家具と家電まで含めた状態で新生活を始められる。ヤマダホームズのその売り方に引かれて社名を調べると、「後悔」や「ひどい」という評判のほうが先に目に入ってきて、展示場へ話を聞きに行く前に迷いが出ます。
幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートと、住宅会社に関する独自の口コミ調査を行い、保証の条件と点検の条件は公式情報と照らし合わせました。
結論を先にお伝えすると、ヤマダホームズは、連絡や契約の進め方に不満の声もありますが、商品ごとの条件に納得できる人なら候補になるといえます。公式サイトによると、RASIOシリーズでは構造と防水と防蟻の初期保証が20年に設定されています。今回は、宅建士の視点から、公式に載っていない坪単価と、商品ごとに違う保証の中身を詳しく見ていきます。
この記事でわかること
- 「ひどい」という口コミで実際に指摘されていること
- 気がかりが集まった家づくりの場面
- 旧ブランド名と、いまの会社とのつながり
- 家具・家電付き商品の契約に含まれる範囲
- 20年・60年・30年という保証の対象と条件

まずはここに注目
住宅展示場へ行く前に、資料を集めて比較しておきましょう
詳しい内容を見ていく前に、ひとつだけ。建てる土地に対応した住宅会社の資料は、展示場へ行く前に集めておいてください。

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この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、保証と価格の書き方、法人の裏づけを、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年7月23日)
ヤマダホームズの口コミ280件は、どんな話に分かれたのか

280件という数字は、2026年7月時点で公開されていた投稿のうち、内容を確認した数です。単位が件であるとおり、数えているのは投稿の件数であり、施主の人数ではありません。同じ人が複数の場所に書き込んでいることもあるので、投稿の数と投稿した人の数は一致しません。
調べ方についても触れておきます。施主本人へのアンケートではなく、無作為抽出でも全件収集でもない調査です。ですから割合や多数派を示せる調べ方ではありません。特定の口コミサイト名やアカウント名は記事に出さず、載せるのは媒体の種類だけにとどめました。会社側の数字については、公式サイトと、国が運営する法人情報の公表サイト、それに社会保険の適用事業所の記録を出どころにしています。
そして、これは読むときの前提ですが、この記事は良い評判と気になる評判の両面を、同じ重さで扱うつもりです。ただ、投稿というかたちで残るものには、どうしても避けにくい偏りが出てきます。
ひとつは規模です。全国に拠点があって年に建てる棟数が多いほど、投稿の総数も増える。数が多いこと自体は、質が低いことの証明になりません。ただしそれは、一件ごとの不満の重さを軽くする理由にはなりません。書いた本人にとっては、その一件がすべてなのですから。
もうひとつは、書きたくなる場面の偏りです。打ち合わせでの一言が引っかかったとき、引き渡し後の対応が期待とずれたとき、人は記録を残したくなります。反対に、思ったとおりに進んで納得できた人ならどうでしょう。そういう施主には、むしろわざわざ投稿する機会は多くありません。満足している人の声は、数字として残りにくいのです。
加えて、投稿者の層に偏りがあり、そうした場を使う年代へ寄ることも知られています。ただし本調査では、その偏りの向きや大きさを測っていません。ですから肯定も懸念も、母集団の割合としては扱いません。
いちばん言及が集まったのは、やはり費用まわりで65件でした。性能と設備が55件、担当者との相性が49件と続きます。あとは商品選びと設計に44件、保証と点検に26件、現場と工期に24件、拠点と展示場に17件という並びです。お金の話が先頭に来るのは、家づくりの相談として自然な結果でしょう。

費用をめぐる声(言及65件)
お金の話には、前向きな受け止めが22件、気がかりが17件、どちらとも取れないものが26件ありました。中身を読むと、褒められている点と引っかかった点の両方がありました。
良かったと書かれていたのは、家具や家電が含まれる分の割安感、返済額が想定の範囲に収まったこと、設備の見積もりを契約前に細かく出してもらえたことです。仕様の組み合わせを自分で選べたから納得できた、という趣旨の書き込みもありました。
気がかり側は、追加費用の出方に集まります。地盤改良が後から加わった、標準仕様の範囲が思っていたものと違った、月内契約の条件とあとで受け取った書面の条件に差を感じた、といった内容です。金額そのものより、いつ何がわかるかという順番の問題として書かれていました。
坪単価を書き込んだ投稿もありました。ただ、契約した年も、選んだ商品も、土地を含むかどうかもばらばらです。それを並べて平均したところで、自分の見積もりの代わりにはなってくれません。
性能と設備の実感(言及55件)
断熱や空調についての書き込みは、肯定27件、懸念9件、中立19件という分かれ方でした。住み心地の話だけあって、書き手の実感がそのまま出ています。
住んでからの温度について書いた人は、前の住まいより室温が安定した、冬でも浴室のまわりが穏やかだったと記していました。標準の構造材や制振の装置に割安感を覚えたという声、断熱材の厚みを現場で確かめてもらったという報告もあります。気密の測定結果を投稿している人もいました。
いっぽうで、熱交換の機器を置いた位置によって夏の暖気や作動音が気になったという投稿や、床の冷たさを感じたという投稿もありました。設備の配置は間取りと一緒に決まってしまうので、寝室や水まわりからどれくらい離れるのかは、図面の段階で聞いておいてください。
