東濃檜の木の家に、外と内から包むダブル断熱。愛知や岐阜で土地を見ながら、この家づくりに心が動いた方もいるでしょう。気持ちが固まる前に「善匠 評判」「善匠 口コミ」と検索窓に打ち込んだ方もいるはずです。ただ、検索結果には実際に建てた人の記録もあれば、何年も前の話が上のほうに残っていることもあります。どれを見て判断すればよいのか、迷うところです。
幸せおうち体験談では、注文住宅を建てた施主1,132人へのアンケートと、住宅会社に関する独自の口コミ調査を行いました。そのうえで、断熱の数値や保証の内容は、公式情報と照らし合わせています。
結論を先にお伝えすると、善匠は、総額の見通しを早い段階で聞いておけば、比べる相手として十分に検討できる住宅会社といえるでしょう。引き渡しのあとの無料点検は毎年で、期間の区切りを設けないと公式に書かれています。今回は、宅建士の視点から、断熱と気密の数字の読み方と、価格でわかっている範囲を詳しく見ていきます。
この記事でわかること
- 口コミ97件を7つの話題に分けると、どこに何件集まったのか
- 住宅性能・設備にふれた21件には、どんなことが書かれていたのか
- UA値0.46以下とUA値0.6以下、自分の家の数字になるのはどちらなのか
- 耐震等級3の証明書に別途費用がかかるのは、どういう場面なのか
- 10年を超えたあとの保証と、毎年の無料点検は、どこまでが無料なのか
- 同じ名前の会社と取り違えていないかを、どこで確かめられるのか

まずはここに注目
住宅展示場へ行く前に、資料を集めて比較しておきましょう
詳しい内容を見ていく前に、ひとつだけ。建てる土地に対応した住宅会社の資料は、展示場へ行く前に集めておいてください。

一社ずつ調べるのは手間がかかります。条件に合う会社の資料をまとめて請求できるサービスを使うのが早いです。
資料を先に集めておくメリット
家づくりは一生に一度の大きな買い物です。
カタログ請求なら、この4つを一度にまとめて用意できます。
目的で選ぶ3サービス
予算を抑えて探したい
LIFULL HOME'S
無料で住宅カタログを取り寄せる地域の工務店も見たい
SUUMO
無料で工務店・メーカーの資料を見る相談しながら決めたい
HOME4U 家づくりのとびら
無料で家づくりプランを相談するどれも無料で使えます。迷うなら、地域の工務店とハウスメーカーのようにタイプの違う2つを組み合わせておくと、価格や得意分野の違いが見えて候補を広げやすくなります。まずは気になったものから資料を集めてみてください。
この記事の監修
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 井口梓美
宅地建物取引業者である株式会社AZWAYの代表。不動産取引と住宅ローンの相談実務をふまえ、価格や保証にかかわる記載と法人の情報を、公式に公開されている資料で確認しています。(監修日:2026年7月31日)

- 97件の書き込みを話題別に見ると、住宅性能・設備と打ち合わせ・担当者・契約が21件で並んだ
- 会社の成り立ちを、公的な記録で確かめる
- 社名のよく似た別の会社とは、法人番号で見分けられます
- 家の造りと地震への備えは、どこまで公表されているか
- 断熱と気密の数字は、はっきり出ています
- 保証は10年。点検は毎年、期間の区切りなしと書かれています
- 価格は、Armoの本体価格だけが公表されています
- FeliceとArmo、平屋。どれを選ぶかで家づくりの進み方が変わります
- 建てられるエリアと、実際に見に行ける場所
- 公表されていなかった項目を、契約の前に確かめる
- 善匠を選ぶ理由になりうること
- 善匠が向いている人と、急がずに進めたい人
- よくある質問
- まとめ
97件の書き込みを話題別に見ると、住宅性能・設備と打ち合わせ・担当者・契約が21件で並んだ
善匠にふれた公開投稿を、2026年7月にひとつずつ開きました。中身まで読み取れたのが97件です。内わけは、口コミサイトに寄せられた投稿が11件、掲示板と質問サイトの書き込みが61件、SNSでの言及が4件、家づくりを記録した個人ブログが21件。数えているのは投稿の本数なので、ひとりの人が二か所へ書き込めば、その分だけ増えます。

会社の沿革や登記、社会保険の登録、それに断熱や保証の公表値は、投稿ではなく、公式サイトと国が運営している公表制度で確かめました。投稿のほうに書かれているのは、それを書いた人が感じたことです。会社側がそれにどう答えたかまでは、確認できていません。
口コミには、契約と施工の数が増えるほど不満の書き込みも増えるという性質があります。ただしそれは、一件ごとの不満の重さを軽くする理由にはなりません。家の出来ばえには満足していても、打ち合わせで交わしたひとことが引っかかり、評価が下がることもあります。逆に、満足して静かに暮らしている人が、わざわざ書き込むとは限りません。書き込む人の層にも偏りが出ます。今回読んだ個人ブログも、その多くは少数の施主が家づくりを連載の形で記録したものでした。一件の書き込みが、そのまま会社全体の評価になるわけではありません。
なお97件のうち20件は、旧商号のころに書かれたものと判断しました。同じ会社の過去の投稿として数え、合併前の別法人の体験は含めていません。そのうえで、97件を話題ごとに分けました。最も多かったのは住宅性能・設備と打ち合わせ・担当者・契約で、どちらも21件でした。
| 話題 | 件数 | 投稿の中身 |
|---|---|---|
| 住宅性能・設備 | 21件 | 冬の寒さと夏の暑さの体感、以前の住まいとの比べ方、結露や静かさ、展示場で聞いたというUA値やC値の数字 |
| 打ち合わせ・担当者・契約 | 21件 | 急かされなかったという評価と、連絡や提案が進まないという不満、次の段階へ進むときの10万円をめぐる投稿 |
| 価格・費用 | 18件 | 坪60万円台から坪100万円超まで開いた実額、本体価格の外にかかった費用、減額した場所の住み心地 |
| 保証・アフター・点検 | 11件 | 年次点検の案内や補修の連絡を待った話と、そのあと対応されたという続報、分譲では点検の扱いが違うという説明 |
| 施工品質・引き渡し | 11件 | 現場で見た資材の保管や養生、図面と違っていた外構、引き渡し前の指摘、大工の仕事ぶりへの評価 |
