ハウスクラフトは、三重県菰野町に本社を置き、建築家が設計する自由設計の家を建ててきた会社です。公開されている投稿には、無垢の床の仕上がりと断熱の効き方に満足したという記録があります。その一方で、打ち合わせで決めた内容が図面に反映されなかった、土地探しの連絡が続かなかったという記録も残っています。どちらが自分の場合に当てはまるのか、決めきれない人もいると思います。
幸せおうち体験談は、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートをもとに住宅会社を紹介しているサイトです。今回はそれとは別に、公開されている投稿63件を1件ずつ読み込む独自の口コミ調査を行いました。価格や性能、保証、許認可、法人の状態については、公式サイトと、国税庁や国土交通省、三重県が公開している資料で照らし合わせています。
三重県、愛知県の一部、岐阜県の一部で建築を予定し、自由設計住宅を検討している人にとって、ハウスクラフトは候補の一つです。公式サイトでは、建築するすべての住宅で許容応力度計算を行って耐震等級3を実現し、標準仕様を断熱等級6、UA値0.46以下としています。ただし、坪単価と本体価格は今回確認した公開資料では見つかりませんでした。打ち合わせと施工では気になる内容の投稿もあるため、建築予定地が施工対象になるかを確かめたうえで、打ち合わせの進め方と検査体制を契約前に確認してください。
この記事でわかること
- 公開投稿63件で評価された内容と、気になるとされた内容
- 投稿を書いたのが施主なのか、検討している段階の人なのか
- 契約する相手はどの会社で、許認可がどこまで確認できるのか
- 坪単価が確認できない会社を、何でそろえて比べればよいのか
- 耐震と断熱で公表されている数値と、確認できなかった数値
- 保証が最長65年になる条件と、点検について分かっていること
- 契約前に書面でそろえておく項目

まずはここに注目
住宅展示場へ行く前に、資料を集めて比較しておきましょう
詳しい内容を見ていく前に、ひとつだけ。建てる土地に対応した住宅会社の資料は、展示場へ行く前に集めておいてください。

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この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をもとに、価格・保証・法人情報を公開資料と照らして確認しています。監修日:2026年8月20日
ハウスクラフトの評判・口コミを公開投稿63件から確認
話題別でいちばん多いのは営業・打ち合わせの22件で、次が設計・間取りの10件です。傾向は、良い29件、気になる23件、良いとも気になるとも言い切れない中立が11件でした。
63件は人数ではなく、投稿の件数です。編集部が公開されている投稿を1件ずつ読み、話題と傾向に振り分けました。施主本人へのアンケートではありません。無作為抽出でも全件調査でもないので、割合や多数派は示しません。媒体名と投稿者名は書かず、口コミサイト、掲示板・Q&Aサイト、SNS、個人ブログという総称で扱います。件数は編集部が読んだ投稿の集計で、価格や性能などの数値は公式サイトと公的な資料から取りました。
書き込みの残り方には偏りがあります。うまくいかなかったことは文章として残りやすく、満足して暮らしている人がわざわざ投稿する機会は多くありません。古い投稿は当時の担当者や当時の体制の話でもあります。とはいえ、書き込まれた困りごとが軽くなるわけではありません。

| 話題 | 件数 | 投稿に書かれていた主な内容 |
|---|---|---|
| 営業・打ち合わせ | 22件 | 相談のしやすさ、土地探しの連絡、担当者との相性 |
| 設計・間取り | 10件 | 要望の反映、寸法の制約、建築士との面談 |
| 価格・費用 | 8件 | 見積もりと予算の差、追加工事、総額の実例 |
| デザイン・商品 | 8件 | モデルハウスの印象、見学会、商品ごとの自由度 |
| 施工・仕上がり | 6件 | 図面との違い、引き渡し後の手直し、現場の確認 |
| アフターサービス | 5件 | 入居後の連絡、不具合への対応、点検の担当 |