商品選びと設計の話(言及44件)
間取りや仕様選びをめぐる投稿は44件で、肯定18件、懸念3件、中立23件でした。
評価されていたのは選択肢の幅です。変形した土地に平屋を建てられた、屋上や車庫といった希望を形にできた、規格の商品でも自由設計に近い感覚で選べた。そうした書き込みが並びます。旧ブランドの家に住む人からは、要望を聞き取ったうえでの個別提案を評価する声もありました。
反対に、割安な商品では希望どおりの設計に制約を感じたという投稿もありました。標準の仕様から上位のものへ替えると費用が大きく動く、という報告も見えます。どこまでが標準で、どこからが追加なのか。この線引きを早い段階で紙にしてもらえると、あとの判断がずいぶん楽になります。
現場と工期の話(言及24件)
工事そのものについては、肯定11件、懸念5件、中立8件が集まりました。
目を引いたのは、現場に足を運んだ人の書き込みでした。大工と直接やりとりできた、断熱の吹き付け後に厚みを確かめて足してもらえた、上棟の日に雨が降ったときは監督が送風機で乾かし続けた。手を動かしている人が見えると、書き手の安心も具体的になるようです。
気がかりのほうは、工程の遅れと、その説明のなさに向けられていました。完成が予定より延びた、担当が代わった経緯の説明がなかった、という内容です。工期が動くこと自体は天候や資材の事情でも起きますが、動いたときに知らせるのは会社の仕事です。そのうえで、着工前に書面へ残しておける項目もあります。現場を管理する担当者、報告の頻度、工程が動いたときの連絡方法。この3つを双方の確認事項として、書面に残しておいてください。
保証と点検の話(言及26件)
引き渡し後のことを書いた投稿は26件で、肯定7件、懸念13件、中立6件という内訳です。
良い側では、定期の連絡が続いている、工事のあとの清掃まで行き届いていた、設備の10年保証と長期保証に安心を覚えたといった記述が見られました。旧ブランドの家に住む人が、入居後の対応の速さを評価している投稿もあります。
気がかりの多くは、連絡と記録にまつわるものでした。点検の時期が来ても案内がなかった、災害の後の連絡や見積もりが遅かった、合併のあとで窓口の応答が変わったと感じた。こうした声が問題にしているのは、工事の質そのものではなく、引き継ぎの仕組みです。ここを整えるのは、まず会社側の仕事でしょう。そのうえで施主の側も、点検の時期と担当窓口を書面で受け取り、連絡の記録を残しておけば、案内が来なかったときに確かめやすくなります。
拠点と展示場の話(言及17件)
展示場や支店に触れた投稿は17件。肯定7件、懸念5件、中立5件でした。
建物の見学そのものは好意的に書かれています。他社との違いを明快に説明された、築十年ほどのモデルハウスがきれいに保たれていた、採光の設計が参考になった。駐車場の広さや立地に触れた投稿もありました。
いっぽうで、待ち時間や折り返しの連絡について書いた投稿や、建築中の対応に熱意を感じなかったという投稿もありました。同じ会社なのに拠点によって印象が変わる、という書き込みも見かけます。ただ、その差がどこから来ているのかまでは、投稿からは読み取れません。公式の一覧から分かるのは、代理店と書かれた拠点があることと、その運営会社名までです。
担当者との相性をめぐる声(言及49件)
担当者や契約の進め方については、肯定17件、懸念26件、中立6件が集まりました。7つの論点のなかで、気がかりの占める割合がいちばん高かった論点です。ただ、言及49件の中には評価の声も17件あって、書き手によって受け取り方がはっきり分かれています。
評価されていたのは、こまめな訪問と説明の明快さ、予算に沿った土地や資金計画の提案、そして打ち合わせの記録を毎回その場で渡してもらえたことでした。小さな工事でも同じ丁寧さで対応された、という投稿もあります。
気がかりのほうは、契約を急かされたと感じた場面に集まっていました。来場の企画から仮の契約を勧められた、見積もりの返信が遅かった、他社を下げる説明に疑問を持った。いずれも投稿者の受け止めであり、編集部は個別の事実関係も原因も検証していません。担当者個人によるものなのか、支店の事情なのか、それとも会社の仕組みによるものなのか。投稿だけでは切り分けられないところです。ただ、相性の問題だと片づけて済む話でもありません。契約を急かされたと感じた人にとって、その一件は会社の印象そのものになります。
ここは、自分の側で手を打てるところでもあります。仮の申し込みや申込金を求められたら、それが契約にあたるのか、返してもらえるのかを書面で確かめる。値引きの条件に期限が付いていたら、その条件を紙に書いてもらう。打ち合わせの記録を毎回受け取る。この3つを続けるだけでも、あとから食い違う場面はかなり減ります。

後悔したという声は、どの場面で書かれていたのか
気がかりの中身を話題ごとに分けると、さきほどの7つになります。ただ、後悔という言葉で調べた人が気にしているのは、少し別のことでしょう。その後悔が家づくりのどの時点で起きたのか、そして自分がいまいる場所からまだ間に合うのかを知りたいのだと思います。同じ投稿を、書かれていた時点で並べ直すと、おおよそ3つに分かれました。以下に並べるのは、その時点ごとに書かれていた記述の例です。個別の事実関係は確かめておらず、どれがどれだけ多いかを示すものでもありません。
展示場から契約までのあいだ
まず、契約に至るまでの場面です。展示場の来場企画からそのまま仮の契約を勧められた、見積もりの返信が遅くこちらから催促することになった。あるいは、他社を下げる説明に疑問を持った、仕様を決める期間が短いと言われて説明が足りないと感じた。書かれていたのは、こうした内容です。いっぽう同じ場面について、こまめに足を運んでくれた、資金計画まで一緒に考えてくれた、と書いた人もいます。受け取り方は、書き手によってはっきり分かれていました。
