匠工房の評判は?公開されていた口コミ102件を調べ公式情報と照合

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匠工房は、滋賀県野洲市に本社を置き、リフォームと注文住宅、不動産の売買を1社で手がけている会社です。県内に店舗が分かれていて、水まわりの相談から建て替えや土地探しまで同じ窓口で頼めます。一方、公開されている口コミには、見積もりが約束の期限に届かない、問い合わせても連絡が返ってこないという指摘が繰り返し出てきます。同じ話題で工事中の報告が的確だったと書いた人もいて、店舗と担当者、それに時期によって評価が分かれています。

幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートに加えて、住宅会社に関する口コミを独自に調査しています。この記事では、公開されていた口コミ102件を話題ごとに分けたうえで、価格や住宅性能、保証、許認可を公式サイトと公的な記録で照合しました。

結論として、匠工房は、リフォームから新築、不動産の売買までを1社にまとめて相談したい方には候補になります。ただし新築住宅の保証年数は、今回確認した公開資料の範囲では見つけられませんでした。見積もりの提出期限と連絡の取り方も含めて、契約前に書面で確かめる工程は省けません。

株式会社匠工房の基本情報。本店は滋賀県野洲市西河原1丁目2227番地、法人番号3160001015986、資本金2,000万円。建設業許可は滋賀県知事許可(特-4)第22598号、宅地建物取引業免許は国土交通大臣(1)第10356号。公開されていた口コミ102件を調査。
匠工房の基本情報と、今回調べた口コミ102件の概要。

この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産の取引と住宅ローンの相談にあたってきた経験をふまえ、価格と保証にかかわる記載、それに法人の情報を、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年9月5日)

この記事でわかること

  • 口コミ102件を分けたときに多かった話題
  • なぜ媒体によって評価が正反対に出るのか
  • 注文住宅の話と、リフォームや不動産の話をどう見分けるか
  • 新築の価格が公式にどこまで出ているか
  • 断熱と耐震の数値は、どこにどう書かれているか
  • 保証とアフターで確認できたことと、できなかったこと
  • 同じ名前の会社が全国にあるなかで、この記事が扱う会社
  • 契約前に書面でもらっておきたいもの
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  1. 公開されていた口コミ102件を8つの話題に分けた
    1. 件数の内訳をそのまま割合として読めない理由
    2. 良い評価が具体的だったのは費用の提案と工事中の報告
    3. 繰り返し出てくるのは見積もりと連絡についての指摘
  2. 媒体によって評価が正反対に出ている
    1. 掲示板と一括見積もりサイトで傾向が分かれる
    2. 掲示板では104件の投稿が削除されている
    3. 投稿の多くはリフォームと不動産仲介の話である
  3. 会社が続いているかを公的な記録で確かめる
    1. 法人番号公表サイトの変更履歴は1行だけ
    2. 建設業許可と宅建業免許の中身を読む
    3. 同じ名前の法人が全国に65社ある
  4. リフォームが母体で、新築は別のサイトで展開している
    1. 3つの事業と、それぞれのサイト
    2. 商品の呼び名が公式サイト内でそろっていない
  5. 価格は公式にほとんど出ていない
    1. 公式に出ている金額はYOHACOの1つだけ
    2. 坪単価が出てこないことをどう受け止めるか
  6. 断熱と耐震の数値はどこに書かれているか
  7. 保証とアフターで確認できたこと
  8. 匠工房を選ぶ理由になりやすいところ
  9. 契約前に引っかかりやすいところ
  10. 匠工房が向いている人・向いていない人
  11. 契約前に書面で確かめたい8つのこと
  12. よくある質問
    1. 匠工房はリフォームと新築のどちらが本業ですか?
    2. 悪い口コミが多く見えるのはなぜですか?
    3. 新築の坪単価はいくらですか?
    4. 新築の保証は何年ですか?
    5. 断熱や耐震の性能はどのくらいですか?
    6. ネットで見かける「匠工房」は、どれも同じ会社ですか?
    7. 対応エリアはどこまでですか?
  13. まとめ

公開されていた口コミ102件を8つの話題に分けた

話題ごとに分けたところ、いちばん多かったのは担当者や営業の対応と、不動産の売買・仲介でした。どちらも19件です。次が連絡・見積もりのスピードの17件でした。注文住宅そのものより、リフォームの見積もりと不動産の取引について書かれた投稿が目立ちます。

今回数えたのは、施主本人へのアンケートの回答ではなく、投稿1件を指すURLが確認できた口コミだけです。単位は件で、人ではありません。同じ人が複数の投稿をしている可能性を除けないため、102件を102人と読み替えることはできません。

この102件は、匠工房で建てた方や工事を頼んだ方へ直接尋ねたアンケートではありません。媒体を横断して無作為に選んだものでもなく、公開されている口コミを全部集めたものでもない、という制約が付きます。ですから、肯定や懸念の件数から世の中の割合や多数派を導くことはできません。この記事で割合を出していないのは、そのためです。

媒体は、どのサイトかが特定できる書き方を避けて、住宅系の掲示板、大手リフォーム一括見積もりサイト、不動産売却の口コミサイト、個人ブログという4つの総称で示します。価格や性能、許認可の数値は口コミではなく、公式サイトと公的な記録から取りました。

