アイディホームの建売は「やばい」?口コミ222件を独自調査【2026年】

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手が届きそうな価格で、日当たりのいい区画に新築が出ている。耐震等級3という表示も付いている。そこまで調べて社名を検索した人が、候補に並ぶ「やばい」の三文字で手を止めることがあります。数千万円の買い物ですから、迷って当たり前です。

幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートと、住宅会社に関する独自の口コミ調査を行っています。そのうえで、耐震等級や保証・点検の条件は公式情報と照らし合わせました。

結論を先にお伝えすると、アイディホームは、気がかりを書いた声も一部にはありますが、条件を確かめたうえで検討する価値のある住宅会社といえるでしょう。全棟で耐震等級3を確保し、設計と建設の住宅性能評価書も全棟で取得していると公表されています。今回は、宅建士の視点から、保証と点検の範囲、そして総額の確かめ方を詳しく見ていきます。

この記事でわかること

  • 強い言葉が並ぶ検索候補の裏で、家探しのどの場面が語られていたのか
  • 引き渡し前の内覧で挙げた指摘は、実際にどこまで直っているのか
  • 坪単価が公表されていないなかで、買うときの総額をどう確かめればよいのか
  • 建売の決められた間取りや内装を、住んだ人はどう受け止めているのか
  • 点検や不具合について連絡したとき、どのくらいの速さで返事が来るのか
  • 同じ名前や似た名前の会社が各地にあるなかで、この記事はどの法人を指しているのか
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この記事の監修

宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、価格や保証にかかわる記載と法人の情報を、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年7月27日)

アイディホーム株式会社について編集部が進めた調べ方を、3つの段に分けて描いた図。第1段は、公開されていた口コミや体験談222件を一件ずつ読むこと。第2段では、間取り・デザイン・物件選び、施工品質・引き渡し、住宅性能・設備、保証・アフター・点検、価格・費用、打ち合わせ・担当者・契約、エリア・店舗とモデルハウスという7種類の話題へ仕分けた。第3段は、公式サイトの記載と、法人番号のデータベース、宅地建物取引業者の名簿、厚生年金の適用事業所情報に照らして確かめること。図の中に「施主本人へのアンケートではありません」と明記されている。商号のよく似た別法人と、親会社および同じグループの他社を対象から外したことも図中に注記されている。書き込みの中身そのものは未検証である。
この会社の住まいについて書かれたと判断できた222件を一件ずつ開き、7種類の話題へ仕分けるまでの流れです。投稿した人が誰なのか、そこに書かれた出来事がそのとおりだったのかについては、編集部で判定していません。会社側の事実関係は、公式サイトと公的な記録をあたって別に裏づけました。施主本人へのアンケートではありません。
  1. 口コミ222件は、何をめぐる話だったのか
    1. 立地と区画を先に選び、間取りは決まったものから選ぶ(言及51件)
    2. 引き渡し前の内覧で挙げた指摘は、そのあとどうなったのか(言及41件)
    3. 住んでからの暑さと冷え込み、床や建具の使い勝手(言及36件)
    4. 点検の案内は届くのか、直してほしいと伝えたあとはどうなるのか(言及36件)
    5. 物件の値段への納得と、あとからかかった費用(言及31件)
    6. 営業担当の説明と、契約までの進み方(言及21件)
    7. 販売現地と店舗での応対(言及6件)
  2. 「やばい」と打ち込む人がいる。気がかり81件には何が書かれていたのか
  3. 「廃業」という語で調べる人もいる。公的な記録は何を示しているのか
    1. 宅地建物取引業の免許と、建設業の許可
    2. 決算の記録と、そこで働く人の数
    3. 「不祥事」という語について、公開情報で確かめられた範囲
  4. 同じ名前の会社が各地にある。この記事が指すのはどの法人か
  5. 主力は建売。注文住宅とは買い方がどう違うのか
  6. 全棟で耐震等級3。断熱は等級6が標準で、一部は等級5
  7. 点検は六か月・二年・五年・十年。無料の範囲と、有償で延ばせる範囲
  8. 坪単価は公表されていない。買うときの総額をどう確かめるか
  9. 買えるのはどこか。拠点は二十二都府県に四十か所
  10. 222件と公式情報から見えた、この会社の強み
  11. この会社に合いやすいのはどんな人で、慎重に進めたいのはどんな人か
  12. 契約の前に確かめておきたい、公開されていなかった項目
  13. よくある質問
    1. アイディホームの坪単価はどのくらいですか
    2. 検索候補に「やばい」と出てくるのはどうしてですか
    3. 会社が続いているかどうかは、どこで確かめられますか
    4. 建売と注文住宅では、どちらが主力ですか
    5. 断熱や耐震の性能はどのくらいですか
    6. 保証と点検は何年ありますか
    7. 同じ名前の会社と見分けるにはどうすればよいですか
  14. まとめ

口コミ222件は、何をめぐる話だったのか

材料にしたのは、アイディホームの住まいをめぐってネット上に出ていた書き込みです。読んだのは2026年7月。本文まで読み取れた投稿を、一つずつ数えました。222件は、内容を確認した数です。同じ人が日をおいて別の場所にも書いていれば、それは二つと数えます。数えた単位は投稿です。施主の人数ではありません。