読んでいて目につくのは、金額そのものより、順番と速さについて書かれた記述です。何がいつ決まり、どこからがまだ変更できるのかが見えないまま話だけ進むと、人は急かされていると感じます。
ここまでなら、まだ引き返せる段階です。仮の申し込みという呼び方でも、拘束が生じるかどうかは名称ではなく書面で決まります。申込書と約款を見せてもらい、解約できる条件と、預けたお金が戻るのかどうかを確かめてください。値引きの期限も同じで、条件が紙にないまま日付だけが迫るのなら、いったん持ち帰ってかまいません。急かされていると感じたその時点なら、立ち止まって確かめる余地は十分にあります。
会社の側にも、説明を尽くす責任があります。契約前の説明が足りないと感じたのなら、それは施主の準備不足ではありません。
仕様と間取りを決めるとき
後悔として読み取れた記述を並べ直すと、この時点のものが目につきました。三年住んでから居間まわりの配置と階段の位置を変えればよかったと振り返った人がいます。予算の都合で希望した設備を見送ってあとから悔やんだ人、窓の断熱の仕様をもっと詰めておけばよかったと書いた人もいます。
どれも会社の対応を問う書き方ではありませんでした。自分で決めたことを、住んでから振り返っている文章です。とはいえ、契約の前に確かめておけることはあります。どこまでが標準で、どこからが追加になるのか。この線引きを紙で持っていれば、削る判断も足す判断も自分の手に残ります。その線引きを分かりやすく示すことは、売る側にも求められる仕事でしょう。
費用についても、同じ時点の記述がありました。ショールームで選ぶほど追加費用が積み上がった、標準の説明と実際の予算に差を感じた、地盤改良が融資のあとに加わった、といった内容です。ただ、動く可能性のある費目を先に一覧でもらえるかどうかで、身構え方は変わります。
引き渡しのあと
暮らし始めてからの記述は、点検と連絡についてのものが中心でした。点検の月が来ても案内がなかった、災害のあとの連絡と見積もりが遅かった、合併のあとで窓口の応答が変わったと感じた、補修を頼んだが折り返しが来ない。並んでいたのは、こうした記述です。反対に、定期の連絡が途切れずに続いている、工事のあとの片づけまで行き届いていたと書いた人もいます。同じ引き渡し後の話でも、書き手によって受け取り方は分かれていました。どの拠点が担当したかとの関係までは、投稿からは分かりません。
この時点になると、施主の側でできることは限られてきます。だからこそ、引き渡しの前に書類を受け取っておくと後で効きます。点検の時期が並んだ予定表、担当する窓口の名前と連絡先、保証の約款。手元にこれがあれば、案内が来なかったときに何を根拠に連絡すればいいのかがはっきりします。
ここに並べたのは、投稿に書かれていた出来事です。編集部が個別の事実関係まで確かめたものではありません。投稿を無作為に選んだ調べ方でもないので、どれくらいの頻度で起きるのかを示すものでもありません。それでも、どの時点についての記述があったのかは読み取れます。
気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう
口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。
その口コミは、どの事業について書かれたものなのか
もうひとつ、読みながら気づいたことがあります。同じ社名で語られていても、書き手が使ったサービスまで同じとはかぎらないのです。この会社は注文住宅のほかに、分譲住宅、リフォーム、不動産の買取り、土地活用を手がけています。
この点は検索結果にも表れています。評判と口コミで調べたときに上位へ並ぶ10本を実際に開いたところ、5本はリフォームを頼んだ人の評価が主題でした。戸建てのリフォーム、マンションのリフォーム、リフォーム会社を紹介するサイトに寄せられた工事後の感想。いずれもリフォームを利用したと書いている投稿ですが、利用の事実まで編集部が確かめたわけではありません。注文住宅を建てる判断に、そのまま使える材料でもありません。
リフォームと注文住宅では、比べるべき契約の中身も保証の範囲も違います。工期や担当部署が別になるかどうかまでは、公開情報からは確認できません。工事の丁寧さや価格の納得感は共通する軸ですが、間取りの提案力、地盤や基礎の扱い、引き渡しから何十年も続く保証といった論点は、リフォームの感想からは読み取れません。
ですから、口コミを読むときは出どころを見てください。注文住宅を建てた人の話なのか、リフォームを頼んだ人の話なのか、買取りで家を売った人の話なのか。同じ会社への評価でも、判断の材料としての重みは大きく変わります。
今回の調査では、住まいづくりに関する投稿だけを対象にしました。家電量販店での買い物、配送や設置についての評価、働く人による職場の評価は数に入れていません。会社を選ぶときに見たいのは、家を建てる場面での振る舞いだからです。
そのうえで読んだ280件を、要旨に出てくる語で機械的に振り分けてみました。リフォームや改修に触れたものが21件、それ以外が259件です。語による目安なので、契約の中身を認定したものではありません。それでも、検索結果の並びと集めた投稿の中身がずれていることは見て取れます。
ヤマダホームズの家は、どの会社がつくっているのか
投稿に出てくる名前がこれだけばらつくのなら、会社そのものを先に押さえておいたほうが早いはずです。さいわい、ここは公的な記録ではっきり確かめられます。
群馬県高崎市に本社を置く、株式会社ヤマダホームズ
