福岡で外断熱を全棟に採り入れてきた悠悠ホームなら冬も暖かいはずだと思って社名を打ち込むと、候補の欄に「寒い」や「失敗」が現れます。断熱を売りにしている会社でこの二語が出るのなら、いちばん期待していたところを疑いたくなります。候補にそうした語が現れても、悠悠ホームの断熱性能や会社への評価が定まったことにはなりません。
幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートと、住宅会社に関する独自の口コミ調査を行いました。断熱性能と保証の条件は、公式情報と照らし合わせています。
結論を先にお伝えすると、悠悠ホームは、断熱に不安を感じたという口コミも一部にありましたが、住まいの性能を数字で確かめてから決めたい人には検討する価値のある住宅会社です。公式サイトには、全邸で気密測定を実施すると明記されています。今回は、宅建士の視点から、断熱と気密の公表値、保証と点検の条件を詳しく見ていきます。
この記事でわかること
- 「失敗」「寒い」という検索候補は、何に向けられた言葉なのか
- 気がかりを書いた24件が、どの論点に集まっていたのか
- 全棟外断熱という打ち出しが、住み心地の投稿とどう結びついていたのか
- 公表されているUA値0.39とC値0.3を、どこまで自分の家の話として読めるのか
- 30年と60年という保証の数字には、どんな条件が付いているのか

まずはここに注目
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この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、断熱や保証にかかわる記載と法人の情報を、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年7月26日)

口コミ112件は、7つの論点に分かれた
作業にあたったのは2026年7月でした。ネット上に残っていた悠悠ホームへの言及を、ひとつずつ開いて目を通しています。112という数は、そのうち内容を確認した数です。投稿を数えた結果ですから、施主の人数ではありません。ひとりの書き手が複数の場所に残していることもあります。
調べ方には限界があります。これは施主本人へのアンケートではなく、無作為抽出でも全件収集でもない調査です。ですから割合や多数派を示せる調べ方ではありません。特定の口コミサイト名やアカウント名は記事に出さず、載せるのは媒体の種類だけにとどめました。会社にまつわる事実のほうは、公式サイトと、国が運営する法人情報の公表サイトで確かめています。
対象も一社に絞りました。数えたのは法人番号3290001041276の会社、つまり大野城市に本店を置き、天神に本社機能を構える悠悠ホーム株式会社への投稿だけです。福岡、熊本、佐賀といった地名。外断熱という工法。商品やブランドの名前。こうした目印で対象の一社だと判断できたものを残し、どちらの法人を指すのか読み取れない投稿は数に入れていません。
片側に寄せた拾い方はしていません。この記事が扱う範囲は、良い評判と気になる評判の両面になります。ただし、この材料には読む前に踏まえておきたい性質もあります。
ひとつめは母数の問題です。引き渡した棟数が多い会社ほど、投稿の総数も増えることになります。もっとも、この会社と接点を持った人が何人いるのかは公開情報からたどれません。だから今回の件数を、その人数に対する割合として読むことはできないわけです。
ただしそれは、一件ごとの不満の重さを軽くする理由にはなりません。数千万円をかけた家について書き残す人には、それだけの経験があります。打ち合わせでの一言が、十年たっても頭から離れないという施主もいます。
次に、書き手のかたよりです。住み心地に不足がないままわざわざ投稿する機会は多くありません。感想は胸のうちにとどまります。言葉になって外へ出るのは、むしろ困りごとを抱えた側のほうです。年代によって、どの場所に書くのかも変わります。ですから投稿者の層に偏りがあり、そのまま世の中の縮図にはなりません。
件数の多い少ないを、順位のように読まないでください。どんな話題へ関心が向きやすいかを測る目安。それがこの数字の役割です。
112件を7つの論点へ振り分けた結果は、次のようになりました。
| 論点 | 言及 | 書き込みの中身 |
|---|---|---|
| 価格・費用 | 23件 | 坪単価と総額の受け止め、値引きの幅、追加や特典の扱い、他社と並べたときの印象 |
| 住宅性能・設備 | 19件 | 外断熱を選んだ理由、夏と冬の室温、結露の有無、サッシや換気の仕様への質問 |
| 打ち合わせ・担当者・契約 | 17件 | 商談の進め方、契約前の説明、連絡の速さ、担当どうしの引き継ぎ |
| 施工品質・引き渡し | 17件 | 現場の管理と職人の対応、引き渡し前の確認と手直し、工期の延びと増額 |
| エリア・店舗とモデルハウス | 15件 | 展示場やモデルハウスでの体験、宿泊して確かめた体感、拠点の数と場所 |
| 間取り・デザイン・物件選び | 13件 | 設計の自由度と提案の中身、土地探しの進み方、地下室など特殊な要望への対応 |
| 保証・アフター・点検 | 8件 | 定期点検の案内の届き方と中身、補修までにかかった時間、保証の無償と有償の線引き |