口コミは、あくまで個人の体験と感想です。うまくいった工事はわざわざ書かれず、不満のほうが書かれやすいという偏りもあります。書き手が施主なのか、検討中の人なのか、近隣の住民や同業者なのかは、本文からしか判断できません。投稿された時期も2012年から2026年まで幅があり、当時の店舗や担当者について書かれたものが含まれます。会社側がそのあとどう対応したのかまでは、投稿からは分かりません。

調査の流れを示した図。第1段階は公開されていた口コミ・体験談102件を1件ずつ読むこと、第2段階はそれを8つの話題へ分類すること、第3段階は公式サイトの記載と公的な登録情報に照らして確かめること。
口コミの集め方と、公式情報との照合の流れ。

集めた口コミは、住宅系の掲示板がいちばん多く、次に大手リフォーム一括見積もりサイトが続きます。傾向で分けると、肯定37件、懸念51件、中立14件でした。

媒体の種類別と傾向別の内訳図。媒体別は住宅系の掲示板70件、大手リフォーム一括見積もりサイト25件、不動産売却の口コミサイト6件、個人ブログ1件。傾向別は肯定37件、懸念51件、中立14件。いずれも合計102件。
媒体別と傾向別の内訳。どちらも合計102件。

話題ごとの件数と、投稿に書かれていた主な内容は次のとおりです。1件につき主な話題を1つに絞って数えているので、件数は会社の評価点ではありません。

話題 件数 投稿に書かれていた主な内容
担当者・営業の対応 19 土地探しや商談での動き方、約束の時間、説明の正確さ
不動産の売買・仲介 19 売却の進み方、広告や報告の頻度、重要事項の説明
連絡・見積もりのスピード 17 見積もりの提出期限、折り返しの有無、着工時期の連絡
価格・費用の納得感 14 見積もりの金額、他社との比較、追加のオプション費用
会社の体制・担当者による差 13 担当者の交代、店舗ごとの進め方の違い
施工品質・仕上がり 10 工事の丁寧さ、引き渡し後の不具合とやり直し
提案・設計の内容 7 提案の数と分かりやすさ、完成イメージの伝わり方
引き渡し後の対応・保証 3 工事後の手直し、点検、そのあとのやり取り
合計 102  
話題別の件数を示した横棒グラフ。担当者・営業の対応19件、不動産の売買・仲介19件、連絡・見積もりのスピード17件、価格・費用の納得感14件、会社の体制・担当者による差13件、施工品質・仕上がり10件、提案・設計の内容7件、引き渡し後の対応・保証3件。合計102件。
話題別の件数。1件につき主な話題を1つに絞って数えた。

件数の内訳をそのまま割合として読めない理由

この内訳は、そのまま匠工房の評価の割合にはなりません。理由の1つは母集団の偏りです。102件のうち70件が住宅系の掲示板からで、しかもそれがすべて同じ1つのスレッドに書き込まれたものでした。

もう1つの理由は、数えられなかった口コミがあることです。会社ごとの口コミを一覧でしか表示しないサイトがあり、投稿1件を指すURLを取り出せませんでした。この形で見送った口コミは、確認できただけで99件あります。そのうちいちばん件数の多かったサイトが表示している総合評価は4.2点で、今回の内訳とは違う分布になっている可能性が高いです。

ですから件数は、どの話題が繰り返し出てくるかを見る目印として読んでください。良い会社か悪い会社かを点数で決める材料にはなりません。

良い評価が具体的だったのは費用の提案と工事中の報告

良い評価が具体的に書かれていたのは、費用を抑える提案と、工事が始まってからの報告についてでした。

大津市の136万円の工事では、価格を抑える提案があって他社より安くなったという口コミがありました。多賀町の230万円の工事では、工事中の報告と説明が的確だったので他社と比べて決めたという記録が残っています。近江八幡市の207万円の工事では、心配なところを隠さず説明してくれて、工事のあとの手直しにも応じてくれたという投稿がありました。

注文住宅についても、良い評価は残っています。土地探しから新築まで任せて1年点検も受け、満足していると書いた投稿がありました。水口の店舗で建てた方は、事務と営業と設計のいずれも印象が良く、仕上がりにも納得したと書いています。土地探しの段階で、自社の商品が合わないと分かると無理に勧めてこなかった、という投稿もありました。

ただし、これらはいずれも担当者ひとりひとりの動き方についての評価です。会社全体の水準として読み替えることはできません。

繰り返し出てくるのは見積もりと連絡についての指摘

いちばん繰り返し出てくるのは、見積もりが約束の期限に届かない、問い合わせたのに連絡が返ってこない、という指摘です。連絡・見積もりのスピードは言及17件で、そのうち14件が懸念でした。

見積もりを頼んでから1か月以上連絡がなかったという投稿があります。催促しても届かず、相見積もりを取る時間がなくなったという投稿もありました。時期は2015年から2025年までにまたがっていて、特定の年に集中しているわけではありません。

同じ話題の中に、逆の内容も入っています。工事中の報告と説明が的確だったという口コミ、途中の連絡がこまめで安心したという口コミです。入口の見積もりの段階と、契約したあとの工事中とで、評価が分かれている形になっています。