本社は群馬県高崎市栄町1番1号。法人番号は7120001061675で、国の公表制度に登録された番号です。桁の整合を計算で検算しても、番号として矛盾はありませんでした。設立は1951年6月14日で、資本金は9,068,000,000円です。
代表は代表取締役会長 兼 社長の小林辰夫。株式会社ヤマダホールディングスの完全子会社にあたります。従業員数は公式の会社概要が単体1,796名・連結1,968名(2024年2月末現在)と記載し、国の職場情報のサイトは1,707人(2026年3月24日取得)と載せています。数が食い違って見えますが、そもそも時点が違うので、どちらかが誤りという読み方はしません。
いま会社が動いているかどうかも、記録をたどれば分かります。社会保険の適用事業所としての登録は本社所在地で残っていて、被保険者は1,714人。適用が終わったことを示す記載はありません。公式サイトの電子公告には第68期から第75期まで決算公告が並び、直近は令和7年3月1日から令和8年2月28日までの期です。戸建住宅の受注速報も更新が続いていて、2026年6月は前年同月比113.3%、累計比114.8%と掲載されています。ただし速報値であり確定値とは異なる場合がある、というのが公式の注記です。
大阪で生まれた会社が、高崎の社名になるまで
沿革をたどると、この会社が何度も名前を変えてきたことが分かります。1951年に大阪で設立され、1965年に小堀住研株式会社へ。1973年に大証二部、1978年には東証・大証とも一部に上場しています。1990年にエス・バイ・エル株式会社へ社名を変え、2011年にヤマダ電機と資本業務提携。2013年にヤマダ・エスバイエルホームとなり、2016年に本店を大阪市北区から高崎市へ移しました。
大きな転換点は2018年です。ヤマダ電機の完全子会社となり、ヤマダ・エスバイエルホーム、ヤマダ・ウッドハウス、エス・バイ・エル住工、ハウジングワークスの4社が合併して、株式会社ヤマダホームズが誕生しました。その後も2021年2月にヤマダレオハウスとヤマダ不動産、同年5月にさくらホーム、2024年3月にコングロを吸収合併しています。登記の変更履歴を見ると、いずれも存続する側がこの会社です。
口コミに出てくるブランド名が、いまのカタログにない理由
ここまで並べると、投稿の名前がばらつく理由も見えてきます。レオハウスで建てた人、ヤマダ・ウッドハウスで建てた人、エス・バイ・エルや小堀住研の家に住んでいる人。いずれも、いまのヤマダホームズに合併された会社の旧ブランドです。ただし個別の契約主体や保証の中身、いまの点検とアフターの窓口がどこになるのかは、当時の契約書と保証書を示して会社に確かめてください。
読むときのコツは、時期を分けることです。2018年より前の投稿は、合併前のそれぞれの会社の話。2021年より前なら、レオハウスやさくらホームは別会社として営業していました。担当者も、施工した協力会社も、当時の商品仕様も、いまと同じとはかぎらないわけです。
一方で、点検やアフターの窓口は法人として引き継がれます。旧ブランドの家に住んでいる人が、いまのヤマダホームズに連絡して対応を受けたという話が成り立つのはこのためです。古い投稿を切り捨てる必要はありませんが、いつの話なのかは見てください。
同じ社名の会社が、ほかに3つある
登記情報をもとにした法人の一覧で調べると、ヤマダホームズを名乗る法人はほかに3つあります。茨城県守谷市の有限会社、千葉市中央区の株式会社、静岡県伊東市の有限会社です。いずれも本記事の対象とは別の法人なので、経営や事業の状況には触れません。
もうひとつ紛れやすいのが、家電量販店のヤマダデンキです。同じグループではありますが、家電の販売や配送設置についての評価は、家を建てる判断の材料にはなりません。店舗のクチコミを住宅の評判として読んでしまうと、実像からどんどん離れていきます。見分け方は単純で、本社所在地と法人番号を照らし合わせるだけです。
建てた人が、良かったと書いていた場面
ここで、前向きな受け止めのほうにも目を向けておきます。109件の中身を読んでいくと、褒められている場所には、はっきりした偏りがありました。
家電と家具がそろった状態で、暮らしが始まった
いちばん多かったのが、住み始めるまでの手間が減ったという趣旨の投稿でした。引っ越しの前後は、家具の採寸や家電の配送日の調整で気力を持っていかれます。それが最初から組み込まれていたので助かった、という書き方です。
費用の面でも、まとめた分の割安感に触れる声がありました。ただし何がどこまで含まれるのかは、公式サイトからは分かりませんでした。確かめるなら、契約ごとの仕様書と見積書です。この点は後の章で改めて触れます。
工事の現場に通えたことが、安心につながった
次に目立ったのが、現場での体験です。断熱材を吹き付けたあとに厚みを確かめ直して足してもらえた、上棟の日に雨が降ったときは監督が送風機を回して乾かし続けた、大工と直接やりとりできて話しやすかった。評価されていたのは、こうした場面です。
どれも派手な話ではありません。けれども、家づくりの満足というのはこういう場面の積み重ねで決まるのだと、読んでいると伝わってきます。現場が近い人ほど、こうした記録を残しやすい傾向もありました。
住んでからの温度について、続報が残っている
入居後しばらく経ってから書かれた投稿もありました。前の住まいより日中と夜の室温が安定した、冬でも浴室のまわりが穏やかだった、といった内容です。
時間が経ってからの投稿には、契約前の期待ではなく暮らしの実感が入ります。数は多くありませんが、判断の材料としては重みがあります。読むときは、投稿の日付と、その人が選んだ商品を合わせて見てください。
家電と家具が付くという話は、どこまでが本当なのか
この会社の名前を聞いて多くの人が思い浮かべるのは、やはり家電がセットになった家という話だと思います。実際、費用の論点でも設備の論点でも、この話題は何度も顔を出しました。まずは公式サイトで確かめられる範囲から。
