理由も出ていた(言及15件)
この話題では、決め手になった理由と、見送った理由の両方が同じくらい出てきました。
決め手のほうは、学区と周辺の住みやすさ、値引きのあった元モデルハウスの分譲住宅、現場を見に行きながら変更を重ねて希望どおりになった注文住宅。リゾート風の提案とモデルハウスの見学を評価した記録もあります。
該当したのは15件でした。姿勢で分ければ、好意的な内容が7件、態度を決めかねているものが4件、気がかりに寄ったものが4件です。
見送った理由のほうは、提案された図面が希望と違った、価格差と間取りが釣り合わなかった、外観が好みに合わなかった、という内容でした。扉の幅が68センチで大型の家電が入るか不安だという報告もあります。
図面が合わないという話は、打ち合わせの途中で出たものでした。裏を返せば、建てる前に気づけた例でもあります。建築前の間取りに制約はあったものの、要望が反映されて満足したという記録も残っていました。
分譲住宅と注文住宅で商品の幅があるぶん、同じ社名でも仕上がりの印象は一律になりません。扉の幅のような寸法は図面に出ています。手持ちの家電の寸法と、洗濯機を置く場所の広さを測ってから見に行けば、その場で判断できます。
契約を急ぐかどうかで、評価が正反対に割れた(言及14件)
担当者への評価は、同じ会社の話とは思えないほど分かれていました。分かれ目になっていたのは、契約を急がせるかどうかです。
前向きな側では、契約を急かさない姿勢、要望をよく聞いたうえでの返答、費用の明細を出してくれたこと、予算を守る提案が挙がっています。土地探しから打ち合わせを重ねて予算内に収まったという記録もありました。
数えると14件ありました。受け取り方で分けると、よい方に見ていたものが8件、気がかりを書いたものが6件です。
気がかりの側は、その裏返しでした。見学した当日に契約を促されて後から解約した、翌日までに返事をするよう求められた、契約のときは急かされたのに住宅ローンの手続きは進みが遅かった。店内での応対が配慮を欠いていると感じた記録もあります。
同じ会社で正反対の評価が並ぶ背景には、窓口が店舗ごとに分かれていることがありそうです。北関東の4県に14の拠点があり、担当者もそれぞれ違います。ただし、それが評価の割れた原因だと断定はできません。店舗の運営も担当者への指導も、会社の責任の範囲に入ります。前向きな記録も気がかりの記録も、その店その人について書かれたものと読み、会社全体の話へ広げないほうが実態に近いはずです。
そのうえで、急かされたと感じたときにいったん引くという選択肢は、施主の側にもあります。ただ、即決を求める進め方そのものは会社側の営業のやり方の問題です。訪問の前に、その日のうちに決めるつもりはないと伝えておくのも一つの方法です。
値引きできるのかどうかに、質問が集まった(言及13件)
この話題は、感想よりも質問が目立ちました。値引きはあるのか、値下げを待つべきか、販売が始まってからどれくらいで価格が動くのか。買う前の人が、判断の材料を探して書き込んでいます。
質問への回答も投稿されており、人気のある地域なら値下げを待たずに交渉したほうがよいという助言が出ていました。値引きはほとんどないという投稿もあり、受け取り方は一致していません。
ここに分類したのは13件です。立場ごとに数えると、評価する側が2件、白黒をつけていないものが10件、気がかりを述べたものが1件でした。
金額そのものにふれた投稿もありました。建物の部分で坪あたり50万円弱だったという報告や、その価格帯にしては建物がよいという評価です。ただしこれは投稿者が自分の物件について書いた数字であって、会社が公表した坪単価ではありません。
気がかりの側は、建物は評価できるが土地を含めた総額が高く感じられた、という内容でした。価格の感じ方は土地の条件で変わります。同じ建物でも、地価の高い場所ならその分だけ総額が上がるからです。
公式が公表しているのは32坪プランの本体価格までで、坪単価も総額の目安も出ていません。投稿に出てくる金額は、その人が見た物件のものです。自分の土地と条件にそのまま当てはまるとは限らないので、見積もりで確かめてください。
引き渡しの前後で起きていたこと(言及8件)
引き渡しの前後で見つかった不具合について書かれた投稿です。件数そのものは多くありませんが、内容は具体的でした。
巾木の部材について案内された補修の進め方に納得できなかった。立会いの日に遅れの連絡があり、清掃も行き届いていなかった。こうした記録が残っています。
該当したのは8件でした。姿勢で分ければ、好意的な内容が2件、態度を決めかねているものが1件、気がかりに寄ったものが5件です。
いっぽうで、引き渡し日に見つかった内装の傷を再検査のうえ無償で直すことになったという投稿もありました。注文住宅では、営業と設計と大工の対応に恵まれたという書き込みも見られます。窓まわりの隙間に気づいて補修し、収まったという報告も残っていました。
