永和住宅は、福井県福井市に本社を置き、原木の製材から加工までを自社グループの工場で行っている住宅会社です。公式サイトには、許容応力度計算による耐震等級3と長期優良住宅を全棟の標準にしていると書かれています。いっぽうで公開されている投稿には、価格を高いと感じたという書き込みや、設計の好みが合わなかったという書き込みも残っています。地元で名前をよく聞く会社ほど、実際のところがつかみにくい。そこで手が止まっている方も多いと思います。
幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートに加えて、住宅会社ごとに公開されている口コミを独自に調査しています。価格や性能、保証、それに会社の登録の状況は、公式サイトの記載と国の公開情報に照らして確かめています。
この記事でまとめたのは、公開されていた口コミ83件と、公式サイトおよび公的な記録で確かめた内容です。福井県内で家を建てる予定があり、木材の調達から施工までを同じグループでまかなう会社を探している方には、候補に入れてよい会社だと考えます。ただし価格については、公式サイトに「一番人気のシリーズですと坪80万円から」という一文があるだけでした。保証も、年数だけでは判断できません。条件のほうを書面で受け取っておく必要があります。
この記事でわかること
- 公開されていた口コミ83件は、どの話題に集まっていたのか
- その83件には、どんな偏りがあるのか
- 価格は、公式サイトでどこまで確かめられるのか
- 初期保証は商品で年数がどう違い、どこまでが無料でどこからが有償なのか
- 断熱と耐震の基準は、商品によってどう違うのか
- 検索で出てくる「永和住宅」が福井の会社かどうか、どう見分けるのか
- 契約前に、どの書面をもらっておけばよいのか

まずはここに注目
住宅展示場へ行く前に、資料を集めて比較しておきましょう
詳しい内容を見ていく前に、ひとつだけ。建てる土地に対応した住宅会社の資料は、展示場へ行く前に集めておいてください。

一社ずつ調べるのは手間がかかります。条件に合う会社の資料をまとめて請求できるサービスを使うのが早いです。
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この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、価格や保証にかかわる記載と法人の情報を、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年9月6日)

永和住宅の口コミ83件は、間取りとデザインの話題に集まっていた
編集部は2026年9月、公開されていた永和住宅の口コミ・体験談83件を1件ずつ読み、7つの話題に分けました。いちばん多かったのは間取り・デザイン・木の質感の36件です。次が施工品質・工期・引き渡しの19件、そのあとに打ち合わせ・担当者・契約の13件が続きます。受け止め方のほうは、良い評価が38件、どちらとも言えないものが24件、気になる評価が21件でした。良い評判ばかり、あるいは気になる評判ばかりが並ぶ会社ではありません。ただし、この件数には大きな偏りがあります。
先に、件数の読み方をそろえておきます。数えているのは投稿の件数であって、人数ではありません。施主本人へのアンケートではなく、公開されていた投稿を1件ずつ読んで分類したものです。無作為抽出でも全件収集でもないため、この件数は割合や多数派を示すものではありません。媒体名は総称で書き、価格や性能などの数値は公式の一次情報から取っています。
ここで扱うのは、良い評判と気になる評判の両面、その背景、そして契約前にできる確認です。投稿というものは、書く人がかたよります。満足して暮らしている方がわざわざ書き込むことは少なく、引っかかったことがある方のほうが筆を執りやすい。設備や間取りには納得していても、打ち合わせでの一言だけが気になって書かれた投稿もあります。そうした偏りを踏まえたうえで読んでいただきたいのですが、これは一件ごとの不満を軽く見てよいという意味ではありません。書かれている内容そのものは、契約前に確かめる項目としてそのまま使えます。

媒体の内訳は、SNSが40件、個人ブログが28件、掲示板やQ&Aサイトが13件、大手の口コミサイトが2件でした。動画のコメントは0件です。これは動画に投稿が無いという意味ではなく、コメント1件ごとのURLと本文を同時に確かめられなかったため、数に入れられなかったということです。地図サービスのクチコミも同じ理由で数に入れていません。

話題ごとの件数と、投稿に書かれていた主な内容は次のとおりです。1件につき主な話題を1つに絞って数えており、件数は会社の評価点ではありません。
| 話題 | 件数 | 投稿に書かれていた主な内容 |
|---|---|---|
| 間取り・デザイン・木の質感 | 36件 | 住まいの写真の説明、無垢材や外観の印象、間取りの作り直し |
| 施工品質・工期・引き渡し | 19件 | 地盤調査の結果説明、基礎工事の様子、施主が現場で気づいた点とその是正、着工までの進み方 |
| 打ち合わせ・担当者・契約 | 13件 | 敷地調査の早さ、営業と設計の対応、他社と並べた検討 |
| 価格・費用 | 6件 | 価格の受け止め方、解体費用の抑え方、他社との比べ方 |
