キッチンも1.5坪の浴室も太陽光発電も、はじめから付いてくる。富士住建の「完全フル装備の家」に心が動いたなら、社名の検索候補に「やばい」が交じっているのを見て、この手厚さにどんな条件が付くのかを確かめたくなったはずです。
幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートと、住宅会社に関する独自の口コミ調査を行い、保証と点検の条件は公式情報と照らし合わせました。
結論を先にお伝えすると、富士住建は、標準から外れたときの費用を心配する声もありますが、予算の見通しを立てて建てたい人には検討する価値のある住宅会社といえるでしょう。キッチンや浴室、太陽光発電といった設備が最初から標準に含まれることは、公式情報でも確かめられました。今回は、宅建士の視点から、総額の固め方と保証の条件を詳しく見ていきます。
この記事でわかること
- 口コミ188件を6つの論点に分けたとき、気がかりと良い評価がどこへ寄っていたのか
- 完全フル装備はどこまでが標準で、そこを外れると費用がどう動くのか
- 「潰れるのでは」「寒い」という不安を、法人番号と公式の記載でどこまで確かめられるのか
- 坪単価が公表されていないなかで、支払総額をどう固めていくのか
- 読みの近いフジ住宅と取り違えていないかを、契約のまえに見分ける方法

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この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、価格や保証の記述と会社の法人情報の裏づけを、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年7月22日)
公開口コミ188件を分類してわかった、富士住建で語られていること
「やばい」の一語が具体的に何を指しているのか。散らばった書き込みをまとめて眺めると、そのかたちがじわりと見えてきます。読み終えた188件は、6つの角度へ自然に分かれました。完全フル装備の中身、断熱と住み心地、費用の感覚、現場と工期、引き渡し後の対応、そして会社と担当者です。

はじめに、この調べがどんな性質のものかを、先にことわっておきます。188件は、2026年7月時点で公開されていた投稿のうち、内容を確認した数です。かぞえたのは投稿の本数であって、施主の人数ではありません。
対象にしたのは施主本人へのアンケートではなく、無作為抽出でも全件収集でもない調査です。ですから割合や多数派を示せる調べ方ではありません。目を向けるのは両方の声、つまり良い評判と気になる評判の両面です。声の奥にある事情と、契約のまえに打てる一手にも触れます。
投稿のなかみと、公式の資料でうらづけの取れることは、混同しないよう切り分けました。特定の口コミサイト名やアカウント名は記事に出さず、載せるのは媒体の種類だけにとどめました。会社の素性は、国が運営する法人情報の公表サイトと照らし合わせています。価格や保証、免許は、公式サイトに書かれている記載として確かめました。どこかが独自に測った数字でもなければ、すべての家で同じと保証できるものでもありません。
もう一点、読み進むまえに頭の隅へ置いてほしいことがあります。富士住建は首都圏で長年、たくさんの家を建ててきた会社です。一般論として、引き渡した家が増えれば、それにつれて投稿の総数も増えるとはいえます。もっとも、施工した棟数と投稿数の正確な関係を、今回の調査で確かめたわけではありません。ただしそれは、一件ごとの不満の重さを軽くする理由にはなりません。
家の出来ばえに不満はなくても、打ち合わせでの一言が胸に残って評価が辛くなる。そんな書き込みにも、読みながら何度も行き当たりました。そもそもネットの投稿は、投稿者の層に偏りがあり、書き手の顔ぶれもかたよります。満足して住む人と心残りのある人、どちらがペンを執りやすいのかまでは、今回の調べからは読めません。たいていの人は、よほどのことでもないかぎり、自分からはわざわざ投稿する機会は多くありません。だからこそ、投稿の数をそのまま利用者みんなの評価と受け取るのは無理があります。
