アーキテックスの評判は「やばい」?口コミ86件を独自調査【2026年】

Uncategorized

岡崎のライフスタイルセンターで、吹き抜けから差し込む光や造作の棚のおさまりに心を動かされた方もいるでしょう。ところが帰宅して社名を検索してみると、候補に「やばい」と表示されることがあります。35年のローンを考えている最中なら、思わず指が止まります。候補にその一語が表示されても、アーキテックスの実際の仕事ぶりまでは分かりません。

幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートと、住宅会社に関する独自の口コミ調査を行っています。そのうえで、保証の年数や断熱の数値、決算の記録は公式情報と照らし合わせました。

結論を先にお伝えすると、ARCHITEXはブランドごとの違いを確かめたうえで検討したい会社といえるでしょう。KANAL HOMEでは建物の初期保証が20年で、法律が求める10年の倍にあたります。今回は、宅建士の視点から、6つのブランドの性能と保証の中身を詳しく見ていきます。

この記事で確かめられること

  • 「やばい」という検索候補は、いったい何について調べた記録だったのか
  • 同じ「アーキテックス」という社名の会社が全国にいくつあり、この記事が指すのはどれなのか
  • 6つある注文住宅ブランドで、断熱の数値と保証年数がどこまで違うのか
  • 坪単価が公式に出ていないなかで、家にかかる総額をどう見積もればよいのか
  • もし対応エリアの境目に住んでいたら、何を確認しておけばよいのか
家づくりのポイントを案内する建築士風のイラスト

まずはここに注目

住宅展示場へ行く前に、資料を集めて比較しておきましょう

詳しい内容を見ていく前に、ひとつだけ。建てる土地に対応した住宅会社の資料は、展示場へ行く前に集めておいてください。

住宅展示場へ行く前に、複数社のカタログを比較する理由を示した図解

一社ずつ調べるのは手間がかかります。条件に合う会社の資料をまとめて請求できるサービスを使うのが早いです。

資料を先に集めておくメリット

家づくりは一生に一度の大きな買い物です。

複数社を並べて見られる
1社だけで決めずに済む
数百万円の差に気づける
工務店もメーカーも見られる

カタログ請求なら、この4つを一度にまとめて用意できます。

目的で選ぶ3サービス

予算を抑えて探したい

LIFULL HOME'S

LIFULL HOME'S ローコスト住宅カタログ一括請求無料で住宅カタログを取り寄せる

地域の工務店も見たい

SUUMO

SUUMO 注文住宅の工務店資料請求無料で工務店・メーカーの資料を見る

相談しながら決めたい

HOME4U 家づくりのとびら

HOME4U 家づくりのとびら 無料家づくりプラン無料で家づくりプランを相談する

どれも無料で使えます。迷うなら、地域の工務店とハウスメーカーのようにタイプの違う2つを組み合わせておくと、価格や得意分野の違いが見えて候補を広げやすくなります。まずは気になったものから資料を集めてみてください。

この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、価格や保証にかかわる記載と法人の情報を、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年7月27日)

愛知県岡崎市に本店を置くアーキテックス株式会社について、編集部がふんだ調査の手順を3つの段階で示した図。第1段階は、公開されていた口コミと体験談86件を一件ずつ開いて読むこと。第2段階は、打ち合わせ・担当者・契約、価格・費用、間取り・デザイン・物件選び、住宅性能・設備、施工品質・引き渡し、保証・アフター・点検、エリア・店舗とモデルハウスという7つの話題へ振り分けること。第3段階は、公式サイトの記載と官報の決算公告、法人の登記の履歴といった公的な記録に突き合わせて確かめること。図の中に「施主本人へのアンケートではありません」と明記されている。同じ社名の別法人についての書き込みを対象から外したことも図中に注記されている。
注文住宅を手がける岡崎の一社についてのものだと判別できた86件を順に開き、7つの話題へ振り分けた流れです。誰が書いたのか、書かれた出来事が本当に起きたのかまでは、編集部では確かめていません。会社にまつわる事実のほうは、公式サイトと公的な記録にあたって別に裏づけました。施主本人へのアンケートではありません。
  1. 口コミ86件を読むと、話題は打ち合わせ・担当者・契約に集まっていた
    1. 担当者との相性と、契約までの進み方(言及22件)
    2. 見積もりの中身と、最終的にいくらになったか(言及17件)
    3. 間取りの決め方と、デザインの好み(言及15件)
    4. 夏の暑さと断熱、標準設備の使い勝手(言及14件)
    5. 工事中の現場と、引き渡し前の確認(言及9件)
    6. 住み始めてからの点検と、不具合への対応(言及5件)
    7. 展示場での応対と、通いやすさ(言及4件)
  2. 「やばい」という検索候補と、読んだ86件を切り分ける
  3. 会社の記録は、どこまで公開されているのか
  4. 同じ商号の会社が、全国に9つある
  5. 注文住宅は6つのブランドに分かれている
  6. 断熱の数字は、ブランドごとにどこまで出ているのか
  7. 構造と耐震は、ブランドごとに何が公表されているか
  8. 坪単価は公表されていない。総額はどう確かめるか
  9. KANAL HOMEの保証は初期20年。点検は60年まで
  10. 拠点は愛知が中心。静岡と三重にも届く
  11. KANAL HOMEの「着工棟数1位」。その表示の中身
  12. 契約の前に、公式サイトでは分からなかった4つのこと
  13. アーキテックスを選ぶ理由になりうる5つのこと
  14. アーキテックスが向いている人と、慎重に進めたい人
  15. よくある質問
    1. Q. アーキテックスの坪単価はいくらですか
    2. Q. なぜ「やばい」という検索候補が出てくるのですか
    3. Q. 他県にある同じ社名の会社と、同じ会社ですか
    4. Q. 会社について公開されている情報はどこで見られますか
    5. Q. ブランドがいくつもあって選べません
    6. Q. 保証は何年ですか
    7. Q. 対応エリアから外れていたら建てられませんか
  16. まとめ

