H.O.Cについて調べていると、検索候補に「札幌」や「グリースガン」という、住宅とは縁のなさそうな言葉が並びます。無垢の木を生かした完全自由設計に惹かれて調べ始めたのに、この会社で本当にいいのかと迷った人もいると思います。
幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートと、住宅会社に関する独自の口コミ調査を行いました。保証や免許といった確認項目は、公式情報と照らし合わせています。
結論を先にお伝えすると、H.O.Cは、第三者の口コミが見つからず判断の材料は少ないのですが、公式サイトで分かる内容に納得できるなら選択肢になる住宅会社です。引き渡しから10年の住宅瑕疵担保責任保険に加入しているため、会社が対応できなくなった場合は、住まい手が保険の運営元に補修費用を直接請求できます。今回は、宅建士の視点から、似た名前の会社との見分け方と、見積もりの取り方を詳しく見ていきます。
この記事でわかること
- 第三者の口コミが0件だった理由と、数がそろわない会社をどう見極めるのか
- 「H.O.C」や「ホック」を名乗る別業種の会社と、目当ての一社をどう切り分けるのか
- 会社が続いているのかを、法人番号と広島県の名簿でどこまでたどれるのか
- 坪単価が公式に出ていない条件で、総額をどう積み上げて比べればいいのか
- 引き渡しから10年の保証とアフターについて、契約前に書面で押さえる項目

まずはここに注目
住宅展示場へ行く前に、資料を集めて比較しておきましょう
詳しい内容を見ていく前に、ひとつだけ。建てる土地に対応した住宅会社の資料は、展示場へ行く前に集めておいてください。

一社ずつ調べるのは手間がかかります。条件に合う会社の資料をまとめて請求できるサービスを使うのが早いです。
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この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、価格や保証の記述と会社の法人情報の裏づけを、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年7月22日)
H.O.Cの評判・口コミは、公開情報でどこまで確かめられるのか
広島でH.O.Cを建てた人の生の声は、公開情報からどこまで見えてくるのか。まず、この記事のいちばん正直なところからお話しします。実際に建てた人の口コミを第三者の投稿から探しても、内容まで確かめられるものは0件でした。ゼロと聞くと身構えるかもしれませんが、これは家づくりの質が低いという話ではありません。理由は、このあとはっきりさせます。
調べたのは、大手の口コミサイトをはじめ、住まいの掲示板やQ&Aサイト、SNS、個人のブログ、動画に寄せられたコメントまでです。公開されていた投稿を、種類ごとに一つずつ確かめました。特定の口コミサイト名やアカウント名は記事に出さず、載せるのは媒体の種類だけにとどめました。会社そのものの裏づけは、国が運営する法人情報の公表サイトや、県の名簿で確かめています。かりに投稿が見つかったときにお伝えする件数は、公開されていた投稿のうち、内容を確認した数です。裏を返せばそれは、H.O.Cで実際に家を建てた施主の人数ではありません。もともと施主本人へのアンケートではなく、無作為抽出でも全件収集でもない調査です。ですから、集まった声から割合や多数派を示せる調べ方ではありません。
では、なぜこれほど探しても口コミが出てこないのか。理由は大きく二つあります。一つは、あとの章でくわしく切り分ける名前の重なりです。もう一つは、口コミというものの成り立ちにあります。数多くの家を建てる会社なら、それだけ投稿の総数も増えるものです。反対に、満足して暮らしている人ほど、打ち合わせでの一言や引き渡しの日にほっとした気持ちを、口コミにわざわざ投稿する機会は多くありません。だからこそ、目に入るのは強い印象を持った人の声にかたより、投稿者の層に偏りがあります。
では、数が少ないことを、どう受け止めればいいのか。口コミを読むときの基本は、良い評判と気になる評判の両面を、同じ重さで受け止めることにあります。今回はその両面をそろえるだけの投稿が、そもそも見あたりませんでした。ただしそれは、一件ごとの不満の重さを軽くする理由にはなりません。もし気になる声を一つでも見つけたら、その中身は、数の多い少ないと切り離して確かめるべきです。数える材料がないからこそ、ここから先は、印象ではなく記録で確かめられることを軸に、この会社の姿をたどります。