7項目を合計すると112件になります。並んでいるのは、その話題が何度あらわれたかという回数であって、評価の高さを表す点数ではありません。
掲載されていた場の種類でも割ってみます。利用者の投稿欄に届いたものが31件、住まいの掲示板や質問サイトに残った書き込みが64件、SNSでの言及が6件、個人が書いた家づくりの記録が11件という配分でした。書き手が誰なのかも、内容が事実にあたるのかどうかも、編集部では認定していません。


読んだ112件のうち、家を建てる話と検討中の商談が91件、住んでいる家の改修や増築が21件でした。この会社はリフォーム事業も手がけているので、同じ社名のもとで二種類の体験が同じ画面に並ぶことになりました。以下では、どちらの話なのかがわかる場合には書き分けます。
お金まわりで語られていたこと(言及23件)
費用にふれた23件は、前向き6件と気がかり7件、それに判断のつかない10件という内わけでした。件数がいちばん多く、そのぶん温度差もはっきり出ています。
気がかり側でくり返し出てくるのは、商談の席で示された金額が想定を超えたという話です。土地を含めた予算に収まらない提案を受けて見送った、という投稿がありました。熊本で比べた人からは、建物の中身に対して価格が高いと感じたという書き込みも出ています。半規格の商品で希望した土地の造成費を大きく示され、その額に疑問を書いた人もいました。入居後に換気の追加工事を頼んだところ、1か所あたりの費用を割高に感じたという投稿も残っています。
その戸惑いを、検討する側の準備不足で片づけるつもりはありません。金額が動く理由が土地の条件にあるのか、仕様にあるのかは、示す側が説明すべきことです。ただし、どれも投稿者が自分の敷地と要望のもとで耳にした金額にすぎません。会社が公表している価格の一覧ではないのです。書かれた時期も敷地の条件もそろっていないため、そのまま自分の計画には当てはめられません。
前向きな側もあります。他社と見くらべたうえで価格を評価し、断熱の仕様変更にも応じてもらえたという投稿がありました。分譲地を見た人は、建物込みで示された2つの価格帯を並べて検討しています。改修の側では、他社より低い見積額だった、追加料金が生じなかった、といった書き込みが目立ちました。
どちらとも決めかねる10件には、値引きの幅を尋ねる投稿や、試算と実際の見積もりの差を確かめたい投稿が並びます。地下室をつくる場合の地盤改良と費用を気にする書き込みもありました。
宅地建物取引士の側から補うと、金額の話はいったん総額に直してから比べるのが確実です。本体の工事費だけを見て安いか高いかを決めると、あとで付帯や外構が積み上がります。悠悠ホームは坪単価を佐賀エリアのページにだけ載せているので、自分の建築地での金額は個別に出してもらう必要があります。
住み心地と設備をめぐる声(言及19件)
この論点は前向き3件、気がかり6件、どちらとも決めかねるもの10件という内わけでした。外断熱を掲げる会社だけに、体感を確かめようとする質問が多く集まっています。
気がかり側には、冬の室内が寒いと感じて他の施主に実感を尋ねた投稿がありました。換気をしたときの寒暖差や湿気、必要な空調の台数を気にする書き込みもあります。実際に建てて住んだ人が、夏と冬の室温と結露の様子をそのまま書いた投稿も残っていました。標準のサッシ仕様に不安を書いた人、条件付きの土地で内断熱に変える場合の費用と施工を心配した人もいます。
ここは読み方に注意が要ります。室温や結露は、外の気温だけで決まるものではありません。窓の大きさと向き、間取り、換気の設定、暖房の使い方でも変わります。未検証の投稿だけを見て、住まい全体の性能を判定することはできません。
公式が数字で示しているのは、UA値0.39とC値0.3です。ただしUA値0.39には最高グレードの場合という条件が付いており、どの仕様でも同じ値になるとは書かれていません。気になる場合は、検討中のプランで計算した値と、引き渡し前の気密測定の結果で確かめる必要があります。
前向きな側では、入居して6年たっても結露がなく、室内の空気環境に満足しているという投稿がありました。住み心地と担当者の対応をあわせて評価した書き込みもあります。展示場を訪れた人からは、空気の感じがよかったという声が出ていました。
どちらとも言えない書き込みも並びます。外断熱とほかの工法をきちんと比べたほうがよい、という助言がありました。キューワンボードを勧められて内断熱にもできるのか尋ねた質問、リビング階段の冷気対策を聞いた投稿もあります。営業が結露しないと説明した根拠を確かめたい、という書き込みも残っていました。
担当者との進め方に書かれていたこと(言及17件)
この論点は前向きが10件と多く、気がかりは2件、どちらとも決めかねるものが5件でした。読んだ範囲では、評価する声のほうが目立ちます。
前向きな書き込みを挙げます。土地探しに親身に付き合ってもらえた、契約の場面まで支えてもらえた、という投稿がありました。担当者が毎回の打ち合わせに同席したという書き込み、担当どうしの連携がよく連絡後の対応も早かったという投稿もあります。入居したあとも同じ担当が相談の窓口になっていると書いた人もいました。
気がかりの側は2件です。契約前の打ち合わせでその月のうちの契約を求められ、連絡のやりとりにも不満が残ったという投稿がありました。改修を頼んだ人からは、提案の中身と連絡の共有に不満が残ったという書き込みが出ています。
