野村工務店の評判は?口コミと公式情報で確かめた大阪・交野の注文住宅

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塗り壁の質感に引かれてモデルハウスへ行き、そのまま検討を続けている方は多いと思います。野村工務店は、大阪の交野市に本社を置き、家の内側と外側にイタリア産のしっくいを使う家づくりを続けてきた会社です。一方で、公開されている投稿を読むと、連絡が遅い、契約したあとに費用が増えた、といった指摘も残っています。

幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートに加えて、住宅会社ごとの口コミを独自に調査しています。価格や性能、保証にかかわる数字は、会社の公式サイトと、国が公開している法人や許認可の資料で照らし合わせました。

交野市とその周辺で土地から探していて、しっくいの内装と外装に魅力を感じる方には、候補に入れて良い会社です。建設業の許可も宅地建物取引業の免許も有効な期間内にあり、2026年5月には別の会社を吸収合併した存続会社として、国税庁に現存する法人の記録が残っていました。ただし、注文住宅の坪単価は今回確認した公開資料の範囲では見つけられず、断熱と気密の数値も、確かめられたのは会社の基準の値だけです。総額と性能は、見積もりと書面で確かめる必要があります。

今回読めた投稿は48件で、気になる内容が20件、良い評価が16件、どちらとも言えない内容が12件でした。ただ、このうち31件が同じ掲示板のひとつのスレッドに集まっています。無作為に選んだわけでも、公開されている投稿をすべて集めたわけでもないので、この数がそのまま会社の評価になるわけではありません。

この記事でわかること

  • ネットで見かける野村工務店の情報は、どの会社のものなのか
  • 気になる評価が集まっていたのは、どんな場面だったのか
  • 良い声が見つかりやすい理由が、会社の仕組みの側にあること
  • 価格として公表されているのは、どこまでなのか
  • 保証と点検は、どこからどこまでが無料なのか
  • 断熱と気密の数値を、自分の家の数字として読めるのか
  • 契約の前に、何を書面でもらっておけばよいのか
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この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産の売買と住宅ローンの相談を実務にしている立場から、価格・性能・保証にかかわる記載と、法人の登記情報や許認可の内容を、公開されている一次資料で確認しました。(監修日:2026年9月5日)

野村工務店の基本情報をまとめた表の図。会社名は株式会社野村工務店、法人番号は9120001151920、本店は大阪府交野市星田で2024年7月に移転、創立は昭和44年(1969年)、資本金は8,500万円、対応エリアは大阪・京都・奈良・兵庫、建設業許可は大阪府知事許可 第081476号で特定建設業の2業種、宅地建物取引業免許は国土交通大臣免許 第005973号。
野村工務店の基本情報
  1. 公開されていた口コミ48件は、アフターサービスと営業対応の話に集まっていた
    1. 良い声が見つかりやすい仕組みが、会社の側にある
    2. 話題別の件数と、投稿に書かれていた内容
  2. 気になる評価で目立ったのは、連絡の速さと、あとから動く費用でした
    1. 連絡や訪問が遅いという指摘
    2. 契約したあとに費用が増えたという指摘
    3. 雨漏りと、施工の仕上げについての指摘
  3. 良い評価で多かったのも、引き渡しのあとの対応でした
    1. 引き渡しのあとに動いてくれたという投稿
    2. 打ち合わせと、住んでからの見え方についての投稿
  4. 検討の前に、どの野村工務店なのかを確かめる
    1. 公的な記録で確かめられること
    2. 同じ商号の会社と、2024年に変わった住所
  5. 注文住宅と規格住宅と分譲住宅では、確かめることが変わる
  6. 価格を確かめられたのは、規格住宅の3プランだけ
  7. 保証の土台は法律で決まった10年、無料の点検は3回
  8. 断熱と気密の数値は「基準」で、保証された値ではない
  9. しっくいの「マルモ」は内壁の標準仕様、ひび割れの話も投稿にある
  10. 契約の前に、書面でもらっておきたいもの
  11. 向いている人と、慎重に検討したい人
  12. 野村工務店についてよくある質問
    1. 野村工務店の坪単価はいくらですか?
    2. 保証は何年ですか。定期点検は無料ですか?
    3. 断熱や気密の数値はどのくらいですか?
    4. しっくいの壁はひび割れしますか?
    5. 口コミに雨漏りの指摘がありますが、どう受け止めればよいですか?
    6. 東京や福岡にある野村工務店と同じ会社ですか?
    7. 対応しているエリアはどこまでですか?
  13. まとめ

公開されていた口コミ48件は、アフターサービスと営業対応の話に集まっていた

インターネットで公開されていた野村工務店の口コミを48件集めて話題ごとに分けたところ、いちばん多かったのはアフターサービスと保証についての10件、次が営業担当の対応についての7件でした。引き渡しのあとに誰がどれくらいの速さで動いてくれたか、という話が中心です。

この記事で扱うのは、良い評価と気になる評価の両方、その背景にある事情、そして契約の前に確かめられることです。公式サイトには累積4,000棟以上の住まいを手がけてきたと書かれていて、引き渡した家が増えるほど、不満を書く方が一定数出てくるのは避けられません。

家そのものには満足していても、担当者のひと言だけが引っかかって低い評価を付ける、ということも珍しくありません。逆に、満足している方がわざわざ投稿することは多くありません。件数の多い少ないは、そうした偏りを含んだ数字として読んでください。