工程の遅れにふれた記録もありました。完成済みの分譲住宅でも引き渡しまで5か月ほどかかった、基礎工事が工程表どおりに進まない、といった内容です。原因や契約の条件、会社側の説明までは確認できていません。
引き渡しの時期は、入居や転居の予定に直結します。遅れたときにどう扱うのかを契約前に確かめておくと、予定を立て直しやすくなります。
店舗での応対と、モデルハウスの見え方(言及5件)
拠点や店舗にふれた投稿です。件数は少なめでした。
前橋の店舗を見学し、建売の価格をどう感じたかと、接客が丁寧だったことを記した投稿があります。個性的な間取りと接客を挙げた書き込みも残っていました。
数えると5件ありました。受け取り方で分けると、よい方に見ていたものが2件、判断を保留したものが3件です。この話題で気がかりが出てこなかったからといって、今後も起きないとは限りません。
残りは質問と見送りの記録です。群馬の太田で建てた経験や、熊谷の店舗が扱うリゾート風の住宅について、契約した人の体験を尋ねる書き込みがありました。
リゾート型のモデルハウスを見て雰囲気は気に入ったものの、所有している土地には合わないと判断して見送ったという記録もあります。
拠点は北関東の4県に広がっていて、店舗ごとに扱う商品も見せ方も変わります。近くの店で受けた印象が、そのまま会社全体の話になるとは限りません。
「欠陥住宅」「後悔」という検索候補は何を示すのか。気がかり34件の内訳もあわせて確かめる
7つに分けた97件を、こんどは検索窓に並ぶ語と突き合わせてみます。気がかりに分類した34件のうち、いちばん多かったのは保証・アフター・点検で、13件。次が打ち合わせ・担当者・契約の6件でした。お金の話、担当者とのやりとり、引き渡しまでの施工、そして引き渡し後の保証。この4つ、つまり費用や契約、施工、引き渡し後の対応にかかわる話題を合計すると25件になります。残る9件は、建った家そのものや地域についての内容でした。
そもそも検索候補は、入力された語の傾向から自動で作られる仕組みです。打ち込んだ一人ひとりの意図や、その人が下した評価までは反映されません。「欠陥住宅」も「後悔」も、実際に困った人が打ち込んだ語なのか、これから頼もうと考えている人が念のため確かめた語なのか、並びを見ただけでは区別がつきません。分かるのは、その組み合わせで検索した人が過去にいたという事実だけです。
次に押さえておきたいのが、どこで誰が建てたのかという条件です。横尾材木店は埼玉、群馬、栃木、茨城の4県に14の拠点を持ち、窓口も担当者も店ごとに替わります。群馬県では2026年に入って2店舗が新しく開設されました。創業が1926年ということは、いつ建てたかによって標準の仕様も点検の決まりも違ってくるということです。ひとつの投稿を会社全体の姿へ広げてしまうと、実態から離れていきます。
この会社ではもうひとつ、買い方による違いも効いてきます。すでに完成した分譲住宅を見て買った人と、注文住宅を一から打ち合わせて建てた人では、不満の出どころがそろいません。分譲や建売にふれた投稿は39件、注文住宅にふれた投稿は20件ありました。どちらにも読める投稿があるため、この2つを足しても全体の数にはなりません。同じ「品質」という言葉が、前者では引き渡し後に気づいた仕上がりを、後者では打ち合わせとの食い違いを指していることがあります。
34件を読み返すと、住み始めてしばらく経ってから書かれたとみられるものもありました。当初の予算から金額が動いていったという話。口頭で聞いた説明が、後になって通らなかったというもの。引き渡し後に連絡がつきにくかったという記録もありました。このうち、先に書面で詰めていれば行き違いを減らせたかもしれないものもあります。
ただし、そこで話を終わらせるのは公平ではありません。説明の食い違いや引き渡し後の対応は、本来は会社の側の説明と履行にかかわる問題です。施主が準備を重ねれば防げる種類のものではありませんし、準備が足りなかったからだと片づけてよいものでもありません。加えて、無作為に選んだ集まりではないので、ここでの多い少ないが世の中の分布を映しているわけでもない。言えるのは、読んだ97件のなかでの話にとどまります。
となると、気になるのは会社が自ら公表している中身のほうです。
気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう
口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。
検査は第三者と社内で計6回。公式が公表している品質の確かめ方
