秋田建設工業は、千葉市稲毛区に本社を置き、県内で注文住宅を建てている会社です。設立は1968年5月ですが、始まったのは秋田県で、当時は造園の工事を手がける会社でした。住宅は2×4工法が基本で、公式サイトには坪単価ではなく、実際に建てた家ごとの金額が載っています。ただ、会社名で検索しても、建てた人の口コミはあまり出てきません。判断する材料が少なく、どこを見て決めればいいのか迷っている方もいると思います。
幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートに加えて、住宅会社ごとの独自の口コミ調査を行っています。価格や住宅性能、保証、許認可についての記載は、公式サイトと国や県の公開資料にあたって一つずつ確かめました。
秋田建設工業は、千葉県内で注文住宅を検討している方が、候補に入れて調べる価値のある会社です。法人の登記情報は国税庁の法人番号公表サイトで、建設業許可は国土交通省の検索システムで確認できました。いっぽうで、公開資料から確かめられない項目も残ります。坪単価の目安、UA値とC値、耐震等級3を全棟で取るのか、定期点検の時期です。どれも、見積もりの段階で確かめられます。
この記事でわかること
- 公開されていた口コミが何件見つかり、どの話題に集まっていたのか
- 口コミが少ない会社で、何を判断の材料にすればいいのか
- 坪単価の代わりに出ている金額が、どの家の、どこまでの費用なのか
- 2×4工法と耐震等級3の表記が、どこまでを指しているのか
- 高気密・高断熱と書かれていて、確認できなかった数値は何か
- 地盤20年、瑕疵10年という保証に付いている条件
- 契約する相手をどう確かめ、書面で何をもらっておくのか

まずはここに注目
住宅展示場へ行く前に、資料を集めて比較しておきましょう
詳しい内容を見ていく前に、ひとつだけ。建てる土地に対応した住宅会社の資料は、展示場へ行く前に集めておいてください。

一社ずつ調べるのは手間がかかります。条件に合う会社の資料をまとめて請求できるサービスを使うのが早いです。
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この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、価格や保証にかかわる記載と法人の情報を、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年9月11日)
秋田建設工業の口コミを調べてわかったこと
公開されていた口コミは5件でした。会社を判断する材料としては少ない数です。いちばん多かった話題は営業・打ち合わせで、それも2件でした。
5件は人数ではなく投稿URLの件数です。公開されている投稿から無作為に抜き出したものではありませんし、見つかったものをすべて数えたわけでもありません。施主本人へのアンケートでもないため、この数から世の中の割合や多数派を読み取ることはできません。投稿の載っていた場所は口コミサイトや掲示板といった種類までを書き、個々のサイト名と投稿者は記事に出していません。
調べたのは2026年8月です。探した先は、口コミの総合サイト、住宅系の掲示板やQ&Aサイト、SNS、個人ブログ、動画のコメントの5種類でした。数に入ったのはすべて総合サイトの投稿で、残る4種類は0件です。総合サイトには評価の集計としてもっと多くの件数が出ていましたが、ログインなしで本文が読めて投稿ごとのURLまでたどれたのが5件でした。
ほかの4種類では、対象の会社で建てた人の体験だと確認できる投稿が見つかりませんでした。公式な施主紹介、出どころの分からない転載、働いている人の書き込みは数えていません。動画のコメントは、本人が体験を話している動画そのものを確認できず、調べていません。
数えたのは、本文が読めて投稿ごとのURLをたどれ、千葉市稲毛区山王町に本店を置く秋田建設工業株式会社の話だと確かめられたものだけです。判定には、登記上の所在地、公式ドメインakkco.co.jp、法人番号2040001000225の一致を使いました。似た商号の別会社を指した投稿、求人や職場の書き込み、広告は外しています。収集の段階で外したのは44件です。