口コミ86件を読むと、話題は打ち合わせ・担当者・契約に集まっていた

編集部が2026年7月に読んだのは、ネット上で公開されていたアーキテックスの口コミと体験談です。7つの話題に分け、数えると86件ありました。対象かどうかは、6つのブランド名、岡崎の本社、愛知とその周辺の拠点名といった手がかりで一件ずつ照合し、どの会社の話か判別できないものは数に入れていません。家づくりの掲示板や質問サイトのやりとりが57件、SNSでの言及が16件、個人が残した家づくりの記録が3件、利用者が評価を書き込む欄への投稿が10件という内わけです。

この86という数字について、先に断っておきたいことがあります。これは投稿を1件ずつ開いて内容を確認した数です。同じ人が別の場所に書いていることもあるので、施主の人数ではありません。編集部が施主本人へのアンケートではなく、すでに公開されていた投稿を対象に調べた結果です。

調べ方についても、限界をそのまま書いておきます。これは無作為抽出でも全件収集でもない調査です。世の中に出回っている投稿を残らず拾えたわけでもなければ、くじ引きのように選んだわけでもありません。ですから、割合や多数派を示せる調べ方ではありません。何割の人が満足していたか、という書き方をこの記事は避けています。どこで見つけた投稿かについても、特定の口コミサイト名やアカウント名は記事に出さず、載せるのは媒体の種類だけにとどめました。会社にまつわる数字のほうは口コミから取らず、官報の決算公告や国が運営する法人情報の公表サイトなど、公式の一次情報から取っています。

そのうえで、口コミを読むときに知っておくと見え方が変わることが5つあります。

ひとつめ。この記事では良い評判と気になる評判の両面を同じ熱心さで拾いました。片側だけを並べると、実際より良くも悪くも見えてしまうからです。

ふたつめ。建てている棟数が多い会社ほど投稿の総数も増えるという当たり前の事情があります。分母が大きければ、気がかりを書いた投稿の数も自然と増えます。ただしそれは、一件ごとの不満の重さを軽くする理由にはなりません。件数の多い少ないと、その人が困ったという事実は、別の話です。

みっつめ。家づくりの満足度は、会社の仕組みだけでなく、担当者ひとりの力量や相性にも左右されます。同じ会社でも、打ち合わせでの一言で印象が変わったという投稿は、どのハウスメーカーにも見つかります。

よっつめ。うまくいった人ほど、わざわざ投稿する機会は多くありません。満足して普通に暮らしている人は、書き込む理由がないのです。声を上げる人は、強く感動した人か、困っている人に偏りがちです。

いつつめ。投稿する媒体によって投稿者の層に偏りがあり、掲示板とSNSでは書かれる内容の傾向がそもそも違います。同じ会社の話でも、場所が変われば見える景色が変わります。

この5つを頭の隅に置いたうえで、実際にどんな話題が並んでいたのかを見てください。

話題 言及した投稿 傾向の内わけ 書かれていたこと
打ち合わせ・担当者・契約 22件 肯定13/中立0/気がかり9 要望がどこまで伝わったか、返事が返ってくる速さ、担当が代わったときの引き継ぎ、契約までの段取り
価格・費用 17件 肯定7/中立5/気がかり5 見積書に含まれる項目と別勘定になる項目、仕様を上げたときの動き方、値引きや相見積もりのやりとり
間取り・デザイン・物件選び 15件 肯定9/中立6/気がかり0 間取りの決め方と収納の取り方、暮らしの動線、外観と内装の好み、どのブランドや規格を選ぶかの迷い
住宅性能・設備 14件 肯定5/中立5/気がかり4 夏の暑さと冷房の効き方、断熱の等級や数値をどこまで確かめたか、窓まわり、標準で付く設備の使い勝手
施工品質・引き渡し 9件 肯定4/中立3/気がかり2 工事中の現場の様子と職人の対応、着工から引き渡しまでの日程、施主検査で挙げた指摘とその後の直し
保証・アフター・点検 5件 肯定2/中立1/気がかり2 引き渡してからの点検で見てもらえる範囲、不具合を伝えたあとの動き、保証を延ばす条件と有償になる線引き
エリア・店舗とモデルハウス 4件 肯定2/中立0/気がかり2 ライフスタイルセンターや展示場での応対、打ち合わせに通う距離、住所が対応エリアに入るか、他社と見比べた印象
合計 86件 肯定42/中立20/気がかり24 内訳の合計は調査した86件と一致します。

いちばん多かったのは打ち合わせ・担当者・契約で22件、次いで価格・費用が17件でした。傾向で分けると、肯定が42件、中立が20件、気がかりを含むものが24件。数の上では、気がかりだけが突出しているわけではありませんでした。

アーキテックスについての言及86件を、7つの話題ごとに数えた横棒グラフ。打ち合わせ・担当者・契約が22件、価格・費用が17件、間取り・デザイン・物件選びが15件、住宅性能・設備が14件、施工品質・引き渡しが9件、保証・アフター・点検が5件、エリア・店舗とモデルハウスが4件。7本の合計は86件。割合は描かれていない。
横棒の長さは、その話題に触れた投稿の数をそのまま表しています。いちばん長いのが打ち合わせ・担当者・契約で22件、7本を足すと86件です。数えたのは言及の回数であって、良し悪しを並べた順位ではありません。
アーキテックスについての口コミ86件を、載っていた媒体の種類と、書かれた内容の傾向で分けた図。媒体の種類別は、掲示板・質問サイトが57件、SNSが16件、口コミサイトが10件、個人ブログが3件。内容の傾向別は、肯定が42件、中立が20件、気がかりが24件。どちらの合計も86件。図中に「無作為抽出ではありません」と注記されている。
同じ86件を、どこに載っていたかと、どんな傾向で書かれていたかという二つの見方で仕分けました。くじ引きのように選び出した集まりではありませんから、ここでの多い少ないを世の中の分布として受け取らないでください。媒体は名前を伏せ、種類だけを載せています。