前の章で数えた気がかり34件で最も件数が多かった話題は、保証・アフター・点検の13件です。引き渡しの後に何が起きるかという話です。あわせて、工事の途中で誰の目が入るのかも知っておきたくなります。ここから先は投稿ではなく、会社が自ら公表している内容と、国や自治体に登録された記録で確かめられる範囲の話です。
まず、公式サイトや公的な記録で確認できた項目を一覧にしました。出典と確認日が取れているものだけを並べ、公表されていない項目は空欄にせず「記載なし」と書いています。
| 確かめた項目 | 公式・公的な記録に書かれていた内容 |
|---|---|
| 会社の登記 | 株式会社横尾材木店(法人番号8030001060446)/本店 埼玉県本庄市本庄1丁目1番7号 |
| 創業と設立 | 1926年(大正15年)、材木商として埼玉県本庄市で創業/1963年(昭和38年)に材木商から法人化。会社概要上の設立日は12月18日 |
| 資本金・代表 | 9,500万円/代表取締役 横尾守 |
| 許認可 | 建設業 国土交通大臣許可(般-4)第26930号。公式会社概要には有効期間・許可業種の記載なし/宅建業 国土交通大臣 (6) 第5750号。公式会社概要には有効期間・最初の免許年月日の記載なし/一級建築士事務所埼玉県知事登録(3)10703号 |
| おもな事業 | 分譲、不動産仲介、建築請負、中古住宅買取・販売、住宅リフォーム、外構エクステリア/建売分譲と注文住宅が主力。企画・設計・建築・販売・アフターメンテナンスまで一貫 |
| 構造・工法 | 木造軸組工法。木材は産地・加工方法等について信頼できる材料を採用/全棟に耐力面材タイガーEXハイパーを採用し、筋交い工法と併用 |
| 耐震・制震 | HAPPY WOODは全仕様で耐震等級3。SIMPLEは等級証明書取得に別途費用が必要/PREMIUMは制震ダンパー「ミライエ」、FIT・BASIC・SIMPLEは「クラソル」を採用 |
| 検査の体制 | 第三者機関による3回と社内専門部署による3回、計6回の検査を実施/第三者検査は基礎配筋完了時、躯体完了時、防水シート施工完了後。社内検査は木工事、竣工、竣工再検査を含む3回 |
| 保証と点検 | 20年保証と30年サポート。構造・防水の初期保証は品確法による10年、条件付きで最長20年/点検時期は3か月、2年、5年、10年、15年、20年、25年、30年。無償点検である期間の明記なし/防蟻保証は5年。20年保証は10年目・15年目の有償メンテナンス工事を条件に5年ごとに更新 |
| 価格の公表 | HAPPY WOOD・32坪2階建プラン:PREMIUM 2,372万円~、FIT 1,829万円~、BASIC 1,637万円~、SIMPLE 1,472万円~(各税込)。坪単価の具体的数値は公式サイトに記載なし |
| 断熱の公表値 | 分譲住宅のJASの家ページは全棟発泡ウレタン吹付断熱と記載。一方、注文住宅HAPPY WOODは仕様別で、PREMIUMは発泡ウレタン・断熱等級6、SIMPLEは高性能グラスウール/PREMIUMは断熱等級6・HEAT20 G2レベル・APW330樹脂サッシ・アルゴンガス封入Low-E複層ガラス。SIMPLEはアルミ樹脂複合サッシ・Low-Eペアガラス/UA値、C値、全棟気密測定、断熱材の厚み、一次エネルギー消費量等級の数値は公式サイトに記載なし |
| 直近の棟数 | 2025年度完成物件682棟。うちZEH物件7棟、ZEH基準物件675棟。累計棟数は公式サイトに記載なし |
この表のうち、家の造りそのものにかかわるのが検査の欄です。もう少しくわしく見ます。
第三者の目が入るのは、鉄筋と骨組みと防水の3工程
公式サイトによると、住宅の検査は第三者機関による3回と、社内の専門部署による3回を合わせた計6回。このうち第三者機関が確認するのは、基礎配筋が完了した時点、躯体が完了した時点、防水シートの施工が終わった後の3つです。
基礎配筋とは、基礎のコンクリートを流し込む前の鉄筋を組んだ状態のこと。躯体は建物を支える骨組みを指します。どちらもコンクリートや壁で覆われたあとは外から見えなくなり、あとから確かめ直すのが難しい部分です。防水シートも同じで、外壁材を張ってしまえば手が届きません。
見えなくなる直前の工程を、社内とは別の第三者機関が検査すると公表しています。この点は、契約前に確かめておきたいところです。
社内の3回は、木工事と竣工、そして引き渡し前の再確認
社内の専門部署が担当するのは、木工事の段階、竣工の段階、そして竣工後の再検査を含む3回。工事が進む途中と、仕上がったあと、さらにもう一度という組み立てになっています。
竣工の検査を2回に分けている点は、公式の記載から読み取れる特徴のひとつ。もっとも、2つの検査の関係や、1回目の指摘が直っているかを確認するためかどうかまでは、公式には書かれていません。
検査を担当する機関の名前までは公表されていない