この調べ方には限りがあります。今回の調べは施主本人へのアンケートではなく、無作為抽出でも全件収集でもない調査です。ですから割合や多数派を示せる調べ方ではありません。気がかりを書いた81件が、この会社で家を買った人の何割にあたるのかも分かりません。掲載先は伏せてあります。サイト名やアカウント名は出しません。載せるのは媒体の種類だけにとどめましたが、内訳は利用者のレビュー欄に残されたものが52件、住まいの相談板や質問サイトのやりとりが126件、SNSに流れた言及が2件、家探しの記録をつづった個人のブログが42件です。会社に関する数値は投稿から取らず、公式サイトの記載、国が運営する法人情報の公表サイト、公表された決算の記録で確認しました。

ネットの書き込みには、読む前に知っておきたい偏りがあります。今回読み通した対象は良い評判と気になる評判の両面で、どちらかへ寄せてはいません。まず母数のこと。分譲住宅を主力にする会社は、一年に引き渡す棟数がそのぶん多くなります。買った人が増えれば、投稿の総数も増える道理です。件数の多さを、そのまま良し悪しの順位として読むことはできません。ただしそれは、一件ごとの不満の重さを軽くする理由にはなりません。数千万円を払って手に入れた家についての言葉です。

次に、記憶に残る出来事のかたよりがあります。建物に不満がなくても、打ち合わせでの一言が引っかかって書き込む人がいます。反対に、問題なく暮らせているなら、わざわざ投稿する機会は多くありません。何も起きなければ、書く理由そのものが生まれないからです。

もうひとつは書き手の顔ぶれです。公開の場へ書くかどうかは年代でも住む地域でも変わりますから、投稿者の層に偏りがあり、この222件が世間の平均を写したものだとは言えません。それでも、どの場面が語られやすいかという傾向と、公式に確認できる事実との違いは見えてきます。

222件を中身に沿って束ねたところ、話題は7つになりました。多い順に並べます。

話題 言及した数 どんなことが書かれていたか
間取り・デザイン・物件選び 51件 立地や区画の良し悪し、決められた間取りへの受け止め、内装や建具の質感、他社の物件と見比べた話
施工品質・引き渡し 41件 引き渡し前の内覧で挙げた指摘とその直り方、入居後に見つけた床鳴りやクロスの浮きへの対応
住宅性能・設備 36件 住んでからの暑さ寒さ、床や建具の傷つきやすさ、標準で付く設備が暮らしに足りているか
保証・アフター・点検 36件 点検の案内が届いたかどうか、不具合を伝えてから直るまでの速さ、連絡が止まったという声
価格・費用 31件 物件価格への納得、返済額の実感、網戸などオプションの見積り、追加でかかった費用の話
打ち合わせ・担当者・契約 21件 営業担当の説明の丁寧さ、ローン審査や契約日程の進め方、担当が替わることへの不安
エリア・店舗とモデルハウス 6件 販売現地での内覧や店舗での応対、他社と見比べたうえでの判断

真ん中の列は、その話題にふれた書き込みの数です。多いか少ないかが表すのは語られやすさで、良し悪しの順位ではありません。最も多いのが間取り・デザイン・物件選びの51件で、次が施工品質・引き渡しの41件でした。

投稿内容の傾向で分けると、前向きなものが80件、気がかりを述べたものが81件、どちらとも決めかねるものが61件です。気がかりの81件をもう一段割ると、値段や担当者、引き渡し、そのあとの点検といった、買う手続きと入居後のやりとりに関わるものが57件。建物そのものや区画に向いたものが24件でした。強い検索語につながった不満は、建物の出来よりも、契約から引き渡し、入居後までの連絡対応に多く見られます。

東京都杉並区に本店を置くアイディホーム株式会社をめぐる書き込み222件を、7種類の話題別に数えた横棒グラフ。内訳は間取り・デザイン・物件選びが51件、施工品質・引き渡しが41件、住宅性能・設備が36件、保証・アフター・点検が36件、価格・費用が31件、打ち合わせ・担当者・契約が21件、エリア・店舗とモデルハウスが6件。総数222件。
棒の長さは、その話題を主に扱っていた書き込みの数です。最も長いのが間取り・デザイン・物件選びで51件。1件を1つの話題に振り分けているので、7本を足すと222件になります。多い少ないは語られやすさであって、優劣を付けた順位ではありません。
アイディホーム株式会社について公開されていた222件を、掲載されていた場所の種類と、書き手の傾向という二軸で仕分けた図。場所ごとの数は口コミ総合が52件、掲示板Q&Aが126件、SNSが2件、個人ブログが42件。書き手の傾向は、好意的なものが80件、どちらとも決めかねるものが61件、引っかかりを述べたものが81件。総数222件。無作為抽出ではありません。
222件を、どこに載っていたかと、書き手がどちら寄りかという二つの角度から分けた図です。くじ引きのように選び出した集まりではないので、ここでの多寡を世間全体の比率と読み替えないでください。媒体の名前は出さず、種類だけを示しました。

立地と区画を先に選び、間取りは決まったものから選ぶ(言及51件)

いちばん多く語られていたのがこの話題で、51件ありました。前向きな受け止めが24件、気がかりが11件、どちらとも決めかねるものが16件です。

前向きな側では、道路付けと日当たりを見比べて棟を決めた話が目立ちます。角地の開放感と車の停めやすさ、前面に六メートルの道路があること、十四戸の分譲地に入って近所付き合いが穏やかに始まったこと。入居後の報告もありました。広いキッチンで家事が回るようになった、シンク下の収納が足りたのでカップボードは買わずに済んだ、といった具合です。玄関の向きと採光の入り方は変えられないと分かったうえで、それを確かめて選んだという書き込みもあります。