このことわりを胸のどこかに残したまま、先へ進んでください。
最も多く語られたのは設計・商品選択についてで64件。そこへ価格・費用が32件、住宅性能・断熱が29件と続き、のこりは施工品質・工期25件、保証・アフター23件、経営・会社の現況・契約相手15件という分かれ方でした。
ただし、この数字が示すのは、どんな話題が投稿になりやすいかというかたよりでしかありません。件数が多い角度ほど問題が根深い、という話ではなく、統計として取り出した割合でもないのです。6つを一枚の表に整理しました。上ほど深刻という並びではなく、どれも横一線に同じ重さで置いています。
| 6つの論点 | 読んだ媒体の種類 | 公式・公的情報で確認できた事実 | 公開情報では確認できない範囲 | 契約前の確認点 |
|---|---|---|---|---|
| 設計・商品選択 | 大手口コミ・SNS | 主力は設備を標準で一括装備する「完全フル装備の家」。平屋のHIRARIや純和風の檜日和もそろう | シリーズや延床で標準に入る範囲、変更や追加で動く金額 | 標準はどこまでか、その線を越えたときの差額の出し方 |
| 住宅性能・断熱 | 個人ブログ・Q&A | Low-Eペアガラスと太陽光発電が標準。標準プランは断熱等級5・6と条件つきで説明し、HEMS等でZEHに対応 | C値やUA値の全棟の実測値、一邸ごとの体感 | 自宅の断熱等級と省エネ計算書、実測値をもらえるか |
| 価格・費用 | 掲示板・SNS | 設備の一括仕入れで原価を抑え、値引きなしの一物一価をうたう。坪単価は非公表 | 本体にのる付帯工事や地盤改良、外構、オプションの相場 | 標準の総額に付帯・地盤・外構・税をのせた支払総額 |
| 施工品質・工期 | ブログ・掲示板 | 第三者機関の検査を実施し、基礎配筋や構造などの検査項目を公式に公開 | 現場や職人ごとの仕上がり、繁忙期の工期の伸び | 検査の担い手、施主が立ち会える場面と写真記録の有無 |
| 保証・アフター | Q&A・掲示板 | 完成後10年保証と2年間の無料点検。引き渡し後は初回・6・12・24か月の計4回の点検 | 10年より先の延長条件、免責の細部、点検時の応対 | 保証書の主体と免責、点検の時期、窓口と返答までの日数 |
| 経営・会社の現況・契約相手 | ブログ・掲示板 | 法人番号4030001042431、本社は上尾市、1987年設立で首都圏の注文住宅を継続 | 店舗ごとの人員配置、施工を担う協力会社の顔ぶれ | 契約書の社名と法人番号、担当店舗の体制と引き継ぎ |

完全フル装備と標準仕様をめぐる声(言及64件)
最も多く語られたのが、はじめから付いてくる設備の中身でした。大手口コミやSNS、個人ブログにばらけた声で、どれも真偽までは裏の取れない前提で読んでください。
好意的な書き込みでは、キッチンや広い浴室、太陽光までひとまとめで付くので、あとから積み増さなくても暮らしが仕上がった、という声が並びます。ショールームで見た設備がそのまま入る手堅さ、オプションで膨らむ心配が要らなかった、という受け止めも見えました。
気がかりを書いた側では、標準が厚いぶん、その枠を外れる変更をしようとすると割高に映った、という声がありました。使いこなせない設備まで込みで融通がききにくい、間取りしだいで標準の浴室が大きすぎた、という戸惑いも交じります。
同じ「全部込み」が、手間を惜しむ人には長所に、細部にこだわる人には窮屈さに映る。ひとつのしくみが、ほめ言葉にも不満にも化けていました。標準に入る範囲と、そこから追加になる部分。この線引きを契約のまえに一覧でもらえば、すれ違いはぐっと減らせます。
断熱と気密、住んでからの体感(言及29件)
「富士住建 寒い」と打つ人がいるとおり、住みはじめてからの体感も語られていました。個人ブログや住まいのQ&A、掲示板で見かけた声で、書き手も、その出来事が本当にあったのかも、確かめられてはいません。
温かい側の声では、屋根の太陽光のおかげで光熱費が楽になった、以前の家より底冷えしなくなった、という報告がありました。ペアガラスで結露がやわらいだ、という書き込みも見えます。