傾向で分けると、5件すべてが良い評価でした。ただし、この5件から評判の全体像は読み取れません。口コミは強い満足や強い不満を持った人ほど書き込みやすく、書かれた数が満足度をそのまま表すわけではないからです。良い評価しか見つからなかったことを、不満を持った人がいないという意味に取らないでください。
話題ごとの件数
| 話題 | 件数 | 良い | 気になる | 中立 |
|---|---|---|---|---|
| 営業・打ち合わせ | 2 | 2 | 0 | 0 |
| 住宅性能・住み心地 | 1 | 1 | 0 | 0 |
| 設計・間取り | 1 | 1 | 0 | 0 |
| 価格・費用 | 1 | 1 | 0 | 0 |
| デザイン・商品 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 施工・仕上がり | 0 | 0 | 0 | 0 |
| アフターサービス | 0 | 0 | 0 | 0 |
| その他 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 合計 | 5 | 5 | 0 | 0 |

件数が0の話題にも意味があります。施工・仕上がりとアフターサービスは0件でした。引き渡しのあとの点検や補修の連絡がどうだったのかは、公開されている投稿からは分かりません。住み心地も1件だけです。
投稿の時期と、書いている人の立場
5件の投稿日は、1件が2024年9月24日で、ほかはすべて2023年7月24日でした。日付が2日に固まっているので、時期による変化は読み取れません。2026年に入ってからの対応がどうなっているかも、この5件からは分かりません。
書いているのは5件とも、建てた本人か住んでいる人です。ただし、投稿した人が本当に建てた人かどうかは、公開されている情報からは確かめられません。
気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう
口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。
5件の口コミに書かれていたこと
担当者の説明と、設計の進め方
いちばん多かったのは営業・打ち合わせの2件で、どちらも担当者への評価でした。説明が早くて丁寧だった、現場の職人の対応にも満足した、という投稿がありました。設計士が要望をよく聞いてくれて、施工の力と価格のバランスも良かった、という投稿もありました。
設計・間取りの1件も同じ方向の内容で、設計の自由度と担当者からの提案に満足し、価格も良心的だった、という記録でした。3件に共通するのは、担当者とのやり取りが評価されている点です。ただし中身は分かれていて、説明の速さ、設計の提案、要望の聞き取りと、それぞれ別のことが書かれていました。
公式サイトには、注文住宅では専属の営業を置かず、設計担当者が直接やり取りする体制だと書かれています。設計を担当する人に直接話せるぶん、要望が伝わりやすい進め方です。ただし、その分だけ担当者個人との相性に結果が左右されやすくなります。
打ち合わせを始める前に、誰が担当になるのか、その人が設計と現場のどこまでを見るのかを聞いておきましょう。担当が替わるときの引き継ぎ方も、あわせて確かめておくと安心です。
住み心地と価格について書かれていたこと
住宅性能・住み心地は1件です。断熱の提案を受けて建てた結果、夏は涼しく冬は暖かい住まいになって快適だ、という内容でした。価格・費用も1件で、大手より低い価格で広い家が建ち、入居してから不具合も出ていない、という記録です。
どちらも良い評価ですが、1件ずつしかありません。断熱の効き方は間取りや設備、その家の断熱仕様で変わりますし、価格の感じ方は比べた相手で変わります。自分の家でも同じ結果になる根拠としては使えません。
価格は坪単価ではなく、建てた家ごとの金額で示されている
公式サイトは一律の坪単価を出していません。費用を坪単価で比べるのは難しい、という考え方を示したうえで、実際に建てた家の金額を事例として載せています。
| 掲載事例 | 延床面積 | 建築本体 | オプション | 建築費用合計(税込) |
|---|---|---|---|---|
| 3LDK+中2階 | 31.91坪 | 2,096万円 | 370万円 | 2,712万6,000円 |
| 平屋 | 26.42坪 | 1,864万円 | 446万円 | 2,541万円 |