気がかりの側は、変えられない部分に集まっていました。着工前に契約しても仕様の変更はほとんどできなかった、バルコニーが思っていたより狭かった、区画の庭土に混じり物を見つけた、といった内容です。ここは分譲住宅という買い方そのものの性格でもあります。土地と建物をひとつの商品として仕上げてから売る形なので、間取りと設備はあらかじめ決まっていて、その代わりに実物を見てから決められます。もっとも、それで一つひとつの引っかかりが小さくなるわけでもありません。買う側にできるのは、変えられる範囲がどこまでなのかを申し込みの前に文書で確かめておくことです。建築前の物件なら床の色を選べたという報告もあり、時期によって余地は変わります。

どちらとも言い切れない16件には、内装は価格なりだと感じつつ立地には納得したという書き方が多く見られました。洗面脱衣所の収納が足りないぶんはラックで補った、和室の押入れを衣類と布団に振り分けた、庭に防草シートと人工芝を敷いて手入れを軽くした。住みながら整えていく前提で書かれています。

引き渡し前の内覧で挙げた指摘は、そのあとどうなったのか(言及41件)

引き渡しをはさんだ話が41件。気がかりが17件で、前向きな受け止めが8件、残る16件はどちらとも決めかねる内容でした。この話題だけは気がかりのほうが多くなっています。

挙がっていたのは、内覧で見つけた補修箇所が多かった、傷の手直しの連絡が遅かった、引き渡しの説明のときにまだ終わっていない工事が残っていた、清掃の残りと配線の位置が気になった、といった指摘です。建物が完成してから買う形なので、粗は現地で目に入りやすく、しかも直す時間は引き渡しまでの短い期間に限られます。着工前に契約する物件もあり、そこは事情が変わります。いずれにせよ会社側の段取りの話であって、買う側の準備不足の話ではありません。

同時に、指摘した点がきちんと片付いたという報告も残っていました。内覧で三十ほど挙げた点を引き渡しまでに直してもらえた、入居後の連絡にも応じてもらえた、床下の状態を見て安心した、想定していたより粗は少なかった。買った人どうしで内覧のこつを教え合う書き込みも多く、日中の明るい時間に見ること、斜めから光を当てて壁の面を見ること、水平器を持っていくこと、基礎と排水を先に確かめることなどが並びます。第三者の検査を入れるかどうかを住人に尋ねる投稿もありました。指摘を書面に残し、直った状態をもう一度見てから引き渡しを受ける。記録が残っていれば、後から食い違いが起きたときに話が早くなります。

住んでからの暑さと冷え込み、床や建具の使い勝手(言及36件)

住み心地と設備の話は36件で、この話題では前向きな受け止めがいちばん多く、17件でした。気がかりは11件、どちらとも言えないものが8件でした。

前向きな側は、賃貸から移って暮らしが楽になったという書き方が中心です。必要な設備はひととおり揃っていて不自由はない、豪華ではないが快適、入居五か月で冷暖房の効きに不満はない、地盤調査の報告書と改良工事の写真を受け取った、といった内容が並びます。手を加えて整えた話も残っていました。換気扇に専用のフィルターを付けて掃除を軽くした、散水栓をねじ式の部品に替えて洗車を楽にした、床のコーティングに二十六万円ほどかけたら一年たっても掃除がしやすい、という具合です。

気がかりの側で目立つのは、床と建具の傷つきやすさでした。入居二年で歩いたときの沈み込みが気になる、朝晩の冷え込みと換気口の風の音が気になる、湿気対策で二十四時間換気と除湿機を使ったら電気代が上がった、といった声もあります。ここで踏まえておきたいのは、公式サイトが断熱等性能等級6を標準としながら、一部の物件は等級5だと書いている点です。等級は建物ごとに違いますし、UA値やC値そのものは公開資料に見あたりませんでした。暑さや冷え込みの感じ方は、窓の向きや周りの建物、住む地域でも変わります。名古屋の近くで冷えを感じた人が内窓を足して和らげたという報告もありました。買う前にできるのは、その物件の性能評価書と等級を現物で確かめることです。

点検の案内は届くのか、直してほしいと伝えたあとはどうなるのか(言及36件)

点検とアフターの話は36件。気がかりが18件で、7つの話題のなかで気がかりが最も多く集まった場所です。前向きな受け止めは14件、どちらとも決めかねるものが4件でした。

気がかりの中身は、直してほしいと伝えたあとの折り返しに集中していました。補修を頼んでから二か月以上待った、玄関まわりの依頼をして一か月以上返事がなかった、建具と外構の手直しが一年を越えても進まなかった、床の変色の補修を待っている、といった書き込みです。いずれも投稿者が書いた内容で、そのとおりの出来事だったかどうかを編集部は確かめていません。入居三年で床下の断熱材が落ちていたという報告や、雨水設備の破損で有償の見積もりを受け取ったという報告もありました。連絡が滞ること自体は、買った人の側に落ち度があって起きるものではありません。分譲住宅は引き渡す棟数が多く、窓口が営業から専門の部署へ移ることもあります。ただし、個々の遅れが何によるものかまでは、編集部では確かめていません。