| 住宅性能・断熱・気密 | 5件 | 標準の断熱仕様、サッシの変更、耐震等級と工法 |
| 展示場・見学・エリア | 2件 | 展示場や見学についての記録 |
| 保証・アフター・点検 | 2件 | 他の投稿への同調と、点検は無料でも保証は有償だという指摘 |

なお、公式サイトにも施工事例やお客さまの声が掲載されていますが、そちらは会社が選んで載せているものです。第三者が自分の判断で書いた投稿とは性質が違うため、今回の83件には含めていません。
この83件には、はっきりした偏りがあります
いちばん大きいのは、出どころの偏りです。SNSの40件は同じ施主1アカウントの投稿で、個人ブログの28件のうち25件は同じブログ1本の連載でした。つまり2名分の投稿が65件を占めています。掲示板の13件も、12件が同じ1つのスレッドから出たものです。掲示板は同じ書き手が何度も書き込める場でもあります。83件という数字を「83人の声」として読むことはできません。
内容の偏りもあります。SNSの40件は、その多くが住まいの写真に添えられた説明で、工事の品質を論じたものではありません。2018年の投稿には、会社から届いたカレンダーの写真や、担当者が応募してくれたキャンペーンの当選報告もありました。投稿から引用できる部分に社名や商品名が出てくるのは83件のうち33件で、残りの50件は帰属こそ確かめたものの、引用文だけではどの会社の話かを示せません。内容まで紹介できるのは、社名の言及がある33件だけです。
時期も寄っています。投稿年でいちばん多いのは2018年の44件で、2022年以降の投稿はほとんど見つかりませんでした。担当者も標準仕様も年月で変わりますから、古い投稿をそのまま今の評価として読むことはできません。とくに、現在の上位商品であるキノコトは2026年7月に公開されたばかりで、その展示場も2026年8月2日に開いたところです。これらについて書かれた投稿は1件もありませんでした。
もうひとつ。投稿から支店や拠点を特定できるものがほとんど無かったため、地域別や拠点別の傾向までは読み取れませんでした。重複していた投稿や、福井の永和住宅への帰属を確かめられなかった投稿など10件は、数から外しています。
投稿が実在するかどうかも確かめました
83件はいずれも、投稿の文面が実際のページにそのまま残っていることを1件ずつ確かめました。URLも全件が生きていて、消えていたページは0件です。本文に「福井」が出てくるページは83件、「永和」が出てくるページは82件でした。残る1件は本文がカタカナ表記だったので、目視で確かめています。
ただし、投稿の中身が本当かどうかまでは確かめられません。匿名の掲示板やSNS、個人ブログに書かれた出来事について、会社側がどう対応したのかは投稿だけでは分かりません。ここから紹介する投稿にも、同じ限界があります。
気になる評判は、価格の受け止め方と設計の好みに分かれていた
気になる評価21件のうち、引用できる部分に社名があって内容まで紹介できるのは7件でした。そのうち5件は、価格を高いと感じたという話、設計やデザインの好みが合わなかったという話、そして理由をあまり書かずに勧めないと書いた書き込みに分かれます。残る2件は、2018年に断熱の標準仕様について書かれた記録です。どれも、投稿の中身と公式の記載を突き合わせると見え方が変わります。
価格を高いと感じたという書き込み
2020年1月の掲示板には、立地の条件がそれほど良くないのに坪あたりの価格が高く、完成した建物も高いわりに満足できなかった、という書き込みがありました。同じ年の9月には、割高なのかと尋ねる投稿があり、価格帯の違う会社と単純に比べるものではない、という返信も付いています。いっぽう2019年4月には、大手と比べれば価格は抑えられていて仕様の自由度も高い、という書き込みがありました。同じ会社について、受け止めは分かれています。
分かれる理由のひとつは、商品によって価格帯が違うことです。公式サイトはキノコト、杉木立、E-nest.の3つのシリーズを掲げていて、よくある質問には「よりリーズナブルなシリーズも、上位シリーズもございます」と書かれています。どのシリーズで、どの仕様で、どんな土地に建てたのかが分からないまま金額の感想だけを並べても、比べる材料にはなりません。
2019年1月には、県内での建築件数の多さから候補に入れたものの、最終的には価格を重視して別の会社に決めた、という個人ブログの記録もありました。価格が理由で選ばれないことがあるのは事実です。だからこそ、感想としての「高い」ではなく、自分のプランでの総額を早めに出してもらうほうが確実です。金額の内訳を出すのは会社側の仕事ですから、一式と書かれた項目の内訳は遠慮なく求めてください。
設計やデザインの好みが合わなかったという書き込み
2020年9月の掲示板には、いろいろ調べたうえで設計のセンスが好みではないと感じた、という書き込みがありました。同じ日に付いた返信は、ハイセンスではないけれど普通で、平凡なのが良いこともある、という内容です。同じ設計を見て、片方は物足りないと感じ、もう片方は落ち着くと受け取っています。デザインの評価は、そもそも好みで割れる性質のものです。