フル装備の家という商品が、確かにある
主力商品RASIOのページには、家具・家電が揃ったフル装備の家として「RASIO-F(ラシオエフ)」が紹介されています。商品ページも用意されており、耐震・構造、断熱・気密、換気、保証、設備という項目が並びます。ここまでは公式で確認できました。
ところが、肝心の中身はサイト上では読み取れませんでした。RASIO-Fのページは、詳細は無料カタログで見てほしいと案内しています。含まれる家電の品目、台数、メーカー、型番、入れ替えの可否、そして商品や時期による違いは、公式サイトからは確認できません。ですからこの記事にも品目リストは載せていません。推測で並べてしまえば、それはもう事実ではなくなります。
ここが、いちばん誤解の生まれやすいところです。展示場に置かれている家電が、そのまま契約に含まれるかどうかも公式サイトからは読み取れません。含まれるかどうかを決めるのは、口コミではなく契約時の仕様書と見積書です。
契約前に、紙で確かめておきたいこと
- 品目と台数の一覧。冷蔵庫、洗濯機、エアコンなど、何が何台入るのかを確かめます。
- メーカーと型番、そして入れ替えの可否。指定の機種を選べるのか、追加費用がかかるのかも聞いておきたいところです。
- 見積書のどこに計上されているかも確かめます。本体価格に含むのか、別項目なのかで比較のしかたが変わります。
- 設置と搬入の費用、それに処分費。いま使っている家電をどうするかまで含めて確認しておきます。
- 家電の保証を出すのは誰なのかも聞いておきたいところです。住宅の保証とは別枠になります。
この5つが書面になれば、家電が付くという話は具体的な金額に変わります。他社の見積もりと並べるときも、家電の行を抜いた金額どうしなら条件をそろえられるはずです。
保証は20年なのか、60年なのか、30年なのか
点検とアフターをめぐる声は26件ありました。20年、60年、30年と数字がいくつも出てくるので、混乱しても無理はないところです。公式ページに書かれていることを、そのまま並べ直してみます。
商品によって、初期保証の中身が違う
公式の保証ページは、構造躯体と雨水の浸入防止と防蟻について初期保証10年と記したうえで、商品によって保証内容が異なると注記しています。確認できた商品別の中身は次のとおりです。
| 商品 | 初期保証の対象と年数 | 延長のしかた |
|---|---|---|
| RASIO/RASIO-F/RASIO[Z空調] | 構造・防水・防蟻が20年(地盤も20年) | 長期延長保証60年に対応 |
| YAMADA スマートハウス/Y Limited | 構造のみ20年 | グレードアップを行えば60年に対応可能 |
| SxLシグマ/SxLアルファ/YAMADA スマートハウスアルファ | 構造のみ20年 | 政府認定工法のためグレードアップは不可 |
表を見て気づくのは、同じ20年でも守られる範囲がまるで違うことです。RASIOシリーズは雨漏りとシロアリまで初期保証に入りますが、ほかの商品は構造だけ。雨水の浸入と防蟻をどう扱うのかは、商品を決める段階で必ず確かめておきたいところです。
SxL系の「グレードアップ不可」は、品質が劣るという意味ではありません。公式は、この工法が形式適合認定と形式部材等製造者認定を受けていること、そして保証のグレードアップができないことを、それぞれ案内しています。両者のあいだに技術的な因果があるのかどうかは、公開された資料の範囲では断定できません。
最長60年に付いている条件
公式が掲げる最長60年は、自動的に付くものではありません。条件は2つあります。ひとつは長期優良住宅の認定を取得していること。もうひとつは、定期点検を受けて有償のアフター工事を継続することです。
公式ページが挙げているのは、引き渡し日から起算した定期点検に沿って、10年ごとの雨水の浸入防止と、5年ごとの防蟻を有償で実施するという流れです。RASIOについては、10年目と15年目の防蟻点検は無償と書かれています。実際の実施時期、工事の項目、費用、保証が続く条件は保証約款で確かめてください。
そして、いちばん見落とされやすいのがここです。保証の上限は、長期優良住宅の認定がある場合が最長60年、認定がない場合は最長30年と案内されています。認定の基準や個別の仕様による性能の違いは、これとは別に確かめる必要があります。認定を取るかどうかは設計段階の判断ですから、打ち合わせの早い時期に話しておいてください。
費用の見通しも聞いておきたいところです。何年目にどんな工事が発生し、いくらかかるのか。公式は免責事項が契約書の末尾に書かれていると案内しているので、契約前にその部分を読ませてもらうのが確実です。建物の立地や建築エリア、構造体によっては、この仕組みが適用できない場合があるという注記もあります。
住宅設備の10年サポートで直せるもの、直せないもの
住宅設備については、別の仕組みが用意されています。通常1年から2年で終わるメーカー保証の期間が過ぎたあとも、引き渡しから10年間は自社がサポートする、というのが公式の説明です。
無料になるのは修理交換の経費で、部品代、作業料、出張料が対象。新品交換を含めて全額無料で、一時的な立替えも不要と書かれています。回数の制限はなく、10年のあいだ何度でも使えるとのことです。キッチンなどの水まわりからエアコンまで、対象は幅広いとされています。
いっぽうで、対象外もはっきりしています。消耗品は含まれません。対象になる機種はパンフレットに載っているので、契約前に現物を見せてもらっておくと、あとで話が食い違わずに済みます。