いっぽうで、公表されていない項目もあります。第三者検査を実施する機関の名前、住宅性能表示制度を使っているかどうか、工事監理の体制がどうなっているかについては、検査を説明するページに具体的な記載が見当たりませんでした。
住宅性能表示制度は、国が定めた基準にそって家の性能を等級で表す仕組みのこと。工事監理は、設計図どおりに工事が進んでいるかを確かめる仕事を指します。どちらも品質を判断する手がかりになるものですが、公開情報だけでは確認できませんでした。
なお会社概要には、住宅の不具合に備える保険の登録番号としてJIO登録番号A0100044が掲載されています。ただし保証のページには保険を引き受ける機関の名前がなく、第三者検査を担当する機関の名前も確認できません。この番号から、そのどちらかを特定することはできません。

構造と防水の保証は初期10年。条件を満たせば最長20年、点検は30年先まで
検査は建てるまでの話でした。住み始めたあとに何かあったとき、どこまで面倒を見てもらえるのか。ここも公式サイトに記載があります。
最初の10年は、法律で決まっている範囲
構造と防水についての初期保証は10年。これは品確法、つまり住宅の品質を確保するために作られた法律にもとづくもので、新築住宅を引き渡す会社に共通して課されている期間です。横尾材木店に限った特別な条件ではありません。
あわせて、住宅瑕疵担保責任保険による10年の保証も公表されています。この保険が対象とするのは、構造耐力上主要な部分、つまり建物を支える骨組みや基礎と、雨水の浸入を防止する部分の瑕疵に限られます。住宅の不具合すべてを覆うものではありません。なお、この保険を引き受ける機関の名前は保証のページに書かれていませんでした。
20年まで延ばすには、10年目と15年目に有償の工事がいる
公式が掲げているのは20年保証と30年サポート。ただし20年という数字だけを見て安心すると、条件を読み落とします。
保証を最長20年まで延ばす場合、10年目と15年目に有償のメンテナンス工事を受けることが条件で、そのうえで5年ごとに更新していく形。つまり無条件に20年ではなく、途中で費用が発生する前提の仕組みです。金額の目安までは公表されていないので、契約前に見積もりを求めておくと後の判断が楽になります。
シロアリ対策にあたる防蟻保証は5年と公表されています。こちらも延長の可否や費用は記載が見当たりませんでした。
点検の予定は30年先まで示されている
点検の時期として公表されているのは、3か月、2年、5年、10年、15年、20年、25年、30年の8つ。引き渡し直後から30年先までの予定が並んでいます。誰が点検するのか、訪問の段取りや条件がどうなるのかについては、公開されている資料に出てきませんでした。
ただし、このうちどこまでが無償なのかは明記されていません。地盤保証についても保証ページに記載が見当たらず、公開情報からは確認できませんでした。点検が予定されていることと、その点検が無料であることは別の話なので、ここは口頭ではなく書面で確かめておきたいところです。
家の造りは、どこまで数字で公表されているのか
性能の話になると、会社によって公表の仕方がかなり違います。数字を細かく出す会社もあれば、仕様の名前だけを載せる会社もある。横尾材木店はどちらなのか。
骨組みは木造軸組。全棟で面材と筋交いを併用する
工法は木造軸組工法。柱と梁で骨組みを組む、日本で最も広く使われている造り方です。木材については、産地や加工方法の面で信頼できる材料を採用しているという説明が公式に載っています。
そのうえで、全棟に耐力面材タイガーEXハイパーを採用し、筋交いと併用していると公表されています。耐力面材は地震の揺れを面で受け止める板のこと、筋交いは柱と柱のあいだに斜めに入れる材のことで、両方を使う組み合わせです。
床下については、基礎パッキンによる全周換気を採用していると記載されています。基礎パッキンは基礎と土台のあいだにはさんで風の通り道をつくる部品を指します。いっぽうで基礎の形式、コンクリートの厚み、配筋の仕様といった具体的な数値は公式サイトに見当たりませんでした。木材のプレカット加工を自社で行っているかどうかも、公式には書かれていません。
注文住宅は全仕様で耐震等級3。ただし証明書の扱いが仕様で変わる
注文住宅のHAPPY WOODは、全仕様で耐震等級3と公表されています。耐震等級3は、住宅性能表示制度で定められた最も高い等級です。きわめて稀に起きる地震の力の1.5倍に対しても倒壊や崩壊をしない、という水準です。ここを標準に置いている点は、はっきりした特徴といえます。
ただし細かい条件があります。最も価格を抑えたSIMPLEでは、等級の証明書を取得するのに別途費用がかかると記載されている。耐震等級3の基準を満たすことと、それを書面で証明することが、この仕様では分かれているわけです。