2016年12月には、他社と比べて提案力が物足りなかったという書き込みもありました。提案の受け止めは担当者との相性でも変わるため、最初の打ち合わせで提案の進め方を確かめておくと安心です。2018年5月の個人ブログには、最初の間取り案を自分たちで却下したものの、原因は設計担当ではなく自分たちの要望に無理があったからだ、と書いた記録が残っていました。同じブログの書き手は、その後に自分で二世帯の案を作って渡し、それをもとに図面化してもらっています。
公式サイトは、インテリアコーディネーターが担当として付くことを家づくりの流れのページで説明しています。有資格者として、一級建築士10名、二級建築士17名、インテリアコーディネーター6名を会社概要に挙げています。ただし、この人数がグループ全体なのか永和住宅単体なのか、いつ時点の人数なのかは書かれていません。デザインが好みに合うかどうかは、展示場で実物を見るのが早道です。訪ねる前に、その展示場が開いているかを電話で確かめてから出かけてください。
理由を書かずに勧めないとした書き込み
2023年4月の掲示板には、地元の複数の会社を並べたうえで勧めない、と書いた書き込みが1件ありました。それより前の2020年1月には、価格と完成後の品質に不満を書いた投稿を受けて、評判が良くないと同調する書き込みも残っています。どちらも具体的な出来事は書かれておらず、投稿だけでは何が起きたのかを確かめられません。国土交通省のネガティブ情報等検索サイトで建設業と宅地建物取引業の両方を調べたところ、「永和」を含む処分の公表記録は0件でした。ただしこの検索サイトは収載している期間に限りがあるため、過去に一度も処分がなかったことの証明にはなりません。
こうした書き込みを読み飛ばす必要はありません。理由が書かれていない投稿でも、気になったなら質問に変えて会社にぶつければよいのです。工事の担当者が途中で替わることがあるのか、替わるときにどう引き継ぐのか、引き渡し後の窓口は誰になるのか。この3つは、契約前に聞いておいて損のない項目です。価格について触れた2019年4月の同じ書き込みには、営業と設計の対応が真面目で丁寧だとも書かれていました。評価が割れる部分だからこそ、誰が担当に付くのかを早い段階で確かめておくほうが確実です。
断熱の標準仕様について書かれた2018年の記録
個人ブログには、標準の断熱仕様のままでは自分の目標に届かないと考え、断熱材の厚みを増やす相談をした、という2018年5月の記録がありました。同じ書き手は2018年7月に、標準がアルミと樹脂の複合サッシだったため、追加の費用を負担して全ての窓を樹脂サッシに変えたとも書いています。標準仕様に手を入れた記録であり、裏を返せば、施主の希望で仕様を変えられたという記録でもあります。
大事なのは投稿の年です。公式サイトは現在、断熱等級6を標準仕様とし、要望があれば断熱等級7での建築もできると説明しています。2026年7月に公開されたキノコトは、断熱等級7とHEAT20のG3レベルを掲げ、外張り断熱と充填断熱を組み合わせたダブル断熱構造だと書かれています。2018年当時の標準と、いまの標準は同じではありません。過去の投稿を根拠に今の断熱性能を判断することはできませんし、逆に、いまのカタログを根拠に当時の投稿を否定することもできません。
確かめ方はひとつです。契約前に、自分のプランでの断熱の計算書と、断熱材の種類と厚さ、サッシとガラスの仕様を書面でもらってください。標準に含まれる範囲と、追加費用がかかる範囲の線引きも、同じ書面で確かめておくと迷いません。
気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう
口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。
良い評価は、打ち合わせの進め方と工事中の記録に集まっていた
良い評価38件のうち、内容まで読み取れたものは、打ち合わせの進め方についての投稿と、工事が進むあいだに施主が書き残した記録に分かれます。どちらも同じ時期の同じ書き手によるものが多く、件数の多さがそのまま評価の高さを表すわけではありません。件数の多さではなく、書かれている中身のほうが判断に使えます。
打ち合わせと敷地調査の進め方
2019年4月の掲示板には、大手と比べると価格を抑えられて仕様の自由度も高く、営業と設計の対応が真面目で丁寧だという書き込みがありました。個人ブログには、他社と最後まで比べ、時間をかけて何度も話し合ったうえで決めた、という2018年4月の記録があります。同じ書き手は2018年5月に、間取りの提案に必要な情報をつかむため、敷地の調査をすぐ手配してもらったとも書いていました。
公式サイトには、検討している土地について無料で診断する仕組みがあります。建ぺい率や容積率、高さや斜線の制限といった建てられる家の条件と、日照や風通し、隣の家の窓の位置、隣地との高低差といった立地の環境を見るものです。ただし、さらに詳しい地盤調査は有料だと明記されています。無料の範囲と有料の範囲は、土地探しの段階で線引きを聞いておいてください。
工事中に施主が書き残していた記録
個人ブログには、工事の進み方をその都度書いた記録が残っていました。2018年9月には、地盤改良が不要という判定の中身をもっと知りたいと考え、設計士に時間を取ってもらって説明を受けた、とあります。同じ月には、頼まなくてもベタ基礎に防湿のシートが入っていた、という記録もありました。工事の途中で見えなくなる部分を、施主が自分で確かめて書き残したものです。