| 間取り・デザイン・物件選び | 10件 | 造作の書斎やダウンフロア、タイルと壁紙を選んだ記録、住んでから気づいた腰壁の使い勝手 |
| エリア・店舗とモデルハウス | 5件 | 展示場や完成見学会に行った感想、家づくりの勉強会の中身、見学したうえで他社を選んだ経緯 |
表の7行を合計すると97件になります。投稿ごとに主だった話題を一つ選んで振り分けているため、合計が97件に収まります。ここに並ぶ数字が示しているのは、その話題にふれた投稿がどれだけあったかということです。会社への点数として読まないでください。

暖かさと涼しさについて書かれていたこと(言及21件)
住宅性能や設備にふれた投稿が21件です。住んでからの体感のほか、見学のときの感想や、聞いた数値を書いたものも含みます。好意的に見ていたものが13件。気がかりが4件、判断を保留したものが4件という内わけです。
前向きな側では、以前住んでいた賃貸より断熱性が高いと感じたという声がありました。入居して2年、おおむね快適で無垢の床にも満足しているという記録がありました。結露がなく、静かで、冬も暖かいという投稿も出ています。吹き抜けがあっても以前の家ほど底冷えしないという感想や、リビング階段でも空調がよく効くという評価も残っています。
気がかりな投稿は、季節に関する内容が中心でした。初冬に暖房が足りず寒さを感じたという投稿、冬の寒さについて、間取りの影響を指摘したもの、夏の室内をかなり暑く感じたというものです。同じ冬でも、寒さを感じにくいという声と、寒さがこたえたという声が並んでいました。
数字にふれた書き込みもあります。UA値0.49、C値0.4程度と聞いたという回答がありました。展示場でC値0.7の実例を示され、気密測定は有料だと説明されたという投稿も出ています。ただし、これらはいずれも投稿者が口頭で聞いたと書いている数字で、公開されている資料で裏づけることはできません。
公式の性能ページでは、高断熱仕様をUA値0.46以下、断熱等性能等級6としています。FAQでの標準の目安はUA値0.6以下です。気密は測定実績の平均C値0.5と公表されていますが、全棟で測定するという明記はありません。公式サイトには全棟測定の有無も費用も書かれておらず、有料だと聞いたという投稿の中身は確認できませんでした。
宅地建物取引士の目で見ると、暑さ寒さの感じ方は間取りと仕様と生活時間で変わります。投稿の数だけで判断しないほうがよいところです。標準仕様書と見積書では、断熱材の種類、窓の型番、その家のUA値が確認項目になります。気密測定を希望する場合は、実施の可否と費用も契約前の確認事項です。
担当者とのやりとりについて書かれていたこと(言及21件)
会社との進め方にふれた21件は、評価が分かれました。好意的なものが9件、気がかりが8件、どちらとも言えないものが4件です。
好意的な側で繰り返し出ていたのは、急かされなかったという評価でした。十分な検討期間をもらえたという投稿、質問への返しを好意的に見た書き込み、小さな子を連れていても打ち合わせを進めやすかったという声。資金計画と土地選びの進め方を評価した人、要望の調整を含めて家づくりに満足したという施主もいます。愛知で数社を比べた人は、親身で自由度の高い会社だと評価したうえで、価格は高めだと書いていました。
気がかりな投稿は、連絡や提案の速さに関するものが中心です。連絡が遅いことを理由に他社へ移った検討者、契約後に対応が手薄になったと感じた契約者、要望の反映とローン準備が進まないと書いた人。資金計画の相談で示された生活費の前提に納得できず他社へ移ったという投稿もありました。
もうひとつ、複数の投稿に共通して出てくるのが10万円という金額です。初回の来場のあと、次の段階へ進むには10万円が必要だと聞いて保留にした検討者がいました。設計の依頼などとして10万円を支払ったという建築中の施主もいます。支払ったあとで提案や土地探しに納得できず辞退した、という投稿もありました。この10万円が何にあたるお金なのか、契約に至らなかったときにどう扱われるのかは、公式サイトに記載がありません。
ここは宅地建物取引士として言っておきます。契約前に支払うお金は、名目と、契約金額へ充当されるのか、白紙に戻したときに返るのかを、必ず書面で受け取ってください。口頭の説明だけで支払うと、あとから確かめる手立てがなくなります。連絡の頻度と窓口を最初に決めておくと、連絡待ちの不安や行き違いを減らせます。
お金について書かれていたこと(言及18件)
費用にふれた18件は、判断を保留したものが8件といちばん多く、好意的なものが7件、気がかりが3件でした。
実際の金額を書いた投稿がいくつかあります。オプション込みで坪60万円台に収まり、割安に感じたという施主がいました。32坪で土地を除く総額が約2600万円だったという建築中の投稿もあります。建物本体の外に約200万円の追加費用がかかったという回答も出ていました。設備の変更でキッチンが81万円、スイッチが2万530円の差額になったという記録も残っています。反対に、総額が坪100万円を超えると説明されて割高に感じた検討者もいます。フルオーダーを検討していた人は、総額で坪100万円ほどは標準的だと書いていました。
これらは投稿者それぞれの家の金額です。契約の時期も仕様も違うので、そのまま自分の家の価格にはなりません。坪60万円台から坪100万円超まで開きがあります。商品、仕様、契約の時期、坪単価に含める費用の範囲が異なるため、差の原因は投稿だけでは特定できません。
公式に出ている価格は、規格住宅のArmoが本体1,740万円からという数字だけです。坪単価も、フルオーダーのFeliceの価格帯も公表されていません。前向きな投稿には、限られた予算に対して代わりの案を出してもらえた、東濃ひのきを使う仕様に対して価格は納得できる、という内容が並んでいました。減額の調整で作業場所を省いた結果、住んでから不便を感じたという投稿もあります。削る場所の選び方までは、金額の一覧からは見えません。
宅地建物取引士として付け加えます。本体価格の外に何がいくらかかるのかを、項目ごとに書き出してもらってください。付帯工事、外構、地盤改良、諸費用。投稿にあった約200万円はその人の家の金額であり、そのまま目安にすると、自分の家で必要になる金額とずれます。