揺れを抑える制震ダンパーは商品によって異なり、PREMIUMではミライエを、FITとBASICとSIMPLEではクラソルを採用していると公表されています。いっぽうで、構造計算をどの方式で行っているか、地盤調査や地盤保証をどう扱っているかについては、公式サイトに具体的な記載がありませんでした。
断熱材は商品で違い、数値そのものは公表されていない
断熱の説明は、分譲住宅と注文住宅で分かれています。分譲住宅を紹介するページでは全棟に発泡ウレタンの吹き付け断熱と記載。注文住宅のHAPPY WOODは仕様ごとに違い、PREMIUMが発泡ウレタンで断熱等性能等級6、最も抑えたSIMPLEは高性能グラスウールとなっています。
窓まわりも仕様で差があり、PREMIUMはアルゴンガスを封入したLow-E複層ガラスの樹脂サッシAPW330、SIMPLEはアルミと樹脂を組み合わせたサッシにLow-Eペアガラス。PREMIUMについては、断熱等性能等級6やHEAT20 G2レベル、長期優良住宅を目指す仕様という説明も載っています。
その一方で、UA値とC値の数値は公式サイトに見当たりませんでした。UA値は家全体から熱がどれだけ逃げやすいかを表す数値、C値はすき間の量を表す数値です。全棟で気密測定をしているかどうか、断熱材の厚み、一次エネルギー消費量等級についても記載が確認できませんでした。
等級や仕様名は出ているが、実測の数値までは出ていない。断熱を重視して比べるなら、この差は見積もりの段階で埋めておく必要があります。
坪単価は公表されていない。公式が出しているのは32坪プランの本体価格
価格を調べると、坪単価の目安として具体的な数字を挙げている説明を見かけます。ただ、その数字が会社の公表値なのか、誰かの推定なのかで意味はまるで違います。
公表されているのは32坪プランの価格
公式サイトに載っているのは、注文住宅HAPPY WOODの32坪2階建プランの本体価格。PREMIUMが2,372万円から、FITが1,829万円から、BASICが1,637万円から、SIMPLEが1,472万円から、いずれも税込です。
坪単価そのものの数値は、公式サイトには見当たりませんでした。上の金額を32坪で割れば1坪あたりの数字は出せますが、それは公式が示した坪単価ではなく計算した値。同じ会社の話でも、根拠の違う数字が混ざりやすいところです。
本体価格に入らないお金がある
本体価格とは、家そのものを建てる費用のことです。実際に必要になる総額には、必要に応じて地盤の改良、屋外の給排水、外構、照明やカーテン、登記や住宅ローンの手数料といった費用が加わります。どこまでが本体価格に含まれるかは、商品と見積もりで変わります。土地から探す場合は土地の代金も別です。
公式サイトには、これらを含めた総額の目安までは載っていませんでした。したがって、公表されている本体価格は比較の出発点であり、支払う金額そのものではないと考えておくのが安全です。見積もりを取るときは、標準に含まれる範囲と含まれない範囲を一覧で出してもらうと差が見えます。
ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。
まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。
建売と注文では、不満の出どころが変わる
横尾材木店を調べていて分かりにくいのが、体験談の前提がそろっていないことです。同じ「品質」への言及でも、完成した家を見て買った人と、打ち合わせを重ねて建てた人では、見ているものが違います。
公式の会社概要によると、この会社は建売分譲と注文住宅の両方を主力に据えています。企画から設計、建築、販売、引き渡し後の対応までを自社で手がけると記載。分譲住宅はywoodというブランドで、注文住宅にはHAPPY WOOD、HAPPY METER、SODATEL、YOKORIZOがあります。
編集部が読んだ投稿のうち、分譲や建売にふれていたものは39件、注文住宅にふれていたものは20件でした。両方に読める投稿もあるので、2つを足した数が全体と一致するわけではありません。
分譲住宅は、すでに建っている家を見てから買うかどうかを決めます。間取りや仕様は選べませんが、実物を確かめられる。注文住宅はその逆で、仕様は選べるかわりに、完成するまで実物は見られません。
この違いは、不満の出方にも表れます。分譲にふれた投稿には引き渡し後に気づいた細かな部分の話があり、注文にふれた投稿には打ち合わせと仕上がりのずれの話がありました。ただし買い方ごとに話題を数えてはいないので、どちらで多いとまでは言えません。どちらも施工品質という言葉でくくれてしまうため、読むときは「どちらの買い方をした人か」を先に確かめると、自分に関係のある情報だけを拾えます。