いっぽうで、同じ話題に14件の前向きな報告が残っていたのも事実です。連絡したその日に修理に来てもらえた、入居直後のトイレの錠を即日直してもらえた、二年点検で屋根裏と床下を写真付きで説明してもらえた、六年住んで不具合がなく外壁塗装の費用も想定の内だった。二年点検の案内が届いたという報告は、気がかり側の投稿とは別のいくつもの書き込みに出てきます。公式サイトは、六か月、二年、五年、十年の無料点検と、最長三十年の有償メンテナンスプランを掲げています。決まった時期に来る点検と、こちらが呼んでからの早さは、同じものではありません。買う前に確かめるなら、後者について窓口の名前と連絡の方法を書面でもらっておくのが確実です。

物件の値段への納得と、あとからかかった費用(言及31件)

値段まわりの話は31件で、前向きが11件、どちらとも言えないものが11件、気がかりが9件です。この話題は前向きな受け止めのほうが多くなっていました。

手が届いたという実感が中心です。いずれも投稿された時期と地域での話で、いまの相場を示すものではありません。周辺の相場より低い値付けだった、五十四坪で二千五百万円を切る物件に不具合なく住んでいる、月およそ五万円の返済で収まった、二千三百八十万円で買って入居した、賃貸より広い場所へ早く移れた。仕上げと応対に納得できたため、予算を外構へ回せたという書き込みもありました。

気がかりとして挙げられたのは、本体価格ではなく、後からかかる費用でした。網戸などのオプションの見積もりが高く感じた、窓九か所ぶんのカーテンの寸法と予算の調整に迷った、といった内容です。入居前には表札やレール、床の加工を取捨選択し、入居後には収納や換気の用品を買い足して日用品の予算を超えた、という記録もありました。新築の軽減が終わって固定資産税と都市計画税が十五万五千八百円に上がったという記録や、諸費用二百五十万円ぶんの高い金利の借入れを見直して三十万円を繰り上げ返済したという記録も残っていました。これは買う側の見通しが甘かったという話ではありません。表に出るのは建物の価格が中心で、税や登記、任意のオプションはそれぞれ別に積み上がります。契約の場で土地と建物の価格配分を知って、はじめて全体像がつかめたという投稿もありました。

営業担当の説明と、契約までの進み方(言及21件)

営業担当とのやりとりは21件で、気がかりが13件と、この話題では多数を占めました。前向きな受け止めが4件、どちらとも決めかねるものが4件です。

建物は気に入ったのに商談の進め方が理由で見送った、決済が済んだあとに対応が手薄になったと感じた、引き渡しの説明のときの振る舞いが気になった、ローンの事前審査を進める時期に納得がいかなかった。挙がっていたのはそうした内容でした。完成前の物件を契約することへの不安や、価格の交渉をどう切り出すか迷ったという書き込みもあります。受け止めが分かれた理由までは分かりません。拠点は二十二都府県に広がっており、誰が担当したかで印象が変わったという書き込みが並んでいました。会社の説明責任が軽くなるわけではありませんが、買う側も、聞いた内容をその場でメモし、次の打ち合わせで読み合わせておけば、認識のずれを防げます。

前向きな側の4件は、説明の丁寧さと見積もりの中身を評価した書き込みでした。打ち合わせから入居後までを通して満足したという報告もあります。担当が替わることへの不安を書いた人もいました。引き継ぎの有無と、入居後の窓口がどこになるのかは、契約の前に聞いておける事柄です。

販売現地と店舗での応対(言及6件)

販売現地や店舗での応対にふれた書き込みは6件と少なめでした。前向き、気がかり、どちらとも言えないものが2件ずつです。

現地を見てその翌日に申し込んだという人がいる一方で、案内のときの話し方に距離を感じたという人もいます。同じ店舗について、応対が淡泊だったという書き込みと、担当の対応に問題はなかったという書き込みが並んでいました。展示場で性能と価格を見比べたうえで別の会社を選んだ、という記録もあります。6件では傾向を語れません。案内した人が誰だったかで印象が変わる、というところまでが読み取れる範囲です。

「やばい」と打ち込む人がいる。気がかり81件には何が書かれていたのか

検索の候補欄に強い言葉が出るのは、同じ語を打ち込んだ人が前にいたという記録にすぎません。そこに書かれているのは、会社が実際にどうであるかではなく、誰かが何を心配して調べたかです。冒頭に挙げた二つの語も、そこまでの意味しか持ちません。

では、その心配は222件のどこにあったのか。気がかりを述べた81件のうち、最も多く集まっていたのは保証・アフター・点検で18件、次が施工品質・引き渡しの17件でした。ここまでは1件を1つの話題に振り分けた数です。これとは別に、書き込みの言葉づかいで数え直すと、話題をまたいで重なりが出ます。内覧と引き渡しにふれた57件のうち気がかりは31件、担当者と契約にふれた60件のうち気がかりは35件。お金の話は62件のうち16件、点検とアフターは25件のうち5件です。気がかりとして書かれた内容で多かったのは、伝えたことへの返事がなかなか来ないというものです。検索した人が何を思って打ち込んだのかは、編集部には分かりません。