契約を急がされたと感じたなら、それは書いた人の受け取り方の問題だと片づけられません。数千万円の契約に期限を置くなら、その理由と、待った場合に何がどう変わるのかを示すのが会社側の役目です。もっとも、投稿からは当時のやりとりの中身までは確認できませんでした。
実務の側からもうひとつ。打ち合わせの記録は自分でも残しておいてください。決まったこと、持ち帰りになったこと、次回までに用意するもの。毎回この3点をメモに落として日付順に並べるだけで、後々の行き違いはかなり減ります。
現場と引き渡しに触れた投稿(言及17件)
工事の内わけは、前向き7件、気がかり3件、どちらとも決めかねるもの7件です。
前向き側では、現場を頻繁に確認してもらえた、職人と直接やりとりできて仕上がりに満足したという投稿がありました。入居して半年で期待どおりの家になったと書いた人は、工事中の写真を共有してもらえた点も評価しています。改修では、短い工期で仕上げてもらえた、住みながらの工事に配慮してもらえたという書き込みが並びました。
気がかり側にも投稿があります。契約後の棟上げで柱が雨に濡れ、現場の対応が気になったという書き込みがありました。改修を頼んだ人からは、調査結果の返答が3か月を超えて届かないという投稿も出ています。浴室の改修で工事中に生じた支障に不安が残った、という書き込みもありました。
木材が雨に濡れること自体は、工事の途中で起こりうることです。ただ、そのときにどう乾かし、どう記録するのかを説明できるかどうかは会社の側の仕事になります。編集部は現場を見ておらず、これらの投稿の真偽も認定していません。
どちらとも決めかねる書き込みには、完成が延びて金額も増えたが家と内装には満足しているという投稿、施工の違いが見つかり再工事したうえで予定の工期に収まったという投稿がありました。壁紙を数回手直しして最終的に納得した、という書き込みもあります。
展示場とモデルハウスをめぐる話題(言及15件)
展示場まわりは前向き4件、気がかり3件、どちらとも決めかねるもの8件でした。
この論点で特徴的なのは、泊まって確かめたという話が複数あることです。モデルハウスに宿泊したあとの暖かさや空気環境を尋ねる投稿、宿泊の中身と点検の費用をあわせて聞く書き込みがありました。宿泊しても見送れるのかを確かめる質問も出ています。
前向きな側では、九州の湿気やシロアリを考えた仕様の説明と、落ち着いた案内を評価した投稿がありました。大野城の展示場では資料を使った説明が丁寧だったという書き込み、外断熱と自由設計の考え方に好印象を持ったという投稿もあります。
気がかりの側には、モデルルームでの説明や資金の確認の進め方に不満が残ったという投稿、到着したときの連絡と案内に不満を書いた投稿がありました。建売を見学した人からは、外断熱を体感しにくい環境だったという書き込みも出ています。
拠点の数を惜しむ声もありました。熊本の展示場を見た人が、もっと近くにあればという趣旨で書いています。公式が展示場を置いているのは福岡と熊本と佐賀の3県なので、住んでいる場所によっては足を運ぶ距離が出ます。
間取りとデザインの書き込み(言及13件)
設計まわりは前向き6件、どちらとも決めかねるもの7件で、気がかりを書いたものは0件でした。
目を引いたのは地下室への関心です。趣味に使える空間として魅力を書いた投稿、防音と温度の安定に関心を寄せた書き込みがありました。展示で地下室を見られるのかという質問も出ています。ただし地下室について、公式サイトで仕様や費用の記載を確かめることはできませんでした。
前向きな側では、土地の情報を早く出してもらえた、紹介された先にも満足したという投稿があります。半規格の商品を見学した人は、間取りと設備を変えられる範囲を評価しつつ、収納に制限があることも書いていました。改修では、独自の案を出してもらえた、洗濯機の置き場所まで提案してもらえたという書き込みが並びます。
どちらとも決めかねる書き込みには、複数社と比べて他社で契約したという記録、平屋のような二階建てを再提案してもらった記録がありました。デザイン住宅の参考価格を載せてほしいという要望、幅広いデザインをどんな体制で設計しているのかという質問も出ています。
点検と保証に集まった声(言及8件)
入居後の話題は8件で、内わけは気がかり3件、どちらとも決めかねるもの5件です。前向きな書き込みは、今回たどれた範囲では見つかりませんでした。
まず数字の読み方を添えます。8件という母数はほかの論点より小さく、前向きな投稿が0件だったことをもって、点検や保証の運用に問題があると判定することはできません。母数が小さいときは、見つからないことが無いことの証明にならないからです。
気がかりの中身は次のとおりです。入居後の補修で、業者の調整を理由におよそ3か月かかったという投稿がありました。半年と1年の点検が同じ日にまとめられ、確認が短時間で終わったという書き込みもあります。保証について、どこまでが無償でどこからが有償なのかを確かめたほうがよいと助言する投稿も出ていました。
この不満を、どの会社にもあることだからと薄めるつもりはありません。予定が公表されていることと、案内が実際にその通り届くことは別ものです。連絡が遅いという声を、施主の準備不足に置きかえることもできません。引き渡してからの連絡をどう回すかは、会社側が組み立てる仕事だからです。