検索すると別の会社が混ざる。この記事が指しているのはどの会社か
社名で検索すると、商号のよく似た別の会社の情報が同じ画面に並ぶことがあります。ここを取り違えると、まったく関係のない会社の評判を読んで判断してしまいます。
この記事が対象にしているのは、埼玉県本庄市に本店を置く株式会社横尾材木店、法人番号8030001060446の1社だけです。法人番号を公表している国のデータベースで、現行の商号と本店所在地を確かめました。
公的な法人検索で調べると、商号に「横尾材木店」を含む現行の会社は、関東の別の県にもう1社あります。こちらは法人番号が異なる別の会社で、本記事の対象ではありません。別の会社の経営状態や施工の評判については、調査も記載もしていません。
あわせて、この会社には親会社にあたる持株会社があります。本店の住所は同じですが、法人番号の異なる別の会社です。持株会社の決算や投資の動きは、この記事が扱う範囲の外にあります。
なお、中古住宅を買い取って手を入れ直す事業のブランド名は、対象法人自身のものとして公式のグループ紹介に載っています。こちらは別会社ではありません。
登記と許認可、厚生年金、2026年の公式の更新を記録で確かめる
ここまでは公式サイトの記載を中心に見てきました。会社そのものについては、国や自治体に登録された記録からも確かめられます。法人の登記、建設業と宅建業の許認可、厚生年金の記録、そして2026年に入ってからの公式の更新。どれも印象ではなく、誰でも同じ資料を開いて確かめられるものです。
法人の登記と、建設業や宅建業の許認可
法人番号の公表制度にもとづく国のデータベースには、法人番号8030001060446として現行の商号と本店所在地が掲載されています。閉鎖された旨の記載はありません。法人番号が指定された2015年10月5日以降の履歴を見ても、商号の変更、本店の移転、閉鎖、合併、吸収分割のいずれも掲載されていませんでした。
許認可も公式の会社概要に載っています。建設業は国土交通大臣許可(般-4)第26930号。かっこ内の「般」は一般建設業であることを表し、数字は許可を受けた年度を指します。更新した回数ではありません。宅地建物取引業の免許は国土交通大臣(6)第5750号。こちらのかっこ内の数字は更新のたびに1ずつ増えるもので、(1)が最初の免許にあたります。設計については、一級建築士事務所として埼玉県知事登録(3)10703号が掲載されています。
いっぽうで、売上高や経常利益、純資産といった決算の具体的な数値は、今回確認した公式サイトや公的機関の公開情報には見当たりませんでした。外部の情報サイトに出ている数字は根拠をたどれないので、この記事では採用していません。
厚生年金の適用事業所としての記録
年金の記録も公開されています。厚生年金の適用を受ける事業所として、被保険者195人が届け出られていました。適用の対象から外れた日を書き入れる全喪年月日の欄は、空のままです。
ただしこの欄が示すのは、厚生年金の適用状態だけです。分かるのは、その時点で適用事業所として記録が残っていたという一点になります。
採用の面では、2026年7月2日に受け付けられた公共職業安定所の求人票に、企業全体で161人という人数が記載されていました。厚生年金の195人とは数え方も基準の時点も違うため、増減として比べられる数字ではありません。
2026年に入ってからの公式の動き
直近の動きも公式サイトから確認できました。2026年3月7日に群馬東営業センター伊勢崎店、4月29日に群馬西営業センター前橋店が開設されています。6月27日には7月の完成見学会が告知され、7月16日から8月31日までのキャンペーンも案内されていました。
物件情報の更新も続いており、7月20日に家具付きモデルハウスの一覧が更新され、7月27日には埼玉、群馬、栃木、茨城の分譲地情報が更新されています。供給の実績としては、2025年度の完成物件682棟が公表されており、そのうちZEH物件が7棟、ZEH基準を満たす物件が675棟。経済産業省のZEHビルダーにも登録されていますが、登録の区分までは確認できませんでした。
これらはいずれも、記された日付の時点での記録です。確認できたのは、2026年7月の段階でこうした更新と活動が公開されていたというところまでになります。
創業1926年と設立1963年は別のできごと
沿革を見ると、年号が2つ出てきます。創業は1926年、大正15年に材木商として本庄市で商いを始めたのが最初。会社としての法人化は1963年で、会社概要に載っている設立日は12月18日です。
その後、1979年に不動産の売買と仲介を扱う部門を設け、続いて建設工事の請負を始めています。2001年には横尾守が三代目の社長に就任しました。なお、2014年7月に設立された持株会社は、法人番号の異なる別の会社です。創業から数えるか設立から数えるかで年数が40年近く変わるため、どちらの数字なのかを確かめて読むと混乱しません。