もっとも、この並びは投稿された数の順でしかありません。多い話題が重要とも、少ない話題が軽いとも限らないのです。ここから先が、それぞれの話題で実際に書かれていた中身です。

担当者との相性と、契約までの進み方(言及22件)

この22件の内わけは、肯定寄りが13件、気がかりを含むものが9件でした。

書き込みがいちばん多かったのは、担当者とのやりとりでした。予算に配慮した提案を受けて信頼できると感じた、要望を丁寧に聞いてもらえた、住宅ローンや土地選びの相談にも乗ってもらえた。設計が進んでいる施主からは、こうした声が出ています。度重なる変更にも根気よく付き合ってくれた、家族で意見が割れたときに間に入ってもらえた、子ども連れでも打ち合わせを進めやすかった。そんな書き込みも見つかりました。

気がかりの側で目立ったのは、図面を引く人の資格を確かめたいという投稿です。展示場で説明を受けたあとに、設計を担当するのは誰なのかを知りたくなった。そういう趣旨のものが複数ありました。ほかに、希望した担当者と日程が合わなかった、他社に決めたと伝えたあとの応対に納得できなかった、初回の来場で構造の説明が少なく感じた、という書き込みも見つかります。

注文住宅は、営業と設計と現場監督で担当が分かれるのが普通です。誰がどこまで関わるのかは会社ごとに違い、そこが見えないままだと不安が残ります。ブランドが6つに分かれていることも、体制を分かりにくくしている面はありそうです。

初回の来場で聞いておきたいのは3つ。図面を引くのは誰なのか。その人が持っている資格。契約後に担当が代わる可能性。答えにくそうな質問ほど、早い段階で出しておくほうが楽になります。説明するのは会社側の役目ですから、遠慮しなくて大丈夫です。

見積もりの中身と、最終的にいくらになったか(言及17件)

この17件の内わけは、肯定寄りが7件、どちらとも言えない投稿が5件、気がかりを含むものが5件でした。

次に多かったのがお金の話です。ただ、その多くは体験談ではなく質問でした。坪単価はどのくらいなのか。三十坪ならいくら、物価が上がったあとの相場はどうなっているのだろう。答えを持っている人が少ないぶん、問いだけが積み上がっている印象を受けます。

実際に見積もりを取った人からは、良かったという声と気がかりの声の両方が出ています。最初の見積もりに付帯工事まで含まれていたので最終的な増額が小さかった、当初の提示額より下がった、費目が明確で追加の金額も分かりやすかった。まとめて示される価格とオプションの金額がはっきりしていた、という評価もあります。こうした投稿がある一方で、意匠にこだわるほど総額が上がった、モデルハウスの仕様と標準仕様の差に気をつけたほうがいい、と書いた人もいます。土地を含めた予算が合わず、契約の直前で見送ったという記録もありました。

見積もりが分かりやすいという評価と、追加費用が出たという話は、矛盾しません。注文住宅は仕様を決めながら進む買い物なので、最初の見積もりが何を含んでいるかで、その後の増え方が変わります。公式の見積例にも、建物本体のほかに設計監理や敷地と地盤の調査、申請の費用まで含むと書かれていました。

見るべきは金額そのものより、含まれていない項目のほうです。土地と外構は別枠。照明やカーテン、エアコンの扱いも会社によって異なります。最初の一枚で線引きを確かめておけば、あとから慌てずにすみます。

間取りの決め方と、デザインの好み(言及15件)

この15件の内わけは、肯定寄りが9件、どちらとも言えない投稿が6件でした。

意匠については、好意的な声が目立ちました。中庭を取り入れた事例に惹かれた、SNSで見た施工例が気になった、落ち着いた雰囲気にもできるのかという確認。関心から入っている投稿が多くを占めています。

建てた人の記録には、暮らしの工夫が並んでいました。キッチンに立ったまま中庭のようすが見える動線、家電を隠せる造作の収納、キッチンから浴室へつながる水回りの流れ、床の見切りを作らない仕上げ。防犯を考えて正面に窓を置かなかった外観という投稿もあります。設計担当者と図面の修正を重ね、床材まで変更したという建築中の施主もいました。

自由度が高いほど、決めることは増えます。要望をはっきりさせておくよう勧める投稿もありました。ただ、これは施主だけの宿題ではありません。何を選べて何が標準なのかを最初に見せるのは、会社側の仕事でもあります。

打ち合わせの前に、好きだと思った写真を集めておくと話が早く進みます。同時に、選べる範囲がどこまでなのかを担当者に確かめておく。この2つがそろうだけで、間取りの検討はずいぶん楽になります。

夏の暑さと断熱、標準設備の使い勝手(言及14件)

この14件の内わけは、肯定寄りが5件、どちらとも言えない投稿が5件、気がかりを含むものが4件でした。

性能については、これから確かめたい人の問いと、住んでからの実感の両方が並びました。気密と断熱の数値が分からない、モデルハウスで体感できるのか、どんな工法なのかという問い。施工例を見ただけの段階で、こうした問いを投げている投稿もあります。

住んでいる人の投稿には、具体的な中身がありました。標準の造作洗面台が気に入っている、浄水の付いたタッチレス水栓が便利、駐車場の透水舗装は水はけがいい、スイッチをドアの取手と同じ高さにそろえた。いっぽうで、上下階の音の響きと断熱に不満が残ったという入居者の声もあります。夏と冬の室温や外の音を考えると窓の仕様を検討したほうがいいという助言、道路側に窓がないぶん夜が暗いので照明で補ったという記録も見つかりました。