引き渡しのあとについて書かれていたこと(言及11件)
保証と点検にふれた11件は、好意的なものが5件、気がかりが5件、どちらとも言えないものが1件でした。ここは件数こそ多くないものの、内容が具体的です。
気がかりの側には、待たされたという趣旨の投稿が並びます。外構が仕上がらず、補修の依頼への連絡も遅れたと書いた施主がいました。年次点検の時期を過ぎても案内が来ないと書いた人もいます。施主検査のあとの補修と返信が遅いという投稿、修理の相談に長く返事がないという投稿もありました。
ただし、同じ施主がそのあとに続きを書いている例があります。点検の連絡がないと書いた人は、遅れて連絡があり点検が終わって安心したと後から投稿しています。地盤の空洞と保証の範囲について書いた人も、保証の対象外だったが対応してもらえ、地盤の保証も続くことになったと書き足していました。前向きな側には、建てて十年たっても年次点検が丁寧だという評価や、引き渡しのあとの対応を評価する声があります。
分譲の戸建てを買った人から、毎年の無料点検は対象外だと説明されたという投稿が一つありました。公式サイトが毎年の無料点検を期間の区切りなく実施すると書いているのは事実です。ただし、それがどの契約まで及ぶのかは公表されておらず、この説明がどんな条件で行われたのかも確認できませんでした。
最後に、宅地建物取引士の立場から。点検の対象になる契約の種類、点検で無料になる範囲、補修が有償に変わる線引き。この三つを、契約の前に書面で受け取ってください。連絡が遅れたという投稿と、遅れたが対応されたという投稿が両方ある以上、何日以内に一次回答が来るのかを決めておくと、待つ側の不安が減ります。
工事と引き渡しの現場について書かれていたこと(言及11件)
工事の場面にふれたのは11件です。気がかりが5件、どちらとも言えないものが4件、好意的なものが2件でした。この話題は、気がかりの側が多くなっています。
書かれていたのは、現場で目にしたことが中心です。保管していた断熱材が雨に濡れているのを見て心配になったという建築中の投稿がありました。通路際の養生が気になったという書き込みもあります。外構が図面と違っていて修正の費用が生じたという施主、引き渡し前の確認で複数の指摘が出たという投稿もありました。完成見学会に行った人は、意匠は好印象だったものの、寒さと塗装の仕上げが気になったと書いています。いずれも投稿者が書いた内容で、写真などによる裏づけと会社側の説明までは確認できていません。
好意的な側は数こそ少ないものの、中身が具体的でした。大工の仕事を評価し、軽微な仕上げの不備も早く直してもらえたという施主。施工の経験がある人は、この会社独自の検査は厳しく、ここでの施工には熟練した大工が向いているという見方を書いていました。造りと住み心地には満足しているが、連絡と発注には課題があると書き分けた投稿もあります。
公式には、基礎着工から引き渡しまで社内の品質検査を計6回、基礎については全棟を1棟ずつ第三者機関が検査すると書かれています。品質管理の担当は現場監督とは別に置かれました。検査の仕組みがあることと、現場で気になる場面に出会わないことは、別の話です。
宅地建物取引士として勧めるのは、施主検査で出た指摘を書面に残し、誰がいつまでに直すかまで記録してもらうことです。写真を添えておくと、あとで認識がずれません。工事中に気になる場面を見たときも、その日のうちに写真と日付を残しておいてください。
間取りと内装について書かれていたこと(言及10件)
設計や内装にふれた10件は、好意的なものが7件、どちらとも言えないものが3件でした。気がかりを書いた投稿は0件です。今回の7つの話題のうち、気がかりが1件も無かったのはこの話題だけでした。
要望が形になったという記録が目立ちます。希望した書斎の造作について、鍵の付け方を施工側が工夫して実現したという投稿がありました。隠し扉の奥の書斎が二面採光で明るいという感想も見られました。ダウンフロアの開放感を評価した記録や、実物を確認しながら担当者の助言でタイルを選んだ話、インテリアコーディネーターの助言で壁紙を9種類選んだという記録も残っています。素材感と提案を評価してモデルハウス見学から契約に進んだ人、家族それぞれの個性を生かす家づくりを評価した人もいます。
いっぽうで、低い腰壁は開放的だが油はねの対策が必要だった、という住んでからの気づきも書かれていました。土地を9か月かけて探したという記録もあります。
宅地建物取引士として一つだけ。造作は打ち合わせで盛り上がりやすい反面、口頭で決めた内容が図面に反映されないことがあります。寸法と仕様、それに金額を図面と見積書の両方へ書き込んでもらってください。
見学と拠点について書かれていたこと(言及5件)
見学の場面にふれた投稿は5件と少なめです。内わけは、好意的なものが1件、気がかりが1件、判断を保留したものが3件でした。
家づくりの勉強会に参加した人は、建物と講座の内容の両方を好意的に評価していました。展示場を何度か見学して意匠と接客を評価しながら、予算などの理由で見送った人もいます。名古屋で狭小住宅を検討していた人は、デザインを評価したうえで他社を選びました。自然素材の印象は良かったが候補には残さなかった、という見学者の投稿もあります。完成見学会について、謝礼がなくても協力したと答えた施主もいました。
見学できる場所は、愛知県の岡崎市、日進市、大府市、小牧市、海部郡蟹江町、岐阜県の土岐市、可児市、美濃加茂市、岐阜市、三重県の四日市市で確認できます。2026年6月には、美濃加茂市と四日市市に新しいまちかどモデルハウスが誕生すると公式に告知されました。
宅地建物取引士としては、見学だけの印象と、住んでからの実感を分けて読むことを勧めます。今回の投稿にも、見学の段階で書かれたものと、入居後に書かれたものが混ざっていました。断熱や気密のように住んでからでないと分からない部分は、見学時の感触ではなく数字と書面で確かめてください。

気になる点を確認したら、ほかの住宅会社とも比べておきましょう
口コミだけでは判断しにくい部分も、資料を並べると、価格・間取り・保証の違いを整理しやすくなります。
会社の成り立ちを、公的な記録で確かめる
ここまでの97件には、会社そのものへの関心も混じっていました。担当者の印象や現場の話とは別に、どんな会社なのかを知っておきたい、という気持ちです。そこは投稿を読んでも答えが出ません。公式サイトと、国が運営している公表制度に当たりました。