同じ2018年9月には、自分の家の仕様として、耐震等級3、鉄筋コンクリートのベタ基礎、木造2階建て、S.E.N.S工法という組み合わせも公開されていました。公式サイトが掲げる標準仕様と、実際に建った家の仕様が食い違っていない、という確認にはなります。ただし1棟分の記録ですから、これをもって全棟がそうだとは言えません。
公式サイトは、工事中は自社の現場管理に加えて第三者機関による検査を行うと書いています。いっぽうで、検査を行う機関の名前も、検査の回数も項目も書かれていません。工事中の検査は、あとから写真でしか確かめられない部分です。どの機関がいつ何を見るのか、記録を施主がもらえるのかを、契約前に聞いておきましょう。
木材と自社の工場に対する評価
2017年5月の個人ブログには、自社の工場と工法、総桧の構造を評価し、一般的な工務店とは設備や管理の面で違う、と書いた記録がありました。この点は、公式の説明とも重なります。公式サイトによれば、製材工場、木材倉庫、プレカット工場、パネル工場を保有し、原木の製材から加工と組み立てまでを自社で一貫して行っています。木材乾燥機で含水率を20%以下にし、グレーディングマシーンで強度と含水率を測ったうえで、機械と人の目で二重に検品するとも書かれています。使う木材は国産の桧と福井県産の杉です。
ひとつ注意したいのは主語です。公式は「永和グループは県内で最大規模の自社工場を保有しています」と書いていますが、これは会社自身の説明であって、第三者の調査や認定ではありません。保有しているのもグループであって、永和住宅株式会社の単体ではありません。
木材については、2026年2月10日に「Cedar’s Project」という取り組みが公表されています。全棟でふくい県産材を活用すると宣言したもので、4つの柱のひとつに「JAS認証取得への挑戦」が挙がっています。挑戦と書かれているとおり、これから取りに行く段階です。県産材をどこまで使うのかは、契約する時期によって扱いが変わる可能性があります。自分の家で使う木材の産地と等級は、見積もりの段階で確かめておいてください。
検索で出てくる「永和住宅」が、福井の会社とは限りません
この会社を調べるときに最初に確かめてほしいのは、目の前の情報が福井の永和住宅のものかどうかです。同じ商号の会社は全国に7社あります。千葉県や大阪府にも、宅地建物取引業の免許を持つ同じ商号の会社があります。代表者も所在地も免許の番号も違う、別の法人です。検索の結果に他県の地名が交じるのはそのためで、そこで見かける評判は福井の会社の話ではありません。
見分けるときは、法人番号で照らすのがいちばん確実です。福井の永和住宅株式会社の法人番号は5210001000411、本店は福井県福井市問屋町4丁目620番地、代表は代表取締役社長の天谷大門です。国税庁の法人番号公表サイトで変更履歴を見ると、記録は新規の1行だけで、商号の変更も所在地の変更も、登記記録が閉じられた記録もありませんでした。設立は1983年、昭和58年の2月23日です。公式サイトの沿革では、その前身として昭和30年の天谷製材所の創業が挙げられており、会社としては創業60有余年と表記されています。
許可と免許も見分ける材料になります。建設業許可は福井県知事許可 第005117号で、区分は特定建設業、業種は建築工事業の1業種です。有効期間は令和6年9月17日から令和11年9月16日まで。宅地建物取引業免許は福井県知事免許 (11)第000776号で、有効期間は令和5年11月16日から令和10年11月15日までです。最初に免許を受けたのは昭和58年11月15日でした。公式サイトの表記にある「(特-6)」の6は許可を受けた年度の記号で、更新の回数ではありません。宅建業免許の「(11)」のほうは、最初の免許を1として、更新のたびに1つずつ増える数字です。意味が違うので、営業年数として計算し直さないでください。

グループに複数の会社があり、2023年に合併がありました
永和住宅は、複数の会社と同じグループに属しています。公式の沿革に出てくるのは、永和建設工業株式会社、クリ英ター永和株式会社、株式会社永和の走る大工さん、永和パネルプレカット協同組合です。アフターサービスを担当する部署は、公式サイトでは「永和の走る大工さん(アフター部)」と表記されていて、これは法人としては別の会社にあたります。
2023年11月1日には、グループの中で合併がありました。存続したのは永和建設工業株式会社で、永平寺の里株式会社と株式会社永和の走る基礎屋さんの2社が合併され、この2社の登記記録は閉じられています。国税庁の変更履歴で3社とも突き合わせて確かめました。永和住宅株式会社は、この合併の当事者ではありません。グループの中で組織を組み替えた動きであって、永和住宅の登記や許可に変更はありませんでした。
読者にとって大事なのは、契約の相手方がどの会社になるかです。設計と施工を請け負う会社、保証書を出す会社、引き渡し後に点検へ来る部署。この3つが同じ法人とは限りません。契約前に、それぞれの商号を書面で確かめておいてください。
規模を示す数字は、どこまでを数えたものかが違います