同時に、公表されている中身も見ておきます。公式サイトによれば、定期点検は3か月後から30年後まで7回。構造の保証は30年で、有償なら60年まで延ばせるとされています。地盤は最大5,000万円、シロアリは10年、地震での倒壊には20年の保証が用意されていました。
どちらとも決めかねる書き込みには、30年目の点検が無償なのかを尋ねる質問、アフターを担う部署の体制に関心を寄せる投稿がありました。家そのものは概ね評価しつつ、点検の案内が遅れたことを書いた人もいます。長期の保証と平屋のデザインに関心を書いた投稿も残っていました。
ここでの結論はひとつです。点検と保証の条件は、口頭の説明ではなく書面でもらってから契約に進んでください。押さえたい項目は4つあります。案内の届き方、費用が生じる点検の有無、点検を見送った場合に保証がどう扱われるか、そして連絡がつかないときの窓口です。この4点が紙に残っていれば、担当が代わっても内容は引き継がれます。
気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう
口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。
同じ名前の会社が、東京にもう一社ある
ここまで数えてきたのは、福岡の一社に向けられた書き込みだけです。裏を返すと、対象から外したものもありました。この社名を掲げる法人が、日本にひとつとはかぎらないからです。
国が公開している法人番号のデータベースには、福岡の悠悠ホーム株式会社のほかに、東京都中央区の株式会社悠悠ホームが載っています。法人番号は8030001155205。読みは「ハルハルホーム」で、2026年5月29日に埼玉県春日部市から本店を移していました。商号が重なっているだけの、無関係な会社です。
ここで守りたい一線があります。よその会社の評判や仕事ぶりには立ち入らない、ということです。商号の同じ法人が実在する、という事実にとどめます。
手がかりは4つあります。なかでも法人番号は一社にひとつなので、ここが食い違えば話は終わりです。
| 照らし合わせる項目 | 福岡の悠悠ホームの場合 |
|---|---|
| 法人番号 | 3290001041276 |
| 登記上の本店 | 福岡県大野城市筒井4-19-10 |
| 本社機能の置き場所 | 福岡市中央区天神1-10-20 天神ビジネスセンター15階 |
| 公式サイトのアドレス | yuyuhome.co.jp |
法人番号は、国が一社にひとつだけ割り当てる13桁の番号です。商号や読み方が似ていても、この13桁が違えば別の法人になります。口コミを読むときは、本文に九州の地名や展示場の名前が出ているかどうかを先に見てください。
25年以上前から、全棟を外側から包んできた
この会社の家づくりを一語で表すなら、外断熱になります。公式サイトには、全棟で壁と柱と梁の外側から家全体を断熱材で包む外断熱工法を採用している、と書かれていました。一部の商品に限る、という条件は付いていません。
沿革をたどると、外断熱工法を導入したのは平成12年、2000年でした。断熱の等級に上位が新しく設けられるより、ずっと前になります。ひとつの工法を四半世紀にわたって続けてきた会社である、とは言えるでしょう。
外断熱と、柱のあいだに断熱材を詰める充填断熱。両者では断熱材を置く位置が変わります。構造材の外側で包んだ場合、柱や梁そのものの温度は室内側に近づいていきます。木材と断熱材のあいだにすき間が生じにくいことも、外側で連続させる工法の性質です。
使っている断熱材も公表されていました。高性能硬質ウレタンフォームのキューワンボードを標準採用しており、公式は遮熱の工法を持つ断熱材だと説明しています。硬質ウレタンフォームは板状の素材で、繊維系のものにくらべると薄い厚みで同じ性能を出しやすいという特徴があります。
ただ、工法の名前だけで住み心地が決まるわけではありません。窓の大きさ、窓の向き、換気の計画、冷暖房の使い方。どれも体感を動かします。外断熱を選んだ理由と住んでからの実感が投稿の中でどう結びついていたかは、前の章のとおりです。
断熱と気密で、どこまで数字が出ているのか
住まいの性能は、言葉より数字のほうが比べやすくなります。公式サイトが掲げている値を順に見ます。
UA値0.39とHEAT20 G2には、条件がひとつ付いている
断熱のページには、UA値0.39、HEAT20 G2グレードクリアと掲げられていました。UA値は、建物の外側へ熱がどれくらい逃げやすいかを一つの数字にまとめた指標です。値が小さいほど逃げにくくなります。
HEAT20のほうは、断熱の水準を民間の団体が段階で示した目安になります。G1からG3へ上がるほど厳しく、G2はその中位です。国が定める省エネ基準より上の水準にあたります。
読み落とせない条件がひとつあります。公式サイトは、UA値0.39を最高グレードの場合の数値として示していました。どの商品でどの仕様を選んでも同じ値になる、という書き方ではありません。数字で比べたいなら、検討中のプランで計算した値を出してもらうところから始まります。
C値0.3と、全邸で測るという運用