拠点は北関東の4県。どこまで対応しているのか
地域に根ざした会社を選ぶとき、家から通える距離に窓口があるかどうかは意外と効いてきます。打ち合わせの回数が多くなるほど、また引き渡し後に相談したくなったときほど、その差が出ます。
公式の店舗一覧によると、現行の拠点があるのは埼玉、群馬、栃木、茨城の4県。埼玉県は本庄市、熊谷市、深谷市、北本市、久喜市、さいたま市大宮区。群馬県は高崎市、前橋市、伊勢崎市、太田市。栃木県は宇都宮市と佐野市で、栃木南営業センターは佐野市若宮上町に置かれています。茨城県は古河市とつくば市です。
このほか、足利市は分譲物件の検索対象、上里町は物件とリフォームの施工が可能な地域として案内されています。羽生市砂山には分譲地がありますが、いずれも店舗の名前として掲載されているわけではありません。リフォームについては北関東を中心に、埼玉県では本庄、深谷、熊谷、行田、鴻巣、北本、羽生、上里などが対象として挙がっています。
拠点の数は4県で14か所です。群馬県内では2026年に入ってから2店舗が開設されており、この地域で窓口を増やしている流れが読み取れます。
公表されていない7項目を、契約前の打ち合わせで埋めておく
ここまで公式の記載をたどってきて、確認できたことと確認できなかったことがはっきり分かれました。確認できなかった項目は、会社に落ち度があるという意味ではありません。ただ、判断の材料としては足りないので、打ち合わせの場で埋めておく価値があります。
- 坪単価と総額の内訳。標準に含まれる範囲と、別途になる工事や諸費用を一覧で出してもらう
- 断熱と気密の数値。設計ごとに計算するUA値、実測するC値、気密測定を行うかどうか、断熱材の厚み
- 構造計算のやり方。どの方式で計算し、書面で受け取れるか
- 地盤の扱い。調査の方法と、改良が必要になったときの費用、地盤保証の有無
- 検査を担当する第三者機関の名前と、施主が立ち会える場面があるか
- 点検の費用。8回の点検のうち、どこまでが無償か
- 住宅瑕疵担保責任保険を引き受ける機関の名前と、保証書に書かれる免責の範囲
商品や敷地、設計の段階によっては、その場で答えが出ないものもあります。いつなら答えられるのかまで確かめ、返ってきた内容を書面でもらっておくと、あとで言った言わないになりません。
横尾材木店を選ぶ理由になりうる5つのこと
気がかりの側ばかりが並ぶと、判断の材料としては片側に寄ります。公式に確認できた範囲で、強みとして数えられる点は次の5つです。
- 検査の回数と工程が具体的に公表されている。第三者機関3回と社内3回の計6回で、それぞれどの工程を見るかまで書かれている
- 注文住宅のHAPPY WOODは全仕様で耐震等級3。最上位の仕様だけの話ではない
- 保証は条件付きで最長20年、点検の予定は30年先まで公表されている
- 建売分譲と注文住宅の両方を扱っている。実物を見て決めるか、一から決めるかを同じ会社の中で選べる
- 北関東の4県に14の拠点があり、群馬県では2026年に2店舗が開設されている
いずれも公式サイトと公的な記録で確かめた内容です。実際の使い勝手や担当者との相性は、直接会って確かめる必要があります。
この会社が向いている人と、慎重に進めたほうがよい人
ここまでの内容は、誰にとっても同じ重みを持つわけではありません。
相性がよさそうな人
- 北関東で土地探しから任せたいなら、拠点が4県にあり、分譲地の情報も定期的に更新されています
- 完成した家を見てから決めたい場合、分譲住宅なら実物を見学したうえで判断できます
- 耐震の等級を標準で確保しておきたい人にも合う条件です。注文住宅は全仕様で耐震等級3が公表されています
- 工事中の検査体制を重視するなら、誰がどの工程を確認するのかまで公表されている点が手がかりになります
- 予算の幅を持って比べたい場合、注文住宅は4つの仕様があり、価格帯にも開きがあります
慎重に進めたい人
- 断熱と気密を数値で比べたいなら、UA値とC値が公表されていないため、実測値を求める手間がかかります
- 引き渡し後の費用を先に固めておきたい場合、20年保証の有償工事や無償点検の範囲を確かめる必要があります
- 設計の自由度を最優先したい場合、間取りや仕様をどこまで変えられるかは公開情報から確認できませんでした。商品ごとに変更できる範囲を確かめる必要があります
- 北関東の外で建てたい場合、現行の拠点は4県にあります。その外まで対応できるかは拠点の一覧だけでは分からないので、希望する場所を伝えて確かめる必要があります
どちらに当てはまるかで、次に確かめるべきことが変わります。当てはまらない項目は読み飛ばして構いません。
よくある質問
横尾材木店の坪単価はいくらですか?