気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう
口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。
公的な記録と公式サイトで、H.O.Cを運営する会社のいまをたどる
前の章で見たとおり、H.O.Cそのものの口コミは、公開情報にはほとんど残っていませんでした。だとしても、会社が続いているのか、任せて大丈夫なのかは、気になるところです。ここで並べるのは、投稿の印象ではなく、国や県の記録と公式サイトで確かめられることだけ。読んでいくと、どこまでが裏づけの取れた事実で、どこからが公開情報では見えない部分なのかが分かってきます。
会社は続いているのか、法人番号と県の名簿からたどる
この会社は、今もちゃんと動いているのか。多くの人が、まずそこを気にします。国税庁が運営する法人番号の公表サイトを見ると、株式会社佐々部材木店には法人番号4240001024433が割り当てられていました。本店の所在地は、広島県三次市東酒屋町306-48として登録されています。この番号は現在も有効なものとして公表されていました。
許可の面もたどれます。広島県が公開している建設業者の名簿には、2026年5月時点で同社が第36213号として載っていて、建築工事や大工工事、内装の仕上げを手がける会社と記されています。家の売買にかかわる宅地建物取引業の免許も、業界団体の公式ページに広島県知事(3)第10422号として掲載されていました。公式サイトの沿革では、建設の仕事を始めたのが1976年、不動産の免許を取ったのが1977年とされています。許可番号は更新のたびに振り直されることがあり、当初の番号と今の番号は違いますが、指しているのは三次市東酒屋町の同じ会社です。
もう一つ、生きた動きも見えます。公式サイトには2025年11月付で、造りつけ収納を取り付けた現場の記事が上がっていました。会社の登記や許可があること、そして直近まで施工の記録が更新されていること。この二つがそろえば、事業が今も続いていると受け止めてよさそうです。もちろん、こうした公的な記録は、その時点の事実であり、将来を保証するものではありません。それでも、うわさや検索の言葉より、はるかに確かなよりどころになります。
1947年の製材所から続く、材木店という母体
H.O.Cを語るうえで外せないのが、運営する会社の出自です。ここは他社の記事だとひとくくりに「老舗」と流されがちですが、記録をたどると年代がはっきり分かれます。公式の沿革によれば、始まりは1927年ごろ、庄原市で移動しながら木を挽く仕事でした。1947年に三次市で佐々部製材所を興し、当初は旧国鉄の枕木を作っていたそうです。会社の形になったのが1961年9月で、ここが法人としての設立にあたります。つまり創業と法人設立は同じ年ではなく、製材の現場が先にあって、あとから会社になった流れです。
木を挽くところから始まった会社が、そのまま家づくりへ広がっていった。この順番が、H.O.Cの無垢材や自然素材へのこだわりの土台になっています。材木のプロが木を選び、直接そろえられる。カタログの一行ではなく、七十年を超える製材の積み重ねが後ろにあるわけです。従業員はおよそ78名と公式に記されていて、家だけでなくリフォームや木材加工まで抱える会社の規模がうかがえます。地域に根を張った会社を選ぶなら、この母体の厚みは安心材料の一つになります。

反対に、公式サイトでは確かめられなかったこと
良い面ばかりを並べても、判断の助けにはなりません。公式サイトを一通り読んでも、出てこない数字がいくつかありました。まず坪単価や本体価格です。「いいものを安く」という考え方は掲げられていますが、具体的な金額は載っていません。ネット上には坪単価らしき数字も飛び交いますが、出どころは公式ではないため、この記事では確かなものとして扱いません。