気密のページに載っているのは、1平方メートルあたり0.3平方センチメートルというC値です。この指標は、住まい全体にどれだけすき間があるかを表します。断熱材をどれだけ入れても、すき間が多ければ暖めた空気は逃げていきます。
あわせて、全邸で気密測定を実施すると明記されていました。気密は、設計上の納まりと現場の施工精度で決まる実測値です。図面のうえでは同じ家でも、仕上がりの数値は1棟ごとに変わります。だからこそ、測るという運用そのものに意味があります。
とはいえ、掲げられた0.3が自分の家の値になるとはかぎりません。契約前に確かめたいことがふたつあります。選んだ商品が全邸測定の対象なのか。そして、測定の報告書を受け取れるのか。
等級の表示は見あたらなかった
省エネのページには、全邸が省エネでZEH基準をクリアすると書かれています。その一方で、全邸共通の一次エネルギー消費量等級を数字で示した記載は、公式サイトを探した範囲では見つかりませんでした。断熱等性能等級については、特定商品『SIコラボレーション』のページに『断熱等級6』という記載がありますが、全邸共通の標準仕様としての記載ではありません。長期優良住宅については、認定を受けるためのグレードアップに柔軟に対応できる、という書き方にとどまります。
等級というのは、1棟ごとに設計して申請してはじめて決まるものです。取りたい等級があるなら、その等級で建てられるのか、申請の費用がいくらかかるのかを、契約の前に個別に聞いてください。
地震への備えとして公表されている中身
九州で家を建てるなら、地震への備えは断熱と同じくらい重い条件になります。では、どこまでが数字として公表されているのか。公式サイトの記載を追いました。
耐震については、最高ランクの耐震等級3や、建築基準法の水準の1.25倍にあたる耐震等級2を満たす家づくりが可能だと書かれています。等級3が標準だと言い切る表現ではありません。ここも、自分の計画でどの等級になるのかを確かめる必要があります。
制震のほうには、国土交通大臣認定の筋かい型制震ダンパー、ミューダムが挙げられていました。公式の説明では、地震の揺れを80パーセント低減するとされています。耐震が建物そのものを強くする考え方だとすれば、制震は揺れを小さく抑える考え方です。
ただし、この80パーセントという数字がどんな条件で測られたものかまでは、公式サイトに書かれていませんでした。揺れの大きさも、地盤も、建物の形も1棟ごとに違います。数字はそのまま受け取らず、どういう試験や解析にもとづく値なのかを聞いておくほうが確かです。
4つの住まいを、どう選び分けるか
悠悠ホームの家は、ひとつの商品名でまとまってはいません。公式サイトとブランドごとのサイトを並べると、性格の違う4つが見えてきます。
| 商品 | 公式が掲げている位置づけ |
|---|---|
| MyStyle | 家族の理想に寄り添う完全自由設計の住まい |
| EQUAL | 注文住宅と同等の高気密・高断熱・高耐震をうたう規格住宅。320のプランと4つのデザイン |
| Nanoni | 注文住宅と建売住宅のよいところを組み合わせたセミオーダー住宅 |
| FAVSTYLE | 2023年5月に立ち上げられたデザイン特化型のブランド |
選び分けの軸になるのは、自分でどこまで決めたいかです。敷地に癖があったり、どうしても譲れない間取りの条件を抱えていたりするなら、一から組み立てられる設計が向きます。反対に、資金計画と入居時期をなるべく早く固めたい人には、間取りの選択肢があらかじめ用意されている商品のほうが読みやすくなるでしょう。
商品とは別の軸で用意されているのが、ウェルネス*ぷらすです。きれいな空気と心地よい湿度で、より健康で快適な生活を、と掲げる技術のまとまりで、空気と湿度と水と光を扱うと説明されていました。どの商品でどこまで組み込めるのかは、打ち合わせで確かめる部分になります。
坪単価と総額は、公開情報でどこまで追えるのか
ここは、はっきりした数字がひとつだけ見つかりました。ただし条件付きです。
佐賀エリアのページに、参考価格として坪単価71.0万円から91.2万円という幅が載っていました。会社が自ら公表している数字なので、第三者サイトの推計より確かな材料になります。ただし、あくまで佐賀エリアのページに置かれた値であって、全社の全商品に共通する価格表ではありません。
もうひとつ、Nanoniのサイトには建物工事費用2,200万円という金額が出ています。ここに諸費用220万円を足した2,420万円が、総支払額として示されていました。月々の支払額も併記されていますが、それは特定のローン条件を置いた場合の試算です。
MyStyleとEQUAL、FAVSTYLEについては、価格の記載を公式サイトで確かめられませんでした。土地の条件も仕様もそろえないまま金額だけを見くらべても、選ぶ材料にはなりません。
宅地建物取引士の立場から補うなら、見るべきは単価そのものではなく、その単価に何が含まれているかです。同じ呼び方でも、会社によって含まれる工事の範囲が違います。見積書を受け取ったら、次の4つを足し上げた総額でそろえてください。
- 屋外の給排水や仮設といった付帯の工事が、本体の工事費とは別立てになっていないか
- 地盤の改良と外まわりの工事。抜けている場合は、その見込み額
- 登記の費用、火災保険の保険料、地鎮祭、引越し。請負金額の外へ出る項目を足すといくらになるか