公式サイトと公的な記録から確かめられたのは、次の内容です。掲載する値はすべて、出典と確認日を確認できたものに限っています。
| 項目 | 公式サイトと公的な記録に書かれていたこと |
|---|---|
| 法人の登記 | 株式会社善匠(法人番号1180002071062)/本店 愛知県名古屋市西区堀越3丁目14番5号 |
| 設立と沿革 | 2016年1月27日付で有限会社から株式会社へ組織を変更し、現在の商号へ変更。/2016年4月1日付で別の1社を吸収合併し、4月5日に変更公表。合併された側の登記に善匠へ合併して解散と記載されるため、善匠が存続会社。 |
| 資本金・代表 | 1,000万円/代表取締役 丹羽 敦 |
| 許認可 | 【建設業】2026-07-31に確認した公式会社概要本文の表示は「国土交通大臣許可(般ー8)第29973号」。許可業種、許可年月日、有効期間は国土交通省検索システムの個別結果を取得できず未確定。「8」を更新回数とは扱っていない。 【一級建築士事務所】公式会社概要の表示は「愛知県知事登録(い-4)第13443号」。公的登録簿の個別詳細を取得できず、有効期間は未確定。 【宅地建物取引業】対象法人の宅地建物取引業免許番号、免許行政庁、有効期間は公表されていません。不動産売買・仲介はグループ内の別法人の事業として掲載される。 |
| おもな事業 | 木造注文住宅を専門とし、会社概要上の事業内容は新築請負、設計、施工、メンテナンス。 |
| 商品 | Felice(フェリーチェ)はフルオーダー住宅。/Armo(アルモ)は、間取りやデザインを選んでカスタマイズするセミオーダー型の規格住宅。 |
| 構造・工法 | 公式サイトは木造注文住宅と説明し、東濃檜の使用を明記。確認したページには「木造軸組工法」という逐語表記はない。/ベタ基礎、剛床工法、タイガーEXハイパー耐力壁、基礎パッキン、省令準耐火構造への全棟対応を掲載。 |
| 耐震・制震 | 耐震等級3の強さを掲げ、全棟で許容応力度計算を行う。第三者による耐震等級3証明書の取得は別途費用と記載され、全棟が第三者認証済みという意味ではない。/全体に鉄筋コンクリートを施すベタ基礎を採用。制震ダンパーevoltzは推奨オプションで、製品保証10年。地盤調査はArmoの本体価格に含むと記載されるが、地盤保証年数は公表されていません。 |
| 検査の体制 | 基礎について全棟を第三者機関が検査すると記載。第三者機関名と検査時期は記載なし。/基礎着工から引渡しまで計6回の社内品質検査を実施。品質管理担当は現場監督とは別に配置。 |
| 保証と点検 | 住宅瑕疵担保責任保険により、構造耐力上主要な部分等の補修または賠償を10年間保証すると説明。引受保険法人名は公表されていません。/毎年の無料点検を無期限で実施し、アフターサービス専門スタッフが在籍するアフターメンテナンス課を設置。/初期保証後の延長条件、シロアリ保証年数、地盤保証年数、保証書またはアフターサービス基準の全文は公表されていません。 |
| 価格の公表 | Armoは本体価格1,740万円から。掲載プラン例は1,800万円または2,000万円。坪単価およびFeliceの本体価格・価格帯は公表されていません。 |
| 断熱の公表値 | 性能ページの高断熱仕様は断熱等性能等級6、UA値0.46以下、HEAT20 G2。地域区分などの注記があり、商品により追加費用が生じる場合がある。/FAQ記載の標準目安はUA値0.6以下、測定実績の平均C値は0.5。C値0.5は保証値や全棟一律値ではなく、測定した住宅の平均値。/外張り側にEPS、充填側に発泡ウレタンを用いるダブル断熱。断熱材の厚みは確認した公式ページに記載なし。/アルミ樹脂複合サッシとLow-E複層ガラスを掲載。 |
| 省エネ制度への対応 | 公式ZEHページはZEHビルダー登録コード「Z2023B-00008-CT」を表示。2025年度のZEH・Nearly ZEH実績は31%、2030年度目標は90%。長期優良住宅にも対応可能と記載。 |
| 施工エリア | 施工対応は愛知県全域。岐阜県は郡上市、下呂市、高山市、飛騨市、白川村を除く全域。三重県は、いなべ市、桑名市、朝日町、木曽岬町、東員町、川越町、菰野町、四日市市、鈴鹿市、津市、亀山市。長野県は飯田市。/現行一覧で確認した展示・モデル所在地は、愛知県の岡崎市、日進市、大府市、小牧市、海部郡蟹江町、岐阜県の土岐市、可児市、美濃加茂市、岐阜市、三重県四日市市。 |
| 直近の棟数 | 公式サイトに「年間100棟以上」と記載。累計棟数は公表されていません。 |
| 加盟団体 | JBN・全国工務店協会の公式会員企業ページに株式会社善匠を掲載。住宅系コンテストの受賞歴は確認した公式一次情報では確認できず。 |
本店は名古屋市西区。法人番号でたどれる会社です
対象の会社は、愛知県名古屋市西区堀越3丁目14番5号に本店を置く株式会社善匠です。法人番号は1180002071062。法人番号とは、国が会社ごとに割り当てている13桁の番号で、同じ名前の会社があっても番号は重なりません。公式サイトの会社概要に載っている住所は、登記の所在地と一致していました。
資本金は1,000万円で、代表取締役は丹羽敦さんです。木造の注文住宅を専門とする工務店として、新築の請負から設計、施工、メンテナンスまでを事業内容に挙げています。
大工の集まりから始まって、2016年に組織が変わりました
公式の沿革には、2000年12月2日に大工集団「丹羽建築」を設立したと書かれています。会社としての設立は2005年12月2日。このときは有限会社でした。2016年1月27日に有限会社から株式会社へ組織を変え、商号も改めています。
本店所在地も変わっています。国税庁の記録では、2016年1月27日に小牧市のなかで移り、同年3月7日に名古屋市南区へ、2017年12月4日に現在の西区へ移転しました。20年あまりで拠点が変わっている会社だ、と読むのが素直なところです。
2016年に一社を吸収合併し、存続したのはこの会社でした
2016年4月1日付で、別の会社1社を吸収合併しています。公表は同年4月5日。吸収合併とは、二つの会社が一つになり、片方が残って片方が消える手続きのことです。