耐震の等級も同じです。基礎については、地面をべた一面で支えるベタ基礎で、地震に強い作りだと説明されています。ただ、耐震等級3といった等級の表示は、公式ページでは見当たりませんでした。長期優良住宅の認定や、断熱の性能を示すUA値、気密のC値といった数値も、公式には出ていません。これらは家の善し悪しを決める大事な情報です。載っていないから劣るという話ではなく、確かめたいなら見積もりや仕様書の段階で、自分の建てる家について書面で聞いておく。そういう項目だと押さえておきましょう。
「H.O.C」という名前は、広島の注文住宅会社だけのものではない
これだけ実体のある会社なのに、なぜ評判を調べにくいのでしょうか。答えの入り口は、名前の重なりにあります。「H.O.C」も「ホック」も「HOUSE OF CONCEPT」も、広島の注文住宅とはまるで関係のない別の会社が、いくつも同じ呼び名を使っているのです。検索の結果に広島の家づくりがなかなか出てこないのは、評判が悪いからではなく、この名前の混雑が理由でした。

検索の上位を占めるのは、同じ略称の別業種の会社
実際に、検索の候補を機械的に調べてみました。「H.O.C」と打つと、上に並ぶのは札幌や、佐世保の工場、あるいは機械に使うグリースガンといった言葉ばかりです。これらは自動車や機械、情報通信をあつかう別の会社で、家とは接点がありません。北海道の帯広には情報通信機器を手がける株式会社H・O・Cがあり、長崎の大村には景観の製品やセメントに関わるH.O.C株式会社があります。呼び名は同じでも、法人番号も所在地も業種も、広島の会社とは別ものです。
さらに、「ホック 広島」や「ホック 注文住宅」と地域や業種をそえて調べても、候補そのものがほとんど返ってきませんでした。広島の注文住宅H.O.Cは、名前の響きが同じ別業種の会社に押されて、検索結果の上のほうに出てきにくくなっているのです。評判が見えにくいのは中身の問題ではなく、この埋もれ方のせいだと分かれば、探し方の見当もつきます。社名だけでなく、佐々部材木店やHOUSE OF CONCEPT、こころ展示場といった言葉を足すと、目当ての会社にたどり着きやすくなるはずです。
同じ呼び名でも、これらは別の会社です
紛らわしい相手を、もう少し具体的に切り分けておきます。上位の競合記事はどれもこの照合をしていなかったので、ここで表にまとめておきます。判断の軸は単純で、広島県・株式会社佐々部材木店・注文住宅という三つがそろっているかどうかです。
| 名前・呼び名 | 実際は何の会社か | 本記事の対象か |
|---|---|---|
| H.O.C(HOUSE OF CONCEPT)/広島市・三次市 | 株式会社佐々部材木店の住宅事業部。広島の注文住宅 | これが対象です |
| 株式会社H・O・C/北海道帯広市 | 情報通信機器の会社。住宅とは無関係 | 別の会社です |
| H.O.C株式会社/長崎県大村市 | 景観の製品やセメントに関わる会社 | 別の会社です |
| 株式会社フーズマーケットホック/島根県安来市 | 「ホック」の名を使う小売や卸の会社 | 別の会社です |
| HOUSE OF CONCEPT/モナコ | 海外の広告やデザインの事業者 | 別の会社です |
| 有限会社佐々木材木店/岡山県 | 「佐々木」であって「佐々部」ではない別会社 | 別の会社です |
名前がぶつかっているだけで、これらの会社の善し悪しは、広島のH.O.Cとは何のつながりもありません。ですから、よその同名の会社について流れてくる話を、目当ての会社の評判と混ぜて受け取らないことが大切です。この記事でこの先に扱うのは、広島県・株式会社佐々部材木店・注文住宅の三つがそろった、法人番号4240001024433の会社だけです。
公表された内容がしめす強みと、気をつけて確かめたい弱み
ここまでを踏まえて、H.O.Cの強みと、気をつけたい点を並べます。強みは公式や公的な記録で裏づけの取れるもの、弱みは情報が公開されていない部分です。どちらも同じ重さで見てください。良いところだけを大きく見せるのは、かえって判断を狂わせます。
公式と公的な記録で裏づけられる強み
はっきりした強みは、まず作り手の出自です。母体が製材から続く材木店なので、無垢材や自然素材を直接そろえられます。時間が経つほど風合いを増す素材を主に選ぶという考え方も、公式にはっきり書かれていました。設計は「完全自由設計」を掲げ、施工実績に同じデザインの家はないと公式に説明しています。北欧やヴィンテージ、カントリーといったいくつかのデザインの切り口が用意され、外観の好みから話を広げられます。