- 単価の計算に使われているのが、施工面積と延床面積のどちらなのか
この4つをそろえてから、日付を合わせた見積書を1行ずつ照らし合わせる。手間はかかります。それでも、単価の数字を眺めるよりずっと確かです。
ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。
まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。
30年、そして60年。引き渡しのあとに続くもの
住まいは引き渡してからの時間のほうが長くなります。この会社が公式サイトに掲げている保証と点検は、住宅会社のなかでも長い部類でした。
構造の保証は30年、条件を満たせば60年まで
新築住宅には、法律が定めた責任の範囲があります。構造耐力上主要な部分と、雨水の浸入を防止する部分。売主か請負人が、この2か所について引き渡しから10年を負う決まりです。
公式サイトによれば、悠悠ホームはこの10年に無料の延長保証を足して30年間を保証するとしています。さらに30年を超えたあとも、60年までは有償で延ばせると書かれていました。60年という数字を掲げる会社は、そう多くありません。
地盤についても保証が用意されています。引き渡し後の最長30年、建物と地盤の修復費用を最大5,000万円まで保証する内容です。シロアリへの備えとしては、施工完了後10年間の保証書を発行し、5年ごとの再処理による延長をすすめると記載されていました。
もうひとつ、地震倒壊保証という制度も挙がっています。20年間、条件を満たす場合には建物本体を100パーセント無料で建て替えるという内容です。九州で家を建てる人にとって、この項目は重く見ておく価値があります。
点検は引き渡しから30年目まで7回
定期点検の時期も公表されていました。3か月後、1年後、2年後、5年後、10年後、20年後、30年後の7回です。入居してすぐの時期に手厚く、そのあとは間隔を空けながら30年目まで続く形になります。
同じページには、10年ごとの定期点検という書き方も併記されています。7回の一覧と読みくらべると表現に幅があるので、自分の契約でどの周期になるのかは書面で確かめてください。
2020年12月1日という線引きに気をつける
見落としやすい条件が、保証のページに置かれています。現行の制度欄には、2020年12月1日以前に新築住宅を契約した顧客などは対象外とありました。導線の側には2019年11月以降という別の日付表現もあり、ふたつの表記は一致しません。
これから契約する人には、どちらの日付より後なので直接は関わりません。ただ、口コミの書き手がいつ契約したかによって、受けている保証の中身は違ってきます。古い投稿に書かれた保証の話を、いまの制度としてそのまま読まないでください。
なお、住宅瑕疵担保責任保険をどの法人が引き受けているのかは、公式の保証ページで確かめられませんでした。保険証券や契約書の側で確認する項目になります。
展示場があるのは3県。エリアの見きわめ方
気に入っても、建ててもらえなければ話は進みません。公式サイトは、福岡県と熊本県と佐賀県の3県に住宅展示場を持つと書いています。中心となる施工エリアも、この3県とその近郊という表示でした。
会社概要の支店と関連会社の欄を数えると、福岡県内の自社拠点が10か所あります。天神本社のほか、久留米事務所や春日原店、体感ショールームといった性格の違う拠点が並んでいました。熊本県には熊本展示場CALM STYLEと熊本南展示場の2か所、佐賀県には佐賀展示場KASANEが1か所です。
拠点が近ければ、契約前に何度でも足を運べます。引き渡しのあとに来てもらう距離も短くなるでしょう。反対に、3県から離れた土地では候補に入りにくくなります。
県境の近くで土地を探しているなら、順番を間違えないでください。建てたい住所が施工の対象に入るかどうかは、土地を買うより先に確かめる。ここを後回しにすると、計画を組み直すことになります。
会社の現況を、公的な記録でたしかめる
口コミは何年も前のものが残り続けます。書かれた当時の話と、いまの会社の状態が同じとはかぎりません。だから記録のほうを見ます。
法人番号のデータベースには、3290001041276が現に掲載されていました。公表されている変更履歴は、2015年10月5日の法人番号登録と、2024年1月9日の本店移転の2件だけです。移転は大野城市筒井の同じ町内での移動で、商号変更や閉鎖、合併の記載はありませんでした。
公的なデータベースからは、もう少し細かい数字もたどれます。厚生年金保険の適用事業所として天神本社が登録されており、被保険者は289人でした。適用の対象から外れた日を示す全喪年月日の欄は空白です。公式の会社概要が載せている従業員350人とは、数え方の基準も時点も違うので、同じ数にはなりません。
国の事業への採択も記録に残っています。2024年9月12日、国土交通省の令和5年度LCCM住宅整備推進事業で、1,400,000円の補助金交付が確定していました。LCCM住宅は、建てるときから解体するときまでを通して二酸化炭素の収支をマイナスにすることを目指す住宅です。