どちらが残ったのかは、消えた側の記録を見ると分かります。合併された側の登記には、株式会社善匠に合併して解散したと記載がありました。つまり存続したのは善匠のほうです。合併のあとに社名や事業内容が変わっていれば、当時の体験談は今の会社の状況と一致しないことがあります。古い書き込みを読むときは、この時期の前か後かを見ておくと混乱が減るはずです。
厚生年金の被保険者数は142人でした
国の法人情報サイトには、厚生年金の適用事業所として株式会社善匠が載っています。被保険者数は142人。適用事業所とは、厚生年金に加入する義務がある職場のことで、そこに何人が加入しているかが公表されます。事業所が閉じたときに入る全喪年月日の欄は空でした。
公式の会社概要では社員数を129人としています。142人と129人には差があります。項目の定義と更新の時点が異なるため単純には比べられず、差の理由まで公開資料では確認できませんでした。いずれにしても、百人を超える人が働いている規模だと分かります。年間100棟以上を手がけると公式サイトにも書かれていました。
決算の数字は公開情報では見つかりませんでした
会社単体の決算公告、売上高、経常利益、純資産は、公式サイトと国の法人情報サイトのどちらでも見つかりませんでした。決算公告とは、会社が決算の内容を自ら公開する手続きのことです。公開の方法は官報や電子公告など会社によって異なり、探せる場所にあるとは限りません。
公開されている情報だけでは、財務の良し悪しまでは判断できません。分かるのは、登記に閉鎖の記載がないこと、社会保険の登録が続いていること、そして次に挙げる営業の動きが2026年に入っても確認できることまでです。
2026年に入ってからの公式の告知
直近の動きも公式サイトで確認できました。2026年2月6日に小牧市でのArmo誕生を告知し、2月21日に美濃加茂市、2月27日に四日市市のまちかどモデルハウスがそれぞれ2026年6月に誕生すると案内しています。2月17日には、中京テレビの番組で紹介される予定も掲載されました。
工務店の全国組織であるJBN・全国工務店協会の会員企業ページにも、株式会社善匠の名前が載っています。住宅系コンテストの受賞歴は、公式の一次情報からは確認できませんでした。
社名のよく似た別の会社とは、法人番号で見分けられます
「善匠」を社名に含む会社は、愛知のこの会社だけではありません。ここが今回いちばん確認に時間のかかった部分です。
法人番号の公表サイトで一つずつ当たってみると、京都府にも同じ「株式会社善匠」がありました。読み方も表記も完全に同じで、違うのは法人番号だけです。ほかの県にも、社名に「善匠」を含む会社が複数ありました。いずれも法人番号が異なる、まったく別の会社です。
これらの会社の経営状態は、今回の調査では扱っていません。必要なのは、名前が似ているために検索結果が混ざるという点の確認だけです。
読者が自分で確かめるときは、法人番号1180002071062と、本店が名古屋市西区堀越であること、この二つを見てください。検索で出てきたページや口コミが別の地域の話をしていたら、同じ名前の別の会社かもしれません。今回の97件でも、別の会社の話だと判断したものは対象から外しました。
グループ会社があるので、契約の相手がどこになるかを確かめてください
公式のグループサイトによれば、2016年12月20日にグループの持株会社が設立され、善匠はそのグループ会社として掲載されています。グループには、住宅以外の分野を手がける会社も含まれます。
ただし、親会社や子会社といった法的な区分、持株の比率、資本の関係は公式サイトに書かれていません。実務のうえで大事なのは、契約書に書かれる会社名がどれなのか、です。土地の売買と建物の請負で相手方の会社が分かれることもあります。見積もりを受け取ったら、会社名を確かめておいてください。
家の造りと地震への備えは、どこまで公表されているか
住まいの性能については、公式サイトで公表されている数値から確認できます。
東濃檜を使う木の家。ただし工法の呼び名は書かれていません
公式サイトは、木造の注文住宅を専門とする工務店だと説明しています。こだわって使っている木として挙がるのが東濃檜です。岐阜県の東濃地方で育った檜のことで、目が詰まって堅いことで知られます。
いっぽうで、確認したページには「木造軸組工法」という言い方そのものは出てきませんでした。木造であることは明記されていますが、工法の呼び名までは公表されていない、というのが正確なところです。
基礎はベタ基礎。耐力壁や省令準耐火にも全棟で対応しています
基礎は、床全体に鉄筋コンクリートを打つベタ基礎を採用しています。あわせて剛床工法、タイガーEXハイパーという耐力壁、基礎パッキン、そして省令準耐火構造への全棟対応も公表されていました。省令準耐火構造は、火に強い造りとして基準を満たしたもので、火災保険の保険料が下がることがあります。
耐震等級3の強さ。ただし証明書は別途費用です
地震への備えでは、耐震等級3の強さを掲げ、許容応力度計算を全棟で行うと明記しています。許容応力度計算というのは、建物にかかる力を部材ごとに計算して確かめる方法です。簡易な確認より手間がかかります。許容応力度計算を全棟で行うことは、公式サイトで確認できます。
気をつけたいのは証明書のほうです。第三者による耐震等級3の証明書を取るには別途費用がかかると書かれています。等級3の強さで設計することと、第三者が認証した書面が手元に残ることは、別のことです。地震保険の割引や住宅ローンの条件で書面が要るなら、費用と手続きを先に聞いておいてください。
制震ダンパーのevoltzは推奨オプションという位置づけで、製品保証は10年です。地盤調査はArmoの本体価格に含まれると書かれていました。ただし地盤保証が何年付くのかは、公式サイトに記載がありません。
検査は社内で6回。基礎は外部の機関も見ています
品質の確かめ方も公表されています。基礎着工から引き渡しまでのあいだに、社内の品質検査を計6回。品質管理を担当する部署は現場監督とは別に置かれていて、工務部のなかに工務課、大工課、品質管理課、アフターメンテナンス課があります。大工は自社で育てていると明記されていました。