この表で大事なのは、建築本体の欄に何が入っているかです。公式の事例では、建築本体に付帯工事、設計申請、諸経費が含まれています。掲載事例の金額は、本体価格だけを見せてあとから付帯工事が積み上がる形にはなっていません。
オプションの中身にも実例が出ています。耐震等級3の構造計算が35万円、長期優良住宅の申請が20万円として計上された事例がありました。標準に入るかオプションかが会社によって分かれる項目なので、金額が出ていること自体が比べるときの手がかりになります。
ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。
まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。
掲載されている金額を、そのまま総額と考えない
気をつけたいのは、載っているのが特定の2棟の金額だということです。全商品に共通する本体価格や総額の幅は、公開資料では確認できませんでした。平屋のページにある1,000万円台という訴求も、会社全体の下限を示すものではありません。
外構、地盤改良、土地の代金、登記や住宅ローンの諸費用が事例の金額に入るのかも、統一した定義は確認できませんでした。同じ「建築費用合計」でも、物件ごとに範囲が違う可能性があります。自分の見積書で、どこまでが入っているのかを一つずつ確かめてください。
坪単価がなくても比べる方法
坪単価は、延床面積の取り方や、含む工事の範囲によって変わります。比べる指標としては当てにしにくい面があるので、公表していないこと自体を不誠実だとは言えません。とはいえ、検討する側は何かの数字で並べる必要があります。
そろえるのは総額です。建築本体、付帯工事、屋外の給排水、地盤改良、外構工事、照明とカーテン、登記や住宅ローンの諸費用、火災保険、土地代。この費目を入れた見積書を各社からもらえば、坪単価がなくても同じ条件で比べられます。一式と書かれた部分の内訳は、遠慮なく求めてください。
工法は2×4が基本で、希望すれば2×6に変更できる
工法は公式サイトではっきり示されています。住宅には2×4工法を採用し、希望すれば2×6工法へグレードアップできると書かれています。構造は、床と壁と屋根の6面体でつくるモノコック構造です。
火災に対する仕様も公表されていて、省令準耐火構造が標準です。この構造は火災保険の区分にかかわることがあるので、保険を選ぶときに仕様を伝えてください。

| 項目 | 公式に確認できた内容 |
|---|---|
| 住宅の工法 | 2×4工法。希望により2×6工法へ変更可能 |
| 構造 | 床・壁・屋根の6面体によるモノコック構造 |
| 耐火 | 省令準耐火構造を標準仕様 |
| 断熱・気密 | 高気密・高断熱を重視すると記載。数値の記載は確認できず |
| 省エネ | パッシブデザインによる省エネ。ZEHビルダー登録事業者 |
| 耐震 | 構造計算により耐震等級3に対応可能と記載 |
高気密・高断熱と書かれているが、UA値とC値は確認できなかった
公式サイトは高気密・高断熱を重視すると掲げ、パッシブデザインによる省エネにも触れています。ZEHビルダーの公募に登録した事業者であることも公表されていて、注文住宅のページにはZEHの基準を上回る省エネ住宅への対応も書かれています。
いっぽうで、数値は確認できませんでした。仕様のページにUA値とC値の項目はあるものの、取得できた公開本文から数値そのものを読み取れません。気密測定を全棟で行うのか、行う場合の時期や方法も確認できませんでした。
標準の断熱材の種類と厚さ、窓とサッシの仕様、断熱等性能等級も同じです。吹き付け断熱を計上した価格事例はありますが、全棟で共通する仕様かは分かりません。一次エネルギー消費量の等級やBELSの評価も確認できませんでした。
公表されていないという意味ではなく、公開されている範囲では確認できなかった、ということです。断熱の数値は光熱費にも補助金の対象にもかかわります。自分のプランの外皮計算書と、気密測定を行うかどうかの回答を、打ち合わせの早い段階でもらってください。
耐震等級3は「対応可能」という書き方になっている
耐震性能の表記は、読み方に注意が必要です。公式サイトには、構造計算によって耐震等級3に対応可能と書かれています。全棟で標準的に取得している、という書き方ではありません。