会社の大きさを表す数字は、範囲をそろえないと比べられません。公式の会社概要によれば、資本金は永和住宅株式会社の単体で3,000万円、永和グループの合計で1億円です。総人員130名という記載もグループの合計で、永和住宅だけの人数ではありません。いっぽう宅地建物取引業の届出では、主たる事務所の総従事者数が18人、うち専任の宅地建物取引士が4人となっています。こちらは事務所ごとの届出なので、会社概要が挙げる宅地建物取引士16名とは数え方が違います。
売上高も同じです。公式は52億円としていますが、これは2024年3月時点のグループ合計で、同じ表に載る決算期の9月30日とは基準日がそろいません。永和住宅単体の売上高と、年間の着工棟数は、今回確認した公開資料の範囲では見つけられませんでした。住宅情報のまとめサイトには売上高や従業員数、着工数を載せているものもありますが、公式の記載と一致しない数字が含まれていました。ここで挙げているのは、公式と公的な記録で確かめられた数字だけです。規模で比べたいときは、どの範囲を数えた数字なのかを会社に聞いてそろえてください。
価格は、公式サイトでは一文しか確かめられませんでした
価格は、この会社を検討するうえでいちばん材料が少ない部分です。今回確認した公開資料の範囲で、公式サイトに金額が出ていたのは、よくある質問の回答1つだけでした。「商品シリーズによりますが、一番人気のシリーズですと坪80万円からです。よりリーズナブルなシリーズも、上位シリーズもございます」という一文です。
この一文が示しているのは、ある1つのシリーズの下限だけです。どのシリーズが一番人気なのかは書かれていません。上限も、坪数を掛けた総額も、その金額にどの工事まで含まれるのかも書かれていません。商品ごとのページにも価格表は見当たらず、坪単価という言葉自体、今回確認した公式の16ページには出てきませんでした。
坪あたりの金額は、延床面積の取り方や含める工事の範囲で大きく動きます。同じ条件でそろえにくい数字なので、公式サイトに坪単価が見当たらないこと自体を不誠実だとは考えていません。とはいえ、検討する側は何かの数字で他社と並べる必要があります。そこで、坪単価の代わりに総額でそろえるのが現実的です。
見積書でそろえたい費目は決まっています。本体工事、付帯工事、屋外の給排水、地盤改良、外構工事、照明とカーテン、登記や住宅ローンの諸費用、火災保険、そして土地代です。解体が必要な場合は、その費用も忘れずに。個人ブログには、解体だけは自分で取引のある業者へ直接頼み、その分の費用を抑えたという2018年8月の記録もありました。地盤についても、土地の診断は無料でも、詳しい地盤調査は有料だと公式に書かれています。どこまでが無料でどこからが有料かを先に聞いておくと、あとで見積もりがふくらむのを防げます。
ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。
まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。
保証は商品で年数が違い、無料の範囲と有償の範囲も分かれています
建物の初期保証の年数は、公式サイトの中で分かれています。保証のページと杉木立の商品ページは20年間としていて、10年目に有料のメンテナンス工事を受けなくても住宅の点検だけで続くこと、住宅を売却しても継続することが書かれています。いっぽう、キノコトとE-nest.の商品ページは、引き渡しから10年間の初期保証と書いています。保証のページには「保証の適用には、対象物件およびお引き渡し時期等の諸条件がございます」という注記も付いています。年数だけを見て決めず、自分が選ぶ商品でどちらの扱いになるのかを、条件とあわせて確かめてください。
無料で受けられるものは、はっきりしています。定期点検は3ヶ月、1年、5年、10年の時期に行われ、いずれも無料です。それ以降も、依頼があればいつでも訪問すると書かれています。1年、5年、10年の点検では、通常の点検項目に加えて、給湯器や加熱機器などの設備機器の点検と、光熱費の診断も行うと書かれています。地盤については、建物が5/1000以上沈下した場合に、補修の費用と補修期間中の仮住まいの費用などを、引き渡し日から20年間、1事故につき5,000万円を限度に保証するとあります。
いっぽうで、有償のものも同じページに並んでいます。「永和の安心保証+」は、一般に2年とされる箇所を5年に延ばす追加の保証で、対象は床、室内の壁、天井、ドアや建具、電気配管、排気口です。保証料は工事面積1平方メートルあたり1,500円、税込みで計算されます。標準の初期保証とは別のものなので、混ぜて読まないようにしてください。
24時間365日の電話受付もありますが、こちらも中身の確認が要ります。修理費は各建材や設備の保証期間内なら無償、期間が終わったあとは有償です。そして緊急の対応は、保証期間の内外を問わず有償だと公式に明記されています。地域によっては対応できない場合があることや、遠方の料金がかかる場合があることも書かれています。「24時間サポートが無料で付く」と受け取ると、実際の運用と食い違います。
設備の保証については、給湯器やシステムキッチン、システムバス、温水洗浄トイレなどの修理にかかる部品代、出張料、作業料がすべて無料と書かれています。ただし一部に保証の範囲外があるという注記が付いていて、年数の明記は保証のページには見つけられませんでした。住宅瑕疵担保責任保険を引き受けている保険法人の名前と、完成保証についての記載も見つかりませんでした。これは制度が無いという意味ではなく、公式サイトのページからは読み取れなかったということです。保証書の写しをもらえば、どちらも1枚で確かめられます。