数値が分からないという声が出るのは無理もありません。公表の度合いがブランドごとに違うからです。UA値まで出しているものもあれば、等級の表示にとどまるもの、ZEH基準以上という書き方のものもあります。気密を表すC値は、どのブランドにも見当たりませんでした。

見学のときは、検討しているブランドの仕様書を出してもらうのが早道です。断熱等性能等級、UA値、窓とサッシの仕様。この3つを紙で確かめてください。気密は実際に測らないと出ない数字なので、測定してもらえるかどうかも合わせて聞いておくと安心できます。

工事中の現場と、引き渡し前の確認(言及9件)

この9件の内わけは、肯定寄りが4件、どちらとも言えない投稿が3件、気がかりを含むものが2件でした。

工事中の様子は、SNSに残された記録が中心でした。基礎工事が進んで上棟を待つ段階、屋根と玄関と窓の進み具合、現場で木の香りを心地よく感じたこと。出た端材を室内の飾りに使ったという投稿もあります。相談の段階から親身に付き合ってもらい、完成した家で快適に暮らしているという声も残っていました。

気になる側の記録もありました。上棟が延期になり、資材の保管を心配したという投稿。建物と設計には満足しつつ、連絡の面が気になったという建築中の施主の声。建売住宅を見学しただけの人からも、施工の仕上がりや説明の中身が気になったという声が出ています。

件数が少ないことは、問題が少ないことの証明にはなりません。工事中の話は、そもそも書ける人が限られます。土地を決めて着工まで進んだ人しか書けないので、検討段階の投稿より数が減るのは自然なことです。

気になるなら、工事中に現場を見せてもらえるかを先に確かめてください。引き渡し前の施主検査の進め方と、指摘した箇所をいつまでに直すのかという段取り。この段取りを契約前に聞いておくと、後半の不安がかなり軽くなります。

住み始めてからの点検と、不具合への対応(言及5件)

この5件の内わけは、肯定寄りが2件、どちらとも言えない投稿が1件、気がかりを含むものが2件でした。

件数は少なめですが、内容は具体的でした。価格はやや高めでも対応と入居後の支援に納得したという購入者の声。入居して一年の施主が、相談のときから入居後までの応対を評価した投稿もあります。

いっぽうで、入居後の点検が短時間で終わり、補修は連絡し直してからになったという体験も書かれていました。設計の体制と合わせて、入居後の対応について施主の話を聞きたいという投稿もあります。

公式サイトには、点検の時期が書かれています。KANAL HOMEなら6か月、2年、5年、10年と続き、その後は5年ごとに60年まで。ただし示されているのは時期であって、1回の点検でどこまで見るのかまでは書かれていません。

聞いておきたいのは、点検で見る範囲と、無償で直してもらえる線引きです。年数の長さだけでは、実際の手厚さまでは分かりません。ブランドによって保証の年数が違うので、検討しているブランドについて確かめてください。

展示場での応対と、通いやすさ(言及4件)

この4件の内わけは、肯定寄りが2件、気がかりを含むものが2件でした。

拠点についての投稿は少なめでした。紹介で来場し、接客と価格の説明、地元での実績を好意的に見たという声。モデルハウスの見学で、価格に対して施工が丁寧だと感じ、土地の提案も評価したという声がありました。

気になる側では、モデルハウスを見て生活用品が目立ちやすい間取りだと感じたという投稿、直近に行った人の体験を聞きたいという投稿が出ています。

拠点は15か所ありますが、注文住宅専用の展示場は3か所だけです。ライフスタイルセンターと展示場では、見られるものが違います。

出かける前に、行き先がどちらなのかを確かめておくと空振りが減ります。検討しているブランドの実物が置いてあるかどうかも、電話をすれば教えてもらえるはずです。

「やばい」という検索候補と、読んだ86件を切り分ける

ここまで話題ごとに読んできたところで、最初の疑問に戻ります。社名のあとに「やばい」と表示されるのは、いったい何なのか。

まず切り分けたいのは、検索候補は誰かが調べた記録であって、会社への評価ではないということです。検索窓に語が並ぶのは、その言葉で調べた人が一定数いたという事情を表しているだけ。会社に何かがあったことの証明にはなりません。

そのうえで、実際に何が起きているのかを2つの実測で確かめました。

ひとつは検索結果そのものです。2026年7月に日本語のウェブ検索で「アーキテックス やばい 評判 口コミ」と入力し、上位10件を1件ずつ開いてみました。すると、そのうち5件は求人や就活の情報でした。年収や選考の流れを扱うページです。残りのうち2件はリフォーム専用の口コミページで、注文住宅の評判を扱う記事は3件しかありませんでした。

もうひとつは検索候補の実測です。社名に続いて表示される語を機械で拾い、214種類の候補を集計しました。上位には「年収」「インターン」「適性検査」「就職難易度」「年間休日」「初任給」といった語が並びます。就職に関わる語が複数あることは確かめられました。ただし、誰がどんな理由で検索したのかまでは分かりません。

ここで気をつけたいのは、だからといって「やばい」が就活の話だと決めつけることもできないという点です。検索した人がどんな気持ちで打ち込んだのかは、誰にも確かめようがありません。分かるのは、この社名の検索が家づくりの話だけで占められてはいない、という事実までです。

では、家づくりの投稿のほうはどうだったのか。編集部が読んだ86件のうち、気がかりを含むものは24件でした。気がかりを含む24件より、肯定の42件のほうが多い結果でした。中立は20件です。くり返しになりますが、くじ引きのように選び出した調査ではないため、世間の割合を映した数ではありません。それでも、読んだ範囲では不満で埋め尽くされてはいませんでした。

気がかりが多かったのは打ち合わせ・担当者・契約で9件、次が価格・費用で5件。中身は、契約までの進め方や費用の見え方に関するものが中心で、家が建たなかった、住めなかったといった類の話ではありません。