創業は1989年9月1日、法人としての設立は1994年です。2026年でいえば創業から37年目にあたります。引き渡し棟数の節目も沿革に残っていて、平成23年に1,000棟、平成27年に2,000棟、令和元年に3,000棟、令和2年に4,000棟を突破しました。公式は、九州を中心に累計5,500棟を引き渡してきたと掲げています。
たどれなかったものもあります。売上や利益にあたる財務の数字は、公開されている資料の範囲で見つかりませんでした。載っていないという事実は業績の良し悪しを表さないので、そこから経営の状態を推し量ることはしません。
建設業の(特-3)と宅建業の(4)は、数え方が別もの
会社概要には許認可の番号が2つ並んでいます。建設業許可が国土交通大臣許可(特-3)第23967号、宅地建物取引業免許が国土交通大臣(4)第008121号です。どちらもカッコの中に小さな数字が入っていて、同じ意味に見えます。
中身は別物でした。宅地建物取引業の免許は5年ごとに取り直す決まりで、カッコの数字はその更新回数を表します。(4)であれば、3回の更新を重ねてきたという読み方になります。
建設業許可のほうは違いました。頭の「特」は特定建設業という区分を指します。元請として受けた工事のうち、下請に出す金額が一定の額を超える場合に必要になる区分です。続く数字が指すのは許可を受けた年度で、何度更新したかを表すものではありません。取り違えると、営業を続けてきた年数を実際より短く見積もることになります。
もう一点、どちらも国土交通大臣が出した許可と免許である意味も添えておきます。この区分が与えられるのは、営業所を2つ以上の都道府県に置いている事業者です。福岡と熊本と佐賀に拠点を構える実態と、行政上の区分は一致していました。
ただし、許可と免許の有効期間や最初の免許年月日については、国の検索システムで会社ごとの個票を取得できず、今回は確かめられませんでした。番号は公式の会社概要に掲載されているものです。最新の状態を知りたい場合は、建設業者と宅地建物取引業者それぞれの検索システムで番号を引いてください。

悠悠ホームが合いそうな人と、先に確かめたい人
ここまでの材料を、選ぶ側の目線に置き換えます。合うかどうかは条件しだいなので、優劣で線を引くことはしません。
| 合いそうな人 | 先に確かめたほうがよい人 |
|---|---|
| 断熱の方式そのものにこだわりがあり、外断熱を長く続けてきた会社に頼みたい | 一次エネルギー消費量等級や断熱等性能等級の数字を見てから決めたい |
| 気密の数値を実際に測ってもらい、報告書を受け取りたい | 公表されている単価だけで、他社と横並びに比べたい |
| 引き渡しのあとの保証と点検を、長さで比べたい | 古い口コミに出てくる保証の中身を、いまの制度だと思って読んでいる |
| 福岡か熊本か佐賀に土地があり、拠点の近さを重く見ている | 3県から離れた場所に建てる予定がある |
| 自由設計と規格住宅を同じ会社の中で比べたい | 耐震等級3が標準で付いてくると考えている |
右の欄に当てはまる項目があったとしても、そこで候補から外す必要はありません。数字がほしければ出してもらえるか聞けばよく、等級を上げたいなら費用と一緒に確かめればよいだけです。先に済ませておけば、あとで迷う場面が減ります。
契約を決める前に、自分の手元にそろえておく書類
口コミをいくら読んでも、自分の家の話にはなりません。決め手になるのは、自分の敷地と自分の間取りで作られた書類のほうです。段階ごとに並べます。
展示場を訪ねる段階
- 建てたい土地の住所が、施工してもらえる範囲に入るか
- MyStyle、EQUAL、Nanoni、FAVSTYLEのうち、自分の条件に合うのはどれか。標準の中身がどう違うか
- 展示されている仕様は、どこまでが標準に含まれ、どこから追加の費用になるのか
- ウェルネス*ぷらすの内容を、その商品でどこまで組み込めるか
設計と見積もりの段階
- 検討中のプランで計算したUA値と、受け取れる資料の種類
- 選んだ商品が全邸の気密測定の対象か。測定はいつ行い、報告書を受け取れるか
- 設計で狙う耐震等級。等級を上げる場合の費用と、間取りにかかる制約
- 付帯の工事、地盤の改良、外まわり、屋外の給排水が見積書に入っているか
- 登記や火災保険のように、請負金額の外へ出る項目がいくらになるか
契約書に書き込んでもらう段階
- 構造の30年保証を受け続けるための条件と、有償の点検が必要になる時期
- 60年までの延長保証に進む場合の費用と手続き
- 地盤保証と防蟻保証、地震倒壊保証それぞれの対象と免責
- 点検の時期と案内の届き方。担当者が代わったときの引き継ぎ先
- 着工から引き渡しまでの日程と、遅れが生じたときに誰がいつ知らせるのか
工事が始まってから
- 現場に入れる日を決めておき、写真を残してもらえるかどうかを確かめる
- 外断熱の施工と、気密のための処理がどう入っているかを自分の目で見る
- 気密測定に立ち会えるか、結果をその場で聞けるかを頼んでおく
- 引き渡し前の確認で指摘した箇所は、直し方と期限を書面にする
どれも特別な作業ではありません。ただ、この4段階を書面に残しておくと、あとから条件を照らし合わせるのがぐっと楽になります。
よくある質問
悠悠ホームの坪単価はいくらですか。