24時間365日のコールセンターもあります。水まわり、窓ガラス、鍵のトラブルには緊急出動があるとのことですが、こちらは有償です。10年サポートは無料ですが、緊急出動は有償です。同じ窓口でも扱いが分かれるので、区別して確かめておいてください。
坪単価という数字を、どう受け取るか
費用の話は65件と、今回読んだなかでいちばん多く語られた論点でした。ところが、比べるための土台になる数字が公式サイトに見あたりません。
公式サイトの中を検索できる仕組みで「坪単価」を引いても、該当するページは出てきませんでした。主力商品の価格を説明したセクションはあります。ただ、そこに書かれているのは「良質適価」という考え方だけ。根拠として挙げられているのも、75年の歴史、グループの企業力、自社工場の三つでした。金額そのものは載っていません。2026年7月23日に確認した時点の話です。
掲載がない理由までは、公開されている情報からは分かりません。注文住宅では、仕様の選び方で総額が動きます。実際この会社の主力商品は最大11グレードから部材や設備を選ぶ仕組みなので、同じ延床面積でも中身がかなり変わります。
とはいえ、検討する側にしてみれば困った話です。だから、つい口コミの数字に手が伸びます。公開されている投稿には、坪いくらだったという書き込みが確かにあります。しかし契約した年も、都道府県も、選んだ商品も、土地と外構を含むかどうかもばらばらです。それらを平均したところで、自分の見積もりの目安にはなりません。
総額を同じ区分に並べ直す
数字の比べ方には、順番があります。まず、本体工事、付帯工事、地盤改良、外構、家具と家電、諸費用、土地という区分に分けてもらう。次に、他社の見積もりも同じ区分に並べ替える。区分がそろっていない見積もりを金額だけで比べると、安く見えたほうに後から足りない工事が出てきます。
家具と家電が含まれる商品を検討している場合は、その分が見積書のどこにいくら計上されるのかを尋ねてください。内訳がどう扱われるかは公開情報からは確認できません。費目と仕様をそろえたうえで他社の見積もりと並べると、比べ方の土台ができます。
返済の途中で家計が変わったときの選択肢
お金まわりでもうひとつ、公式が用意している仕組みがあります。残価設定型住宅ローンです。将来の住宅価値をあらかじめ見込んでおいて、決めておいた月を過ぎたあとに、返済のしかたを選び直せるという考え方になっています。
選べるのは2つ。ひとつは返済額軽減で、条件の年数が経つごとに毎月の返済が2段階で下がり、最終的には当初支払額の10分の1程度まで軽くなるという説明です。もうひとつは残価買取で、家を手放してローンを清算するという選び方になります。公式が例に出しているのは、借入約5,000万円、年1.2%、元利均等、当初35年で25年後に残価設定月が来る場合です。買い取りのときの査定や精算、費用や債務の扱いは、金融機関の契約書で確かめてください。
ただし、条件があります。認定長期優良住宅であること、残価保証の基準を満たすこと、指定の金融機関で申し込むこと。公式も、実際に使えるかどうかは物件の仕様やエリア、申し込む人の状況で変わると書いています。誰でも使える制度だと思って読むと、あとで話が違ってきます。
ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。
まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。
展示場は41都道府県に149か所。近さと担当者の話
拠点をめぐる声は17件ありました。全国に店があるという安心と、地域によって対応が違うという指摘が、同じ会社の話として並んでいます。この食い違いは、公式の一覧に載っている拠点の内訳を見ると、少し見え方が変わってきます。
公式サイトの展示場データを機械的に数えたところ、掲載されている拠点は149か所でした。名称に展示場と付くものが125か所、店や営業所やショールームが8か所、そして残りの16か所には名称の先頭に「【ヤマダホームズ代理店】」と入り、運営する会社名が併記されています。2026年7月23日時点の掲載件数です。一覧に載っているかどうかは掲載の状況であって、その地域で建てられるかどうかを示すものではありません。

16か所は「代理店」と公式に書かれている
公式の展示場一覧から読み取れるのは、その16か所に「【ヤマダホームズ代理店】」という表記と運営会社名が併記されている、という事実までです。相談、契約、施工、保証のそれぞれを誰が担うのかは、一覧だけでは確定できません。
大事なのは、良し悪しではなく確認のしかたです。契約書に載る会社名、実際に工事を行う会社、保証書を出す主体。この3つが同じとはかぎりません。展示場では「ここは直営ですか、代理店ですか」「契約する相手はどの会社ですか」「保証は誰が出しますか」を聞いてください。公式サイトの展示場ページに代理店表記があるかどうかは、行く前に自分でも確かめられます。
掲載のない道県がある
都道府県別に数えると、掲載があるのは41都道府県でした。地方別の並びは関東が45か所、中部が36か所、北海道・東北が22か所、近畿が18か所、九州・沖縄が17か所、中国・四国が11か所です。いっぽうで北海道、山口県、島根県、沖縄県、高知県、鳥取県の6道県には、展示場一覧に載る拠点がありません。
展示場一覧に掲載がないというだけでは、その地域に営業や施工の拠点があるかどうかも、建てられるかどうかも判断できません。ただ、打ち合わせの回数が多い注文住宅では、往復の距離がそのまま負担になります。着工後に現場を見に行くとき、引き渡し後に不具合が出たとき、どこから誰が来てくれるのか。気になったら、土地の住所を伝えて、対応の可否と担当する拠点を公式の窓口に確かめてください。
SxL構法という言葉が指しているもの