| 住宅性能・住み心地 | 4件 | 冬の暖かさ、無垢の床、吹き抜けの体感 |
| その他 | 0件 | 該当なし |

営業と打ち合わせに関する投稿
22件のうち、良い内容が9件、気になる内容が8件、中立が5件でした。件数がいちばん多く、良い内容と気になる内容がほぼ並んでいます。
良い側では、5社ほど見て回ったなかでいちばん相談しやすかった、ほかの会社では取り合ってもらいにくかった要望を同じ目線で聞いてもらえた、という投稿がありました。気になる側で目立つのは土地に関するやりとりです。連絡や日程の調整に納得できず建てるのをやめた、申し込みのお金を払ったあとも土地探しの連絡が乏しかった、という投稿があります。
中立には、若い担当者で話しやすかったが頼りなさも感じたという投稿がありました。確認した投稿の範囲では、営業と打ち合わせについて良い内容と気になる内容の両方が挙がっています。最初の面談で、打ち合わせの回数、担当が替わるときの引き継ぎ、土地探しをどこまで手伝ってもらえるのかを確認しておきましょう。
設計・間取りに関する投稿
10件のうち、良い内容が6件、気になる内容が3件、中立が1件でした。良い内容のほうが多い話題です。
要望の大半を間取りに反映してもらえたという投稿がありました。完成見学会で見た間取りの工夫を評価する投稿もあります。気になる側では、希望した壁の幅やバルコニーの段差に制約があり妥協した、という投稿がありました。変えられない条件がどこなのかを、図面が固まる前に聞いておきましょう。
中立には、ヒアリングと図面の提案は評価する一方、建築家と直接会う回数は少なめだったという投稿があります。公式サイトによると、社内には一級建築士事務所 plus design office があり、三重県知事登録 第1-2288として掲載されています。誰が設計を担当し、どの段階で顔を合わせるのかは、打ち合わせの初めに確認できます。
価格と費用に関する投稿
8件のうち、気になる内容が5件、中立が2件、良い内容が1件でした。気になる内容が目立つ話題です。
着工前の見積もりが予算を超え、申し込み時に支払ったお金を残したまま契約に至らなかったという投稿がありました。35坪の家で追加の工事を重ねた結果、建物の費用が2500万円を超えたという記録もあります。中立には、土地と設備、外構まで含めた総額が約3200万円だったという投稿がありました。良い側は1件で、最終の見積もりのあとに追加費用は出なかったという内容です。
ここに挙げた金額は、2017年から2018年の個別の事例です。面積も仕様も違い、資材の価格も当時とは変わっています。会社全体の目安として読まないでください。
施工と仕上がりに関する投稿
6件のうち、気になる内容が4件、中立が1件、良い内容が1件でした。件数は多くありませんが、気になる内容が上回っています。
打ち合わせで決めた修正が施工図に反映されず、完成したあとの是正も進まなかったという投稿がありました。要望が図面に反映されにくく、引き渡し後も不具合の対応と外構の手直しが続いたという投稿もあります。一方で、照明の位置が図面と違っていた件では、会社の側から先に施工の誤りを伝え、直す申し出があったという投稿もありました。
公式サイトには、社内、第三者、施主による3段階の品質検査を設け、社内の検査は合計14回だと書かれています。投稿からは、この仕組みが現場でどう運用されたのかまでは分かりません。着工前に、検査の記録の受け取り方と手直しの窓口を確認しておきましょう。
デザインと商品に関する投稿
8件のうち、良い内容が6件、気になる内容が1件、中立が1件でした。複数の会社を比べ、モデルハウスの印象と説明が決め手になって選んだという投稿があります。規格住宅のRasiaについて、ほかの会社の規格住宅より融通が利くと感じたという記録もあります。
気になる側では、契約の直前まで打ち合わせを重ねたものの、規格住宅で決められる範囲と接客に納得できなかったという投稿がありました。同じ会社でも、選ぶ商品によって変えられる範囲は変わります。話が進んでいるのがどの商品なのかを、早い段階ではっきりさせておきましょう。
アフターサービスに関する投稿