222件全体で見れば、前向きな受け止めが80件、気がかりが81件、どちらとも言えないものが61件です。気がかりが飛び抜けて多いわけではありません。ただ、これは無作為に選び出した222件ではないので、世の中の割合を表す数字として使えるものでもありません。読み取れるのは、どの場面で言葉が強くなりやすいか、そのありかだけです。

もっとも、本当に知りたいのは、いまこの会社と契約して差し支えないのかという一点かもしれません。そこで手がかりになるのは投稿ではなく、公的な記録のほうです。記録が示すのは確認した日の登録と公告の状態で、2026年7月27日に確かめた範囲では、事業は続いていました。

ここまでを一つの文にすると、気がかりとして書かれていたのは建物の出来そのものより、買う手続きと入居後の連絡だった、となります。連絡の窓口と手順を契約の前に書面でもらっておけば、少なくとも誰にどう伝えればよいかは分かります。返事がどれだけ早いかは、会社側の対応次第です。

気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう

口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。

「廃業」という語で調べる人もいる。公的な記録は何を示しているのか

会社が続いているかどうかは、投稿の数では決まりません。誰かが不安に思って打ち込んだ語と、その会社の状態とは、そもそも別のものです。編集部は2026年7月27日に、国と自治体が公開しているデータベースと、会社が自ら公表した資料を順にあたりました。以下はそこで確かめられた範囲です。

宅地建物取引業の免許と、建設業の許可

住宅を売る会社には、宅地建物取引業の免許が要ります。この会社の免許は国土交通大臣(1)第10334号で、2027年12月27日まで有効と記録されています。主たる事務所は東京都杉並区上荻一丁目2番1号。国土交通省が公開している宅地建物取引業者の名簿で確認できる内容で、そこに載る事務所の数は42でした。工事については、国土交通大臣許可(特-6)第28728号の建設業許可があります。設計の窓口としては、一級建築士事務所の東京都知事登録第65142号も確認できます。いずれも2026年7月27日時点の記録であり、その先まで請け合う材料ではありません。

決算の記録と、そこで働く人の数

数字の側にも記録が残っています。会社が公表した2025年3月期の決算公告によると、単体の売上高は829億3,736万円、当期純利益は8億1,559万円、純資産は258億5,980万円、利益剰余金は241億4,230万円でした。いずれも千円未満は切り捨てた額です。利益剰余金というのは、これまでに積み上がった利益にあたる会計上の項目です。同じ額の現金が手元にあるという意味ではありません。公告はここで止まっておらず、第31期にあたる2026年3月期のぶんも掲載されていました。

人の側では、厚生年金の適用事業所として被保険者633人の登録があり、事業所としての登録がなくなったことを示す全喪年月日の欄は空欄でした。公式サイトの会社概要では従業員645人、資本金はおよそ8億7,966万円、設立は1995年9月5日、代表取締役社長は兼井雅史。いずれも2026年3月1日現在として公表されている数字です。

親会社にあたるのは飯田グループホールディングス株式会社で、東京証券取引所プライム市場に上場しています。議決権の所有割合は100.0%。上場会社は有価証券報告書で報告セグメントを開示しています。そこに記載されたアイディホームの2026年3月期の数値は、外部顧客への売上収益が636億7,500万円、セグメント利益が26億9,700万円、資産が876億5,900万円でした。単体の決算公告は2025年3月期、親会社の開示は2026年3月期のもので、期も集計の基準も違います。二つを足したり比べたりはできません。それでも、直近の期についても外部へ数字が開示されている点は、公開情報から読み取れることのひとつです。

公式サイトの動きも確かめました。2026年6月に大阪店の移転が告知され、7月18日には新しい拠点の開設が告知されています。公式サイトの住宅コラムは、確認した7月27日にも更新されていました。ここまでを一つの文にすると、公開情報で確かめられた範囲では事業は続いている、となります。先のことまで保証できる材料ではありません。

「不祥事」という語について、公開情報で確かめられた範囲

検索の候補には、会社の評判よりもさらに漠然とした語が混じることがあります。「不祥事」もそのひとつです。ここでも、候補に出ることと、何かがあったこととは別だという前提は変わりません。この記事が扱えるのは、公式サイトと公的なデータベースで確かめられた事柄と、公開されていた書き込み222件の中身に限られます。編集部が読んだ222件は、物件の見学から契約、引き渡し、入居後の連絡までの体験で占められていました。会社の信用にかかわる個別の出来事について、編集部が一次情報で確かめた事実はありませんでした。この記事は、その語が指すような出来事の有無を判定するものでもありません。確かめられなかったことは、確かめられなかったとしか書けません。

同じ名前の会社が各地にある。この記事が指すのはどの法人か

社名で検索すると、別の法人の情報が混じることがあります。編集部が法人番号の公表サイトで確かめたところ、よく似た商号の法人が東京都内、愛知県、山梨県にそれぞれ登記されていました。読みが同じでも、法人番号が違えば別の法人です。この記事が扱うのは、法人番号8012701004700、本店を東京都杉並区上荻に置くアイディホーム株式会社の一社だけです。ほかの法人がどうであるかは、調べても書いてもいません。

本店の所在地は過去に何度か移っており、登記の記録では2016年に西東京市から新宿区へ、2024年に新宿区から武蔵野市へ、2025年に武蔵野市から杉並区へと移っています。古い資料に別の住所が載っていても、法人番号が同じであれば同じ会社です。物件の資料や契約書を見るときは、社名ではなく法人番号で合わせるのが確実です。