最初の問い合わせのときに、見積もりをいつまでに出してもらうかを口頭で終わらせず、日付を決めてメールなど記録の残る形で受け取ってください。期限を過ぎたときの連絡方法も、あわせて決めておくと行き違いが起きにくくなります。約束した期限を守ることと、遅れるときに先に知らせることは会社側の仕事ですから、遠慮せずに求めて構いません。

媒体によって評価が正反対に出ている

今回の102件は、どの媒体から集めたかによって傾向が正反対に出ました。住宅系の掲示板では懸念が多く、大手リフォーム一括見積もりサイトでは肯定が多くなっています。どちらか一方だけを取り出して匠工房の評判と呼ぶことはできません。

媒体の種類 口コミの件数 肯定 懸念 中立
住宅系の掲示板 70 11 49 10
大手リフォーム一括見積もりサイト 25 20 1 4
不動産売却の口コミサイト 6 5 1 0
個人ブログ 1 1 0 0
合計 102 37 51 14

掲示板と一括見積もりサイトで傾向が分かれる

住宅系の掲示板の70件は、懸念が49件で、肯定は11件、中立が10件でした。この70件は、すべて同じ1つのスレッドに集まったものです。書き込みは2012年から2025年まで続いていて、リフォームの見積もり、不動産の仲介、新築の打ち合わせが同じ場所に混ざっています。

大手リフォーム一括見積もりサイトの25件は、肯定が20件、中立が4件、懸念が1件でした。ただし、この数字をそのまま満足度として読むことはできません。サイト上の区分を見ると、工事が終わってから書かれた口コミは5件で、契約したあとの段階のものが17件、区分の表示がないものが3件でした。工事の途中や直後の印象が多く、仕上がりへの評価としては読めない投稿が含まれます。

不動産売却の口コミサイトの6件は、家の売却を依頼した人の投稿です。肯定が5件、懸念が1件でした。個人ブログの1件は、浴室乾燥機を新設した工事の記録です。

どちらの母集団も偏っています。片方を打ち消すために、もう片方を持ち出すのも違います。両方を並べたうえで、同じ話題がどちらにも出てくるかどうかを見るのが、いまできるいちばん確かな読み方です。

掲示板では104件の投稿が削除されている

掲示板の数字には、もう1つ大きな条件が付きます。集計のもとにしたスレッドはレス番号が177まで進んでいますが、投稿ごと消えているものが104件あります。枠が残っている73件のうち3件は削除の通知だけで本文がなく、内容まで読めるのは70件でした。

つまり掲示板の内訳は、残っている投稿の分布であって、書き込まれた全体の分布ではありません。削除された中に良い評価があったのか、懸念があったのかは分からないままです。今回の70件という数字も、この条件の上に立っています。

年の広がりも押さえておきたいところです。102件全体で見ると、2012年から2015年が11件、2016年から2020年が47件、2021年から2023年が10件、2024年から2026年が34件でした。いちばん多いのは2016年から2020年で、当時の店舗や担当者についての評価が含まれます。10年近く前の投稿は、いまの体制の話ではない可能性があります。

投稿の多くはリフォームと不動産仲介の話である

今回集まった投稿の多くは、注文住宅の話ではありません。不動産の売買・仲介が19件、連絡・見積もりのスピードが17件で、その中身はリフォームの見積もりと不動産の取引が中心です。

不動産でいちばん多かったのは、売却を任せたあとの進み方についてでした。半年たっても更新の連絡がなく、販売の活動が見えないという投稿があります。一方、同じ売却でも、およそ1か月で買い手が決まって担当者の丁寧さが決め手になったという口コミ、希望以上の価格で売れたという口コミも残っていました。

売却にかかる期間は、物件の条件と売り出す時期で変わります。ただし報告の頻度は媒介契約で決められるので、契約のときに、どの間隔で何を知らせてもらうかを書き入れておいてください。

注文住宅について書かれた投稿もあります。新築で契約の前後に説明が変わり、オプションの費用がその場の概算だったという懸念の投稿がありました。一方で、土地探しから新築まで任せて満足したという投稿、打ち合わせ中の担当者の印象が良く、入居している家も見学できて安心したという投稿も残っています。

では新築を検討している人にリフォームや不動産の投稿が関係ないかというと、そうではありません。窓口になるのは同じ会社で、店舗も担当者も共通です。見積もりが期限に届かない、連絡が返ってこないという指摘は、事業が違っても同じ手順の問題として現れます。新築の商談でも、最初に確かめておく価値があります。

同時に、リフォームや不動産の投稿を注文住宅の評判として読むこともできません。工事の規模も、関わる担当者も、契約の形も違います。投稿を読むときは、どの事業についての話なのかを先に見分けてください。

気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう

口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。

会社が続いているかを公的な記録で確かめる

公的な記録で確かめられる範囲では、匠工房は事業を続けています。国税庁と国土交通省が公開している情報で、法人の状態と許認可の中身を確認しました。

法人番号公表サイトの変更履歴は1行だけ

国税庁の法人番号公表サイトによると、株式会社匠工房の法人番号は3160001015986、本店は滋賀県野洲市西河原1丁目2227番地です。変更履歴に載っているのは「No.1 新規」の1行だけで、商号の変更も、所在地の変更も、合併の記録もありませんでした。法人番号が指定されたのは2015年10月5日です。