基礎については、全棟を1棟ずつ第三者機関が検査すると書かれています。ただし、その機関の名前と検査の時期までは公表されていません。また、住宅性能表示制度を全棟で利用しているという記載も、確認したページにはありませんでした。
断熱と気密の数字は、はっきり出ています
性能の数字を出さない住宅会社は珍しくありません。その点でいうと、この会社は数字を公表している側です。ただし、どのページのどの数字かで意味が変わるので、そこは分けて読む必要があります。
高断熱仕様はUA値0.46以下。標準の目安は0.6以下です
性能ページに載っている高断熱仕様は、断熱等性能等級6、UA値0.46以下、HEAT20のG2グレードです。UA値は家から熱が逃げやすいかを表す数字で、小さいほど逃げにくくなります。この仕様には地域区分などの注記が付き、商品によっては追加費用が生じる場合があるという断りも添えられていました。
いっぽうFAQでは、標準の目安をUA値0.6以下としています。0.46と0.6は別のページの、別の文脈の数字です。同じ仕様の値として一つにまとめることはできません。どちらの数字の家になるのかは、商品と仕様の選び方で変わります。見積もりの段階で確かめておきたいところです。
C値0.5は、測ってきた家の平均値です
気密については、測定実績の平均C値を0.5と公表しています。C値は家のすきまの量を表す数字で、小さいほどすきまが少なくなります。公表されているのは、測定した住宅の平均値としての0.5です。
公式のFAQによれば、このC値0.5はこれまで測定を行った家の平均値です。保証する値でもなければ、全棟が一律にこの数字になるという意味でもありません。全棟で気密測定を行うという明記は、公式サイトのどこにもありませんでした。自分の家で測定してもらえるか、その場合の費用はどうなるかは、会社に確認する必要があります。
断熱材は外と内の二重。窓はアルミ樹脂複合です
断熱の造りは、外張り側にEPS、充填側に発泡ウレタンを用いるダブル断熱です。外からも内からも断熱材で包む考え方です。柱まわりへの効果までは、公開資料では確認できませんでした。ただし、断熱材の厚みは確認した公式ページに書かれていませんでした。
窓はアルミ樹脂複合サッシとLow-E複層ガラスが掲載されています。樹脂サッシと比べると熱は伝わりやすい構成です。ただし、この窓の掲載ページと、UA値0.46以下を載せた高断熱仕様のページが同じ仕様を指すのかは、公開資料では確認できませんでした。
換気は第一種か第三種。熱交換の標準採用は確認できませんでした
24時間換気には、第一種換気または第三種換気を採用すると書かれています。第一種は給気と排気の両方に機械を使う方式、第三種は排気だけに機械を使う方式です。熱交換換気や全館空調を標準で採用しているという公式の記載は、確認できませんでした。
ZEHの実績は2025年度で31%。目標は2030年度に90%です
公式のZEHページには、ZEHビルダーの登録コードZ2023B-00008-CTが表示されています。ZEHは、断熱と設備でエネルギーを抑えたうえで、太陽光などでつくる分を差し引き、消費をゼロに近づける住宅を指します。ZEHとNearly ZEHを合わせた2025年度の実績は31%。2030年度の目標は90%です。
あわせてGX志向型住宅の基準も案内されていて、断熱等性能等級6以上、再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率35%以上などが挙がります。Feliceは対応可能とされる一方で、一部に対象外の商品があるという注記も付いていました。長期優良住宅にも対応できると書かれています。
保証は10年。点検は毎年、期間の区切りなしと書かれています
保証とアフターにふれた投稿は、好意的なものと気がかりが同じ数でした。公式にどこまで書かれているかを確かめました。
構造の保証は10年。これは制度として決まっている範囲です
住宅瑕疵担保責任保険により、構造耐力上主要な部分などの補修または賠償が10年間保証されると説明されています。この10年は、新築住宅について法律で義務づけられている範囲にあたります。引き受ける保険法人の名前は、公式ページには書かれていませんでした。
点検は毎年、無期限。専門の部署が置かれています
点検については、毎年の無料点検を無期限で実施すると明記されています。アフターサービス専門のスタッフが在籍するアフターメンテナンス課があり、引き渡しのあとの窓口として置かれています。
ただし、無料の範囲がどこまでかは公表されていません。点検が無料でも、見つかった不具合の補修が無料とは限らないからです。ここは契約前に、書面で確かめておいてください。
延長の条件、シロアリ、地盤の保証年数は書かれていません
初期保証のあとの延長条件、シロアリ被害への保証年数、地盤保証の年数、そして保証書やアフターサービス基準の全文は、公表されていませんでした。10年より先をどう考えるかは、公式の情報だけでは決められません。
価格は、Armoの本体価格だけが公表されています
費用に関する投稿は、前の章でも多く見られました。公式に出ている数字は限られています。
規格住宅のArmoは、本体価格1,740万円からと公表されています。掲載されているプラン例は1,800万円と2,000万円です。地盤調査の費用はこの本体価格に含まれると書かれていました。
いっぽうで、坪単価は公表されていません。フルオーダーのFeliceについても、本体価格や価格帯の記載はありませんでした。年間100棟以上を手がける会社ですが、その平均額や中心の価格帯が出ているわけではないのです。
本体価格は、家が建つまでにかかるお金の全部ではありません。付帯工事、外構、地盤改良が要る場合の費用、登記や住宅ローンの諸費用、それに土地から探すなら土地代が乗ります。本体価格1,740万円を総額として受け取ると、最終的に必要になる金額との差が生じます。総額でいくらになるのかは、早い段階で聞いておいたほうが安全です。
ここまで見てきた金額が高いのか安いのかは、1社の資料だけを眺めていても判断がつきません。同じくらいの広さの家を、ほかの会社ならいくらで建てられるのか。手元に何社かのカタログがあれば、その見当がつきます。
まだ候補を絞りきる時期でなければ、タイプの違う会社をいくつか取り寄せておくと、価格の幅が見えてきます。同じ条件で見積もってもらえば、金額の差もはっきりするはずです。