価格の事例を見ると、この読み方がはっきりします。複数の掲載事例で、耐震等級3の構造計算が35万円のオプションとして計上されていました。少なくとも掲載されている事例では、等級3の構造計算は標準ではなくオプションの扱いです。
全棟で許容応力度計算を行うのかどうかも確認できませんでした。木造2階建てには、簡易な壁量計算で確かめるやり方と、許容応力度計算まで行うやり方があり、同じ等級3でも根拠の重さが変わります。長期優良住宅の標準認定も確認できていません。
耐震等級3を希望するなら、打ち合わせの最初に伝えておきましょう。自分のプランで等級3を取れるのか、構造計算の方法と費用、評価機関の認定を取るのかまで確認しておくと、あとから金額が動きにくくなります。
保証は地盤20年、瑕疵10年、シロアリ10年
保証は年数がはっきり公表されています。地盤は20年、住宅の瑕疵は10年で、瑕疵のほうは最長20年まで延ばせる形です。
| 項目 | 公式に確認できた内容 |
|---|---|
| 地盤保証 | 引き渡し日から20年間 |
| 住宅瑕疵保証 | 引き渡しから10年。最長20年まで延長可能 |
| シロアリ保証 | 防除施工日から10年間 |
| 定期点検 | 引き渡し後に実施と案内。時期と回数の記載は確認できず |
| 相談窓口 | 入居後の不具合と相談を専用窓口で随時受付 |
| 緊急対応 | 水回りと鍵のトラブルに24時間365日対応 |
入居後の窓口も用意されています。不具合や相談を専用の窓口で随時受け付け、水回りと鍵の緊急トラブルには24時間365日で対応するとあります。夜中に水回りや鍵で困ったとき、どこへ連絡すればいいかが決まっているのは心強い部分です。
細かい条件は確認できませんでした。定期点検の時期と回数、無償で受けられる範囲、瑕疵保証を20年へ延ばす条件と費用、地盤保証とシロアリ保証の免責や限度額です。住宅設備の延長保証があるかどうかも分かりませんでした。
保証は、年数より中身で差が出ます。契約前に保証書と約款の現物を見せてもらい、対象になる部位、免責になる場合、延長に必要な工事と費用を確認しておきましょう。点検は、いつ誰が来るのかを書いた予定表をもらっておくと安心です。
手がけているのは注文住宅だけではない
公式の事業案内には、戸建住宅の新築とリフォームに加え、事務所、店舗、賃貸住宅、施設の建築を扱うとあります。住宅以外では2×4、2×6、鉄骨、RC、混構造に対応すると書かれています。
平屋にも専用のページがあります。建坪26坪からの提案で、部屋数によっては26坪未満にも対応できると書かれています。土地の広さに合わせて小さめの平屋から相談できる形です。
受賞歴も確認できました。2025年のLIXILメンバーズコンテストで、新築部門の空間デザイン賞INAXタイル部門を受賞しています。デザインの好みは人によって分かれますが、社外の場で選ばれた記録は、実例を見に行く前の手がかりになります。
契約する相手と、建てられる地域
法人と許認可
会社の情報は公的な資料で確認できました。正式な商号は秋田建設工業株式会社、法人番号は2040001000225、登記上の本店は千葉市稲毛区山王町135番地です。代表取締役は安保雅彦、設立は1968年5月。国税庁の法人番号公表サイトを見た時点で、登記記録の閉鎖を示す記載はありませんでした。
創業の地は秋田県鹿角市です。1968年5月に有限会社秋田造園工業として設立され、1977年3月に現在の商号へ変わりました。社名に秋田と入っているのはそのためです。
許認可もそろっています。建設業は千葉県知事許可で、建築工事業が(特-4)第19465号、大工工事業ととび・土工工事業、タイル・れんが・ブロック工事業が(般-4)第19465号です。一級建築士事務所は、建築士事務所登録簿の閲覧システムで2026年9月に確認した時点で千葉県知事登録第1-2204-8264号、登録年月日は2022年4月27日でした。公式の会社概要の表示は第1-1704-8264号です。宅地建物取引業は千葉県知事免許第15957号。住宅瑕疵担保責任保険を扱う機関の登録事業者検索にも掲載されていました。
国土交通省の建設業者等企業情報検索システムでも、商号、代表者、主たる営業所の所在地、千葉県知事許可第019465号が会社概要と一致しました。なお、建設業許可の括弧の中の数字は許可を受けた年度で、更新した回数ではありません。
宅建免許の更新回数は、表示が分かれている