口コミのほうは、保証やアフターの話題が2件しかありませんでした。判断材料としては足りません。なお2026年8月31日には、福井県内の大雨による浸水や雨漏りの被害について、公式が相談窓口を案内しています。問い合わせが多く電話がつながりにくいこと、現地の確認や修繕の手配まで時間がかかる場合があることも、そこに書かれていました。災害時に連絡が混み合うのは事情として理解できますが、それは個々の対応の遅れを打ち消す理由にはなりません。点検や修理の依頼をどう記録に残すのかを、引き渡しのときに確認しておいてください。
断熱と耐震の基準は、商品によって違います
この会社の性能は、商品を決めないと数字が定まりません。公式サイトのラインナップは3つのシリーズで構成されていて、耐震等級は共通ですが、断熱等級と気密の扱いが違います。
| シリーズ | 断熱等級 | 耐震等級 | 気密の記載 | 公式が挙げる主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| キノコト | 断熱等級7 | 耐震等級3 | C値0.3以下 | ダクトレス全館空調、塗り壁、外張り断熱と充填断熱のダブル断熱構造。2026年7月に公開 |
| 杉木立 | 断熱等級6 | 耐震等級3 | 数値の記載は見つけられなかった | 永和標準モデルという位置づけ。S.E.N.S工法、制振ダンパー、床下冷暖房「ココチア」、長期優良住宅 |
| E-nest. | 断熱等級6 | 耐震等級3 | 数値の記載は見つけられなかった | 県産杉材によるブレースパネル工法。ふくいエコはぴねす住宅の認定には気密試験が必要と注記 |
耐震のほうは、商品を問わず全棟が同じ扱いです。許容応力度計算による耐震等級3を標準とし、長期優良住宅も全棟標準だと公式サイトとよくある質問の両方に書かれています。制震では、刀と鞘のような二重構造の鋼管がスライドする筋かい型のダンパーを標準で採り入れているとあります。公式はこれを「地震の揺れを最大80%低減する国土交通大臣認定の次世代ダンパー」と説明しています。ただしこの数字は製品としての性能表示であって、建った家で測った値ではありません。BELSの5つ星も標準仕様で取得できると書かれていますが、こちらは取得できるという説明で、全棟が取得しているという意味ではありません。
断熱は、全棟で断熱等級6が標準、要望があれば断熱等級7でも建てられる、という書き方になっています。ただしUA値の数値は、今回確認した公式の16ページのどこにも見つけられませんでした。外皮平均熱貫流率という言葉も出てきません。気密については、キノコトのC値0.3以下という数値だけが示されていて、他の2シリーズの数値は見当たりませんでした。気密測定の回数も、ページによって2回と1回に分かれています。
福井の気候に向けた説明も載っています。外周のすべての柱と土台の接合部に木栓を差し込む木栓差し工法、そして軒先に通常の倍の量の垂木を設置して豪雪時の軒折れを防ぐという内容です。雪の重さは、福井で建てるなら必ず確かめておきたい条件です。積雪をどれだけ見込んで構造計算しているのかは、設計の担当者に数字で聞いてください。あわせて、自分のプランでの断熱の計算書と、気密測定を何回行い結果をもらえるのかも確認しておきましょう。
工法の認定を持っているのは、グループの別会社です
公式サイトは、永和オリジナルの大型パネル「S.E.N.S(センス)」工法について、日本住宅・木材技術センターから合理化システムの認定を取得したと説明しています。この認定を公的な資料で確かめたところ、認定を受けているのはグループの別会社でした。
公益財団法人 日本住宅・木材技術センターは、木造建築合理化システムの認定リストを公開しています。そこに載っているのは、認定番号S1310-02、認定システム名「永和大型パネル工法」、そして認定取得者名としてのクリ英ター永和株式会社です。令和7年10月1日付で更新された認定で、区分は基準性能タイプです。同じ資料には、クリ英ター永和が永和住宅と永和建設工業に対して定期的に技術指導と勉強会を行い、両社が定期的に実績報告を行う、という関係も書かれています。営業から設計、工事、維持管理までを一貫してグループで行う体制だという説明もありました。
認定が存在しないという話ではありません。工法の技術を持ち、認定を受けている会社と、実際に家を建てる会社が別だということです。この2社は名前が似ていて、住宅の情報サイトの中には同じ会社として紹介しているものもあります。法人番号は別で、代表者も違います。口コミを読むときも、それがどちらの会社についての話なのかを確かめてください。
この認定資料には、引き渡し後の点検の考え方も書かれています。住宅設備や建具、床、屋根は3ヶ月目に管理課が点検します。住宅全般は1年目、5年目、10年目にアフター部門が担当し、それ以降は20年目、30年目、35年目に施主の要望があれば点検する、という内容です。永和住宅の公式サイトが示す無料の定期点検と重なりますが、20年目より先は要望があればという条件が付いています。あくまでクリ英ター永和の認定システムについての記載なので、永和住宅の運用と完全に同じとは限りません。20年目以降の点検が有償なのか無償なのかは、契約前に聞いておくとよい項目です。