件数の数え方には、いくつか前提があります。単位は「件」で、投稿した人の数ではありません。同じ方が別々の場所へ書き込んでいれば、その分だけ件数が増えます。48件は、48人という意味ではありません。今回の調査は施主本人へのアンケートではなく、無作為に選んだわけでも、公開されている投稿をすべて集めたわけでもありません。ですから、割合や多数派といった書き方は避けました。投稿の出どころは媒体の種類までにとどめ、サイト名は書いていません。価格や保証、許認可の数字は、公式サイトと国の公開資料で確かめたものだけを使っています。

編集部が調べた手順を示した図。公開されていた口コミ・体験談48件を1件ずつ読むこと、それを13の話題へ分類すること、公式サイトの記載と公的な登録情報に照らして確かめること、の3つの段階が左から順に並んでいる。
今回の調べ方の手順

今回の48件には、はっきりした偏りがあります。48件のうち31件が、住宅系の掲示板にある同じひとつのスレッドから出ています。さらに5件が同じ掲示板の別のスレッドで、媒体別に見ると掲示板と質問サイトが40件、口コミの総合サイトが8件でした。SNS、個人ブログ、動画のコメントは、投稿の本文と出どころを投稿単位で確かめられず、いずれも0件です。

投稿の年も2005年から2025年まで開きがあります。古い投稿に書かれている制度や仕様が、いまも同じとは限りません。件数そのものも、目標にしていた数には届きませんでした。足りない分を推測で埋めていないので、48件は「公開されていて、原文まで確かめられた投稿の数」として読んでください。

口コミ48件の内訳を示した図。媒体別は掲示板・Q&Aサイトが40件、口コミ総合サイトが8件で、合計48件。受け止め方別は気になるが20件、良いが16件、どちらとも言えないが12件で、合計48件。
媒体別と受け止め方別の内訳

良い声が見つかりやすい仕組みが、会社の側にある

野村工務店を調べると、公式サイトに施主のインタビューが並んでいます。2026年9月5日の時点で、一覧ページの表示は「該当物件数 50 件」でした。1ページ目に並ぶ15本のうち8本が「ご購入後のお客様の声」の枠で、ページ送りは4ページまであります。2ページ目から先は数えていないので、この枠が全部で何本あるのかは分かっていません。この記事では、これらを口コミとして数えていません。

公式サイトの説明によると、この「お客様の声」は同社が施主へ掲載を依頼し、プロのライターとカメラマンが取材して作る記事です。出演して掲載されると、5,000円分の商品券と、プロが撮影した写真データが提供されます。取材に応じること自体は珍しくありませんが、謝礼のある記事は、第三者が自分の意思で書いた口コミとは性質が違います。

紹介の制度もあります。既存のオーナーが知人を紹介し、その方がモデルハウスを見学すると2,000円分、成約すると150,000円分の商品券が、紹介した側と契約した側の双方に渡されます。住宅ポータルサイトに載っている建築実例も、掲載企業が自分で出している内容です。

良い話が目に付きやすい背景には、こうした仕組みがあります。これは野村工務店だけの話ではなく、住宅会社が広く使っている販促の形です。ただ、公式の声と、第三者の投稿と、掲載企業が出した実例は、性質の違うものとして分けて読む必要があります。48件は、公式の声と掲載企業が出した実例を外し、第三者の投稿に絞って数えたものです。

話題別の件数と、投稿に書かれていた内容

48件を13の話題に分けた結果は次のとおりです。1件につき主な話題をひとつに決めて数えているので、件数は会社の採点ではありません。

話題 件数 投稿に書かれていた主な内容
アフターサービス・保証 10件 引き渡し後の連絡の速さ、定期点検の時期、点検が終わったあとの費用
営業対応 7件 返信や資料送付の速さ、担当者による差、契約までの進め方
引き渡し後の不具合 4件 雨漏りの訴え、引き渡し時の室内の状態、修理の発生
価格・費用 4件 契約後の増額、資金計画書の内訳、分譲地の価格
デザイン・外観 3件 建売らしくない外観、住んでからの満足度
分譲地・立地 3件 駅までの距離、街並み、土地の条件の説明
耐震・構造 3件 耐震等級、見えない下地の作り方、大きな窓の影響
しっくい壁・内装素材 3件 壁の質感、冬の体感、ひび割れ
工事・現場対応 3件 仕上げの粗さ、現場の管理、しっくいの塗り厚
打ち合わせ・設計士 3件 打ち合わせの回数、材料の提案、標準以外の仕様の説明
断熱・気密・住み心地 2件 標準の断熱と気密の施工、気密測定の扱い
その他 2件 会社についての質問、入居して数年後の状況
設計・間取り 1件 スキップフロアの使い勝手
合計 48件  
話題別に見た口コミの件数を示した横棒グラフ。アフターサービス・保証10件、営業対応7件、引き渡し後の不具合4件、価格・費用4件、デザイン・外観3件、分譲地・立地3件、耐震・構造3件、しっくい壁・内装素材3件、工事・現場対応3件、打ち合わせ・設計士3件、その他2件、断熱・気密・住み心地2件、設計・間取り1件。合計は48件。
話題別に見た口コミの件数

上位の2つが引き渡し後の対応と営業対応で、そこに良い評価と気になる評価の両方が集まっています。「設計・間取り」として数えた投稿は1件でした。今回の48件では、間取りや設計の話より、人の対応の話が多く集まりました。

気になる評価で目立ったのは、連絡の速さと、あとから動く費用でした

気になる内容として数えた20件には、連絡や訪問が遅いという指摘と、契約したあとに費用が増えたという指摘があります。残りは雨漏りや施工の仕上げ、断熱や耐震、土地の条件など、内容がばらけています。どれも投稿した方が体験したこととして書かれている内容で、第三者が原因まで確かめた事実ではありません。同じ48件のなかで良い評価は16件、どちらとも言えない内容は12件あります。無作為に選んだ投稿ではないので、この数が世の中の割合を示すものではありません。公的な記録の側では、国土交通省のネガティブ情報等検索サイトの掲載範囲で、この会社についての建設業と宅地建物取引業の処分の記録は見当たりませんでした。