A. 佐賀エリアのページに、参考価格として坪単価71.0万円から91.2万円という幅が掲載されています。ただしこれは佐賀エリアのページの数字で、全社の全商品に共通する価格表ではありません。Nanoniについては建物工事費用2,200万円、諸費用220万円、総支払額2,420万円という記載があります。ほかの商品の価格は公式サイトで確かめられませんでした。自分の総額は、間取りと土地の条件を伝えて見積もりを取ってください。
外断熱だと、九州の夏でも涼しく過ごせますか。
A. 公式サイトは、全棟で壁と柱と梁の外側から家全体を包む外断熱工法を採用し、断熱材には高性能硬質ウレタンフォームのキューワンボードを標準で使うと説明しています。ただし体感は、窓の大きさや向き、換気の計画、冷房の使い方でも変わります。工法の名前だけで夏の過ごしやすさが決まるわけではないので、自分の間取りでの計算値と、実際に建った家の見学を合わせて判断してください。
UA値0.39は、建てる家すべてに当てはまりますか。
A. 公式サイトは、UA値0.39を最高グレードの場合の数値として示しています。どの商品でどの仕様を選んでも同じ値になるという書き方ではありません。比べたいなら、検討中のプランで計算したUA値を出してもらってください。気密については1平方メートルあたり0.3平方センチメートルというC値が掲げられ、全邸で気密測定を実施すると明記されています。
耐震等級3は標準で付いてきますか。
A. 公式サイトの書き方は、最高ランクの耐震等級3や、建築基準法の水準の1.25倍にあたる耐震等級2を満たす家づくりが可能、というものです。等級3が標準だと言い切る表現ではありません。等級は1棟ごとに設計して申請してはじめて決まるので、希望があるなら契約の前に伝えて、書面で確かめてください。制震については、国土交通大臣認定の筋かい型制震ダンパーであるミューダムが挙げられています。
建てたあとの保証は何年ですか。
A. 公式サイトによれば、構造上の重要な部分は法律が定める10年に無料の延長保証を加えて30年間、さらに30年を超えたあとも60年までは有償で延長できるとされています。地盤は引き渡し後の最長30年で最大5,000万円まで、シロアリは施工完了後10年間の保証書が発行されます。地震倒壊保証は20年間で、条件を満たす場合に建物本体を100パーセント無料で建て替える内容です。定期点検は3か月後から30年後まで7回と公表されています。
福岡県の外でも建ててもらえますか。
A. 公式サイトは、福岡県と熊本県と佐賀県の3県に住宅展示場を持ち、中心となる施工エリアもこの3県とその近郊だと表示しています。会社概要から数えられる自社拠点は、福岡県内に10か所、熊本県に2か所、佐賀県に1か所です。3県から離れた土地では対象になりにくいので、建築予定地の住所を伝えて先に確かめておくのが確実です。
この記事が扱っているのは、どの悠悠ホームですか。
A. 法人番号3290001041276の悠悠ホーム株式会社、登記上の本店が福岡県大野城市筒井4-19-10、本社機能を福岡市中央区天神に置く一社だけです。東京都中央区にも株式会社悠悠ホームという法人があり、読みは「ハルハルホーム」ですが、まったくの別会社にあたります。その経営や仕事ぶりを、この記事で取り上げることはありません。
まとめ
社名だけを検索窓に打ち込んでいたころより、手元の材料はずいぶん増えたはずです。持ち帰ってほしい点を6つに絞ります。
- 公開されていた口コミ112件を7つの論点へ仕分けました。受け止め方の別では、前向きが36件、気がかりが24件、どちらとも決めかねるものが52件。無作為に選んだ対象ではないため、世の中の割合を表す数字にはなりません。
- 外断熱工法を導入したのは2000年で、いまは全棟に入れていると公式が掲げています。断熱材は高性能硬質ウレタンフォームのキューワンボードが標準です。
- UA値0.39は最高グレードの場合の数値。C値は1平方メートルあたり0.3平方センチメートルで、全邸の気密測定が公表されています。いっぽうで、全邸共通の一次エネルギー消費量等級を数字で示した記載は見あたりませんでした。断熱等性能等級は、特定商品『SIコラボレーション』のページに『断熱等級6』という記載がありますが、全邸共通の標準仕様としてではありません。
- 耐震は等級3か等級2を満たす家づくりが可能という書き方で、標準の等級までは示されていません。制震には国土交通大臣認定のミューダムが挙がっています。
- 構造の保証は30年、有償で60年まで。定期点検は3か月後から30年後まで7回。地盤は最大5,000万円、地震倒壊保証は20年です。2020年12月1日という線引きがあるので、古い口コミの保証の話はそのまま当てはまりません。
- 展示場があるのは福岡県と熊本県と佐賀県の3県。坪単価は佐賀エリアのページに71.0万円から91.2万円という幅が出ていますが、全社共通の価格表ではありません。財務の数字は公開情報で確かめられませんでした。
口コミは、書いた人が置かれていた状況とセットで読むものです。同じ「暖かい」でも、どの商品でいつ建てたのかによって中身は変わります。同じ「連絡が遅い」でも、どの段階の話なのかで受け止め方は変わってきます。
最後にものを言うのは、自分の目で確かめた事実のほうです。展示場で断熱材の実物にふれる。検討中のプランでUA値を出してもらう。保証と点検の条件を書面で受け取る。この3つが手元にそろえば、他人の採点に左右されずに選べます。
よい家づくりになることを願っています。