宅地建物取引業の免許も、表示が一致していませんでした。公式の会社概要は千葉県知事(3)第15957号、千葉県宅地建物取引業協会が2025年5月1日に更新した会員情報は千葉県知事免許(4)第15957号となっています。
宅地建物取引業の免許の括弧の中の数字は、更新した回数を表します。5年ごとの更新なので、(3)と(4)では年数の見え方が変わります。番号そのものは第15957号で一致し、商号、代表者、所在地も一致するので、別の会社ということではありません。
国土交通省の宅地建物取引業者の検索システムでは、2026年9月に確認した時点で千葉県知事免許(4)第15957号と表示され、免許の有効期間は2025年4月2日から2030年4月1日まででした。公式の会社概要の(3)は、更新前の数字にあたります。気になる場合は、重要事項説明のときに免許証の現物を見せてもらってください。
同じ名前で出てくる別の会社
秋田建設工業という名前で検索すると、各地の会社が出てきます。大分県や北海道には、株式会社秋田建設工業、有限会社秋田建設工業という会社があります。法人格の付き方が違うだけで、名前の部分は同じです。千葉県の八千代市や佐倉市、愛知県にも、秋田建設という似た商号の会社があります。口コミを読むときは、どの会社の話なのかを先に確かめてください。
見分ける手がかりは、所在地とドメイン、そして法人番号です。数えた5件も、その3点で確かめたものだけです。
建てられる地域と、契約の相手
公式サイトには、施工エリアとして次の市町が挙がっています。流山市、柏市、我孫子市、松戸市、印西市、成田市、富里市、佐倉市、四街道市、八千代市、船橋市、市川市、浦安市、習志野市、八街市、千葉市、東金市、茂原市、長南町、市原市、木更津市など。千葉県内が中心で、県北西部から内房まで広く入っています。
末尾に「など」と付いているので、名前のない市町でも相談できる場合があります。土地を決める前に、その住所で施工できるかを確認しておきましょう。
契約の相手にも、確かめる場面があります。公式の販売物件ページには取引態様が売主と表示されていますが、その欄だけでは売主の正式な法人名まで特定できません。2019年のある分譲地の販売資料では、秋田建設工業株式会社が事業主と売主、そして設計施工を担い、別の会社が売主と販売代理として並んでいました。物件ごとに役割が変わり得るということです。
注文住宅なら工事請負契約書、土地や建売なら重要事項説明書と売買契約書で、相手方の正式な商号と法人番号を確認してください。
秋田建設工業を選ぶ理由になりそうな点
公式の情報と5件の口コミから、選ぶ理由になりそうな点は4つあります。
- 注文住宅で専属の営業を置かず、設計担当者が直接話を聞く体制を公表している。数は少ないが、口コミで評価が集まっていたのもこの部分だった
- 価格を坪単価ではなく、延床面積と建築費用合計まで示した事例で公開している。建築本体に付帯工事と設計申請、諸経費が含まれることも明記されている
- 地盤20年、瑕疵10年で最長20年まで延長可能、シロアリ10年という保証と、水回りと鍵に24時間365日対応する窓口がある
- 1968年設立。建設業許可と宅地建物取引業免許は国土交通省の検索システムで、一級建築士事務所登録は建築士事務所登録簿で確認でき、住宅瑕疵担保責任保険の登録事業者検索にも掲載されていた
いっぽうで、性能の数値と保証の細かい条件は確かめられませんでした。判断が分かれるとすれば、この部分です。
契約の前に確かめておきたいこと

- 総額でそろえた見積書。建築本体に何が入り、外構、地盤改良、土地代、諸費用がどこに計上されるのか
- 自分のプランのUA値。断熱材の種類と厚さ、サッシとガラスの仕様。気密測定を行うかどうかと、行う場合の時期
- 耐震等級3を取るかどうか。構造計算の方法と、事例で35万円だった費用が自分のプランでいくらになるのか
- 長期優良住宅を申請するかどうかと、その費用。掲載事例では20万円のオプションだった
- 定期点検の時期と回数、無償の範囲を書いた予定表
- 保証書と約款の現物。瑕疵保証を20年へ延ばす条件と費用、地盤保証とシロアリ保証の免責と限度額
- 契約の相手。契約書に書かれた正式商号と法人番号
どれも聞けば答えが返ってくる内容です。打ち合わせが進んでからだと確認に時間がかかるので、見積もりを依頼する段階でまとめて頼んでおきましょう。
よくある質問