連絡や訪問が遅いという指摘

返信や訪問の遅さについての投稿は、年をまたいで出てきます。2016年には、資料請求をしても届かず、打ち合わせ当日の朝に日程の変更を頼まれたという投稿がありました。2020年には、品質管理の担当から連絡が来ず、催促してもかわされたという内容が書かれています。2021年には、従業員が足りていないのか返信や連絡が遅い、ただし熱意のある担当者もいる、という投稿が残っていました。

点検についての指摘もあります。2016年には、購入後の3か月点検について音沙汰がなく、こちらから催促して半年が過ぎたという投稿がありました。なお、この投稿にある3か月点検は2016年当時の話です。いまの公式サイトに書かれている無料の定期点検は、引き渡しから1年目、5年目、9年目の3回で、内容が同じではありません。3か月点検がいまも行われているかどうかは、公式サイトからは確かめられませんでした。

連絡の遅れは、分譲住宅を継続して供給しながら、注文住宅とリフォームも並行して受けている会社では起きやすい種類の問題です。公式サイトによると、無料の定期点検には専門部署のメンテナンスチームが訪問し、この担当部署は水曜が定休です。誰にどう連絡すれば話が動くのか、休みがいつなのかを知らないまま待っていると、返事までの時間は実際より長く感じられます。

同じアフターサービスの話題には、良い評価も入っています。2023年には、営業担当へ連絡すると担当部署へ引き継がれ、数日で日程調整の連絡が入るという投稿がありました。2012年の投稿には、担当によって速さが違うので、心配なら契約の前に上の立場の人へ相談して担当を決めてもらう、という方法まで書かれています。

窓口と連絡の流れを説明するのは会社の側の仕事なので、引き渡しの前に文書で示してもらって構いません。担当部署の名前、連絡の手段、返事までの目安の3つを決めておけば、行き違いはかなり減ります。

契約したあとに費用が増えたという指摘

費用についての投稿は4件で、契約の順番に関する内容が目立ちます。2023年には、間取りの提案が1、2回あった段階で契約し、そこから間取りの詳細やインテリアを決めていくうちに数百万円上がったという投稿がありました。2022年には、資金計画書に基礎工事の代金が入っていなかったという内容も書かれています。打ち合わせの話題として数えた投稿にも、費用につながる指摘があります。2024年には、標準の仕様書は渡されるものの、標準以外にどんな選択肢があり、価格差がどれくらいなのかの説明がなかったという内容が書かれていました。

契約のあとに金額が動くこと自体は、注文住宅では起きやすい流れです。契約の時点で決まっているのは建物の大枠で、設備の等級や造作、外構は後の打ち合わせで決まります。地盤の状態も、調査をするまでは見込みの金額しか出せません。ただし、見込みで置いた費目を資金計画書から落とすかどうかは会社の運用の問題で、施主の準備不足の話ではありません。

同じ場面についての別の見方もありました。2023年には、仕様が全部決まらないうちに契約を勧める雰囲気はあったけれど、契約ごとなのでこちらが意思を持っていればよい、という中立の投稿があります。2022年には、こだわりを伝えると打ち合わせが2、3か月のあいだ毎週のように続き、好みに合う材料を探して提案してくれたという投稿も残っていました。

対策としては、契約の前に、資金計画書へ基礎工事と地盤改良、屋外の給排水、外構、照明とカーテン、登記や住宅ローンの費用まで入っているかを1項目ずつ確かめることです。入っていない費目については、いくらで見込んでいるのかを書面で示してもらいましょう。何にいくらかかるのかを説明するのは契約する会社の側の仕事なので、遠慮なく求めて構いません。

雨漏りと、施工の仕上げについての指摘

引き渡し後の不具合として数えたのは4件です。雨漏りについては、直らないので別の業者に見てもらったところ原因がすぐ分かって直ったという投稿と、新築のときから同じ区画で雨漏りが続いているという2024年の投稿がありました。施工については、2021年に、しっくいがとても薄く塗られていてボードが見えたという投稿、現場が雨のあとに床が濡れて足跡で汚れていたという投稿が出ています。

いずれも投稿した方の訴えで、原因や責任の所在が第三者に確かめられたものではありません。48件のなかでは4件という数ですが、無作為に集めた投稿ではないので、起きやすさを示す数字としては読めない性質のものです。同時に、件数が少ないことは、1件ごとの困りごとを軽くする理由にはなりません。雨漏りが続けば毎日の生活に支障が出ますし、直るまでの時間は住んでいる人にとって長いものです。

制度の側から見ると、雨水の浸入を防止する部分は、住宅瑕疵担保履行法で10年の保証が義務づけられた対象に入ります。引き渡しから10年以内に、その部分の欠陥が原因で起きた雨漏りであれば、この仕組みの範囲です。公式サイトには、1事故あたり5,000万円を限度とする保証と、国土交通大臣が指定する住宅紛争処理機関を申請料およそ1万円で利用できることが案内されています。話が前に進まないときの相談先が、制度として用意されているということです。

現場については、逆の見方をした投稿もありました。2020年には、斜めに張られた下地について尋ねたところ、この張り方が地震への対策になると説明を受け、壁を塗れば見えなくなる部分にも手が入っていたと書いた方がいます。契約の前に、工事中の見学ができるか、どの段階で立ち会えるかを聞いておくと、仕上がりについての不安は減らせます。