公式の沿革では、2003年2月に滋賀県野洲市で有限会社匠工房として設立し、2006年6月に株式会社匠工房へ商号を変更しています。ただし新築のサイトの沿革は、この商号変更を2003年2月と書いていて、公式サイトどうしで年が食い違います。この記事では、リフォームのサイトの記載を採りました。資本金は2,000万円で、国土交通省の建設業者検索と宅建業者検索の両方で20,000千円と表示されます。

2026年7月には株式会社匠工房ホールディングスを設立し、持株会社の体制に移りました。ホールディングスの下には、匠工房のほか、エコキュートの工事を手がける会社と、就労継続支援B型の事業所を運営する会社が並びます。会社のかたちが変わっても、注文住宅とリフォームを行う法人は株式会社匠工房のままです。

建設業許可と宅建業免許の中身を読む

許可と免許は、どちらも有効期間の中にありました。番号と期間は次のとおりです。

種別 番号 有効期間 確認できたこと
建設業許可 滋賀県知事許可(特-4)第22598号 2023年3月20日から2028年3月19日 区分は特定建設業。業種は建築一式を含む5つ
宅地建物取引業免許 国土交通大臣(1)第10356号 2023年2月11日から2028年2月10日 登録されている事務所は6か所
建築士事務所登録 滋賀県知事(ほ)第2216号 公式の会社概要に記載 県の登録簿との突き合わせは今回行えていない

建設業許可の括弧の中にある4は、許可を受けた年度を表す番号です。更新した回数でも、営業してきた年数でもありません。宅地建物取引業免許の括弧の中にある1は、最初の免許を1として更新のたびに1つずつ増える数字で、いまが最初の免許期間だという意味になります。2003年から続いている会社ですが、この2つの数字から年数を読み取ることはできません。

建設業許可の区分は特定建設業で、業種は建築工事業、大工工事業、屋根工事業、鋼構造物工事業、内装仕上工事業の5つでした。塗装や管、ガラスの業種は、今回の業種指定検索では出てきませんでした。どの工事をどこまで自社で行い、どこから協力会社に出すのかは、見積もりの段階で聞いておくと工事の体制が分かりやすくなります。

宅地建物取引業の免許は国土交通大臣免許です。登録されている事務所は6か所あり、その中に兵庫県明石市の神戸店が入っています。滋賀県の外にも事務所があるため、知事免許ではなく大臣免許になっています。なお神戸店は、公式サイトの店舗案内には載っていませんでした。

同じ名前の法人が全国に65社ある

ここは間違いやすいところです。「匠工房」という商号の法人は、国税庁の法人番号公表サイトで全国に65社あります。滋賀県内にも、米原市に本店を置く同じ商号の別法人があり、法人番号は3160001016679です。

この65社には、神奈川県横浜市の合同会社匠工房も入っています。法人以外にも、福岡県古賀市でふすまや畳の張替えをしている匠工房、時計を修理する匠工房、沖縄で琉球ガラスの体験を行う工房など、同じ名前の事業者がいます。検索すると、これらの情報が同じ画面に混ざって出てきます。

この記事で扱うのは、滋賀県野洲市に本社を置く法人番号3160001015986の会社だけです。ほかの匠工房についての口コミや記録は、この会社とは関係がありません。今回の102件からも、別の事業者に向けられた口コミは外しました。福岡県古賀市の張替え業者に付いていた27件が、その代表です。転職や採用のサイトに載っていた従業員と求職者の投稿も、読者の関心とは別のものとして外しています。

リフォームが母体で、新築は別のサイトで展開している

匠工房は、リフォームを母体にして新築と不動産へ広げてきた会社です。公式サイトも、リフォーム、新築、不動産の3つに分かれています。どのサイトを見ているかで会社の印象が変わるので、最初に全体像を押さえておくと迷いません。

3つの事業と、それぞれのサイト

会社概要に載っている事業は、リフォーム、不動産、新築の3つです。リフォームは住宅全般に加えて、店舗の設計と改修、介護のための改修、大規模な改修、耐震診断まで含みます。不動産は売買の仲介、土地の分譲と販売、賃貸の仲介と管理、火災保険の代理店、銀行ローンの代行、相続の相談まで並びます。新築は提案から設計、施工までです。

店舗は滋賀県内に9つあり、これに滋賀オフィスと、大阪の梅田にあるオフィスが加わります。注文住宅の施工エリアは滋賀県全域で、各店舗から建築現場まで車で1時間から1時間半で着けるように配置していると公式に説明されています。守山にはサウナのある平屋のモデルハウスがあり、野洲と水口にも体感できるモデルハウスがあります。

一方で、採用サイトは「関西エリアを中心に11拠点」と書いています。数え方によって拠点の数が変わるので、拠点の数だけで規模を判断しないほうが確かです。営業のやり方については、飛び込み営業を行わず、来店した方への提案だけで進めていると採用サイトに書かれています。

商品の呼び名が公式サイト内でそろっていない

注文住宅の商品ページに現在載っているのは、タクミセレクトとフルオーダーの2つです。タクミセレクトは、間取りとデザインを用意された案から選ぶ規格型で、フルオーダーと変わらない住宅性能を標準仕様にしていると説明されています。フルオーダーのほうは間取りから仕様まで反映するオーダーメイドで、平屋や2階建てのほか、変形地や狭小地にも対応するとあります。