公式の記載が食い違っている点が8つあります
今回、公式サイトの16ページを読み比べ、外部の法人データとも照らしたところ、記載が食い違う箇所が8つありました。どちらかが誤りだと決めつけることはできないので、そのまま並べて示します。契約前に会社へ確かめる項目として使ってください。
| 項目 | 一方のページの記載 | もう一方のページの記載 |
|---|---|---|
| 初期保証の年数 | 保証のページと杉木立の商品ページは建物初期保証20年間 | キノコトとE-nest.の商品ページは引き渡しから10年間初期保証 |
| 気密測定の回数 | 性能の説明ページでは2回の測定を行う | 商品ページでは1回の測定を行う |
| シロアリの保証 | 見出しはシロアリ20年保証 | 本文は最大60年1,000万円のシロアリ保証が標準で付帯 |
| 展示場の数 | 会社概要は4か所 | モデルハウス一覧は3か所 |
| 断熱等級7の商品名 | 性能の説明ページの注記は「白樺」という現行ラインナップに無い名称 | 現行のラインナップで断熱等級7はキノコト |
| 杉木立展示場の町名 | 会社概要は福井市成願寺町 | モデルハウス一覧は福井市浄願寺町 |
| 売上高の基準日 | 決算期は9月30日 | 売上高は52億円で2024年3月のグループ合計 |
| 永和建設工業の設立年 | 公式の沿革は昭和38年5月 | 法人情報のデータは1968年5月 |
どれも、読み違えると判断を誤りかねない項目です。とくに気密測定の回数とシロアリ保証の年数は、契約後に「聞いていた話と違う」となりやすいところです。展示場は、行ってみたら別の場所だったということが起こりえます。訪問の前に電話で場所と営業日を確かめてください。展示場の営業時間は10時から17時、定休日は毎週水曜日と年末年始だと公式に書かれています。
契約前に、書面で確かめておきたい7つのこと
ここまでで公開資料から読み取れなかった項目を、そのまま質問に置き換えました。口頭の説明ではなく、書面かメールで受け取ってください。日付の入った資料が残れば、他社と同じ条件で並べられます。
- 工期が延びたときの扱い。2026年6月9日の公式のお知らせには、防水材や配管材など一部の資材で入荷の遅れが出始めていることが書かれています。あわせて、これが工事請負契約約款に定める不可抗力による工期延長にあたること、工期の延長に伴う責任は会社の負担の対象外になることも明記されています。何が不可抗力にあたるのか、遅れたときに家賃や仮住まいの費用は誰が負担するのか。契約書の条文と一緒に確かめてください。
- 保証書の写し。初期保証が何年で、どの部位が対象で免責がどこまでか、それに公式が言う「諸条件」の中身。シロアリ保証が何年で、どんな条件で続くのか。設備の保証が何年なのか。この4点を1枚で確かめられます。
- 有償になる範囲。「永和の安心保証+」を付けた場合の保証料を、自分の工事面積で計算してもらってください。24時間受付の緊急対応が有償であること、遠方料金がかかる場合があることも、あわせて確認しておきます。
- 気密測定の回数と結果。自分の家で何回測るのか、測定した数値の書類をもらえるのか。C値の数値が示されているのはキノコトだけなので、他のシリーズを選ぶ場合はとくに確かめておきます。
- 断熱の計算書と仕様。自分のプランでの計算書、断熱材の種類と厚さ、サッシとガラスの仕様。積雪をどれだけ見込んで構造計算しているのかも、同じ場で聞いておきます。
- 総額でそろえた見積書。本体工事から土地代までを含めた総額で出してもらいます。一式と書かれた項目は内訳を求めてください。無料の土地診断と有料の地盤調査の線引きも、この段階で確認します。
- 契約の相手方と、保証を出す会社。グループに複数の会社があるため、請け負う会社、保証書を出す会社、点検に来る部署の商号を書面で確かめておきます。
永和住宅が向いている人と、迷ったほうがよい人
この会社と相性が良いかどうかは、価格をどう決めたいか、性能をどこまで数字で確かめたいかで分かれます。
向いている人
- 福井県内で建てる予定があり、地元の気候に合わせた設計を求めている方
- 木材の産地と乾燥の管理を重視し、製材から手がける会社に任せたい方
- 耐震等級3と長期優良住宅を、追加の交渉なしで標準として確保したい方
- 打ち合わせに時間をかけ、間取りを一緒に練っていきたい方
- 展示場で実物を見て、木の質感や仕上がりを自分の目で確かめてから決めたい方
迷ったほうがよい人
- まず坪単価の数字で候補を絞りたい方。公式に出ているのは1つのシリーズの下限だけです
- UA値などの数値で横並びに比べたい方。自分のプランでの計算書をもらうまで数字がそろいません
- 最近の口コミを読んでから決めたい方。投稿は2018年に集まっていて、新しい商品についての投稿はありません
- 福井県から離れた場所で建てたい方。公式は福井県全域を主な商圏とし、近県は対応できる場合もあると書いています
よくある質問
永和住宅の坪単価はいくらですか