気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう

口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。

良い評価で多かったのも、引き渡しのあとの対応でした

良い評価として数えた16件でいちばん多かったのも、引き渡しのあとの対応でした。遅いという指摘と、速くて助かったという評価が、同じ話題に並んでいます。会社全体が良いとも悪いとも言えず、担当者と時期によって差がある、というのが48件に忠実な読み方です。

引き渡しのあとに動いてくれたという投稿

住んでから何年もたったあとの投稿がいくつかあります。購入から10年ほどたったころに近隣とのトラブルが起きて連絡したら、その日のうちに業者を手配してもらえたという2021年の投稿がありました。家が完成したあとも、壁のどこに柱があるかを教えてもらうような小さな相談に、電話一本で応じてくれたという投稿もあります。入居して8年ほどたつが特に問題はない、という2024年の内容も残っていました。

2025年には、夕方に水漏れを伝えたところ、職人が忙しいなかで来てくれて、その日のうちに給湯管の破損を直してもらえたという投稿もあります。急ぎの連絡にその日のうちに対応した例が、別々の年に残っています。

公式サイトによると、引き渡しのあとは専門部署のメンテナンスチームが訪問し、1年目、5年目、9年目の3回、無料の定期点検を行います。定期点検以外の修理や訪問に費用がかかるかどうかは、公式サイトには書かれていませんでした。同じ話題に遅いという指摘もあるので、3回の点検が終わったあとに何を頼めるのか、費用がかかるのはどこからなのかを、契約の前に聞いておきましょう。

打ち合わせと、住んでからの見え方についての投稿

設計と打ち合わせについては、時間をかけてもらえたという内容が目立ちます。2022年には、打ち合わせは5回程度と言われていたけれど、希望を伝えると2、3か月のあいだ毎週のようにやりとりが続き、好みに合う材料を探して提案してくれたと書かれていました。2024年には、枚方の物件を見に行ってモデルハウスを案内してもらい、2回目にプランを作ってもらったうえで構造まで詳しく説明を受けた、という投稿があります。

住んでからの見え方についての投稿もありました。購入して10年ほどたっても、ほかの建売の家とは違う見た目で、毎日帰るのが楽しみだという2025年の内容です。2015年には、営業担当の仕事が速く、建物のグレードも良さそうだと書いた方がいました。

良い評価の投稿にも、担当者を名指しで褒めているものが混ざっています。誰が担当になるかは会社側の采配ですが、打ち合わせの記録をどう残すか、決めたことをいつ書面にするかは、こちらから決めておけます。議事録を毎回もらう形にしておくと、担当が替わっても話が戻りません。

検討の前に、どの野村工務店なのかを確かめる

野村工務店という商号の法人は、全国に27者あります。検索で出てくる情報が、大阪の交野市にあるこの会社のものとは限りません。この会社を調べるときに最初にやることは、社名ではなく法人番号と免許番号で相手を特定することです。

公的な記録で確かめられること

国税庁の法人番号公表サイトによると、株式会社野村工務店の法人番号は9120001151920、本店は大阪府交野市星田6丁目1番20-1号です。公式の会社概要には、創立が昭和44年、西暦では1969年の6月30日、代表取締役は野村健二、資本金は8,500万円と書かれています。

建設業の許可は、大阪府知事許可 第081476号です。特定建設業で、業種は建築一式と解体の2つ。有効期間は2026年4月28日から2031年4月27日までです。公式の会社概要には(特-3)という括弧付きの表記がありますが、この括弧の中の数字は許可を受けた年度の区分で、更新した回数でも営業してきた年数でもありません。

宅地建物取引業の免許は、国土交通大臣免許 (06)第005973号で、有効期間は2025年1月25日から2030年1月24日までです。こちらの括弧の中の数字は、最初の免許を1として、更新のたびに増える数字です。5年ごとにひとつ増えるので、最初に免許を受けたのが2000年1月24日であることと計算が合います。一級建築士事務所については、公式の会社概要に大阪府知事登録(へ)第16863号と書かれていますが、大阪府の登録簿での照合までは、今回確認した範囲では確かめられませんでした。

人数の数え方には注意がいります。公式の会社概要には従業員数89名と書かれている一方、宅地建物取引業の免許の情報では、その業務に従事する人数が28人、うち専任の宅地建物取引士が12人となっています。数える範囲が違うので、どちらか一方を会社全体の人数として読むと実態からずれます。

2026年5月1日には、同じ交野市にあった株式会社エヌ・ユー・ピーを吸収合併しました。合併で解散したのは相手の会社のほうで、株式会社野村工務店は存続した側です。2026年9月5日の時点で、国税庁の記録に現存する法人として載っています。両社の資本関係や沿革については、合併の事実より先のことは確かめられませんでした。

行政の記録も確認しました。国土交通省のネガティブ情報等検索サイトの掲載範囲では、この会社についての建設業と宅地建物取引業の処分の記録は見当たりませんでした。ただし、このサイトが公開しているのは、建設業者の検索も宅地建物取引業者の検索も最近5年分の情報だと書かれています。過去に一度も処分がなかったことまでは、この検索では確かめられません。

同じ商号の会社と、2024年に変わった住所

同じ商号の法人は、東京、神奈川、愛知、福岡など各地にあります。大阪府内にも、この会社とは別に同じ商号の事業者がいます。どれも法人番号の違う別の法人です。口コミサイトや検索結果で名前だけが一致している情報は、そのままでは判断の材料になりません。