着工までの目安は、タクミセレクトの商品ページに書かれています。土地がある場合で初回の打ち合わせから最短6週間、土地がない場合で最短10週間です。これは着工までの期間で、引き渡しまでの期間ではありません。

ただし、同じ公式サイトの中でも商品の呼び名がそろっていません。実例のページには Takumi Base、Takumi Cozy、Takumi Select、フルオーダーという4つの区分が残っています。コンセプトのページが挙げているのは YOHACO、フルオーダー住宅、タクミセレクトの3つです。

どれがいまの並びなのかは、ページを見比べただけでは決められません。問い合わせのときに、現在選べる商品の一覧と、それぞれの標準仕様をもらっておくと確実です。

実績として公表されている数字も、公式サイトの中で4通りに分かれています。

公表されている実績 掲載されている場所
累計施工実績数 2,600件超 リフォームのサイト
創業20周年時点で施工実績数 13,000件超 新築サイトの商品ページ
2万件以上 新築サイトのコンセプトページ
リフォーム実績 23,000件以上 新築サイトの平屋のページ

いずれも基準日が書かれていないため、どの時点の数字なのかは分かりません。同じページの中で「件」と「棟」が混ざっている箇所もあります。これらはリフォームを含む累計で、注文住宅の棟数ではありません。年間の新築の着工棟数や引き渡しの実績は、今回確認した公開資料の範囲では見つけられませんでした。新築の実績を知りたいときは、直近の引き渡し棟数と、自分が建てる地域での事例を直接尋ねるのが早道です。

公式サイトには「滋賀県のリフォーム売上ランキング第1位」「Googleのクチコミ評価が4.6以上」という表記もあります。どちらも自社が公表しているもので、集計のもとになったデータ、調査した主体、対象の年、母集団は示されていません。第三者が調べて出した順位や評価とは分けて読んでください。デザインコンテストの受賞歴も掲載されていますが、受賞した年と部門までは書かれていませんでした。

価格は公式にほとんど出ていない

価格については、公式サイトから読み取れることがほとんどありません。金額が出ているのは1か所だけで、坪単価にいたっては言葉自体が見当たりませんでした。

公式に出ている金額はYOHACOの1つだけ

公式サイトに金額が出ているのは、規格住宅のYOHACOだけです。コンセプトのページに「1372万円〜」と書かれています。ただし、これが建物だけの本体価格なのか、付帯の工事や諸費用まで含んだ総額なのかは書かれていません。対象になる建物の広さ、標準の仕様、いつ時点の価格なのかも同じく書かれていませんでした。タクミセレクトとフルオーダーの価格は掲載がありません。

この1つの金額を、そのまま会社全体の水準として読むことはできません。規格住宅は仕様と間取りを絞って値段を下げた商品で、間取りから決めるフルオーダーとは前提が違うからです。同じ会社の中でも、選ぶ商品によって総額は変わります。

坪単価が出てこないことをどう受け止めるか

坪単価の金額は、今回確認した範囲では公式サイトに出ていませんでした。リフォームと新築の2つの公式サイトについて、サイトマップに載っている94ページを取得して文字列を検索しました。画像に添えられた説明文まで含めても、「坪単価」という語は1つも見つかりません。ほかのサイトで見かける匠工房の坪単価については、今回、出どころを確認できませんでした。そのため、この記事に坪単価の金額は載せていません。

坪単価は、延床面積の数え方や、どこまでの工事を含めるかで大きく変わります。会社どうしを比べる数字としては当てにしにくいので、載せていないこと自体を責める話ではありません。とはいえ、検討する側は何かの数字で比べる必要があります。

比べるときは、総額をそろえた見積書で並べるのが確実です。建物の本体工事のほかに、屋外の給排水や電気の引き込み、地盤の調査と改良、外構、照明とカーテンが入ります。さらに住宅ローンや登記にかかる費用、火災保険、土地を買うなら土地の代金まで、同じ範囲で出してもらいましょう。

見積書に一式とだけ書かれた項目があれば、内訳を出してもらってください。何にいくらかかるのかを説明するのは会社側の仕事なので、遠慮する必要はありません。

ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。

まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。

断熱と耐震の数値はどこに書かれているか

断熱と気密の数値は、公式サイトに出ています。ただし出ている場所が限られていて、そのまま全部の家の性能として読める書き方ではありませんでした。

UA値0.48、C値0.3という数値が載っているのは、平屋を紹介するページの1か所だけです。しかも本文ではなく、ページに置かれた画像に添えられた説明文の中にあります。同じ節の本文には「※設計プランによります。」という注記が付いていました。

設計上の計算値なのか実際に測った値なのか、どの商品を対象にした数値なのか、何棟で測ったのかは書かれていません。同じ説明文には業界平均として並べられた数値もありますが、その数字の出どころが示されていないため、比較の材料としては使えません。

耐震等級については、商品ページに「タクミセレクトは最高等級である『耐震等級3』を取得しています」と書かれています。これはタクミセレクトについての説明で、フルオーダーを含む全部の家が等級3だとは書かれていません。平屋のページにも耐震等級3の表記がありますが、こちらにも設計プランによるという注記が付いています。