A. 坪単価という形の数字は、公式サイトに出ていません。公表されているのは、注文住宅HAPPY WOODの32坪2階建プランの本体価格です。PREMIUMが2,372万円から、FITが1,829万円から、BASICが1,637万円から、SIMPLEが1,472万円から。いずれも税込の金額になります。この金額を32坪で割れば1坪あたりの数字は出せますが、それは公式が示した坪単価ではなく計算値になります。
保証は何年つきますか?
A. 構造と防水についての初期保証は10年で、これは品確法にもとづき新築住宅を引き渡す会社に共通して課される期間です。公式が掲げる20年保証は、10年目と15年目に有償のメンテナンス工事を受けることを条件に、5年ごとに更新していく形。点検の予定は3か月から30年まで8回が公表されていますが、どこまでが無償かは明記されていません。
耐震性能はどのくらいですか?
A. 注文住宅のHAPPY WOODは全仕様で耐震等級3と公表されています。国の基準で最も高い区分です。揺れを抑える制震ダンパーはPREMIUMがミライエ、FITとBASICとSIMPLEがクラソル。ただしSIMPLEでは等級の証明書を取得するのに別途費用がかかると記載されており、構造計算の方式や地盤保証については公式サイトに具体的な記載が見当たりませんでした。
断熱性能の数値は公表されていますか?
A. UA値とC値の数値は公式サイトに見当たりませんでした。公表されているのは仕様ごとの断熱材と等級で、注文住宅のPREMIUMが発泡ウレタンと断熱等性能等級6、SIMPLEが高性能グラスウール。分譲住宅を紹介するページでは全棟に発泡ウレタンの吹き付け断熱と記載されています。数値で他社と比べたい場合は、見積もりの段階で実測値を求める必要があります。
どのエリアまで対応していますか?
A. 現行の拠点があるのは埼玉、群馬、栃木、茨城の4県で、合わせて14か所。埼玉県は本庄市、熊谷市、深谷市、北本市、久喜市、さいたま市大宮区、群馬県は高崎市、前橋市、伊勢崎市、太田市、栃木県は宇都宮市と佐野市、茨城県は古河市とつくば市です。群馬県では2026年に入ってから2店舗が開設されました。
建売と注文住宅のどちらも扱っていますか?
A. どちらも主力として公式に掲げられています。分譲住宅はywood、注文住宅にはHAPPY WOOD、HAPPY METER、SODATEL、YOKORIZOがあります。企画から設計、建築、販売、引き渡し後の対応までを自社で手がけると記載。実物を見てから決めるか、仕様を選んで建てるかを同じ会社の中で比べられます。
「欠陥住宅」という検索候補は事実なのですか?
A. 候補欄に語が並ぶのは、その語で調べた人が過去にいたからです。事実が確認されたという意味ではありません。編集部が読んだ97件のうち、気がかりを書いていたものは34件で、前向きな受け止めが32件、どちらとも言えないものが31件でした。この数は人数でも割合でもなく、無作為抽出でも全件収集でもないので、会社の全体像を示すものではありません。ただ、強い言葉のほかにも多くの内容が書かれていたことは確かです。工事中の検査体制や保証の条件は公式に公表されているので、気になる点は書面で確かめるのが確実です。
まとめ
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。検索候補に出てくる言葉と、投稿に実際に書かれていた内容との違いは、もう見えてきたはずです。確かめられたことを最後に並べておきます。
- 公開されていた投稿97件を話題ごとに分けると、住宅性能・設備と保証・アフター・点検が21件ずつで最も多かった
- 気がかりを書いていたのは34件で、最も多い話題は保証・アフター・点検の13件。強い検索候補がそのまま全体像を表しているわけではない
- 工事中の検査は第三者機関3回と社内3回の計6回。それぞれどの工程を確認するかまで公式に公表されている
- 保証は初期10年、条件付きで最長20年。点検の予定は30年先まで示されているが、無償の範囲は公表されていない
- 注文住宅のHAPPY WOODは全仕様で耐震等級3と公表される一方、UA値とC値、構造計算の方式、地盤保証は公開情報から確認できなかった
確認できなかった項目は、会社に問題があるという意味ではありません。ただ、比較の材料としては足りないので、打ち合わせで埋めておくと判断が楽になります。
次にやることは、そう多くありません。気になる分譲地かモデルハウスを実際に見に行き、担当者に総額の内訳、UA値とC値、無償点検の範囲の3つを聞いてみてください。残る構造計算の方式、地盤の扱い、第三者検査の機関名、保険の引受機関についても、あわせて確かめて書面でもらっておくと確実です。口コミを読み続けるより、その1回のほうが判断は前に進みます。