どの会社の話なのかを確かめる方法は単純です。本店の住所か、建設業許可の番号を見ます。この会社は大阪府知事許可 第081476号で、本店は交野市星田です。番号が違えば別の会社の話だと分かります。

住所そのものにも注意がいります。本店は2024年7月8日に、交野市星田4丁目16番5号から星田6丁目1番20-1号へ移りました。外部のサイトには古い住所が残っているものがあり、口コミサイトの店舗情報にも旧住所が載っていることがあります。住所が違うからといって別の会社とは限らない、という逆の読み方も必要です。

名前が似ている大手の不動産会社と混同されることもあります。野村不動産や野村ホールディングスとの資本のつながりは、今回確認した公的な記録では確かめられませんでした。グループの一員だとも、まったく関係がないとも書けません。

もうひとつ、この会社は住宅のほかに、飲食、パン、農業、家具、宿泊、賃貸の事業も同じ法人で運営しています。検索すると店舗のレビューが混ざって出てきますが、住宅会社としての評判とは別のものです。今回の48件には、これらの店舗レビューを入れていません。

注文住宅と規格住宅と分譲住宅では、確かめることが変わる

この会社には、家の買い方が4つあります。注文住宅、規格住宅のTSUIKA0とNi-Plus、それに分譲住宅です。どれを見ているかで、価格の分かり方も、打ち合わせの回数も、確かめる相手も変わります。ここを分けないまま口コミを読むと、話がかみ合いません。

注文住宅は、公式サイトによると、完成まで専任の設計士1名とインテリアコーディネーター1名が担当します。設計士自身が土地と周辺を歩いて見てからプランを作る、とも書かれています。打ち合わせの回数についての投稿でも、こだわりを伝えるほど回数が増えたという内容が出ていました。価格は先に分からないので、資金計画の作り方が検討の中心になります。

設計については、社外に開かれた公募も行っています。実際の分譲地の1区画を題材にした設計コンペで、プロだけでなく学生や実務の未経験者も応募できます。2026年8月に告知された回では、交野市の分譲地にある1区画の平屋のモデルハウスが題材でした。1分間のプレゼンと質疑応答のあと、社長、専務、常務、工務部、営業部、設計士、インテリアコーディネーター、広報の計16名に、当日の審査参加者を加えた投票で選びます。審査の項目には、売れる価格設定になっているかどうかまで入っています。

規格住宅のTSUIKA0は、3つのプランから選ぶ形で、価格が先に分かります。しっくいは全室が標準、制震ダンパーのMIRAIEも標準です。もうひとつのNi-Plusは、対応できる市町村と延床面積が公開されている一方、価格の表示はありません。分譲住宅は、区画や建物が決まった状態で買う形になります。公式の物件一覧には、2026年9月5日の時点で7つの分譲地が載っていました。

今回の48件には、分譲住宅を買った方の投稿も、注文住宅を建てた方の投稿もあります。さらに、検討している段階の書き込みや質問、現場を見かけた方の投稿、賃貸で入居している方の投稿も混ざっています。契約後に費用が増えたという話は注文住宅の打ち合わせの場面ですし、引き渡し時の室内の状態についての話は分譲住宅の場面です。投稿を読むときは、どの買い方の話なのかを合わせて見てください。

価格を確かめられたのは、規格住宅の3プランだけ

金額がはっきり出ているのは、規格住宅のTSUIKA0という商品です。3つのプランに税込の価格が示されています。注文住宅の本体価格と坪単価は、今回確認した公開資料の範囲では見つけられませんでした。

プラン 価格(税込) 延床面積
DOMA 1,420万円〜 92.95平方メートル
Slim 1,420万円〜 93.36平方メートル
LDK21 1,320万円〜 87.77平方メートル

3つとも土地代と外構費は含まれていません。価格は2023年8月22日に改定したという告知がページに出ています。もうひとつの規格住宅であるNi-Plusには価格の表示がなく、延床面積が86.11平方メートル、坪でいうと26.04坪と書かれているだけです。

分譲物件の一覧ページにも販売価格は出ていません。ひとつの分譲地の案内文に「4000万円台セレクトプランもあり」という表記がありますが、これはその分譲地についてのキャンペーンの告知で、注文住宅の坪単価ではありません。土地込みなのか建物だけなのかも書かれていないので、比較の根拠には使えない数字です。

坪単価が出ていないこと自体は、責められる話ではありません。延床面積の取り方や、どこまでの工事を含めるかで数字は大きく動きます。同じ坪単価でも中身がまるで違う、ということが普通に起きます。とはいえ、検討する側には比べるための数字が必要です。

代わりに使えるのは、費目をそろえた総額です。建物の本体工事だけでなく、付帯工事と屋外の給排水、地盤改良、外構、照明とカーテン、登記や住宅ローンにかかる費用、火災保険、それに土地の代金まで並べます。この形で2社以上から見積もりをもらえば、坪単価がなくても同じ条件で比べられます。「一式」と書かれた項目については、中身の内訳を出してもらいましょう。

口コミにも、土地の値段についての話がありました。2024年には、交野市内の分譲地で土地が4,000万円から4,500万円で、総額が7,500万円ほどになるのではないかと驚いた、という内容が書かれています。分譲地の価格は場所と時期で動くので、いま出ている物件の価格は営業担当に直接確かめてください。

ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。

まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。

保証の土台は法律で決まった10年、無料の点検は3回

保証について公式サイトに書かれているのは、住宅瑕疵担保履行法にもとづく10年の保証です。対象は、構造耐力上主要な部分と、雨水の浸入を防止する部分。これは新築住宅を引き渡す事業者に法律で義務づけられた仕組みで、この会社だけの上乗せではありません。