断熱等性能等級とZEHについては、公式2サイトの94ページを検索しても、言葉そのものが見つかりませんでした。等級を重視するなら、自分のプランでの等級と、その計算書を見積もりの段階で頼んでください。補助金を使う予定があるなら、対応できるかどうかも同じときに確かめておくと安心です。

仕様としては、断熱材とサッシにこだわり、高性能な樹脂フレームのサッシを使い、無垢の床を標準にしていると、タクミセレクトの商品ページに書かれています。ここは数値ではなく仕様の説明なので、断熱材の種類と厚さ、ガラスの構成まではプランごとに聞くことになります。気密の数値は測定をしないと出ないので、気密測定を行うかどうかも合わせて確認しておきましょう。

保証とアフターで確認できたこと

保証について公式サイトで確認できたのは、リフォームの施工保証だけでした。新築住宅の保証年数は、今回確認した公開資料の範囲では見つけられませんでした。注文住宅を検討している方にとっては、ここが最も大きな欠けになります。

リフォームについては「全リフォーム最大10年の施工保証」と書かれています。最大10年であって、すべての工事が一律に10年という意味ではありません。工事の内容ごとに何年になるのかは、今回確認した範囲では見つけられませんでした。工事のあとに保証書を発行するとあるので、対象になる部位と免責の範囲は保証書の現物で確かめることになります。

工事の品質については、施工中と施工後に第三者の検査員である建築士が現場を見る瑕疵保険を用意していると説明されています。保険会社の名前、必須なのか希望者だけなのかの別、保険の期間は書かれていませんでした。住宅保証機構、日本住宅保証検査機構、それに住宅リフォーム・紛争処理センターのリフォネットについては、登録事業者であると公式の会社概要に書かれています。

入居したあとの定期点検を行っているという記載もあります。ただし何年目に何回行うのかは、今回確認した公開資料の範囲では見つけられませんでした。

項目 公式サイトで確認できた内容 注意しておきたいこと
リフォームの施工保証 全リフォームで最大10年 最大であって一律ではない。工事内容ごとの年数は見つけられなかった
保証書 工事のあとに発行 対象部位と免責の範囲は現物で確かめる
リフォーム瑕疵保険 第三者の建築士が施工中と施工後に現場検査 保険会社名、必須か任意かの別、保険期間の記載はなかった
登録している機関 住宅保証機構、日本住宅保証検査機構、リフォネット 個々の工事に保険が付くかどうかは別に確認する
入居後の定期点検 実施しているとの記載あり 回数と実施の時期は見つけられなかった
新築住宅の保証年数 今回確認した公開資料の範囲では見つけられなかった 初期保証、延長、地盤、シロアリの4つを書面で受け取る

新築の保証は、契約前に書面で受け取ってください。初期保証が何年で、どの部位が対象になるのか。延長するときの条件と、そのときの費用。地盤の保証とシロアリの保証があるかどうか。この4点は口頭のやり取りで済ませず、紙かデータで残る形にしておきましょう。書面で示すのは会社側の役割ですから、頼むことをためらう必要はありません。

匠工房を選ぶ理由になりやすいところ

公式の情報と口コミを合わせて読むと、選ぶ理由になりそうなところは5つありました。

1つめは、相談の窓口が1社にまとまることです。リフォーム、注文住宅、不動産の売買を同じ会社で扱っています。いまの家をどうするか決めきれていない段階でも、直すのか、建て替えるのか、売って買い替えるのかを1か所で相談できます。土地探しから新築まで任せたという投稿も残っていました。

2つめは、許可と免許の中身です。建設業許可は特定建設業で、建築一式を含む5つの業種を有効期間の中で持っています。宅地建物取引業は国土交通大臣免許で、不動産保証協会と全日本不動産協会に加入しています。リフォームには、第三者の建築士が現場を検査する瑕疵保険も用意されていました。

3つめは、現場との距離です。店舗が滋賀県内に分かれていて、各店舗から建築現場まで車で1時間から1時間半で着けるように配置していると説明されています。工事中に足を運びやすい距離なので、現場を見に行く回数を増やしやすくなります。

4つめは、費用を抑える提案です。大津市の工事では、価格を抑える提案を受けて他社より安くなったという口コミがありました。説明を繰り返し受けたうえで値引きにも応じてもらえたという口コミ、提案が希望に合っていて費用対効果が決め手になったという口コミも残っています。

5つめは、工事が始まってからの報告です。工事中の報告と説明が的確だったという口コミ、途中の連絡がこまめで安心したという口コミがあります。案件を多く抱えている担当者が、それでも毎回きちんと説明したという記録もありました。ただし、こうした評価は担当者ごとのものです。同じ話題に逆の内容も残っているので、会社全体で同じ対応になるとは限りません。

契約前に引っかかりやすいところ

気をつけたい点も6つあります。どれも、契約の前に確かめておけば影響を小さくできるものです。

1つめは、見積もりの提出と連絡です。言及17件のうち14件が懸念で、今回いちばん繰り返し出てきた話題でした。期限を日付で決めて、記録に残る形で受け取ってください。同じ話題には、工事中の報告を評価する声も入っています。問い合わせの段階と、契約したあとの段階は分けて見てください。

2つめは、担当者の交代です。打ち合わせに来た担当者3人が全員辞めていて不安になった、という2017年の投稿がありました。分かれ目になるのは、それまでに決めた内容が次の担当者へ引き継がれるかどうかです。打ち合わせの記録を毎回もらい、担当が替わるときの引き継ぎの手順を先に決めておいてください。引き継ぎの体制を説明するのは会社側の役割ですから、その説明も求めて構いません。