5件のうち、良い内容が4件、気になる内容が1件でした。入居して3年のあいだ大きな問題はなく、小さな不具合にも早く対応してもらえたという投稿がありました。引き渡しのあとも年2回の感謝祭で付き合いが続いている、相談をLINEで伝えると早く見に来てもらえた、という記録もあります。
気になる側では、補修に来るのは業者だけになり、点検も外部に委託されて担当者と会わなくなったという投稿がありました。公式サイトでは、暮らし始めてから10年間の24時間受付を設けていると説明されています。誰が点検に来るのかは、引き渡し前に確かめておきましょう。
住宅性能と住み心地に関する投稿
4件のうち、良い内容が2件、気になる内容が1件、中立が1件でした。7つの話題でいちばん件数が少なく、住んでからの評価は多くありません。無垢の床の仕上がりに満足し、断熱と採光も良かったという投稿がありました。施工の品質と外構まで含めたデザインを評価する記録もあります。
気になる側と中立は、どちらも見学会で受けた印象の投稿でした。吹き抜けの階段まわりが暑く感じられ、性能をどう評価すればよいか迷ったという内容と、床暖房を入れていないと聞いて吹き抜けの寒さを質問した内容です。吹き抜けのある家の体感は、間取りと暖冷房の計画で変わります。吹き抜けを取るなら、エアコンの位置と台数を設計の段階で確認しておきましょう。
気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう
口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。
投稿を書いた人の立場と、集まっている媒体
63件のうち、施主や入居者が書いたものは23件でした。契約や打ち合わせを進めている段階で書かれたものが27件、見学しただけの段階のものが13件です。つまり40件は、建てる前の段階の投稿です。営業・打ち合わせが22件と多く、住み心地が4件と少ないのは、この内訳と対応しています。件数の多さを話題の重大さと読み替えないでください。
媒体別では、掲示板・Q&Aサイトが55件と大半を占めます。口コミサイトが5件、個人ブログが2件、SNSが1件、動画のコメントは0件でした。投稿の時期は2012年から2026年までにわたります。掲示板は個別の書き込みのURLまで確認できたものを数え、それ以外は本文を読めるページ単位で数えています。同じ投稿をページと個別の書き込みの両方で数えていた11組は、1件に統合しました。地図サービスの口コミは投稿ごとのURLをログインなしで確認できず、住宅ポータルや公式サイトに載る施主の声は掲載する会社が提供したものなので数えていません。動画は、施主へのインタビュー2本の公開は確認できましたが、コメントの本文と個別のURLを取得できず0件としています。
ハウスクラフトで契約する相手はどの会社か
住宅事業を行う正式な会社名はハウスクラフト株式会社です。今回取得した国税庁の法人番号記録では、法人番号は2190001018426、登記上の本店は三重県三重郡菰野町大字福村795番地1で、閉鎖等の表示はありません。公式サイトでは本社を福村795-1と表記しており、番地の表し方が異なります。設立日は2008年12月10日です。
公式会社概要には、建設業許可として国土交通大臣許可(般-6)第29367号、宅地建物取引業免許として三重県知事免許(2)第3494号が掲載されています。ただし、今回取得できた国土交通省のページは検索入力画面までで、対象法人の検索結果本文は確認できませんでした。そのため、商号、本店所在地、代表者が公的な検索結果と一致したとは扱いません。契約前には、許可や免許の現在の登録内容を検索結果や提示資料で確認してください。
会社の形はここ数年で変わっています。公式サイトの合併公告によると、2024年5月1日に株式会社TOBILAの権利義務をすべて引き継ぎ、ハウスクラフト株式会社が存続会社になりました。現在はTOBILA事業部として工務店の支援も行っています。契約の相手が分かれる場合もあります。芸濃町椋本の分譲地では、建築会社の表示はハウスクラフトですが、土地の販売と仲介は別のみえまち不動産株式会社です。すべての商品や地域に共通する契約主体の条件までは、今回確認した公開資料では分かりませんでした。