FeliceとArmo、平屋。どれを選ぶかで家づくりの進み方が変わります
商品の違いは、価格だけの話ではありません。打ち合わせにかかる時間も、決められる範囲も変わります。
Feliceは「想いが叶うフルオーダー」と説明される完全自由設計です。間取りも仕様も一から決めていく分、打ち合わせの回数は増えます。要望を反映しやすい一方で、決める項目も相応に増えます。
Armoは、間取りやデザインを選んでカスタマイズするセミオーダー型の規格住宅です。選べる範囲は絞られます。必要な打ち合わせの回数と、契約前に総額をどこまで把握できるかは、公開資料では確認できませんでした。公式には「簡単カスタマイズできるセミオーダー住宅」と書かれていました。
このほか、建築家とフラットな暮らしを提案する平屋の商品ページもあります。新築だけでなく、増改築、内装、水回り、外装、雨漏り、太陽光、店舗改装といったリフォーム工事も扱っています。
今回の97件は商品が特定できない投稿が多く、FeliceとArmoを分けた集計はできませんでした。商品が分かる投稿は、それを踏まえて読んでみてください。フルオーダーの打ち合わせの多さについての感想と、規格住宅の選択肢の少なさについての感想は、同じ会社の話でも中身が違います。どちらか一方だけを読んで会社の印象を決めると、実際の自分の家づくりとずれます。
建てられるエリアと、実際に見に行ける場所
施工エリアは愛知県全域です。岐阜県は郡上市、下呂市、高山市、飛騨市、白川村を除く全域が対象です。三重県では、いなべ市、桑名市、朝日町、木曽岬町、東員町、川越町、菰野町、四日市市、鈴鹿市、津市、亀山市。長野県は飯田市が対象と公表されています。
拠点は、本社のほかに名古屋OFFICE、小牧OFFICE、岐阜ショールームが会社概要に載っています。
見学できる場所として現行の一覧で確認できたのは、愛知県の岡崎市、日進市、大府市、小牧市、海部郡蟹江町、岐阜県の土岐市、可児市、美濃加茂市、岐阜市、三重県の四日市市です。先ほど触れたとおり、美濃加茂市と四日市市には2026年6月に新しいまちかどモデルハウスが誕生すると告知されています。
断熱や気密は、図面と数字だけでは体感しにくいところです。夏や冬の暑さ寒さが気になるなら、季節を選んで足を運んでみてください。
公表されていなかった項目を、契約の前に確かめる
公開資料で確認できなかった項目には、次のものがあります。このなかには、契約の判断に関わるものが含まれます。公開資料では確かめられないので、契約の前に書面で確認してください。
- 坪単価と、Feliceの本体価格や価格帯
- 建設業許可の許可業種、許可年月日、有効期間。公式の会社概要の本文は国土交通大臣許可(般ー8)第29973号ですが、同じサイトの共通フッターには愛知県知事許可(般‐29)第65129号が残っています。公的な検索システムで個別の結果を取得できなかったため、どちらが現行かは確認できませんでした
- 一級建築士事務所登録の有効期間。公式の表示は愛知県知事登録(い-4)第13443号です
- 宅地建物取引業の免許番号と行政庁。不動産の売買と仲介は、グループの別会社の事業として掲載されています
- 決算公告と、売上高、経常利益、純資産
- 断熱材の厚み
- 全棟で気密測定を行うかどうか
- 熱交換換気と全館空調を標準採用しているかどうか
- 住宅性能表示制度を全棟で利用しているかどうか
- 基礎を検査する第三者機関の名称と、検査の時期
- 保証の延長条件、シロアリ保証の年数、地盤保証の年数、保証書とアフターサービス基準の全文
- 住宅瑕疵担保責任保険を引き受けている保険法人の名称
- 累計の施工棟数
- グループ各社の持株比率と資本の関係
- 住宅系コンテストの受賞歴
宅地建物取引士として付け加えると、このなかで優先度が高いのは保証の中身と、耐震等級3の証明書まわりです。どちらも契約の条件そのものなので、打ち合わせの早い段階で質問し、回答を書面で受け取ってください。
善匠を選ぶ理由になりうること
ここまで確かめた範囲では、この会社の強みとしてこんな点が挙がります。どれも公式または公的な情報で確認できたものだけです。
- 性能の数字が出ています。UA値0.46以下、標準の目安0.6以下、測定実績の平均C値0.5。数字を公表しない会社も多いなかで、比べる材料がそろっています
- 許容応力度計算が全棟。耐震等級3の強さを、部材ごとの計算という裏づけとともに掲げています
- 大工を自社で育てています。工務部には大工課と品質管理課があり、品質管理の担当は現場監督とは別に置かれていました
- 検査の回数まで公表。基礎着工から引き渡しまで社内で6回、基礎は全棟を第三者機関が検査すると書かれています
- 点検は毎年、期間の区切りなし。アフターサービス専門のスタッフが在籍する部署が置かれました
- 選び方に幅があります。フルオーダーのFelice、規格住宅のArmo、平屋、そしてリフォーム。予算と手間のかけ方で選べる形です
- 事業の規模を確かめられました。厚生年金の被保険者142人、年間100棟以上、そして2026年に入ってからの出店告知が公式に出ています。将来の事業継続については判断していません
善匠が向いている人と、急がずに進めたい人
向いていると考えられる人
- 断熱と気密を数字で比べたい人。UA値とC値の両方が出ているので、他社と並べて検討できます
- 愛知、岐阜、三重北部、長野の飯田市で建てる方。対応エリア内なら、拠点も見学できる場所も近くにあります
- 木の質感を大事にしたい人。東濃檜を使うと明記されていました
- 予算と決断の負担を軽くしたい方。規格住宅のArmoは本体価格1,740万円からで、選ぶ範囲が絞られている分だけ進めやすくなります
- 毎年の無料点検を続けて受けたい人。期間の区切りはありませんが、対象になる契約と無料の範囲は公表されていません
慎重に進めたほうがよいと考えられる人
- 総額を先に固めたい人。坪単価が公表されておらず、Feliceの価格帯も出ていません。見積もりを取るまで総額が読みにくくなります
- 全棟の気密測定を条件にしたい人。公表されているのは測定した家の平均値で、全棟測定の明記はありません
- 耐震等級3の証明書が必要な人。書面の取得には別途費用がかかります