心細い側では、真冬に足もとが冷える、部屋ごとに温度差を感じる、という投稿が出ていました。断熱の等級や気密の値を、もっとはっきり知りたいという要望もあります。
寒さの受け取り方は、間取りや暖房のクセ、住む土地によっても揺れるので、投稿だけで優劣は決められません。のちほど触れますが、太陽光やペアガラスは標準で、公式は標準プランを断熱等級5・6の仕様と条件つきで説明しています。いっぽうで、気密を示すC値や、一邸ごとのUA値のような数値までは公式に見あたりませんでした。だから、自宅ぶんの断熱等級と省エネ計算書を出してもらい、できれば実測を頼むのが、いちばん堅い確かめ方になります。
価格と、その安さの仕組みへの受け止め(言及32件)
お金の感想は、人によってくっきり二手に分かれます。掲示板やSNS、口コミサイトに転がっていた、真偽の追えない声です。
得をしたと感じる側では、これだけ設備がのってこの値段なら腹落ちした、他社で同じ装備をそろえるより結局は安かった、という声がありました。値引きの駆け引きで神経を削らずに済んだ、という受け止めもあります。
引っかかる側では、標準は安く見えても、付帯工事や地盤改良、外構を足したら思ったより跳ねた、という投稿が目立ちました。本体の額だけで判断すると、総額でぎょっとする、という声です。
金額の開きは、土地の条件も契約の時期も投稿ごとにばらばらで、その理由までは追えません。富士住建は設備をまとめて仕入れて原価を抑え、値引きをしないかわりに誰にでも同じ価格を出すと説明しています。だから見るべきは値引きの幅ではなく、標準の外で動く費用のほう。詰め方は、後ろの価格の章でもう一度ならべます。
現場の施工と工期について書かれたこと(言及25件)
建てている最中の現場に向いた声です。個人ブログや住まいの掲示板で見かけた、真偽までは追いきれない投稿になります。
落ち着いた側では、現場がきれいに片づいていた、職人の受け答えがていねいだった、という書き込みがありました。第三者の検査が入ると知って気が楽になった、という声も見えます。
引っかかった側では、繁忙期に重なって工期が延びた、現場ごとに仕上がりの差を感じた、という投稿がありました。「欠陥では」と気をもんだ声もありました。なかには、確認や手直しで収まった経緯まで書き添えた投稿もあります。ただ、その件数や事実の真偽までは確かめようがなく、これだけで会社全体の施工品質を推し量ることはできません。
仕上がりのむらは現場や時期に左右される面が大きく、会社ぜんたいの体質と決めつけるのは早計です。富士住建は第三者機関の検査を公表していますから、誰がいつ何を見るのか、施主が立ち会えるのか、写真の記録をもらえるのか。ここを契約のまえに聞いておくと、不安はだいぶ小さくなります。
引き渡しのあととアフターに寄せられた声(言及23件)
住みはじめてからの反応に触れた声になります。これも住まいのQ&Aや掲示板で見かけた、事実の確かめようがない投稿です。
喜ぶ側では、定期点検で見つかった細かな不具合をていねいに直してもらえた、という投稿が見えました。困ったときの窓口がきちんと応じてくれた、という声も届いています。
もやもやが残る側では、連絡や補修の動きが鈍いと感じた、という声がありました。点検の予定がなかなか決まらない、返信までに日数がかかった、という投稿もあります。
紙に刷られた保証年数と、いざ困ったときに誰がどれだけ早く動くのかは、切り分けて見ておくのが安全です。富士住建は10年の保証と引き渡し後の点検を公表していますから、その時期と、連絡してから返信が来るまでの流れを書面でもらう価値は小さくありません。細かな中身は、後ろの保証の章でひらきます。
会社そのものと担当者をめぐる話(言及15件)
しめくくりは、契約する相手そのものへ向けられた声になります。これも個人ブログや住まいの掲示板にあった、裏の取りようがない投稿です。
安心を口にする側では、地元の埼玉で長く続く会社だから任せやすかった、という声がありました。ショールームが近くにあって足を運びやすい、という書き込みもあります。
気にかかる側では、担当者によって提案の厚みに差を感じた、契約のあとに担当が替わって調子が変わった、という投稿がありました。「潰れないか」と将来を案じる声もありますが、これは投稿上の心配であって、事実の見きわめは次の章に回します。