施工エリアは、公式サイトのよくある質問に、三重県、愛知県の一部、岐阜県の一部と書かれています。対象から外れる市町村の一覧は、今回確認した公開資料では見つかりませんでした。エリア外でも設計のみ受託できると案内されているため、建築予定地の住所を伝え、施工と設計のどちらまで依頼できるかを確認してください。
ハウスクラフトの坪単価と価格の見方
価格は、この会社を検討するうえでいちばん情報が少ない部分です。確認した公開資料には、坪単価も本体価格も、標準的な総額の幅も出ていませんでした。公式サイトにあるのは、高いデザイン性のある家を予算に応じた適正価格で提供するという説明です。
坪単価は、延床面積の数え方や含める工事の範囲で数字が変わります。会社どうしを比べる目安としては当てにしにくい数字です。とはいえ、検討する側は何かの数字で比べる必要があります。
材料になるのは、総額でそろえた見積書です。本体の工事に加えて、付帯工事、屋外の給排水、地盤改良、外構、照明とカーテン、登記や住宅ローンの諸費用、火災保険、そして土地代。ここまで並べれば、坪単価がなくても比べられます。一式とだけ書かれた項目は、内訳を出してほしいと伝えて構いません。
あとから金額が動きやすいのは地盤改良です。公式サイトには、すべての現場で地盤調査を実施し、必要に応じて改良を行ったうえで保証書を発行すると書かれています。調査の結果しだいで費用が増える前提で、資金計画に余裕を見ておくと安心です。投稿に複数回出てきた、設計の申し込みで支払うお金の扱いも、契約前に確かめておきたい点です。工事代金へ充てられるのか、契約に至らなかったときに返ってくるのかは公開資料では確認できないので、支払う前に条件を書面で示してもらってください。
ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。
まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。
耐震と断熱で公式に確認できたこと
性能は、価格と違って数値が公表されています。公式サイトの品質のページによると、建築するすべての住宅で許容応力度計算という構造計算を行い、耐震等級3を実現するとしています。基礎は鉄筋コンクリートのベタ基礎で、幅150mmが標準です。ねじれに強い剛床工法と壁全体を覆う耐震パネル工法を組み合わせ、木造住宅用の制振装置はevoltzとKRASOLの2種類を採用しています。
断熱は、標準仕様で断熱等級6、UA値0.46以下と書かれています。HEAT20のG2グレードとGX志向型住宅の基準をクリアする水準だという説明です。窓は標準でLIXIL製のTWトリプルガラスを採用し、掃き出し窓などでは条件によってペアガラスを提案する場合があるとしています。気密は、新築の全棟で測定するとの記載がありました。測定した住宅には高気密認定書を発行するとも書かれています。

省エネでは、ZEHビルダーとして認定されていると自社サイトで公表しています。太陽光発電はSOLANA PLUSという商品で標準搭載だと書かれていますが、すべての商品で標準になるかどうかは確認できていません。
確認できなかった数値もあります。C値は、全棟で気密測定を行うとは書かれている一方、標準の数値や目標値が見当たりませんでした。断熱材の商品名と部位ごとの厚さも、全商品に共通する仕様表としては確認できていません。制振装置が全棟の標準なのか、商品ごとのオプションなのかも読み取れませんでした。
保証と点検で確認できたこと
公式サイトで確認できた保証の内容は次のとおりです。
| 項目 | 公式サイトで確認できた内容 |
|---|---|
| 構造耐力上主要な部分・雨水の浸入を防ぐ部分 | 初期20年。必要な検査と有償のメンテナンス工事を行うことで、最長65年まで延長できるとしている |
| 住宅設備 | 同社が販売・施工した対象の機器について10年間の保証 |
| 緊急時の受付 | 暮らし始めてから10年間の24時間受付。無料の範囲は水回りや窓ガラスなどの所定の一次対応で、鍵の対応などには有料の条件がある |
| 地盤 | すべての現場で地盤調査を実施し、必要に応じて改良を行ったうえで保証書を発行 |