- 10年より先の保証を先に確定させたい人。延長の条件、シロアリ、地盤の保証年数は公表されていません
- 熱交換換気や全館空調を標準で求める人。標準採用の記載は確認できませんでした
どれも「だからやめたほうがよい」という話ではありません。公表されていないことと、対応していないことは違います。契約の前に質問し、回答を書面で受け取ってください。
よくある質問
善匠の坪単価はいくらですか
A. 坪単価は公表されていません。公式に出ている価格は、規格住宅のArmoが本体価格1,740万円からという数字と、掲載プラン例の1,800万円と2,000万円だけです。フルオーダーのFeliceについては、本体価格も価格帯も記載がありませんでした。公式には地盤調査を含むと記載されています。付帯工事、外構、地盤改良、登記や住宅ローンの諸費用、土地代がどこまで含まれるかは、見積書での確認事項です。
断熱のUA値と気密のC値は公表されていますか
A. どちらも公表されています。性能ページの高断熱仕様は断熱等性能等級6、UA値0.46以下、HEAT20のG2グレードです。FAQでの標準の目安はUA値0.6以下と書かれています。この二つは別のページの別の文脈の数字なので、一つにまとめて読むことはできません。C値は測定実績の平均が0.5と公表されています。
C値0.5は、これまで測定を行った家の平均値だと公式に説明されています。保証する値ではなく、全棟が一律にこの数字になるという意味でもありません。全棟で気密測定を行うという明記は確認できませんでした。
耐震等級3の家になりますか
A. 公式サイトは耐震等級3の強さを掲げ、許容応力度計算を全棟で行うと明記しています。ただし、第三者による耐震等級3の証明書を取得するには別途費用がかかると書かれています。等級3の強さで設計することと、第三者が認証した書面が残ることは別のことです。地震保険の割引などで書面が必要なら、費用と手続きを先に確かめてください。
保証は何年付きますか
A. 住宅瑕疵担保責任保険により、構造耐力上主要な部分などの補修または賠償が10年間保証されると説明されています。あわせて、毎年の無料点検を期間の区切りなく実施すると明記され、アフターサービス専門のスタッフが在籍するアフターメンテナンス課が置かれています。いっぽうで、初期保証のあとの延長条件、シロアリ保証の年数、地盤保証の年数、保証書の全文は公表されていません。
点検が無料でも、見つかった不具合の補修まで無料とは限りません。無料の範囲は、契約前に書面で確かめてください。
施工に対応しているのはどのエリアですか
A. 愛知県は全域が対象です。岐阜県は郡上市、下呂市、高山市、飛騨市、白川村を除く全域が対象です。三重県では、いなべ市、桑名市、朝日町、木曽岬町、東員町、川越町、菰野町、四日市市、鈴鹿市、津市、亀山市。長野県は飯田市が対象と公表されています。拠点は本社のほかに、名古屋OFFICE、小牧OFFICE、岐阜ショールームです。
FeliceとArmoは何が違いますか
A. Feliceは「想いが叶うフルオーダー」と説明される完全自由設計で、間取りも仕様も一から決めていきます。Armoは間取りやデザインを選んでカスタマイズするセミオーダー型の規格住宅です。本体価格は1,740万円からと公表されています。FeliceとArmoでは、決められる範囲、打ち合わせにかかる時間、契約前に価格をどこまで把握できるかが異なります。このほかに、建築家とフラットな暮らしを提案する平屋の商品ページも公式サイトで確認できました。
社名のよく似た会社と取り違えないためには、どう確かめればよいですか
A. 法人番号1180002071062と、本店が愛知県名古屋市西区堀越であることの二つで確かめてください。「善匠」を社名に含む会社は京都府、北海道、群馬県、神奈川県、福岡県にもあり、京都府の会社は表記まで完全に同じです。いずれも法人番号が異なる別の会社です。検索で出てきた口コミが別の地域の話をしていたら、同じ名前の別の会社の可能性があります。
口コミの件数は、建てた人の人数と同じですか
A. 同じではありません。数えたのは公開されていた投稿の本数です。同じ人が別々のサイトへ書き込めば、件数はその分だけ多くなります。今回の97件も、内容を確認できた投稿を数えた実数であり、この会社で建てた人の総数を表すものではありません。
まとめ
ここまで目を通してくださった方へ、確認できた内容の要点です。
- 公開されていた書き込み97件に目を通しました。前向きな内容が44件、気がかりが26件、どちらとも言えないものが27件です。話題では住宅性能・設備がいちばん多く21件でした
- 会社は愛知県名古屋市西区に本店を置く株式会社善匠、法人番号1180002071062です。登記に閉鎖の記載はなく、厚生年金の被保険者は142人。2026年に入ってからの出店告知も公式に出ています
- 断熱と気密は数字が出ています。高断熱仕様は断熱等性能等級6でUA値0.46以下、標準の目安はUA値0.6以下、測定実績の平均C値は0.5です
- 耐震は等級3の強さを掲げ、許容応力度計算を全棟で実施と明記。ただし第三者の証明書は別途費用です
- 保証は構造の部分が10年。点検は毎年、期間の区切りなしと書かれています
- 価格で公表されているのは、Armoの本体価格1,740万円からという数字だけです。坪単価とFeliceの価格帯は出ていません
公開資料では確認できなかった項目もあります。坪単価、Feliceの価格帯、決算の数字、断熱材の厚み、全棟の気密測定の有無、保証の延長条件とシロアリ・地盤の保証年数、基礎を検査する第三者機関の名称。建設業許可については、公式サイトの本文と共通フッターで表示が食い違っており、有効性までは断定していません。
投稿に書かれているのは、それを書いた人が感じたことです。会社側がどう説明したかまでは確認できていません。気がかりの26件も、この会社で建てた人の何割という読み方はできません。
宅地建物取引士として最後に確認したいのは、性能の数字が公表されている点です。UA値とC値が公表されているので、他社と同じ指標で比べられます。そのうえで、公表されていない保証の中身と耐震等級3の証明書の扱いを、打ち合わせの早い段階で書面にしてもらってください。保証の中身と証明書の条件は、契約のあとから変えることができません。