性能をめぐる声は55件ありました。そのなかに、構法の名前が出てくる投稿がいくつかあります。SxL構法というのは自社で開発した木質パネルの工法で、旧社名のエス・バイ・エルから続いている名前です。
木質接着パネルと、国が関わる2つの認定
公式サイトが挙げている数値は、壁に使う木質接着パネルが1枚で9.6トンを支えること、そしてMS工法と呼ばれる基礎の沈みにくさが3.7倍であることです。四面の壁と1階2階の床を一体にして、六面体の箱のような構造をつくる考え方も説明されています。いずれも公式の説明値であり、個別の住宅が地震のあとに必ず元の状態へ戻ることを保証するものではありません。
この構法は、国土交通大臣または指定認定機関による「形式適合認定」と「形式部材等製造者認定」という2つの公的認証を取得しています。前者は建築基準法に適合していることを型式としてまとめて確認しておく仕組みで、後者はその型式の部材をつくる工場の体制を認定する仕組みです。現場ごとに一から確認するのではなく、設計と製造の型そのものが先に確認されている、と考えると分かりやすいと思います。
ただ、ここには実務上の注意点があります。公式の案内では、認定を受けた工法にあたる商品で、後から仕様を足すかたちの延長保証に進めないものがあるのです。実際、公式の保証ページはSxLシグマとSxLアルファについて、政府認定工法のためグレードアップは不可と書いています。公式に書かれているのは、そこまでです。認定と保証の関係がどうつながるのかまでは、公開資料では確かめられませんでした。知らずに契約すると、あとで説明を求めたくなる部分だと思います。
実大振動台実験で公表されている数字
公式サイトには、防災科学技術研究所で行った実大振動台実験の数字が並んでいます。実際に建てた住まいを台の上で揺らす試験です。加振は7回。公表されている加速度は1回目47ガル、2回目91ガル、3回目228ガル、4回目929ガル、5回目1126ガル、6回目1198ガル、7回目1191ガルとなっています。
比較のために公式が添えているのは、阪神淡路大震災が818ガル、耐震等級3の基準が600ガルという値です。等級3の基準を超える揺れを4度加えても倒壊せず、変形も極めて小さかったと記載されています。
もっとも、実験の数字はその条件で試した結果です。土地の地盤、間取り、開口部の取り方によって、実際の建物の揺れ方は変わります。数字は数字として受け取りつつ、自分のプランで耐震等級をいくつ取るのかは、設計の段階で別に確かめてください。
ヤマダホームズと相性がいい人、いったん立ち止まりたい人
ここまでの話を、判断の材料として並べ直してみます。相性の問題ですから、どちらが正しいという話ではありません。
向いている人
- 家電と家具を含めた住み始めの総額で予算を組みたい人。別々に買う手間と費用を、ひとつの資金計画にまとめられます。
- 選択肢を自分で組み替えたい人。主力商品は最大11グレードから工法、断熱、外装、内装、住宅設備、全館空調までを選ぶ仕組みです。
- 木の構造で耐震性を確保したい人。公的な認証を2つ受けた構法と、公表された振動台実験の数字が判断材料になります。
- 引き渡し後の設備トラブルが心配な人。住宅設備の10年無料サポートは回数の制限がなく、部品代も作業料も出張料も無料です。
- 全国に拠点がある会社から選びたい人。公式の展示場一覧には41都道府県149か所が掲載されています。ただし相談や保証の担当先は個別に確かめる必要があります。
慎重に検討したい人
- 先に金額の目安をつかんでから動きたい人。公式サイトに数字の掲載がないため、見積もりを出してもらう段階まで進む必要があります。
- 保証の年数を一律で理解したい人。商品ごとに初期保証の対象範囲が違い、最長60年には認定と有償メンテナンスという条件が付きます。
- 展示場の掲載がない6道県で建てたい人。往復の距離と、担当する拠点がどこになるかを先に確かめる手間がかかります。
- 家電のメーカーや型番にこだわりがある人。セットに含まれる範囲や選べる幅は、公式サイトでは確認できません。仕様書と見積書で確かめる手間がかかります。
- 設計の自由度を最優先したい人。規格化された商品では、間取りの変更に制限が出る場合があります。
よくある質問
ヤマダホームズで後悔したという口コミは本当ですか?
A. 後悔として読み取れる投稿は、確かにありました。ただ中身は、居間まわりの配置と階段の位置、予算の都合で見送った設備、窓の断熱の仕様といった、住んでから自分の選択を振り返る書き方でした。そこで会社の対応を問う書き方はされていません。いっぽうで、見積もりの返信や契約前の説明、点検の案内について気がかりを書いた投稿は別にあります。どちらについても、原因や責任がどこにあるのかを投稿だけで判断することはできません。いずれも編集部が個別の事実関係を確かめたものではなく、投稿を無作為に選んだ調べ方でもありません。
「ひどい」という評判を見かけましたが、何がひどいのですか?
A. 検索の候補には出てきますが、読んだ投稿に書かれていたのはもっと具体的なことでした。見積もりの返信が遅い、契約を急かされたと感じた、点検の月に案内が来ない、補修の折り返しがない。住宅の口コミサイトや地図のクチコミ、住まいの掲示板や質問サイト、SNS、個人ブログに、こうした連絡と手続きについての記述がありました。書き手が誰であるかも、個別の事実関係も確かめていません。今回読んだなかには前向きな受け止めも、どちらとも言えない書き方も含まれます。ただし、それらが小さな出来事だという意味ではありません。書いた人にとっては、その一件が会社の印象そのものになります。なお、こうした投稿がいつの、どのブランドでの出来事なのかは分かれています。社名が変わる前の体験と、合併するまで別の会社だったころの体験が混じっているためです。
ヤマダホームズはどこの会社ですか?