| 防蟻 | 防蟻剤の効力を約5年とし、5年ごとの床下点検と散布を勧めている。散布により保証を5年間延長 |
| シロアリ保証1000 | 標準仕様のJotoキソパッキング工法の住宅は、新築から10年間、累計1000万円を限度にシロアリ被害を補償 |
公開資料からは確かめられなかった条件もあります。最長65年まで延ばす場合の検査の時期、必須の工事、費用は書かれていませんでした。引き渡し後の点検の時期の一覧、地盤保証の期間と上限額も確認できていません。保証は年数より中身で比べたほうが役に立つので、契約前に保証書と約款を見せてもらってください。
Archia・Rasia・GLAMPで、決められる範囲が変わる
公式サイトのラインアップでは、商品が3つに分かれています。
| 商品名 | 公式サイトでの位置づけ |
|---|---|
| Archia | 自由設計住宅 |
| Rasia | セレクト住宅 |
| GLAMP | コンセプト住宅 |
この3つとは別に、太陽光発電を標準搭載するSOLANA PLUSが、同社の説明する2030年基準を満たす住まいとして紹介されています。
注意したいのは、同じ商品名でも会社が違えば中身が違う点です。RasiaはTOBILA事業部がほかの工務店へ提供している仕組みでもあり、導入した会社が商品名と仕様を作り替えます。よその地域の工務店が出すRasiaの仕様や保証を、この会社のものとして読まないでください。GLAMPを扱っていた株式会社ino-Brandも、法人番号の記録では2024年7月1日にハウスクラフト株式会社へ合併し、閉鎖されています。合併前のページに残る情報を、いまの契約条件としてそのまま読まないでください。
ハウスクラフトを検討する理由になりそうな点
公式の情報と63件の投稿から、この会社を選ぶ理由になりそうな点は3つあります。
- 耐震等級3、断熱等級6、UA値0.46以下が公式サイトに書かれ、全住宅の許容応力度計算と新築全棟の気密測定まで明記されている
- 設計・間取りの10件のうち6件が良い内容。社内に一級建築士事務所を置いていることも確認できた
- アフターサービスの5件のうち4件が良い内容。法人番号記録に閉鎖等の表示がないことを確認でき、許認可は公式会社概要への掲載を確認できた
契約前に知っておきたい点
気になる内容が上回った話題と、情報が足りない部分は次の3つです。
- 施工・仕上がりの6件のうち4件が気になる内容。決めた内容が施工図にどう伝わり、手直しをどの窓口へ頼むのかを契約前に聞いておきたい
- 営業・打ち合わせは良い内容が9件、気になる内容が8件。担当者ごとの差が出やすく、自分の担当者との進め方を早めに確かめるほうが確実
- 坪単価も本体価格も、確認した公開資料では見つからなかった。投稿の金額は2017年から2018年の個別の事例で、いまの目安にはならない
ハウスクラフトが向いている人
- 三重県、愛知県の一部、または岐阜県の一部で建てる予定があり、建築予定地が施工エリアに入っている人
- 間取りとデザインを1邸ごとに設計してもらいたい人
- 耐震等級3と断熱等級6の標準仕様に加え、新築全棟の気密測定と高気密認定書の発行を確認したい人
- Archia、Rasia、GLAMPで決められる範囲が違うことを理解したうえで選びたい人
いっぽうで、総額の目安を先に知ってから会社を絞りたい人は、見積もりを取るまで比較が進みません。
契約前に確認しておきたいこと
- 総額でそろえた見積書と、一式と書かれた項目の内訳。地盤改良と外構、諸費用が入っているか
- 設計の申し込みで支払うお金の金額、工事代金への充当、契約に至らなかったときの扱い
- 自分のプランのUA値に関する計算資料の有無と、新築全棟の気密測定、高気密認定書の発行方法
- 制振装置と太陽光発電が、その商品で標準なのか、追加費用がかかるのか
- 保証書と約款。対象の部位、免責の範囲、最長65年まで延ばす場合の検査時期と工事の費用
- 引き渡し後の点検の時期と、点検に来るのが社員か外部の会社かの別
- 建物の請負契約、土地の売買や仲介の契約、設計の契約それぞれの相手方の商号と法人番号

ハウスクラフトのよくある質問
ハウスクラフトの評判は良いですか?