3つめは、新築の保証年数が公開資料で確認できないことです。リフォームの最大10年は、新築の保証ではありません。ここを混同したまま契約すると、引き渡しのあとに何がどこまで守られるのかが分からなくなります。書面でもらってから判断してください。

4つめは、実績の数字が公式サイト内でそろっていないことです。累計の実績が4通りに分かれていて、基準日も書かれていません。数字そのものより、いつ時点の、どの事業の実績なのかを聞くほうが役に立ちます。

5つめは、店舗と担当者による差です。東近江市の店舗で工事の約束時間に遅れ、支払いの段取りも守られなかったという2018年の投稿があります。一方、水口の店舗で建てた方は2020年に、事務も営業も設計も印象が良かったと書いています。

同じ会社の中でも、店舗と担当者によって評価が分かれています。店舗ごとに進め方をそろえるのは会社側の仕事ですが、公開されている投稿からは、社内でどこまで統一されているのかを確かめられません。契約の前に、担当になる人と直接会って、進め方を確かめておくのが確実です。

6つめは、仕上がりの差です。長浜市の333万円の工事で施工が雑で不具合のやり直しが出たという口コミがある一方、東近江市の190万円の工事では対応が早く仕上がりにも満足したという口コミがありました。リフォームのあとにトイレの鍵や配線の不具合が続き、職人と会社の連携の弱さを感じたという投稿もあります。

ただし、近江八幡市の工事のように、工事後の手直しに応じた記録も残っています。引き渡しのあとに不具合が出たとき、誰にどう伝えて、いつまでに直してもらうのかを、契約の段階で決めておいてください。

この6つを、どの会社にもある話として片づけるつもりはありません。見積もりが届かないことも、担当者が替わって話が止まることも、その1件ごとに時間と手間がかかります。一方で、施主の準備不足が原因だという整理も正しくありません。期限を守ること、引き継ぐこと、直すことは会社側の仕事です。そのうえで、記録を残す、期限を決める、担当者に会うといった手立ては施主の側からも打てます。

匠工房が向いている人・向いていない人

ここまでの内容から、向き不向きははっきり分かれます。

向いているのは、次のような方です。

  • 滋賀県内で建てる予定があり、工事中に現場へ足を運びたい
  • いまの家を直すか建て替えるか売るかを、まだ決めきれていない
  • 土地探しから設計、施工まで同じ会社に任せたい
  • カタログの数値より、担当者と会って進め方を確かめてから決めたい
  • 規格型の住宅で費用を抑えつつ、仕様の相談もしたい

向いていないのは、次のような方です。

  • 坪単価や本体価格を先に見て、複数社を数字で絞り込みたい
  • 断熱等性能等級やZEHの実績を公表値で比べたい
  • 新築の保証年数を、問い合わせる前に確認しておきたい
  • 滋賀県の外で建てる予定がある
  • 担当者との相性に左右されない、標準化された進行を求めている

向いていない側に当てはまる項目があっても、そこで終わりではありません。数値と保証は、問い合わせて書面でもらえば埋められます。もらっておきたいものは、次の8項目です。

契約前に書面で確かめたい8つのこと

今回の調査で公開資料から確認できなかった項目は、そのまま質問リストになります。打ち合わせの早い段階で、次の8つを書面で受け取ってください。

  1. 新築の保証。初期保証の年数と対象になる部位、延長するときの条件と費用、地盤とシロアリの保証の有無。
  2. 自分のプランの断熱と気密。UA値とC値、断熱材の種類と厚さ、サッシとガラスの仕様、気密測定を行うかどうか。
  3. 断熱等性能等級と補助金。プランでの等級と計算書、使う予定の補助金に対応できるかどうか。
  4. 耐震等級。等級3を取得するかどうか、フルオーダーで建てる場合の扱い、構造計算の方法。
  5. 総額でそろえた見積書。本体工事のほか付帯工事、屋外の給排水、地盤改良、外構、照明とカーテン、諸費用、火災保険まで含めた範囲。一式表記の内訳。
  6. いま選べる商品の一覧。それぞれの標準仕様と、価格の考え方。呼び名が公式サイト内で分かれているため、最新の一覧をもらう。
  7. 点検とアフター。定期点検の時期と回数、費用の負担、不具合が出たときの連絡先と対応の期限。
  8. 進め方の約束。見積もりの提出期限、打ち合わせ記録の受け取り方、担当者が替わるときの引き継ぎの手順。
公式サイトと公的な記録で確認できた項目の一覧図。建設業許可は特定建設業で建築一式を含む5業種、有効期間は2023年3月20日から2028年3月19日。宅地建物取引業免許は国土交通大臣免許で有効期間は2023年2月11日から2028年2月10日。リフォームは最大10年の施工保証。公式に掲載されている金額は規格住宅YOHACOの1372万円から。
公式サイトと公的な記録で確認できた項目。新築の保証年数は今回確認した範囲では見つけられなかった。

この8つがそろえば、ほかの会社と同じ条件で並べられます。口頭のまま進んだ項目は、あとから比べ直すのが難しくなります。もらった書面は、契約が終わったあとも手元に残しておいてください。

よくある質問

匠工房はリフォームと新築のどちらが本業ですか?