会社そのものについても、公的な記録で確かめました。官報の第20期決算公告では当期純利益が黒字で計上され、厚生年金の適用事業所としては469人の登録があります。登記の履歴では商号の変更がなく、2025年10月31日の吸収合併ではこの会社が存続会社になっています。いずれも公表された時点の事実であり、将来を保証するものではありません。

確かめたいことを分けると、3つになります。会社について公表されている情報、費用の見え方、担当者との進め方。ひとつめは公的な記録で確かめられます。あとのふたつは、口コミを読んで、契約の前に自分で聞いて確かめるしかありません。迷って当然です。何千万円もの買い物を、たいていの人は一度しか経験しないのですから。

気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう

口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。

会社の記録は、どこまで公開されているのか

会社のことを調べるなら、口コミより先に見てほしいものがあります。国や官報に残っている記録です。感想と違って、数字と日付がそのまま残っています。

アーキテックス株式会社は1998年1月の創立で、登記上の本店は愛知県岡崎市柱西二丁目13番地6。法人番号は1180301003567。資本金は5,000万円、代表者は代表取締役の近藤剛氏です。法人番号の公表サイトでは、業種が建設業、従業員数が400人と載っていました。

決算の内容は官報に出ています。第20期の決算公告は2025年9月2日付で、貸借対照表の基準日は2024年8月31日でした。

項目 金額(千円)
資産合計 9,461,953
株主資本 2,643,112
利益剰余金 2,593,112
当期純利益 702,436

利益剰余金は、これまでに稼いだ利益の積み上がりを表す数字です。この期はそれが2,593,112千円と計上され、当期の利益も黒字でした。いずれも公表された時点の事実であり、将来を保証するものではありません。

ただし正直に添えておきます。この官報に載っているのは貸借対照表の要旨だけで、売上高は記載されていません。継続企業の前提に関する注記の有無も、この紙面からは分かりません。分かるのは資産と資本の状態までです。

もうひとつ、厚生年金の適用事業所の情報も公開されています。被保険者数は469人。適用をやめたときに日付が入る全喪年月日の欄は、空欄のままでした。これも公表時点の記録です。

登記の履歴も見ておきました。商号の変更はなく、本店の移転が2回あります。2025年10月31日には別の会社を吸収合併し、この会社が存続会社になりました。官報の合併公告にも、権利義務のすべてを引き継いで存続する側だと書かれています。引き継いだ側であって、引き継がれた側ではありません。

同じ商号の会社が、全国に9つある

検索していて、話がかみ合わないと感じたことはありませんか。それ、別の会社の情報が混ざっているのかもしれません。

法人番号の公表サイトで数えると、商号が「アーキテックス」と完全に一致する会社は、この記事が扱う会社を含めて全国に9法人ありました。残る8法人はいずれも法人番号の違う、まったく別の会社です。所在地も業種もばらばらで、この記事とは関係がありません。

やっかいなのは、その中に住宅を手がけている会社も含まれていること。同じ呼び名を使って別の県で家を建てている会社があり、口コミが混ざります。所在地や拠点名が愛知県とその周辺でない投稿は、この記事の会社の話ではありません。

読みの近い「アーキテック」まで検索の範囲を広げると、公表サイトには54法人が表示されます。ただし今回の調査では19法人までしか法人番号を確認できませんでした。残る35法人は時間内に照合しきれていないので、「アーキテックスに似た社名の会社が全国に何社あるか」という数字は出していません。確かめられた9法人だけを使っています。

この記事が扱うのは、法人番号1180301003567の会社。愛知県岡崎市に本店を置き、西三河を中心に家を建てている会社です。以下の話は、すべてこの会社のものだと思って読んでください。

注文住宅は6つのブランドに分かれている

ここが、この会社をいちばん誤解しやすいところです。ひとつの会社に見えて、注文住宅の中身はブランドごとに別物なのです。

公式サイトが掲げている注文住宅のブランドは6つ。GROOVY、dramacy、SIMPLE is…、KANAL HOME、ARCASA Oder、niko and … EDIT HOUSE です。どれも別会社ではなく、すべて同じアーキテックス株式会社が手がけています。リフォームのAttainも同じ会社の事業です。

ブランド 公式サイトでの位置づけ
GROOVY 家づくりの専門家が集まり、理想の住まいを形にする注文住宅
dramacy 設計士が土地探しや資金計画から直接関わる注文住宅
SIMPLE is… 暮らしやすさを軸に、無駄をそぎ落としたデザインの住宅
KANAL HOME 価格の分かりやすさを前に出した注文住宅
ARCASA Oder 選択肢と性能をそろえた上質なオーダー住宅
niko and … EDIT HOUSE アパレルブランドがプロデュースする住宅。2023年12月から取り扱い

なぜここを強調するのか。理由は単純で、公表されている性能や保証の数字が、ブランドごとに違うからです。あるブランドの断熱の数値を見て「この会社の家はこの性能」と受け取ると、実際に契約するブランドとずれます。ネット上の口コミも同じで、書いた人がどのブランドで建てたのかは、たいてい書かれていません。

なお公式サイトのポートフォリオには6ブランドが並ぶ一方、同じページに「注文住宅4ブランド」という表記も残っていました。この記事では、確認できた6つの名前をそのまま挙げています。

断熱の数字は、ブランドごとにどこまで出ているのか

愛知県は真夏の暑さがこたえる土地です。断熱をどこまで見ておくべきか、迷う方は多いと思います。

公式に出ている数値を並べると、こうなります。

ブランド 公表されている断熱の値
GROOVY UA値0.46以下、HEAT20 G2、断熱等性能等級6。C値と一次エネルギー消費量等級の記載はなし
KANAL HOME 断熱等性能等級6、HEAT20 G2。プランや仕様による例外の注記あり。UA値とC値の記載はなし
dramacy ZEH基準以上を標準と記載。UA値、C値、等級の数値記載はなし