秋田建設工業の坪単価はいくらですか
A. 確認した公式サイトでは、一律の坪単価は見当たりませんでした。公式サイトは、費用を坪単価で比べるのは難しいという考え方を示し、実際に建てた家ごとの金額を載せています。掲載は、延床31.91坪の3LDK+中2階が2,712万6,000円、延床26.42坪の平屋が2,541万円の2例です。どちらも特定の1棟の建築費用合計で、会社全体の価格帯としては読めません。土地代や諸費用まで入れた総額の見積書をそろえて比べてください。
断熱と気密の数値は公表されていますか
A. 数値は確認できませんでした。公式サイトは高気密・高断熱を重視すると掲げ、パッシブデザインによる省エネにも触れています。ZEHビルダーの登録事業者であることも公表されています。ただし、UA値とC値の数値、気密測定を全棟で行うかどうか、標準の断熱材と窓の仕様、断熱等性能等級は、取得できた公開本文から確認できませんでした。自分のプランの外皮計算書を出してもらうのが確実です。
耐震等級3はすべての家で標準ですか
A. 全棟で標準とは書かれていません。公式サイトの表記は、構造計算によって耐震等級3に対応可能というものです。掲載されている価格事例では、耐震等級3の構造計算が35万円のオプションとして計上されていました。全棟で許容応力度計算を行うのかも確認できていません。等級3を希望するなら、打ち合わせの最初に伝え、構造計算の方法と費用、認定を取るかどうかまで確認しておきましょう。
保証と点検はどうなっていますか
A. 地盤は引き渡し日から20年、住宅の瑕疵は引き渡しから10年で最長20年まで延長可能、シロアリは防除施工日から10年と公表されています。入居後の相談は専用窓口で随時受け付け、水回りと鍵の緊急トラブルには24時間365日対応するとあります。いっぽう、定期点検の時期と回数、無償の範囲、延長の条件と費用、免責の範囲は確認できませんでした。契約前に保証書と約款、点検の予定表をもらってください。
口コミにはどんなことが書かれていましたか
A. 確認できた投稿は5件で、内容はすべて良い評価でした。担当者の説明が早く丁寧だった、設計士が要望をよく聞いてくれた、設計の自由度と価格に満足した、断熱の提案で夏涼しく冬暖かくなった、大手より低い価格で広い家が建った、という内容です。ただし5件は人数ではなく投稿URLの件数で、無作為に抜き出したものでも全件を集めたものでもありません。この数から満足度や多数派は読み取れません。
まとめ
確かめられたのは、次の点です。
- 公開されていた口コミは5件で、いずれも良い評価だった。いちばん多い話題は営業・打ち合わせの2件
- 5件は人数ではなく投稿URLの件数。投稿日は2つの日に集中し、施工・仕上がりとアフターサービスは0件だった
- 価格は一律の坪単価ではなく事例で公開。掲載の2例は建築費用合計が2,712万6,000円と2,541万円で、建築本体に付帯工事と設計申請、諸経費が含まれる
- 耐震等級3の構造計算は35万円、長期優良住宅の申請は20万円としてオプション計上された事例がある
- 住宅は2×4工法で、希望により2×6へ変更可能。省令準耐火構造が標準
- 保証は地盤20年、瑕疵10年で最長20年まで延長可能、シロアリ10年
- 会社は秋田建設工業株式会社、法人番号2040001000225。宅建免許と一級建築士事務所の番号は、公式の会社概要と公的な検索で表示が異なり、公的な検索では(4)第15957号と第1-2204-8264号だった。契約の相手は物件ごとに変わり得るので、契約書の商号と法人番号で確かめる
公開資料からは確かめられなかった項目もあります。価格では、坪単価と全商品共通の価格帯、事例の金額に含まれる費目の定義です。性能と保証では、UA値とC値、断熱材と窓の標準仕様、耐震等級3と許容応力度計算を全棟で行うのか、定期点検の時期と無償の範囲、保証の免責と延長条件です。
公開資料では確認できなかった項目も、書面にしてもらえれば比べる材料になります。総額でそろえた見積書、自分のプランの外皮計算書、耐震等級3を取るかどうかと費用の回答、保証書と約款の現物。この4点がそろえば、ほかの会社と同じ条件で並べられます。口コミの少ない会社ほど、書面で確かめた事実が判断の支えになります。


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