保証金の支払いには限度があります。1事故あたり5,000万円までで、そのうち地盤補強の工事費は最大2,000万円まで、仮住まいの費用は最大50万円までと決まっています。どんな場合でも5,000万円が出るという意味ではないので、内訳の上限まで含めて読んでください。

項目 公式サイトに書かれている内容
基本の保証 住宅瑕疵担保履行法にもとづく10年(構造耐力上主要な部分と、雨水の浸入を防止する部分)
1事故あたりの限度額 5,000万円
うち地盤補強工事費 最大2,000万円
うち仮住居費用 最大50万円
無料の定期点検 引き渡し後 1年目・5年目・9年目 の3回
紛争処理 指定住宅紛争処理機関を申請料およそ1万円で利用できる

無料の定期点検は、引き渡しから1年目、5年目、9年目の3回です。専門の部署のメンテナンスチームが訪問します。この部署は水曜が定休なので、急ぎの連絡をする日を決めるときの目安になります。

20年や30年といった延長保証、有償のメンテナンスを条件に保証を延ばす制度については、今回確認した公開資料の範囲では見つけられませんでした。新築の防蟻保証についても、年数や更新の条件は見つかっていません。この2つは、契約の前に書面で確かめる部分になります。

話がまとまらないときの相談先も用意されています。国土交通大臣が指定する住宅紛争処理機関を、申請料およそ1万円で利用できると公式サイトに書かれています。住宅性能表示については、設計の段階の評価に加えて建設の段階の評価も取得するようにしていて、多くの分譲地で取得しているという説明です。この制度を使うには評価機関へ支払う費用が施主の負担でかかることも、同じページに書かれています。

保証について契約の前に確かめたいのは3点です。保証書に書かれた対象の部位と免責の範囲。10年を過ぎたあとに保証を延ばす方法があるかどうか。あるとしたら、その費用がいくらか。この3つを書面でもらえば、ほかの会社と並べて比べられます。

断熱と気密の数値は「基準」で、保証された値ではない

公式サイトに出ているUA値0.6以下、C値1.0㎠/㎡以下という数字は、会社が基準として掲げている値です。同じページに、プランによって数値は異なり、上記を必ずしも保証するものではない、という注記が付いています。自分の家の数値としてそのまま受け取れる数字ではない、ということです。

C値については、2022年度の施工事例の実測値が図として掲載されています。ただし個々の数値は図の中にあり、公開されている文字情報として確かめられませんでした。この記事に個別の数値は書いていません。

投稿の側にも、これと重なる話がありました。2023年には、気密測定は標準では行っておらず、希望するなら別途になる、と説明を受けたという内容が書かれていました。ホームページには1.0以下とあるけれど、注文住宅では間取りによって変わる、という説明も同じ投稿にあります。公式サイトの注記と食い違う話ではありません。基準として掲げている値と、自分の家で出る値は別だ、という点で一致しています。

断熱材は、床が旭化成のネオマフォーム、天井と壁がグラスウール系で、天井には防湿気密シートを使うと書かれています。ネオマフォームの熱伝導率0.020W/mkという数字も出ていますが、これは断熱材そのものの性能で、家全体の断熱性能ではありません。断熱の仕様は選べるようになっています。ZEHビルダーとしての登録もあり、公式ページには2025年度のZEHの実績を50%にするという目標が示されています。実際の普及率は図として示されているだけで、数値までは確かめられませんでした。

耐震については、2×4と2×6の工法、それにベタ基礎を採用し、最高等級である耐震等級3にも対応すると書かれています。「対応する」という書き方なので、建てる家がすべて等級3になるという意味ではありません。長期優良住宅と認定低炭素住宅も、認定の取得が可能だと案内されています。取得には別に費用がかかります。

制震ダンパーのMIRAIEも採用しています。このダンパーについて公式ページに載っている「熊本地震でも全壊・半壊ゼロ」「90年メンテナンスフリー」という記載は、いずれもメーカーである住友ゴム工業の調査と促進劣化試験の結果です。野村工務店が建てた家の実績を示す数字ではありません。規格住宅のTSUIKA0では標準の仕様になっています。

投稿には、気密と断熱、耐震の面から購入を見送ったという2021年の内容もありました。見栄えのする大きな窓をよく使っているが、その分だけ断熱や耐震に影響があるのではないか、という趣旨です。窓の大きさと性能の関係は設計で調整できる部分なので、気になる場合は自分のプランでUA値を計算してもらい、計算書をもらうのが早道になります。気密測定をするかどうか、するならいくらかかるのかも、同じ場面で聞いておけます。

しっくいの「マルモ」は内壁の標準仕様、ひび割れの話も投稿にある

内装と外装に使うしっくいが、この会社のいちばんの特徴です。北イタリアのしっくい「マルモ」で、インペックスカラー社のMarmorino Naturaleという製品にあたります。原料は北イタリアのカッラーラ産の白大理石の粉末、消石灰、水、植物油、植物繊維だけだと説明されています。規格住宅のTSUIKA0では、全室が標準の仕様です。

公式サイトには「日本国内のしっくいの内装・外装の戸建て住宅としては唯一、野村工務店だけが施工」という記載があります。これは同社自身の説明で、第三者の資料では確かめていません。同じページでは「脱ビニルクロス」という言葉も使われています。

投稿では、壁の質感を評価する声と、ひび割れについての声の両方がありました。2020年には、しっくいの壁に暖かみがあって気に入っている、クローゼットにカビが出ていないので安心して衣類を入れられる、という内容が書かれています。一方、2012年には、モデルハウスの隅にひび割れが出ていて、木の収縮で多少は出ると営業担当から説明を受けたという投稿がありました。