UA値は、家の中の熱がどれくらい外へ逃げやすいかを示す数字です。値が小さいほど、熱が逃げにくい家になります。HEAT20 G2は、住宅の断熱について民間団体が定めた水準で、国の等級より厳しい基準です。GROOVYはこの両方を数字で出していました。

いっぽうで、気密を表すC値はどのブランドにも見当たりません。C値は実際に建てた家を測って初めて出る数字なので、公表がない会社は珍しくありません。とはいえC値は、夏の暑さや冷房の効きに関わる指標です。気になるなら、測定をしてもらえるのか、その結果を見せてもらえるのかを、契約の前に聞いておくと安心です。

KANAL HOMEの「プランや仕様による例外」という注記も、読み飛ばさないでください。等級6が全棟なのか、間取りによっては届かないことがあるのか。ここは打ち合わせで詰めておく価値があります。

構造と耐震は、ブランドごとに何が公表されているか

地震への備えは、性能表示のいちばん分かりやすい部分です。

GROOVYは許容応力度計算を行い、壁倍率を最大2.7倍まで使って躯体を支えると説明しています。繰り返す揺れに備える制震ダンパーとしてMIRAIEを採用。dramacyは全棟で許容応力度計算を実施し、耐力面材にタイガーEXハイパーを使うと記載しています。耐震等級3の認定も全棟で取ると明記されていました。

KANAL HOMEも耐震等級3を標準とし、公式サイトには高減衰ゴムを使った制震ダンパーが載っています。こちらは国土交通大臣認定番号FRM-0719まで示されています。SIMPLE is…は数値の掲載こそ控えめですが、1階と2階の柱の位置をそろえる直下率を意識した造りだと説明していました。

許容応力度計算は、建物にかかる力を部材ごとに確かめる方法です。公式サイトで実施を明記していたのは、GROOVYとdramacyの2つでした。ARCASA Oderとniko and … EDIT HOUSEについては、構造や耐震の公表内容を確認できていません。

長期優良住宅への対応についても、GROOVYとKANAL HOMEは全棟対応と記載しています。KANAL HOMEは維持管理対策等級3と劣化対策等級3も掲げています。dramacyも長期優良住宅に対応すると書いていました。

坪単価は公表されていない。総額はどう確かめるか

いちばん知りたいのに、いちばん出てこない数字ですよね。

公式サイトを開いても、坪単価の記載はどのブランドにもありません。第三者のサイトにはいろいろな金額が並んでいますが、出どころのはっきりしない数字をここに書くわけにはいかないので、載せていません。

公式に出ている金額はひとつだけ見つかりました。KANAL HOMEの見積例です。

区分 公式の見積例
建物本体価格 2,000万円
建物総額 2,400万円

この総額には、建物本体のほか、設計監理、敷地と地盤の調査、長期優良住宅の申請、図面、オール電化などが含まれると書かれています。ただし税込か税別かの区分は書かれていません。差は大きいので、ここは必ず確認してください。

そして、この2,400万円に土地代は入っていません。外構も別枠です。西三河で土地から探すなら、この金額に土地代を加えることになります。総額でいくらになるのかは、見積もりを取るまで誰にも分かりません。

公表がないという一点だけで、隠していると決めつけるのは早計です。注文住宅は間取りと仕様で総額が動くので、坪単価を出さない方針の会社はいくつもあります。それでも、比較したい側としては不便です。だからこそ、同じ条件で複数社に見積もりを頼み、含まれている項目をそろえて並べる。この手間を惜しまないほうが、あとから納得して進められます。

ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。

まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。

KANAL HOMEの保証は初期20年。点検は60年まで

建てたあとの付き合いは長くなります。ここは数字で見ておきましょう。

公式に保証の中身を細かく出しているのはKANAL HOMEでした。

項目 公式に記載されている内容
建物初期保証 20年。条件を満たす延長で最長60年
地盤保証 20年、最大5,000万円
設備保証 10年
防水保証 10年
防蟻保証 10年、上限1,000万円
定期点検 6か月、2年、5年、10年。その後は5年ごとに60年まで
住宅瑕疵担保責任保険 株式会社ハウスジーメン、期間10年

法律が10年間の責任範囲と定めているのは、新築住宅の構造耐力上主要な部分と、雨水の浸入を防止する部分です。KANAL HOMEはそこに20年の初期保証を置いています。最長60年への延長条件については、具体的な中身を公式ページで確認できませんでした。点検や工事の要否、費用の負担がどうなるのかは、会社に直接聞いてください。

SIMPLE is…は、6か月、2年、5年、10年の無償点検を実施すると記載しています。ただしARCASA Orderには設備保証10年・地盤保証20年・建物保証20年という記載が公式サイトにあります。KANAL HOMEの20年という数字が、そのまま他のブランドにも当てはまるとは限りません。ここも、検討しているブランドごとに聞いてください。

拠点は愛知が中心。静岡と三重にも届く

対応エリアの外だと、そもそも建てられません。先に確かめておきたいところです。

公式サイトによると、施工とサービスのエリアは愛知県全域に、岐阜県、三重県、静岡県の一部市町村が加わります。拠点はARCHITEX LIFESTYLE CENTERが12か所。愛知県内には9か所あり、岡崎、刈谷、豊田、西尾、豊川、岩倉、春日井、半田、名古屋緑です。静岡県は浜松と富士の2か所、三重県は四日市の1か所です。

これとは別に、注文住宅専用の展示場が3か所あります。GROOVY岡崎、GROOVY西尾、SIMPLE is岡崎。合わせると、注文住宅に関わる拠点は15か所になります。