受け止めは担当店舗ごとにばらけていて、それが会社全体の傾向なのかどうかまでは、裏の取れない投稿では言い切れません。会社のいまそのものは、公の記録から確かめられます。次の章で、番号と許可をたどってみましょう。

「やばい」の中身を、公的な記録と公式の情報で確かめる
前の章で6つに分けた188件の受け止めは、どこまでが確かな話なのか。ここからは、公表された記録に当てて答え合わせをします。強い言葉の奥にある事情は、感触ではなく数字や登記からたどったほうが、はるかに早く芯に届くからです。
「潰れるのでは」の不安は、法人番号と許可でたどれる
会社が実在していまも動いているかは、印象ではなく記録で確かめられます。富士住建の法人番号は4030001042431、本社は埼玉県上尾市です。国の法人情報の公表サイトにも同じ番号で載り、直近まで情報が更新されています。設立は1987年。建設業の許可は国土交通大臣(般-4)第19632号、宅地建物取引業の免許は国土交通大臣(4)第7697号で、どちらも公式サイトに現行の番号が掲げられています。ただし、ここで読み取れるのは基本の情報と、いま出ている許認可の状況にとどまります。過去の更新の重なりや、会社の財務、先々の見通しまでは、番号や許認可だけでは判断できません。事業がこの先も続くかどうかを、一枚の書類で保証はできません。それでも、相手が法人として実在し、いまも首都圏で家を建てている事実は、記録からはっきり読み取れます。気になるなら、決算の状況や施工の実績を打ち合わせの場でたずね、書面で受け取っておくと安心の度合いは増します。
「完全フル装備」は、どこまでが標準でどこから有償なのか
富士住建の顔とも言えるのが、この完全フル装備です。キッチンや洗面、1.5坪の浴室、太陽光発電、照明やカーテンまで、ふつうならオプション扱いになりがちな設備を、はじめから標準でひとまとめにする考え方になります。設備を束で仕入れることで原価を抑えられる、というのが会社の言い分です。押さえておきたいのは、標準が厚いことと、何をしても追加が出ないことは、まったくの別物だという点。標準の設備からグレードを上げたり、間取りを大きくいじったりすれば、その分の費用はやはり動きます。口コミに「浴室を変えたかった」という声があったように、標準がかっちり決まっているぶん、そこを外れた望みには差額が付いてまわるのです。何が標準に入り、どこから有償になるのか。シリーズごとの一覧で受け取るのが、いちばん確かな見極め方になります。
断熱と省エネ、そして表に出ていない数字
住み心地に直結する断熱では、公式でわかることと、わからないことがくっきり割れます。わかったのは、Low-Eペアガラスと太陽光発電を標準にしていることです。加えて、標準プランを断熱等級5・6の仕様と条件つきで説明し、パネルの増設やHEMSでZEHの水準に届くとしています。ただし公式も、設計プランや条件によって等級は変わり、評価書をとるには別の費用がかかると断っています。反対に、気密を表すC値の実測結果や、一邸ごとのUA値のような数値は、2026年7月の時点で公式サイトには見あたりませんでした。「寒い」という声が気になる人ほど、ここは要チェックです。数値が載っていないことは、性能が低いことと同じではありません。ただ、はっきり確かめたいなら、自宅ぶんの断熱等級と省エネ計算書を出してもらい、できれば引き渡しのまえに気密測定を頼むのが筋になります。わからない数字を当てずっぽうで埋めるより、書面で取りにいくほうが安全です。

気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう
口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。
同じ「富士住建」でも、取り違えやすい会社がある
検索に現れる「富士住建」が、いつも上尾のあの会社を指すとはかぎりません。ここを取り違えると、別の法人に関する情報を、自分の相手の話だと思い込んでしまいます。
フジ住宅など、読みの近い別会社との見分け方