2016年の投稿は、両方の面を含んでいます。角にひび割れが多数出たけれど、担当営業から事前に説明を受けていて、定期点検のときに補修してもらえたので不満はない、という内容です。事前に説明があったかどうかで、受け止め方が変わっています。

2021年には、しっくいがとても薄く塗られていてボードが見えたという投稿もありました。施工の質についての訴えで、原因が確かめられた話ではありません。2018年には、しっくいの内壁はクロスより触ったときにひんやりするので、冬の寒さがきつくないか心配だという質問も出ていました。

公式サイトに、ひび割れについての説明は見当たりませんでした。塗り壁に細かなひびが出ること自体は、乾燥や木材の収縮で起きる現象です。記載がないことを隠していると読む必要はありませんが、起きたときの扱いは会社によって違います。ひびが出た場合の補修が定期点検の範囲に入るのか、費用がかかるのはどこからなのかを、契約の前に聞いておきましょう。

公式サイトのアフターメンテナンスのページには、メンテナンス講習の実績も載っています。内壁のしっくいを住んでいる方が自分で簡単に補修できるように、プロの左官屋さんを招いて、無料で参加できる講習を行ったという内容です。開催の頻度や次の予定は公式サイトに書かれていないので、参加できるかどうかは直接確かめる必要があります。

契約の前に、書面でもらっておきたいもの

公式に確認できたことをまとめた表の図。建設業許可は大阪府知事許可 第081476号で、特定建設業の建築一式と解体の2業種。許可の有効期間は2026年4月28日から2031年4月27日まで。宅地建物取引業免許は国土交通大臣免許 第005973号で、2030年1月24日まで有効。保証は住宅瑕疵担保履行法にもとづく10年で、法律で全事業者に義務づけられた措置。保証の限度額は1事故5,000万円で、うち地盤補強は最大2,000万円、仮住居は最大50万円。無料の定期点検は引渡し後1年目・5年目・9年目の3回。
公式サイトと公的な資料で確認できた項目

ここまでで公式に確かめられたのは、許認可の番号と有効期間、規格住宅3プランの価格、法律にもとづく10年の保証と限度額、無料の定期点検が3回あること、しっくいの製品名と原料、断熱と気密の基準値です。判断に必要な数字のうち、まだそろっていないものがいくつも残ります。

次の8つを書面でもらえば、ほかの会社と同じ条件で並べられます。

  • 自分のプランで計算したUA値の計算書。断熱材の種類と厚さ、サッシとガラスの仕様
  • 気密測定を行うかどうかと、行う場合の費用
  • 耐震等級3を取得できるかどうかの回答と、取得する場合にかかる費用
  • 保証書に書かれた対象の部位と、免責の範囲
  • 無料の定期点検が3回終わったあとに受けられる点検の内容と料金。保証を延ばす方法があるかどうか
  • 引き渡し後の連絡窓口の部署名と、連絡の手段、返事までの目安
  • しっくいにひびが出たときの補修の扱いと、費用の負担
  • 基礎工事、地盤改良、屋外の給排水、外構、照明とカーテン、諸費用、火災保険、土地代まで含めた総額の見積書と、標準以外の仕様を選んだ場合の価格差の一覧

書面をお願いすることに遠慮はいりません。何にいくらかかり、何がどこまで保証されるのかを説明するのは、契約する会社の側の仕事です。口頭で聞いた内容も、打ち合わせの記録として残してもらいましょう。担当者が替わったときに、話が最初へ戻らずにすみます。

向いている人と、慎重に検討したい人

向いているのは、交野市や枚方市、寝屋川市を中心とした関西で土地から探していて、塗り壁の内装と外装に魅力を感じる方です。分譲地と注文住宅の両方を手がけているので、土地を持っていない状態からでも相談できます。木材のプレカットからパネルの製作、施工の管理までを自社で行っていて、規格住宅のTSUIKA0なら税込1,320万円からという価格が先に分かっているところも、資金計画を立てやすい理由になります。

慎重に検討したいのは、断熱と気密の数値を先に見て会社を絞りたい方です。数値として確かめられたのは基準の値だけで、プランによって変わるという注記が付いています。数値で比べるには、自分のプランで計算してもらう手間が先に必要になります。数字がそろってから検討したい方には、遠回りに感じられるはずです。

引き渡しのあとの窓口を一人の担当者で固定したい方も、確かめる点があります。投稿には、担当者によって対応の速さが違うという内容が複数あり、良い評価と気になる評価の両方が同じ話題に集まっています。誰が窓口になるのか、担当が替わるときにどう引き継ぐのかを、契約の前に決められるかどうかを聞いてから判断してください。

対応できるエリアは、規格住宅のページに市町村まで書かれています。大阪府は交野市、枚方市、寝屋川市、大阪市、豊中市、吹田市の一部、高槻市の一部、東大阪市、八尾市の一部などが挙げられています。京都府は八幡市、京田辺市、城陽市、木津川市の一部など、奈良県は生駒市と奈良市の一部、兵庫県は尼崎市、伊丹市、西宮市の一部、宝塚市の一部です。同じ市でも、国道や高速道路の出口からの距離で線が引かれている地域があります。境目にあたる場所なら、先に対応できるかを問い合わせるのが早いです。

野村工務店についてよくある質問

野村工務店の坪単価はいくらですか?