主力は建売。注文住宅とは買い方がどう違うのか

この会社を「ハウスメーカー」として調べると、話が噛み合わなくなることがあります。主力が注文住宅ではないからです。2025年3月期の内訳を見ると、不動産販売高がおよそ815億3,571万円で、請負工事収入はおよそ9億5,410万円。売上のほとんどは、完成した、あるいは完成予定の家と土地をまとめて売る形から生まれています。沿革では2001年3月に戸建分譲住宅事業を始め、2013年11月に飯田グループホールディングスの設立に伴って傘下へ入りました。

商品の名前も分かれています。分譲の新築が「リナージュ ネクスジー」、注文住宅が「リナージュ オーダー」です。分譲を買う人が選ぶのは、土地と建物が一体になった商品です。間取りと設備は決まっている代わりに、実物か、少なくとも図面と現地を見てから判断できます。一方、注文住宅では、実物を見る前に間取りや設備を決めます。

では、自分がいま読んでいる書き込みは、どちらの買い方についてのものなのか。編集部が読んだ222件では、分譲住宅を買った立場から書かれた内容が多くを占めていました。書き手が本人かどうかまでは確かめていません。「打ち合わせで自由に決められなかった」という書き込みは、担当者の力量というより、買った商品の種類から来ている場合があります。反対に、内覧で指摘した点が直ったかどうかは、分譲ならではの話題です。自分がどちらを検討しているのかで、読むべき書き込みは変わります。

全棟で耐震等級3。断熱は等級6が標準で、一部は等級5

建物の性能については、公式サイトの記載がわりあい細かく残っていました。構造は木造軸組工法で、柱と梁を組み、接合部を金物で補強する作り方だと説明されています。地震への備えは全棟で耐震等級3。等級3は、住宅の性能を表示する国の制度で最も高い区分にあたります。あわせて全棟で設計と建設の住宅性能評価書を取得しているとされ、これは第三者機関が図面と現場を見て等級を裏づける仕組みです。

断熱性能については、断熱等性能等級6を標準採用していると公表されています。ただし一部の物件は等級5だとも書かれており、全棟が同じではありません。一次エネルギー消費量については、ZEH水準にあたる等級6が示されています。長期優良住宅の認定基準を標準仕様とする記載もありますが、施工エリアや物件の条件による例外があると但し書きが付いています。

では、等級に加えて、具体的な数値はどこまで公表されているのか。UA値やC値の実数は、公表されている資料の中に見あたりませんでした。等級は幅を持った区分なので、同じ等級6でも実際の数値には差が出ます。気密の測定を全棟で行っているかどうかも、公表資料には見あたりませんでした。住み心地の話で冷えや暑さを挙げた書き込みがあったことを思い出すと、ここは物件ごとに確かめる価値があります。検討している棟の住宅性能評価書を見せてもらい、断熱と一次エネルギー消費量それぞれの等級を紙の上で確かめる。それが最も速い方法です。

東京都杉並区に本店を置くアイディホーム株式会社について、公式サイトと公的な記録で確認できた内容を9行の表にした図。本店と法人番号は東京都杉並区、法人番号8012701004700。設立と従業員は1995年9月、645人。主力事業は分譲住宅、いわゆる建売と、注文住宅。商品は分譲のリナージュ ネクスジーと注文のリナージュ オーダー。宅地建物取引業免許は国土交通大臣(1)第10334号で、2027年12月27日まで有効。建設業許可は国土交通大臣許可(特-6)第28728号。構造と耐震は木造軸組工法で、全棟が耐震等級3。断熱は断熱等性能等級6を標準採用し、一部は等級5。保証と点検は6か月、2年、5年、10年の無料点検と、地盤保証20年。販売エリアは22都府県に40か所。図の下に、2026年7月27日に公式サイトと公的な記録で確認したこと、坪単価とUA値およびC値は公開情報で確かめられなかったことが注記されている。
左に項目、右にその中身を置いた表です。ここに並べた性能や保証が一棟ごとにどこまで行き届いているかまでは、編集部で測っていません。工法、耐震の等級、断熱の等級、点検の周期。どれも公式サイトに書かれている内容です。免許や許可、法人としての登録にあたる部分は、国と都のデータベースで確かめました。坪単価と断熱の数値そのものは公開資料に見あたらなかったため、表には入れていません。

点検は六か月・二年・五年・十年。無料の範囲と、有償で延ばせる範囲

保証まわりは、公式サイトの記載がわりあい具体的です。引き渡し後は2年間の定期点検とメンテナンスが基本にあり、無料の点検は六か月、二年、五年、十年に実施されると示されています。そのうえに最長30年の有償メンテナンスプランが用意されています。「最長30年」という言い方は、30年ぶんが無料で付いてくるという意味ではありません。決められた時期に有償の工事を受けることが、その先の保証を続ける条件になります。

地盤については20年の品質保証。住宅の瑕疵担保責任保険は、分譲が住宅保証機構株式会社の届出番号21012830、注文住宅が株式会社住宅あんしん保証の届出事業者番号0011870で登録されています。この保険は、引き渡しから10年のあいだに構造や雨漏りに関わる欠点が見つかったとき、補修にかかる費用を保険でまかなう仕組みです。対象になる範囲や支払いの条件は、制度と個別の契約で決まっています。