A. 良い内容と気になる内容の両方があります。公開投稿63件の傾向は、良い29件、気になる23件、中立11件でした。設計・間取りは10件のうち6件、アフターサービスは5件のうち4件が良い内容です。一方、施工・仕上がりは6件のうち4件、価格・費用は8件のうち5件が気になる内容でした。63件は人数ではなく編集部が読んだ投稿の件数で、無作為抽出でも全件調査でもありません。
ハウスクラフトの坪単価はいくらですか?
A. 確認した公開資料では確認できませんでした。公式サイトには、高いデザイン性のある家を予算に応じた適正価格で提供するという説明がありますが、坪単価も本体価格も、金額そのものは見当たりませんでした。投稿には、土地と設備、外構を含めて約3200万円だったという記録がありますが、2017年ごろの個別の事例です。比べるときは、付帯工事と諸費用まで含めた総額の見積書でそろえてください。
耐震性能と断熱性能はどのくらいですか?
A. 公式サイトでは、建築するすべての住宅で許容応力度計算を行い、耐震等級3を実現すると書かれています。基礎はベタ基礎で幅150mmが標準、剛床工法と耐震パネル工法を組み合わせ、制振装置はevoltzとKRASOLの2種類を採用しています。断熱は標準仕様で断熱等級6、UA値0.46以下です。新築は全棟で気密測定を行い、高気密認定書を発行するとしています。C値の標準値は確認できませんでした。
保証と点検はどうなっていますか?
A. 構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防ぐ部分が初期20年で、必要な検査と有償のメンテナンス工事を行うと最長65年まで延ばせると公式サイトに書かれています。住宅設備は対象の機器に10年、暮らし始めてから10年間は24時間の受付があります。無料で対応する範囲は決まっていて、鍵の対応などには有料の条件があります。延長するときの検査の時期や費用、住宅全体の点検時期の一覧は確認できませんでした。
三重県以外でも建てられますか?
A. 公式サイトのよくある質問では、施工エリアは三重県と愛知県の一部、岐阜県の一部と説明されています。一部地域を除くと書かれていますが、対象から外れる市町村の一覧は確認できませんでした。施工エリアの外でも、設計だけなら受けられるとも書かれています。建築予定地の住所を伝えて、施工と設計のどちらまで頼めるのかを最初に確認してください。
まとめ
公開資料と63件の投稿から確かめられたのは、次の点です。
- 住宅事業を行う正式な会社名はハウスクラフト株式会社。法人番号2190001018426で、今回取得した国税庁の記録に閉鎖等の表示はなかった
- 投稿の傾向は良い29件、気になる23件、中立11件。話題別では営業・打ち合わせの22件が最多で、良い内容が9件、気になる内容が8件だった
- 気になる内容が上回ったのは、施工・仕上がりの4件と価格・費用の5件。設計・間取りとアフターサービスは良い内容が多かった
- 公表されている性能は耐震等級3、断熱等級6、UA値0.46以下。新築は全棟で気密測定を実施し、高気密認定書を発行するとしている
- 保証は構造と雨水の浸入を防ぐ部分が初期20年で、必要な検査と有償の工事により最長65年まで延長。住宅設備は同社が販売・施工した対象の機器が10年
今回確認した公開資料では見つからなかった項目もあります。価格では坪単価と本体価格、設計の申し込みで支払うお金の条件。性能ではC値と全商品共通の断熱材仕様。保証では最長65年まで延ばすときの検査時期と費用、点検時期の一覧、地盤保証の期間と上限額です。
これらを比べるときは、契約前に資料の有無と提示してもらえる範囲を各社へ照会してください。総額見積書、自分のプランのUA値に関する計算資料、気密測定と高気密認定書の発行方法、保証書と約款を同じ条件で確認すると比較しやすくなります。三重県内で自由設計住宅を検討する場合も、必要な資料と契約条件を確かめたうえで候補に入れるか判断しましょう。


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