呼び名が近くても、法人番号がひとつ違えば、それは別の会社です。まず字面が近いのが、大阪の岸和田に本社を置く上場企業のフジ住宅です。読みは「フジジュウタク」で、上尾の富士住建、つまり「フジジュウケン」とは、そもそも読み方からして違う別法人になります。さらにまぎらわしいことに、大阪の住吉には、商号も読みもまったく同じ「株式会社富士住建」という別の会社があるのです。ほかにも富士住宅や富士工務店といった、字の近い会社がいくつも並びます。この記事では、そうした他社の話には踏み込みませんし、経営や評判も詮索しません。見分ける手がかりは3つ。法人番号が4030001042431であること、本社が埼玉県上尾市にあること、完全フル装備の家を首都圏で手がけていること。契約書と重要事項説明書に載る社名と番号をつき合わせれば、目の前の会社がどの一社なのかは、その場で見きわめられます。
数字にあらわれる強みと、口コミがつまずいていた弱み
公式の情報に口コミを重ね合わせると、富士住建が力を発揮する場面と、用心したい場面が見えてきます。どこに強さがあり、どこに用心が要るのか。片側だけをすくっても、全体像はつかめません。
公式からうかがえる強み
強みは、ふだんならオプションで一つずつ積み上がる設備を、はなから標準でまとめてしまう割り切りにあります。キッチンや浴室、太陽光まで込みなので、打ち合わせのたびに金額が伸びる不安が薄い。値引きをしないかわりに誰にでも同じ価格を出す方針も、交渉の巧拙で総額がぶれにくいという意味で、初めての家づくりには読みやすい仕組みです。構造は檜の4寸柱を使う木造軸組に面材を組み合わせ、耐震等級3に制振ダンパーを加えた仕様を標準にかかげています。資格や商品の仕様がきちんと開示されている点も、相手の輪郭を描きやすい会社だと言える理由です。
身構えたいところと、その備え方
逆に、裏の取れない投稿ながら何度も浮かんできたのは、標準の線を越えたときの割高感と、店舗や担当によって応対がそろわないという声でした。ただ、本当にぶれやすいのか、会社ぜんたいのクセなのかは、この投稿群だけでは断じられません。買う前の下調べだけで避けきれるとも言い切れないので、会社側へ書面でたずねておきたいことがあります。標準に含まれる範囲と、そこを外れたときの差額の出し方。担当が交代するときの引き継ぎ。点検やアフターの連絡先と、問い合わせてから返事が来るまでの目安です。この手間は、買う側だけが背負う自己責任ではありません。会社の側には、標準に含まれる範囲や差額、担当の引き継ぎ、アフターの窓口を、契約のまえにはっきり説明し、契約の内容にそって対応する責任があります。施主の側は、示された内容を見くらべて手元に残し、腑に落ちない点をたずねておく。その両方がそろって、はじめてすれ違いは小さくなります。
坪単価の具体額が公式で確認できないなかで、支払総額をどう固めるか
費用をあいまいにしたまま進めると、あとで手痛いしっぺ返しがきます。目安が表に出ないなかで、最後に払う総額をどう見通すか、そこが勝負どころ。富士住建の価格は、買い手のほうから能動的に固めにいく構えが要ります。
富士住建の価格の考え方
公式が明かすのは、値引きをしないという方針までです。設備をまとめて仕入れて利益率を薄くし、最初の見積もりから値を引かない価格にして、誰にでも同じ条件を出すと説明しています。社員割引すらしないと明記されています。裏を返せば、坪単価そのものの具体額は、公式ウェブでは確認できませんでした。標準に何が含まれるかで一坪の重みが動くため、外から一律の数字は当てはめにくい。ほかのサイトには坪単価めいた数字も見かけますが、前提がそろわず、真に受けるのは危ういところです。実際の額は、自分の土地とプランの見積もりで引き出すのが確実です。
総額を一枚にそろえて見くらべる
完全フル装備の価格は、設備込みに見えても、それだけでは総額になりません。付帯工事や地盤改良、外構、登記や火災保険といった諸費用をのせて、はじめて支払う額が姿を現します。標準を大きく越える変更をすれば、その差額も上に乗ってくるのです。坪単価という言い回しも、本体だけを指すのか総額まで抱えるのかで、受ける印象がまるで変わります。標準の総額へ付帯・地盤・外構・税をのせた見積もりを一枚にまとめてもらえば、他社と並べても物差しがずれません。値引きの有無を気にするより先に、中身の粒をそろえるほうが、結局は近道になります。
ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。
まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。
保証は何年で、引き渡しのあとに動くのは誰か
紙の上の保証年数と、いざというとき誰がいつ駆けつけるのかは、切り離して確かめておくのが肝心です。この両輪がそろって、ようやく安心という言葉が実を持つのです。
公式が示している保証と点検の中身
新築の家には、法律で決められた保証があります。住宅の品質確保の促進等に関する法律により、構造耐力上主要な部分と、雨水の浸入を防止する部分については、引き渡しから10年間の瑕疵担保の責任が定められています。注文住宅の請負であれば、その責めを負うのは請負人です。富士住建の公式サイトには、完成後の10年保証と2年間の無料点検が記載されています。引き渡しのあとは、初回・6か月・12か月・24か月の計4回の定期点検を行い、その先もアフターの制度で受けるとしています。住宅かし保険の検査機関への登録もあるとのことです。この10年保証が法律の定めとどう重なるのか、保証の範囲や免責、10年より先の延長があるのかどうかは、契約のまえに保証書で確かめてください。
決めごとと、いざという時の動きは別々に見る
保証書が手もとにそろっていることと、いざという場面ですぐ動いてもらえることは、まったく別の話になります。点検の時期と見る項目、窓口の場所、連絡してから返信までの日数。対象から外れるのはどんな場合か、10年より先の延長に費用がかかるのかどうかも、あわせて聞いておきたいところです。口コミに「連絡が遅い」という声があったぶん、この運用の部分こそ、契約のまえに一つずつ問い合わせておく値打ちがあります。そうしておけば、引き渡し後のずれは小さくおさまるはずです。
富士住建の完全フル装備が向く人と、じっくり選びたい人
ここまでの内容を、こんどは人物像に落としこんでみましょう。会社の良し悪しではなく、あなたの希望と噛み合うかどうかという見立てです。
向いているのは、設備を一つずつ選ぶ手間を省いて、はじめから整った家を手の届く価格で建てたい人です。オプションで費用がふくらむのが不安な人、値引き交渉に神経を使いたくない人、地元の埼玉や首都圏で顔を合わせて相談したい人にもなじみます。
腰を据えたいのは、間取りや設備を細部まで自分で選び抜きたい人です。標準の枠を大きく越えるこだわりがある人は、その差額の出方を先に押さえておくと落ち着きます。断熱の数値を重んじる人は、断熱等級や省エネ計算書、できれば気密の実測を書面で求めておくと安心です。担当者との相性を大事にする人は、初回の面談で連絡の道すじと、担当が替わるときの引き継ぎまで確かめておくと心強いでしょう。
よくある質問
なぜ「富士住建 やばい」と検索する人がいるのですか?
A. 2026年7月に編集部が確かめた検索環境では、「やばい」が変換候補に表示されました。ただ、候補は時期や地域、使う端末によっても変わりますし、それだけで会社の値打ちが決まるわけでもありません。読んだ口コミ188件の内訳は、気がかりの声が58件、良かった声が79件、どちらでもない声が51件でした。「やばい」には、これだけ付いて安いという良い驚きと、標準を外れたときの費用への不安が、同居しています。無作為に選んだ調べではないため、この数が利用者ぜんたいの比率を写すわけではありません。自分にとっての「やばい」がどちらの意味かを見分けて読むのが近道です。
完全フル装備は本当に完全で、追加の費用はかからないのですか?
A. 標準の範囲が広いのは事実ですが、何をしても追加が出ないという意味ではありません。標準の設備からグレードを上げたり、間取りを大きく変えたりすれば、その分の費用は動きます。付帯工事や地盤改良、外構、諸費用も本体とは別に必要です。何が標準に入り、どこから有償になるのかを、シリーズごとの一覧でもらっておくと、あとの食い違いを防げます。
富士住建の坪単価は、結局いくらくらいなのですか?