気がかりの18件が点検とアフターに集まっていたことは、この公表内容と矛盾しません。点検の案内が届いたという報告は複数ありました。書き込みで割れていたのは、案内どおりの点検が来るかどうかではなく、こちらから不具合を伝えたあとの折り返しの速さです。二つは分けて考える必要があります。契約の前に確かめるなら、点検の周期ではなく、入居後の連絡先がどこになるのか、受け付けから訪問までの目安がどれくらいなのかを聞いておくほうが実用的です。

坪単価は公表されていない。買うときの総額をどう確かめるか

価格の情報を探している人には、先に言っておくべきことがあります。坪単価は公式サイトに記載がありません。編集部が確かめた範囲では、公表されているのは個別の物件価格で、掲載例のひとつは4,580万円でした。ほかの媒体に坪単価らしき数字が出ていることもありますが、公式が示していない数字なので、ここには置いていません。

では、実際にいくら用意すればよいのか。分譲住宅の場合、坪単価という考え方そのものが、注文住宅ほど役に立ちません。土地と建物が一体で値付けされているので、同じ会社の物件でも立地で価格が動きます。実際に効いてくるのは、表示価格の外側にある費用のほうです。書き込みでは、網戸や表札、カーテンレール、床の加工といった入居前のオプション、そして登記や仲介にかかる諸費用が挙がっていました。固定資産税と都市計画税が新築の軽減の終了後に上がったという記録もあります。

確かめ方は単純です。物件の表示価格と、諸費用を含めた資金計画書の総額を、同じ紙の上に並べてもらうこと。価格に含まれるのはどこまでなのか、どこからが別料金になるのかを、申し込みの前に一項目ずつ確認しておくこと。契約の場で土地と建物の価格配分を初めて知ったという書き込みがありましたが、その配分は税額にも関わります。聞けば答えてもらえる範囲です。

ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。

まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。

買えるのはどこか。拠点は二十二都府県に四十か所

販売の拠点は、公式の店舗ページで四十か所、二十二都府県に置かれていると確認できます。宅地建物取引業者の名簿に載る事務所の数は42で、こちらは公式ページの数え方とは範囲が違います。関東では東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木。東海と中部では静岡、愛知、三重、長野、石川。西日本では大阪、奈良、滋賀、兵庫、広島、岡山、徳島、福岡、熊本、沖縄。生産の側には千葉と入間の資材センター、大宮、入間、静岡のテクニカルプラザがあります。

拠点の所在地や体制は変わることがあります。2026年6月に三鷹店の営業機能を本社へ統合する移転があり、同じ月に大阪店の移転も告知されました。7月18日には本店サテライトと新しい店舗の開設が告知されています。担当してもらう店舗が近くにあるかどうかは、入居後の連絡の速さにも関わる部分です。検討している物件を扱う拠点がどこなのかは、早い段階で聞いておくとよいところです。

222件と公式情報から見えた、この会社の強み

気がかりの側ばかり見ていると、なぜ買う人がいるのかが分からなくなります。読んだ222件のうち80件は前向きな受け止めでした。公式情報と重ねると、強みは次の四つに整理できます。

  • 手が届く価格帯で、立地の条件が良い区画に新築の戸建てを買えること。周辺の相場より低い値付けだった、月およそ五万円の返済で収まったという書き込みが実際に残っています。いずれも個々の物件と時期の話です。
  • 耐震等級3を全棟で確保し、設計と建設の住宅性能評価書を全棟で取得していること。性能の裏づけが第三者の書面で残る形になっています。
  • 完成済みの物件なら、現物を見てから決められること。着工前の物件は図面と現地での判断になります。内覧で挙げた指摘を引き渡し前に直してもらったという報告も複数ありました。
  • 決められた仕様のぶん、検討にかかる時間が短いこと。共働きで打ち合わせの回数を確保しにくい人には、これが効きます。

逆に言えば、どれも分譲住宅という売り方そのものの長所です。同じ長所の裏側に、仕様を変えにくいという性質が付いてきます。

この会社に合いやすいのはどんな人で、慎重に進めたいのはどんな人か

合いやすいのは、立地を最優先で決めたい人です。通勤や学区、実家との距離といった条件が先にあり、そこに新築の戸建てを合わせたい場合、土地から探して注文で建てる場合より、決めることが少なく済みます。ただし、かかる期間と総額は物件ごとに変わるものです。実物を見て納得してから判断したい人、打ち合わせに何か月もかけられない人にも合います。設備は標準で足りるという書き込みが多く、豪華さより過不足のなさを求める人と相性が良い作りです。

慎重に進めたいのは、間取りや設備に譲れない要望がある人です。着工前の契約でも仕様の変更はほとんどできなかったという報告があります。断熱の数値まで詰めて比べたい人も、UA値やC値が公開されていない以上、物件ごとの評価書を取り寄せる手間が要ります。入居後のやりとりに不安がある人は、連絡の窓口と手順を契約前に文書で確かめておくことです。気がかりが最も集まっていたのはそこでした。

契約の前に確かめておきたい、公開されていなかった項目

公式サイトと公的な記録を一通りあたっても、確認できなかった項目があります。これらを埋めるには、担当者に質問するしかありません。

確認できなかったこと 聞き方の例
坪単価の目安 この物件の土地と建物の価格配分はどうなっていますか
UA値とC値の実数 この棟の住宅性能評価書を見せてください。気密の測定はしていますか
この棟の断熱等性能等級 標準の等級6ですか、それとも等級5の物件ですか
入居後の連絡先と折り返しの目安 引き渡し後の窓口はどこで、連絡から訪問までどれくらいかかりますか
有償メンテナンスの費用と時期 三十年まで保証を延ばす場合、いつ何をいくらで受けることになりますか
変更できる仕様の範囲と期限 いま契約した場合、変えられるのはどこまでで、期限はいつまでですか