備えの面も手薄ではありません。地盤を調べて弱ければ改良を提案する地盤保証の仕組みがあり、引き渡しから10年の住宅瑕疵担保保険にも入っています。工事の途中には4回の現場検査が入り、引き渡したあとも定期的な住まいのカウンセリングを続けるとされていました。お金の相談にはファイナンシャルプランニングの資格を持つ人が対応し、自社に不動産部門があるので、土地の紹介についても相談できます。地域の会社ならではの近さと、材木店としての厚み。この二つがそろうのは、大手にはない持ち味です。

用心しておきたい点と、契約前に打てる手
反対に、気をつけたいのは情報が見えにくいところです。前に触れたとおり、坪単価や本体価格は公式に出ていません。耐震の等級や断熱の数値も同じで、家の性能を数字で比べたい人には、そのままだと物足りなさが残ります。検索で見かける不安の言葉や、金額をめぐるうわさも、確かな出どころのないものがほとんどです。とはいえ、それを「よくあること」で片づけてしまうと、あなたの疑問はいつまでも晴れません。
打てる手は、はっきりしています。金額なら、本体だけでなく付帯の工事や外構、諸費用まで足した総額の見積もりを出してもらい、標準にどこまで含まれるかを書面で確かめましょう。性能なら、建てる家のUA値や耐震の等級を、仕様書や計算書のかたちで見せてもらうことです。保証は、期間と上限、そして対象から外れる場合を、書面で押さえておく。会社に説明してもらうことと、自分の目で確かめること。この両輪がそろってはじめて、安心して前に進めます。売る側の説明責任と、建てる側の備えは、どちらも欠かせません。
価格は公式に出ていない。総額は見積もりから積み上げる
費用は、ネット上でいちばん憶測の飛び交う話題です。では、H.O.Cで建てるといくらかかるのか。正直に言うと、公式サイトを読むかぎり、坪単価も本体価格も数字は出ていません。だからこそ、うわさの数字に振り回されず、自分の条件で総額を積み上げる考え方を持っておくと、比較のものさしがぶれずにすみます。
公式に価格が出ていない以上、うのみにできない数字
ネットには、H.O.Cの坪単価らしき金額や、いくらから建てられるといった話がいくつも流れています。気持ちとしては、目安があれば安心したいところです。ただ、こうした数字は公式が出したものではなく、書き手の見聞きした範囲の推測がほとんどでした。同じ会社でも、土地の条件や広さ、選ぶ素材で総額は大きく動きます。坪いくらという一つの数字で語れるものではありません。
公式サイトが掲げているのは、金額ではなく「いいものを安く」という考え方のほうです。値ごろ感を大事にする姿勢は読み取れますが、それがあなたの家でいくらになるかは、見積もりを取るまで分かりません。ですから、他社の記事に並ぶ坪単価を、この会社の確定した相場のように受け取らないでください。数字の出どころをたしかめる目が、ここでいちばん効いてきます。
本体から諸費用まで、総額を積み上げる順序
公式の金額がないなら、こちらから見積もりを取って総額を組み立てるのが確実です。順序はそう難しくありません。まず建物本体の工事費。そこに設計や建築確認の申請費用、水道やガスを引く付帯工事、地盤が弱ければ改良の費用が乗ります。さらにキッチンや浴室などの設備で選ぶオプション、庭やカーポートといった外構、登記やローンにかかる諸費用。土地から探すなら土地代と税金も加わります。この費目を一つずつ開いてもらうと、本体だけの安さに惑わされずにすみます。
そのうえで、標準の仕様にどこまで含まれるのか、どこからが追加なのかを、書面で線引きしてもらいましょう。H.O.Cにはファイナンシャルプランニングの資格を持つ人がいて、無理のない資金計画を一緒に考えてくれるとされています。この体制はうまく使いたいところです。総額と月々の返済、それに手元に残すお金の三つを並べて相談すれば、予算の全体像がはっきりします。契約のあとで金額が動くのを防ぐには、仕様と単価、追加や変更の条件を明記した見積書を、契約の前にそろえてもらうことが何よりの備えになります。
ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。
まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。
保証は公式に公表されている。書面で中身を押さえる