A. 坪単価は公表されていません。含まれる標準設備の量しだいで一坪の中身が変わり、土地の状況でも総額が上下するからです。ほかのサイトに並ぶ数字は前提がばらばらなので参考程度にとどめ、本体へ付帯工事・地盤改良・外構・諸費用まで積んだ総額を、狙う土地とプランの見積もりで出してもらいましょう。
富士住建は寒いという口コミは本当ですか?
A. 「寒い」という投稿はありますが、真偽の裏は取れていません。寒さの感じ方は間取りや暖房のクセ、住む土地でも変わります。公式では、太陽光発電やLow-Eペアガラスを標準とし、標準プランを断熱等級5・6の仕様と条件つきで説明しています。ただしC値の実測結果や個別プランのUA値までは、確認できた範囲では公表されていません。気になるなら、自宅ぶんの断熱等級と省エネ計算書を出してもらい、できれば引き渡し前の気密測定を頼むのが確かめ方です。
富士住建は倒産しないか心配ですが、会社は大丈夫でしょうか?
A. 法人番号4030001042431は国の法人情報の公表サイトに現存し、直近まで情報が更新されています。建設業の許可と宅地建物取引業の免許も、公式サイトに現行の番号が掲げられています。ここからわかるのは、会社が法人として実在し、いまも首都圏で家を建てているという事実です。ただし、番号や許認可だけで財務の状態や将来の継続性まで判断はできませんし、過去の更新の履歴も、この記事では追っていません。心配な点は、決算の状況や施工の実績を打ち合わせでたずね、書面で確かめるのが確実です。
保証は何年続き、点検はありますか?
A. 新築の住まいには、構造の骨組みや雨漏りに関わる部分に、法律で10年間の保証が義務づけられています。富士住建の公式サイトには、完成後の10年保証と2年間の無料点検、そして初回・6か月・12か月・24か月の計4回の定期点検が記載されています。この10年保証が法律の定めとどう重なるのか、10年より先の延長や費用、免責がどうなるのかは、契約のまえに保証書で確かめてください。
フジ住宅と富士住建は同じ会社ですか?
A. 別の会社です。フジ住宅は大阪の岸和田に本社を置く上場企業で、読みは「フジジュウタク」です。上尾の富士住建、つまり「フジジュウケン」とは、読み方も法人番号も違う別法人になります。富士住建の目印は、法人番号4030001042431、本社が上尾市にあること、そして完全フル装備の家を首都圏で手がけていることです。契約書や重要事項説明書の社名と番号を照らせば、その場で見分けられます。
まとめ 契約書に判を押す前の6項目
結びに、契約へ動くまえに手を打てるよう、勘どころを6つにしぼりました。強い言葉に振りまわされず、自分の物差しで決めるための足場です。
- 相手が法人番号4030001042431の富士住建かを、契約書と重要事項説明書で照らす(フジ住宅など別会社と混同しない)
- 完全フル装備の標準に入る範囲と、そこを外れたときの差額の出し方を、シリーズごとの一覧でもらう
- 本体の総額へ付帯工事・地盤改良・外構・諸費用をのせた支払総額を、一枚にそろえて見くらべる
- 「寒い」が気がかりなら、断熱等級と省エネ計算書、できれば気密の実測を書面で求める
- 10年保証と4回の点検の中身、法律の定めとの重なり、10年より先の延長があるかどうかを、保証書で先に確かめる
- 担当者の名前と連絡の道すじ、担当が替わるときの引き継ぎを、契約のまえに押さえておく
口コミ188件は、そこに住む人すべての採点ではありません。表に出ていた投稿を拾い、数え上げただけの記録です。数の多い少ないや割合よりも、そこで交わされた論点と、公式の情報で裏の取れる事実に軸足を置いてください。会社にまつわる情報は、公表された時点の事実であって、先々を保証するものではありません。見きわめるべきは、その会社があなたの希望に合うのかどうか、ただその一点です。そこで下した判断こそが、最も確かな道しるべになります。