A. リフォームが母体です。会社概要に載っている事業はリフォーム、不動産、新築の3つで、公式サイトも同じ3つに分かれています。公表されている累計の実績はリフォームを含む数字で、注文住宅の棟数ではありません。新築は別のサイトで、タクミセレクトとフルオーダーの2つの商品を紹介しています。年間の新築の引き渡し棟数は、今回確認した公開資料の範囲では見つけられませんでした。新築の体制を知りたいときは、直近の引き渡し棟数を直接尋ねてください。

悪い口コミが多く見えるのはなぜですか?

A. 集めた口コミの出どころが偏っているためです。102件のうち70件が住宅系の掲示板からで、それがすべて同じ1つのスレッドに集まっています。掲示板は懸念が49件で、肯定は11件でした。一方、大手リフォーム一括見積もりサイトの25件は肯定が20件です。しかもそのスレッドでは104件の投稿が削除されていて、残っている分だけの分布になっています。どちらか一方だけでは判断できません。

新築の坪単価はいくらですか?

A. 今回確認した公開資料の範囲では見つけられませんでした。公式サイト2つのサイトマップに載っている94ページを検索しましたが、坪単価という語自体がありません。金額が出ているのは規格住宅YOHACOの1372万円からという表記だけで、本体価格か総額か、対象の広さや仕様も書かれていません。比べるときは坪単価ではなく、付帯工事や諸費用まで含めた総額の見積書で並べてください。

新築の保証は何年ですか?

A. 今回確認した公開資料の範囲では見つけられませんでした。公式サイトで確認できたのは「全リフォーム最大10年の施工保証」で、これはリフォームの保証です。新築の保証年数として読み替えることはできません。初期保証の年数と対象部位、延長の条件と費用、地盤とシロアリの保証の有無は、契約の前に書面で受け取ってください。工事のあとに保証書を発行するとあるので、免責の範囲は現物で確かめられます。

断熱や耐震の性能はどのくらいですか?

A. 公式にはUA値0.48、C値0.3という数値があります。ただし平屋を紹介するページの画像に添えられた説明文にあるもので、同じ節に「※設計プランによります。」の注記が付いています。全部の家に当てはまる数値としては読めません。耐震等級3はタクミセレクトについての記述で、フルオーダーを含む全棟の話ではありません。自分のプランでの数値と計算書を、見積もりの段階で頼んでください。

ネットで見かける「匠工房」は、どれも同じ会社ですか?

A. 違います。「匠工房」という商号の法人は、国税庁の法人番号公表サイトで全国に65社あります。滋賀県内にも米原市に同じ商号の別法人があり、ふすまや畳の張替え、時計の修理、ガラスの体験工房など、法人以外にも同じ名前の事業者がいます。この記事が扱うのは、滋賀県野洲市に本社を置く法人番号3160001015986の会社1社だけです。ほかの匠工房の口コミや記録は、この会社とは関係がありません。

対応エリアはどこまでですか?

A. 注文住宅の施工エリアは滋賀県全域と公式に書かれています。店舗は県内に9つあり、これに滋賀オフィスと大阪のオフィスが加わります。各店舗から建築現場まで車で1時間から1時間半で着けるように配置しているという説明です。なお宅地建物取引業として登録されている事務所は6か所で、兵庫県明石市の神戸店も含まれます。神戸店は公式サイトの店舗案内には載っていませんでした。

まとめ

確かめられたのは、次の6点です。

  • 公開されていた口コミ102件の傾向は、肯定37件、懸念51件、中立14件だった
  • 話題でいちばん多いのは担当者・営業の対応と不動産の売買・仲介で、どちらも19件。次が連絡・見積もりのスピードの17件
  • 媒体によって傾向が正反対に出ていて、住宅系の掲示板は懸念が多く、大手リフォーム一括見積もりサイトは肯定が多い
  • 建設業許可は特定建設業で建築一式を含む5業種、宅地建物取引業免許は国土交通大臣免許。どちらも有効期間の中にある
  • 法人番号公表サイトの変更履歴は「No.1 新規」の1行だけで、商号変更、所在地変更、合併の記録はない
  • 公式に載っている金額は規格住宅YOHACOの1372万円からという1つだけ

今回確認した公開資料の範囲では見つけられなかった項目もあります。新築住宅の保証年数と延長の条件、地盤とシロアリの保証。坪単価と、タクミセレクトやフルオーダーの本体価格。断熱等性能等級とZEHへの対応。年間の新築の引き渡し棟数。定期点検の回数と時期。それに会社全体の従業員数と売上高です。

これらは、問い合わせて書面にしてもらえば埋まります。保証の中身は保証書の写しで、断熱の性能は自分のプランの計算書で、耐震等級は取得できるかどうかの回答で、価格は総額をそろえた見積書で受け取ってください。紙かデータで残れば、ほかの会社と同じ条件で並べられます。

最後に、対象の会社をもう一度はっきりさせておきます。ここまで扱ってきたのは、滋賀県野洲市の株式会社匠工房1社です。同じ名前の会社と事業者が全国にいるため、検索して出てきた話がこの会社のものかどうかは、所在地か法人番号で確かめてから読んでください。

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