会社によっては、保証の中身が公式に出ていないこともあります。その点H.O.Cは、保証やアフターの仕組みを公式サイトにきちんと書いていました。では、いざというとき誰が何をどこまでしてくれるのか。公表されている中身を表にまとめ、そのうえで契約前に確かめたい点をそえました。
公式に公表されている保証と、書面で確かめる項目
まず安心材料になるのが、備えの手厚さです。地盤を調べて弱さが見つかれば、改良を提案してくれます。不同沈下を起こさない地盤の品質を保証する仕組みです。建物にかかるのは、引き渡しから10年の住宅瑕疵担保責任保険。日本住宅保証機構という第三者の機関が、構造や雨漏りの不具合に備えます。この保険には、心強い一面もありました。万が一この会社が対応できなくなっても、住まい手が保険の運営元へ直接、補修の費用を請求できるのです。工事の途中に入る現場検査は4回。引き渡したあとも、定期的な住まいのカウンセリングが続くとされていました。
| 項目 | 公式サイトでの記載 | 主体・期間・上限 | 契約前に確かめること |
|---|---|---|---|
| 住宅瑕疵担保保険 | 加入。会社が対応できなくても住まい手が直接請求できる | 日本住宅保証機構/引き渡しから10年/補修費は最高2,000万円まで | 対象になる部位と、外れる事象、請求の窓口 |
| 地盤保証 | 調査と解析を行い、必要なら改良を提案。不同沈下しない地盤品質を保証 | 期間や上限は公式に明記なし | 保証の年数と上限、対象になる沈下の範囲 |
| 現場検査 | 地盤調査と4回の現場検査を実施 | 回数は公式に記載(4回) | 検査の時期と、施主が立ち会えるか、記録をもらえるか |
| アフター | 引き渡し後も定期的な住まいのカウンセリング | 点検の間隔や年数は公式に明記なし | 点検の時期と回数、連絡してから来てもらえるまでの日数 |
| 耐震・断熱の数値 | ベタ基礎で地震に強いと記載。等級や数値の表示はなし | 耐震等級・UA値などの表示は公式になし | 建てる家の耐震等級と断熱の数値を、計算書で見せてもらう |
表のとおり、備えの枠組みははっきりしています。ただ、年数や上限まで細かく書かれていない項目もありました。こうした点は公開情報だけでは分からないので、契約の前に、事業者へ書面で確かめておきましょう。保証書に載る会社の名前と法人番号、対象から外れる場合、困ったときの連絡先と返事までの日数。この四つを契約の前に書面で押さえておけば、引き渡したあとの安心がぐっと確かになります。
H.O.Cが向いている人と、じっくり進めたい人
ここまで見てきた強みと弱みを、人物像に置き換えてみましょう。どんな会社にも、合う人と、そうでない人がいます。この会社は、どんな人に向いているのか。当てはまるかどうかを、自分の希望と重ねてみてください。
向いているのは、まず無垢材や自然素材の質感を大切にしたい人です。製材から続く材木店が母体なので、木へのこだわりには応えやすい会社です。決まった規格ではなく、間取りも外観も一から相談して作りたい人にも合います。完全自由設計を掲げ、デザインの引き出しもいくつか用意されていました。広島で建てる予定があり、地域に根ざした会社との近さを望む人にも向いています。担当者との相性や相談のしやすさは、初回の打ち合わせで確かめておくとよいでしょう。
反対に、慎重に進めたいのは、価格や性能を最初から数字で比べたい人です。坪単価や耐震の等級が公式に出ていないぶん、自分から見積もりや仕様書を求める手間はかかるでしょう。保証の範囲や住宅性能を、各社そろった数値や書面で横並びに比べたい人にとっては、資料をそろえる手間がかかります。とはいえ、必要なことを書面で確かめれば、判断の材料はそろえられます。合うか合わないかは、優劣ではなく、あなたが家づくりに何を求めるかの違いです。
よくある質問
H.O.Cを検索すると、別の会社ばかり出てくるのはなぜですか?
A. 「H.O.C」や「ホック」という呼び名を、まったく別の業種の会社もいくつか使っているためです。北海道の情報通信機器の会社や、長崎の景観・セメント関連の会社などが同じ略称を持っています。広島の注文住宅にたどり着きたいときは、社名に「佐々部材木店」「HOUSE OF CONCEPT」「こころ展示場」などを足して検索すると、目当てのページが見つけやすくなります。
H.O.Cはどんな会社が運営しているのですか?