A. 公式サイトで確かめられるのは、よくある質問の一文だけです。「一番人気のシリーズですと坪80万円から」と書かれていますが、どのシリーズを指すのかは示されておらず、上限も総額もありません。商品ごとのページにも価格表は見当たりませんでした。金額を確かめるなら、本体工事から土地代までを含めた総額の見積書をもらうのが確実です。一式と書かれた項目は、内訳を出してほしいと伝えて構いません。
永和住宅は福井県以外でも建てられますか
A. 福井県内が中心です。公式のよくある質問には「福井県全域がメインの商圏ではありますが、近県であれば対応できる場合もございます」と書かれています。事業店は本社と坂井、敦賀、小浜、永平寺、丹南の6か所で、いずれも福井県内にあります。県外で検討している場合は、対応できるかどうかに加えて、工事中の現場管理と引き渡し後の点検がどうなるのかを先に確かめてください。
初期保証20年は、10年目の有料メンテナンスを受けなくても続きますか
A. 公式サイトの保証のページには、10年目の有料メンテナンス工事は不要で、住宅の点検だけで20年間の保証が続くと書かれています。住宅を売却した場合も継続するとあります。ただし、キノコトとE-nest.の商品ページには引き渡しから10年間の初期保証と書かれていて、公式サイトの中で年数が分かれています。保証のページには、保証の適用には対象物件や引き渡し時期などの条件があるという注記も付いています。自分の契約が対象になるかどうかは年数だけでは分かりません。保証書の写しで、対象部位と免責、条件を確かめてください。
断熱性能はどれくらいですか。UA値は分かりますか
A. 等級までは分かります。断熱等級6が標準で、要望があれば断熱等級7でも建てられると公式サイトに書かれています。ただしUA値の数値は、今回確認した公式の16ページには見つけられませんでした。気密のC値が示されているのは、断熱等級7のキノコトの0.3以下だけです。数値で他社と比べたい場合は、自分のプランでの計算書と、気密測定の回数と結果の渡し方をあわせて聞いておきましょう。
検索すると千葉や大阪の永和住宅も出てきますが、同じ会社ですか
A. 別の会社です。同じ商号の法人は全国に7社あり、千葉県や大阪府にも宅地建物取引業の免許を持つ同名の会社があります。そちらは代表者も所在地も免許の番号も違います。福井の会社は法人番号5210001000411、本店は福井市問屋町4丁目620番地です。口コミを読むときは、投稿の中に福井県内の地名が出てくるかどうかを確かめてください。
口コミに新しいものはありますか
A. 新しい投稿は、ほとんど見つかりませんでした。調査した83件のうち、投稿年でいちばん多いのは2018年の44件で、2022年以降の投稿はほぼありません。2026年7月に公開されたキノコトや、同年8月に開いた展示場について書かれた投稿は1件もありませんでした。担当者も標準仕様も年月で変わりますから、今の様子は展示場や見学会で直接確かめるほうが確実です。
引き渡しが遅れた場合は、どう扱われますか
A. 場合によって扱いが変わります。2026年6月9日の公式のお知らせには、資材の入荷遅延が工事請負契約約款に定める不可抗力による工期延長にあたり、工期延長に伴う責任は会社の負担の対象外になると書かれています。工期の目安は、よくある質問に「初回のお打ち合わせからお引渡しまで、早い方ですと8ヶ月」とあります。早い場合の日数なので、標準の工期ではありません。遅れたときの費用の扱いは、契約前に条文で確かめてください。
まとめ
ここまで読んでくださった方に、確かめられたことを整理して残しておきます。
- 公開されていた口コミは83件。話題は間取り・デザイン・木の質感の36件が最も多く、受け止め方は良い評価38件、どちらとも言えないもの24件、気になる評価21件でした
- その83件は出どころと時期が偏っています。2名分の投稿で65件を占め、投稿年は2018年の44件が最多、社名の言及があるのは33件です
- 価格として公開されていたのは、よくある質問の「一番人気のシリーズですと坪80万円から」という一文だけでした
- 建物の初期保証の年数は公式内で分かれていて、保証のページと杉木立は20年、キノコトとE-nest.の商品ページは10年。定期点検は3ヶ月、1年、5年、10年が無料で、保証の上乗せと緊急の対応は有償です
- 耐震等級3と長期優良住宅は全棟標準。断熱等級は商品によって6と7に分かれ、気密のC値が示されているのはキノコトだけです
- 建設業許可は福井県知事許可 第005117号の特定建設業。行政処分の公表記録は、建設業と宅地建物取引業のいずれも0件でした
いっぽうで、公開されている資料からは確かめられなかった項目もあります。UA値と、キノコト以外のC値。商品ごとの価格と総額。設備保証の年数と、住宅瑕疵担保責任保険を引き受けている保険法人の名前。完成保証の有無。年間の着工棟数と、永和住宅単体の売上高。気密測定の回数とシロアリ保証の年数は、公式サイトの中で記載が分かれたままでした。
確かめられなかったことは、そのまま欠点を意味しません。保証書の写し、自分のプランでの断熱の計算書、気密測定の結果、そして総額でそろえた見積書。この4つを書面でもらえば、公表されている数字が少なくても、他社と同じ条件で並べられます。求めたときにどれだけ早く、どこまで具体的に返ってくるか。その反応そのものが、任せてよい相手かどうかを教えてくれます。


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