A. 群馬県高崎市栄町1番1号に本社を置く株式会社ヤマダホームズです。法人番号は7120001061675で、国の法人情報の公表サイトにも同じ住所が載っています。設立は1951年6月14日、資本金は9,068,000,000円。株式会社ヤマダホールディングスの完全子会社で、注文住宅を主力に、分譲、リフォーム、不動産買取り、土地活用を手がけています。同じ社名の法人がほかに3つあるため、契約書と保証書に印字された会社名と住所を照らし合わせてください。
口コミに出てくる古いブランド名は何ですか?
A. 2018年10月に商号が株式会社ヤマダホームズへ変わり、同じ日に複数の会社を吸収合併しています。その後もヤマダレオハウス、ヤマダ不動産、さくらホーム、コングロを吸収合併しました。そのため体験談には、レオハウス、ヤマダ・ウッドハウス、エス・バイ・エル、小堀住研といった古い名前が混じっています。時期と会社を分けて読んでください。小堀住研、エス・バイ・エル、ヤマダ・エスバイエルホームは、いまの会社が名乗っていた古い社名です。レオハウスやウッドハウスは、合併するまで別の法人でした。どちらの体験であっても、いまの保証の引き受け先や点検の窓口がどうなっているかは、公開情報からは分かりません。契約書と保証書を手元に用意して、ヤマダホームズに直接確かめてください。
坪単価の目安はありますか?
A. 公式サイトを調べた範囲では、坪単価も本体価格も記載を見つけられませんでした。サイト内の検索でも該当するページが出てきません。推測の数字をここに置くことはしません。総額を知りたい場合の順番はこうです。まず本体工事、付帯工事、地盤改良、外構、家具と家電、諸費用、土地という区分に分けた見積もりを出してもらう。同じ区分にそろえてから他社と比べれば、条件の違いが見えます。
保証は何年ですか?
A. 初期保証は商品ごとに対象と年数が違います。公式の保証ページは構造躯体と雨水の浸入防止と防蟻について初期保証10年と記したうえで、商品によって内容が異なると注記しています。主力のRASIOシリーズはこの3つが初期20年で、地盤も20年です。YAMADAスマートハウスとY Limitedは構造のみ初期20年で、グレードアップをすれば60年まで延ばせます。SxLシグマとSxLアルファとYAMADAスマートハウスアルファは構造のみ初期20年で、政府認定工法のためグレードアップはできません。最長60年には長期優良住宅の認定と、定期点検および有償メンテナンスの継続が必要です。認定を取っていない建物は最長30年になります。
家電や家具は本当に付いてくるのですか?
A. 家具と家電が揃ったフル装備の家として、RASIO-Fという商品が公式サイトに載っています。ただし含まれる品目、台数、メーカー、型番、入れ替えの可否、そして商品や時期による違いは、公式サイトからは確認できませんでした。展示場に置かれているものがそのまま付くかどうかも読み取れません。一覧を書面で出してもらい、契約時の仕様書と見積書で金額の扱いまで確かめてください。
展示場はどこにありますか?
A. 公式サイトの展示場一覧に載っている拠点は149か所で、41都道府県に掲載があります。北海道、山口県、島根県、沖縄県、高知県、鳥取県の6道県には掲載がありません。2026年7月23日に数えた時点の件数です。なお149か所のうち16か所には「【ヤマダホームズ代理店】」と運営会社名が併記されています。訪ねる前に、直営か代理店かを見ておくと話が早くなります。
住宅設備の10年サポートは何が無料ですか?
A. 引き渡しから10年間、住宅設備に故障や不具合が出たときの修理交換経費が無料になります。部品代、作業料、出張料が対象で、新品交換を含めて立替えも不要と公式が書いています。回数の制限はありません。ただし消耗品は対象外です。対象になる機種はパンフレットに一覧があるので、契約前に現物を見せてもらってください。24時間365日のコールセンターもありますが、こちらの緊急出動の利用は有償です。
まとめ
公開されていた280件を読んで分け、公式サイトと公的な記録に当て直した結果を、最後に短く並べます。
- 家を建てているのは群馬県高崎市の株式会社ヤマダホームズ。法人番号7120001061675で、本社は社会保険の適用事業所として1,714人分の登録があります
- 口コミに出てくるレオハウスやウッドハウスやエス・バイ・エルは、吸収合併で同じ法人になった旧ブランドです。窓口は引き継がれますが、話の時期は分けて読んでください
- 保証は商品ごとに初期の対象範囲が違います。最長60年には長期優良住宅の認定と有償メンテナンスの継続が要り、認定がなければ最長30年です
- 拠点は41都道府県に149か所。うち16か所は代理店と公式に書かれており、契約と施工と保証の主体を分けて確かめる必要があります
- 坪単価は公式サイトでは確認できませんでした。本体、付帯、地盤改良、外構、家具と家電、諸費用、土地の7区分で見積もりを出してもらい、そろえた区分のまま他社と比べてください
読んだ投稿の数は280件で、内訳は前向きな受け止めが109件、気がかりが78件、どちらとも取れないものが93件でした。数の多い少ないで会社を決められる調べ方ではありません。それでも、どこに疑問が集まりやすいかは見えてきます。言及が多かった論点こそ、展示場で最初に質問すべきところです。
家づくりは決めることが多く、途中で判断が鈍る場面も出てきます。そんなときは口コミだけで決めず、書面で確かめてください。商品名、標準仕様書、家電の対象一覧、保証約款、長期優良住宅の認定、有償メンテナンスの条件、区分ごとの総額見積もり、担当する拠点と窓口。この8つが書面でそろえば、迷いはずいぶん減るはずです。聞きづらいと感じることほど、契約の前に確かめておいてください。