A. 今回確認した公開資料の範囲では見つけられませんでした。公式サイトの注文住宅のページにも、家づくりのページにも、本体価格と坪単価の記載がありません。金額が出ているのは規格住宅のTSUIKA0で、税込1,320万円からと1,420万円からの3プランです。いずれも土地代と外構費は含まれていません。分譲物件の案内にある「4000万円台セレクトプランもあり」という表記は、その分譲地についてのキャンペーンの告知で、注文住宅の坪単価ではありません。総額は、費目をそろえた見積書で確かめてください。

保証は何年ですか。定期点検は無料ですか?

A. 基本は10年です。住宅瑕疵担保履行法にもとづく保証で、構造耐力上主要な部分と、雨水の浸入を防止する部分が対象になります。これは新築住宅を引き渡す事業者に法律で義務づけられた仕組みです。保証金の支払いは1事故あたり5,000万円が限度で、そのうち地盤補強の工事費は最大2,000万円、仮住まいの費用は最大50万円までと決まっています。無料の定期点検は、引き渡しから1年目、5年目、9年目の3回です。20年や30年の延長保証は、今回確認した公開資料の範囲では見つけられませんでした。

断熱や気密の数値はどのくらいですか?

A. UA値0.6以下、C値1.0㎠/㎡以下が基準として示されています。ただし同じページに、プランによって数値は異なり、上記を必ずしも保証するものではないという注記が付いています。自分の家の数値としてそのまま使える値ではありません。C値については2022年度の施工事例の実測が図で掲載されていますが、個別の数値までは確かめられませんでした。断熱材は、床が旭化成のネオマフォーム、天井と壁がグラスウール系です。数値で比べたい場合は、自分のプランで計算したUA値の計算書をもらってください。

しっくいの壁はひび割れしますか?

A. ひび割れについての投稿はあります。2012年には、モデルハウスの隅にひびが出ていて、木の収縮で多少は出ると営業担当から説明を受けたという内容が書かれていました。2016年には、角に多数のひびが出たものの、事前に説明を受けていて定期点検で補修してもらえたので不満はない、という投稿もあります。公式サイトにひび割れについての記載は見当たりませんでした。契約の前に、ひびが出た場合の補修が点検の範囲に入るのか、費用がどこからかかるのかを確かめておきましょう。

口コミに雨漏りの指摘がありますが、どう受け止めればよいですか?

A. 投稿として実在しますが、原因が確かめられた話ではありません。今回読めた48件のうち、引き渡し後の不具合として数えたのは4件で、雨漏りの訴えはそのうち2件です。無作為に集めた投稿ではないので、起きやすさを示す数字としては読めません。雨水の浸入を防止する部分は、法律で10年の保証が義務づけられた対象に入ります。話が前に進まないときは、国土交通大臣が指定する住宅紛争処理機関を申請料およそ1万円で利用できると公式サイトに案内されています。

東京や福岡にある野村工務店と同じ会社ですか?

A. 別の会社です。野村工務店という商号の法人は全国に27者あり、東京、神奈川、愛知、福岡などにそれぞれ別の会社があります。大阪府内にも、この会社とは別に同じ商号の事業者がいます。交野市のこの会社は、法人番号が9120001151920、建設業の許可が大阪府知事許可 第081476号、宅地建物取引業の免許が国土交通大臣免許 (06)第005973号です。情報がどの会社のものかは、社名ではなくこの番号で確かめてください。

対応しているエリアはどこまでですか?

A. 公式サイトは、大阪市、豊中市、高槻市、枚方市、寝屋川市、交野市を中心に、兵庫や京都など関西全域と案内しています。市町村まで書かれているのは規格住宅のページで、大阪府は交野市や枚方市、寝屋川市、大阪市など、京都府は八幡市や京田辺市、城陽市など、奈良県は生駒市と奈良市の一部、兵庫県は尼崎市、伊丹市、西宮市の一部、宝塚市の一部が挙げられています。同じ市でも、国道や高速道路の出口からの距離で線が引かれている地域があります。境目にあたる場所なら、先に対応できるかを問い合わせるのが早いです。

まとめ

今回確かめられたのは、次の点です。

  • 公開されていた口コミは48件で、そのうち31件が同じ掲示板のひとつのスレッドから出ていた
  • 気になる内容20件は、連絡や訪問の遅さと、契約後に費用が増えたという指摘に集まっていた
  • 良い評価16件も引き渡し後の対応に集まっていて、担当者と時期による差として読める
  • 公式サイトの「お客様の声」は謝礼のある取材記事で、紹介の成約には150,000円分の商品券が出る
  • 価格を確かめられたのは規格住宅TSUIKA0の3プランで、税込1,320万円からと1,420万円から。土地と外構は別
  • 保証の土台は法律で決まった10年で、1事故あたり5,000万円が限度。無料の定期点検は1年目、5年目、9年目の3回
  • 法人番号は9120001151920。同じ商号の法人が全国に27者あり、本店は2024年7月に星田4丁目から星田6丁目へ移っている

公開されている資料からは確かめられなかった項目もあります。注文住宅の本体価格と坪単価、Ni-Plusの価格、UA値とC値の実測値、ZEHの実績の数値、有償の延長保証と新築の防蟻保証、それに年間に建てている棟数の確定した数字です。年間の棟数は、公式サイトのなかでも事業案内のページと注文住宅のページで書かれている数が違っています。

足りない数字は、見積もりと書面でそろえられます。自分のプランで計算したUA値、保証書の対象と免責の範囲、点検と保証の延長にかかる費用、そして費目を並べた総額の見積書。この4つが手元にそろえば、条件をそろえてほかの会社と見比べられます。しっくいの家に魅力を感じているなら、まずモデルハウスで壁の質感を確かめて、そのうえでこの4つを頼むのが順番として無理がありません。

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