本社のある西三河を軸に、周りの地域へ拠点を広げてきた形です。名古屋市内は緑区の1か所です。市内の西側や北側から通うと距離があるので、打ち合わせの回数を考えると通いやすさも判断材料になります。

許認可の番号も公式に出ていました。建設業は特定建設業の国土交通大臣許可で(特-5)第28993号、宅地建物取引業は国土交通大臣(1)第11185号、一級建築士事務所は愛知県知事登録の(い-5)第13627号です。dramacyの会社概要には(い-8)第14606号も載っていました。建設業と宅建業がどちらも大臣の許可になっているのは、事務所が2つ以上の都道府県にあるためです。県境を越えて展開している会社だと、番号からも読み取れます。

アーキテックス株式会社について、公式サイトと公的な記録で確認できた内容を9行の表にまとめた図。本店は愛知県岡崎市で法人番号は1180301003567。1998年1月創立、資本金5,000万円。事業は新築住宅とリフォーム、不動産関連事業。建設業許可は特定建設業の国土交通大臣許可(特-5)28993号。宅地建物取引業は国土交通大臣(1)第11185号。断熱はGROOVYがUA値0.46以下で断熱等性能等級6。耐震はGROOVYが耐震等級3で制震ダンパーを採用。保証はKANAL HOMEが初期保証20年で、延長すると最長60年。拠点は体験施設が12か所で、愛知9か所、静岡2か所、三重1か所。図の下に、断熱と耐震と保証の値はブランドごとに異なりプランや仕様による例外の注記もあること、坪単価は公式サイトに公表がなくKANAL HOMEの見積例は建物本体2,000万円で総額2,400万円だったこと、2026年7月に各ブランドの公式サイトと官報の決算公告で確認したことが注記されている。
左の列に項目、右にその中身を並べました。断熱の数値も保証の年数も、ブランドが変われば変わります。表に載せた性能や保証が一軒ごとにどこまで届いているかは、編集部では測っていません。法人として登録されている事実のほうは、国の記録と官報で確かめました。坪単価は公式サイトに見つからなかったため、表へ入れていません。

KANAL HOMEの「着工棟数1位」。その表示の中身

順位の表示を見たら、必ず小さい文字のほうを読んでください。何を対象に、いつ数えた順位なのかが書いてあります。

KANAL HOMEが掲げているのは、西三河地域における注文住宅の着工棟数で1位という表示です。中身を確かめると、こうなっていました。

  • 対象地域は岡崎市、西尾市、安城市、幸田町の4市町。
  • 対象年度は2017年度、2018年度、2019年度、2020年度。
  • 調査は東京商工リサーチ。西三河に本社を置く主要ハウスメーカーが対象。

つまり、愛知県全体でも東海地方でもなく、4つの市町での順位です。しかも比べている相手は、西三河に本社のある会社に限られます。全国展開の大手が対象に入っているかどうかは、この表示からは読み取れません。

だからといって、この実績が軽いわけではありません。地元で選ばれ続けた4年分の記録です。ただ、条件を知らずに「東海で一番」と受け取ると、後から話が違うと感じてしまいます。数字の枠まで知ったうえで受け止めれば、見誤りません。

契約の前に、公式サイトでは分からなかった4つのこと

調べていて、公式サイトだけでは答えの出なかった項目があります。どれも契約前に聞いておく価値のあるものばかりなので、そのまま質問リストとして使ってください。

  • 累計の建築棟数。公式に出ている年間の取扱件数には新築だけでなくリフォームや不動産も含まれるため、家を何棟建ててきた会社なのかは分かりませんでした。
  • ブランドごとの保証年数。細かく公表されているのはKANAL HOMEだけで、他のブランドの初期保証が何年なのかは確認できていません。
  • 気密性能の測定。C値の公表はどのブランドにもありません。実測してもらえるのか、結果を見せてもらえるのかは聞いてみる価値があります。
  • 坪単価と税区分。坪単価の公表がなく、公式の見積例も税込か税別かが書かれていません。

ZEHビルダーの登録と省令準耐火構造への対応も、公式ページでは確認できませんでした。火災保険の料率に関わるところなので、気になる方は合わせて聞いてみてください。

アーキテックスを選ぶ理由になりうる5つのこと

確かめられなかったことばかり並べてきましたが、公式の記録からは強みもはっきり見えてきます。

  • 暮らし方に合わせてブランドを選べる。価格の分かりやすさを求めるならKANAL HOME、設計士と一から詰めたいならdramacy というように、入り口が分かれています。
  • 耐震を計算で確かめている。GROOVYとdramacyは許容応力度計算を実施し、dramacyとKANAL HOMEは耐震等級3を全棟または標準としています。
  • 初期保証20年と60年までの点検。KANAL HOMEの数字は、法律の義務である10年を大きく超えています。
  • 地元での実績が数字で残っている。KANAL HOMEが、岡崎市・西尾市・安城市・幸田町の注文住宅着工棟数で2017年度から2020年度まで1位という第三者調査の記録があります。
  • 会社の記録が公開されている。官報の決算公告、法人番号の公表サイト、厚生年金の適用事業所。いずれも誰でも確かめられる形で残っています。

アーキテックスが向いている人と、慎重に進めたい人

どんな会社にも、合う人と合わない人がいます。ここまでに確かめたことを、ご自身の状況に当てはめてみてください。

向いていると考えられる人

  • 岡崎市や西尾市、安城市など西三河で家を建てたい人。拠点が近く、地元での実績も記録に残っています。
  • 予算の枠を先に決めて進めたい人。価格の分かりやすさを掲げるブランドがあります。
  • 耐震や長期優良住宅といった、公的な基準で確かめられる性能を重く見る人。
  • KANAL HOMEを検討していて、6か月・2年・5年・10年、その後5年ごとに60年までの点検を望む人。SIMPLE isの点検年数(6か月・2年・5年・10年)は本文で述べたとおりですが、そのほかのブランドの点検年数については公式サイトで確認できませんでした。