回答は口頭だけで済ませず、書面かメールで残しておきましょう。そうすれば、後で食い違いが起きたときの確認材料になります。

よくある質問

アイディホームの坪単価はどのくらいですか

A. 坪単価は公式サイトに書かれていませんでした。公表されているのは個別の物件価格で、掲載例のひとつは4,580万円です。分譲住宅は土地と建物をまとめて値付けするため、坪単価で他社と比べても実態に近づきません。検討している物件の表示価格と、諸費用まで入れた資金計画書の総額を並べてもらうほうが確かです。

検索候補に「やばい」と出てくるのはどうしてですか

A. 候補欄に語が出るのは、同じ語で調べた人が前にいたという記録であって、会社の状態を表すものではありません。編集部が読んだ222件のうち気がかりを述べたものは81件で、そのうち最も多い18件が保証・アフター・点検に集まっていました。中身は、伝えた不具合への折り返しが遅いという待ち時間の話が中心です。この222件はくじ引きで選んだものではありませんから、世間の比率として受け取ることはできません。

会社が続いているかどうかは、どこで確かめられますか

A. 確かめる先は四つあります。国土交通省の宅地建物取引業者の名簿、厚生年金の適用事業所の情報、法人番号の公表サイト、それに会社自身の決算公告です。2026年7月27日時点では、宅地建物取引業免許は国土交通大臣(1)第10334号で2027年12月27日まで有効でした。厚生年金の被保険者は633人で、全喪年月日の欄は空欄。2025年3月期の決算公告では純資産258億5,980万円が示されています。どれも確認した日の記録であって、その先を請け合うものではありません。

建売と注文住宅では、どちらが主力ですか

A. 分譲住宅、いわゆる建売が主力です。2025年3月期の内訳では、不動産販売高がおよそ815億3,571万円に対し、請負工事収入はおよそ9億5,410万円でした。分譲は「リナージュ ネクスジー」、注文住宅は「リナージュ オーダー」という商品名で分かれています。口コミを読むときは、その投稿がどちらの買い方なのかを見分けてください。

断熱や耐震の性能はどのくらいですか

A. 公式サイトでは、全棟で耐震等級3、断熱等性能等級6を標準採用と公表されています。ただし一部の物件は断熱等性能等級5です。一次エネルギー消費量はZEH水準にあたる等級6が示され、全棟で設計と建設の住宅性能評価書を取得しているとされています。UA値とC値の実数は公開情報では確認できなかったので、検討している棟の評価書を見せてもらってください。

保証と点検は何年ありますか

A. 引き渡し後2年間の定期点検とメンテナンスが基本で、無料の点検は六か月、二年、五年、十年の時点に置かれています。その先は最長30年の有償メンテナンスプランで延ばす形です。地盤には20年の品質保証があり、住宅の瑕疵担保責任保険にも登録があります。30年ぶんが無条件で付いてくるわけではないので、いつ何をいくらで受けることになるのかを契約前に確かめてください。

同じ名前の会社と見分けるにはどうすればよいですか

A. 法人番号で合わせるのが確実です。この記事が扱っているのは法人番号8012701004700、本店を東京都杉並区上荻に置くアイディホーム株式会社です。よく似た商号の法人は東京都内、愛知県、山梨県にも別に登記されていますが、資本も経営も別々の会社になります。本店は2016年、2024年、2025年と移転しているので、古い資料の住所とは食い違うかもしれません。

まとめ

ここまで読んでくださったあなたが最初に気にしていたのは、たぶん検索候補に並ぶ強い言葉だったと思います。編集部が222件を読み、公的な記録をあたって分かったのは、次の五つでした。

  • 公開されていた222件のうち、前向きな受け止めが80件、気がかりが81件、どちらとも言えないものが61件。気がかりが飛び抜けて多い状態ではありませんでした。
  • その気がかりは建物の出来より、契約から引き渡し、入居後の連絡に寄っています。最も多かったのは保証・アフター・点検の18件で、中身は折り返しの遅さでした。
  • 免許、建設業の許可、厚生年金の適用事業所の情報、決算公告を確認した結果、公開情報で確かめられた範囲では、2026年7月27日時点で事業が続いていました。
  • 主力は分譲住宅です。全棟が耐震等級3で、住宅性能評価書も全棟で取得しています。断熱等性能等級6が標準ですが、一部の物件は等級5です。
  • 坪単価とUA値、C値は、公表資料の中に見つけられませんでした。この空欄は担当者に聞いて埋めるほかありません。

次にすることは決まっています。気になる物件が見つかったら、その棟の住宅性能評価書と、諸費用まで入れた資金計画書、それに引き渡し後の連絡先と折り返しの目安を、書面で出してもらってください。この三つが揃えば、検索候補の語ではなく、自分が買う一棟の中身で判断できます。

そのうえで内覧の日を決めるときは、日中の明るい時間を選んでください。買った人たちが書き残していた助言のなかで、いちばん多かったのがそれでした。