A. 広島県三次市の株式会社佐々部材木店です。1947年創業の製材所を母体に、1961年9月に法人となった老舗の材木店で、その住宅事業部がH.O.C(HOUSE OF CONCEPT)として注文住宅を手がけています。法人番号は4240001024433で、建設業許可も宅地建物取引業免許も、2026年時点の公的・業界団体の名簿に載っています。
H.O.Cの坪単価や価格はどのくらいですか?
A. 公式サイトには坪単価も本体価格も掲載されていません。ネット上の金額は出どころが公式でないため、確かなものとしては扱えません。総額は、建物本体に付帯工事や外構、諸費用まで足した見積もりを取り、標準にどこまで含まれるかを書面で確かめて把握するのが確実です。資金計画は、在籍するファイナンシャルプランナーに相談できます。
保証やアフターサービスはどうなっていますか?
A. 地盤保証の仕組みと、引き渡しから10年の住宅瑕疵担保保険(日本住宅保証機構)に加入していることが公式に示されています。工事中は4回の現場検査があり、引き渡し後も定期的な住まいのカウンセリングが続くとされています。保証の年数や上限まで細かく書かれていない項目は、契約を結ぶ前に書面でたずねておくと、あとで困りません。
地震への強さ、耐震はどうですか?
A. 公式サイトでは、建物を面で支えるベタ基礎を採用し、地震に強い作りだと説明されています。ただし耐震等級3といった等級の表示は、公式では確認できませんでした。建てる家の耐震等級を知りたいときは、構造計算の書類を見せてもらい、書面で確かめるのが確実です。
無垢材の家は、手入れが大変ではないですか?
A. 無垢材は、時間が経つほど風合いを増す素材である一方、乾燥や湿気で多少動くことがあります。H.O.Cは、メンテナンスが可能な素材を主に選ぶ考え方を公式に掲げています。日々の手入れの手間や、傷や汚れが出たときの対応については、実際の施工例を見せてもらいながら、担当者に具体的に確かめておくとよいでしょう。
広島で平屋を建てることはできますか?
A. H.O.Cは規格化された商品ではなく、完全自由設計を掲げています。平屋にできるかどうかは、敷地の広さや予算、法律上の制限によって変わります。まずは希望として伝え、敷地の条件をふまえたプランを出してもらうのがよいでしょう。土地が決まっていない場合も、自社の不動産部門を通じて相談できます。
事業の継続状況は、どこで確認できますか?
A. 公開されている記録からは、事業が続いている様子が読み取れます。法人番号は有効で、建設業許可も宅地建物取引業免許も2026年時点の公的・業界団体の名簿に掲載され、公式サイトにも2025年11月付の施工記事があります。ただし、こうした記録は公表された時点の事実であり、将来を保証するものではありません。契約書に載る会社名と法人番号は、念のため自分でも確かめておきましょう。
まとめ H.O.Cを選ぶ前に確かめたい6つのこと
広島でH.O.Cを検討するなら、契約の前に確かめておきたいことがいくつかあります。誰かの一言や検索の候補ではなく、自分のものさしで判断するための手がかりとして役立ててください。
- 評判が調べにくいのは中身の問題ではなく、同じ呼び名の別業種の会社に埋もれているため。社名に佐々部材木店やこころ展示場を足して探す
- 運営は1947年創業の製材所を母体とする株式会社佐々部材木店。法人番号も建設業許可も宅地建物取引業免許も、公的・業界団体の名簿でたどれる
- 強みは無垢材と完全自由設計、そして地盤保証や引き渡しから10年の瑕疵保険といった備え。地域に根ざした会社の近さも持ち味
- 坪単価や耐震等級、断熱の数値は公式に出ていない。数字で比べたいなら、見積もりや仕様書、計算書を自分から求める
- 総額は本体だけでなく、付帯工事や外構、諸費用まで足して積み上げ、標準の範囲を書面で線引きしてもらう
- 保証は年数と上限、外れる場合を、アフターは点検の時期と連絡への返答日数を、契約の前に書面で押さえる
数千万円をかける、一生に何度もない買い物です。迷って当然の選択で、この記事が判断材料の一つになれば幸いです。