慎重に進めたほうがよい人

  • 愛知、岐阜、三重、静岡の対応エリアから外れる場所で建てたい人。まず住所を伝えて、対応できるかを確かめる必要があります。
  • 坪単価を先に知ってから会社を絞りたい人。公表がないため、見積もりを取るまで比較できません。
  • 気密性能の数値を重視する人。C値の公表がないので、まず測定してもらえるかを確認する必要があります。
  • 複数のブランドを混同したまま検討を進めそうな人。性能も保証も、ブランドごとに数字が違います。

よくある質問

Q. アーキテックスの坪単価はいくらですか

A. 坪単価そのものは、公式サイトのどこにも出ていません。金額として公表されているのは、KANAL HOMEの見積例だけです。建物本体価格が2,000万円、設計監理や地盤調査などを含む建物総額が2,400万円と示されています。ただし税込か税別かの区分は書かれておらず、土地代と外構も含まれていません。よそのサイトには坪単価がいろいろ並びますが、出どころを確かめられないため、ここでは触れずにおきます。実際の金額は、間取りと仕様を伝えて見積もりを取るまで分かりません。

Q. なぜ「やばい」という検索候補が出てくるのですか

A. 理由を言い当てることは誰にもできません。分かるのは、検索候補は誰かが調べた記録であって、会社の評価ではないということです。実際にこのキーワードで検索してみると、上位10件のうち5件は求人や就活の情報でした。家づくりの話とは限らないわけです。編集部が読んだ投稿86件でも、気がかりを含むものは24件。肯定の42件のほうが多く、中立も20件ありました。ただし、偏りなく選び出したわけではないため、世間の割合とは重なりません。それでも、不満で埋め尽くされてはいませんでした。

Q. 他県にある同じ社名の会社と、同じ会社ですか

A. 違います。商号が「アーキテックス」と完全に一致する会社は、法人番号の公表サイトで数えると全国に9法人あります。この記事が扱うのは、法人番号1180301003567の会社。愛知県岡崎市に本店があります。同じ呼び名で別の県に家を建てている会社もあるため、口コミを読むときは、所在地やブランド名がこの会社と一致するかを確かめてください。

Q. 会社について公開されている情報はどこで見られますか

A. 官報の決算公告と、法人番号の公表サイトです。第20期の決算公告は2025年9月2日付です。2024年8月31日時点で、資産合計が9,461,953千円、株主資本が2,643,112千円、当期純利益が702,436千円と載っています。厚生年金の適用事業所としては被保険者469人。廃止のときに日付が入る全喪年月日の欄も、空欄のままでした。どれも誰でも見られる記録なので、気になったらご自分の目で確かめられます。

Q. ブランドがいくつもあって選べません

A. 迷って当然です。同じ会社なのに、公表されている性能も保証も、ブランドによって違うのですから。予算の枠を先に固めたいならKANAL HOME。設計士と一から詰めたいならdramacy。断熱の数値を確かめたいなら、UA値まで出ているGROOVY。優先したいことから逆算するのが近道です。展示場で「どのブランドの家か」を必ず聞いてください。同じ社名でも中身が違います。

Q. 保証は何年ですか

A. 公式に細かく出ているのはKANAL HOMEで、建物の初期保証が20年、条件を満たして延長すると最長60年です。地盤保証は20年で最大5,000万円、設備と防水と防蟻はそれぞれ10年。点検は6か月、2年、5年、10年と続き、その後は5年ごとに60年まで実施すると書かれています。ARCASA Order(設備保証10年・地盤保証20年・建物保証20年)やdramacy(住宅設備保証10年プラン)には保証年数の記載があります。検討中のブランドについて、直接聞いてみてください。

Q. 対応エリアから外れていたら建てられませんか

A. 公式に示されている施工とサービスのエリアは、愛知県全域と、岐阜県・三重県・静岡県の一部市町村です。この範囲から外れる場所は、原則として対象になりません。拠点はARCHITEX LIFESTYLE CENTERが12か所、注文住宅専用の展示場が3か所。境目にお住まいの場合は自己判断せず、住所を伝えて対応できるか確かめるのが確実です。

まとめ

ここまでお付き合いくださったあなたなら、もう「やばい」の一語に振り回されずにすむはずです。最後に、確かめたことを短く並べておきます。

  • 編集部が読んだ公開投稿は86件。うち気がかりを含むものは24件。肯定の42件のほうが多く、中立も20件ありました。手当たり次第に選び出した調査ではないため、世間の割合を映してはいません。
  • いちばん話題が集まっていたのは打ち合わせ・担当者・契約で22件。ここは公式の記載と口コミの両方から確かめておく値打ちがあります。
  • 官報の第20期決算公告と厚生年金の公表記録を確認しました。2025年10月31日の吸収合併では、この会社が存続会社になっています。どちらも、その時点で公表されていた記録です。
  • 注文住宅は6つのブランドに分かれ、断熱の数値も保証年数もブランドごとに違います。数字を見るときは、どのブランドのものかを必ず確かめてください。
  • 坪単価は公表されていません。比べるなら、同じ条件で複数社に見積もりを頼み、含まれる項目をそろえて並べるのが確実です。

断熱の数値なのか、予算の上限なのか、設計の自由度なのか。優先したいことをあらかじめ言葉にしておくと、展示場で聞くべきことも、見積もりで見るべき欄も絞りやすくなります。もっとも、これは施主側だけの宿題ではありません。仕様と費用、制約、保証の条件を分かるように説明するのは、会社側の役目です。どちらも契約の前に確かめてください。

気になることは、遠慮せず担当者にぶつけてください。答えにくい質問にどう向き合うかにも、その会社の姿勢は表れます。ひとりで抱え込まず、家族とも話しながら進めていきましょう。